遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
耳鳴り

 相当な年になると、誰れでも、大なり小なり耳が鳴りだすものらしい。高血圧や動脈硬化のある人には、とくに多いようだ。いぜんには、もちろん、耳が鳴るなどということは、中耳炎をやった時以外には、一度もなかった。4〜5年も前だったろうか、ある晩秋の日曜、いつものように歩きに出かけ、静かな山の中で休んでいた時、ふと、かすかに耳が鳴っているのに気がついた。シャーという、ごくかすかな音だった。それから、しだいに強くなり、おととしの夏ごろからは、遠くで蝉が鳴いているとしか思えない耳鳴りになった。

 診察にも会話にも少しも差支はないが、あたりが静かになると、ずっと音がしつづけている。血圧は、最高130〜135、最低70〜80だが、コレステロールや中性脂肪は、ともすると上りがちなので、やはり、年相応の硬化が来ているためなのであろう。青汁の効については、もひとつハッキリしない。

     ずっと前のこと、京都のある薬剤師さんが、市販の青汁1本(5勺入り、材料にしてケール120〜130グラム)で、多年悩んでいた耳鳴りがピタリととまったとかで、しばらくの間だけではあったが、東山五条あたりの店で、青汁をはじめられたことがあった。
     また、大阪のある商社の方(70才すぎ)から、「熱心に青汁をのんでいるが、耳鳴りだけは、どうもうまくとれない。かなりきついので毎日悩まされている。何かよい分別はないものか」との相談をうたけことがある。
 で、青汁だけでなく、一般の食養にも十分注意されるよう回答したが、それでもよくならぬとのことなので、日曜の青汁断食をすすめてみた。これも、すぐさま実行され、日曜日には、朝から何もほかの物は食べず、青汁ばかりのまれたそうだ。しばらくしてからの報りに、「なるほど、あれはよい。日曜の青汁断食で、月曜だけは耳鳴りがやんだ」とあった。

 私もやってみればよいのだが、まだそううるさいほどではないので、そのままにしている。しかし、たしかに食べものの影響はあるらしい。米ぬきだと、いささか軽くなるようだし、食うと(白米はうまいからつい食べすぎのためか)、青汁は同じように飲んでいても(毎日3〜4合はのんでいる)、いくぶんやかましく鳴り出すような感じがする。おそらく、血液の変化(いわゆる血の濁り)によるものであろう。(48・10)

(1974・12:遠藤仁郎)<健康と青汁220号より>




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