ピロサンの広場25号
新・今『水』が危ない
自然のもつ浄化システムを探る




<最新版 地球環境白書 新・「驚異の科学」シリーズ4より>
    水はなぜ危険なものになってしまったのだろう。……
    何度にもわたる化学的な処理を施され、それでもなお人体に有害な物質が検出されてしまう。地球上では水はつねに循環し、自然環境のなかで浄化されてきた。
    人間が自然の一部に、あるいはすべてに手を加えるたびにその浄化システムが破壊されてしまっている。安全な水を復活させるために、自然が本来もっていたこの浄化システムをもう一度、見なおしてみる必要があるのではないだろうか。
 
水は地球上を常に循環している

     宇宙から見た地球の色は、青と白である。青は地球の3分の2を占める海の色。白はそこからわき上がる水蒸気によってできる雲の色だ。この大量の水があるから、人間を含めた多種多様の生物が地球上に生まれ、住むことができる。
     陸地・淡水に生息する動植物にとって、真水は、降水というかたちで年間に約49万6000立方キロメートルが地球全体に降り注ぐ。そのうち8割弱は海に降るので、地上に降って真水として存在するのは、残りの11万立方キロメートル余りということになる。
     地球に降った水のうち7万立方キロメートルは湖沼・河川・大地・樹木などから蒸発・蒸散する。残りの4万立方キロメートルが使用できる真水の総量なのである。
     空から降ってきた水は、あるものは大地にしみ込み、地下水となって一定の期間を経て湧き水となり。湧き水は、直接河川や湖沼に流れ込んだ水とともに大地を流れ、その途中で人間が使い、たくさんの動植物を育んでいる。そして、ふたたび河川に戻されて海へと流れていくのである。

水の汚染は人間の力である程度まで改善できる

     降水→地下水→河川・湖沼→河口→海という循環に人間が介在することによって、水そのものが汚され水を浄化してきた自然のシステムが壊されている。
     東京農工大学農学部環境資源科学科の小倉紀雄教授は、『酸性雨や土壌の汚染など、人間が水を汚していることは事実です。しかし、それは人間の創意工夫によってある程度は改善できます。現に、東京の野川の水質は地域住民の努力や自治体の協力によってかなり改善されています。水の循環サイクルによって自然に水が浄化されてきたシステムを、もう一度見なおすことが必要ではないでしょうか』という。
     自然の持つ水の浄化システムとは、どういうものなのか。それを循環サイクルのなかでみてみよう。


雨水の栄養を取り込み濾過する森林地帯

     水を浄化する自然のシステムのうち、最も重要なのは森だ。森に入ると、地面はしっとりと湿っている。降水は一時的に地面にしみこみ、地下水として蓄えられ、約1年ほどの時間をかけて湧き出てくる。
     森は降水量が少ない年にも一定量の水を河川や湖沼に供給してくれる。降水量が多くなっても、ここで一時的に水が留め置かれ、一気に流れ出すことがないから洪水も起こりにくい。森林は、だから「緑のダム」と呼ばれるのだ。
     森林の役割は水量の調節だけにとどまらない。水質の面でも大きな役割をはたしている。
     雨に含まれている窒素や硝酸、リンを森林が吸収し、大地にしみこませると土壌は肥沃になる。森林を保全することによって、大地を汚染するおそれのある化学肥料や農薬なしで、作物を作ることさえできるのだ。
     しみ込んだ水はいくつもの地層を通り抜けることによって濾過される。さらに地下水として溜められるうちに、地中のミネラルが取り込まれる。
     このことは、小倉教授の研究グループが行った測定でも実証されている。多摩丘陵の小さな森の内と外で、降水の成分を調べたところ、窒素を中心とした物質の量は、森の中で採取した水のほうが多かったという。さらに、森の中の土壌にしみこんでから沢に湧き出る水は、アンモニアなどの有害物質の濃度が低くなっていたという。森から土壌、そして沢へと水が流れるなかで、すでにこれだけの浄化が行われているのである。
     多くの地域で伐採によって森林がなくなってしまった現在、窒素や硝酸はそのまま河川や湖沼に流れ込み、富栄養化の大きな原因となっている。森林をなくすことで、人間はみすみす「おいしくきれいな水」をなくしてしまっているのだ。



循環サイクルをトータルに見る市民提案型の水づくりを

     水の循環サイクル見ていけば、人間の手がそれを断ち切ることによって自然の浄化システム阻害していることがわかる。
     人間は、浄化の能力を超える負担を自然に対してかけてきた。さまざまな汚染物質がその原因だった。
     いま、人間はその反省にたって、汚染を最小限にとどめるための努力を始めている。そうした努力の成果が、野川であり、魚が戻ってきたという川なのである。。水質汚染の問題は、ある程度の努力で改善できるメドがついたといえるかもしれない。
     『水を汚染しているもの、例えば酸性雨にしても土壌汚染にしても、それぞれの要因を取り除いたあとは、自然な状態になるような手助けをしてやることが必要です。きれいな水を取り戻すには、川の上流から海までのトータルな処理を考えなければなりません』 小倉教授は、森林、川に多少の手を加えて、自然の浄化システムがはたらくようなきっかけを与えることが、これからの課題だという。
     緑のダムを育てること、近自然工法、魚つき林。いずれも自然に手を加えるのではなく、自然が本来の姿に近くなるように「ほんの少し手を加える」ことなのだ。
    ……(中略)
     水の自然の浄化システムの強化は、ダムや河川は建設省、森林は農林水産省、水質は環境庁、小さな川は自治省と地方自治体といったままで縦割りの行政主導の方法ではむずかしい。それぞれの川、さらに上流域から下流域までをトータルに把握しなければならない。
     小倉教授は、市民の声によって親水空間をつくった日野市を例に挙げ、これからの指針として、『行政の感覚とは違う住民の感覚を生かすべきです。市民提案型の川づくり、水づくりが必要ではないでしょうか?』と提案している。

    <最新版 地球環境白書 新・「驚異の科学」シリーズ4より>


 
環境ホルモン

     環境ホルモンという言葉は最近よく耳にする。環境ホルモンは体内に入るとホルモンに似た働きをして、生殖機能に悪影響を与えるという。ダイオキシンなど67種を環境庁が「環境ホルモン物質」に指定している。
     人間は、自ら破壊した自然からシッペ返しをくうことになるだろう。我々が、今後も安全な水を利用するためにはどうすればよいか。何がいけないことなのか、みんなで考え、そして実行しなければならない。自分自身の明日の健康のためにも。


 
かしこい食べ方のヒント

     生活習慣病は、その名のとおり誤った生活習慣が招く病気。
     生活習慣病を防ぐためには、毎日の食事への気配りが欠かせません。
     栄養素の働きや健康づくりに効果的なとり方を知って、かしこく食べたいものです。
     そこで、生活習慣病予防の鍵となる栄養素のとり方についてみてみましょう。


ビタミンA・C・E
 野菜からとるビタミンが がん予防に役立つ

     ビタミンは、必要量は微量でも、からだの機能には欠かせない栄養素。なかでも、ビタミンA、C、E、はがんを予防する効果があるといわれ、注目されています。
    ビタミンAには、主に動物性食品に含まれるレチノールと、植物性のカロチンがあり、カロチンはからだのなかでビタミンAに変わります。
    ビタミンCは野菜やくだものに、ビタミンEは植物油、魚、卵、ナッツなどに多く含まれています。カロチン、C、E全部を多く含んでいるのが緑黄色野菜を上手にとることが、がん予防につながるともいわれています。


カルシウム
 骨粗しょう症予防に欠かせない

     国民栄養調査によると、日本人に唯一不足している栄養素は、カルシウムです。閉経後の女性に多い骨粗しょう症は、骨にスが入ったようにすかすかになる病気。予防のためには、若いときから十分にカルシウムをとっておく必要があります。カルシウムの1日の所容量は、成人で600 mgですが、骨粗しょう症予防のためには、女性は1日800〜1000mgは必要といわれています。
    カルシウムは、骨をつくるだけではなく血液や組織にも含まれ、神経系の働きにも作用しています。


食物繊維
 大腸がん・肥満を防ぐ

     食物繊維は、消化されないため、かつては不要のものとされていました。しかし、最近では、肥満、糖尿病、高血圧症、動脈硬化、大腸がんを防ぐ効果が期待されるなど、その働きが重要視されてきています。
    食物繊維には、水に溶けないものと水に溶けるものとがあります。水に溶けないタイプのものは、腸の調子を整え、便のかさをふやして便秘を防ぎ、腸内の有害物質を排出する働きがあります。また、水に溶けるものは、腸内でコレステロールや糖質、食塩などの吸収を妨げ、肥満や高脂血症、高血圧症などを防ぐといわれます。

    <大阪社会保険時報 付録 3月15日号(第607号)
    生活習慣病を防ぐ栄養学より(抜粋)>


 
微量元素のアンバランスが
恐竜絶滅の原因?

     微量元素をバランスよくとることは、われわれが健康な生活をおくるために大切なことである。この微量元素のアンバランスに関して、最近興味深いニュースが伝えられているので紹介する。
    中国広東省の南雄盆地で発掘された絶滅期のころの恐竜の卵には、部分的に厚さが異なるなどの異常が見られる。そこで殻の成分が分析されたところ、マンガン・スズ・ニッケルなどの微量元素が異常に多く検出された。
    この結果から、中国科学院の古脊椎動物研究所の研究者らは、恐竜が絶滅しはじめたころ、この地域では異常な乾燥状態がつづいたため地中や水中での微量元素濃度が高くなり、それらが恐竜の体内に蓄積され、卵にも異常を生じ、孵化しにくくなり絶滅したのではないかという考え方を発表した。
    一方、同じ中国科学院の地球科学研究所のグループは、恐竜の絶滅は、古代環境に大異変が生じた結果、恐竜がマグネシウム不足におちいったためではないかという見解を提案している。
    現在、われわれの地球も自然破壊・大気汚染・酸性雨・オゾンホール拡大などによる異常気象が見られるが、これらが原因となり土壌の元素組成が変化してしまい、近い将来食生活に微量元素のアンバランスが生じるのではないかと懸念される。

    < 『金属は人体になぜ必要か』 桜井 弘より >


 
ピロサン体験集
 
アトピーの次男が……

     神奈川・滑川

     家族全員でピロサンを飲みはじめて6年が過ぎようとしています。本当に早いものです。赤ちゃんの頃、アトピーのひどかった次男が、お菓子代わりに食べたピロサンのおかげで、つるんと一皮むけたように、皮膚がきれいになりました。
    その次男が今春、小学校に入学しました。食欲旺盛な息子は体格もよく、あまり熱も出さず、元気に学校に通っています。
    緑黄色野菜が見直されている今日この頃、ピロサンにめぐり合ったことにとても感謝しています。本当にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。


 
私の青汁歴

     熊本・富田

      私の青汁歴はずいぶん古く、約30年以上と思います。膝関節症及び股関節症の時、先輩の鈴木先生にすすめられてのみ始めました。
    現在まで休みなくつづけています。30代の時からはじめて現在73歳でございます。その間に、青汁をのんでいるのに病気になったと思ったこともありましたが、それはいつもひどくならずに、回復に向かいました。後で気付くのですが、やはり青汁の効あったのだなと、感謝しています。
    現在も熊本の病院で、医師として仕事をつづけさせて頂いております。患者様や御家族など、周りの接する人々より「先生はお元気そうですね。」と言われます。私自身も、青汁がこの病に効いたと申しますよりも、生命力を強くして頂いたと思っています。
    身も心もすがすがしく、さわやかに生きる源と思って、毎日遠藤先生に感謝しながら、のませて頂いております。
    一生つづけるつもりでございます。ありがとうございました。


 
体重が戻り大変元気に

     大阪・小倉

     8年前に倒れ、静養のため四国松山に行きました。そこで初めてピロサンを飲みました。飲む前は36kgしかありませんでしたが、今では40kgになり、病気も良くなりました。肌の色も良くすべすべになりました。
    私も今年で73歳になりました。これからもピロサンをよろしく。


 
健康の喜び

     愛知・高井

     飲み始めて丸10年になりました。何も食べられない時でも、ピロサンだけは欠かさず飲み続けました。
    1時は、10個位ついていた病名も、次第に快方にむかい、現在まだ通院中ではありますが、健康の喜びをかみしめる毎日でございます。


 
拝啓 タカノハナ様?


     風薫るさわやかな季節になりましたが、その後おかげんいかがですか。
     本場所の途中休場、長野オリンピックの晴れ舞台も休まれました。そのしらせにおどろき、ご案じ申し上げておりました。……(中略)
     肝臓が悪いとか、カリウムが不足していると耳にいたしましたが、本当なのでしょうか。
     ヨコズナをたおすなんて、カリウムって、なんて強いでしょう。
     一日も早く元気なお姿をお見せ下さい。

    追伸
     青汁のピロサンが大変良いと思います。別便にてお届けします。お試し下さい。





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