健康と青汁タイトル小
蓄膿:掲載紙面選択

1.蓄膿が治った

    埼玉県 O.H. 

     以前から風邪を引き易く蓄膿がひどく困っていました。ところが「受験の数学」(昨年11月号)の「雑草のめぐみ」を読み、早速今年の7月末からグリーンジュースをつくり飲んでみましたところ、半月も続けていると効果があらわれ始め、現在では殆んど鼻が気になりません。高校2年の時蓄膿の手術をしたのですが、直ぐ元通りに返ってしまい、体質だからとあきらめておりました。今さらながら青汁の効果に驚いています。夏の間はハコベや柿、ブドウ、イチジクの葉をスリバチですり、毎日コップ2杯づつ飲みましたが、秋風が吹き、木々の葉が色づき始めますと何か心細くなります。(33、10、2附通信)


2.蓄膿症と青汁

    久米郡 M.A. 

     その一

     私儀も先生の御著書によって非常に健康を回復誠に幸福な生活をさせて頂いて居ります。
     回顧致しますに私の固疾蓄膿は35年も40年も以前よりも悪かったのでしたが(今年数え年54才でありますが、14、5才の時には既に罹って苦しんで居りました。)数年前先生の青汁と生食や青野菜食の事を承りまして以来、不思議に鼻の調子がよく全く此の頃では健康鼻の人と違わない程に相成りました。今一息で全快と云う所です。
     何分私は穀食の大食家ですから。此の様な病に罹ったのでありましょうし、又確実に全治の域にも容易に到達し得ないのだと思って居ります。今でも蓄膿を手術で治そうとする人があるのかと都会を遠隔した山間で只先生の青汁生活する私は時々若い人達が蓄膿の手術をしたとの話を耳にして驚く程で御座います。
     本当に青汁生食療法のお蔭で鼻病も大変軽減、尚其他身体の調子が大変宜敷く幸福な毎日を送らせて頂いて居ります事を厚く厚く御礼申上げます。 


     その二

     私の体験を一つ申し上げます。
     私はもう4、5年にもなるでしょうか。青汁をやる一方、ソ連より帰還兵として親類のものが当地に帰って来て申しまするにソ連兵舎では幾ら病重くとも先方配給の生松葉の束(人間の親指位の大きさの)を食わねば軍医が診てくれないとききまして、山仕事の場合冬は山の生松葉を又夏には時々疲れを感ずる時、其処にある山柿の葉とマツバを共食い致しますが、直ちに疲労を回復気分が爽快になって参ります。
     柿の葉丈けだとよい事は大変よろしいが便秘して困るので、松葉を共食い致します。
     そして一方では青汁はずっと続けて居りますが、40代の時より50年代の方が永年の鼻病始め(先日の書面に申し上げました蓄膿の事で御座いますが)身体の調子は却って宜しく暮させて頂いて居ります。
     之全く先生の御著書を知る事の出来たのが初まりだと心から先生の療法に感謝致し居ります。茲に謹しんで厚く厚く御礼申し上げます。


3. 自殺まで考えた蓄膿

    松原市 K. 

     このほど、はじめてこの本を拝見いたしまして、目の前が明るくなった思いです。私は、5年来の蓄膿症で、いちどは、悲観いたしまして自殺しようとまで思ったほどです。が、さっそく、青汁を実行しましたところ、もう鼻がラクになったようです。でも、今ごろは手頃な菜っ葉がないので、市販のミズナやパセリなどをまぜて飲んでいますが、新鮮さにかけるので、一つ自分の庭で作ってみようと思います。


4. 小児喘息と蓄膿症

    広島県 T.N. 

     子供の小児ゼンソクばかりでなく、私も毎日1合の飲用で、チクノウ症が治りそうで、嬉しくてたまりません。


5. 青汁道の行者として

    岡山県 M.A. 

     回顧しますれば、去る昭和29年の12月、大霜の中を、まだ僅かに残り生きているイガナ(あざみ)を摘みとって、青汁なるものをはじめて試みまして以来、ここに18年間。先生の御著書と青汁新聞を読んでは考え、考えては青汁をつくりました。
     その間、手術しても不治に困っていました蓄膿は治り、両親もそろって、父92才、母90才(ともに数え年)の高齢にて、去る昭和43年の秋11月23日父、母が25日死去。ただ一日間をおいての両親は死去。日本ひろしといえども、これほど長く夫婦がそろってこの世に存命したものはそんなに沢山はあるまいと、先生の海山の御大恩を感謝しつつ明け暮れる毎日でございます。
     また、ある時は、農村のこととて、不慮の大怪我、大創傷の出血多量を、青汁を沢山のませ、止血させたり、慢性中耳炎の不遇の若者に、遠藤青汁道を説いて更生、欣喜雀躍の新生活に進ませたる等もありました。
     噫、この大恩の青汁道も私、自信十分とも勿論申せず、今後、一層、この遠藤宗の一信者として、青汁道の行者として、大奮励の覚悟でございます。私のモットーは、「人間、身体さえ丈夫ならば、何とかなる」であります。


6. ちくのう

     鼻の蓄膿(副鼻腔の化膿症)も治りにくい病気の一つ。
     化膿菌によくきく筈の薬はいろいろ出来ているし、手術もずい分進んで来ているのに、なかなかうまく治りきらない。
     こういう場合は、菓子や砂糖を極力へらし、精製穀(白米飯や白パンなど)もひかえ、緑葉食・青汁の完全食に徹底し、せめて、青汁だけでも十分(少くとも3合以上)のんで、体質(化膿しやすい体質)を直すことが根本的の要件だ。


7. チクノウ

     医学博士 遠藤 仁郎 

     チクノウ(蓄膿)は、鼻のおくにある副鼻腔にバイ菌がつき、膿のたまる病気。治療には、たいてい手術が問題になる。
     しかし、なるべくは切らずに治したいと誰しもかんがえるし、また、手術しても、それっきり100%完全に治りきるとばかりもいえない。それは、侵入して来るバイ菌だけが原因ではなく、バイ菌に感染されやすいからだの方にも責任がある。
     つまり、バイ菌によわい、バイ菌に好かれるからだになっていることが、も一つの原因だからだ。しかも、それは、たいていのばあい、あやまった日常生活、ことに食べ方のまちがいから来ている。
     なかでも、菓子をよく食べ、味つけの砂糖が多い。主食には白米飯や白パンを飽食する。おかずは、主に動物食で、野菜類ことにナッパ類は嫌う。で、熱量・蛋白質ばかり多くて、それに釣り合わねばならぬミネラル・ビタミンは不足、というひどい偏食。この欠陥栄養のうえに、運動不足もてつだって、代謝は不完全、血はにごる。
     そして、からだ中の細胞や組織・臓器のはたらきをよわめ、バイ菌にたいする抵抗力もおとろえる。はいって来るバイキンはやすやすと巣喰ってしまい、薬や手術で、一応は退治しても、そうした下地が残っているかぎり、すぐにまた元通りになる。だから、ともかくまず、血をきれいにして、からだの抵抗力をたかめ、どんなバイ菌がやって来ても、はねかえすだけの防衛力をやしなっておかなければ、とても完全に治りきることは望みにくい。
     そのためには、菓子をやめ、味つけの砂糖をへらすこと。白米飯や白パンはやめて玄米飯・黒パン・全穀パンに。もっとよいのは雑穀・豆・芋にし、いずれも必要範囲にとどめ、食べすぎないこと。
     蛋白食も必要範囲にし、副食には、良質ナッパを主とする野菜・山菜・海藻を十分にそえること。ナッパは、なるべく多くを生で食べ、青汁にしてのむこと。また、すべての食品はなるべく安全であること。農・畜・水産用薬や、工場廃棄物、あるいは添加物などに汚染されたり、そのおそれのある既成食品はつとめて避け、自然のままか、自然にちかいものをえらび、調理は簡単にし、味つけはうすくする。
     つまり、緑葉食・青汁、イモ・マメ・ナッパ・青汁食。せめて、青汁だけでも十分(少なくとも一日3合。もとのナッパ750グラム以上)のむ。つとめて運動する。これに徹底すれば、やがて、手術の必要はなくなるだろうし、度々手術をくりかえし、それでもよくならないような難治のチクノウでも、存外はやく治るものだ。
     そして、その後もこの方針をつづけていれば、再発する心配はまずなかろう。なお、手始めに、2〜3日の青汁絶食(青汁をのめるだけのんで他のものは食べない)をこころみてもよかろう。おそらく、それだけでも、この効果にたいする自身めいたものが感じられるにちがいないと思う。

    (51・11)


8. Uターンをすすめる

     医学博士 遠藤 仁郎 

     18才の娘さん。四国の生れ。いま東京で勤めている。かねて鼻がわるく、これまでに2回手術をうけている。それでも治りきらず、よくつまり、鼻水が多い。頭がいたみ、疲れやすく根気がない。夜寝ているとき、なにか胸もとにつかえ、気もちがわるく、ムカムカするし、胃の調子もよくない。専門医で鼻を洗ってもらっているがはかばかしくない。青汁は毎日1.5〜3〜4合のんでいる。そのためか霜焼けをよくやり冷えて困っていた手足が、いまではホカホカしてきている。また、青汁絶食をやってみたら、夜間の胸のつかえがめだってよくなった。しかし、鼻のつまりや鼻水は少しもかわらない。食事は自炊で、ご飯はよく食べ、おかずには肉類が多い。甘いものは大好き。下宿の部屋は高速道路ぞいで、カーテンはすぐに煤けてしまう。とのこと。
     おそらく蓄膿だ。これは手術してもなかなか治りにくい。それは、鼻の病気ではあるが、それだけでなく、からだ全体としてバイ菌に弱くなっているからだ。つまったり鼻水の多いのは、感じやすく、炎症をおこしやすくなっている鼻の粘膜が、たえず汚れた空気に刺戟されているからだろう。夜間胸につかえムカムカするのは、寝ている間に鼻から流れ出る膿をのみこんでいるからだ。
     それに食事が、カロリー・蛋白質ばかりが多く、ミネラル・ビタミンが不足しているため、血が酸性にかたむき、また代謝がうまくゆかず有害産物もできやすい。こうした血のにごりのためからだ中の機能がわるくなり、抵抗力がよわくなって、バイ菌は感染しやすく、外界の刺戟には感じやすくなっているのだ。
     そこで、すぎているカロリー食品(白米飯、肉、魚、糖分など)をへらし、不足しているミネラル・ビタミンの給源である野菜ことに良質ナッパをうんと摂る必要がある。青汁をのんで冷え症がなおったり、青汁絶食で夜間の胸のつかえがよくなったのは、その効果をしめすものといってよかろう。
     一方、鼻にたいする刺戟を除くためには、鼻を洗うのもよかろうが、もっと大切なことはきれいな空気を吸うことだ。しかし、こうした食べものにしても、空気にしても、東京では、とても望めない。手取りはやいのは郷里へのUターンだ。そして、きれいな空気の中で、無農薬無化肥の自然農法でつくった健康野菜ことに良質ナッパをもりもり食べていれば、やがてすべての悩みは解決するだろう。どうしても東京で働きたいなら、それから出なおしてもよいではないか。
    (57・11)


9. チクノウは遺伝するのか

     医学博士 遠藤 仁郎 

     36才の主婦。

      「こどもの時からのチクノウ。
       いろいろ手当をうけ、二度も手術したがダメ。
       しじゅう鼻がつまり、鼻水がよく出る。
       勤めに出たこともあるが、そのため長つづきせず、今は家にいる。
       昨年の二度目の手術のとき、主治医は、うまくやれたから、こんどこそ完全に治るだろう、といわれたが、しばらくよかっただけで、しだいに悪くなり、もうもと通りになってしまった。
       こどもは小学校と中学校の二人だが、その二人とも、私と同じように幼い頃からチクノウで、鼻つまり、鼻汁、頭痛にわずらわされて、勉強に身がいらず困っている。
       チクノウは遺伝するんでしょうか。」

    「チクノウは鼻の奥の副鼻腔というウツロにバイキンが巣喰う病気で、遺伝はしない。
     が、チクノウになりやすい、鼻の奥にバイキンのつきやすい傾向、あるいは、そういうからだになる条件、中でも、もっとも関係のふかいのは食べものだが、そのあやまった習慣をうけつぐ、という意味の遺伝といえばいえないことはないだろうが、本当の遺伝病ではない。
     どういう食べ方をしているんですか。」

      「幼いときからメン類が好きでよく食べる。」

    「オカズは?」

      「マアふつうでしょう。肉や卵が多く、野菜は少ない。」

    「味つけは?」

      「濃い方。」

    「甘いものは?」

      「大好き。」
      「こどもたちも、同様メン類が好き、オカズの好みも、間食も同じ。」

    「そのうえ、インスタントものなど出来あい食品も多いことだろう。」

      「ハイ。」

    「だとすると、あなたの血は非常ににごり、バイキンにたいする抵抗力がよわっている。
     そこで鼻の奥に侵入しチクノウになり、始末におえなくなっているのであり、こどもたちも同様、あなたの悪い習慣をうけついでいるもの、とかんがえられる。」
    「だから、鼻だけの手当はいくらしてもダメで、どうしても、まちがっている食べ方をなおして、血をきれいにし、抵抗力をつよめ、バイキンのよりつかない、住みつけないからだにしなければならない。
     それについて、いちばん大切なことは砂糖の追放、間食の菓子やジュース類をやめ、味つけをうまくすること。
     次は穀類をへらすこと。
     メン類は白米飯にくらべればいいものだが、かなり偏った食べもので、過ぎれば膿みやすい。
     主食としてもっともよいのはイモ類だが、これとて過ぎればよくない。
     その次は肉類、獣鳥魚など切り身の肉はさけて、全体食べられる小魚や大豆にすること。
     そして、野菜、ことに緑色の濃いナッパをうんと、少なくとも1日1キロくらい食べること。
     もっともホウレンソウは余りよくない。
     色のないものはもちろん黄色菜もダメ。
     といって、それも仲々だから、大部分はしぼり汁(青汁)にしてのむ(1キロで青汁は約4合)。
     あとはてきぎ調理して。
     それをつづけているうち鼻汁がへり、鼻もつまらなくなる。
     頭もすっきりして来るから、落ちついて勉強できるようにもなる。
     とはいえ早いことには行かず、根気が必要だ。
     それに、これまで長い間つづけて来た食習慣をかえるのだから、その実行は決して容易なことではない。
     しかし、なおりにくいチクノウを根治させるにはこうするしかないのだから、しっかり覚悟をきめて努力するようすすめたい。
     なお、よくなってもやめてはいけない。
     青汁は薬ではなく、食のあやまりをなおして体質をかえるのだから、生涯つづけなければ意味がない、ということも銘記しておいてほしい。」
    (60・1)




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