健康と青汁タイトル小
コレステロール:掲載紙面選択



1. よろこびの毎日

    茨城県 S.T. 

     住み慣れない北国に移り住みましてから、すでに半年を過しました。
     気候と風土の異りと戦いながら、裏庭の丈なすヨモギを、草刈鎌と移植鏝とをたよりに、拓き耕しましてケールを育て、毎朝、青汁を飲用いたし、おかげ様にて、コレステロールも高まらず、よろこびの毎日をすごしております。



2. 動脈硬化とビタミンC

     C.R.Spittle(Lancct1971.12.11号)によると、正常食に、ビタミンCを一日に1グラム、加えてみると、25才以下の健康者では血液コレステロールが下がる。
     25〜45才では、僅かの変化しかない。
     45才以上では一定した成績がみられず、心血管の動脈硬化のあるものでは、かえってコレステロールの増すものもあった。
     これは、動脈壁のコレステロールから来たものであろう。そして、動脈硬化は、ながい間のビタミンC不足のためであろう、と想像している。



3. 食事回数と虚血性心疾

     動物実験で、食事に間隔をあけると、皮下や内臓に脂肪を増し、コレステロールの体内合成がふえ、血液コレステロールのたかまる食事の動脉硬化作用をつよめる。また、人間でも、食事の回数が少ないと、少食を度々食べるものにくらべ、若いものはよくふとり、年配のものはコレステロールが上る。という事実がある。
     そこで、60〜64才の男子1133名で調べてみたP.Fabryら(Lancet,1968.7.27号)によると、次の表のように、食事回数の少ないものほど心筋梗塞の率が高いというデータがえられた。だから、年配のものは、食事の回数を少なくして一度に大食するより、回数をふやして、一度に少しづつ食べるほうが、つまり、古人のいう「小餐相接続すべし」(陶弘景)という食べ方のほうが、ためによいわけだ。

    食事の回数
    心筋梗塞
    (−)ないもの(±)あるらしいもの(+)あるもの
    3回以下50.2%19.4%30.4%
    3〜4回53.8%22.0%24.2%
    5回以上57.7%22.4%19.9%



4. アンデス・インジアン

     エクアドルの研究者は、アンデス山の高地に住んでいるインジアンが、脂肪を殆んど摂取していないことを発見した。
     その食事は、1日平均1700カロリーで、脂肪によるもの153カロリー。
     この住民には驚くほど長寿者が多く、最高令は121才であった。
     そして、75才以上の38人の血液コレステロールの平均値は140。
     全住民の平均は160〜165の間であった。
     アメリカ人は、1日平均2400〜2600カロリー、うち脂肪によるもの400〜500カロリーの食をとっており、50才のものの血液コレステロール値は250。
     アンデス・インジアンの長寿と低コレステロールとの間に、直接関係があるとまでは断定できないにしても、低コレステロールと心臓病に関する一般通説をうらづけている。

    (Am.Dr.1971.10.18)
    (薬局47、4月号より)



5. マーガリン

     マーガリンの原料である液状の植物油は、血液コレステロールをへらして、動脉硬化を防ぐはたらきをもった不飽和脂肪酸に富んでいる。
     しかし、これを固形にするために、水素添加ということをやるわけだが、この水素添加によって、まず、血液コレステロール低下作用や、動脉硬化防止の効果がなくなってしまう。
     また、その上、この際に触媒としてつかわれるニッケル・カルボニルNi(Co)4は大変有毒で、そのガスを吸入すると鼻や肺に癌を発生するという危険なものだ。
     もしや、マーガリンに、これが残っている心配はないだろうか。



6. 血のねばり

     医学博士 遠藤 仁郎 

     血管から採血したり注射をするとき、すぐに針がつまって散々苦労した経験がある。
     これは、血がねばって、凝りやすくなっているからだ。
     こういう人は、血管の中で血のかたまる病気(血栓症)にもなりやすい。心臓の冠状動脉の血栓症(心筋梗塞)脳の動脉の血栓症(脳軟化)など。これらの病気は、裕福なくらしをしている欧米先進国に多く、貧しい後進〜発展途上国には少ない。
     わが国でも、いぜんは少なかったが、さいきん生活の欧米化とともに、しだいにふえて来ている。

    高脂血症
     血がねばり、かたまりやすい状態は、血液の脂肪(コレステロールや中性脂肪その他)の増加(高脂血症)と関係がふかい、といわれる(もちろん、それだけではないが)。この高脂血症が、動脉硬化と関係のふかいこと、そして、脂肪とくに陸棲動物の脂肪(牛豚脂・乳脂など飽和脂肪)や糖分のとりすぎの結果であることはよく知られている。
     が、おそらくそれだけでなく、脂肪にとんだ肉類・乳製品・砂糖・精製穀(白米飯・白パンなど)にかたむいた贅美食・熱量・蛋白質ばかり多くてミネラル・ビタミンの不足した不完全食の飽食、有害有毒食品・酒・タバコの、また薬品の乱用、運動不足、ストレス一杯の日常などといった、不自然・不合理な近代文化生活のためまねかれた代謝の変調、血のにごりの結果であろう。

    血行を妨げる
     この血栓は、からだ中いたるところの細い血管にもあらわれる(微小血栓)こと。また、血がねばって来ると、血管ことに細血管の血の流れがよどみ、いっそう血栓が出来やすくなるなどのため、組織や臓器の血行が円滑でなくなり、局所の、また全身の抵抗力(防衛能・治癒能)もおとろえて来ることにもなるわけだ。
     そして、贅沢三昧のくらしをしている文明先進国の人の体質がだんだん悪くなり、真の健康者が減り、不健康者、病人がふえ、難病・奇病がたはつするようになっているのも、こうした血のねばりのためのような気がしてならない。

    日常生活の合理化・自然化
     それはともあれ、ほんとうに健康であるためには、血のにごりをなおすべきだが、それもただ、血液脂肪にたいする処置(ことに薬による)だけにとどまらず、食の完全・安全化(緑葉食・青汁、イモ・マメ・ナッパ・青汁食といった)を中心とする日常生活の合理化・自然化、適度の運動・鍛錬、ストレス解消など、をはかり、代謝を正常化し、すべての細胞・組織・臓器のはたらきをよくすることが、より根本的というものであろう。

    (51・11)



7. コレステロールだけにこだわるな

     医学博士 遠藤 仁郎 

     血液のコレステロールが高いと動脈が硬化する、といわれる。
     なるほど、動物にコレステロールをうんと与えると、血液のコレステロールがふえ(高コレステロール血症)、動脉が硬化することは、はやくから知られていた。
     また、欧米に多い心筋梗塞症――心臓をやしなっている冠状動脉の硬化で、血管がつまっておこる病気−が、血液コレステロールの増加との間に、密接な関係のあることもよく知られ、その予防や治療には、コレステロールの多い食べものをひかえ、血液コレステロールを高めるような諸条件をさけること、あるいは、血液コレステロールを下げる薬(コレステロール低下剤)によって、血液コレステロールをへらすことが根本だ、とされるようにもなっている。

    わが国では
     ところが、わが国では、それが、さらに広く、一般の動脉硬化の原因であるかのように、すなわち、過コレステロール血症=動脉硬化の原因であるかのようにうけとられ、コレステロールの多いものが極端におそれられだした(いわゆるコレステロール・アレルギー)。
     たしかに、わが国でも、生活様式の欧米化とともに、血液コレステロールの高いものがふえて、心筋梗塞も多くなってきている。
     また、欧米型の脳卒中――脳の血管の硬化で血管がつまる脳血栓――もふえており、これも血液コレステロールの高いものに多い、といわれている。
     けれども、わが国に、もともと多かった脳出血――脳の血管が硬化してもろくなり、それが破れておこる脳卒中――では、血液コレステロールは必ずしもふえていない。
     どころか、むしろ、血液コレステロールの少ないものに、かえって、おきやすいとさえいわれている。
     その他、一般の動脉硬化も、必ずしも過コレステロール血症を伴ってはいない。
     だから、血液コレステロールの増加=動脉硬化の原因とはいいにくいわけだ。

    心筋梗塞でも
     そのうえ、過コレステロール血症との関係が、もっとも深いとされている心筋梗塞でも、血液コレステロールの多いものが必ずかかるわけではないし、食べものその他に気をつけたり、薬をのんで、コレステロールを下げてみても、心筋梗塞の発病率も死亡率にも、大したちがいがみられない、という事実もわかってきた。
     そして、莫大な経費と労力をつぎこんで確立したかにみえた、心筋梗塞の血液コレステロール説も、どうやら、見当ちがいのカラブリだったらしい。
     研究は、もいちど、フリダシにもどって、あたらしくやり直すほかあるまい、とまでいっている学者もあらわれる、という始末だ。
     ましてや、そのほかの動脉硬化はいうまでもない。

    真因は何か
     それはともかく、心筋梗塞の、つまり、冠状動脈の硬化の真の原因はなにか、まだ、わかっていない。
     わかっていることは、一般に生活が贅沢な欧米先進国に多いこと。
     そして、その真似をしているところにも、しだいにふえていること、であり、その事実から想像できるように、おそらく、その原因には、食のあやまり、運動の不足、ストレスの過剰、環境の悪化、喫煙、肥満、高血圧、糖尿病など、多くの危険因子が複雑にからみあっていることであろう。

    コレステロールだけではない
     食べものにしても、コレステロールに富む肥肉・バター・卵だけでなく、砂糖・精製穀にかたより、高度に加工され、濃厚に調味された美贅食の飽食。酒・コーヒーの乱用など、はなはだしく不完全な欠陥栄養になっているうえ、有害有毒食品の影響もさけられないだろう。
     したがって、代謝の不完全、血のにごりをまねきやすいわけで、けっして、コレステロールのみの問題ではなかろう。
     そこで、欧米食で嗜食されている肥肉類・内臓・鶏卵・バターなどの過食はともかく、イカ・タコ・エビ・小魚や貝類などの海産物までもが、ただ、コレステロール含有量が大きいだけの理由によって、ひどく恐れられるのは、むしろ、滑稽というものではあるまいか。
     というのは、これら海産物を、昔から愛好しているわが国には――また、とくに大量にとっている漁村にも――もともと心筋梗塞は無かったという事実からでも、それは理解にかたくないからだ。

    要はバランス
     すべて食べものは、つねに全体としてのバランスの上にたって論ずべきで、ただ1〜2の成分をとりあげて云々すべきものではない。
     コレステロールにしたところが、ただ、その分量だけが問題ではなく、食全体として完全であるかどうかが大切であり、バランスをうまくとるために、とかく不足しがちなビタミンやアルカリ・カルシウムその他のミネラルに、十分余裕をもたすように、それらに富む良質ナッパを欠かさないよう心がくべきだ。
     また、安全性にも十分気をつけることで、これらの点に配慮し、つねに代謝を完全にし、血をきれいにするようつとめていさえすれば少々コレステロールの多いものにも、少しもビクビクすることはあるまい、と私はかんがえている。

    (53・2)



8. コレステロール含有量

     医学博士 遠藤 仁郎 

     この表は、辻啓介氏が発表されたもの(栄養学雑誌35:29 1977)の中から、主だったものをぬき出し多い順に配列した。

    (mg/100)
     卵 黄     
     1683
     鶏 卵     
      534
     マーガリン   
      384
     バター     
      316
     イ カ     
      312
     豚 肝     
      309
     牛 肝     
      277
     鶏もつ     
      258
     シジミ     
      251
     ワカサギ    
      235
     クルマエビ   
      228
     マヨネーズ   
      216
     カステラ    
      214
     ウナギ     
      193
     タコ      
      166
     ソーセージ   
      163
     カキ      
      161
     ドレシング   
      145
     ドジョウ    
      140
     アサリ     
      137
     ニハトリ    
      131
     牛 脂     
      126
     ビスケット   
      115
     ハマグリ    
      114
     ベーコン    
      110
     ラード     
      109
     サンマ     
      108
     ブリ      
       90
    チーズ(プロセス)
       86
     牛 肉     
    83〜80
     タイ      
       82
     イワシ     
       82
     アユ      
       81
     タラバガニ   
       80
     コイ      
       74
     タラ      
       71
     サバ      
       70
     豚肉(もも)  
       66
     ハム      
    66〜55
     クジラ     
       60
     カツオ     
       53
     マグロ     
       51
     魚肉ソーセージ 
       50
     カマボコ    
       42
     牛乳      
       25
     脱脂乳     
       16



9. 脂肪と血液コレステロール

     飽和脂肪酸にとむ動物性脂肪、ことにバターや牛豚脂は、血液コレステロールをたかめるが、不飽和脂肪酸にとむ植物性脂肪(ヤシ脂を除く植物油)は、血液コレステロールを増さないか、むしろ減らす作用がある。
     この作用は米糠油、コーン油、小麦胚芽油、サフラワー(紅花子)油、ヒマワリ子油など、ことに著しい。
     そして、米糠油:サフラワー油7:3の割に混ぜたものの作用が、もっとも著しい。

    (鈴木・大島、国立衛研研究報告昭45)
     しかし、脂肪の総量があまり多い、たとえば、脂肪が総カロリーの40%を占めるようなばあいは、不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸との比を1.3対1.0までたかめても、不飽和脂肪酸のコレステロール低下作用の効果はあらわれない、という。



10. 血液コレステロールと大豆

     血液コレステロールは、一般に、肉食者に高く、菜食者に低いが、これは、飽和脂肪の量と蛋白質によるらしい。
     Sirtoriらによると、食餌中の動物蛋白を大豆蛋白にかえると、血液コレステロールは2週間後には14%、3週間後には21%減り、その減り方は、飽和脂肪やコレステロールを減らしたばあいより、はるかに強かった。
     また、大豆食に、コレステロール500ミリグラムを加えてみても、コレステロール低下効果には差がなかったという、(Lancet.I:275,1977)。
     つまり、大豆のコレステロール低下作用は、脂肪の差や、コレステロールの含量によるのでなく、理由はわからないが、大豆蛋白の効果と思われる。

    (Lancet,J:291,1977)



11. 健康相談室 心筋梗塞

     医学博士 遠藤 仁郎 

     暮の30日、徳島県の南谷さんからこういう手紙が来た。

     「私ども二人とも心臓病で倒れてしまいました。私は、去る9月5日に、突然、夜中2時ごろ発作がおこり、救急車で運ばれました。
     心臓病など思いもよらぬことでしたが、急に胸から手の先の方まで、ジーンとしびれ、息ができなくなるのです。目のまえがフラフラするようでとても苦しく、死ぬんじゃないか、朝まではもたんと思いました。心電図などくわしい検査をうけましたが、心臓には異常はない。発作性不整脈とか、期外収縮とかいう病気で、命には別条なしといわれ、ずっと薬をのんでいます。
     大きな発作は2回おこりましたが、ここ50日ほどはありません。小さいのは6〜7回おこりました。今は元気で、畠もぼつぼつしたり、事務の仕事もでき、平生と変らないようです。
     主人は、10月16日の昼食後、急に胸がしめつけるように痛んで苦しくなり、心筋梗塞だといわれました。それまでは、とても元気でゴルフなど3日にあけず行っていたんですが。からいもの(味噌、干物の魚など)がすきで、煙草は一日100かかしません。
     そのうえ「青汁は元気な時はいらん」などいって、全然飲まなかったんです。
     発作は重いのや軽いのが何十回もおこりました。阿南の病院に45日入院。小松島日赤へ12日入院。ここで冠状動脈の造影検査をうけました。
     右心室の方は、つまりかけている所が2〜3ヶ所ある程度ですが、左の方は70才以上(現在54才)の血管に老化し、硬くなって半分つまっている。いよいよ悪くなったら手術するしか手がないが、今のところは食養生(塩分一切ぬき)とのみ薬で、これ以上血管が細くならないように、コレステロールがたまらないようにするしか方法はない。
     一旦古びた血管は、どんなに食養生しても、もとへは絶対もどらんといわれがっかりしています。こうなったらもう青汁しか救いの手はないと思うんです。
     本人もいよいよ青汁にすがるより方法はないと自覚して、一日3合づつのませています。タバコは一切やめました。青汁で、絶対もとへ戻らぬ動脈硬化でも、少しは若返ってこないか、血のにごりがなくなり、血のめぐりがよくなってきたら、コレステロールもたまらなくなり、血管も・・・・・・と思うのですが。とにかく青汁を信じて、一日5合くらいのつもりでいます。」
     あなたの心臓はノイローゼ(心臓神経症)で、心配はありません。
     もともと神経質という下地のあるところへ、食べもののまちがいが手伝って、そうしたことになったのだと思います。うんとナッパを食べ、青汁をのみ、いらぬ取り越し苦労はしないことです。

     しかし、ご主人の方はウッカリできません。いぜん、たしか十二指腸潰瘍で、熱心に青汁をやられたと記憶していますが、多分、いわゆる「のどもとすぎれば」というやつでしょう。
     健康をとりもどし、好調がつづくと、つい自信過剰に陥りやすいもので、「青汁なんか」という気持になっていられたのでしょう。それが危いんです。青汁はもともと健康になるためのもので、いかに頑健なものでも、またそのため、とかく不養生をあえてしがちな人々にこそ、ころばぬさきの杖として必要なものなのです。

     しかし、今さらそんなことをいってみてもはじまりません。頭をうってからでも、生命あるかぎり決して遅すぎることはありません。いちばんよくないといわれているタバコをやめられたことは結構です。
     また、コレステロールを下げる薬もよいでしょう。けれども、この薬とてやはり薬。ともすると副作用があらわれます。それに、コレステロールの高いことだけが、唯一の原因でもありませんから、ただそれを下げるだけが能ではありません。
     ともかく熱心に食養生につとめること。一旦いたんだ血管はもう治らんといわれているようですが、決してそういうものではありません。養生しだいでコレステロールも下ります。血管も若がえってきます。

     もっとも大切なポイントは、少なくとも一日1キロ以上の良質ナッパを食べること。青汁は一日3〜4合(もとのナッパ750〜1000グラム)以上。できれば5合でも6合でものんでもらいたいものです。
     そして、食全体をへらすこと。もしふとっていれば標準体重以下に下げる。
     主食は、白米飯やパンはやめてイモに、蛋白食は、肉や魚・卵よりは大豆ものを主とし、良質ナッパを主とする野菜・山菜・海藻・果物を十分にそえる。つまり、緑葉食・青汁、イモ・マメ・ナッパ・青汁食に徹底する。
     なお、調理は簡単に、味つけはうすく(塩分だけでなく、糖分・脂肪・香辛刺戟物も)。酒はやめ、間食には果物。菓子、ジュース類、コーヒー、コーラなどさけること。のみものには草茶、コンブ茶、生果汁。適度の運動や鍛錬、但し寒さには十分注意のこと。過労をさけ、便通、睡眠をよくし、心の安定をはかること。

     こうしていれば、にごり、ねばっていた血がきれいになり(コレステロールがへり、コレステロールをとかす成分がふえて)、流れがよくなるから、発作もしだいにおこらなくなるでしょう。
     決してなまやさしいことではありませんが、あなたのいわれるとおり、こうするほかに方法はないのですから、ここで一大決心をかため、熱心に、そしていつまでも油断せず精進されるよう祈っています。
    (56・1)



12. 胸苦しさと水虫

    兵庫県 initial 

     生のケールが少ないためピロサンを一日4袋くらいレモンの汁に混ぜてのみました。
     この頃は亀山から葉を送っていただいたり、近所でコンフリーやニンジンの葉、サツマイモの葉などもらい、熱心につづけています。実は、昨年11月主人が狭心症で入院ずっと半年ばかり看護してその食生活の不均衡が冠不全をよびおこし、体がしんどくて、動悸はうつし、耳鳴りはするし6・7月ごろは、私の方が先にダメと思いました。
     それが、おかげさまで1ヶ月位から胸の動悸もだいぶ楽になり、おさえつけられるような感じもなくなり、耳鳴りは治りませんが、よろこんでおります。コレステロールも306から253に下り(服用後1ヶ月くらいで)、そのうえ50年来の足の水虫の痒みがなくなり(服用後40日位)、われながらびっくりしています。
     主人の狭心症も今では発作がきませんが、かねて前立腺肥大で尿が出にくいのがわりと出やすいようだといっています。本当にありがとうございました。先生にはお目にかかったこともございませんが、丹波の山奥にこんなに喜んでいる者がいるとお伝え下さい。
     
    コンフリーについてのご注意



13. コレステロールが安定

    宮城県 initial 

     2ヶ月前、主人が狭心症のため入院いたしました。
     1ヶ月は何が何だかわからないまま過ぎてしまい、ただただ頭の中がボーとした状態でした。その頃、近所の方から青汁についてのお話をうかがい、「溺れるものは藁をもつかむ」の心境で、家の畑の野菜類をあつめ、ジューサーにかけ、青汁をはじめました。
     そのままではとてものめないのでトマトとレモンで味とにおいをごまかしました。それから1ヶ月。病院の先生もびっくりするほど急によくなりはじめ、とくに血液中のコレステロールが安定したとのことです。このままですと退院もまじかいと思います。これからも青汁を続けたいと思いますので、ケールの種子をお願いいたします。



14. コレステロールが正常に

    船穂町 initial 

     おかげさまで、コレステロールが12月に正常になりました。この調子がつづきますようにと望んでいます。(小熊)



15. コレステロールが高い

     医学博士 遠藤 仁郎 

     主人が半年前から単身赴任をしていますので、東京から顆粒をおくっていただいて、食生活の偏りを防ぐ努力をしています。
     先日、健康診断で、異常はどこにもないが、コレステロールが少し高い、といわれました。
     3年まえより始めた年1回の健康診断でいつもいわれます。
     血管にたまったコレステロールは、もうとれないのですか?
     寮生活のため、食養生はできないのですが、顆粒だけで下げることができますか?
     できるとすればどのくらい飲めばよいのでしょうか?

     ○ 

     コレステロールがたまるのは、体質によることもありますが、たいていは食のあやまり、食べすぎ、それも偏った食べすぎのためです。
     寮生活だと、どうしても肉食が多くなり脂肪気がすぎているでしょう。
     甘党だと、菓子、ジュース、辛党だとアルコール。それにタバコも、運動不足も影響します。
     ナッパを主とする野菜・海藻類が必要で、これらが多いとコレステロールは下ります。
     またナッパが十分だと、コレステロールを溶かすHDLというものがふえ、たまったコレステロールもしだいにとり除いてくれます。
     それには生のケールで1キロ以上は必要です。顆粒は乾燥ケールからつくったものですが、乾燥した葉は、大凡ナマの7〜8分の1の目方になっていますから、1キロが120〜130gになっている勘定になります。
     顆粒1袋が12〜3gとすると10袋は必要ということになりましょう。
     ですから、10袋以上をつづけ、一方、なるべくコレステロールの少ないものを食べ、せいぜい運動もするよう心がけていれば、おそらく、やがて健診もフリーパスになるでしょう。
    (58・5)



16. 精力のおとろえ

     医学博士 遠藤 仁郎 

     45才の男性。4〜5年まえから血圧が高く(160/90)、コレステロールが非常に多いので、薬をのまねばいけないといわれているが、のむとかえって調子が悪くなるような気がする。
     ほかにこれということはないが、精力がすっかりダメになってしまった。
     さいきん仕事の都合で運動が少なくなりふとってきた(身長170、体重75キロ)。青汁がよいそうだからタネがほしい、といってみえた。
     めしはふつう。おかずには魚が多い。味は濃い方。何より好きなのは酒。毎日5合あまり。うまい刺身でやるのが楽しみ。タバコは1箱。甘いものは食べない。なるほど酒のみ特有の赤ら顔をしており、頚から肩のあたりにも、血管(毛細血管)のひろがった赤い斑点がちらばっている。
     「それくらいの血圧はそう大したことではあるまいが、ふとるのはよくない。ふとるだけでも高くなるし、太っていては下るべきものも下らない。食をへらし、運動もして少なくとも64〜5キロ、できればそれ以下にすることだ。

     が、それよりも気になるのは頚すじの赤い斑点。
     肝硬変のときに見かけるものに似ている。
     ひょっとすると肝臓がいかれかけているのでないか。
     また、精力のおとろえも酒でホルモン系統がやられているのでないか。
     ひどくバランスのみだれた(カロリー、蛋白質ばかり多くてミネラル、ビタミンの不足した)不完全食による血のにごりが、からだ中のはたらきに悪影響をあたえているものと思われる。
     そして、その主役はたしかに酒だろう。
     ともかく酒をやめるか、せめてへらすことが先決だ。
     そして、ナッパをうんと食べてミネラル、ビタミンを十分補給して栄養のバランスをよくし、血のにごりをへらすこと。
     そうすれば肝臓のはたらきがよくなり回復力もたかめられる。

     それに必要なナッパの量は平均的にいっても400〜500g。
     食べものが偏っていれば、うまいものが多ければ多いほど多くいる。
     5合もの酒をのみうまい刺身ばかり食っていれば1キロ(青汁にして正味4合)でもまだ足らぬかも知れない。といって市販のナッパはあぶない。農薬汚染のためかえって肝臓をいためる。

     畑があればこのケールをつくりなさい。
     これは年中いつでも食べられるようにつくれ、しかも大きな葉になるからいくらでも利用できる。うんとつくってうんと食べ青汁にもしてのみ、今まで食べすぎているものをひかえるよう心がければ、血圧は下るしコレステロールもへる。肝臓もつよくなり精力もやがてもどってくるだろう。
     45〜6の若さでやくにたたぬようでは情けないではないか。
     相当の年輩であきらめていたのが、これでよみがえり、よろこんでいる人も少なくない。
     なお、タバコもなるべくやめる。
     せめて1日数本にへらす。血のにごりを増し血圧にも肝臓にもよくないし、精力にも無関係ではない。

     ところで、酒もタバコもなると、口淋しさのため、つい、いままで見向きもしなかった甘いものに手を出すようになりがち。
     菓子やジュース類には糖分が多いから、どうしてもふとる。
     血液のコレステロールや脂肪もふえ、血圧によくない。
     と同時に栄養のバランスをくずし血のにごりをますし、添加物の害も加わり肝臓を負担することにもなるから気をつけること。

    (59・1)



17. 青汁との出会い

    東京都足立区 initial 

     私の場合は、仕事上、青汁スタンドが近いということもあり、最初は全然気にもとめてなかったのですが、実は、私は大変便秘で悩んでおりました。
     食事も肉食が好きで、野菜・果物は食べるのですが、不足気味でした。
     6年前に人間ドックに入って検査した所、コレステロールが428という人の倍以上もある高さで、色々食事も気をつけていましたが、下がることはありませんでした。
     それに心臓肥大、肝機能も悪く、疲れやすい体になっておりました。
     それから毎年4月に健康診断をしておりましたが、青汁ジュースを飲むようになって、半年目の4月、検査の結果、コレステロールが147と下がっておりました。
     大変うれしくなり、主人に飲んでもらいたいと思い買って帰りました。
     主人も最初は、こんなまずいものをと言ってましたが、毎日毎日買って帰りました。その内、子供達にもと思い、中二の男の子、中一の男の子と、小三の女の子がいますが、中ニの男の子は何の抵抗もなく飲んでくれます。
     中一の男の子は神経質な子で、いつも台所の流し台の前で飲ませるのですが、一口飲んではゲロゲロを吐いてしまうのです。
     根気よく、吐いても吐いても飲む練習をさせていました。いつの間にか、飲めるようになり、朝食前には自分から青汁、青汁といって飲んでから食事をとっています。
     小学三年の女の子は、こんなまずいものをどうしてのまなくちゃいけないのと質問してきます。
     クラスのお友達の名前を言っては○○ちゃんも○○ちゃんも飲んでないのに、どうして私がのまなくちゃいけないのとへり口をいって来ます。
     顆粒はオブラードへ包んでやると飲んでくれるのですが、私もつい忙がしくしてるもので忘れてしまいます。
     これからの課題はこの小三の子供が青汁ジュースをいかにして飲んでくれるか楽しみです。
     毎日毎日、仕事の帰りに寄って4合〜5合買って帰ります。金曜日には、土、日、月の分12合買って帰ります。
     重いのですが家族の健康のため、それが日課となっております。
     私自身、おかげ様で健康になり、近所の方、会社のお友達とお話をさせていただき、青汁ジュースの輪がどんどん拡がって来てます。出合う人達とのコミニケーションの場とし、銀座青汁スタンドへ寄ることが楽しみの一つとなっております。
     ますます田辺青汁スタンドが栄えるよう祈念申し上げ、私の感謝の気持をのべさせていただきました。
     青汁バンザイ。ありがとうございました。

     合掌 
    ((63・3)



18. めぐり合えたご縁

    横浜市 initial 

     友人にすすめられて飲み始めてすでに10年以上。高血圧、便秘症、十二指腸潰瘍ともに全快し、なお続けている現在です。1年程前家内が町内の健診でコレステロール値の高いことを指摘され、それまでは飲みにくいと言って拒否反応を示していたのに、毎日東京の顆粒6袋を飲み4ヶ月後の再検査では通常血に戻っていました。
     掛り付けの医師も驚く変化でした。ついでに人一倍ひどかった便秘もすっかり解消。今では自信満々で人様におすすめしている状況です。田辺先生に巡り合えた縁を大切に…と夫婦で語る今日この頃です。

    (63・10)



19. 青汁喫茶を始めて良かった

    店長 initial 

     「コレステロールの値が正常になったんですよ。検診で“コレステロール値が高すぎる、さげる薬を出しましょうか”、と云われました。私は薬が嫌いなので、薬はことわり、食生活と、運動で何とかしようとしたが、おもわしくなかった。それがここ2ヶ月位ケール青汁を1日3合程度飲むことによって正常値になりました。医者は、“コレステロール値をさげる薬を出していたかな?”と首をかしげておられた。全く青汁のおかげですよ」
     とうれしそうに話される高木さん。
     「リューマチで指の節々が痛くて、サイフの口を開けるのもつらかったのに楽になりました」
     「孫が皮膚炎でかゆくてかゆくて寝られなかったのに、かゆみが止りました」
     「ここ何年来こんなにすっきりとした寝ざめを味ったことがない」
     等々。
     ケールの青汁を飲み始めての、よろこびを耳にするにつけ、青汁喫茶ケールを始めて良かった。としみじみ思います。
     夏の虫くいだらけの葉洗いは長時間に及び、冬の水のつめたさの苦労もふき飛ぶ思いです。
     一方で飲むのを止める方も結構多いのです。理由としては、寒いのにつめたい物は飲みたくない。
     むかつく、おなかがはる。痛む、トイレに行く回数が多くなる、便がゆるくなりすぎる、固くなる。オナラが困る。効果がはっきりわからない等。
     その人の不健康状態の程度に応じて色々な症状があらわれますが、それ等を上手に乗り切り、健康体になられる手助けを少しでも出来ればと願う今日此の頃です。
    (喫茶ケール)





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