遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
青汁で便に血がつく

 堺のMさんと八尾のOさんとから、同じように、「青汁をのむと便に血がつくのだが・・・」という電話がかかった。青汁をのむと、血の性質がよくなること、傷の治りがよくなることのため、血は出にくくなり、とまりやすくなるものなのだが、なぜだろうか?
 Mさんは膀胱癌。腫瘍が大腸とつながっていて、とれない。そこで、尿は人工尿道から、便は人工肛門からと、二つのふくろをぶら下げているとのこと。すすめられて青汁をのみだしたのだが、初め、肛門から出る便に血がついていたが、さいきんは人工肛門からの便にもつき出した。
 Oさんは、膵炎、肝炎のため3ヶ月まえから飲んでいるが、のみはじめてしばらくして便に血がつき出した。阪大でしらべてもらったが、20年前にやった手術のため、肛門は指もはいらないほど細くなっており、指診はできない。ファイバー鏡検査では、中が真黒で何も見えなかったという。
 二人とも、青汁をのむと血がつき、やめるとつかない。材料は、大阪のケール健人の会のケール、とのことだから、これには問題はない。

出血場所
 Mさんのばあい、肛門からの血は、大腸につながっている腫瘍の傷口からであろうし、人工肛門からのは、人工肛門より上の大腸にも転移ができているのではなかろうか。いずれにしても、腫瘍との関係がかんがえられる。

Oさんのばあい
 しかしOさんには、そういう手がかりはない。けれども、20年前の手術いらい便秘で、ずっと下剤をつかっている、というのだから、その長い間に大腸がいたみ、傷つきやすくなっているのではなかろうか。

青汁との関係
 それにしても、なぜ、青汁をのむと出血するのだろうか。これに関連がありそうに思われることに、こんなことがあった。
 それは、ずいぶん前のこと。青汁をはじめて間もない頃だった。胃腸の弱かった人が、青汁をのみ、かなり調子がよくなったとき、特別の原因もないのに、痛みだし、それがしばらく続いたあと、自然に痛まなくなるとともに、すっかりよくなる、といったことが何人かあり、そのわけを聞かれて、うまい説明ができず、よわっていた。
 たまたまそのうちの一人がレントゲン検査をうけたところ、ドクターが、「いよう、ひどく動くようになったなあ!」とおどろきの声をあげた、というのだ。
 それで、なるほどそうだったのかと、はじめて、その謎がとけ合点がいったわけだ。
 それは、胃腸の運動は蠕動といって、虫がうごめくように、内容をしぼり送りしているのだが、ふつうには何の感じもない。
 しかし、それがさかんになり、しぼり方が強すぎて、痙攣性になると、痛みを感ずる。それだったのだ。つまり、青汁で、弱っていた胃腸が回復し、さかんに運動しだしたことをしめす徴候だったわけだ。
 この際、当然血のめぐりもよくなり、場合によっては充血もするだろう。それが、この出血のもと、つまり、Mさんは傷口から、Oさんのはいたんで弱くなっている腸の粘膜からしみ出た、のではないだろうか。
 もしそうだとすれば、痛みのばあいと同様、この出血も、青汁の効果の治癒過程における一時的の現象であり、青汁をつづけているうちに、自然に減り、ついにはなくなるという性質のものであろう。
 もちろんこれは、あくまで希望的なかんがえ方で、はたしてどうか、それはこれからの経過をみなければわからない。が、ともかく、その期待と希望をもって、熱心に、つづけてみるべきだ、と思う。
(60・7)

<(1986・6 遠藤)健康と青汁第358号より>




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