遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
 82才前後

 老化現象としていちばん早くあらわれたのはやはり眼。
 もともとかなりきつい近視なので、老眼鏡はいらないが、近くを見るのに眼鏡をはずすようになったのが60代の初めごろ。
 次が耳鳴り、68才。
 それから排尿の異常。
 まず、夜間の排尿回数がふえた。67〜80才ごろ。
 ついで、70代の中ほどから、ギリギリまで辛棒していると、いざ出そうとしても、仲々うまく出ない。
 その後、76〜7才ごろ、姿勢をかえたり、寒さにあたると、急に尿意を催おして我慢しきれず、グズグズしていると洩らしてしまうといったことがあった。
 しかし、この二つはしだいにおさまり、今では、耳鳴りと夜間の排尿回数の多いことだけになっている。
 また、四〇肩、五〇肩、六〇ヒザ、七〇肩と、代かわり毎に関節の痛みが出ていたので、八〇になったらどうなるかといささか興味をもっていたが、これは期待はずれ。
 特別なにごともなかった。
 ところが、82才(今年の2月末で満82才になった)前後になって三つの異常があらわれた。

1.眼の異常  70代の終りごろから、眼をつぶっていたいという感じがありだしたが、視力には別段変りはなかった。
 昨年の11月(81才9ヶ月)、久しぶりの徒歩の会で14〜5キロあるいた。
 その終りころ、ふと、遠くのものがボヤけ、二重にみえることに気づいた。
 しばらく休憩して、すぐに直ったが、これは、両眼でみる物の像がうまく重なり合わず、ずれてみえる、つまり複視。
 斜視によくある症状だ。
 12月、1月の徒歩の会でも同じようにあらわれた。
 ずっと前、さきの戦争で召集され軍病院にいたころのこと(40才前後)、ボンヤリしていたとき、ドイツ語の好きな病院長から、だしぬけに「君シーレン(斜視)があるね」といわれて面喰らったことがある。
 おそらく、私には眼筋のどこかに弱いところがあり、それが、さいきん、老化のために疲れやすくなってきたのだろう。
2.臀筋の痛み  この1月末ごろから、咳や咳ばらい、あるいは腹に力を入れたとたん、右の臀部から大腿(時には下腿までに)の外側にそってひびく痛みが出てきた。
 歩くこと走ることや腰かけには何の支障もないが、しゃがもうとするときにも、同じような痛みがはしる。
 そして、寒い日に強く、ポカポカ陽気の日には軽いこと。
 風呂に入ったり、コタツにあたっていたり、運動してからだがあたたまると楽になることから、どうやら寒さと運動不足に関係があるらしい。
 多分、年相応の血管変化があって、筋肉の血行が不十分となり、代謝の不調などのため痛みを感じやすくなっているのであろう。
 その後、暖くなるにつれて痛みはしだいに軽くなり、なくなってきたが、ちかごろ気がついてみると、右の靴音が左にくらべて、いつも高くやや長い――すこし引ずっているようだ。
 なお、4年まえ(54年)の1月(78才10ヶ月)、右大腿の中ほどにしばらくダルサがつづいたことがあり、温めてよくなった覚えがある。
 これらのことをあわせ考えて、どうやら私は、右下肢の筋肉に弱点のあるからだに生れついているようだ。
3.美食後の
 排尿困難
 もう一つは排尿困難の発作。いつもは夜間の排尿回数が多いだけで、排尿自体はごくスムースだったが、4月(82才2ヶ月)になって2回、夜11時ごろからの排尿がとても困難になり、チビリチビリとごく少量しか出ず、30分もするとまたすぐはずんでくる、という状態が朝方4〜5時ごろまでつづき、6時ごろからはまた元通りらくに出るようになるということ(一時的の排尿困難発作)がおこった。
 その2回とも、ナッパ、青汁のとり方の少ない日で、その夕食に肉や魚のおいしいご馳走で白米飯をいささか食べすぎた夜のことだった。
 こういう排尿困難は前立腺肥大のときみられることなので、悪食のために一時的にあらわれたのだろうが、おそらく、ぼつぼつその気配が出かかっていることをおしえているのだろう。
その他  食欲、便通、睡眠、血圧(120/70前後)ともに快調がつづいている。
 みじめなのは歯。
 これまでにもかなり抜けてはいたが、80代になって急速にその数を増し(ついに入れ歯をした)、いまでは上は4本、下は9本が何とかもちこたえているだけ。
 そして例の方はさすがにすっかりおとろえた。
 時にためしてみたくはなるがハリが十分でなく、まともはともかく茶臼にはからっきしだらしがない。
 それでもなんとかいくにはいくが、どうもからだまのことが多くなったようだ。
(57・4)
<1982・10 健康と青汁 第314号より>




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