遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
肺繊維症

 54才、男子工員。
 咳、痰が多く、喘鳴(ゼイゼイいう、)動くと息切れして苦しい。
 喘息といわれていたが、病院でしらべた結果、肺繊維症とわかった。
 そのためではないとのことだが、有害ガスの出る職場で働いていた。
 食欲、睡眠もよいが、便秘気味。内痔核があり時に出血する、とのこと。
 やや肥満体。血圧は正常(110/70)。尿に異常はない。

 肺繊維症は、肺に繊維がまし、弾力がへり、伸縮能(肺ののび縮みする能力)が十分でなくなった状態。慢性の気管支炎や硅肺などによくみられるもので、急に悪くなるものもあるが、ふつう、ながい間に、しだいに進行する。
 手当としては、無理をしないことと、バイ菌の感染を予防すること以外には、これという適確な治療法はない。

 しかし、かなり進んだ硅肺(繊維症の一つ)によかった経験から、このばあいも青汁を中心とする食養生は一応試みてみるべきではないか、と思う。
 食習慣をきいてみると、飯はよく食う方。
 副食には肉をよく食べていたが、今は魚を主にしている。
 野菜は少ない。味は濃厚。酒はのまず、菓子もあまり食べない。
 タバコは以前から15本程度。なぜ肺の繊維がふえるのか。一つには素質(体質)ということもあろうが、いま一つには、こうした穀肉糖にかたよった不完全食の食べすぎ故の血のにごり(また便秘や、出来あい食品など有害有毒食品の影響もあろう)もみのがされまい。

 そこで、この食習慣のあやまりをあらため、血をきれいにすることは、決してムダではなかろう。少なくとも、痰も咳もへるだろうし、便もらくに出るようになるから、痔もよくなるだろう。
 そして、一般抵抗力がたかまり、感染を防ぐことにも役立つから、病勢の進行はゆるめられるだろう。そしてながい間にはいくぶんかづつでも軽快してくることも望めなくはないのではあるまいか。
 ともかく、まず、なるべく安全な自然食品をえらぶことと、ナッパをうんと添えて栄養のバランスをとること。調理は簡単にし、味つけはうすく。なるべく自然のままか自然にちかいかたちで控えめに食べることだ。
 主食には白米飯や白パンでなく、雑穀・豆の全体食。

 も一つよいのはイモ。肉や魚の代りには大豆ものを主とし、良質ナッパを主とする野・山菜、海藻類をうんとそえ、ナッパは少なくとも一日1キロ(青汁にして4合)以上そえること。
 せめて青汁だけでも思い切ってしっかり、5合でも6合でも、多いほど結構。
 これを熱心につづけてみてほしい。なお、タバコは絶対不可。
 ぜひやめること。しかし、口淋しいからとて菓子へ転向しないこと。

<1983・11 健康と青汁 第327号より>



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