健康と青汁タイトル小 <1990年8月15日発行 第408号>
 目次



1. 脚に来た暑さあたり

     医学博士 遠藤 仁郎 

     これまで、夏になっても別にどうということもなく、暑いは暑いが、それなりに結構たのしい日々をすごしていた。
     が、ことしの残暑にはすっかりやられてしまった。
     なんとしても89才。
     九〇路の中ほどをゆく夏。
     それも、前半はなんのこともなかった。
     もっとも、ことしは、夏になっても脚腰の痛みがあった。
     この痛み、これまでは寒い間だけだったのが、ことしは真夏になっても時折痛み、やはり年は争えぬと、感じてはいた。
     ただ、痛みの場所がいくらかかわり、これまでは主に腰、臀部だったのが、大腿のつけ根あたりに感ずることが多くなっていた。
     ほかには変ったことはなく、食事はふつうだし、といって、これも気がついてみると、これまで見むきもしなかった梅干を食べるようになっていた。
     庭に梅の木があり、毎年塩漬けにしていたのが、ずい分たまっているが、これまで大して食べたことはなかった。
     それが、この夏は梅干茶を飲んだり、梅干茶漬にするなどといったことも多くなっていた。
     やはり食欲が落ちていたんだろう。
     しかし、何を食ってもまずくはないし、食量も大してかわらず、体重はずっと50キロがつづいている。
     ねむりもよい。昼寝1〜2時間。夜もいつも通り。夕食がすめばもう寝ているんだからむしろ寝すぎかも知れない。
     折角息子たちがつけてくれた冷房もほとんどつかわなかったが、ことしは暑い最中、冷房した家内の部屋に寝るようにはなっている。
     それだけ体力がおとろえて来ていたんだろうが、苦しいとも、しんどいとも感じない。
     ところが、立秋(8月6日)後になって毎日きびしい残暑がつづいた。
     1週間もたった頃だったろうか、よくねむった朝。いつもなら、夜明けとともにとび起きるのに、目は醒めたが起き上がれない。手も足も動く。だからマヒしているのではないし、痛むためでもない。
     がどうにも力がはいらないのだ。
     手で両足をひき寄せ、腕を立て、やおら起きようとしても、なかなかうまくゆかぬ。
     ようやく立ち上がっても脚はフラフラ。ヨタヨタと数歩あるいてようやく調子が出る、といったぐあい。また、すわるのも、ねるのも同じ。
     まるで、なげ出すように尻もちをつき、フトンの上にコロゲる、という始末。
     なんとも情ない。
     いよいよ年貢の納め時が来たのか、とフト思う。といってズッというのではない。
     動きはじめはいかにもタドタドしい足どりだが、しばらくすると、やがてふつうに歩けだす。
     暑くなってから、あまり歩かなかったので、あるいは運動不足のためかと、手足の体操をやってみたが、簡単な動作でもピクピク痛む。
     が、がまんしてくりかえすと間もなくこれもなくなる(これは以前からあること)。
     少し青汁をなまけていたためかも、と分量をふやし、夜中にも目がさめるたびに(たいてい2時間おきに排尿で目がさめる)、2本(1合)づつ飲んでもみたが、大して変らない。
     食べものの影響も別にない。
     但し、好物の甘いものがすぎると、やはり、どうもよくないようだ。
     せがれが杖をさがして来てくれた。なるほど、これはぐあいがいい。凸凹みちや石段など安心してあるける。
     そこで、ともかく食べものに気をつけ、つとめて運動し、寝床はベットにし、仕事はテーブルにしてみた。
     そのうち9月になると、さすがの残暑もおとろえ、秋風の快い時節の到来とともに、寝おき、立ち座わりの動作もしだいに楽になり、やがて杖も邪魔になりだし、山の上り下りも、もとの通りになった。
     やはり暑さのせいだったのだろう。
     県北にいる妹に話したら、農家の老人にチョイチョイあることらしい、と笑っていた。

    ((平成元・11)


2. わが家の甘藷葉雑炊(カンダバージューシー)

     医学博士 遠藤 仁郎 

     今年は、8月に降雨の日が多く、秋野菜の出来がわるく、高値をなげく主婦の声を尻目に、わが家では毎日ナッパ、ナッパ。150本もさしたサツマイモのつるは、連日の雨でのびること、のびること。
     2〜3回もツルオコシをし、どんどん摘みとってもいるのだが、畑いっぱいにひろがったイモの葉。
     「なんの野菜ですか?」
     とたずねられるほど、立派な大きな軟かそうなハート型の葉が、それこそ畑いっぱい。
     例の私の定食イマナ飯のナッパはもとより、汁の実にも、煮つけにも、酢のものにもと、毎食青づくめ。
     そして、食べ残しは全部朝食用の汁にぶちこみ、新しく摘んだ葉もろとも雑炊(イモの葉雑炊)にする。
     スリゴマ4〜50グラムを入れ、時には卵もおとしてみる。見かけはよくないが、いろんなものの混った味のカクテルとでもいうかなかなか味はよい。
     先年、沖縄の小料理屋で食ったカンダバージューシー――豚のダシで白いお米の中にイモの葉を少し炊きこんであるおいしい雑炊だった――にはくらぶべくもないが。
     その時、あとで古老から

    「それは今様のお客さまむきのカンダバーで、むかし、わしらが食べていたのは、そんなものじゃない。まるで葉ばかりで、米粒はたまにしかお目にかからぬようなものだった」
     ときいたが、そのほんもののジューシーはこんなものじゃなかったか、と思い思い毎朝あかずに腹いっぱい食べている。
    (平成元・9)


3. 甲状腺のグリグリ

     医学博士 遠藤 仁郎 

     妹の事でお伺いいたします。
     先日、のどの右側、甲状腺にグリグリが出来ているのに気がつき、早速いろいろ検査して貰いました。
     今では90%の良性ですが、これがどのように変化するやら分りません。
     又、手術して切り取っても又出来るかも分らないと、お医者さんは仰言いました。
     妹も手術するのがこわいと申しております。
     でも、手術して切り取った方がよいでしょうか、迷っております。
     どうしたらよいかお教え下さいませ。(平成元・9)

    「こういうばあい、切りとるのが常道です。
     ほうっておいて、後で悪くなったら、医者の怠慢だと非難されましょう。
     いまのうちだと、手術もらくだし、あとのめんどうなことも、おこりにくいだろうからです。
     しかし、切らずにすむなら切りたくないのは、誰しもの願うところ。
     で、こうしてみたらどうでしょう。
     ともかく、いまから油断せず、悪いものとして、青汁中心の、イモ・マメ・ナッパ・青汁食といった食養生に専念し、様子をみる。
     それでよくなればよし、ビクともしないか、なにか変ったことでもおこれば、悪性になっているのかも知れないから、その時はグズグズせず、切るなり、コバルトをかけるなり、抗ガン剤をつかうなどの対策をとってもらうことです。もちろん青汁はつづけながら。」
    (平成元・9)


4. 今までにない快調

    京都市 H.O. 

     去る8月にはいろいろ御指導いただきまして誠に有難う存じました。
     仰せの通り青汁をせっせと、只今もお世話になっておりますが、このところ、ようよう今までに無い快調となりました。
     明方の胸のドキドキ、何となくのふらつき、夜中の不安、全てうその様にすっきりとしております。
     有難う存じました。友人、知人、又その友人と今すすめ、そして皆様より喜んでいただいております。
     その中に、全身大やけどの方もございました。

    (平成元・12)


5. 肝臓は?!人体の「化学工場」

    京都大学名誉教授 K.O. 

     どうして肝臓は肝心かなめの「肝」なのか、きょうはそれを勉強してみましょう。
     肝心の「心」、心臓の方は、体のすみずみまで血液を循環させるポンプの役目をします。
     だから、心臓が止まると一巻の終わりです。
     肝臓の働きをひとことで言い表すと、「人体の化学工場」ということになるでしょう。
     私たちは、生命を維持して行くために、いろいろなものを食べますね。
     しかし、食べたものがそっくりそのまま血となり肉となるのかというと、そうではないのです。
     食べものは、胃や腸などで完全に消化されると、それぞれの栄養素に分解され吸収されて、いったん肝臓に集められるのです。
     ここが問題なのです。このわれらが肝臓で、私たちの体に役立つような物質に再び組み立てられた後、それが血液の中に入って体のすみずみまで運ばれて利用されるのです。
     言いかえれば、どんなに栄養価の高いものをせっせと食べたとしても、肝臓がうまく働いていてくれなければ、体の中に入っていって栄養分とはならないのです。
     と、簡単に申しましたが、肝臓の働きはまことに複雑です。
     あまりたくさんの働きを持っているので、全部を紹介することはできません。
     そこで、一番大切な働きをかいつまんでお話しすることにします。
     まずは肝臓の代表的な働きを個条書きにした上で、簡単な説明を加えることにしましょう。

      @タンパク質を合成して体のもとを作る
      A栄養分を分解して蓄える
      Bビタミン・ミネラルを活性化する
      Cホルモンの代謝に関係している
      D胆汁を作って腸へ排出する
      Eアルコールや有害物の解毒作用を持っている。

     一番大切なタンパク質の合成について注釈を加えてみます。
     肉や魚などを食べたとします。こういったタンパク源はいったん消化管で消化され、アミノ酸になって門脈というところを通って肝臓に運ばれます。
     そこで再びアミノ酸をつないで、体の細胞を作るのに大切なタンパク質に作りかえられるというわけなのです。
     作られたタンパク質は血液の中に送り出されて体じゅうの内臓に運ばれ利用されます。
     だから、肝臓がやられたりすると、大切なタンパク質が不足するため、体がだるくなったり、手足がむくんだりするのです。
     もう一つ大切な役目、それは体に悪い有毒物質を解毒してくれることです。
     食品添加物、薬類、睡眠薬など。酒の酔いを覚ましてくれるのも肝臓です。
     この肝臓、私たちが眠っているときでも、我慢強く働いてくれています。
    (2・4・14 サンケイ)


6. ピロサン持ってジャスパー(カナダ)にて

    岡山市 M.N. 

     お父さん、お母さん、元気ですか?
     私は毎日元気ですごしています。
     ジャスパーへ来てはや5日目ですが、天気も回復し、毎日大自然の恵みを感じながら、日々すごしています。
     雨の日は2日間ツーリストホーム(民宿のようなもの)へ日本人に紹介され泊まりましたが、その後2日間、そして今晩もジャスパーの街の近くにあるキャンプ場で泊まっています。
     1日目の夜は、特に明方寒くなったので、あくる日テントマット、タイツ、ぶあついくつ下を買い着込んで寝ました。
     どうにかOKでした。
     まわりには、リスが走り回り、今朝は食事の準備をしていると、エルクという大鹿が何頭かあらわれました。
     今まで、そのほかにリスより小さいムンク、マーモット、ビッグホーンシープ、そして黒熊の子供をみました。
     ここでは動物と人間が対等、いやむしろ動物尊重の感があり、動物は生き生きと、のんびりと、くったくなく生活しています。
     そのような環境の中で生活できることを喜んでいます。
     さて、こちらの食事は、めちゃくちゃで、カルシウム、青汁(ピロサン)、ビタミンC、梅干を持ってきてよかったです。
     毎日よく動いているので、食欲もあり、よく寝れるのですが、食べ物は高カロリーで、胃にもたれるようなものばかり。
     お母さんがここへ来ても食べるものは、ほとんどないでしょう。
     さて、英語の方もどうにか通じて、ここまでやってきました。
     これからもどうにかなるでしょう。
     日本も暑いでしょうが、お体をくずしません様に。こうして今、キャンプグラウンドで手紙を書いている間、また、初めてみる小さな動物に会いました。
     自然が本当に豊かです。
     チャボも、よろしくお願いしますね。

    (89・8・6)


7. 不思議な出合い

    東京都 K.T. 

     最近姉より電話がありまして、姉はピロサンを飲みはじめて、4ヶ月目に入りましたが(川崎市のパームハウスに住んでおります)、同じマンションに住む主婦の方々から、最近肌がとてもきれいになったけど、何かしていらっしゃるの、と言われ、ピロサンのおかげと思い、妹からすすめられ健康な体づくりに役立っていることをお話しましたところ、皆さん飲みはじめられ、その方々のご家族の方も、のみたいという方が出てきているそうです。
     無農薬の青汁ということで、皆さんか安心して、みどりの野菜の不足分をピロサンで、おぎなっていらっしゃいます。
     私も1週間のお惣菜をふりかえってみまして、みどりの野菜のお料理をどれだけしたかなと、数えてみまして、量的にも本当に少なく、又はっぱに農薬がついていると思うと、冬は特に、水で1枚1枚ていねいに葉を洗うことが、とても大変です。
     どのご家庭でも、きっと同じ事と思います。
     たった10粒のピロサンでお皿ひとさら分もの野菜がとれるという事も、主婦にとっては、本当に助かります。
     姉は私の家に、月に1回ピロサンをとりに来ますが、たまに忙しくておくれて来た時など、もう2日もピロサン飲んでいないのよ、心配で、心配でと、あわてて飲むので皆大笑。
     青汁を知ったのは、ブラジルに住む兄が「主婦の友」で遠藤先生の青汁の記事を読み、すぐ自分で作ってためして見たところ、とても体に良いということがわかり、日本の皆んなも青汁を飲みなさいと言ってきましたが、東京には、青いはっぱを、毎日買いあつめるのも大変で、なかなか実行出来ませんでした。
     私たちも「青汁はきく」の本でピロサンがあることを知り、のみだして早や6ヶ月を過ぎています。
     いつまでも健康でありたいため青汁はかかすことができません。
     日本に住んでいながら青汁のことを知らず、地球の裏側ブラジルの兄から、遠藤先生の青汁の良さを知らされ、ピロサンと出あい、本当に出合いとは不思議なものです。
     年々、年をとっていくとともに、健康な体をいかに保たなければいけないかを、感じさせられる今日このごろです。
     これからも無農薬の青汁ピロサンを飲んでいきたいと思います。
     そして多くの方々に青汁の良さをお伝えしていきたいと思っています。

    (63・3)


8. 狭心症をやったが

    西宮市 S.W. 

     4年前、狭心症発作を2回起してびっくりぎょう天しましたが、青汁の知識があったおかげで割り合い冷静に青汁にとりくみ、以後発作もなく、普通に生活しています。

    ((平成2・1)


9. 高齢化社会と健康づくり

    遠野市 E.O. 

     私は昭和10年から1日2食の玄米食にし、玄米には小豆とハト麦を入れ、副食にはできるだけ豆類、海藻、野菜などを多くとるようにしています。
     また、青汁の摂取を始めておよそ43年になります。
     遠野市役所が発行した健康づくりの本にも、緑黄色野菜、ケールを大いに摂取せよとありますが、私の青汁作りもケールというキャベツの原種を用います。
     栄養価が高いと言われ、便通もよくなります。
     老化は足からと言われますが、私は毎日、西式健康法、ヨガ、真向法(まっこうほう)を取り入れた体操を行っています。
     朝起きて、まず足首を前後左右に動かし、ひざ、腰、背骨の屈伸運動をします。
     自分の健康は自分で作るとの心掛けが、病弱だった体に健康を取り戻し、毎日元気に働くことができるようになったのだと思っています。


10. 耳だれが治った

    横浜市 M.Y. 

     耳だれが6ヶ月まえごろから治らなかった。何をしてもだめだったのに、ケールを飲んで治った。

    (87・3)


11. 唇のシビレと前立腺肥大

     北九州市 80才前後の医師

     青汁ドライ粉末のおかげで、脳コーソク、唇のシビレ、便秘も調子よくなり、特に先月から度々、長電話を以て前立腺肥大についてのアドバイスを田辺先生からくわしくおききして以来、手術しようか、どうしようかと、心配しつづけて居りましたのも今のところ心配なく過ごせるまでになりました。


12. グリンジュース

    福山有磨小3ねん1くみ J.M. 

     ぼくは、まい日グリンジュースを飲んでいます。
     やさいをあまり食べないから、グリンジュースを飲んで、元気になろうと思っています。
     グリンジュースの中には、やさいが、いっぱいはいっているのかな。
     ぼくの体の中でどんなえいようになっているのかな。
     一ども飲んだことのない人は飲んで見てください。
     とてもおいしいよ。


13. グリンジュース

    福山有磨小 5年2組 

     わたしは、グリンジュースを飲んでいてよかったと思います。
     それは、病気をしなかったからです。
     わたしは最初、あまい時もあるけど、においは同じでいやだな、と思っていました。
     でも今は、においはいやだけど、まずい時はまずいほど元気になるんだなと感心しています。
     わたしは、今までははだが弱かったけどグリンジュースを飲んだら、はだが強くなりました。
     わたしは、6年までいえ中学校になってもグリンジュースを飲み続けようと思います。


14. 質問箱


     くだものによってはビタミンをこわすものがあるそうですがバナナはどうですか?


     ビタミンへの影響はありません。
     しかし、特に農薬には気をつけてください。


コラム紹介

    何ものにも屈服する勿れ

     ラテン諺



    よい野菜作り
     岡山市 三木政男
    1. この世に生を 授たなら
      皆んなで仲よく ほがらかに
      生きる歓び 幸福を
      つくるもとでの 青野菜
      感謝の気持 築くのだ
    2. 堆肥のもとで 土作り
      農薬すべて 追出して
      自然の土に 替へるのだ
      蒔いためが出た それなのに
      虫けら共は やって来る
    3. 負けてたまるか 土根性
      日の出拝んで 虫つぶし
      土の力と 日の恵み
      やがて来るくる 青い菜は
      病ひ追出す 栄養士
    (平成2年3月13日)



    妄想識の滅する、名づけて涅槃となす
    佛陀



    仙道は強者のみ登り得る道。
    強者とは己れに克つことのできる人、
    臂力腕力の強い人の謂いではない。
    己れに克ち得る人にして始めて
    ●成が守れる



    学んで博学になるのは至極当り前のこと、
    学んで無に到ることが出来なければ達道の人とは云へない
    仙語録







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