遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
慢性リウマチ(こわばりかけた関節)

 43才の菓子商の主婦。10年まえから関節リウマチ。右ヒジは曲ったまま固定し、ほとんど動かない。手術をすすめられている。左ヒジも動かすと痛む。指の関節は、両手とも、みな、腫れており、動かすと痛む。なお、こどもが弱く、よくカゼをひく。主人は特別の病気はないが、つかれやすい。食養生をおしえてほしいと来院。
 
 あなたのリウマチも、こどもさんが弱いのも、ご主人が疲れやすいというのも、おそらく、原因は一つ。あやまった食事にある。

食のまちがい
 多分、肉食にかたむき、野菜が少ないのだろう。商売がら、糖分(菓子、ジュース。味つけの砂糖も)がすぎており、いそがしさのためもあって、インスタントものや出来あい食品が多いのであろう。(すべて、その通りだとのこと)
 とすると、カロリーや蛋白質は十分〜むしろ多すぎるほどだが、アルカリその他のミネラルやビタミンが不足している。アルカリが少ないと、血が酸性にかたむき(血のにごりの一つ)、カルシウムの不足に陥り、抵抗力をよわめ、ものごとに感じやすくなる(アレルギー状態)。ビタミン不足のためや、有害有毒食品(インスタントものや出来あい食品など)によっても血がにごり、からだ中のはたらきがそこなわれ、体力・健康力・生命力がよわめられる。そして、あなたはリウマチ、こどもはカゼひき、ご主人は疲れやすくなっているのだろう。

まちがいをなおす
 そこで正しい食養が大切になるわけだが、このまちがいをなおすには、
  1. まず、気をつけなければならないのは砂糖。菓子、ジュースはやめ、味つけはうすくすること。
  2. 食べものは、なるべく安全な自然食品とし、加工・貯蔵食品、ことにインスタントもの、出来あいものは、極力、さけること。
  3. 栄養のバランスをよくするためには、良質ナッパを主とする野・山菜、海藻類を多くし、青汁は少なくとも一日3〜4合(もとのナッパ750〜1キロ)以上のむこと。多ければ多いほどよい。
  4. 主食品、蛋白食品はなるべくミネラル・ビタミンにとんだもの。すなわち主食品には白米や白パンよりは、玄米麦、雑穀(全粒)、豆、イモにする。イモは特によい。蛋白食品は、肉・魚の切り身より全体食べられる小魚、卵、乳、大豆にする。大豆は特によい。
  5. 調理は簡単、自然のままか、なるべく自然にちかいかたちで食べることだ。

関節の運動
 痛みのため動かさないと右ヒジのように曲ったままかたまってしまい、全然動かなくなり、手術が必要になる。そして、たとえ手術はうまくいっても、同じ状態がつづいていれば、また悪くなるから、つとめて動かすことが大切だ。といっても痛みがあってはそれもむつかしい。で、いろいろの方法で痛みをおさえ、ともかく動かす。

痛みをおさえるには
 温める。温罨法、温浴(温泉最適)。
 按摩、マッサージ、鍼、灸もよい。
 薬、なるべくつかいたくないが、やむを得ないばあいもあろう。
 食べもの、かなり関係する。
 酸性の食べもの(糖分、精製穀、肉、魚、卵、脂肪、アルコールなど)では痛みが強くなり、アルカリ性のもの(野・山菜、海藻、くだもの、乳など)では軽くなる。だから、ナッパを主とする野・山菜、海藻、くだもの類、ことに青汁を熱心にやることだ。
 また、時々、青汁だけのんでほかには何も食べない日(青汁絶食日)、あるいは、野菜(青汁も)と果物ばかりの日(野菜果物日)をこころみるとよい。
 こうした方法で痛みをしずめ、できるだけ関節を動かす。固定してしまっている右ヒジも、まだ多少は動くようだから、辛棒づよくやっていれば、時間はかかろうが、しだいに少しづつは動くようにもなるだろう。ともあれ、今のあなたには、こういう正しい食事と関節の運動が、何より必要だ。また、同じ食事で、こどもさんは丈夫になるだろうし、ご主人もかならずや疲れ知らぬ健康体を回復されるにちがいないと思う。
(56・6)
<1982年7月15日発行 健康と青汁311号>




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