遠藤語録文字 乾燥青汁ピロサンマーク
バセドウ病

 バセドウ病は、甲状腺(喉頭の下にあり、ヨードを含んだホルモンを出す内分泌腺)の機能のたかまっている病気(甲状腺機能亢進症)。甲状腺が腫れ、眼球がとび出し、指や手がふるう。脉がはやくて、動悸がする。気分がいらいらして落ちつかぬ。汗をよくかく。時には下痢もある。食欲はよく、いくらでも食べるがドンドン痩せてゆく。
 これにも、私どもは、次のような理由から、緑葉食・青汁、ことにイモ・マメ・ナッパ・青汁といった完全食がよいと考えている。

  1.  バセドウ病では、甲状腺からのホルモンの分泌がたかまっているのだが、甲状腺の機能は脳下垂体(脳底にぶら下っている内分泌腺)からの刺戟ホルモンによって調節されている。そして、この脳下垂体は、さらに上位の中枢(間脳というところにある神経中枢)によって調節されている。で、甲状腺の機能に変調がおこるのは、甲状腺自身の異常によるか、それを調節している脳下垂体や間脳の、どこかの異常によるのでなければならぬ。
     ところが、それらに異常が現われるのは、甲状腺や、その調節機構(脳下垂体や間脳)のいずれかに、もともと抵抗力の弱いところがあり、それが、何らか他の障害因子によっておかされ、変化をおこして来るためであろう。そして、この障害因子にも、おそらく、いろいろのものがあろうが、栄養のあやまり、したがって、その結果、招ねかれる代謝の異常、による血液の変化(いわゆる「血の濁り」)も大いに関係しているにちがいない。
     とすると、正しい栄養、すなわち、よくバランスのとれた栄養をとり、代謝を正常化し、血液状態をよくすることが大切であろう。というのが一つ。

  2.  次に、バセドウ病では、一般に代謝がたかまり、体の消耗がはなはだしいので、十分の栄養、ことに蛋白質や熱量を補わなければならない。そのためにも、すべての栄養素が量的に十分にある、と同時に、質的にもすぐれ、利用効率の食構成であることが望ましいわけで、これにも、緑葉食がもっとも適当しているということ。

  3.  さらに蛋白質では、肉類・卵など動物性の蛋白質は、その体内処理にあたって、過剰のエネルギー消費を要し、無駄が多いが、大豆や緑葉などの植物蛋白質は、その度合が少ないので、それだけ少量で足る点も有利だと考えられること。

  4.  なお、十字科植物ことケールの仲間には、バセドウ病に用いられている、サイオユラシール系の薬剤と同様の作用、つまり甲状腺機能をおさえる作用、のある成分がある。但し、その効力は加熱することで失われてしまう。そこで、そういうナッパを生で食べ、青汁にして飲むことは、いくらかでも、甲状腺機能を低める効果が期待できないだろうか、ということ。こうしたことがらから、バセドウ病には、徹底した緑葉食・青汁、ことにイモ・マメ・ナッパ、そして青汁(ケールの)という食がよいと考えられるし、事実、青汁を飲むだけでも、時に、かなりの効果がみとめられている。(46・7)
  5. <(1973・9 遠藤) 健康と青汁 第205号より>




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