遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
 更年期




 元気減耗症:更年期の不定愁訴

 いぜん結核をやったことがあり、いまもヒドラをのんでいるという50がらみの女性。平素からあまり丈夫ではないが、これまで何とかやってきていた。ところが一月まえから、何の原因もなくシンドくなり、1日中ねてばかりいるような日がつづいた。貧血のためだろうと、薬をもらい、いくぶんよくなったような気がしている。がどうも元気がない。食はすすまず、いつも胃にもたれ、腹に力がない。便通は不定で、2〜3日秘結するかと思うと、2〜3日も下痢することもある。食事はもともと細く、ご飯は毎食かるく一杯ていど。おかずは主食とほぼ同量。魚が多く、野菜ものは少ない。味は塩からいのが好きで、砂糖はあまりつかわない。菓子は食べない。主治医からは、ふるい結核のあとがあるだけで、ほかに特別な病気はないが血圧は低いといわれている。なお、眼科では白内障になりかけており、来年くらいには手術せねばなるまいとのことだが、視力はあまりかわらない。とのこと。

 いうならば元気減耗症。更年期の不定愁訴といったものだろう。もともと虚弱質であるうえ、神経質でもあり、おそらく何か精神的のものが手伝っているのだろう。要は元気をつければよいのだが、食欲がないのでしっかりは食べられない。食欲をそそると同時に、なるべく少量ですむような効率のよい食べ方にすることが大切だろう。
 そこで、主食や蛋白食品やその調理は嗜みにあった従来通りのものとし、それに、少なくとも400〜500グラムの良質ナッパをそえ、なるべく多くを生で、よくかんで、ということになる。しかし、胃のよわい方にはそれも無理だろうから、すりつぶしてカスを除いた汁、青汁(400〜500グラムで約2合)にしてのむ。それも、いきなり一度にでなく、少量づつ何回かに分けてのむ。そうすれば、栄養のバランスがうまくとれ、ビタミンやミネラルが十分になるから、カロリーや蛋白質の代謝が無駄なく行われ、それだけ利用効率が上り、少量でも足るようになる。
 そして、血がきれいになり、体調がよくなるにつれ食欲も出てくるだろうし、体力・元気も回復してくるだろう。また便秘を防ぐためにはある程度カス(繊維)が必要だから、主食は白米飯、白パンよりは玄米、黒パンに、そして豆、芋なども併用し、ナッパを主体とする野菜・山菜・海藻・果物がほしいが、これも胃腸への負担を軽くするため、つとめてよくかむか、ミキサー粥にする。このようにして体力がついてくれば、疲れない程度の運動をやり、自信をつけることだ。そして、やがて、結核の薬はいらなくなるだろうし、白内障もあるいは手術の必要がなくなるかもしれない。(55・11)

<(1984・7)健康と青汁 第335号より>




 更年期症状

 更年期とは、月経の閉止する前後、つまり、卵巣のはたらきが衰えはじめてから完全になくなるまでの期間のこと。その期間中、ことにその前半において、自律神経の異常にもとづくもろもろの症状、いわゆる不定愁訴があらわれる。
 それは、更年期になると諸臓器が老化してくるためだろうと考えられている。しかし、そういう症状の出るのは約半数たらずであり、しかも、もともと自律神経の不安定だったものだけにおこるようだ。もちろん、心因性、精神的のところも、確かにあずかっている。
 治療法としては、不安定な自律神経を安定さすことが主なわけで、精神安定剤や鎮静剤、精神療法、あるいは間脳(自律神経の中枢のあるところ)レントゲン照射などがおこなわれている。性ホルモン(エストロゲン)療法の効もいわれているが、癌の発生(動物では長期の使用で子宮癌や乳癌ができる)はみられないまでも、出血その他の副作用はさけられないようだ。九嶋教授は絶食療法をすすめられているが、私どもは、緑葉食・青汁による食の自然化、完全化で、予防もできるし治療もできるとかんがえている。


<(1974・3)健康と青汁 第211号より>




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