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乗り物酔い:掲載紙面選択 |
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1. のりもの酔い | |||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
群馬県の、農業を営んでいる中年の方から、 「すこし働きすぎると歯が痛くなり、歯がよいと思うと腰が痛む。との手紙。 誰れも彼れもドンドン外国にまで出かけているこのご時世に、のり物によわいのはまったくつらい情ないことだ。 一時しのぎの薬はないではないが、もともと神経が感じやすいのが原因だから、これをなおさないかぎりとうてい根治はしない。 少し働きすぎても歯が痛くなったり腰が痛くなるのは、疲れやすく感じやすいからだし、胃がよわいというのも同じ理由からで、元来からだが弱いからだろう。 からだが弱く疲れやすい感じやすいというのは、生れつきのこともないではない。しかし、たいていは平素の心がけ、日常生活のあやまり、ことに食べもののまちがいから来ている。 胃が弱い、からだが弱いというので、なるべく滋養のある食べもの――真白いご飯に、おいしく炊いた肉や魚や卵のご馳走。 そして、ほんの少しだけのやわらかい野菜、といった食事になっていないだろうか。 また、インスタントものや出来あい食品、菓子、ジュース、酒、タバコがすぎていないだろうか。 こういう食事だと、血が酸性にかたむいてきて、その中和のためにカルシウムが奪われて少なくなり、その結果、抵抗力がよわくなり、神経は感じやすく不安定になる。 そこで、僅かなことでも痛んだり、のりものに弱くもなる。 そのほかにも、この食事ではミネラル・ビタミン不足のため、カロリー源(糖質・脂肪・蛋白質)の代謝がうまく行かず、血の成分が変化したり、有害な中間産物ができる。 また、インスタントもの、出来あい食品が多いと、その中に混じりこんでいるいろいろな有害有毒物によっても血はにごってくるから、それらによっても体調をくずしやすくなる。 それを防ぐには、食べものはなるべく安全な自然食品をえらぶこと。 そして、全体としてバランスのよくとれた食べ方にし、ことに酸性の強いものはなるべくへらし、アルカリことにカルシウムにとんでいるものを多くとるようにすべきだ。 そこで、主食には、酸性が強くてビタミンの少ない穀類、ことに白米よりは、アルカリ性でビタミンも比較的多いイモ類の方がよいし、蛋白食では、酸性でビタミンの乏しい肉類よりは大豆の方がよい。 それに、アルカリことにカルシウムやビタミンにとんでいる良質ナッパ類をうんと(少なくとも1日500g、理想的には1キロ以上)そえ、なるべく多くを生で食べ、青汁にして(2〜3〜4合あるいはそれ以上)飲む。 緑葉食、イモ・マメ・ナッパ・青汁食。 そうすれば、アルカリ・カルシウムは十分だし、ビタミンも豊富で、代謝は完全になり、有害有毒な混りものもなく、あるいは少なくなるから、血はそれだけきれいになり、したがって、体調はよくなり、疲れなくなり、神経もおちついてくるから、少々のことで歯や腰が痛んだりすることはなくなり、乗りものに酔うなんてこともなくなってしまう。 これまで、いろいろの栄養剤をためされているようだが、それら、いわゆる栄養剤なるものは、結局、消化をよくし味をよくしたカロリー源にすぎず、それに釣り合わねばならないミネラル・ビタミンは殆んどない、という不完全栄養物ばかりだから、金をかけるだけで、本当にからだのためになる栄養にはなっていなかったのだ。 また、ミネラル・ビタミン、とくにビタミンCとEに関心をもっているとのことだが、良質ナッパには、それらも全部そろって多いから、それさえ十分にとれば、別に薬を買ってのむこともいらない。 農家であればお手のもの。 材料はいくらでも供給できるから、いうなればタダで治せるわけだ。 大いにナッパを食べ、青汁をのんで、ドンドン外国旅行にも出かけられるようになってほしい。 (57・8)
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2. 乗り物酔がなくなる | |||||||||||
高知県 S.O.
長いこと、乗り物酔で苦労していました。バスへ乗る時は、薬を離したことはありませんでした。悪酔いしないように神様に祈る気持でしたねえ。 青汁新聞(高知支部)60・2・20号より
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