<1989年3月15日発行 第391号> | ||||||||||
目次 | ||||||||||
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1. きたながりノイローゼ(潔癖症) | ||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
「27才の息子ですが、10年ほど前から、何でもきたながり、困っています。ひとから物をもらうとき、いかにも穢なそうに、端っこの方をつまんでうけとり、すぐ手を洗う、というぐあいです。会社勤めしていましたが、そんなわけで、同僚からも上役からも嫌われ、とうとうやめてしまいました。」 「さあ、それはわかりませんナア。が、実は私自身、わかい頃、それほどではなかったが、なにもかも穢く感じられて、いつも消毒用のアルコール綿花入れをもちあるいたりしたことがありました。何かにさわると、電車に乗って釣り革をもつ、扉をあけるハンドルにさわる、お金をつかう、その度にアルコールで拭いたり、水道で洗う。食べものも、生まものは食べない(刺身にはにえ湯をブッかけ白くなったのでなければ)。くだものはアルコールでよくふいてから、という風でした。 原因はバイキンです。その頃はチフスや赤痢、結核などが多かったし、いい薬もなかった。それに、カゼはよくひく、おなかはこわす、というぐあいでからだに自信がなかったので、とてもバイキンがこわかったからです。 よく考えてみると、そういうこわいバイキンは、そうどこにでもいるわけではないし、また、たとえいても、からださえ丈夫なら、むやみにやられるものでもない、とは知っていても、やっぱし恐ろしくて穢ながり傾向はつづいていました。 それが、ナッパ・青汁食を始めて、しだいに健康になり、からだに自信ができて来るにつれて、いつとはなしに、アルコールももたなくなったし、何をするのも食べるのも平気になり、きたながることもなくなりました。 お宅の息子さんはどうかわかりませんが、たとえそうだとしても、今では、昔とちがっていい薬ができており、そういう心配はなくなりました。もっとも、昔なかったビールスによるものがふえてはいますが。それとて、健康状態しだいで、抵抗力さえ強ければ、いまいちばん恐れられているエーズにしても、何のことはありません。 だから、むやみにビクビク恐れて穢ながってばかりいるより、ともかくからだを丈夫にすることですよ。」 「どうすればよろしい?」 「いろいろ健康法はいわれていますが、私は、食べものを正しくすることがいちばんだと思います。息子さんの食事はどういう風ですか?」 「まあ、ふつうで、特別変ったことはやっていません。ただ丈夫になるため、なるべく栄養になるもの、滋養のあるものを食べさせるようにしています。」 「タバコ・酒、お菓子やジュースなどは?」 「タバコ・酒はのみません。甘いものも、まあふつうなみでしょう。」 「そうだと、どうしても肉類、卵、チーズ、バターといったことになり、野菜類ことにナッパ類が少なくなりがち。それに甘いものがはいると、栄養分でいうと、カロリー、蛋白質ばかりが多くて、それらの体内処理(代謝)に必要なミネラルやビタミンの不足というバランスのみだれのために血がにごり、その上出来あい食品が多いと有害有毒なものもあり、いっそう血のにごりを強めます。 そして、からだのはたらきを狂わせ、抵抗力をよわめ、同時に神経が感じやすく、神経質になり、こわがり、きたながりをつのらせている、ということになってしまいます。 これをなおすために大切なことは、不足しているミネラル・ビタミンを補うことですが、それにいちばん適しているのが良質ナッパです。そこで、ナッパをうんと食べ、青汁にもしてしっかり飲むことです。少なくとも一日コップ4〜5杯。そうすると、血がきれいになり、抵抗力ができ、神経も落ついてきますから、そうむやみに恐れなくなりきたながらなくなるのじゃないでしょうか。 (63・1)
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2. 青汁でがんばってみたい | ||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
阿南の三村君の厳父。 「青汁を信頼していただけることは有難いと思う。しかし、何分にも重大な病気。とれるものなら、とれる間に、とっておいた方が、よいことはよろしい。もっとも、胃や腸のものとちがい、栄養、したがって体力に直接関係のないところだけに、少々おくれてもよいともいえるが、ぐずぐずしていて時期を失くしてはならない。 病院でも、今すぐとはいっていないようだから、ともかくある期間、1/2〜1年くらい、徹底的にやり、その経過をみるのも一法だろう。 良果が得られれば私どもの喜びもこれに如くものはない。けれども、大きな危険と背中合せの実験だから、くれぐれも無理しないよう、慎重の上にも慎重であってほしい。何か“こと”があればもちろん、何ごともなくても、その間中、かならず定期的に精密検査をうけること。 そして、腫瘍が少しも変らないか、小さくなるようなら、そのままつづけ、もし、大きくなったり、数がふえるような気配がみえれば、即刻手術にふみきること。青汁食養のネライは、にごっている血をきれいにし、からだのはたらきをよくして、生命力・健康力すなわち抵抗力・抗癌力を強めようというのだから。ただ青汁をのむだけでなく、これまでの食べ方のまちがいを根本的にたてなおすことが大切だが、これまではどう?」 「だいたい大食の方で、魚が好き。野菜もつとめてとるようにしていたが、先生がいわれるのに比べると、ずっと少なかったし、青汁もせいぜい1合どまり。酒やタバコは人並。甘いものはあまり食べない。」 「コーヒー?膀胱癌との関係があるらしいが…」 「好きな方。」 やはり、かなりの悪食家だったようだ。 さて、青汁食に徹するには、まず青汁は一日4〜5〜6合以上。多いほどよろしい。 水分が多すぎれば粉末を併用してでも、ともかくうんと飲むこと。時には青汁絶食もやってみる。それとともに一般食事もあらためる。 だいいちは安全性。食べものはすべて、できるだけ安全な自然食品にし、インスタントものその他出来あい食品など、農薬その他の生産用薬や添加物に汚染されているものは極力さけること。 次に、主食品には、白米飯よりは玄米、雑穀(玄穀の粉食)、イモ類を多くし、蛋白食品には肉・魚の切り身より、全体食べられる小魚、さらに大豆ものを多くすること。それに、良質ナッパを主とする野・山菜・海藻類を十分そえること(イモ・マメ・ナッパ・青汁食)。 調理は簡単。味つけはうすく。それをよくかんで食べる。タバコはやめ、酒もコーヒーも、菓子やジュース類もつとめてやめ、茶は農薬の危険のないもの、むしろ草茶にする。 その他、日常諸般のことがらもなるべく自然化し、無理のないよう、つまり、むかしからいわれている養生法をまもることだ。 (60・12)
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3. ポリープと筋腫 | ||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
37才の男子。昨年の検査で胆ノウにポリープがあるといわれたが、こんどは胃に筋腫ができていた。 どちらにもよい筈です。しかし、2〜3本くらいでは、どうにもなりません。少なくとも10本以上。多いほどよろしい。だいたい、ポリープや筋腫などといったものは、ご馳走食いの人――白米飯に肉や魚をおいしく炊いたおかずをそえ、野菜は食べない。タバコを吸い、酒をのみ、あるいは、甘い菓子やジュース類を好く。インスタントものも多いといった――に出来やすいものです。 こうした食事では、栄養のバランスがみだれていること(カロリー・蛋白質ばかりが多くて、それらが体内で処理されるために無くてはならないミネラルやビタミンが不足している)。 そのうえ、農薬はじめ生産用の薬や、雑多な添加物に汚染された有害有毒食品が多い。そこで血がにごり、からだ中のはたらきが狂い、抵抗力がよわっているからです。 これをなおすために大切なことは、 (63・9)
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4. おかげさまで | ||||||||||
東京 K.S.
いつもお世話様になります。青汁のおかげで、家族一同元気で過ごさせて居り、感謝申し上げます。 | ||||||||||
5. ゴルフ場農薬散布問題 水源汚染の実態調査―環境庁― | ||||||||||
ゴルフ場で芝生などを維持管理するために使用する農薬で、水道水源の汚染が問題になり始めたことから、環境庁はこのほど、都道府県を通じて全国のゴルフ場での農薬汚染実態調査に乗り出した。各ゴルフ場は、きれいなグリーンが売り物だけに、使用している農薬の種類や散布量は“企業秘密”扱いで、ほとんど公開されていない。今回の調査はこれらを把握するとともに、水源汚染が明らかになった場合、農水省や厚生省などと協議し、安全性確保のための使用基準を作る方針。 (63・9・11 産経新聞)
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6. 75で50台の若さ | ||||||||||
中野区 T.A.
新橋青汁スタンドで、いつもお世話になっています。十何年と続けて、只今75才ですが、最近、区役所の体力検査で、50台の若さと証明されて、ますます自信をつよめています。有難うございます (62・2)
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7. 食べたことある? うまいケールの花芽 | ||||||||||
4月中旬にはケールは一斉に花芽を出します。 (ケール健人会報より)
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8. キキメを知る近道 | ||||||||||
埼玉県 S.I.
私は、幸いにおよそ20年前、義兄(山形支部長、鈴木)の強い勧めを受けて、以来づっと青汁を愛用いたしています。また、10年程前からは、近所の農地を借りて無農薬でケールを育て、生のジュースも併用し、一家全員、お蔭様で健康な生活を送っております。 (63・11)
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9. 潰瘍よくなる | ||||||||||
東大阪市 S.N.
青汁を飲み始めてこの5月で約一ヶ年になりました。昨年の11月に胃の検査を受けた時は、まだあちこちに潰瘍があり、十二指腸にもある状態でした。 (63・5)
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10. 肝臓がピロサン緑で | ||||||||||
東京都 I.M.
私は美容院を経営する51才の美容師です。 (63・10)
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11. ケールと私 | ||||||||||
高石市 I.M.
伊藤さん牧村さんにすすめられてケールを飲み始めて約1年半経った。 (ケール健人会報より)
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12. めぐり合えたご縁 | ||||||||||
横浜市 K.I.
友人にすすめられて飲み始めてすでに10年以上。高血圧、便秘症、十二指腸潰瘍ともに全快し、なお続けている現在です。1年程前家内が町内の健診でコレステロール値の高いことを指摘され、それまでは飲みにくいと言って拒否反応を示していたのに、毎日東京の顆粒6袋を飲み4ヶ月後の再検査では通常血に戻っていました。 (63・10)
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13. 鼻アレルギー | ||||||||||
宮崎県 T.H.
毎日朝夕ピロサン緑2コのんでいますが、このおかげでしょうか、朝起きるとクシャミと鼻じるがものすごくでて困りましたが、いつの間にか全然出ないのに気づき、うれしく思っています。それにこの冬は暖いせいでもありましょうが、かぜもひかないし、風をひき込むとせきがひどくなるのですけど、今のところそれもなく元気です。これからも野菜も多くとりながら青汁もつづけたいと思います。 (63・2)
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14. 質問箱 | ||||||||||
問 | ||||||||||
コラム紹介 | ||||||||||
医学が進むほど厄介な病気がふえる アウグスチヌス
性急より拙劣なるはなし エマーソン
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