健康と青汁タイトル小
紫斑病:掲載紙面選択



1. 風邪ひいても熱が出ない

    下津井 S.T. 

     減6才になる女の子が5年前の11月15日に鼻血が10時間位出ましたので、早速倉敷の中央病院でみていただきましたら紫斑病だという病名がつきました。
     何とかして再発しないようにと野菜をしっかり食べさせましたが、1年半位たつと再発し、又通院しました。
     こうして気をつけた上に気をつけて食事の献立や、ビタミンCの補給に意を用いましたが、3度同じ病気に親子共苦しめられました。
     パンビタンや、ミルク、卵、果物は勿論、栄養に気をつけて体力をおとさぬように努めていましたが、今年の3月頃青汁をすすめられて、それから毎日のませています。
     まだまだはっきりと効果は分りませんが、これからもずっと続けたいと思っています。
     勿論風邪をひいたといっても、熱を出したりした事もありません。
     これも青汁のおかげでしょう。


2. アレルギー性紫斑病

     医学博士 遠藤 仁郎 

    36歳の主婦の方から、10才の男児が、3ヶ月まえから、下肢に紫斑が出だした。病院では、アレルギー性紫斑病で、心配はないといわれ、薬をもらっている。
     しかし、一向によくならない。尿にも少し出血しており、腎臓が悪くなるかもしれないとも聞いているので、大変心配している。
     学校は休む必要はないとのことだが、病院につれていったり、歩いたあとなど、きまって出血がひどくなるので休ませている。
     主婦の友社発行の「青汁は効く」をみて、青汁のよいこと、市内にスタンドのあることを知り、毎日のませている。分量はどれくらいがよいか、どれくらいで効果が出るだろうか、との電話。

     ○ 


     青汁は絶対必要だ。それだけでも治ることがある。
     分量は多いほどよい。少なくとも一日正味2〜3合(もとのナッパ500〜750グラム)。
     効果は、病状やほかの食べもののとり方にもよるので一概にはいえない。
     紫斑が出だしたのは3ヶ月くらい前とのことだが、そういうからだになるまでには、かなりの時がたっているにそういないから、それをもとに戻すにも相当ながくかかると覚悟せねばなるまい。
     原因の主なものは、平素の食事のあやまりにあると思われるので、ともかく気永に、青汁を中心とする食の合理化につとめることだ、と答えておいた。

    紫斑病
     紫斑病というのは、皮膚に粟粒大から止針の頭大の出血斑が出る病気、つまり、出血しやすいからだ(出血性素因)になっているという病気で、毛細血管の細胞の接着部がゆるんで、血管にスキマができるとか、そのスキマを埋める血小板に異常があるとき、あるいは、血をとめる血液成分に異常があるとき、などにみられる。

    アレルギー性紫斑病
     そのうちアレルギー性紫斑病というのは、血管にスキマのできる型、血管性の紫斑病で、たちは悪くはないが、度々ぶりかえしたり、血尿や腸出血をおこすこともあり、たまにではあるが腎炎になることもある。アレルギー性の病気とかんがえられており、これという治療法もない、とされている。

    アレルギー
     アレルギーとは、異常反応をおこす現象のことで、原因になるアレルゲンで感作されて、特種の免疫反応物質(抗体)ができている。ところへまたアレルゲンがやってくると、そこにはげしい反応(アレルギー反応)がおきる、というもの。この紫斑病のばあいは、食物その他にあるアレルゲンによって、血管系が感作され、出血という異常反応がおきる、というわけだ。

    アレルギーの下地
     しかし、アレルゲンがやってきても、感作されてアレルギーをおこすのは、ごく一部のものだけで、すべての人におこるわけではない。
     つまり、アレルギーのおこるのは、もともと、その素地のあるものに限られており、その素地は、おそらく生れついた素質であろう。けれども、それが進行して、発病するようになるには、その後の日常生活、ことにあやまった食生活が大きくかかわっている、とかんがえられる。

    この児の食事
     さて、この児の食事はどうであったか。おそらく、多くの現代っ子共通の、また、とくに多くのアレルギー児にみられるように、肉食にかたむいた贅美食、しかも、インスタントものなど既製食品が主であり、間食には甘い菓子やジュース類。そして、野菜ことにナッパ類はほとんど食べない、という偏食児だったらしい。
     このことは、後の手紙で、「私自身、こういう結果になり、さも立派な食事を、家族にしていたという誇りもスッとび、健康に密着した食事の大切さを、身にしみて感じている」と述懐されていることからも、まずまちがいないだろう。

    問題の多い欠陥食
     栄養まことに豊富であり、いかにも文化生活にふさわしい、高級食とされがちなこの食事は、その実、はなはだ問題の多い欠陥食なんだ。

    栄養的に不完全
     カロリー・蛋白質は十分、というよりは十二分、むしろ多すぎるくらいだが、それらの体内処理に欠かせないビタミンやミネラル(アルカリ・カルシウムその他)が不足している。
     ために、代謝がうまくゆかず、血のにごりを生じやすいこと。安全性にも問題が多く、(各種添加物その他)、それによっても血のにごりは強められるであろう。
     この血のにごりによっても血管系はいためられるであろうが、血管系の強化作用のあるカルシウムやビタミンC・Pなどの不足によっても、抵抗力がよわめられ、かつ、刺戟にたいし感受性がたかめられ、アレルゲンによって感作されやすくなっている。
     しかも、この食事の主体をなしている動物食品や、インスタントもの、加工・貯蔵食品などには、アレルゲン性のつよいものが少なくない。
     そこで、血管系は、これらによって感作され、しだいにアレルギー性となり、ついに発病するようにもなったのであろう。

    対策
     そこで、これに対処するには、食を完全にして、血のにごりを除くとともに、血管強化に大切なカルシウムやビタミンC・Pなど、ミネラル・ビタミンを十分に補給すること。
     一方、できるだけ安全化し、血のにごりを増したり、アレルゲンの多い食品をさけること。すなわち、食の完全化・安全化=自然化をはかることであろう。

    完全化
     食べすぎているカロリー源や蛋白食品はひかえめとし、不足の甚しいミネラル・ビタミンの最良給源である良質ナッパを十分そえ、なるべく多くを生で食べ、青汁にしてのむこと。

    安全化
     そして、安全化のためには、生(農・畜・水)産用薬剤や添加物などに汚染されたものや、そのおそれのある食品はさけ、つとめて、安全な自然食品をえらぶこと。
     主食には、白米飯や白パンよりは、むしろイモ類。
     蛋白食品には大豆ものを主とし、肉(獣鳥魚介)類、卵・乳製品などには、とくに安全性に注意すること。
     そして、安全な野菜類、ことに良質ナッパを十分そえること。ただし、現在、市販品に安全なものはまず望めないから、できれば家庭菜園を利用して、年中切らさないようにつくり、それをモリモリ食べ、青汁にもしてのむことだ。
     なお、間食や調味料にも、安全性に十分気をつけること。
     こうすることが根本的だと私は確信しているが、体質をかえることは、なかなか容易ではない。少なくとも、急速な効果はのぞめない。ともかく、根気よくねばること。また、よくなってからも油断せず、生涯つづける心がまえが肝要だ、ということを忘れないようにしてほしい。
    (55・5)


3. アレルギー性紫斑病

    静岡県 H.S. 

     いつも「健康と青汁」拝読しております。今月号を見て人事とは思えずペンをとりました。私は娘を3人もつ40才の主婦です。一昨年の9月に、下の娘(現在6才)がアレルギー性紫斑病と診断され、以後三度目の再発が昨年の9月でした。
     最初はお医者様の薬で1ヶ月程様子をみましたが、あまりはかばかしくないので、思いきって三食ごとにコップ1杯の青汁をのませました。もちろん、発病以来菓子ジュース類は一切口にしませんでしたが、だんだんひどくなるようで、12月中頃には、1円硬貨大の出血が下肢全体に広がり、胸や顔のあたりにまで出血が見られました。出血の中心は水ぶくれのようになり、その頃は子供も足が痛いと動かなくなりました。
     冬の間は材料不足のため、顆粒に切りかえました。一日3〜4袋です。青汁といっしょに豆乳(手作りの)も飲ませました。薬のために顔はむくみ(ムーンフェイス)が出ておりましたが、青汁のおかげか、尿はいつ検査しても異常が出ず、年が明けてからは目に見えて良くなるのがわかりました。小学校の入学式にも無事参加ができ、現在毎朝青汁をのんで元気に通学しております。以前に比べ、菓子類をみてもあまり手を出さなくなりました。新聞に載った方の御子様がまよわず青汁を用いて一日も早く健康な体をとりもどせますよう祈ります。


4. よわい児だったが

    日南市 U.A. 

     私の長男は赤ちゃんの頃アレルギー体質で、小児ぜんそくはきついのをわづらうし、1年生の折紫斑病でもう少しのところ命もあぶない目にあいました。アクサーでなおりましたものの、体質をかえてやらないと再発のおそれがあるとお医者様に言われていました。
     そのとき遠藤博士の「青汁の効用」という本をよみ、種を送っていただき、毎日のませていましたところ、それからはたいした病気もせず大元気で2人の子供までもうけ楽しく暮しております。隈谷に乾燥江場が出来ました折博士にお礼も申し上げた事でした。今ではずっとピロサンをのんでいます。孫も、娘も、私の姉も皆で健康維持の為のんでおります。日高さんも、小学生の子供が熱をたびたび出し、扁桃腺の手術をするように、医者に言われ、子供はいやがるし困っていると言われましたのでケールをすすめてみましたところ、元気になられ、今では一家4人でピロサンをのんでいられるとの事です。(59・8)


5. 1本しか飲めない

     医学博士 遠藤 仁郎 

    「アレルギー性紫斑病をやったことのある15才のこども。
    慢性腎炎で入院しています。
    血尿がどうしてもとれません。
    青汁で治った人があると聞いて、飲ませようとしますが、やかましくいって、1本(5勺)やっとです・・・・・・。
    どうしたらよいでしょう。」

    「青汁はたしかによろしい。
    しっかり飲めば、不治といわれた慢性腎炎でも治っています。
    しかし、それには、少々ではダメ。
    少なくともコップ4〜5杯(市販のものなら8〜10本。もとのナッパ1キロ)以上必要です。
    何分にも味がよくないもので、うまいものに慣れ、あまやかされているこのごろのこどもたちには、とてもの難行苦行であろうことはわかる。が、今の病気やアレルギー体質をなおすにも、また、再発を防ぎ、ながく健康に生きてゆくにも、それ(青汁を飲み、ナッパをしっかり食べること)しかないことを、よくおしえ、よく理解させ、納得させて、飲む気、食べる気をおこさせることが先決だいいちの課題です。

     さしあたり、理窟はぬきにして、どうしてこれだけのナッパを食べさすかだけについて考えましょう。
     それも、なるべく「なま」でよくかんで、ということになると、とても不可能なので青汁にするわけで、ナッパ1キロ食べるのは大変だが、コップ4〜5杯なら、飲めない分量ではないから、うすめるなり、味なおしして飲みよくする。
     それに、いつ飲んでもよいのだから、食事どきをさけて、食間とか、朝の起きぬけ、あるいは就寝まえなどに1本づつ飲めば4本、2本づつなら8本はらくに飲めよう。
     乾燥青汁(粉末)がよければ、それでもよい。
     それも、わざわざ水にとかしてまずい青汁にはしないで、飯やおかずにふりかけたり、混ぜて食べてもよろしい。
     また、水か生の青汁で練り、蜂蛮少々入れ、お八つ代りにすれば、かなりの量が結構食べられる。

     さらにも一つ。
     ナッパそのものを、サラダにしたり、煮ものにして食べる。
     もっとも、これではとても十分には摂れない。
     もっともぐあいのいいのはナッパ飯。
     別項“イマナ飯”などとても能率的だ。
     このように、少し工夫さえすれば、1キロ以上のナッパでも苦労なしに食べられる。
     こうして、できるだけ多く食べ飲みしていれば、早いことには勿論行かないが、しだいに病気は好転して来るでしょう。
     ともかく熱心にがんばることです。
    (平成1・1)


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