甘味・甘味料 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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甘味 | |
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砂糖 ふつうの砂糖=精糖は、殆んど純粋の糖分だけだから、砂糖がすぎるだけでも、総体的には栄養のバランスがみだれる。しかも、味つけ用の砂糖は、いわば、見えざる主食、見えざる飯ということになるわけだ。また、最近では、砂糖は脂肪とともに、あるいはそれ以上に、動脉硬化の原因となるとされていること。そのうえ、どうやらこの節では、人工甘味のはいった砂糖まで出まわっている始末。そうだと、なおさら砂糖はなるべく使わぬように心がくべきだ、ということになる。 成分の点だけからいえば、戦時中にあったサトウキビから煮つめてつくった粗糖のほうが、ずっとましだ。これでは、ビタミンBもカルシウムもかなりある。なおよいのは、この粗糖から、砂糖の結晶をとり去った、いわばカスの糖蜜。黒褐色の、どろっとしたもので、いかにも見かけはよくない。甘味もうすい。しかし、ビタミンやミネラルが多いから、はるかにすぐれた甘味料といえる。
蜂蜜 蜜蜂が花から花にもとめた花蜜や花粉を原料としてつくり上げた、天与の霊味ともいいたいもの。ブドウ糖・加糖・蔗糖などが主で、ビタミン、抗生物質、抗腫瘍物質、その他いろいろのものがあるらしい。その効果は、ちかごろやかましくいわれている(もっとも、いわれている程の効果があるかどうかはあやしいが)王乳=ローヤルゼリーが、女王蜂の食べものであることを考えても、わかろうというもの(ふつうの搾り方では王乳も、もちろんいく分混っている)。但し、それは純粋の蜂蜜についてのことで、模造品ばやりの昨今、水飴入りの粗悪品がかなり出まわっているようだから、よほど出所のはっきりしたものでなければ、安心は出来ない。なお、いかにすぐれた甘味料蜂蜜とはいえ、食べすぎては、やはりよくない。許される範囲での話であることは、蜂蜜とて例外ではない。 人工甘味 古くから知られているのはサッカリンとズルチン、新しいものにチクロ。いずれも栄養価はゼロ。
いずれまた、無害だという新しい甘味料が開発されることだろうが、一度あったことは二度ある。ともかく、健康をまもるためには、あるいは害があるかも知れぬといったものには、つとめて慎重でなければならぬ、とつくづく思う。
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<1970・1 健康と青汁 第161号より> |
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甘味料 | |
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ふるくは蜂蜜、柿霜(柿の粉)、あまづら(甘葛)、飴、味醂など。砂糖がはじめてわが国に将来されたのは奈良時代、孝謙帝の天平勝宝年間、薬品として僧鑑真によってもたらされた。足利の末、諸外国との交通がひらけてから、しだいに知られて来たが、一般の調味に用いられ出したのは台湾領有後。 |
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<1970・1 健康と青汁 第161号より> |
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