遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
カビのつく病気

インキン・タムシ(頑癬)
 白癬と湿疹との合併したもので、白癬の外用薬と、レントゲンをかける、といった慢性湿疹の治療を加えないと、なかなか治らぬものだと、専門家のあいだでもいわれているそうだ。頑癬という名まえも、そうしたところから来ているのだろうか。皮膚病には素人の私などくわしくは知らないが、むかしむかし、われわれが中学校の時代、田舎の津山には、サルチル酸液といった塗り薬しかなかった。
 タムシはともかく、インキンともなると、とても大変。扇をかまえ、(時には友だちに助太刀までもたのんで)、素早く塗り、すごくはしるキンタマをバタバタあおぎながら、アツイ、アツイととびはねたものだ。それでも、我慢して2〜3回塗れば、ひと皮むけて、きれいに治った。
 高校へ進学して京都に出たころには、ピチロール軟膏という、とても臭いのわるい薬が出来ていて(何でも米糠を焼いてとった油が主剤だということだった)、一回ぬりつければ、それだけで簡単に治るので、とても助かった思い出がある。原因のカビがつよくなったのでもあるまいに、どうして今では、いわれるような大騒な手当てをせねばならぬだろうか。どうも、今の、一般の食べ方のあやまりが原因にちがいないように思えてならぬ。

ミズムシ(汗疱状白癬)
 同じくカビのつく水虫。これも治りにくいものでやはり、レントゲンをあてるといったこともあるようだ。また、特効薬の筈のグリゼオフルビン内服でも、なかなか治らず、酢を入れた湯とか、リゾール浴など、むかしながらの療法も捨てがたい、などともいわれている。いずれにしても、少々もて余され、この適確な療法はノーベル賞ものだ、とさえいわれているそうだが、この水虫が青汁をのんでいるうちに、いつの間にか治ってしまうことは、これまでたびたび本誌に書いたし、体験記をよせられた方も少なくない。

シラクモ(頭部白癬)
 もう一つ、カビのつく病気に頭のシラクモがある。子供に多いものだが、これも青汁でなくなる。いま、この機関紙の編集をやっていただいている貝原先生が、二十何年かまえに始められた倉敷西小学校の青汁給食が評判になって、見学に来たある小学校のPTA委員の一人は、ずっと子供たちの頭を見てまわった。ところが、一人もシラクモの子供がいない。これこそ青汁の効果のいつわらぬ証拠だと、その学校でも、早速、青汁の給食をはじめることになった、という。

 もともとカビの感染などということは、からだの条件さえ悪くなければ、そうやたらにおこるものではない。インキンやタムシ、ミズムシ、シラクモにしても、かかりやすかったり、治りにくいのは、からだの方に責任がある。原因のカビは、どこにでもおり、また、いくらでもいるのだから、ただ薬だけで治そうというのは、もともと無理。いかによい薬が出来ても当座だけの効果にすぎず、度重なれば効かなくもなろうし、とんでもない副作用もないとは限らず、予防しきれるものでもない。
 ともかく、まず、食をあらためて、抵抗力をつよめることが根本、緑葉食の原則にしたがい、せめて青汁だけでもしっかり飲むことだ。ちかごろは抗生剤や副腎皮質ホルモンの乱用から、内臓にまでカビのつく病気が出るようになり、治療に困るケースが多くなっている。これとて、同じように、食べものに気をつけていれば、そうそうむやみにやられるものでもあるまい。

<1972・7 健康と青汁191号より>




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