寝汗がひどい | ||||||||||
41才の男子。 「むかし、結核の多かった当時、寝汗は大変おそれられた。しかし、しらべてみて、これという病気はなく、神経症とすれば(私もそう思う)、つまり、精神的なもの、思いこみ、恐れすぎの病気、少しも心配はいらないから、まず、だいいちは病気という観念をすてることだ。といって、なかなか簡単にすてられない。すてようとすること自体が、またストレスになって、いよいよこだわって来る、というのがノイローゼの特長。そこで、ともかくあまり深刻にかんがえず、あるがままにまかせ、病気とともに遊ぶ――うるさいお客さまくらいにタカをくくって、いい加減におつきあいしておく、といった横着な気もちになることだ。 薬はいくらのんでもダメ。せいぜい神経をおさえ、鎮めるだけのもので、たより切ることはできず、かえって医療そのものに対する不信感をつのらせるばかりで、いよいよ焦りをたかぶらせることにもなりかねない。 ところで、そのように気をつかわずにいられないのは、結局、気がよわいから。からだがよわいように神経がよわいからだ。だから、汗が出ようが出まいがおかまいなしに、ともかくからだを強くすることの一筋にうちこむことだ。 からださえ丈夫になれば気も大きくなる。“健全なる精神は健全なる身体に宿る”だ。そのだいいちは食べものを正しくすること。まず、青汁をしっかり飲む。そして、飯やパンよりイモ、肉・魚・卵よりは小魚・大豆を食べ、それに、ナッパを主とする野・山菜・海藻を十分添え、菓子やジュース類は極力へらす(イモ・マメ・ナッパ・青汁食)。そうしているうちに、からだがしだいに変って来、元気が出てくる。 そしたら、しっかり仕事にうちこみ、大いに運動もやる。野山をあるくのもよかろうし、畑をいじるのもよかろう。いずれも気分転換には何よりだ。青汁絶食もやってみる。思いがけない効果が出るかも知れず、いくらかでもよければこの食養にたいする希望もふくらんでくるだろう。 また、何でも、出たらめでもいい、やってみて、自信をつよめることだ。そのひとつ、飲んでみてはどうか。ことに寝しなに風呂でもあび、一杯やり、その勢で寝る、など。終りよければすべてよしだ。からだが強くなり、自信ができてくるにつれ、気分もおおらかになり、汗のことなど忘れるだろうし、実際出なくもなるだろう。」 (平1・2)
<健康と青汁 第396号より>
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