遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
骨粗鬆症

 「お婆さんが骨粗鬆症です。高血圧もあり、からだの調子がよくありません。青汁はどうでしょうか?」
 「適当な材料があれば、ぜひすすめてください。きくかどうか、やってみなければわかりませんが、少なくとも、悪くはない筈です。のめるだけ沢山。初めは少しからならし、しだいにふやして、毎日3〜4合(もとのナッパ7〜800gから1キロ)くらいは飲んでみてほしいと思います。


ことのおこり
 この病気は、骨多孔症ともいい、骨のカルシウム分がへり、うつろが広がり大きくなって、骨質が弱りもろくなるもの。老人が僅かなことで骨折をおこしやすいのは、このためです。ことのおこりは、年のせいで、骨のカルシウム代謝がくるい、失われるカルシウム分と、その補充とのバランスがとれなくなっていることと、摂り入れるカルシウムが十分でないことにあり、それには現在の食のあり方がかなり影響しているように感じられます。

現行食のあやまり
 現在の食事は、白米飯に、おいしくたいた魚や卵をそえ、野菜類が少ない。
 間食には甘い菓子、飲みものにはこれまた甘いジュース類。それに、インスタントものなど加工・保存食品が多いという、いうならば、ご馳走づくめの毎日になっています。
 この食事の特長は、栄養的にみて、カロリーや蛋白質は多すぎるほどだが、それに釣り合わねばならないミネラル(アルカリことにカルシウム)やビタミンが不足している。そのうえ、有害有毒食品も少なくない。そのため代謝がうまくゆかず有害な代謝産物ができること、また有害有毒食品も少なくなくて、どうしても血がにごって来、からだ中のはたらき、したがって骨のカルシウム代謝にも不利にはたらくにそういありません。
 一方、この食事では、もともとカルシウム分が少ないうえ、酸性食品(カロリー食品だけでなく添加されている燐酸塩によって)が多いため、その中和に奪われ、少ないカルシウム分の利用はいっそう悪くなります。
 そこで、骨になるべきカルシウムが少なくなるか、無くなります。そのため、反対に、骨からカルシウムがとり去られる結果となり、ここにこの病気になるそもそものもとが潜んでいるわけです。
 ですから、この病気を防ぎ、治すには、まず栄養を正しくして血のにごりをとり除き、骨のカルシウム代謝に有利な条件をあたえるとともに、できるだけ十分のカルシウムの補給をはかるべきでしょう。

正しい食
 すなわち栄養の安全化と完全化です。

安全化
 すべての食品はなるべく安全な自然食品をえらび、農薬その他生産用薬剤や添加物に汚染されていないものとすること。

完全化
 栄養のバランス、とくに不足がちなミネラル(アルカリ、カルシウム)やビタミン類を十分に補給すべきですが、それには、それらがそろって多い良質ナッパ以外には適当なものはありません。

カルシウムの補給
 カルシウムの補給には、吸収しやすいかたちのカルシウムにとんだ食べものをしっかりとることと、その吸収・利用を妨げるものをできるだけ少なくすることです。

酸とアルカリの関係
 その一つは酸とアルカリの関係で、ここの食品についていえば、酸性のものより、アルカリ性のものの方がカルシウムの利用がよいし、食事全体についても、酸性か酸性のつよい食事のばあいより、アルカリ性かアルカリのつよい食事の方がカルシウムの利用率が大きい。
 たとえば、主食では、カルシウム分の少ないうえに、酸性のつよい穀類(米・麦)よりは、カルシウムはあまり多くはないが、アルカリ性のイモ類の方がよろしい。
 蛋白食品では、同じくカルシウムが少なく、酸性の強い肉類よりは、酸性度はあまり変らないがカルシウムの多い小魚類や卵がよく、アルカリ性でカルシウムの多い乳、カルシウムが多くて比較的酸度の少ない大豆などがさらによろしい。
 それらにそえるアルカリ性の果物・野菜類では、同時にカルシウム分の多い良質ナッパ類がもっともすぐれていますから、これを十分にそえるべきだということになります。

ナッパの利点
 このように、栄養のバランスをとって血をきれいにし、骨のカルシウム代謝をよくするためにもまた、カルシウムの補給のためにももっとも適しているのは良質ナッパで、その必要量はふつうでも、400〜500g。老人でも、また、ことに病気のばあいはそれ以上、多ければ多いほどよろしい。したがって、大量のナッパの摂取を容易にする青汁(400〜500gで約2合)がよい筈、ということになるわけで、あえておすすめするのもそのためです。
 なお、青汁のも一つの利点は、そのカルシウム分の吸収が非常によいということです。それは生のナッパのカルシウムは、いわゆるイオン化しているカルシウムで、熱を加えたり、無機のものにくらべ、吸収率に格段のちがいがあるからです。

糖分
 なお、糖分がすぎると、カルシウムの利用を妨げますから、味つけはうすくするよう。また、菓子やジュース類にも十分気をつけて下さい。

ビタミンD
 その他、カルシウムの吸収・利用にはビタミンDが関係しています。その不足しないよう。薬をのむのもよいでしょうが、椎茸(天日乾燥でDができる)を食べ、また、日光浴(でからだにDができる)もかかさないようしたいものです。
<1984・3 健康と青汁 第337号より>




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