| |||||||||||
気管支炎:掲載紙面選択 |
|||||||||||
|
|||||||||||
1. 慢性気管支カタルにも | |||||||||||
宝塚市 T.W.
小生長年気管支炎にて、喘息様症状を呈しますが、只今葛の葉の青汁を、約1ヶ月服用し、大変結果がいいようです。発作が軽くなりました。 (37・7・7)
| |||||||||||
2. 慢性気管支炎 | |||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
慢性気管支炎とは、気管支炎の症状が二年以上つづいており、一年のうち三ヶ月間(とくに冬期)連続して咳や痰があり、結核とか、気管支拡張症などといった特別の病変のないもの、をいうことになっている。 | |||||||||||
3. 気管支過敏症 | |||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
38才、主婦。7〜8年来、寒さに向うと咳や痰(そう多くはない)が出るようになる。 (55・9)
| |||||||||||
4. 慢性細気管支炎 | |||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
名古屋から、「ぜひやってみてください。細気管支炎というのは、気管支のとっさきの細いところ――気管から左右の太い気管支に分れ、それがしだいにこまかく枝分れし、最後に肺胞(肺の呼吸、酸素と炭酸ガスの交換をするところ)につながる部分――の炎症性の病気です。 そのため気管支がはれ、また、刺戟にたいして過敏になり痙攣をおこしやすくなっているなどのため、気管支がせばまり、空気の通りが悪くなって、酸素不足の状態を招いているのです。血の中の酸素が不足すれば、それだけでもからだ中のはたらきが悪くなり、体力・抵抗力もよわくなる。そこへ、うっかりカゼでもひいたら大変なことになるから、家に帰って、空気のきれいなところで、静かにし、十分の栄養をとって、体力・抵抗力をつけろ、というのでしょう。」 「そうです。」 「ところで、問題はその栄養ですが、ご主人の好みはどうなんです?」 「肉類が大好きで、そればかり食べ、野菜など殆んど食べません。」 「いわゆる滋養になるもの、栄養たっぷりのもの、というわけですかナア。しかし、それが実は大まちがい。カロリー・蛋白質はなるほど十分すぎるほどでしょうが、それらがからだの中でうまく処理されて、力になり血や肉になるためになくてはならないミネラルやビタミン類はまことに乏しいという、大変かたよった食事になっています。これでは、そうでなくても濁っている(酸素の不足)血は、いよいよ濁ってきます(アルカリことにカルシウムの不足、代謝の不完全などのため)。農薬その他生産用薬やいろいろの添加物に汚染された危険な食品が多ければなおさらです。血が濁ってくればからだ中のはたらきが悪くなり、抵抗力がおとろえ、炎症をおこしやすくなり、気管支の粘膜ははれがち、またカゼをひきやすく、治りにくくなります。 ですから、何はともあれまず食べものをなおさなければなりません。食べものはすべて安全な自然食品をえらび、危険なものはできるだけ避け、あるいはへらすこと。そして、ミネラル・ビタミンを十分補給して、栄養のバランスをよくすること。それには、安全良質のナッパをうんと摂ること。というのは、ふつうの野菜・果物は、アルカリ源としては、その何れでもよいのですが、なかでも大切なカルシウムやビタミン類のそろって多いのは良質ナッパ以外にはないからです。 もちろん、カロリー・蛋白質も十分摂らなければなりませんが、もっと大切なことは、つねに、それらにたいし十分釣り合うだけの、というよりは、むしろ多すぎるくらいのミネラル・ビタミンを添えることです。しかも、一般的にいって、一日少なくとも400〜500グラム以上は必要ですし(多いほどよい)、その利用効率をよくするためには、生でよくかんでということになりますが、それは仲々むつかしいので、しぼり汁(青汁、400〜500グラムで約2合)にしよう、というのです。 材料にはケールを栽培なさい、種子はいつでもさしあげます。それが間にあうようになる(4〜5ヶ月はかかります)まではスタンドの青汁、あるいは粉末を利用したり、亀山の朝倉さんから葉っぱをもらわれるのもよいでしょう。それをつづけているうちに、大抵のばあい、しだいに体力がつき、抵抗力がたかまって、カゼもひかなくなるでしょうし、気管支のはれもへり、空気の通りも少しづつよくなってゆくでしょう。 ご主人のばあい、かなりの重症のようですから、効果があらわれるまでにはかなりながくかかるでしょう。辛抱づよくつづけることが肝腎です。これまでの経験から、いわゆる見放された病気でも奇蹟的の効果がみられていますから、ともかく熱心に頑張ってほしいものです。また、たとえよくなっても、油断してはなりません。青汁は薬ではないこと。食べもののまちがいをあらため、そのためにきているからだの変調をなおすのがネライであり、それは生涯つづけなければならないものであることを忘れてはなりません。 時には青汁絶食といったこともやってみてください。1〜2日間、ほかのものは何も食べず、青汁だけを飲めるだけ飲むのです。もし、これで、いくらかでも効果があれば、この食事にたいする理解なり、自信が得られ、実行にいっそうはずみがつくかも知れないからです。そのほか、一般日常生活上の諸注意が大切なこと。またいうまでもありません。ことに嗜好品、酒や甘いもの、タバコは?」 「酒はのまず、甘いものもあまり食べません。タバコはやめています。」 (59・4)
| |||||||||||
ご意見・ご要望はこちらへ | |||||||||||
| |||||||||||