健康と青汁タイトル小
青汁定義




1.主張 味にたいするお叱り

     「青汁はよいそうながうまくない」、
     「こういうまずいものが飲めるものか」
     といったお小言がよく出ます。そこで支部では、何とか皆さまのお気に入ろうと色々味つけに苦労をします。私どももその骨折は多としています。しかしこれは余り感心したことではないのです。

     「良薬口に苦し」は昔のことで、「良薬にして口に甘し」といわれる今日です。効力さえ同じなら、なる程うまい方がよいにちがいありません。けれども青汁では、これをうまくするには、どうしてもうすめるか、混ぜ物を多くするかの他に方法はないのですから、そのどちらにしても、うまければうまい程、成分は少くなり効力は減ることになります。
     青汁の大切なことは、野菜の不足を補い、栄養を完全にすることです。ですからなるべく多く飲むべきであり、せめて少しでも濃いものがほしいわけです。青汁の味は原料により、季節によって多少の差はあっても、どうも「うまい」とは申せません。もとの材料は比較的味のよい野菜でも、汁にするとまずくなります。「鼻をつまんで飲まねばならぬ」といわれたのも、決して大げさな言い方ではありません。ほんとうにうまくはないものです。しかも汁が濃ければ濃いほどからだの為にはなるのですが)味は悪い。

     しかしこのまずい「生地」をそのまま飲んでいただきたいのが私どもの念願です。私どもが、青汁によって皆様に差上げたいものは、「うまい味」ではなくて、この「まずさ」になれて(それも数日かかるだけです)得られる「正しい味覚」と、そして、ほかの何ものにも換えがたい「健康」そのものとです。
     こうした意味で、飲みにくい濃い青汁をつくることこそ、ほんとに奉仕的であり親切でもあるわけですし口あたりだけをよくした青汁ほど、商売的であり不親切であると私どもは考えています。評判のよくない、従って売れ行も悪いのも厭わず、会の趣旨をまもって、まずい濃い青汁を出す(それだけ材料も多く要るのです)ということがいかに馬鹿気切った阿呆正直なやり方であるかは、皆さまもよくおわかりになるでしょう。

     皆さま、「味がわるい」とお叱りになるまえに、青汁のもつ意義をよくお考え下さい。おいしいものは他にいくらでもあります。青汁は「まずい」のが、「飲みづらいけれども為になる」ことが生命です。おいしく飲みたければ、お宅でちょっと味つけ(好きなように)するだけの手数を厭われませぬよう。またあめ玉をしゃぶりながら飲まれてもよいでしょう。そして出来るだけ濃いものを召上っ下さい。私どもとしましては、「うまくしろ」というお小言ほど心外なものはありません――相当高い代価を払って、わざわざうすい、効力の少いものを求められようといのですから。そして私どもは、皆さまの青汁に対する認識が、「飲みにくくても、もっと濃いものを」と要求されるところまで深められることを祈ってやみません。



2.聲明 森下博士の葉緑素有害説 青汁と無関係

     医学博士 遠藤 仁郎 

     去る5月22日岡山医大でひらかれた日本生理学会で、東京医科大学の森下敬一博士が、葉緑素の作用について発表された新学説は、あたかも、それが人体に有害であるかのような記事となって、各地の新聞にのせられました。
     これは、青汁の効能が「葉緑素」にあるとかんがえていられた方々には、正に一大衝撃であったにちがいありません。
     ほかにも多くの質問状や中には「どうしてそんな危険なものを飲ますか、もう10年みっちり研究して出なおせ。」といった手きびしい詰問状もありました。

     しかし御安心下さい。青葉の中の葉緑素は殆んど吸収されません。たとえ吸収されても極く僅なものにしかすぎません。
     森下教授のつかわれたものは、葉緑素には相違ありませんが、自然の葉緑素(クロロフイル)とはちがって、複雑な化学操作を加えて吸収しやすい形にした「クロロフイリン」というものです。
     それが「有害」だとすれば、それは吸収されすぎるからでしょう。けれども青葉やそのしぼり汁(青汁)の葉緑素とは全然関係のないことです。(これは吸収されぬのですから)。
     またそれは、牛や馬、山羊も兎も青草だけで生きており、病獣も青草をやれば健康を恢復することを考えてもわかると思います。
     もしも青葉の中の葉緑素があぶないとしたら、これら草食獣はとても生存できぬ筈でしょうし、青汁が危険だというなら菜っ葉も食えぬ道理ではないでしょうか。

     この森下教授の成績は、青葉や青汁が危険だということを示すのでなく、人工の加ったものは時に危険を伴うことのあることを教えるもので、むしろ、自然の恩恵には決して寸分の手ぬかりもあるものではないことを裏書する事実ともいえると私は思います。
     それに、青汁の効果は決して葉緑素だけによるものではありません。
     いろいろの成分が関係していますが何といっても第一は「栄養の改善」です。
     不完全極まる邦食の最も簡便な改善法は緑葉食であります。
     そして緑葉食の簡易実行法として青汁をすすめているわけです。
     いずれにしても、青汁の中の葉緑素には少しも害はありません。
     安心して精々青葉をお上がり下さい、青汁もお飲み下さい。


3.青汁に近づく人々へ(1) ―青汁は完全栄養食への手がかり―

     友成 左近 


     青汁ブームがおこってきたが

     青汁のことが、昨年秋、主婦の友11月号で紹介されてから、意外にも、新たに多くの人々が青汁に関心をよせてきたようです。これに答えて、主婦の友社はこの4月、遠藤先生著作の「青汁の効用」を出版しました。
     これが、また意外に好評で、発刊以来、数週間ベストセラーとなり、各種の新聞雑誌も、この書物の紹介や、遠藤先生の発言や、青汁飲用者の体験談などを報じています。ちょっとした青汁ブームが起ってきたようです。
     青汁のアイディアがうかんでから18.9年間、人々の無理解や無関心や、あるいは不当な非難に耐えて、これを実現してきた遠藤先生には、全くもって、感慨無量でしょう。
     と共に、これまで正しく育ててきた「青汁」が、ブームにわざわいされて、ゆがめられはしないかと、新たに不安も起ってきていることでしょう。これまで長い間、お近づき願って、直接その苦労を見聞している私たちには、この不安がわがことのように感じられます。

     青汁をゆがめるもの

     青汁をゆがめる最大のものは、青汁について、正しい理解をもっていない人々、かたよった理解しかもっていない人々、そして、自分の体験に基づいた理解をもっていない人々が、とやかくいうことです。とりわけ、こんな人々が、よくない商売根性をもって、青汁の製造販売を企てることです。
     他方、青汁とはどんなものか、自分もやってみようと、青汁に近づく人々の考え方、受け取り方、近づき方にも問題があるでしょう。
     この新聞の読者のうちにも、初めて青汁に近づこうとしている人々が、この頃だいぶん増してきているようです。で、蛇足となるかも知れませんが、念のため青汁についての正しい考え方を、これまで遠藤先生が絶えず繰り返し力説していることから、その要点をいくつか、お伝えしたいと思います。

     別に病人用でもなく 特効薬でもない

     青汁に近づこうとする人々には、病気で苦しんでいる人々、その上、つぎつぎと医者もかえてみたが、いっこうに治らず、万策つきて、ワラをもつかむ思いの人々、あるいは、病気というほどではないが、からだに不調・故障を感じている人々、その上、新聞・雑誌やラジオ・テレビの広告であれこれとクスリを飲んでみたが、どうもすっきりしない人々、こんな人々が多いようです。
     そして、〃ケール〃の青汁といって、ケールに特別の菜効があるかのように考えて、あたかも漢方薬か何かの一種のように思っている人々も少なくないようです。
     けれども、病人や、からだに不調を感じる人々が青汁に近づくのは、まことに有効適切なことですが、青汁は、そうした人々〃のみ〃が近づくものと考えたり、その上、あたかも特効薬であるかのように考えたり、あるいは、健康な(と思っている)人々には無用のものと考えては、青汁がゆがめられます。また、青汁に近づくことも、むつかしくなります。

     病気のもとは 栄養上不完全な食事

     いったい、病気にかかるのは、他にもいろいろ原因があるわけですが、ひとつには、へいそ不完全な食事をしているため、栄養状態か悪くなっているからです。で、病気を治すには、他にもいろいろ手を尽さなければなりませんが、根本的には、食事の仕方を改めて、栄養上完全なものにすることが肝要です。
     病気にかからないようにするためにも、よりいっそう健康となるためにも、ことは同様です。
     ところが、私たちの食事は、どことも栄養上不完全であり、その度合のはげしい人々も少なくないのです。その最も著しい点は、青野菜、とくに生の青野菜が少なすぎるため、各種のミネラル(とくにカルシウム)と各種のビタミンが著しく不足していることです。せっかく食べた米麦や豆肉魚などが、体内で熱量素として蛋白質として、うまく利用されず、あたかも油のきれた機械か、ロストルやエントツのつまったカマドのようなからだとなっているのです。
     この頃、病人が多いのもどことなくからだに故障のある人々が多いのも、ここに、ひとつの(そして根本的な)原因があるのです。栄養白書も、毎年のように、日本人の4分の1はもうすでに栄養不良から起こる症状をもっている、と訴えています。見方によれば、日本人の大部分には、なんらかの栄養障害が起っており、いろいろな病気にかかる素地ができているのです。
     ただ、お互いさまであるため、別にそうとは気づいていないのかも知れません。

       完全栄養食への ひとつの手がかり
     青汁は、この不完全な食事を改めて、栄養上完全なものにしようという、ひとつの(だが根本的な)手がかりなのです。というのはこういうわけです。
     私たちの食事を栄養上完全なものにするには、この頃の食構成では、さしあたり、毎日、生の青野菜を300gいな500g以上とることが一番の近道です。これ以外に、これといった妙手はないのです。
     が、これだけの生の青野菜を毎日食べるとなると、歯や胃腸の丈夫な方で、ごくやわらかいものであればともかく、でなければ、ちょっとムリです。そこで、これをすりつぶして、栄養分の豊富な汁だけしぼりとって飲もう、というわけなのです。だいたい200gの青野菜から180cc(1合)の青汁がとれるので、毎日300g、500gの青野菜をとるのもゾウサなわけです。また、こうすれば栄養分の吸収がよく、体内における利用もよいのです。

     青汁は万人用

     こういうわけで、青汁は、病人や、からだに故障のある人は、いうに及ばず、すべての人々に、病気を予防し、よりいっそう健康となるために必要なものです。乳幼児や青少年など、成長期のものには、とりわけ必要です。
     なお、主としてケールを材料にしようとしているのは、これが、他の青野菜に比べて、栄養価が高く、味もよく、その上、年中栽培することができ、坪当り収穫も多いからです。また、葉が大きくて丈夫であるから、洗浄その他の扱いに便利であるから、洗浄その他の扱いに便利であるからです。別にケールに限るわけではないのです。


4.青汁はナマが生命

     医学博士 遠藤 仁郎 

     青汁の目的とするところは、何といっても、栄養の改善です。周知のように、わが国一般の習慣食の重大な欠陥はミネラルことにカルシウム、ビタミン類の不足のはなはだしいことです。ところで、良質の青ナッパほど、これらのミネラルやビタミン類の給源としてすぐれているものは、ほかには、ちょっと見つかりません。したがって、かような青ナッパの十分な摂取は、邦食改善の最簡便法ということができます。しかし、それが、ただ、ミネラルやビタミン類の補給だけのためであれば、ふつうに調理(加熱)したものでもよいでしょうし、また、別に、あまり好きでもないナッパを食べなくても、強化食、あるいは総合ビタミン、ミネラル剤など、薬剤の服用でも、十分間にあう筈です。

     けれども、同じナッパを食べるにしても、調理したものよりは、ナマのままの方が遙かに有効ですし、強化食やビタミン、ミネラル剤でははかばかしくなかったものにも、青汁がしばしば著効を奏します。これらの事実からすれば「ナマ」の青ナッパには、ただ、邦食に不足しているミネラルやビタミン類が豊富にあるだけではなく、何かまだわかっていない、しかも健康上欠くことのできぬ大切な成分があるにちがいないと考えられます(いわゆる未知因子)。この未知因子というのは、はたして、どんなものでしょうか。

    1. その一つは、おそらく、既知のビタミンやミネラルの活性型のもの、すなわち「酵素」といったものでしょう。この酵素は蛋白質が土台となった複雑な有機体で、生物体のあらゆる代謝に関係する、いわば「生命のもと」ともいうべき大切なもの。そしてビタミンもミネラルも、その一成分として含まれているのですが、熱をあてればこわれてしまいます。(なお、これは、市販のいわゆる「○○酵素」といったものではありません。念の為)。
    2. また、吸収利用されやすい形のものが、加熱によって変質し、吸収利用されにくくなるものもありましょう。たとえば、良質青ナッパのカルシウムは、ナマのままでは非常に吸収されやすいのです(ケールやダイコン葉、カブの葉などのカルシウムは牛乳のそれと同じくらい吸収しやすい)。しかも、これも、熱を加えると変化して吸収されにくい形になるといわれています。(もっとも、野菜のカルシウムは、みんな利用されにくいようにいう人もありますが、そういう人は、多分、ホウレンソウのことを――これでは蓚酸カルシウムで殆んど吸収されませんから――ほかの野菜にもあてはめていっているのだろうと思います)
    3. 次に、本当の未知の成分ですが、これらは、おそらく、まだわかっていないビタミンや、余りくわしく研究されていない微量元素などが問題でありましょう。そして、やはり同様に、ナマのほうがより有利なかたちで存在するにちがいありません。
    4. これらを総合したものが、いわゆる「生きた力」というものでしょうが、まだもう一つ、本当に生きている成分である細菌類。これも関係していないとは絶対、いえぬと思います。いずれにしても、ナマの成分の多くは不安定で、加熱、その他の処理、加工あるいは貯蔵などによって、容易に破壊し変質しやすい性質のものが主体をなしているのでありましょう。そして、それ故にこそ、科学的検索も困難なのであろう、と想像されます。

     要するに、私どもの栄養は、ただ既知の栄養素だけが、いかに十分であり、うまくバランスしていても、それだけではまだ、本当に完全とはいえないので、既知の栄養素と、未知の因子とのすべてがそろって、はじめて本当に完全な栄養であり、そうしてはじめて本当の健康が約束されるのだ、と私どもは考えます。そして、私どもが青ナッパ食、青汁に期待しているのは、実に、こうした「本当に完全な食」という意味での栄養の改善なのです。それはともかく、ナマということは青汁の生命であり、「すべて」であるといってもよいので、これなくしては青汁の真価は到底発揮しえないことだけはまちがいないところだ、と私どもは考えています。


5.キャベツ療法との違い

    新居浜市 I.W. 

     問
     キャベツ療法によると結球のほうがよいようにいわれ、飲むのは空腹時がもっとよいとありますが? 
               
     答
     キャベツ療法については何もわかりませんが、私どもの青汁は療法ではなくて栄養の改善法です。栄養のまちがいを直して、そのために来ている「からだ」の変調を直すのが目的です。そして、こうしていれば、治るほどの病気であれば治るというわけのものです。


6.たつどし

     あけましてお目出とうございます。
     緑葉食は18年10月の、青汁は19年4月の誕生ですから、この運動も今年でちょうど成年というわけ。
     初めの雌伏10年につづく次は10年はまさに苦難の連続。
     ようやく出た芽はもぎとられる、もたげようとする頭はこづかれる。
     これでもか、これでもかといためつけられて、踏まれても、刈りとられても、はびこって行く雑草のように、緑葉食・青汁の根は、いじけながら、いびつになりながらも、次第に広く、次第に深く伸びています。
     オリンピックの戦士たちとともに、道をさえぎるあらゆる障碍を力強く乗り越え払いのけて、雲を呼んで天かける飛龍とばかり、われら同志も、雄々しく、胸をはって、堂々と進みたいものです。


7.質問箱:乾燥菜っ葉と乾燥青汁

    秋田県 B. 


     乾燥菜っ葉と乾燥青汁とはどうちがいますか。


     だいたい同じ筈ですが、乾燥菜っ葉は葉全体を乾かしたものですから繊維が相当あること、乾燥方法によって(たとえば、にえ湯を通すばあい)多少のロスがあり、乾燥中にもこわれるものがあります(時間がかかるので)。
     乾燥青汁は、繊維がごく少いこと、熱気の中で瞬間的に乾燥するので殆んどロスがない、という点で乾燥菜っ葉の粉末よりは、ずっとすぐれているわけです。


8.私どもの青汁

     医学博士 遠藤 仁郎 

     いまさら、青汁についてでもあるまい、とは思うが、「青汁」もだんだんゆがめられてきているように感じられるので、「私のかんがえている青汁」のあらましについて書いてみたい。

     青汁はナマのナッパのしぼり汁。これによって、食を完全にし、食のあやまり(欠陥栄養)のためのからだの不調をのぞき、健康になり、病気のなおりをよくしようというもの。

    現在の習慣食
     現在、一般に、精製穀(白米飯・白パン)、肉(獣鳥魚介)、脂、糖、アルコールの贅美食にかたむき、野菜のとり方が少ない。
     ために、熱量・蛋白質が多すぎ、これらに釣り合うべきミネラル・ビタミンは不足という不完全(欠陥)栄養になっており、代謝の不完全、血のにごりをまねき、不健康や病気の多発を原因しているとかんがえられる。

    良質ナッパ
     ところが、良質ナッパには、習慣食に不足がちなミネラルやビタミンが極めて豊富なので、これさえ十分にとれば(緑葉食)、栄養は簡単に完全になり、代謝はうまく行われ、血がきれいになり、からだ中の細胞・組織・臓器のはたらきがよくなり、体力・抵抗力はたかまり、健康となり、病気にはかかりにくく、治りよくもなる。

    その必要量
     その必要量は、厚生省発表の全国平均食から割り出すと、大凡そ1日500グラム。
     このナッパの栄養分をすたりなく利用し、その効果を十分に発揮するには、ナマのままをよくかんで食べるほかないわけだが、それはなかなか容易ではないので、すりつぶして汁にして飲もう(青汁)。
     500グラムのナッパも汁にすれば、わずか2合だから、飲むのはなんでもない、というわけ。

    ケール
     さて、材料としては、すべてのビタミン、および吸収しやすいミネラルにもとんでいなければならないが、この条件をみたすものは、緑色が濃くて、ホウレンソウ・フダンソウ以外のナッパであれば、どれでもよい。
     けれども、私どもは主にケール(キャベツの原種)を用いている。
     それは、ケールが質も味もよく、雪ぶかい地方をのぞき、年中いつでも青々とした大きな葉を供給してくれるからだ。

    安全であること
     材料ナッパは、良質であると同時に安全(農薬汚染のない)でなければならない。
     現在、市販の野菜類は、大なり小なり農薬に汚染されている。
     ふつうのように少量を食べるには問題はないのかも知れないが、青汁のばあいは大量なので、危険がないとはいえない。

    健康栽培
     良質で安全な材料をうるためには、昔流の、化学肥料や農薬をつかわない、自然(健康)農法が適当。
     耕地はなるべく深く耕し、肥料には、堆肥を主とし、石灰(炭カル最適)、木灰、鶏糞、油粕、魚粉などの有機質肥料を施す。
     そうすると、ミネラル・ビタミンにとみ、味のよい良質ナッパができるうえ、病・虫害にもつよいので、農薬の必要もない。
     (近頃やかましくなった硝酸塩も少ない)
     したがって、いくら食べても飲んでも絶対安全な材料がえられる。

    青汁のつくり方
     良質安全な材料さえあれば、あとは至極簡単。きれいな水で洗って、スリバチでするか、ミンチ(青汁用がある)にかける。
     ミキサーでもよい(このばあい2分間以内にできるように加減する)。
     ドロドロにつぶれたものを荒目の布でしぼりとれば、それで出来上がり。
     電気ジューサーならば、しぼる手数もはぶける(但しメーカーにより性能に差はある)。

    飲み方
     しぼりとったそのままでもよし、適宜味なおししてもよい。
     スリバチ・ミンチ・ミキサーのものは飲みよいが、電気ジューサーのは、こまかい葉のかけらがノドを刺戟して飲みづらいことがある(うすめればよい)。
     味なおしにリンゴやニンジンがすすめられているようだが、これらにはビタミンCをこわす成分があるので、一緒にすりつぶすと、その間に、折角多いCがへるので勿体ない。
     どうしても欲しければ、別々に汁にしておいて、飲むときに混ぜるべきだ。
     つめたすぎる時は、熱いものを注いで加減する(火や湯であたためるとCのロスが大きい)。

    飲む時
     食前でも、食後でも、食間でも、食事中でもよい。
     しいていえば、なるべくつくりたてを飲む(時間がたつだけ味や匂いがわるくなる)。
     すぐ飲めないときは冷蔵庫に入れておく。
     薬とのさしさわりもない。

    飲む量
     多いほどよい。少なくとも1日2合(もとのナッパ500グラム)。
     調子の悪い時はそれ以上。3合でも5合・6合でも飲みたい。(栄養のバランスということでは説明がつかないが、こうした大量をのんではじめて、しかも、奇蹟といいたいほどの効果が出ることがある――なにか未知の微量成分の効果であろう)。
     しかし、のみはじめは少量から、しだいにならしてゆく。
     また、一度に飲んでもよし、何回かに分けてのんでもよい。

    効果
     緑葉食・青汁は栄養の完全化がねらいだから、本来健康食。
     体調よくなり、疲れず、仕事の能率が上り、スタミナがつく、老化がおくれ若がえる。
     からだの弱い人、病気の人はもとより、頑健と思った人もころばぬさきの杖としてのむべきもの。

    丈夫なこどもをうむために
     もっともすすめたいのは丈夫なこどもをうみたいと願っている方。
     ナッパ・青汁を中心とした安全完全食をとれば、妊娠の経過は順調、産はかるく、乳の出が良い。
     生れるこどもは無暗に大きくはない(3キロもつれ)し、皺だらけの顔はしているが、元気はよく、骨組がつよい。
     よく出る母乳でグングン大きくなる(昔からいう、小さくうんで大きくそだてる、の理想どおりになる)。

    赤坊にもなるべく早く
     赤坊にも、なるべく早くから飲ます。
     サジでなめさす程度からなら、生後すぐからでもよい(もちろんキジのまま。砂糖は絶対入れないこと)。
     だんだん増してゆくと、やがて5勺でも、1合でも平気で飲むようになる。
     発育がよく、イジもよい。めったに病気せず、とても育てよい。
     そして、物心つく頃になると、青汁が大好物で、あまい菓子(すきな筈の)はいやがる、という世にも不思議な現象におどろかれよう。
     これは、いまのこどもの健康が砂糖に毒されている事実と思いあわせ、注目すべきことだ。

    青汁給食
     弱いこどもの多くは偏食、ことに野菜嫌いのため。せめて、幼児期からでも青汁になじませてやりたい。
     青汁給食を実施している幼稚園や小学校のすばらしい実績――体格や健康状態だけでなく、頭脳もたしかによくなる――から、その普及をいのらずにはいられない。

    病気
     病気しなくなる。
     カゼをひかなくなる。
     傷が膿まなくなる。
     虫がわかなくなる。
     暑つがり、寒むがり、冷え性がなおる。
     月経・妊娠・更年期などの障害も殆んど出ない。
     病気の治りがよくなる。
     これだけで治る病気もあり、少なくとも、多くの病気のなおりがよくなる。
     食欲が出、通じがつき、よく眠れるようになり、大した薬をつかわないでもすむようになるから、副作用による後くされもさけられる。
     したがって、どんな病気にもよいわけだし、近ごろ多くなった肝炎、腎炎、胃(十二指腸)潰瘍、結石症(胆石、腎石)、糖尿病、高血圧、動脉硬化(中風、心筋梗塞)、喘息、リウマチ、神経痛、筋肉痛、ノイローゼ、自律神経症、ムチウチなどにもよい。
     熱病にもぜひ飲ませたい。
     オデキ、ヒョウソ、虫垂炎など、今ではすぐ薬をつかうが、青汁だけでも結構よくなる。
     なおりにくいチクノウや耳ダレなども、青汁をしっかりやれば大抵なおる。
     皮膚病にもよくきくのがあり(クサやジンマシン)、厄介なミズムシも治ってしまう。
     白内障、緑内障にもよい。
     また、バセドウ病、レイノー病、ベーチェット病、エリテマトーデス(膠原病)、再生不良性貧血、潰瘍性大腸炎、筋萎縮症などの難治病にも、しばしば効果がみられる。
     癌にもよいようだ。
     火傷や外傷、外科手術の治りもよくなる。
     治癒は殆んど望めないといわれているレントゲン火傷部の手術創さえも完治した例がある。
     骨折にもよい。
     放射線の副作用を防ぐから、レントゲンやコバルト治療をうけるばあいにも、かならずうんと飲んでほしい。
     薬の副作用を防ぐにもぜひ併用すべきだ。

     などなど、数えあげればきりがない。
     とはいえ、決して万能ではなく、どんなものでもきくとは、もちろんいえない。
     しかし、30数年のながい経験から、進んだ現代医学をもってしても治しにくいような病気には、ともかく、まず、緑葉食・青汁を中心とする栄養の改善をはかってみるべきだ、と私はかんがえている。

    青汁の効果をあげるには
     青汁の効果をあげるために大切なことを要約すると、

      1.  青汁の質がよく、安全でなければならないこと。したがって、良質安全な材料ナッパの確保が先決であること。
      2.  次は、十分の量をのむこと。健康食としても1日2合(もとのナッパ500グラム)は必要であり、病気のばあいは3合以上、5合でも6合でも、(もとの材料750グラム〜1.5キロ)。いや、もっと多くてもよい(多ければ多いほどよい)こと。
      3.  そして、根気よくつづけること。薬のように早急に効果が出るものではない。1月、2月、3月、半年、1年、2年、3年とねばりづよくつづけているうち、しだいに体質がかわってきて、時には思いもかけぬ効果をあらわすこともある。
      4.  また、栄養のバランスをとるため、主食をひかえ、糖分(菓子、味つけの砂糖)は極力へらし、動物食品もすぎないこと。なるべく安全な食品をえらび、危険な農・畜・水産用薬や工場・鉱山の廃棄物、あるいは添加物などに汚染された食品や、そのおそれのある加工食品・既成食品など、有害有毒食品はつとめてさけること。
         そのため、私どもは、主食には、栄養的にも安全性にもすぐれたイモ類を、蛋白食には大豆ものを主とし、これに十分の良質安全なナッパを主体とする野菜・山菜・海藻などをそえるイモ・マメ・ナッパ・青汁食を提唱している。
    (51・11)


9.青汁に憑かれて35年

     医学博士 遠藤 仁郎 

     ナッパ・青汁に関心をもちだして(というよりは、むしろ、憑かれてしまってというほうがあたっているかも知れないが)、ちょうど35年になる。その間、ずいぶんいろいろなことがあったが、さすがに、もう、青汁の評価は、どうやら、きまって来たようだ。しかし、まだ誤解されているところもかなりあるので、この際、もういちど、昨年の5月号の「私どもの青汁」を書き直してのせることにした。

    青汁はナマのナッパのしぼり汁
     ただし、これが、50〜60年もまえ西欧でいわれた液状菜食や、戦後はいってきたハウザー食、あるいは、さいきんブームの生野菜汁とちがうのは、これらがいずれも、ナマの野菜・果物のしぼり汁でさえあれば、何でもよいのにたいし、私のは、緑のナッパ、それも、質のよい、つまり、すべてのビタミンにとみ、吸収されやすいかたちのミネラルにもとんだ緑のナッパだけにかぎられた、文字どおりの青い汁であることである。なお、この生葉汁の応用は、今にはじまったことではなく、搗汁、擣汁、杵汁などの名称で医心方や本草綱目にも数多くの記載が見られる。ねらいは、これによって食を完全にし、食のあやまり(欠陥栄養)のための体不調をのぞき、ますます健康になり、病気を防ぎ、治りをよくしようというもの。

    現在の習慣食
     現在一般に、精製穀・動物食にかたむき、野菜のとり方が少ない。しかも、高度に加工され(精製・調理)、濃厚に味つけされた贅美食の飽食。酒・菓子類の乱用。ために、熱量・蛋白質が多すぎ、これらに釣り合うべきミネラル(ことにアルカリ、カルシウム)・ビタミンは甚しく不足するという不完全(欠陥)栄養になっており、あまつさえ、不自然・不合理な生産法、加工食品の氾濫のため、食品自体すでに劣質化し、有害有毒化さえしている。その他、環境の汚染、運動、鍛錬の不足、ストレスの過剰、喫煙・強烈な嗜好品・薬品類や放射線の乱用など、あまりにも不自然・不合理な日常生活もあずかって、代謝は不完全となり、血のにごり(悪血)をまねき、これが不健康や厄介な病気の多発を原因しているのではないか、とかんがえられる。

    緑葉食
     ところが、良質ナッパには、すべての栄養素がそろっており、習慣食に不足がちなミネラル(アルカリ・カルシウムなど)やビタミンが極めて豊富なので、せめて、これだけでも十分にとって(緑葉食)、栄養を完全にすれば、代謝はそれだけうまく行われ、血がきれいになり、すべての細胞・組織・臓器のはたらきがよくなり、体力がつき、抵抗力(自然の防衛能・治癒能)はたかまり、健康となり、病気しにくく、治りよくもなるだろう。

    青汁
     このバランスをとるために必要なナッパの量は、厚生省発表の全国平均食から割り出すと、おおよそ1日500グラム。このナッパの栄養分を完全に利用し、その効果を十分に発揮するには、ナマのままをよくかんで食べるほかないが、それは容易でないので、しぼり汁にしよう(青汁)。500グラムのナッパも汁にすればわずか2合だから飲むのはなんでもない。したがって、こどもでも老人でもらくに必要なだけのナッパをとることができる。

    材料
     材料としては、緑色が濃くて、ホウレンソウ・フダンソウ以外のナッパであればどれでもよい。条件さえそろえば、その他の栽培物あるいは野生草木の葉も利用できる。けれども私どもはケール(キャベツの原種)を主体にしている。それは、ケールが質も味もよく、雪深い地方をのぞき、年中いつでも青々とした大きな葉を大量に供給することができるからだ。

    安全であること
     青汁の材料ナッパは安全(清浄であり、農薬汚染のない)でなければならない。現在市販の野菜類は、清浄ではあっても、大なり小なり農薬に汚染されている。一般のように少量を食べるには問題はなかろうが、青汁のばあいは大量なので、危険がないとはいえない。

    自然農法
     良質・安全な材料の供給には、化学肥料や農薬をつかわない、昔流の自然(健康)農法が適当。耕地はなるべく深耕し、肥料には堆肥を主とし、石灰、木灰、鶏糞、油粕、魚粉などの有機質肥料を施す。このようにすると、ミネラル・ビタミンにとみ、味のよい良質ナッパが得られるうえ、病・害虫にもつよいので農薬の必要もない。また、さいきんやかましくなった硝酸塩の含量も比較的少ない。

    青汁のつくり方
     水で洗ってスリバチでするか、ミンチ(青汁用がある)でつくる。ミキサーでもよい(2分間にできるよう加減する。5分間もかけるとビタミンCはなくなってしまう)。ドロドロにつぶれたものを荒めの布でしぼりとる。電気ジューサーならば、しぼる手数もはぶける(但し、メーカーにより、かなり性能に差がある)。

    飲み方
     しぼりとったそのままでも、適宜味なおししてもよい。但し、味なおしにすすめられているリンゴやニンジンはアスコルビナーゼ(ビタミンCをこわす酵素)があり、一緒にすりつぶすと、折角多いCが減るので勿体ない。どうしても欲しければ、別々に汁にし、飲むとき混ぜる。冷たすぎるときは、熱い牛乳・湯・茶などを注いで加減する(火や湯煎ではCのロスが大きい)。食前・後・間のいつでもよい。しいていえば、なるべくつくりたて(時間がたつだけ味や匂いが悪くなり、のみづらくなる)。すぐ飲めないときは冷蔵庫に入れておく。薬とのさしさわりはない。

    飲む量
     少なくとも1日2合(もとのナッパ500グラム)。調子のよくない時はそれ以上。3合でも、5合、6合(もとの材料750グラム〜1.5キロ)でも飲みたい。栄養のバランスということでは説明がつかないが、こうした大量を飲んではじめて、しかも、奇蹟といいたいほどの効果が出ることがある。何か未知の微量成分(痕跡ミネラルあるいはフラボン体などといったものか)の効果であろう。
     しかし、飲みはじめは少量から、しだいにならしてゆく。そして根気よくつづけること。薬のように早急に効果が出るものではない。一月、二月、三月、半年、一年、二年、三年ねばっているうちに、体質がかわってくるとみえ、時には、思いもかけぬ効果が出る。
     不治の筋萎縮症といわれ、熱心に実行した一女性は、二年間は殆ど変化がなかったが、三年目から効果があらわれ、ついに完治にちかい状態になった。青汁は薬ではなく、日常食の欠陥を補う方便だから、一時的では意味がなく、生涯つづけるべきものだ。なお、つねに食全体としてのバランスをとることが大切で、そのためには、とかく過食になりがちな主食をひかえ、糖分(菓子、味つけの砂糖)は極力へらし、動物食品もすぎないよう注意する。

    イモ・マメ・ナッパ・青汁
     また、なるべく安全な食品をえらび、危険な農薬や工場・鉱山の廃棄物、あるいは添加物などに汚染された食品や、そのおそれのある加工食品、既成食品など、有害有毒食品はつとめてさけること。そのため、私どもは、主食には、栄養的にも安全性にもすぐれたイモ類を、蛋白食には大豆ものを主としこれに十分の良質安全なナッパを主体とする野菜・山菜・海藻・くだものなどをそえたイモ・マメ・ナッパ・青汁食をすすめている。なお、調理は簡単に、調味はなるべくうすくする。

    青汁絶食
     比較的はやく効果の出るのは青汁絶食。絶食して、青汁だけを飲めるだけ多くのむ。これを2〜3日ないし数日つづけてみる。痛み(神経痛、化膿痛、頭痛、歯痛など)がすみやかによくなり、高血圧がうまく下る。喘息発作がおさまり、腎炎、肝炎その他の初めに試み、しばしば著効をみる。

    注腸・鼻腔注入
     扁桃炎や、意識障害などで飲めないばあいは、注腸・鼻腔注入してもよい。

    健康食
     緑葉食・青汁にしても、イモ・マメ・ナッパ・青汁食にしても、栄養の完全化・安全化(合理化・自然化)がねらいだから、本来は健康食、病気予防食である。体調よくなり、疲れず、仕事の能率があがる。スタミナがつく。老化がおくれ、若がえる(年とともに量を増すとよいようだ)。からだの弱いもの、病気のものはもとより、頑健と思っているものも、ころばぬさきの杖として、せめて、青汁だけでも飲むべきだと思う。

    病気しなくなる
     カゼをひかず、化膿しなくなる。虫がわかず、虫歯ができない。暑がり(夏バテ)、寒がり、冷え症がなおり、肩こり、腰痛、耳鳴り、メマイ、乗物よいがなくなる。月経・妊娠・更年期などの障害もほとんどでない。ともかく、ほんとうの健康は、これによって得られ、長生きもできるのではないか、という気がする。

    丈夫なこどもをうむため
     もっともすすめたいのは、丈夫なこどもをうむために妊婦がのむこと。ナッパ・青汁を中心とした安全完全食をとれば、妊婦の健康状態はいつも良好。したがって薬害や放射線害をうけることもなく、妊娠の経過は順調。産はかるく、乳の出もよい。生児はむやみに大きくはないし(3キロもつれ)、皺だらけの顔はしているが、元気はよく、骨組はつよい。よく出る乳で着実に大きくなる(むかしからいう、小さくうんで大きくそだてるの理想どおりになる)。

    赤坊にもなるべくはやく
     赤坊にも、なるべく早くから飲ます。サジでなめさす程度ならば、生後すぐからでもよい。もちろんキジのまま、砂糖は絶対入れない。だんだん増してゆくと、やがて、5勺でも1合でも平気でのむようになる。そして、発育がよく、イジもよい。めったに病気せず、そだてよい。また、物心つく頃になると、青汁は大の好物で、あまい菓子(すく筈の)はいやがるという、世にも不思議な現象におどろかされる。これは、今のこどもの健康が、甚しく砂糖によって毒されている事実と思い合わせ、注目すべきことといってよかろう。

    青汁給食
     弱いこどもの多くは偏食。ことに野菜嫌いのためだが、青汁給食を実施している幼稚園や小学校のすばらしい成績―体格・体力・健康状態だけでなく頭もよくなる―から、その普及をいのらずにはいられない。

    病気のなおりがよくなる
     青汁だけで治る病気もあり、少なくとも、多くの病気のなおりをたすける。食欲が出る。通じがよくなる(青汁で時に便秘することもあるが、多くは快通する。また、バターと併用して、たいていの下痢がとまる)。血色がよくなり、よく眠れるようになる。多くのばあい、大した薬をつかわなくてもすむし、薬の副作用もかなり緩和されるようだ。したがって、どんな病気にもよいわけだし、ちかごろ多くなった肝炎・腎炎(カリウムがいつも問題にされるが、透析をすすめられた例にも著効がみられたのがある)。
     胃(十二指腸)潰瘍、結石症(胆石・腎石)、糖尿病、痛風、肥満、高血圧(は下り、低血圧は上る)、動脈硬化(脳卒中、心筋梗塞)、喘息、リウマチ、その他のアレルギー症、神経痛、筋肉痛、ノイローゼ、自律神経症、レイノー、メニエール、むちうち、書痙、てんかんなどにもよいようだ。熱病にはぜひ飲ませたい。疔、癰、ひょう疽、扁桃炎、虫垂炎など。青汁だけでも結構よくなり、難治性の蓄膿症も青汁をしっかりやれば大抵なおる。結核にもよい。火傷や外傷、手術創のなおりがよい。
     治癒はほとんど望めないといわれているレントゲン火傷部の手術創さえ完治した例がある。骨折にもよい。肌がきれいになり、ニキビやソバカスがとれる。湿疹・ジンマシンによく、水虫も治ってしまう。腋臭、口臭、鼻臭によく、白内障、緑内障にもよい。
     葡萄膜炎で2年間ステロイド治療をうけ、ついに緑内障を併発、途方にくれていたのが、青汁絶食、ついでイモ・マメ・ナッパ・青汁食2ヶ月で完治し、その後も好調をつづけている。バセドウ、ベーチェット、SLE(膠原病)、再生不良性貧血、筋萎縮症などにもよかった。
     癌にもよいらしい。抗癌剤や放射線の副作用を防ぐようだから、これらの治療のさいや、術後の再発予防にも、ぜひやってみてほしい。などなど。とはいえ、けっして万能ではもちろんなく、いつも効くとも限らない。けれども、熱心にやっていれば、多くのばあい、なにがしかの効はある。
     したがって、すすんだ現代医学をもってしても治しにくいような病気には、ともかく、緑葉食・青汁、イモ・マメ・ナッパ・青汁食、あるいは、せめて青汁だけでもうんと(少なくとも1日4〜6合、もとのナッパ1〜1.5キロ以上)のむといった、徹底した食を熱心につづけてみるべきだ、と私はかんがえている。それはともかく、何分、食べもののことだから、嗜好上の難点はやむを得ないとしても、禁忌ということがほとんどないこと、病気によって若干の手加減を加えるだけで、すべてのばあい応用できることなどから、少なくとも、食事療法はずっとたやすくなる。

    融通無礙食
     なお、緑葉食・青汁、イモ・マメ・ナッパ・青汁食とはいっても、けっして、それ以外には何も食べてはならぬ、という窮屈なことを主張するつもりは毛頭ない。要は、できるだけ安全かつ完全な食にしようというのであり、これに徹して、ナッパ・青汁に十分の余裕をもたしておくと、安全性と分量にさえ気をつければ、何(肉・魚・卵・米飯・パン・菓子・酒などにしても)を食べて差支えないわけだから、食事はむしろ反対に、ずっと自由になる(融通無礙食)。

    安全食品の供給
     そこで、すべての食品が良質・安全でありたいが、農作物は上記の自然(健康)農法によればよく、その健康作物を飼料にすれば、良質・安全な健康畜産物も、また、それら健康農・畜産物を原料とする良質・安全な加工食品の供給も、けっして不可能ではない。もっとも、現時点においては、いずれも小規模の自家用、ないし、せいぜい同好グループの需要をみたす程度に限られている。したがって、根本的には、行政や生産者の姿勢が健康優先にきりかえられないかぎり、いかんともなしがたいのが、いかんながら、わが国の現実の姿のようだ。

    日常生活の合理化・自然化
     なお、この食の合理化・自然化とともに、適度の運動、十分の鍛錬、ストレスの解消。喫煙・その他強烈な嗜好品・薬品・放射線の乱用をつつしむなど、日常生活諸般の合理化・自然化および環境の浄化がはかられなければ、真の健康の望みえないこと、また、いうまでもない。(53・2)


10. 青汁は薬ではない

     医学博士 遠藤 仁郎 

     青汁を薬のように思い、調子がよくなると、すぐにやめようとする人が少なくない。なるほど、薬はもともと毒だから、いつまでもながくつづけるべきものではない。
     けれども、青汁はあくまで食べもので、決して薬ではない。また、材料ややり方さえ正しければ、いくら多くても、いくらながくつづけても、少しも差支えはない。
     というのは、青汁の本来のねらいが、不完全きわまる日常生活のまちがいを正し、バランスのよくとれた完全食とし、不完全ゆえにくずれた体調を建て直そうとするものだからだ。
     そこで、調子がよくなってもやめず、そのままつづけるべきだし、そうしてこそ、はじめて本当の健康のよろこびを享受することもできる、というものだ。
     なお、粉末や錠剤は、とくに薬と思われがちだが、これらは、ただつかい便利のために乾燥したまでで、ねらいはナマの青汁とまったく同じだ。

    (53・11)


11. ナッパさえ十分なら

     医学博士 遠藤 仁郎 

     ながい間、緑葉食・青汁、ことにイモ・マメ・ナッパ・青汁を強調。
     これを本筋にしていることは確かだ。
     しかし、それ以外にはなにも食べてはいけないとは、決していっていない。
     どころか、ナッパ・青汁さえ十分で、食全体としてのバランスのとれる以上に余裕をもたしてあれば、許される(バランスをみださない)範囲で、他のもの、白米飯であろうが、肉(獣鳥魚介)類や、卵・乳製品などであろうが、いや、菓子でも酒でも、食べてよい(もちろん、安全性にも十分留意すべきだが)ので、断じてイモ・マメ・ナッパ以外たべてはならぬなどといった窮屈なことを強いるつもりはなく、そうさえすれば、むしろ、食事は自由になるとさえかんがえている。
     この点くれぐれも誤解のないようにしてほしい。


12. 自然に還る唯一のみち

     医学博士 遠藤 仁郎 

     青汁を飲むと健康状態がよくなり、病気も治りがよい。それは、青汁に、一般の食事に不足しているミネラルやビタミンが豊富であり、十分に摂ることで、バランスのよくとれた完全食になり、栄養の欠陥からきている血の濁りがとれ、体機能がたかまり、おとろえていた健康力・生命力がもり上ってくるからだ。それに要するナッパの量は、ふつう100〜150gとされているようだが、私は少なくとも400〜500g、青汁にして約2合は必要とかんがえている。それでも効果がないとき、3〜4合にすると効いてくる。もっと多く、5〜6合も飲み、あるいは青汁絶食(絶食して青汁だけ飲む。楽に6合以上1升でものめる)といったことをやると一層効果的で、時には、現代医学お手上げの難病にも奇効を奏することがある。つまり青汁は多いほどよいわけだが、これは栄養のバランスということでは説明がつかない。

     そこで、病気の下地(素因)になっている血の濁りの上に、病気そのものや、治療薬・放射線などによる濁りが加っているからだろうとか、良質ナッパには、なにか、それなしには真の健康はえられないといった、微量の未知成分があるのかも知れないなどと、苦しまぎれの屁理屈をこねてみている。が、もっと端的に、ナッパを食べ青汁を飲むことは、自然にかえること、近づくことであり、それによって、自然の力、自然の健康がとりもどされるからだ、といえないか。
     青汁絶食は生のナッパだけを食うことで、いうならば草食獣の食べ方。自然の動物にかえることだし、5〜6合も飲むのは、それに近づくことだろう。ナッパを含めて緑葉類は草食獣の唯一の食料で、かれ等に必要なものはすべて完全にそなわった、自然の最もすぐれた完全食。かれ等はこれによって自然の完全な健康をあたえられている。
     このことは人間とて同じであろう。遠い先祖は樹上生活をしていたそうだから、木の実・昆虫・鳥卵なども食べたろうが、主には緑葉だったにそういない。地上におり、何でも食べるようになり、やがて火食し、農耕・牧畜をはじめるにおよんで、しだいに自然から遠ざかってきた。
     その度は科学知識がすすみ、繁栄をきわめている今日、その極にたっし、自然の調和を無視した薬づくめの食料を生産。過度に加工・精製・調理し、贅をつくした世界中の美味を飽食。自然のままの野菜、ことに良質ナッパ類はいよいよ食べなくなってしまった。そして、過剰のカロリー・蛋白質にたいし、ミネラル・ビタミンの甚しく不足した欠陥食となり、血の濁りをまねく結果となった。
     さらに、生産にも、保存にも、加工にも乱用される薬剤や放射線のため、ほとんどすべての食品は有害有毒にさえなり、血の濁りをつよめ、自然の健康力・生命力の減衰をつのらせている。

     かくして、めざましい医学の進歩にもかかわらず、成人病はじめ難病・奇病の多発に悩まされ、とくに甚しい若年層の弱体化には国の将来さえ憂慮されるにいたっているが、これもつまりは、浅はかな科学知識盲信の、自然を忘れ自然にそむいた日常生活、ことに食のみだれのもたらしたもの。したがって、真の健康をとり戻すためには、もとの正しい自然の姿にたちかえらなければ、少なくとも、もっと自然に謙虚でなければならない。
     正しい自然とは、健康であった原始本来の自然生活、自然の動物の生活にかえること近づくこと――動物のやらないことはやめ、やっていることはつとめて見習うことだろう。かれ等は毒のあるものは絶対食わない。自然のままを食い調理も調味もしない。酒・菓子・コーヒー・ジュースを飲まず、まして薬品を嗜むこともない。が、さて、これにどこまで近づけるか。調理はなるべく簡単に、調味はうすく、嗜好品や薬品はせいぜいつつしもう、といったところではあるまいか。有害有毒食品の追放、安全食品の確保にいたっては、商業主義に毒されきっている現在の生産・流通機構のもとでは、おそらくます不可能であろう。とすると、残るはただひとつ。自然の動物がやっている、そして原始人もやっていたであろう、自然の最もすぐれた完全食ナッパを、なるべく多く、しかも生で食うことしかないが、青汁こそまさにそれ。これによって初めて本当に自然に近づき、たちかえることができ、はじめて自然の健康、自然の力(健康力・生命力)もよみがえろうというもの。また、人間的、文化的生活をやっていればいるほど、より多く摂ることも必要であろう。

     こうかんがえると、なぜ、一般にいわれている以上のナッパが健康的であるのか、また、なぜ青汁は多いほど効果的であるのかのわけも、むつかしい理窟をこねまわすまでもなくわかるような気がするではないか。ともあれ、健康な正しい自然にかえり、自然の健康力・生命力を得るためには、生の良質ナッパをうんと食うことしかない。そして、それは青汁によってはじめて可能となる。すなわち青汁は自然への、そして真の健康への近道――科学と繁栄のために踏み荒らされた自然の片隅にわずかに残された、しかし、確実に健康にみちびいてくれる唯一の古い径、といったものではないだろうか。なお、それだけに、青汁の材料ナッパは、絶対に安全・良質のものでなければならない。(61・8)


13. しぼり汁とつぶし汁

     医学博士 遠藤 仁郎 

     いぜんの青汁は、スリバチ、ミンチ、ミキサー、ジューサーなどですりつぶし、こして粗い繊維を除いたしぼり汁でした。
     いまは、性能のよい機械ができ、葉全体、繊維ごとこなごなになったつぶし汁になりました。
     これについて、

     「このつぶし汁より、いぜんのようなしぼり汁の方が、繊維は少ないでしょうが、ビタミンやミネラルは多いのではないか。しぼり汁1合と、つぶし汁2合とでしたら、1:2ですからつぶし汁の方がよいかもわかりませんが、同じ1合づつでしたら、しぼり汁の方がよいでしょう。カス(繊維)にも、まだまだ未知の成分があるのかも知れませんが、カスはやっぱりカス。同じ1合飲むのでしたら、しぼり汁の方が栄養的にすぐれていると思いますが、どうでしょうか?」
     という質問がよせられました。
     ○ その通りです。ビタミンやミネラル、その他のふつうの栄養分は、しぼり汁の方が繊維分だけ多い理窟です。しかし、葉の中には、まだわからないものがあり、青汁の効力はその全部(わかったものとわからないもの)の力の総合されたものと考えられますから、やはり、全体のつぶし汁の方がよいわけです。
     もっとも繊維だけについていえば、ご存じのようにいろいろな効用はいわれていますが、これも分量しだい。ある程度までは確かに必要ですが、多ければ多いほどよい、というものではなく、多すぎれば、胃腸の負担になったり、よくない成分とともに、よい成分までもって行くことにもなりかねないものですから、少量の青汁のばあいはつぶし汁がよいでしょうが、ひどく大量(難病などのように)のばあいは、少なくとも一部はしぼり汁にする方がよい、ともいえましょう。
    (平成元・1)


14. 安全な青汁をつづけるには

     西宮市 H.N. 

     私、“青汁は効く”という先生の著書で青汁のことをくわしく初めて知った次第です。
     30年も前からこのように有名になっておりましたこと等、少しも存じませんでした。
     私も、20年程前から“食は薬餌と心得”という精神のもとに正しい食生活の指導を受けまして、毎日の食事にも気をつけてはおりますが、何様一人のマンション暮らしのこと。
     そのうえに老年で、バランスよく、できるだけ数種類摂るという点では十分ではありませんので、その点をいつも反省はしておりました。
     40年間健康で教職にありましたが、退職致しまして1年たちました3月末に、突然原因不明の後頭部をしめつけられる症状がおこり、それが首・背中までひろがりまして、治療に明け暮れている毎日でございます。
     症状・痛みが年々きつくなってきまして、材料は買って来てありながらも、余りの痛さに、簡単にありあわせのものですませることも幾度かあるという生活になっており、いつも食生活のことが気にかかっておりました。
     退職しましてから、年に1回人間ドックで検査を受けておりますが、本態性高血圧で今の所特に内臓がどうという事もありません。
     今日初めて先生の御本を読ませていただきまして、先生は青汁の会というのをつくっていらっしゃるということでございますが、支部は皆遠方ばかりで、とても私宅の方までは配達してもらうことは不可能だと思いますので、安全な青汁を飲むのにはどうしたらよろしいか。
     また今の私の場合、1日にどれ位ずつ飲めばよろしゅうございますでしょうか。
     毎日続けて飲むものですので、絶対無農薬の栽培のものではないといけません。
     無農薬栽培で青汁を作って配達してくださる所があればお教えください。
     お願い致します。

    (平成3・2)



     青汁ブームの波にのって、いろいろな青汁が売り出されているようですが、それらについては一切ノーコメント。
     青汁は絶対安全で良質なものでなければなりません。
     その点、ながい歴史をもっている私どもの会関係の青汁は、自信をもっておすすめできます。

    ナマの青汁
     この新聞に出ていますように、お宅の近くでは、大阪(城東区関目、此花区西九条)と神戸にスタンドがありますが、配達はおそらく無理でしょう。
     しかし、便宜をはかってもらえるかも知れませんから直接ご相談ください。
     少し遠いですが、岡山と高知工場のは、結構日持ちしますし、宅急便が利用できますから、これも、直接ご相談下さい。
     また、大阪福島区の田辺食品KKから出ているハイケール=ケールをペースト状にすりつぶしただけのもので、調理材料用につくられていますが、青汁としても利用できます。

    乾燥製品
     粉末、顆粒、錠型などありますが、いずれも、いつでも利用できる点で便利です。
     効力もナマのものとそう大してちがいはありません。
     要は、のむ分量しだいです。

        分量
         あなたのばあい、もとのケールで、少なくとも1日1キロ、青汁にして約4合。
         多いほどよろしい。乾燥ものだと130〜150グラム。(製法によってちがいますが、大体からいって乾燥すると、ナマの葉の7〜8分の1の目方になります。)
         くわしくは製造元でたしかめてください。

    (遠藤)


15. うまいナッパをつくろう(青汁の会のねらい)

     ナッパ・青汁食のねらいの一つは、現在の、あまりにもひどくなっている日常食のまちがい(バランスのみだれ、ことにミネラル・ビタミンの不足、有害食品のはんらん)をなおすこと。
     バランスのみだれをなおすには、ミネラル・ビタミンに富むナッパにこすものはない。
     そのうえ、ナッパには毒消し作用もある。
     だから、量しだいでは、食のまちがいは解消することができるわけだ。
     もう一つは、非常識といわれるほどの大量では、現在の知識では理解できない超科学的の効果があることが知られているが、これまた、ミネラル・ビタミンによるとかんがえられる。
     いずれにしても、そのナッパは、安全であると同時に、ミネラル・ビタミンに富んだものでなければならない。
     したがって、現在市販されているものは、すべて不合格。
     それは、化肥栽培のためミネラル・ビタミンに乏しくなっているし、蛋白質まで変質しているといわれている(おそらくこれは、味の悪くなっていることと関係しているだろう)。
     また、肥料によっては発癌性をおびるおそれもあるといわれているし、乱用されている農薬汚染など、安全性にも問題があるからだ。
     理想的な、安全良質なナッパのモデルは、自然の山野に自生している草本の葉。
     すなわち、地殻の風化した無機土と、自然の草木の腐植した有機土からできた自然の健康土壌にそだった草木の葉。
     少なくとも、それに近い条件のもとに栽培されたものであることが望ましい。
     昔の農家はそれをやっていた。
     昔の農山村には共同の採草地があり、その芝草を牛馬に食わせ、屎尿とともに踏ませた厩肥を、畜力による深耕することによってミネラルの更新と地力の若かえりをはかることによって、うまい米、野菜、果物をつくっていた。
     このうまさ、作物それぞれにそなわっている、特有の持味こそが、作物の完全さをしめすものとして尊重されている。
     すなわち、すべての成分、したがってミネラル・ビタミンに富み、おそらく良質蛋白質をもった、健康的作物である証拠とされたのであろう。
     しかし、今は、不自然きわまる栽培法によって、この持味の失われたマズイ作物をつくり、それを、さらに不自然な加工・調理・調味によって、いっそう不完全にし、健康をそこねている、ということもできよう。
     それはともかく、健康をとりもどすためには、また、めざましい効果をあげるためにも、つとめて深耕することと、腐植土(堆肥)中心の有機肥を十分に施こすことによって、自然の、野生的の真のウマサをもったナッパを大いに利用しよう。
     というのが、ナッパ・青汁食のネライ、というわけだ。

    (平成2・7)(遠藤)







ご意見・ご要望はこちらへクリック
階層リンク 田辺食品 青汁 健康と青汁 上の階層へ
サービスリンク 更新記録 全体構成 商品紹介 注文方法

Copyright 2011 11 田辺食品株式会社