遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
三叉神経痛

 高校2年の17才の娘さんから、3月の初め、こういう手紙が来た。

 「2年ほど前から三叉神経痛になり、大学病院で治療しています。はじめはものすごく痛みましたが、今は薬でおさえているという状態で、薬がなければ1日だって過ごすことができません。また、痛みのほかに、右の眼の下がかなりシビれています。はっきりした原因はわかりません。半年もすれば治るだろうと気楽に考えていました。しかし、2年たっても一向によくなりません。一度注射をしてみましたが、かえってひどくなったような気がします。そのうえ、薬の副作用が気になりだしました。あともう少しで高校3年生になり、まわりの友達はそれぞれ自分の進路に向って頑張っている時に、思うように勉強することができず、時には病気の苦しさから自殺を考えることもあります。そんなある日、書店で“青汁は効く”を見つけ、“最後の手段”という気持ちで読みました。いまは、ぜひやってみたい気持でいっぱいです。助けて下さい。」

 この神経痛は痛みがきつく、再発しやすく、治りにくいので、 中には本当に自殺する人もある。原因はいろいろあるが、大学病院にかかっておいでだから、特別な原因のない、いわゆる原因不明の神経炎によるものだろう。そういうわけのわからない病気のばあい、私はいつも、ともかく食べもののまちがいをなおしてみようではないか、といっている。それは、食のまちがいによって来る「血のにごり」がかくれた原因ではないか。そして、それをあらため、血をきれいにすることで、治すことができるのではないか、とかんがえるからだ。

食習はどうか
 あなたがどういう食事をしていられるか、手紙には何も書いてないのでわからないが、今時の若い娘さんたち一般の傾向からすると、おそらく、まっ白いご飯に、肉類や卵、乳製品などにかたよった、しかも、出来あいものなど加工・保存食品の多い、おいしいおかずばかりそえ、野菜ものは少なく、とりわけ、ナッパ類などほとんど食べていない。間食には、菓子をよく食べ、ジュースも飲む、といったものではないだろうか。エンプティ・カロリー食 つまり、カロリーや蛋白質は多すぎるくらいとっているが、それに釣り合わねばならないミネラル(アルカリ、とくにカルシウム)やビタミンはひどく不足している(エンプティ・カロリー食)。

こういう食事だと
 こういう食事だと、正常には微アルカリ性でなければならない血が酸性にかたむき、カルシウムが少なくなるため、からだ中の(したがって神経も)はたらきが悪くなり、抵抗力がよわり、感じやすくなる。また、ビタミン不足で代謝がうまくゆかず、有害なものができるし、さらに、出来あい食品からは添加物の害も加わり、いよいよ血のにごりをつのらせている。このようにして、神経がやられやすくなっており、それが、何かのはずみに、ついに発病するようになったのだろう。

これを治すには
 だから、これを治すには、ただ薬で痛みをおさえるだけでなく、もっと根本的に、食べもののあやまりをなおして、血をきれいにすべきだ。それには、なるべく安全な食品をえらび、食べすぎているカロリー食品をへらし、不足しているミネラル、ビタミン類を補うため、それらにもっとも富んでいる良質ナッパをうんと、少なくとも400〜500g、それもなるべく多くを生で食べることだ。といって、それは大変だから青汁にして(約2合になる)飲む。もっと多く3合でも4合でも5合でものんでみる。

カロリー源
 なお、カロリー減のうちでいちばん問題は糖分。これが過ぎるだけでも神経痛がおこり、また強くもなる。だから極力へらすべきだし、でなければ、それだけ多くナッパ・青汁をそえなければならない。次が白米飯、そして肉類。これらも控えめにすること。あるいは、ご飯の代りにイモ、肉の代りに大豆を多くする。これらはいずれも比較的アルカリやビタミンにとんでいるので、それにナッパ・青汁をそえれば(イモ・マメ・ナッパ・青汁食)、いっそう条件がよくなる。こうして血をきれいにすれば、からだ中の、したがって神経も抵抗力がたかまり興奮性も鎮まり、痛はしだいにおさまり、神経炎も軽くなって来るだろう。

青汁断食
 ナッパ・青汁食のもっとも徹底したやり方に青汁断食というのがある。2〜3日から数日間、ほかには何も食べず、青汁だけを飲めるだけ多く飲む、というので、ときには即効といいたいほどの効果をみることがあるから、これもためしてみてはどうか。ともあれ、こうして根気よくねばっていれば、やがて完全になおるだろうし、再発することも、おそらくないだろう。(58・3)

(1984・7:遠藤仁郎)<健康と青汁335号より>




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