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肺気腫:掲載紙面選択 |
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1. 肺気腫 | |||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
戦時中、毒ガス工場に徴用され、肺を悪くした。34年に胸廓成形術をうけ、14〜5年間は快調がつづいた。5年まえカゼがもとで肺炎になり、その後、毎年肺炎になる。ここ一年来は、僅かに運動しても息苦しくて何もできなくなった。という75才の農家の老人が、冬の初めの寒い日に、みえた。やせてはいるが、血色はわりとよい。食事、便通、ねむりもよい。咳は時に出るが痰はない。レントゲンでみると、右肺は半分しか残っておらず、肺は全体に肺気腫様になっている。肺気腫というのは、肺がいつも空気をいっぱい吸いこんだ状態になっているもので、そのため、十分の空気が吸えないから、ちょっと動いても息苦しくなる。かるい気管支炎があり、抵抗力がよわっているのでカゼをひきやすく、肺炎にもなりやすいわけだ。この冬いちばん恐ろしいのはやはりカゼだ。寒さにならすことや、乾布摩擦なども無駄ではなかろうが、急の間にはあわない。今からでは、寒さにやられないよう気をつけることが一番だ。 外出、ことに人混みのところには行かないこと。マスクをかけ、帰ったら口や鼻のうがいをすること。そして、からだ全体の抵抗力をつけるために、また肺気腫のためにも、何よりもナッパを食べ、青汁をのむことをすすめたい。 「材料さえあれば、しっかりやってごらんなさい。もっとも農薬がかかっていては困るんだが、お宅では?」 「つかってません。ナッパはいろいろつくっています。ケールも、この春まいて大きな葉になっていましたが、おしいことに、5〜6日まえ、嫁がイチゴをうえる所がないといって抜いてしまいました。」 「いや、まったく惜しいことでした。しかし今ならまだしっかりした葉があるでしょう。まず、それを青汁にすることです。そして、残ったケールは植えなおして下さい。強い野菜だから、きっとつきますよ。そして、春になったら播いて(温床があれば今すぐでもよいでしょう)、年中切らさないようつくり、ドンドン飲んで下さい。」 と種子を進呈しておいた。 |
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2. 肺気腫ですが | |||||||||||
八尾市 K.N.
ケール種送って頂き、毎朝青汁にして(2合)のんでおります。 (63・10)
種子はいくらでもさし上げますから、しっかりつくって、もう少し多く、少なくとも3〜4合以上飲んでみてください。 肺気腫は肺の老化のためですから、青汁で血をきれいにし、若返らせば、治らないまでも、よほど症状は軽くなるようです。 また、いちばんよくないのはカゼひきですが、青汁をしっかり飲んでいれば、からだに抵抗力ができ、カゼをひくこともなくなります。 (遠藤)
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