健康と青汁タイトル小
遠藤青汁の会活動インデックス
 
 
 遠藤青汁の会活動1
 
 遠藤青汁の会活動2
 遠藤青汁の会活動3

  1. 遠藤青汁の会 昭和49年度 総会便り          215号
  2. 総会便り                        216号
  3. 総会の度に思うこと                   218号
  4. 総会余話 ー山形県の方々と               218号
  5. 総会に出席して 私の土産、酒とすねの痛み        219号
  6. 遠藤青汁の会 昭和50年度 総会便り          227号
  7. 訪台記                         233号
  8. 昭和51年度遠藤青汁の会                239号
  9. 青汁スタンド開店45日目                242号
  10. 総会だより(昭和52年度遠藤青汁の会総会)       251号
  11. 新庄支部総会                      254号
  12. 遠藤先生をお迎えして                  254号
  13. 総会だより                       258号
  14. 東北支部会の話題から(一)               272号
  15. 東北支部会の話題から(二)               273号
  16. 東北支部会の話題から(三)               274号
  17. 総会だより(昭和54年度遠藤青汁の会総会)       275号
  18. 総会だより                       287号
  19. 総会だより                       299号

 遠藤青汁の会活動4
 
 
3-51. 遠遠藤青汁の会 昭和49年度 総会便り

     友成 左近 

     標記の総会が5月26日に開かれ、会場は倉敷中州小学校。時間は午前10時か午后3時まで。出席者は遠く山形県方面をはじめ各国各地から約120名でした。
     まず、会長の遠藤先生の挨拶に続いて、副会長の貝原先生が昨年度の事業経過と決算の報告、引き続き今年度の事業計画と予算の説明。出席者一同、先生ご夫妻の献身的ご尽力を深謝して議決しました。
     続いて出席者全員、青汁1合飲んで、地方別に起立して顔みせした後、11時から先生が、緑葉食・青汁に着想して30年になるのを記念して、その着想のいきさつと、その後の調査研究や活用実績について講和、それに関連した質問に応答されました。
     そして12時から、例年通りイモ・マメ・ナッパの昼食、午后1時まで自由懇談した後、出席者有志が体験発表や質問、それについて先生が評価応答され、最後に出席者一同、先生に心から謝意を表わすと共に、この最大の謝意は、みずから緑葉食・青汁に精出して、その効果をより深く体験することであり、それを先生に報告し、また広く友人知人に青汁をすすめることであると、思いを新たにして閉会しました。
     なおこの度も、会場の世話は中州小学校の先生方の奉仕にあずかり、昼食は倉敷青汁教室の有志に、材料の寄付や調理その他の世話をして頂き、おかげで総会がたのしく意義深く進行しました。
     この度の総会について、先生の挨拶や講和その他から、広く会員にお便りしたい主要点はつぎの通りです。

     会運営の実状
     まず会運営の実状については、昨年度は会員が約1割方増えたが、そのうち、友の会を通じて入会した方より、個人的に入会した方が多かったことです。それはひとつには、長らく絶版になっていた主婦の友社発行の「青汁の効用」が、昨年3年「青汁と健康」と改名、改訂再版されたので、広く全国各地に、青汁に関心をよせる方が増えたからでしょう。
     が、国民健康の現状から、1割方増加というのは、まことに細々としたものですが、それはおそらく、青汁と会本来の性質や会運営の実状に相応したことともいえるでしょう。また、入会しないままに青汁を飲み始めた方もかなり増えていることと思われるが、正しく活用してくれるかどうか気がかりなことです。
     なお、昨年末の物価上昇で、年会費500円では運営が困難になっており、今年度中に郵便料会の値上げがあったら、さらに困難になるので、あるいは年度中に会費を増額して予算を更正しなければならないかも知れません。

     青汁の着想とねらい
     つぎに緑葉食・青汁の着想と、そのねらいについてですが、先生が緑葉食に着想されたのは、大阪女子医専在職中の昭和18年で、戦局が苛烈になり、医薬品も食料品も窮迫してきたころです。ために、患者の診療だけでなく、もともとそう丈夫でなかった自分自身の健康保持にも、ひどくこと欠いでいたころです。
     と共に、昔から「美食の飽食は多病短命のもと」とか「粗食の少食は健康長寿のもと」といわれていることか、高カロリー食とか、高蛋白食といっている当時の栄養学に疑問をいだいて文献を調査して、患者の給食には、入手困難な米・麦や肉・魚よりも、多少とも入手容易な野菜を特配してはと考えながらもその理由が納得できかねていたときです。
     そこへ、たまたま10月20日の朝、便所で便秘に苦しんでいたとき、ふと思いついたのが、畑に切り捨てられている大根葉その他の野菜や野草や木の葉です。そこで早速もらいうけて、熱湯に通して乾燥粉末にして、一家そろって食べ始めたところ、空腹に困っていた当時としてはハラのタシになるだけでなく、どことなく体の調子がよくなってきたのです。
     そこで、なお精出して文献を調べていたところ、緑葉は(ただしホウレンソウの類は除いて)、その他の野菜や果物をはじめ、どんな食品にも優れて、各種のミネラルとビタミンが格別多く、蛋白質も動物性に劣らず良質であって、それ自体で最高の完全栄養食であること、それだけではなく、その他の食品の不足分まで補なうほど成分に優れていることが分かってきたので、手に入る限り緑葉を集めて活用し、人々にもすすめ始めたわけです。
     そこへ、たまたま翌19年4月、中学校に入学したご長男が肺炎にかかり、当時まだペニシリンといった特効薬はなく、栄養をはかって体力を強化する以外に打つ手がなかったので、緑葉粉末をしっかり食べさせようとしたわけです。
     が、そのとき、いわば当然のなりゆきとして着想したのが、緑葉は乾燥したものより生のままがより有効である、ということ、それを多量に食べるには、すつぶして汁だけしぼり取って飲んだら、消化吸収も優れ、胃腸をいためる心配もない、ということです。
     そして幸い、屋敷内にミツバがおい繁っていたので(緑葉ではあっても小松菜などより成分はかなり劣っているか、とにかく)、それを活用して毎日1合2合と飲ませたところ、しごく順調に治ってきたのです。
     また、そのころ奥さんが腎炎でねこんだので、小松菜の青汁を飲ませたところ、しごく順調に軽快してきたので、これを奥さんは「青汁」とよんで、引き続き飲用していたところ、やがてすっかりと治ってきたのです。(なおこの間、主食としては芋が最適、つぎが小麦粉、白米は不適、ということも体験されたそうです)。
    (以下次号)


3-52. 総会便り

     友成 左近 

    7月号よりつづき
     その後20年3月、倉敷中央病院に着任以来、さらに広く深く調査研究しながら、自分自身と家族に、入院患者や通院患者その他の志望者に青汁を活用して、その效果を確認され、さらに食物全体も改善して、青汁にイモ・マメ・ナッパという食事療養の基本型を考案されたのです。そして、これを広く人々にすすめたところ、それを受け入れた人々は、ごく特殊な病気・病状である場合はともかく、ありとあらゆる病気の治療にも予防にも、また健康のよりいっそうの増進にも、さらに健康な子どもの生育にも、すばらしい効果を体験したのです。
     わけても病気の治療には、有効な治療薬がある場合は、その効果が、他の患者よりもはるかにはやく確実にあらわれ、まだ有効な治療薬のない場合、それも、現在の医学では治る見込みがないとされている難病でも、だんだんと軽快もし全治もしているのです。

    この度の昼食
     この度の昼食は例年とほぼ同様でしたが、念のため、一人あたりの数量その他はつぎの通りです。

       イモは、ジャガイモ150gサツマイモ50g計200gで、皮つきのまま蒸しただけで、なにも味つけなしです。なおイモは、どんなイモでも、また、ただ一種でも差し支えないのですが、例年それそれ半量のところ、このごろサツマイモが高価なため、ごアイソウまでに少量そえてみたしだいです。
       マメは、大豆50gで、味が悪くならない程度に、ただ柔らかく煮ただけで、これも味つけなしです。なおマメは、大豆であることが肝要なのですが、例年30gのところ、多量の寄付があったので50gにしました。肉や魚とちがって、実状少々多量に食べても差し障わりはないからです。
       ナッパは、例年通り青野菜150gのグリーンサラダです。材料には小松菜、ケールの若葉、シソの若葉、レタスなど寄付のまま使い、
       調味料は、よくすりつぶしたイリゴマ5g、キナコ10g、純米酢10g、食塩0.5g、キザミタマネギ少々です。なおナッパは、緑色の濃い青野菜であることが肝要であり、ただ一種でも差し支えなく、調味には油分と酢が適切なのですが、この度は、例年使っていたサラダ油の代わりにキナコを初めて使ってみました。サラダ油には多少とも危険なところがあるので、その主要原料であって、実状最も安全であり、また成分も優れているキナコにしたわけです。(こうした点、イリゴマについても同様です)。が、この方が香りも味も口ざわりもよいという方が多かったようです。なお、こうした昼食は、ただこれだけで、3分の1日分として完全な栄養になっています。


3-53. 総会の度に思うこと

     友成 左近 

     子曰。学而時習之、不亦説乎。有朋自遠方来、不亦楽乎。人不知而不恨、不亦君子乎。
     これはいうまでもなく、中国の古典、孔子とその弟子たちの語録「論語」の冒頭の一説ですが、青汁仲間が集まる度に、とりわけ青汁総会の度に、この言葉を思い考えるのですが。
     まずこれは、貝塚茂樹著「論語――現代に生きる中国の知恵」(講談社現代新書)では、つぎのように読みくだしています(振り仮名を省いて、読みにくい漢字だけに仮名を付記)。

       子曰(のたま)わく。学びて時にこれを習う、亦(ま)た説(よろこ)ばしからずや。
       朋あり、遠方より来たる、亦た楽しからずや。
       人知らずして恨(うら)みず、亦た君子ならずや。

     また、下村湖人訳「現代訳 論語」(角川文庫)では、つぎのように意訳しています。

       先師がいわれた。
       「聖賢の道を学び、あらゆる機会に思索体験をつんで、それを自分の血肉にする。なんと生き甲斐のある生活だろう。
       こうして道に精進しているうちには、求道の同志が自分のことを伝えきいて、はるばると訪ねて来てくれることもあるだろうが、そうなったら、なんと人生は楽しいことだろう。
       だが、むろん、名聞が大事なのではない。ひたすらに道を求める人なら、かりに自分の存在が全然社会に認められなくとも、それは少しも不安の種になることではない。
       そして、それほどに心が道そのものに落ちついてこそ、真に君子の名に値するのではあるまいか」。

     そして、両書その他の解説をみると、青汁食養生につとめる様子、とりわけ青汁仲間の集会の様子が、いささかなりともこの言葉にそっているように思うのですが。
     そして、人生なにごとについても、こういうふうに学習していきたいものだと考えるのですが。

     * * * 

     まず青汁は、遠藤先生をはじめ、よく心得た体験者のすすめであれ、また的確に伝えた書き物であれ、ただ知識として学び知っただけでは、たとえどんなに沢山学んでも、こと健康については、およそ無意味なことであって、さして学んだ喜びは起こらず、やがては忘れてしまいます。
     が、まずくて飲みずらくても、それに、その意義もよくは分からなくても、体験者の親身なすすめであればと、そこは辛抱して、毎日精出して飲んで体験しながら、その意義を深く考えて、実際に習い覚えていくと、事実だんだんとカラダが丈夫になり、また、けっこうラクに飲めるようになり、さらに、その意義もよく分かってきて、身についた知恵になり、学習した喜びがわいてきます。
     そうなると、しぜんひとにも親身にすすめて青汁仲間ができ、ときおり互いに訪ねて体験や理解を語りあい喜びあって、よりいっそう精出して飲むようになり、ますますカラダが丈夫になると共に、その知恵も増し加わってきます。
     そして、こうして各地にできた青汁仲間が、ときに遠近相集まれば、初めて会った間柄でも、長年親しく交わってきた仲間のように、互いに体験や理解を語りあい喜びあって、より広く深く学習するしだいであって、これは人生なんとも楽しいことです。
     ところで、こういうふうに学習することも、また、ひとにすすめて仲間をつくることも、別に決してカネ儲けのためではなく、また社会的に有名になるためでもありません。
     健康に生きぬくためであり、天寿をまっとうするためであり、ひとにもそれを念願するからです。
     で、身ゼニまできって親身にすすめて、いっこうに受けいれてくれないひとがあっても、また、ひとから風変わりものといわれても、別に少しも不満はなく、平然と精出して飲み、また相変わらずひとにすすめるわけです。
     また、総会その他の集会には、とりわけ青汁とイモ・マメ・ナッパの会食をして、学んだことを実際に習うときには、その世話をする人々の手数は人知れず大変であり、集会に出席する時間も少なくなります。
     が、それは別にそう苦にはならず、ひたすら集会が首尾よくすすむようにと念願して、喜んで世話をするわけです。

     * * * 

     論語は一面「学問の書」といわれ、学問終局の目的にしている君子は、為政者・上に立つ人・真人・求道者という意味だそうです。
     が、お互い庶民流にいえば、心身共に健やかで、立派な人柄になろうと、正師に真実を学びながら、みずから実生活に活用して習い覚えると共に、それをひとにもすすめて、互いに学習していくひと、という意味でしょう。
     とすれば青汁仲間は、ささやかながらも、そういうふうに学習しているように思われるのですが。
     といって、決して思いあがってはなりませんが。 


3-54. 総会余話 −山形県の方々と

     これは、この度の青汁総会に来られた山形県新庄市の隠明寺先生たちや遠藤先生と話しあったことです。
     先生は、同地で歯科医院を開いておられる方で、もう長いこと青汁の普及につとめておられ、数年前から毎年ご夫妻で総会に出席され、最近は同地の青汁仲間を多数さそって出席され、そしてこの度は、ご夫妻とも総会1週間前に来倉されたのです。

      1週間前に来倉したのは
       それは、青汁を毎日少なくとも3合は飲み、その他の食物も遠藤先生がおっしゃっている通りにつとめて、青汁食養生を本格的に体験するため、ということだそうです。
       と共に、遠藤先生その他の青汁仲間を訪ねて、できれば平常通りの食事も共にしながら、トックリと話しあって青汁食養生の工夫を学びたい、ということだそうです。
       というのは、新庄地方は寒冷深雪地帯であるため、生の青汁を飲み、また青野菜を食べるのは、初夏から晩秋の6ヶ月足らずで、冬から春の7ヶ月近くは、乾燥青汁を利用し、野菜といえば他地方からの白色野菜ばかりであるのが実状であるからだそうです。
       ために青汁食養生が、どうもピンとカラダにこたえて分かりかねているので、老年期を迎えるにあたって、しっかりと身につけたい、というわけだそうです。

      来倉4日目には固いオカキがかじれた
       そこで来倉以来、まず青汁を、宿舎に毎日3合配達してもらって飲み、さらに訪問先でも飲んで、毎日5〜6合は飲んだそうです。
       また生の青野菜を、訪問先で食べ、もらって宿舎にもちかえって食べて、毎日2〜300gは食べたそうです。
       さらに食物全般も、白米飯や菓子をはじめ栄養の調和に不適切なものは極力ひかえたそうです。
       すると、日に日に体が引きしまって軽くなり、4日目には、歯科医であるのに「紺屋の白袴」か、ともかく歯槽膿漏があって、南京豆もオカキもかじれなかったのに、固いオカキがかじれるようになったのです。
       そして、歯槽膿漏だけでなく、シカとは気づいていなかったカラダのガタも、あちこち快復し始めたわけでしょう。

      冬場には観光や入湯旅行よりも青汁食養生旅行を
       そこで話しあったのは、まず第一に、新庄地方のような寒冷深雪地帯の人々、といって縁あって青汁食養生につとめている方々は、とくに冬場には、観光地や温泉地よりも、存分に青汁が飲め青野菜が食べられる地方に1週間ほど旅行して、本格的な青汁食養生をしては、ということです。
       そしてその手はじめに、来年の青汁総会には数日前に来倉して、遠藤先生がおっしゃる通りに青汁食養生をして、その意義をシカとカラダとアタマで心得ては、ということです。

      冬場の青野菜確保を
       そして第二は、冬から春の間に青汁材料その他の青野菜を確保する方策を、心を新たに考究しては、ということです。
       それにはまず、この冬には試みに倉敷その他からケールを取りよせてみては、ということです。
       また、秋にできたケールその他の青汁材料を、冬にかけてどう保存するか、ケール以外に、もっと耐寒性の強い青汁材料はないか、ということや、冬から春にかけて、成分に優れた生食用の青野菜を温室栽培するには、ということです。
       さらに、春雪どけから山菜を利用する習慣はともかく、その昔、夏から秋の間にとれる青野菜その他の緑葉を乾燥して、冬の間に利用していた習慣がすたれているが、それは新たにどう復活したらよいか、ということです。

      白米飯偏重の改善を
       その他あれこれと話しあったなかで、もうひとつ、米作地帯のせいか、白米飯偏重の習慣がいっこうに改善されていないが、そこは本気に考究しては、ということです。
       そしてその目標は、安全栽培した玄米を手に入れること、玄米飯だけでなく玄米パンその他に加工して食べること、主食には雑穀雑豆や芋を多用することなどです。
      (49年6月)


3-55. 総会に出席して 私の土産、酒とすねの痛み

     愛媛県 越智 廓明 

     今回の総会に出席出来たことは、私にとって、命拾いに近い幸運であった。
     青汁と食養が心深く勉強できた。
     昼食の美味かったこと。
     私は二人前位いただいた。
     皈って、好きな晩酌1合をやめ、職業柄、連日の用に飲む機会の多い私は、体の都合でと一切酒の飲用を中止した。
     このところ2〜3ヶ月位以前より両方のすねが坂道を上る時、階段に特に痛く歩行不能になるのではないかとオーバーに考えもした。
     この足が、先日、大阪生駒の聖天様、信貴山等、石段を相当上ったのに、忘れたように痛みを感ぜず、つい先日迄、顔をしかめて階段を上っていたことを思えば、大変なかわり方である。
     毎朝、5時半位より2時間と夕方2時間、ケールを中心の野菜畑作業に疲れ方が半減して、夜も机に向って10時過ぎても平気である。
     私は今日も、2回ジューサーを、ケールが花が咲き乏しくなったので、代用のキャベツに夏柑を皮ごと青汁に混用、合せて5合位飲用。
     私にとって、この上ない感激の総会であった。
     私は、このまま酒を続けていたら、命を縮めること必定であると思う。
     口内炎も、数日患っていたのが、全く速やかに、以前のように1ヶ月も2ヶ月も長引かず。
     この上は、更に、あの昼食のような献立に食養を一歩前進を期する者である。
     病気になる責任は自分にある。
     総会での先生のお言葉。東洋哲学的な玩味深い言葉である。


3-56. 遠藤青汁の会 昭和50年度 総会便り

     標記の総会が、5月25日午前10時より午後3時まで、倉敷市立中洲小学校で開かれ、出席者は東北や九州その他遠近各地から約130名でした。
     まず遠藤先生の挨拶に続いて昭和49年度の事業経過と決算の報告、50年度の事業計画と予算の審議。出席者一同、いずれも先生ご夫妻ご尽力の賜物と深謝して承認議決しました。
     そこで青汁を1合飲んで、先生の青汁食養生についての要点解説と質問応答。つづいてイモ・マメ・ナッパの昼食で、これを実際に学んで少時休憩した後、有志の体験発表と先生のご指導。出席者一同、青汁食養生に心を新たにすると共に、先生のよりいっそうのご健康とご指導をお願いして散会しました。
     なお、議事のうち特に全会員にご了承願いたいことは年会費が1000円になったこと。つぎに昼食は、イモはジャガイモとサツマイモ合わせて200グラム皮つきのまま蒸しただけのもの、マメは大豆50グラム、これも柔かく煮ただけのもの、ナッパは当会独特のグリーンサラダで、季節の良質青野菜150グラムを、生のままちぎってイリゴマとキナコと米酢と塩とタマネギで調味したもの、これで一食分として、現在の栄養学で考えられる限りの完全栄養がとれる献立です。
     が、なおこれに青汁を1合加えたのは、よりいっそう本当に完全な栄養をはかるためです。もうひとつ、この昼食の材料や調理と会場の世話は、遠藤先生をはじめ、倉敷青汁教室の有志と中洲小学校の先生方の寄付や奉仕にあずかりました。

     ところで、この総会で先生がお話になった主要点はつぎの通りです。

     およそどんな病気でも同様ですが、とくに最近目立って多くなっている成人病の治療には、その主要原因である毎日の食物の間違いを是正することが肝要であって、そこをねらっているのが青汁食養生です。
     従って、平素これに精出しておれば、成人病をはじめ伝染病その他およそすべて病気に、そうは簡単にかからず、かかっても順調に治ってくるのであって、それはこういうわけです。

       まず、生きた体は生きている限り、どんな病気にもかからないように抵抗し、かかっても、なお抵抗して自ら治っている体力を備えています。そして、これを十二分に強化するには毎日の食物で完全な栄養をはかることが最も重要なのですが、それには、その間違いをあれこれと改めるのもさることながら、まずもって、そこに必要不可欠である良質青野菜を十二分に食べることが肝要であって、これをさしおいて他の食物を少々改めても、なにほどの効果もあらわれません。

       というのは、良質青野菜以外の食物は、いずれも成分があれこれと不足しているだけでなく、どんなに工夫して取り合わせても完全栄養はとれないからです。けれども良質青野菜だけは、すべての成分がもれなくうまくそろっているだけでなく、どんな食物でも、これをそれ相当量加えたら、ただそれだけで完全栄養がとれるほど、そうした成分が豊富であるからです。

       そのうえ、これは他の食物とちがって、その種類と食べ方を的確にすれば、どんな体質の人でも、どんな病気にかかっているときでも、実状どんなに沢山食べても障害は起こらず、多ければ多いほど、よりいっそう本当に完全な栄養がとれて、ますます抵抗力・自然治癒力が強化して、現在の医療では治癒至難といわれている難病でも治ってくる場合が少なくないのです。(なお、ここで良質青野菜というのは、なかのかなまで緑色の濃いもので、その成分わけてもカルシウムが吸収しやすく、刺激性も少ないものであって、ホウレンソウやフダンソウなどは、この点から緑色は濃くても例外です。)

       そこで毎日それ相当寮の良質青野菜を食べることが肝要なのですが、ふつう世間並の食物で必要なのは、少なくとも自分の体重の1%以上です。従って、これだけ多量のものを、各成分がムダなく消化吸収し、そして胃腸をいためないように食べるには、生のまますりつぶして、汁だけしぼりとった青汁にして飲むのが最も有効適切です。
       それに、こうすれば必要量をはるかに越えて多量に食べることができ(最高記録は日に4キログラム、青汁にして16合)、また、ふつうは家畜の飼料であるケールなどのように、成分が優れ味もよいうえに、年間通して多量に収穫できるものが利用できます。

       けれども、これが農薬その他に汚染していると、その中毒症にかかるので、ふつうに食べる場合もさることながら、とくに青汁にして飲む場合には、必ず安全が確認できるものだけを使わなければなりません。なお青汁食養生では、当面イモ・マメ・ナッパを合言葉にして、青野菜・青汁以外は芋と大豆を主要食品にしていますが、それは、完全栄養をはかるためにも、また安全な食物としても、実状最も有効適切なものであるからです。
       といって、米、麦、魚、肉、卵、牛乳などを食べるなというのではなく、体具合と青野菜の食べ方に見合って、ほどほどにというわけです。

     もうひとつ念のため、最近市販の出版物に青汁を取り上げているのが数々見あたりますが、いずれも多かれ少なかれ間違ったところがあるので、青汁食養生には必ず当会発行の「健康と青汁」と、これに広告してある書物だけを手引にすることが大切です。
     また、市販されている青汁や乾燥青汁や青汁材料についても、同紙で広告してあるところ以外のものは、当会の関与しないものですから、成分や安全その他で不当なものがあるかも知れません。


3-57. 訪台記

     医学博士 遠藤 仁郎 

     3、4年まえから話のあった訪台。
     何や彼と差支えのびのびになっていたが、ようやく出かけることになった。

      メンバー遠藤夫妻、新庄から隠明寺夫妻・古河・柿崎・五十嵐・三条、横浜から田辺・米田氏ら、一行10名。
      コース
      10月17日 東京集合。
      18日、東京〜台北。
      19日、台北〜淡水、野柳、基隆。
      20日、基隆〜雙渓、宜蘭、蘇澳。
      21日、蘇花臨海公路、大魯閣、天祥、崇徳国小、花連。
      22日、花連より蘇澳にひき返し、台北へ直行の予定であったが、夜来の雨のため蘇花公路不通となり、止むなくコースを変更、南まわり高雄。
      23日、高雄〜台南、彰化、台中、新竹、台北。
      24日、植物園、国父紀念館、故宮博物院見学、夕台北発〜東京。
      25日 解散 
       と、はからずも台湾一周の大旅行となった。
      東京〜台北18日、9時半すぎ、雨の羽田をたち、展望のない、しかし穏かな雲上飛行約2時間半。昼食を終れば、やがて雲の切れ間に緑の山や街なみが見え、まもなく台北、松山空港着。
       現地時間11時(日本時間12時)すぎ。
       空港では、旧知の王氏(基隆)、徐氏、(花連)、初対面の陳氏(蘇澳)、呂氏(同)、基隆の林氏、張氏、淡水の李氏らに、またホテル(駅前の中国大飯店)では、島田昇氏(同行の予定だったが急用で不参)紹介の陳氏(台北)、頼氏(同)らに、あたたかく迎えられる。
       いずれも熱心な青汁仲間。なかでも王氏は、一昨年半身不随となり、言語も不能であったが、青汁と運動とで殆んど回復。まだ多少の不自由はあるが、練習をかねてと、私どもの案内役を買って出られた由。
       また呂氏は13年来の青汁ファン。肝硬変で、不治と宣告されたが、肝臓緑葉食・青汁で回復された方。
      台北観光予定では、帰途、23〜24の2日を市内観光にあててあったのと時間の関係もあって、到着当日は、総統府(前広場は、つい最近行われた国慶祝賀パレードの後片付けの最中だった)、龍山寺(台北最古の名寺院で、媽祖女神や関帝もまつってある)、孔子廟(台湾随一の豪華な建物といわれる)を見ただけ。
       ところが、コース変更のため、台北に帰りついたのは23日の夜おそくになったので、結局、24日朝から、植物園、国父(孫文)紀念館、故宮博物院(中国文化の粋をあつめた博物館)をかけ足でめぐるのが精一杯だった。


3-58. 昭和51年度遠藤青汁の会

    愛媛県 K.Y. 

    総会便り
     遠藤青汁の会総会が、かねて本紙でご案内の通りに開かれて、出席者約130名であった。
     本会の運営は実情あげて先生ご夫妻に依存しているので、主要議題である昨年度の事業経過と決算も今年度の事業計画と予算も、出席者一同ご苦労を深謝して、提案通り異議なく承認議決した。
     そして、主席者の最大期待である先生のお話と相互の体験発表に大部分の時間をあて、その間、本会最大眼目の青汁を飲み、また本会が最善の献立にしているイモ・マメ・ナッパで昼食を共にした。
     なお、会場と青汁や昼食のサービスには、会場校の先生方と倉敷青汁教室の方々があたって下さった。
     先生のお話と出席者の体験発表の一部を要約伝達すると次の通りである。
     病気の療養にも予防にも健康の増進にも、毎日の食物で完全栄養を、それも安全にはかることが肝要であって、それにはコマツナやケールといった良質青野菜を安全に栽培したものが、それ相当量に必要不可欠であり、この食べ方としては、青汁にして飲むのが最も有効適切である。
     というのは、他のどんな食物も成分があれこれと(主としてミネラルとビタミンが)不足しているが、ただひとつ良質青野菜だけに、すべての成分が、それも既知未知にわたって、もれなくそろっているうえに、他のどんな食物も、これをそれ相当量加えたら、ただそれだけで栄養がうまく調和するほど、各種のミネラルもビタミンも豊富であるからである。
     ところで、この必要量は国民栄養の実情調査によれば、日に約500g(青汁にして2合)である。
     が、「良質で安全な野菜」で作った青汁であれば、他のどんな食物ともちがって、実状どんなに沢山飲んでも少しも障害はなく、多々益々升ずるのであって、とりわけ難病の療養には、これに優るものはない、まことに重宝なものである。
     といって毎日の食物には、これ以外のものも食べなければならないので、それには大豆や芋、あるいはこれに準じて栄養に調和をはかりやすく、しかも安全度の高いものが大切であって、極力ひかえなければならないのが白米と砂糖と市販の既成食品である。
     もしこれを怠ると、少々青汁を飲んでいても思わぬ病気にかかることがある。
     ところで青汁は、実状なんともまずいため、まだ有効な医療のない難病にかかっていても、とかく飲みずらいという思いが先立って、この意義をマトモに理解しようとせず、理解しても容易に飲み始めない人が多いのが実状である。
     けれども、口先だけよりも全身の健康を分別して飲み始め、これでもかこれでもかと増量して(最高レコード16合)飲み続け、広く食養生にも心がけて、さしもの難病が軽快もし全治もしている人があるのも事実であって、いうなれば、ここに人生の明暗、それも生死の分岐点がある。
     A氏は、上アゴにできた治療至難のガンの手術を受けたが、日に6合以上飲んで食養生につとめたところ、術後のコバルト治療も十分うけて、しごく健康に5年が経過している。
     B氏は、肛門周辺にできたガンを手術するために人工肛門をつけたが、日に9合以上飲んで食養生につとめているうちに、ガンが治ってきて、取り除く予定にしていた直腸も肛門もそのまま残して5年が経過し、しごく健康に毎日仕事に精が出ている。
     C氏は、2年前に高血圧のため言語障害その他厄介な症状があらわれたが、日に4合以上飲んで食養生につとめたところ、血圧が正常になって症状も殆んどすべて快復し、体重が63kgから44kgにさがって、とまっていたメンスも始まり、毎日疲れ知らずに実業に精が出ている。
     D氏は、日に3合以上飲んで人並はるかに健康にすごしていたところ、つい自信過剰になって、好きな酒を飲みすぎてか急性肝炎にかかり、ひどい黄疸がでて入院したが、早速禁酒して日に5合以上飲んで食養生に心がけた結果、食欲不振その他の肝炎症状が殆んど全くあらわれず、主治医が不審がるほど早期に快復して、以前と同様に家業に精が出ており、72才であるがセックスの満足感も若いころとほぼ同様である。
     E氏は、生来心臓に不治の障害があって、日常生活も人並自由にはできかねていたが、日に4合以上飲んで食養生につとめ始めてからは、勤めも一応人並にできるようになった。
     出席者は実情全員、それぞれ程度の差こそあれ、こうしたことを体験しているしだいであって、これはいつに先生が30数年間、学界その他の無理解や非難にめげず、ひたすら調査研究もし、みずから体験もして、ご指導下さっているおかげであって、一同心から深謝すると共に、先生のよりいっそうの健康を念願し、お互い青汁食養生に精出して、来年も再会して健康を喜びあうことを約した。


3-59. 青汁スタンド開店45日目

     高知センター 野村 嘉彦 

     Sさん(60才くらいの女性)毎日2合。血圧155−90、コレステロール330あったのが、血圧135−74、コレステロール270になる。
     Oさん(50才くらいの女性)毎日2合。低血圧、肩こり、胃腸不快感があったのが、すべての症状消失、血圧ほぼ正常。
     Kさん(30過ぎの女性)毎日2合。3ヶ月前より、胃痛、強度の不快感があったのが、3日目で胃痛なおり、10日目で不快感消失。青汁の偉効におどろいている。Nさん(70才、男性)毎日3合。どうしても治らなかった肩の神経痛が、うそのようになくなり、尿に糖が出なくなった。
     Mさん(30才、男性)毎日2合。数年来の胃腸病で、今まで、薬を浴びる程飲んでいた。青汁で、胃腸快適になり、食慾増進。
     Mさん(40才の女性)毎日2合。永年の便秘が良くなった。
     Kさん(38才、男性)毎日3合。急性肝炎にて入院。少なくとも2〜3ヶ月はかかると思われていたのが1ヶ月で全治退院。
     Oさん(50前後、女性)高血圧で1年間休職しており、当方の熱心なすすめで、毎日3合。10日目頃より効果があり、180−110くらいあったのが、150−90くらいまで下り、現在、彼女は青汁に望みをつなぎ、来年3月までの復職に期待をかけている。

     以上のように短期間に於て、これほどの効果があらわれ、毎日青汁の届くのを首を長くして待つ人ばかりです。ほんとうに嬉しく思います。


3-60. 総会だより(昭和52年度遠藤青汁の会総会)

     昭和52年度、遠藤青汁の会総会は、5月22日午前10時より、倉敷市立中洲小学校において開催され、出席者は東北、関東、中部、近畿、中国、四国から約140名で盛会裡に行われた。日程の概要は、先ず先生のご挨拶に続いて昭和51年度の事業経過と決算の報告、52年度の事業計画、予算の審議が出席者全員で異議なく議決されました。
     ついでに遠藤会長より「正統青汁についてのご講演(健康と青汁5月号、私共青汁参照)」があり、引き続いて会員の先生に対する質問、この間青汁の飲用、ジューサーの実演、更に昨年10月倉敷市に開設された、岡山県地方安全食品協会(取扱品目 1.農薬を使わない野菜、果物 2.有害な飼料、添加物を使わない地卵や鶏肉 3.有毒食品添加物を使わない加工食品、パン、クッキー、トーフ、味噌、醤油、酢等。会員数約500世帯)について備前市の青木さんより概要の紹介があり、更に出席会員により各地に拠点をつくり、点と点を結んで全国に安全食品のネットワークをつくろうではないかとのご提唱があった。
     正午より例年の如く、青汁の会推奨のイモ・マメ・ナッパのご馳走を賞味して、遠来の同志久潤を謝し団らんのひとときを過した。午後1時より集う者交々立って体感を発表するとともに青汁によってうけた恩恵を頒ちあい、午後2時半また来年の再会を約し、遠藤先生のご指導に感謝の拍手を捧げて会を閉じた。

      ◎ 参考 当日の献立
       ・ イモ ジャガイモとサツマイモ200gを皮つきのまま蒸したもの
       ・ マメ 大豆50gを味つけなしで柔らかくにたもの
       ・ グリーン サラダ ケール、カキバ大根、レタス、小松菜、チシャ等の青ナッパ150gに玉ネギのみじん切りを添え、いりゴマ、キナコ、米酢、塩で調味したもの



3-61. 新庄支部総会

     会長先生ご夫妻と玉島などの方たちが、7月9日に山形県入りするという日程が決ったので、先生に随行する者・ 玉島などの方たちを案内する者・新庄支部総会を準備する者など、それぞれ支部役員の役割分担が決った。
     支部会員はわずか60名ほどの小支部であるが、それだけにイキはぴったり合っている(従って隠明寺支部長の手綱さばきは、楽でなくなるワケ・・・・・・)。東北地方の農民は、昨年は寒い夏に泣き、冷害は2年続くというクチコミにおびえていたが、遠藤先生が東北を訪れるということが決ると、暑い夏になった。
     これは、青汁と太陽とが不可分の関係にあるためであろうか。
     農民は喜んだが、ご一行は暑さに驚ろかれたことであろう。
     さて、写真は新庄支部の総会の席で、会長先生から、2年ぶりにお話しをうかがっているところである。
     いつものことではあるが、高度な内容を、平易な言葉で懇切丁寧に説明して下さる先生には、心から頭の下がる思いをしたが、もっと恐縮したことがある。
     総会終了後、10名近い会員の個人指導をした後、更に、会場外の路上で、30分ほども指導を受ける者が現われた。
     筆者のような者ですら、暑いさ中に冷汗三斗の思いをしているのに、会長先生の温顔には毛ひとすじほどの陰げもなく、諄々と説明されているのである。
     改めて、先生にとって青汁とは何にかを、考えさせられた次第である。
     10日夜は新庄在の瀬見温泉に一泊。
     皇太子ご夫妻が泊るために建てた部屋で寝られた先生が、どのような夢をご覧になったか、機会があればお聞かせ願うつもりである。

    (新庄支部・荒川薫)



3-62. 遠藤先生をお迎えして

    塩釜市 S.K. 

     この7月8日、塩釜支部主催で、遠藤先生をお迎えして先生を囲む会を開催いたしました。
     当日は、幸い天気に恵まれ、塩釜市をはじめ近郊諸町村、また遠く岩手県の方も参加して、有意義な1日を過すことができました。
     当市に支部ができましたのは4年程前のことです。
     当時は名前ばかりの小さもものでしたが、徐々に会員もふえ、現在は50人にもなろうとしています。
     私が先生の青汁のご指導を受けるようになりましたのは4年前。
     当時は胃潰瘍に悩まされて、あっちの病院、こっちの病院、あの薬、この薬と随分厄介になりましたが、何れもはかばかしく行かず、うっとうしい毎日が続き、家業にも身が入らず、将来については、何一つ希望の持てない有様でした。
     このような時に遠藤先生のご指導を仰ぐことができましたのは、私にとって誠に幸せなことでありました。
     勿論、先生の療法は不自然・不合理な日常生活からの脱出でありますから、当然、苦痛を伴ないます。
     先生は、心の持ち方について、常に明るく元気よく、懺悔・感謝・奉仕・祈りの日常を説き、治病の根本は、実行と確信にあることを喝破しておられます。
     私はこれを念頭に青汁に没頭いたしました。
     その効果は日を追って現われ、胃潰瘍の悩みは何時の間にか忘れ去って、家業に専念できる状態になりました。
     私の喜びは正に筆舌につくし難しという言葉の通りでありました。
     こうなって見ると、それまでの食生活の馬鹿馬鹿しさが、身に沁みて感じられるようになりました。
     これに力を得た私は、自信をもって、一家の食生活を完全に改め、青汁を主としたいも・まめ・なっぱの食生活に転じました。その結果はいうまでもありません。
     それまでひ弱であった子供達も、みな健康を取り戻し、それぞれお世話になっていました療法(病院・薬品類)も一切無用となりました。
     この経験から、持病持ちの人は勿論、健康に自信のない人々にも、その効果の著しいことを説いて、食生活の改善をすすめてまいりました。
     その中には、リウマチで4年も入院して効果がなく恢復を諦めていた人、高血圧で暗い人生をおくっている人、など、3ヶ月、5ヶ月の療法で、元気で職場に戻って働けるようになって明るい生活に入っております。
     このように、現在の会員40余人、全員会長先生に感謝している熱心な人達でありますが、何時かは先生にお会いでき、直接ご指導をうけることができたならと心待ちにしている状態にありましたので、今回、図らずも、遠路ご来塩をいただき、ご講話を拝聴する機会をえて、今更のごとく、間違いだらけの食生活に慄然とするとともに、今の時代に必要な食事の改善、その理論と効果を承り、その一言、一言が千金の重みで参加者の胸に刻みこまれました。
     また、とくに、疑問の解明には懇切丁寧なご説明をいただき、感激一入新たなものがありました。
     参加者一同これを機に、いも・まめ・なっぱを合言葉に、食生活の改善に徹し、健康に悩んでいる人達にはその効果の著しいことを説いて勧め、一人でも多く健康で明るい生活を取り戻し、人生を楽しく過せる社会を現出することを誓った次第でございます。
     終りに、先生を始めご来塩の方々と元気にまたお会い出来る日をお待ちしております。



3-63. 総会だより

     昨年まで倉敷市立中洲小学校を会場としていた、「遠藤青汁の会」総会が今年は、有名な大原美術館南隣りの保育園「若竹の園」において、満開のさつきの中5月14日午前10時より開催された。
     出席者ははるばる台湾よりご参加の陳錦坤ご夫婦をはじめ、遠く東北の秋田、山形、宮城県より15名、東京、横浜方面より7名、京阪神より20名、四国7名、中国各県と遠来の客を含め約150名参加のもとに、盛会裡に行われた。

     日程の概要は、先生のご挨拶に続いて、会場の園長さんである本田スイ星の本田先生より園のご紹介、52年度事業経過と決算報告、53年度事業計画、予算案の審議が全員で異議なく議決されました。
     つづいて会長遠藤先生のご講演。
     要旨は自分は明治33年生れ78才であるが、長年月健康長寿の秘訣を探し求め、自分の体をどうしたら健康になるかの結論がナッパであった。
     しかも大量のためにこれを汁にして飲む。昔から頭寒(精神的安定)足熱(運動)腹八分といわれているが、食が正しくなければ腹八分ではもたない。
     戦時中にあった二合三勺の配給では健康が保たれず栄養失調になった。
     これにナッパを加えれば充分もつことを経験した。

     現在の食生活では血がにごる。したがって不完全燃焼になってしまう。
     これにミネラル、ビタミンを加えると完全燃焼が可能、これがナッパである・・・・・・。
     引き続いて先生に対する質問、この間全員青汁の飲用があり、各地の会員よりの意見、体験発表が、イモ・マメ・ナッパの昼食のサービスをはさんで、午前午後と続けられた。
     体験談の中には難病に驚異的効果なり、全治したもの、直腸癌、ぜんそく、胃炎、急性肝炎、膠原病等々。話はつきないが遠来会員の帰省の時間の関係もあって、又来年の再会を約し名残を惜しみつつ、一同先生ご夫妻に感謝の拍手を捧げて会を閉じた。

     ◎参考

     当日の献立 

      ・イモ   ジャガイモとサツマイモそれぞれ200gを皮つきのまま蒸したもの。
      ・マメ   大豆50gを味つけなしで柔かくにたもの。
      ・ナッパ  青ナッパ150gに玉ネギのみじん切りを添え、いりゴマ、キナコ、米酢、塩で調味したもの。



3-64. 東北支部会の話題から(一)

     医学博士 遠藤 仁郎 

     さる10月、新庄、山形、塩釜の三支部での青汁教室で出た話題のうちから、思い出すままを記してみる。

    潰瘍の生菜食
     十二指潰瘍だが、主治医から、生菜食はいけない、といわれた。それは、多分、生野菜には繊維が多いので、潰瘍面を刺戟するから、よくないというのだろう、と思う。しかし、それなれば、よくかんで粗い繊維を吐き出せばよい(かみ出し法)。
     ところで、野菜には、潰瘍を防ぎ、治りをよくするビタミンUがある。このビタミンは生野菜だけにあって、煮たきするとなくなってしまう。だから、なるべく生で食べるべきだし、よくかむのがむつかしければ、しぼり汁をのめばよいことになる。
     なお、野菜のうち、もっともよいのは青ナッパだから、青汁がやはり合理的といえるわけだ。

    肝硬変と便通
     青汁を肝硬変の方にすすめ、便通がつき、気分がよくなったとよろこばれた。
     肝臓の病気のばあい大切なのは便通のよいことだ。それは、肝臓が、体外からきたり、体内でできるものなど、すべての有害物を無害化する役目をもっており、便秘すると、腸管の中でいろいろ有害産物ができ、肝臓に負担をかけることになるからだ。
     肝硬変は肝臓病の進行した状態で、解毒能が衰えているので、とくに便通にたいする顧慮が必要だし、通じがよいと、気分的によくなるだけでなく、病気の経過そのものにも好影響をあたえる。

    胆嚢手術後の黄疸
     10年まえ胆嚢の手術をうけた老母に、さいきん黄疸が出、腹がはって来たのだが、青汁はどうだろうか。黄疸は肝炎によるものが多く、それには青汁は絶対といっていいくらい有効だが、黄疸とともに腹がはるということ、10年まえに手術されているところから、この黄疸、どうもただのものでなく、なにか悪性のもののような気がする。
     しかし、病気がなんであろうと、体力を維持し、体調をととのえるためには、完全な栄養が必要なことはいうまでもないので、青汁は、のめるだけ多くのんでいただきたい。

    尿毒症の青汁
     尿毒症で人工透析をすすめられているが、青汁はどうか。
     透析をやるやらぬにかかわらず、尿毒症のばあい、必ず青汁が問題になる。それは、尿毒症の末期になると、腎臓からのカリウムの排出がわるくなって、血中にたまり(高カリウム血症)、そのため、症状の悪化することがあるから、野菜ことにナッパ類はカリウムが多いので、ひどく恐れられ、青汁などとんでもない、ということになるわけだ。
     けれども、尿毒症にも程度がいろいろで、危険な高カリウム血症になるのはいよいよ末期のばあいだけ。だから、ただ尿毒症というだけで、すぐさま野菜ことに青汁をとめるのは、いささか行きすぎの感がしないでもない。
     青汁には、なるほどカリウムが多いが、それ以外に、栄養を完全にするために絶対必要なビタミンやミネラルもそろって多い。そこで、とかく偏食(不完全食)になりがちな腎臓食で、カリウムだけを恐れて青汁をきらい、食全体のバランスをみだし、血のにごりを強めることが、はたして当を得ているかどうか。現に私どもは、透析が必要と宣告されていた人にすすめて、通常勤務のできるまで回復したのを知っている。
     また、試してもらった知人の腎臓センター所長からは、透析患者に青汁をのましてもカリウムはふえない、との報告もえている。
     だから、ただ尿毒症というだけで、ただちに青汁をおそれる必要はない。ともかくやってみて、悪影響がなければつづけてよし、もし、なにか異常が感じられれば、そこでやめればよかろう、と私はかんがえている。

    不治といわれたネフローゼ
     2年間入院。軽快して退院したが再発。爾来13年、一進一退をくりかえしていたが、3年まえから青汁、2〜3合のみはじめ、今では、すっかりよくなった。
     難病の一つのネフローゼは、なかなか治りにくいものだが、青汁を中心とした完全食でよくなることがあることを、証明していただけたわけだ。しかし、一度患った腎臓は、健康なものにくらべ抵抗力が弱くなっているので、今後とも油断せず、がんばってほしい。

    神経痛と肩こり
     かねて高血圧があったが、これは青汁でよくなった。今でも2合づつのんでいる。しかし、神経痛と肩こりがとれないのはなぜだろうか、という方があった。よく聞いてみると、菓子や砂糖が大好きだった。神経痛や肩こりは血がにごっているからだ。血のにごりのもっとも大きい原因は不完全食、ことに砂糖、したがって菓子や味つけの砂糖。次は白米飯、肉・卵類の食べすぎ。そして、野菜類、ことにナッパの不足。も一つは運動の不足だ。まず、糖分をへらすこと。間食は果物にし、味つけの砂糖もできるだけひかえてみてほしい。
     白米飯、肉・卵はすぎないよう。そして、ナッパを主とする野菜・山菜・海藻類を多くし、つとめて運動すること。また、痛みやこりのある部を動かしたり、マッサ−ジして、血のめぐりをよくすること。

    歩くと足が痛くなる
     歩くとおこる下肢の神経痛が、青汁ですっかりよくなった。神経痛といわれたらしいが、おそらく、これは、動脈硬化のためにおこる間歇性跛行症だろう。その特長は、歩くとだるくなり、痛み出し、ついに歩けなくなるが、休むとやみ、また歩けだす、というもの。動脈硬化で血管がせまくなり、歩く時に必要なだけの十分な血がおくれないため、また、血管の興奮性がたかまっていて(血のにごりのため)、そのさい、かえって血管が痙攣して、血行がとまってしまうためにおこる。青汁でよくなったのは、おそらく、血がきれいになり、血管の興奮性がおさまって、痙攣しなくなったためであろう(動脈硬化がそうはやくよくなるとは思えないから)。

    習慣的の肩はずれ
     肩の関節がよくはずれ、ながい間難義していたのが、青汁をはじめて、おこらなくなった。はずれやすかったのは、関節を支えている関節嚢がたるんでいたためであったろうが(おそらく栄養のまちがいのため)、青汁でよくなったのは、栄養が正しくなって関節嚢の緊張が回復し強められたからであろう。

    (つづく)


3-65. 東北支部会の話題から(二)

     医学博士 遠藤 仁郎 

    菜食で栄養失調
     菜食にかたよりすぎると栄養失調になる、と主治医から注意された。

     ○ 

    菜食とは、
     ふつう、副食に動物食品をよして、野菜を主とする食事と理解されている。
     ここで問題になるのは野菜の種類。野菜には、根もの、実もの、葉もの、といろいろあり、どれも野菜には相違ないが、栄養分のあり方はそれぞれちがう。
     好んで食べられるのは根もの、実ものだが、これらは、いずれも栄養分が乏しいので、これらだけの菜食では、たしかに栄養失調をおこす。
     しかし、葉もの、ことに良質のナッパ類だと、話がちがう。
     それは、緑色のこい良質ナッパには、生きてゆくために必要な栄養分は全部よくそろっている。
     そこで、ナッパを主とする菜食では、決して栄養失調になるおそれはない。
     もっとも、植物性蛋白質は胃のはたらきがよくないと、うまく消化・吸収されないので、老人や、胃の悪い人では、栄養失調になるおそれがないとはいいきれない。この点は十分気をつけてほしい。

    青汁カスの利用法
     貴重なナッパなので、青汁のしぼりカスを捨てるのは勿体ない。なにか利用法はないか。

     ○ 

    食用
     てきぎ食塩を加えて即席漬物。汁の実にしてもよい。小麦粉を加えて、流しやき、団子、あげものにする。カラアゲもうまい。

    外用
     湿布・巴布にする。袋に入れて美顔料。顔や肌をこすると、美しくなる。風呂に入れる。
     よくぬくもると、神経痛やリウマチなどによろこばれる。

    飼料
     鶏、牛、豚の飼料にする。金魚や鯉などにも。

    肥料
     堆肥のよい材料。

    平均寿命
     さいきん平均寿命がひどくのびてきたのはなぜか。

     ○ 

     老人が、医学の進歩で、いぜんなら助からなかった病気でも死ななくなったこと。
     青年の死亡がへったこと(いぜんは結核でよく死んだ)。
     とくに生後まもないこどもが目立って死ななくなったこと。
     そこで、これを平均すると、寿命はグンとながくなり、世界1〜2をあらそうようになった。
     卒中や癌などがへると、もっとのびるだろう。
    (つづく)


3-66. 東北支部会の話題から(三)

     医学博士 遠藤 仁郎 

    白内障
     白内障(シロソコヒ)で、かねて、手術せねばなるまいといわれていたが、青汁をのんでいるうちしだいによくなり、さいきんになって、手術せずとも眼鏡だけでよくなっている、といわれた。

     ○白内障は眼のレンズ(水昌体)がにごってくる病気で、原因ははっきりしていないが、おそらく血のにごりのためであろう。そして、青汁でよくなったのは、血がきれいになって、レンズのクモリが澄んできたのであろう。

    再生不良性貧血
     再生不良性貧血によかった、との報告があった。

     ○血液をつくる骨髄のはたらきがなくなる病気で、薬品の副作用や放射線によっておこるのもあり、原因のわからないものもある。
     いずれにしても、これという適確な療法がなく、ただ、輸血をくりかえし、自然の回復をまつだけという難病。
     こういう難病も、おそらく血のにごりのためであろうから、青汁を中心とする食の合理化(完全化・安全化)をはかってみるべきだ、と私どもはかんがえているが、良効がみられたというこの事実は、この考えのまちがいでないことをしめすもの、といってよかろう。

    クッシング病
     いま一つ、それを裏づける朗報は、クッシング病にもよかったという方があったこと。

     ○クッシング病というのは、副腎皮質ホルモンの異常によるもの。
     これと同じ症状を呈するものでよく知られているのは、副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)のつかいすぎのばあい。
     顔は満月のようになり、からだは力士のようにふとる。
     血圧が上り、糖尿が出る。
     骨がもろくなる、など。
     クッシングは、それが、自然におこるもので、原因はわからず、治療法もない(ステロイドによるものは、薬をやめればしだいに治るが)。
     それが、青汁で、よくなったのは、やはり、血のにごりのため、副腎の機能のたかまっていたのが、おさまってきたのであろう。

    (53・11)


3-67. 総会だより(昭和54年度遠藤青汁の会総会)

     遠藤青汁の会昭和54年度総会が、5月13日10時より15時まで、倉敷の若竹の園で開かれ、参加者は全国各地から約130名。この全員に遠藤先生の新著「病気と青汁」を贈呈。

     まず、遠藤先生の開会挨拶につづいて議事に入り、前年度の事業経過と決算、新年度の事業計画と予算を参会者一同、先生ご夫妻のご尽力に深謝して承認。ついで、参会者全員まず青汁を飲んだ後、先生がこの青汁の意義を説明、参会者の質問に応答。つづいて参会者全員イモ・マメ・ナッパで昼食をして、しばし互いに自由に懇談した後、参会者有志が体験を発表して先生が講評。最後に参会者一同、来年80歳になられる先生が、ますますご壮健に長命されて引き続きご指導下さるようにお願いし、来年も互いに再会して健康を喜んで先生に感謝しようと話し合い、また、会場整備にご奉仕下さった若竹の園の方々、青汁や昼食の供応にご奉仕下さった倉敷青汁教室の方々に感謝して散会。

     そこで参考までに、先生が青汁について説明されたことなどを要約して伝達。健康の最も重要な土台は毎日の食物であるが、この食物に当節、文明が急速に進んで成分が著しく不完全なものや有害有毒物を含んだ危険なものが増え、ために進歩してきた医療でも、予防も治療もしかねる厄介な病気が増えてきた。
     ところで、文明が進んでも、体の栄養作用は別になにも変わるわけではなく、また、人間は文明を創造しているからといって、体の栄養作用は他の動物と大差ないのである。
     従って、間違った食物を改めるには、文明が進む前の人々の食物や広く動物の食べ物を手がかりにすればよいのであって、そうして着想したのが、
     まず第一に「良質で安全な青野菜」を十二分に食べる、ということである。それは、他のどんな食物も成分があれこれと不足しているが、唯一つ良質青野菜だけは既知未知にわたってすべてそろい、とくに他の食物で不足している成分が格別豊富であり、そのうえ、安全なものを青汁にして飲むのであれば、他のどんな食物ともちがって、別になにも副作用はなく、多々益々弁ずるからである。
     そこで、ふつう人並の食物である場合、日に2合(もとの青野菜で500g)飲めば栄養がほぼ完全になって、以前のようには病気にかからなくなり、かかっても順調に治り、世にいう難病でも、4合6合と増やし、その他の食物もイモ・マメ・ナッパを基本として改めたら、やがては治ってくる場合が多いのである。


3-68. 総会だより

     遠藤青汁の会昭和55年度総会が本田園長(本田彗星発見者)の「若竹の園」で5月25日午前10時より開催された。
     参加者は遠路山形県をはじめ東京、神奈川、千葉、静岡、名古屋、岐阜、滋賀、京都、大阪、和歌山、兵庫、広島、島根、香川、徳島、高知、福岡の都府県より60名を迎え、百数十名で盛会裡に行われた。参加者全員に総会当日発行の先生著「生涯青汁」を贈呈。会は先生のご挨拶につづいて、昭和54年度決算と55年度事業計画、予算案が全員異議なく可決され、つづいて出席者一同青汁を飲用後先生のお話。

     要旨は、自分の青汁、青ナッパ食は、食糧難のきびしい昭和18年京都で大根葉利用から今日まで37年間続けている。今は1億半病人の世の中。病人は自然がなおす、医師は手伝うもの。そのためには、生れる前から老後にいたるまで多量の青ナッパをとる必要がある。
     現在は殺人食事代(添加物、農薬等)有機農法による土つくりから生れた安全青野菜を健康人で500グラム(イモ、マメ、ナッパ食では2〜300グラムで可)。病気の際はもっと多く、必ず大量を―。自分は毎日1kg相当の青野菜(青汁は3合)をとっている・・・・・・。

     本年満80才、カクシャクとした先生のお姿を眼の前に一同感銘一入深く拝聴させられた。引き続いておひるのイモ、マメ、ナッパ食のサービスをはさみ午前午後、会員から感謝にあふれた体験発表、質問が続けられた。体験談の主なものをご紹介しますと、子宮癌の術後、手遅れで再発不可避と大学で宣告されながら5合の青汁飲用で完治7年目のお礼の発表をはじめ、88才で交通事故によるアキレス腱断烈が、壮年で3〜4ヶ月かかるものが1ヶ月で完治、痔疾、高血圧までもよくなってしまった。
     難病といわれる緑内障が青汁で再び光明をとりかえしたと、はるばる新庄市からみえた若いご婦人の体験談。心臓病、肝硬変の腹水までなおったかた。1年前癌と診断されたが青汁の大量療法で元気回復。青汁と運動により、1週間で水がたまらなくなった関節炎。手のふるえが治った例。交通事故で眼球突出、40針縫合の重症が青汁6合による著効。送り迎えで通学、校内で一日数回脚部硬直のため動くことの出来なくなる6年女児、2月12日より青汁飲用、1週間で著効。現在は2kmの距離を徒歩通学が可能になったと涙ながら報告の母親。
     3年来の小児腎炎3月20日頃からの青汁飲用で現在病院の検査結果も蛋白マイナスとなり治癒。青汁に対する真実の声、皆さんの体験談に耳を傾け、安全な野菜、安全食品による青汁を予防医学上大いに推奨したいとの兵庫県の保健所長さんのご意見。
     自分は青汁のみでなくかすも共に全量飲用しているとの本田先生のお話等々・・・・・・。
     かくして真摯な、実りある今年度の総会も、午後2時過遠藤先生と、会場ご提供の本田先生に感謝の拍手をおくって閉会した。

    参考
    当日の献立
     イモ ジャガ芋とサツマ芋200gを皮つきのまま蒸したもの。
     マメ 大豆50gを味つけなしで柔かくにたもの。
     ナッパ ケール若葉、チシャ、人参葉、青ジソ等150gに玉ネギのみじん切り、イリゴマ、キナコ、米酢、少量の塩で調味したグリーンサラダ。

    (貝原記)


3-69. 総会だより

     「遠藤青汁の会」昭和56年度総会が、今年も本田園長さんの「若竹の園」で5月24日(日)雨の中午前10時より開会された。
     参加者は遠路山形、宮城、福島の東北の各県から、関東、中部、近畿、中四国、九州と本土全域より、県外勢60名をはじめ170名出席のもと盛会裡に行われた。
     参加者全員に遠藤先生の新著「なんでも青汁」を贈呈。
     開会宣言後、昭和55年度決算、昭和56年度事業計画、予算案審議、異議なく可決された後、友の会木村氏寄贈の青汁300本を全員で飲用。
     つづいて遠藤先生のお話。
     その要旨は、

    1.  先生の沖縄講演後該地においても、材料ケールを栽培頒布の動きが出て来た。
    2.  本年4月下旬、韓国ソウル市における講演会。
       今から約20年前金重甲氏(一昨年死去)の提唱で青汁飲用の底流はあったものの、この度の講演会でその機運高まり、特にロータリークラブ等指導者層の反響が大きかった。
       なお高度成長後のインフレに悩む韓国においても、食生活の乱れ等による国民の不健康を憂い、今更昔の生活にはかえれないが、ナッパ食によって健康回復をと、正しい青汁の普及を図ろうと、韓国の一青年が目下岡山友の会田辺氏のもとに入門研修中である――。
    3.  ごくさいきん、ケールの制癌効果が実験的に証明された、というビッグニュース。
       京大泌尿科では、かねて大阪・田辺食品研究所のピロサンのネズミの実験的膀胱癌にたいする影響をしらべていたが、今回、ピロサン投与群には、対照群にくらべ、癌の発生率が少なく、発生数が少なく、変化が軽い、という注目すべき結果がえられ、近く学会に発表の予定である。
    4.  エンプチー・カロリー、最近アメリカではエンプチー・カロリーをとるなと高等学校あたりで教えているという。エンプチーとは「からっぽ」、つまり砂糖、菓子、酒、白米、肉類、脂肪などのようなカロリーのみ大で他の栄養素の少ないものを食べないで、各栄養素のバランスに富んだ、大豆、イモ、マメ、卵、乳、ナッパ類をたべるようにということのようだ。
     等々についてのご説明を拝聴。
     つづいて、去る4月9日、RSKテレビで放映された「奥さん今日は」「健康と青汁」のVTRを視聴。
     この後、倉敷青汁教室の皆さんのサービスによる、イモ・マメ・ナッパ昼食をはさんで参加者より、青汁の大量飲用(5合〜6合)によりコバルト照射による副作用も少く難病癌の完治、大病院に転々と入院処置なしといわれた腎炎の治癒、胃潰瘍、肩脱臼、眼瞼下垂、肺癌。
     胃癌、緑内障等々の治癒例。
     砂糖の味を知らぬ赤ん坊に青汁、ミルク、牛乳を与えると必ず青汁を飲む。
     動物には本能的に栄養摂取の能力をもっているが、一たん砂糖の味を覚えるとこの能力がなくなってしまう等の報告があり、午後2時先生はじめ参加者の健康を祈念して拍手のうちに会を閉じた。

    ◎会当日の献立
     イモ ジャガ芋、サツマ芋各100グラム、皮付のまま蒸す マメ 大豆50グラム、味付なし ナッパ(グリンサラダ)150グラム ケール、チシャ、小松菜、青ジソ等の若菜 味付 イリゴマ、キナ粉、食酢、塩等
    (貝原記)




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