健康と青汁タイトル小
静脈瘤・血栓症:掲載紙面選択




1. 下肢の静脈瘤

     下腿の後面、シオヅトのあたりから太股にかけて、静脈に血液がうっ滞して、ミミズのように、うねうねした太い青い条がういて来る(静脈の怒張・蛇行)。
     婦人に多く、仲々厄介なものだが、その予防には、

    • よく歩くこと
    • 仕事中、ながくつづけて立っていないこと
    • 便通をととのえること
    • 引き続いて頻回妊娠せず適当の間隔をおくこと

     などが大切といわれているが、青汁を飲んで治ったという人がある。




2. 全身の静脈瘤

     医学博士 遠藤 仁郎 

    「47年(9年まえ)ごろから、からだ中、手も足も胸も腹も、いたるところがすじばり、かたくなって、痛みだし、ついには、足を踏みつけることも、歩くことも出来ず、夜、臥ると、背中がいたむ、という有様だった。原因はかいもくわからず困りはてていたが、岡山大学で、全身の静脈瘤と診断され、体質的のもので、有効な薬も、その他特別な治療法もない、治りにくい病気だ、といわれた。
     6年まえ、成羽の田辺氏から、体質をかえるには青汁しかないときき、ケールを植え、熱心に実行した。
     4年めから効果が出はじめ、6年めの今日では、静脈瘤による苦痛は全然なくなり、ふつうの生活ができるようになった。青汁はいまでも3〜4合はのんでいる。また、ひどい貧血があり、日赤検査センターの調べで、70〜50%の血しかないとのことだったが、これも青汁でよくなった。といってみえた。
     現在でも、いくぶん貧血気味ではあるが、静脈瘤らしいところはどこにも残っておらず、腕も脚も胸も腹もやわらかくて、おさえても、つまんでも、少しも痛みはない。
     静脈瘤が青汁でなおることは他にも実例がある。なぜよいのか。理由はもひとつはっきりしないが、この人が、いぜん、肉食家で、味は濃厚。菓子は大好物というひどい偏食をしていたこと。そして、徹底した青汁食でよくなったことから考えて、おそらく、甚しい偏食のため血がにごり、ねばって、血の流れがよどみがちとなり、血管の弾力がゆるんでふくれ、静脈瘤になり、中がつまったり、炎症(静脈炎)がおこって、かたくなったり、はれ、痛んでいたのだろう。
     それが青汁によって、栄養が正しくなり、血がきれいになるとともに、ねばりがとれ、血の流れがよくなり、静脈の弾力、抵抗力が強くなり、静脈のふくれも炎症もとれて、しだいに回復してきたのであろう。

    (56・5)




3. 静脉血栓症

     医学博士 遠藤 仁郎 

     静脉の中で血がかたまり血の流れが悪くなるもので、近ごろふえた病気の一つ。

     1、児島の大川さんから聞いた話。

       47才の親戚のものだが、数年まえから、特別の原因もなく、右の下腿が赤紫色にひどく腫れあがり、痛む。そのため、動くこともできず、臥たままという状態だった。
       大学では、一万人に一人という珍らしい、原因のわからない病気で、薬も、悪くしないだけのものしかない、といわれ、もらって服んではいるが、はかばかしくない。
       それが、毎日、3〜4合の青汁をのみ出して半年あまりになるが、しだいによくなっている。

     とのこと。

     ○ 

     おそらく、太股の深部の静脉が細くなるか、つまって、うっ血しているのだろう(静脉血栓症)。
     原因は不明とのことだが、血がねばり、凝りやすくなっており、また血の流れがよどみがちになっているためで、食べもののまちがい――白米飯、肉、魚、卵、糖、アルコール(タバコ)にかたむき、野菜ことに良質ナッパの不足した贅美食による血のにごりによるものだ。
     青汁でよくなっているという事実は、それを立証しているといえよう、と説明し、熱心につづけるべきだといっておいた。

     それは去年(56年)の11月のことだったが、この2月の報らせでは、「いまでは、もう、腫れることも、痛むこともなく、少しづつ仕事ができるようになっている」とのことだった。

     2、この大川さんが、こんどはおなじ病気の友人を同伴し来訪された。

       料理店のマダムで、半年ほどまえから下肢がだるくなり、腫れ痛むようになった。症状はとくに夜間に甚しく、ためにねむりも妨げられる。
       大学では、静脉が、つまってはいないが、通りが悪くなっているためだから、春になったら静脉をつけかえる手術をしよう、とういことになっている、とのこと。
       この方は、職業がらからでもあろうが美食家。
       肉や魚ばかり食べ、味は濃厚。野菜は嫌いで殆んど食べていない。
       そのうえ大の甘党。夜おそくなるのでいつもコーヒー(インスタント)をのむ、というひどい偏食家。
       さぞかし加工・貯蔵、出来あい食品も多いことだろう。
       これまでにも、青汁をすすめた人もあったが気がすすまずグズグズしていた。
       たまたま大川さんのこの話をきき、ケール300グラムをとりよせてジュース(2〜3合とれた)にしてのみ始めた。
       すると、たちまちその夜から腫れも痛みも少なくなり、脚が軽くなった。
       そして、日ましによくなり、数日で殆んど平常とかわらないようになったという、不思議なほどの効果に驚いて、もっと青汁についてくわしいことが知りたいと、訪ねてみえたのだった。

     ○ 

     二人ともおそらく同じ病気です。
     そして、あなたのばあいさほど進行していない状態だったので、それだけききめも早く、またハッキリ現われたのでしょう。
     原因は血のにごりであり、血がねばり凝りやすくなっていること。
     また、血の流れがスムースに行かなくなっているため、血がたまり(うっ血)、腫れ痛む。それが進むと、ついには血がかたまり血管がつまる、といったものです。
     ですから、血をきれいにし、ねばりをとり、流れをよくすることが大切です。
     そのためには、まず食べもののまちがいをなおす。
     その一つは、インスタントもの、出来あい食品、加工・貯蔵食品などはできるだけ避け、安全な自然食品にすること。
     二つには、栄養のバランスをとるため良質ナッパを十分にとること。この目的のために、私はイ・マ・ナ食――主食には白米飯や白パン・メン類よりはイモ類に、蛋白食には肉魚の切身よりは大豆や小魚類にし、良質ナッパを主とする野菜・山菜・海草類をうんとそえること。
     ナッパは多いほどよく、少なくとも1日700〜800グラム〜1キロ。
     青汁にして3〜4合以上のむこと。調理は簡単に味つけはうすく。菓子、ジュース類、酒、コーヒー、タバコはやめること。
     一方、つとめてからだを動かし、とくに下肢の軽い運動、マッサージを怠らないこと。
     そうすれば血はきれいになり、ねばりがとれ、流れが円滑になり、凝りにくくなるから、症状はしだいに好転し、多分、手術の必要はなくなるだろう。
     そして、将来とも、ながくつづけていれば、おそらく再発も防がれるだろう。
     と私は思います。
    (57・2)




4. 冠動脉血栓

     医学博士 遠藤 仁郎 

    「大した症状はないが、検査してもらったら、冠動脉につまっているところがある、とわかった。
     バルーン拡張術をやったが成功せず。
     いつ心筋梗塞の発作がおこるかわからない状態だったといわれている。
     血圧は160/100だったが、すすめられて青汁をはじめ、今では100〜120/80〜60になっている。
     体重50(身長155)便秘がちだ。
     青汁はどれくらい飲めばよいか」
     との相談。

     少なくとも1日ケール1キロ(青汁にして正味コップ4〜5杯)。
     食事は、コレステロールだけでなく、全体としてひかえめ(肥えないよう)。
     食品は、すべて、できるだけ安全なものとし、インスタントものなど出来あい食品はさけること。
     イモ・マメ・ナッパ・青汁食をすすめる。
     調理は簡単に、味つけはうすく。
     アルコールは勿論、糖分にも十分注意。
     バイパス手術必要といわれていたが、このようにしてセッセと青汁をのんでいるうちに、すっかり治っていた、という実例もある
     
    (本紙382、63・6月号参照)
    (63.・6)







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