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中耳炎:掲載紙面選択 |
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1.慢性中耳炎 | |||||||||||
立川市 Y.H.
36年の9月より野菜ジュースを愛飲し、毎日元気で暮せることを感謝しています。 | |||||||||||
2.慢性中耳炎全治 | |||||||||||
岐阜県 M.S.
ながく慢性中耳炎にて困難いたしまして、病院にも通っておりましたが、青汁服用いたしまして、3月目より、あの困難いたしました膿が少量になり、4月目より全治いたし、家内一同大喜びです。 | |||||||||||
3.健康相談室 中耳炎と鼻炎 | |||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
4才の男児。 中耳炎 中耳は、一度炎症をおこすと、一応は治ったかに見えても、抵抗力がよわっていて、再発しやすいものではある。 しかし、気候のかわりめごとに出るというのは、体質的に炎症をおこしやすくなっている(つまりアレルギー性になっている)からだろう。 鼻炎 鼻の方も同じで、もともと炎症をおこしやすいので、カゼをひき、鼻カタルがおきると、分泌がひどく、それをくりかえしているうちに、しだいに感じやすく、僅かな刺戟にもつよく反応するようになり、結局、絶えず鼻汁を出すことになっているのであろう。 いずれにしても、そのもとは、中耳なり鼻腔なりの抵抗力がよわくて炎症をおこしやすく、また、感じやすく(アレルギー性に)なっているため、と思われる。 その原因 なぜ、そうなっているのか。 一つには、生れつきの素質があったのだろう。 それは、両親に扁桃肥大があるということからも想像される。 耳、鼻、咽喉が一つの専門家になっているように、これらは互に似かよった性質のところなので、扁桃に異常があることは、耳にも、鼻にも通用することだからだ。 しかし、そこに炎症がおきたり、それをくりかえしているうちにアレルギー性になるためには、全身に影響する平素の日常、ことに食べもののまちがいがかんがえられる。 鼻炎がさいきん、いぜんよりひどくなって来ているということは、その関連――まちがいがつづいている間にしだいに亢じてきたことを――しめす事実ともみられよう。 さて、この児の食事がどうだったのか、 手紙には何も書いてないので真相はもちろんわからない。 が、多分、こういうことではないか。 すなわち、主食は白米飯。 副食は肉・魚・卵・乳製品が多く、しかもインスタントものが多い。 野菜は少なく、それも白いもの(無色菜)ばかりか、せいぜいいくらかの黄色菜、というところで、緑色菜ことに良質ナッパはほとんど食べてない。 味つけは濃厚。 間食には甘い菓子、甘いジュース。 こういうことではなかったか。 とすると、この児の食事は非常にかたよった不完全なものになっている。 酸性食品が多くアルカリ食品が少ないため、カルシウムの不足をまねく。 これだけでも、抵抗力をよわめ、ものごとに感じやすく、つよく反応する(アレルギー性)ようになる。 また、ビタミンの不足による代謝の不調、ひいて血のにごりをまねくことでも、体力・抵抗力をよわめているだろう。 出来あい食品・インスタントものの害(添加物など)も加わっているだろう。 そこで、感染しやすくなっており、ハシカによる体力のよわりと重なって、中耳炎や鼻炎になり、それがいつまでも治りきらぬ、ということになっているのであろう。 対策 何といっても、まず、食習慣をあらためること。 間食の菓子、ジュース類をやめ、クダモノにすること。 三度の食事には、もちろん、カロリーも蛋白質も十分とらなければならないが、それに釣り合わねばならないミネラルやビタミン類は、むしろ多すぎるくらいにすべきだから、良質ナッパはうんと多く主食や蛋白食品にたいし2〜3倍くらいは必要だ。 とはいっても、うまいおかずになれたこどもに、まずいナッパを食べさせることはなかなか困難なので、そのエッセンスともいうべき青汁をのますことだ。 このようにして、アルカリ、カルシウムを十分補給し、食べもの全体としてのバランスを完全にすれば、血はきれいになり、抵抗力ができ、炎症傾向、アレルギー傾向もかるく、あるいはなくなってくるから、中耳炎も出なくなるだろうし、鼻炎もしだいによくなるだろう。 ただし、その実行にあたって、もっとも大切なことは、こどもだけに、それを強いるのでなく、家族こぞって同じ食事をとり青汁ものむことだ。 また、そうすれば、両親の扁桃もやがてなおるだろう。 (55・4)
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