医学博士 遠藤 仁郎
さいきん聞いた話だが、硅肺で入院している知人にすすめたところ、「青汁をやめるとぐあいが悪い」といって、熱心に飲んでいるとのことだ。
硅肺というのは、鉱山や石切り場で働いている人、あるいは石工などにみられる病気。
吸いこまれたかたい石の粉塵が肺にたまり、そのため、肺のはたらきが悪くなって、呼吸が十分できなくなり、(ついには心臓もよわって)僅かな運動にも息が苦しくなる。
ところで、そうした病気では、体力をつけようとして、とかく食事は白米飯に肉・魚・卵といったご馳走になりがち。
こういう食事は、ふつう、栄養があるということにはなっている。
しかし、実のところ、ミネラルやビタミンの不足した、大変かたよった不完全食で、いわゆる血の濁りをおこしやすいので、よわった肺や心臓にとっては、まことに都合のわるい食事だ。
ところが、ミネラルやビタミンにとんでいる青汁をのむと、栄養が完全になり、濁っていた血がきれいになる。きれいな血がめぐると、しぜん、肺や心臓のはたらきがよくなって来る。そこで、青汁をやめると、ぐあいが悪い、ということになるのだろう。
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