遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
も一人ほしい

 
 いま妊娠5ヶ月。流産しかかって入院。
 いろいろ薬を注射した。出血はおさまっているが、こどもへの影響はどうだろうか。
 先生は、止血剤だけでホルモン剤ではないから大丈夫といわれるが、近所のお婆さんたちは、そんな子はおろした方がよいといわれるのと、もともと神経質なので、とても心配でならない。
 2回目の妊娠で、初めの時はツワリがひどく、あまり丈夫でない。
 そこへこんどは流産というわけだが、こどもはぜひも一人ほしい……との電話。
薬のこと
 昔とちがい、今では胎児への影響についてはよく知られているから、めったな薬はつかわないし、はっきり心配ないといわれているのだから、その先生の言葉を信用すべきだ、と私は思う。
 むしろ問題は、これからの妊娠をうまくつづけることだろう。
 それに大切なことは、なんといっても食べものだ。

食べもののまちがい
 ツワリがひどかったのも流産しかかったのも、つまりは平素の食事のまちがいからだ。
 あなたのところは海ちかくだから、どうしても魚が多くて野菜ものが少ないだろう。
 それに、添加物などで有害有毒であるかも知れない加工・貯蔵ものことに出来あいもの、インスタント食品がよくつかわれていたのではないか。
 味つけは濃厚だろうし、菓子やジュースも多かったのではないか。
 そうだと、カロリー・蛋白質ばかりが多くて、それに釣り合わねばならないアルカリ・ミネラル・ビタミン類は不足、という不完全食になっている。
 また有害有毒食品の影響も加わって、血がにごり、からだ中のはたらきが悪くなりツワリがおきやすい。
 また自律神経が過敏になり、子宮は僅かな刺戟にもつよく反応し、流産しやすくもなる。
 そのうえ、神経質だとよけいとそういうことがおきがちだ。

食の安全化完全化
 まず、食品はなるべく自然の安全なものとし、出来あい食品、インスタントものや加工・保存ものはつとめてさけること。
 そしてバランスのよくとれた完全食にするため、良質ナッパをうんと食べること。

イモ・マメ・ナッパ・青汁食
 その一つの例としてイモ・マメ・ナッパ食をすすめたい。それは、主食には白米や白パンよりはイモ(ジャガイモ、サツマイモなど)。
 蛋白食品には肉や魚の切り身より小魚・卵・乳、ことに大豆ものに。それに、良質ナッパを主とする野菜・山菜・海藻を十分そえ、調理は簡単、調味はうすく。
 そして、ナッパは少なくとも400〜500グラム以上。
 しかも、なるべく多くを生で。といっても、それはなかなかむつかしいので、すりつぶして汁(青汁)にしてのむ(イモ・マメ・ナッパ・青汁食)。
 あるいは、せめて青汁だけでも一日2合以上のもうというのだ。

安全良質ナッパ
 ただし、市販の野菜ではダメ。農薬のかかっていないものはないし、不自然な栽培法で質的にも劣っているからだ。
 お宅が農家なら、ぜひ安全良質のナッパをしっかりつくりなさい。
 ケールは年中あるので便利だが、ほかにダイコン、カブ、ミズナ、コマツナ、COなど季節季節の緑色が濃くて、ホウレンソウ、フダンソウ以外のものならなんでもよろしい。
 大切なことは農薬はもとより、化学肥料もつかわない昔流の自然的栽培法によること。
 すなわち、土はなるべくふかくたがやし、堆肥を主とし石灰、油粕、鶏糞など有機質肥料を施す。
 そうすると質のよい丈夫で味のよいナッパができる。それをうんと食べたりのんだりすることだ。
 「そうしましょう。しかし実は横浜に住んでいます。里に帰っている間に流産しかかり、そのまま実家にいるんです。」
 「横浜にはスタンドがあるからそれを利用する。そしても一つ。実家で大根葉の乾燥粉末をつくってもらいなさい。熱湯に30秒〜1分間浸した後陰干し、スリバチかミキサーで粉末にする。これだと大サジ山もり3杯が大凡生の青汁の1合分にあたるから、そのつもりで食べればよい。こうしていれば、これからの妊娠は順調に経過するだろうし、次の妊娠はツワリも流産のおそれもなく、丈夫なこどもをうむことができるから、もう一人という希望もきっとかなえられるだろう。
 また神経質のところもいくらかよくなろう。
 2才のこどもやご主人にもすすめれば、一家こぞっての健康もうけあいというものだ。

<1981・10 健康と青汁 第317号より>




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