<1990年9月15日発行 第409号> | ||||||||||
目次 | ||||||||||
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1. 長生きは肉食から | ||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
大の肉食家で、いくら奥さんがすすめても、青汁には頑強に抵抗しているご主人が、どこかのドック病院で、
と聞いて来た。
といってききません、とのこと。 「さぞかしご主人ご満悦でしょうナア それにしてもそのドクター一体年はどれくらいの方なんでしょう? 私自身ナッパ・青汁といい出したのは40そこそこの時からですが、それでも、健康や病気のことについては確信をもって対応できました。 けれども、長生きということになるとタジタジ。 とても、そう思い切ったことはいえませんでした。 5〜60代でもそうでした。 70をすぎ80代になっても、まだ断言はさしひかえ、90にもなったらボツボツ大ものもいえるだろうと思っていました。 今年その年になりましたので新年号に年頭所感として、イモ・マメ・ナッパで健康長寿と、はじめて、長生きもうけあいだとハッキリ看板を出したようなしだいです。 このご説は、私の知る限り、今までの多くの人のいわれなかった新説のように思われるもので、それでも8〜90の老大家が仰言るんでしたら、何か根拠のあることなんでしょうから二考も三考もしなければ、と思ったからです。 その第一は肉食の定義です。 ふつう肉食というと、牛や豚や鶏や魚などの切り身。 つまり筋肉だけを食べ、他のものはあまり食べないという食べ方でしょう。 この肉は、蛋白質や脂肪はタップリありますが、その体内処理に必要なミネラルやビタミンは殆んどない、不完全なもの。 魔の邪食の随一。 癌や心筋梗塞など致命的な病気の元凶。 したがって、これで長生きなどトンデモありません。 もし、それでも80、90まで生きていられるんだったら、それは特殊なからだ、生れつき非常にめぐまれた、数少ない例外的な体質のもち主でしょう。 次に考えねばならないことは、肉食ではあるが、筋肉だけでなく内臓(ことに胃の中の草)も骨も食べる。 つまり肉食動物の食べ方です。 これでは蛋白質・脂肪だけでなく、ミネラル・ビタミンも十分ある完全食ですから、もちろん長生きもできましょう。 あるいは、肉食が主ではあるが、野菜ことにナッパや海藻を十分に食べるとか、抹茶をよく飲む。 満蒙など団茶をけずってカスごと飲む。 いや食べるなどの肉菜食であれば、長生きできましょう。 ですから、このあたりがハッキリしないと、批判のしようがありません。 また、高蛋白食というのがあります。 蛋白質の多い食べ方ということですが、西洋の文献によく出てきます。 さきの大戦後、欧米でもウメヨフヤセヨといわれた当時、妊娠中毒予防に高蛋白食といわれました。 その時わが国では、それじゃ肉だというわけで肉食がすすめられましたが、結果はよくありませんでした。 それは、日本では肉の高蛋白食でしたが、向うのは肉のではなく、牛乳食あるいは乳菜食の高蛋白食であったからでした。 肉食でも乳食でも高蛋白食にはそういありませんが、肉が蛋白質だけの不完全食であるのに反し、乳食はミネラル・ビタミンにとんだ完全食だからで、病気にもよいし、長生き食でもあります。 事実、長寿国の多くはよく乳をのむところです。 高蛋白食のとりちがえだったわけです。 このドクターの説も、この意味の高蛋白食のことではなかったのか。 それを、いぜんの栄養指導者があやまったように、この先生も肉食といってしまわれたのではないでしょうか。 いや、ひょっとすると、このドクターも高蛋白食が大切だ。 蛋白質が不足したらいかんと仰言ったにそういないんでしょうが、聞かれる方、つまりご主人の方で肉食と早合点されたのでないかと思うんですがネエ。 とにかく、乳による高蛋白食と肉によるそれとは大変なちがいなんです。 つまるところ、長生き食の第一の条件は高蛋白質が十分あること。少なくとも不足していないことです。 がそれと同時にミネラル・ビタミンも十分あること。すなわち、単なる肉食だけでなく、ミネラル・ビタミンもそろった完全食でなければならない、ということになります。 また、それらいずれも安全なものでなければならないことは、申すまでもありません。 そこで私のいう食べ方。 いちばん大切なといわれる蛋白質らしいものは殆んどないイモ・マメ・ナッパ食はどうかとご心配になりましょう。 ごもっとも千万。 現に友人の何人からか“お前のようなことをしていたら長生きでけんぞ”と注意してくれました。 が、その連中の方が先にいってしまいました。 本紙394号のイマナ飯に青汁2合のむとしますと、 カロリーは 1936 カロリーはいく分少な目ですが、蛋白質は十分、質的にも劣ってはいません。 しかも、ミネラル・ビタミンには十分余裕があります。 私は70代になってから、だいたいこの方針でやってきました。 もちろん年とともに老化現象はあらわれていますし、90になった今では、さすがに体力はしだいにおとろえ、あちこち故障も出てきてはいますが、今のところ致命的なものはないようです。 これからいつまで生きられるか、それは神さまだけしかご存じないことですが、ともかくここまでやって来られたのは、決して肉食のためではなく、ナッパ・青汁中心の完全食のおかげだろうと確信しています。 (平成2・4)
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2. ヨーガ スッキリ療法 | ||||||||||
山田喜一郎
体の歪みを自分で治す法。
腰痛。 眠れない。 その他全ての病気はこれから行う、基本運動で気持ちよくなります。 1.〜6.迄順をおって御案内致します。 朝夕2回行うと、体が柔らかくなります。 5.6.は次回に御案内致します。 何回も繰り返し行っている内に自然となれてきます。 そして行った後、気持ちよくなり出すとしめたものです。 息を吐きながら行うことが「コツ」です。 足。手。の歪みが整ってきますと体の緊張がほぐれてきます。 肩、背中、腰、首、楽に動かしやすくなります。 歪みの強くある人は病気も深く、歪みの少ない人は病気も浅いです。 毎日つづけて下さい。 つづく
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3. 健康講座 白血球がなくなった! | ||||||||||
大手前病院 内科医長 S.K.
風邪やインフルエンザなどで苦しんでいる時に、薬が効いて熱や痛みがとれると誰でもほっとする。 (平2・3・5 サンケイ)
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4. 輸入チーズから病原菌 | ||||||||||
リステリア菌 発症すれば30%死亡 (平元・2・9 サンケイ)
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5. ペルーだより | ||||||||||
リマ市 S.K.
先生のご本を愛読しました。 (90・5)
○すばらしいおしらせありがとうございました。 しかし、まだまだ油断できません。 大いに頑張っていただきたいものです。 (遠藤)
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6. わかさの秘訣 | ||||||||||
市川市 S.H.
おかげさまに毎日元気に過しおります。 (63・11)
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7. 食道ガン術後顆粒7年 | ||||||||||
秋田市 E.N.
私共が青汁の会を知ったのは、父が手術(食道癌)、退院した直後でした。 (昭63・4)
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8. 歩けなかったのが | ||||||||||
中野区 S.H.
歩けなかったのが自由に歩けるようになって、大分いい様ですが、仲々少し残っているハレが引きません。 (平・12)
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9. 息子の鼻炎が・・・ | ||||||||||
高石市 J.M.
3年前に胃の手術をした夫が「体質改善のためには青汁がいい」と小谷さんから勧められました。 (現在、通院していません)
(ケール健人会報より) | ||||||||||
10. 術後3年です | ||||||||||
横浜市 M.S.
今年もありがとうございました。 (平元・12)
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11. 元気がわいた | ||||||||||
和歌山県 水本 雄一
当地の中筋様が、毎朝、青汁を運んで下さり、約10日になりますが、ずいぶん元気がわいてまいりました。 | ||||||||||
12. 質問箱 乾燥青汁をのむと | ||||||||||
問 | ||||||||||
コラム紹介 | ||||||||||
患の将に至らんとするときは思へしかれども憂ふること勿れ 孔子家語
極楽への道
(平成2年4月4日)
訓練は厳なるが精神を鞏固にす セネカ
一度難病に犯された者が全癒するには先づ反自然の生活といふ大親への不孝を改め還自然の道へ方向を変へることである。 仙道は還自然の道である。 心身に人間の自然性を収戻すのが仙道である 玄道子 仙語録
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