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蓄膿:掲載紙面選択 |
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1.蓄膿が治った | |||||||||||
埼玉県 O.H.
以前から風邪を引き易く蓄膿がひどく困っていました。ところが「受験の数学」(昨年11月号)の「雑草のめぐみ」を読み、早速今年の7月末からグリーンジュースをつくり飲んでみましたところ、半月も続けていると効果があらわれ始め、現在では殆んど鼻が気になりません。高校2年の時蓄膿の手術をしたのですが、直ぐ元通りに返ってしまい、体質だからとあきらめておりました。今さらながら青汁の効果に驚いています。夏の間はハコベや柿、ブドウ、イチジクの葉をスリバチですり、毎日コップ2杯づつ飲みましたが、秋風が吹き、木々の葉が色づき始めますと何か心細くなります。(33、10、2附通信) | |||||||||||
2.蓄膿症と青汁 | |||||||||||
久米郡 M.A.
その一 | |||||||||||
3. 自殺まで考えた蓄膿 | |||||||||||
松原市 K.
このほど、はじめてこの本を拝見いたしまして、目の前が明るくなった思いです。私は、5年来の蓄膿症で、いちどは、悲観いたしまして自殺しようとまで思ったほどです。が、さっそく、青汁を実行しましたところ、もう鼻がラクになったようです。でも、今ごろは手頃な菜っ葉がないので、市販のミズナやパセリなどをまぜて飲んでいますが、新鮮さにかけるので、一つ自分の庭で作ってみようと思います。 | |||||||||||
4. 小児喘息と蓄膿症 | |||||||||||
広島県 T.N.
子供の小児ゼンソクばかりでなく、私も毎日1合の飲用で、チクノウ症が治りそうで、嬉しくてたまりません。 | |||||||||||
5. 青汁道の行者として | |||||||||||
岡山県 M.A.
回顧しますれば、去る昭和29年の12月、大霜の中を、まだ僅かに残り生きているイガナ(あざみ)を摘みとって、青汁なるものをはじめて試みまして以来、ここに18年間。先生の御著書と青汁新聞を読んでは考え、考えては青汁をつくりました。 | |||||||||||
6. ちくのう | |||||||||||
鼻の蓄膿(副鼻腔の化膿症)も治りにくい病気の一つ。 | |||||||||||
7. チクノウ | |||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
チクノウ(蓄膿)は、鼻のおくにある副鼻腔にバイ菌がつき、膿のたまる病気。治療には、たいてい手術が問題になる。 (51・11)
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8. Uターンをすすめる | |||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
18才の娘さん。四国の生れ。いま東京で勤めている。かねて鼻がわるく、これまでに2回手術をうけている。それでも治りきらず、よくつまり、鼻水が多い。頭がいたみ、疲れやすく根気がない。夜寝ているとき、なにか胸もとにつかえ、気もちがわるく、ムカムカするし、胃の調子もよくない。専門医で鼻を洗ってもらっているがはかばかしくない。青汁は毎日1.5〜3〜4合のんでいる。そのためか霜焼けをよくやり冷えて困っていた手足が、いまではホカホカしてきている。また、青汁絶食をやってみたら、夜間の胸のつかえがめだってよくなった。しかし、鼻のつまりや鼻水は少しもかわらない。食事は自炊で、ご飯はよく食べ、おかずには肉類が多い。甘いものは大好き。下宿の部屋は高速道路ぞいで、カーテンはすぐに煤けてしまう。とのこと。おそらく蓄膿だ。これは手術してもなかなか治りにくい。それは、鼻の病気ではあるが、それだけでなく、からだ全体としてバイ菌に弱くなっているからだ。つまったり鼻水の多いのは、感じやすく、炎症をおこしやすくなっている鼻の粘膜が、たえず汚れた空気に刺戟されているからだろう。夜間胸につかえムカムカするのは、寝ている間に鼻から流れ出る膿をのみこんでいるからだ。 それに食事が、カロリー・蛋白質ばかりが多く、ミネラル・ビタミンが不足しているため、血が酸性にかたむき、また代謝がうまくゆかず有害産物もできやすい。こうした血のにごりのためからだ中の機能がわるくなり、抵抗力がよわくなって、バイ菌は感染しやすく、外界の刺戟には感じやすくなっているのだ。 そこで、すぎているカロリー食品(白米飯、肉、魚、糖分など)をへらし、不足しているミネラル・ビタミンの給源である野菜ことに良質ナッパをうんと摂る必要がある。青汁をのんで冷え症がなおったり、青汁絶食で夜間の胸のつかえがよくなったのは、その効果をしめすものといってよかろう。 一方、鼻にたいする刺戟を除くためには、鼻を洗うのもよかろうが、もっと大切なことはきれいな空気を吸うことだ。しかし、こうした食べものにしても、空気にしても、東京では、とても望めない。手取りはやいのは郷里へのUターンだ。そして、きれいな空気の中で、無農薬無化肥の自然農法でつくった健康野菜ことに良質ナッパをもりもり食べていれば、やがてすべての悩みは解決するだろう。どうしても東京で働きたいなら、それから出なおしてもよいではないか。 (57・11)
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9. チクノウは遺伝するのか | |||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
36才の主婦。
いろいろ手当をうけ、二度も手術したがダメ。 しじゅう鼻がつまり、鼻水がよく出る。 勤めに出たこともあるが、そのため長つづきせず、今は家にいる。 昨年の二度目の手術のとき、主治医は、うまくやれたから、こんどこそ完全に治るだろう、といわれたが、しばらくよかっただけで、しだいに悪くなり、もうもと通りになってしまった。 こどもは小学校と中学校の二人だが、その二人とも、私と同じように幼い頃からチクノウで、鼻つまり、鼻汁、頭痛にわずらわされて、勉強に身がいらず困っている。 チクノウは遺伝するんでしょうか。」 「チクノウは鼻の奥の副鼻腔というウツロにバイキンが巣喰う病気で、遺伝はしない。 が、チクノウになりやすい、鼻の奥にバイキンのつきやすい傾向、あるいは、そういうからだになる条件、中でも、もっとも関係のふかいのは食べものだが、そのあやまった習慣をうけつぐ、という意味の遺伝といえばいえないことはないだろうが、本当の遺伝病ではない。 どういう食べ方をしているんですか。」
「オカズは?」
「味つけは?」
「甘いものは?」
「こどもたちも、同様メン類が好き、オカズの好みも、間食も同じ。」 「そのうえ、インスタントものなど出来あい食品も多いことだろう。」
「だとすると、あなたの血は非常ににごり、バイキンにたいする抵抗力がよわっている。 そこで鼻の奥に侵入しチクノウになり、始末におえなくなっているのであり、こどもたちも同様、あなたの悪い習慣をうけついでいるもの、とかんがえられる。」 「だから、鼻だけの手当はいくらしてもダメで、どうしても、まちがっている食べ方をなおして、血をきれいにし、抵抗力をつよめ、バイキンのよりつかない、住みつけないからだにしなければならない。 それについて、いちばん大切なことは砂糖の追放、間食の菓子やジュース類をやめ、味つけをうまくすること。 次は穀類をへらすこと。 メン類は白米飯にくらべればいいものだが、かなり偏った食べもので、過ぎれば膿みやすい。 主食としてもっともよいのはイモ類だが、これとて過ぎればよくない。 その次は肉類、獣鳥魚など切り身の肉はさけて、全体食べられる小魚や大豆にすること。 そして、野菜、ことに緑色の濃いナッパをうんと、少なくとも1日1キロくらい食べること。 もっともホウレンソウは余りよくない。 色のないものはもちろん黄色菜もダメ。 といって、それも仲々だから、大部分はしぼり汁(青汁)にしてのむ(1キロで青汁は約4合)。 あとはてきぎ調理して。 それをつづけているうち鼻汁がへり、鼻もつまらなくなる。 頭もすっきりして来るから、落ちついて勉強できるようにもなる。 とはいえ早いことには行かず、根気が必要だ。 それに、これまで長い間つづけて来た食習慣をかえるのだから、その実行は決して容易なことではない。 しかし、なおりにくいチクノウを根治させるにはこうするしかないのだから、しっかり覚悟をきめて努力するようすすめたい。 なお、よくなってもやめてはいけない。 青汁は薬ではなく、食のあやまりをなおして体質をかえるのだから、生涯つづけなければ意味がない、ということも銘記しておいてほしい。」 (60・1)
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