遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
六十ヒザ

 62歳のお寺さん。
 「三ヶ月まえから、右の膝関節がはれ、座ると痛み、正座することが多いので難渋しています。」
 「変形性膝関節炎、俗に六〇ヒザというやつでしょう。」
 「そうなんです。青汁がよいのでは、とすすめられて、ご相談に上りました。」
 「私もやったことがありますが、青汁中心の食養生がよかったように感じています。専門的には、水をぬいたり、薬(ステロイド剤)を注射したりするようですが、その効果は、いずれも一時的。
 それだけで治りきるわけでもありませんし、時には、かえって厄介な故障(ステロイド症)をおこさないとも限りません。もともと老化によるもの。血のにごりが原因になっているにそういありませんから、局所の治療と同時に、ともかく血をきれいにするようつとめなければならない、とかんがえられます。
 ご参考までに、私の体験を申し上げてみましょう。
 最初は満40才の時。
 ちょうど五〇肩のような痛みがあらわれました(四〇肩)が、1ヶ月くらいで自然になくなりました。当時の私は、いまふつうの、いわゆる高カロリー高蛋白質食でした。そのため血がにごっており、50で出るものが早々と出たのでしょう。
 次は満50才の時。全く型通りの五〇肩でしたが、3ケ月くらいでなくなりました。
 ナッパ・青汁食にきりかえたのは43才の秋でしたから、以前にくらべ、血はよほどきれいになっていた筈なんですが、精進が足らず、不十分だったためでしょう。
 しかし、症状はたしかに軽く、また、ふつうよりは余程はやく治ったようです。
 それから10年たって満60才でおきたのが、こんどはヒザでかなり腫れていました。
 歩くには大して差支えませんでしたが、座りづらい。ちょうど、その時おやじとおふくろの法事があって難儀しました。
 しかし、これも3〜4ヶ月で、何もせずに治ってしまいました。
 満70才で、またちょっと肩が痛みましたが、1ヶ月足らずですみました。
 で、80になったらどこに来るか、と思っていましたが、何ごともありませんでした。
 が、2年おくれて82才の冬、脚腰にかなりきつい痛み(筋肉痛)が出ました。
 83の冬にも多少ありましたが、それ以後は何ともありません。
 これらの関節や筋肉の異常は、いずれも老化によるものであることはいうまでもありませんが、10年毎に出ているところからみると、どうも、加令によって周期的に、自然におこる一時的の変調によるもの、いうならば、一種の生理的現象ではないか、とひとりぎめしています。
 それはともあれ、できるだけ血をきれいにすることは大切とかんがえられますから、イモ・マメ・ナッパ・青汁食といった、青汁を中心とする食の合理化をおすすめしたいと思います。
 食べものはなるべく安全なものをえらび、調理は簡単に、味つけはうすくすること。アルコール・糖分はできるだけひかえること。
 そして青汁は少なくともコップ4〜5杯(もとのナッパ1キロ)以上。多いほどよろしい。
 患部はなるべく温かくし冷やさないこと、軽い運動(自動・他動)、マッサージの励行も大切です。
 「なお、試みに、もっとも徹底した青汁食である青汁絶食をやってごらんになってはいかがでしょう。1日でも2〜3日でも、ほかの食事は一切せず、青汁を飲めるだけのみます。5合でも6合でもらくにのめます。それがきっかけになって症状が軽快することがありますし、少なくとも一時的にもかなりの効果が出るものです」
 と申し上げておいたが、さっそくやられたらしい。
 数日後のおたよりに、
 「早々、2日間絶食をして、青汁(顆粒)12〜3袋(生の4〜5合相当)づつ服用いたしました。通常の勤行と法儀を修めましたので、空腹でいささか難儀しましたが、おかげさまで、今日は少し調子がよいようで、足の運動が軽快にできるようになりました」
 とあった。
(62・12)


<(1988・11)健康と青汁 第387号より>




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