健康と青汁タイトル小 <1989年1月15日発行 第389号>
 目次



1. 腸弱と皮膚アレルギー

     医学博士 遠藤 仁郎 

    北海道の美容師さん(52才)から、

    「この仕事(花嫁づくり)を35年つづけていますが、腸が弱く、皮膚アレルギーで困っています。
     今まで、いろいろな健康食品を試してみました。
     青野菜のジュースもいろいろ飲んでみました。
     先生の青汁の本を求め、いま、新しい知識をつめこんでおりますが、“ケール”が、野菜屋さんが調べてくれた結果、北海道の市場にはないことがわかりました。
     現在は、パセリ、セロリ、シュンギク、レモン、リンゴ、パイン等を混ぜて飲んでおります。」
    とのこと。

     あなたのご病気、腸弱と皮膚アレルギー、おそらく食事のまちがいからきています。
     それも、腸弱がもともとの原因ではないでしょうか。
     腸が弱い。
     つまり、下痢しやすいと、どうしても、消化のよい、軟いもの、しかも滋養になるものを食べるようになります。
     白いご飯に軟かい肉や魚、卵といったものが主であり、野菜は不足がち。
     それも、いそがしい仕事がら仕出しや料理屋のもの、あるいは出来あいのインスタントものが多くなり、お菓子やジュース、ひょっとしたらオミキも、といったことにもなりましょう。
     そこでおこることは、

      1. )栄養的に、カロリー・蛋白質は十分ないし多すぎるくらいだが、それらの体内処理(代謝)に必要なミネラルやビタミンは不足した、いわゆるバランスのとれてないものになっています。
         そのため、血が酸性にかたむき(酸性食品が多い)、また、代謝がうまく行かず(ミネラル・ビタミン不足で)、有害な中間産物も出来やすく、血がにごって来ます。
      2. )そのうえ、加工・保存食品につかわれるいろいろな添加物のためにも、血はにごってきます。
         そこで、腸弱がよくならないばかりか、アレルギー性になり、皮膚がカブれやすくなってきたのだろうと思われます。

     で、これを治すには、食べものをなおして、血をきれいにすることが何より大切です。
     それには、ミネラル・ビタミンにとんだ野菜を十分に摂ることですが、そのもっとも有力なのが良質ナッパ。
     したがって青汁を飲むことなんです。
     これまでも、いろいろ健康食品をためされているようですが、これらは、いずれも、いわゆる栄養、滋養、つまり、カロリーや蛋白質にとんでおり、消化・吸収されやすく加工したものが主ですから、これを摂ればとるほど食全体としてのバランスのみだれは、いっそう甚しくなり、とても効果は望めそうもありません。
     青野菜のジュースもいろいろ飲まれているようですが、それは、おそらく現在飲んでいられるようなものでしょう。
     こういうジュースも青汁と呼ばれているようですが、これらは、正しくは生野菜果物ジュースというべきもの。
     味のよい、嗜好飲料で、私のすすめている本当の青汁とは、まるでちがいます。

     本物の青汁は、良質(ミネラ・ビタミンにとんだ)で安全なナッパだけのジュース。
     本当に青い、しかも、まことにおいしくないもので、そのねらいは“味”ではなくて“ききめ”です。

     “ききめ”のもとは、まず、一般食に不足しているミネラル・ビタミンを補うこと。
     すなわち、栄養のバランスをよくして、代謝を完全にし、血をきれいにすることですが、次の表から明らかなように、あなたのジュースでは、パセリやシュンギクはまだしも、レモン、リンゴ、パインにしても、セロリにしても、まことにつまらないものばかり。
     こういうものが多ければ多いだけ、青汁としてのねうち=効力は、グンとへってしまいます。(下二段にはこの全体の汁とケールの青汁1合とをくらべてあります)

     次に、良質ナッパ・青汁のもう一つ大切なことは毒消し効果です。
     いま一般の食べものには有害なものが少なくないこと、そのため血のにごりを増していることは上述の通りですが、その毒消しにもナッパ・青汁がかなり役立っていると考えられます。
     しかも、この、バランスのみだれをなおすことと毒消し効果とは、良質ナッパだけにあることで、ほかの野菜やくだものには望めないことなのです。
     つまり、良質ナッパ・青汁は、食べものを完全にし安全にもして、すなわち、食べもののあやまりを正して、血をきれいにし、からだ中のはたらきをよくする力があります。
     しかし、そのためにはその分量が十分でなければならず、
    • 健康増進のためには  400〜500g (青汁2合)、
    • どこか異常のあるときは
             それ以上600〜800g (青汁3〜4合)、
    • 治りにくい病気では  1.0〜1.5キロ(青汁5〜6合)以上。
     多いほどよく、あなたのばあい少なくとも5〜700gないし7〜800gくらいは必要でしょう。

     したがって、材料ナッパの円滑な供給が先決です。
     材料野菜としてケールをすすめていますが、それは、質がよく、味もよく、収量が多く、年中とれるという性質があるからで、同じように質のよいものであれば他のもの(ホウレンソウ、フダンソウ以外のナッパ、あるいは野草や木葉)でもよろしい。
     しかし、市販のものは絶対ダメ。
     現在市販の野菜には、農薬のかかっていないものはありません。
     少量のばあいはさほど問題でないかも知れませんが、青汁のように大量では必ず中毒の危険が大きいからです。
     ケールも同様、絶対農薬に汚染されていないものでなければなりません。
     ご存知のように、ケールが市販されていない理由はここにあります。
     ケールは、野菜としておそらく最高のものでしょうが、青汁以外、一般にはまだなじみがない上、青汁用には無農薬、無下肥栽培でなければならないので、篤農家以外一般には手がけるものがないからです。
     で、自給するか(種子はいつでも無料でさし上げます)。これらの点をよく理解した真面目な農家に委託するしか方法がありません。
     しかも北海道では精々半年で、あとは乾燥製品(青汁およびケール葉や大根葉の)にたよるほかありません。
     なお、
      1. )腸弱にたいしては、食べものはすべてよくかむこと。
         おなかを冷やさないこと。
         青汁は少量からならして行くこと。
         冷いのがさわるようなら、熱い湯、牛乳などであたためて飲むこと。
         下痢するようならバター少量といっしょに飲むか、ゲンノショウコ等を入れるなど工夫が必要でしょう。
      2. )アレルギーにたいしては、食べものはすべてできるだけ自然の安全なものにすること。
         その意味で、主食は米よりはイモ類に、蛋白食品は肉類(獣鳥魚介)よりは大豆ものを多くすること。
         そして良質ナッパを主とする野・山菜、海藻をそえること(イモ・マメ・ナッパ食)。
         調理は簡単に、味つけはうすく、間食の菓子・ジュースをひかえ、アルコール・タバコ、化粧品、薬品類にも十分気をつけるよう心がけることです。

    (63・3)

    熱量蛋白質カルシウムビタミンAB1B2
    パセリ373.019042000.200.24200
    セロリ130.9341600.030.030.3
    シュンギク212.89019000.090.2121
    レモン370.8600.060.0390
    リンゴ500.20.010.01
    パイン580.4170.140.0311
    そのしぼり汁2168.139462600.530.55325.3各100g(600g)
    青汁1合48.65.352227000.1120.558189.0ケール(250g)
    カロリーmg国際単位mgmgmg 


2. 血乳症

     医学博士 遠藤 仁郎 

    「乳頭から出血します。
     青汁をのんで、いくらかよくなりましたが、腫れて痛みます。
     シコリはありません。
     専門医によれば、ホルモンのため、とのことです。
     青汁はよくないといわれる先生もいらっしゃるのですが、いかがなものでしょうか?」
     との電話。

     血乳症といい、乳腺から血性の分泌のあるものです。
     癌や乳腺炎や乳腺症などで出ることもありますが、専門医のいわれるとおり、ホルモン性のものもあります。
     ホルモンの変調によるもので、腫れたり、痛むこともあるそうです。
     心配はいらないものですが、根本の原因は、やはり血のにごりでしょうから、食べもののまちがいによるものでしょう。
     青汁でいくらかでもよいようだ、といわれるのも、その関係をしめすもの、といえましょう。
     反対意見など気にせず、ともかく、しっかり飲んでごらんなさい。
     そして、一般の食事も、なるべくイモ・マメ・ナッパ食に近づけるよう気をつけ、また、インスタントものなど出来あい食品はできるだけ避け、つとめて安全なものにし、できるだけ血をきれいにするよう心懸けてください。
     
    (63・9)


3. 冠動脉血栓

     医学博士 遠藤 仁郎 

    「大した症状はないが、検査してもらったら、冠動脉につまっているところがある、とわかった。
     バルーン拡張術をやったが成功せず。
     いつ心筋梗塞の発作がおこるかわからない状態だったといわれている。
     血圧は160/100だったが、すすめられて青汁をはじめ、今では100〜120/80〜60になっている。
     体重50(身長155)便秘がちだ。
     青汁はどれくらい飲めばよいか」
     との相談。

     少なくとも1日ケール1キロ(青汁にして正味コップ4〜5杯)。
     食事は、コレステロールだけでなく、全体としてひかえめ(肥えないよう)。
     食品は、すべて、できるだけ安全なものとし、インスタントものなど出来あい食品はさけること。
     イモ・マメ・ナッパ・青汁食をすすめる。
     調理は簡単に、味つけはうすく。
     アルコールは勿論、糖分にも十分注意。
     バイパス手術必要といわれていたが、このようにしてセッセと青汁をのんでいるうちに、すっかり治っていた、という実例もある
     
    (本紙382、63・6月号参照)
    (63.・6)


4. ウマ味元と元気元

     医学博士 遠藤 仁郎 

     いまの食べものは昔のものにくらべマズい。
     もの本来のウマ味がない。
     それを調理でゴマかし、口あたりをよくして食べている。
     そこで、いまの人の味覚は、それに馴されて鈍り、狂い、ゆがめられて、もの本来の自然のウマ味を知る能力を失い、上手に味つけされてさえあれば、何でもよろこんで食べている。
     しかし、まだ人工的のつけ味に荒されていない幼児は、昔ながらの健康自然栽培の野菜やくだものならば喜んで食べるが、いかに見かけは立派でも、一般市販のものには見向きもしない。
     自然のウマ味を知る能力、正しい味覚がまだ残っているからだろう。
     今の野菜やくだもののマズサが、不自然不合理な栽培法――浅耕と化学肥料・農薬の乱用による土壌の荒廃――によるものであることは、このマズイ野菜・くだものも、昔ながらの自然農法――深耕と堆肥を主とする有機肥料――によって簡単にもとの味をとりもどすことができる、ことからも明らかだ。
     この自然のウマ味のもと(ウマ味元)は何だろうか。

    ウマ味元
     自然の土壌は、大地のミネラルと、そこに育った植物、および、それを食う細菌はじめすべての生物の排泄物や遺体の腐殖、分解されたものからなりたっており、堆肥はそれを模倣したものだから、ウマ味のもとはそこにあるにそういない。
     それは、いま、最先端農法といわれている水耕栽培をかんがえてみると、よくわかるような気がする。
     これでは、大地の自然からもはなれてすべて人工的。
     科学的分析によって必要とされるすべての成分が完全に配合された肥液に培われ、環境その他の諸条件また科学的に整備、調節されている。
     そして、事実、外観(大きさ、形)といい、色つやといい、まことに見事な作物が、時をえらばず、しかも大量に生産されるという理想的の栽培法ともてはやされており、やがては、何もかもこうした工場生産になってしまうかも知れない、という勢のようだ。
     だが、作物の生命というべき肝心の味はまったくダメ。
     本当のウマ味はまるでなく、化肥栽培物よりもさらにマズい、といわれる。
     これらのことがらは、自然の本当のウマ味元が自然の健康土壌にあり、しかも、科学的に完全とされている人工配合肥料からはしめ出されている未知の成分であることをしめすものといってよかろう。

    健康のもと(元気元)
     さて、これとよく似通った興味はある事実が医学方面にある。
     その一つは保健薬としてミネラル剤やビタミン剤をのんだり注射されるが、これは化肥栽培にあたるもの。しかし、これだけではどうしても本当の健康はえられない。
     いま一つは、科学的に完全な栄養剤としてさかんに行われている点滴注射栄養。これは水耕栽培にあたるものだが、外傷や手術あるいは食糧不足など急場の栄養補給には、たしかに素晴らしい効果をしめしている。
     けれども、長期にわたるときは、体重や血液など計測できる物量的要素は正常に保たれているに拘らず、だるい、しんどい、疲れやすいなど活力・気力・元気(本当の健康感)といった科学的に計量できない感覚的要素(味に相当する)に欠陥を生ずる。
     ところが、このいずれのばあいもが青汁をのむことによって、いとも簡単に解決し、爽快感あふれる元気いっぱいの健康体になる。
     この事実は、つまり、ナッパ・青汁の中に、科学的に明らかにされている、したがって薬にもなっている栄養素のほかに、まだわからない、しかも本当の健康のもとになる成分、元気元があることをしめすものではないだろうか。
     すなわち、ウマ味のもと(ウマ味元)は、緑葉からできた健康土壌の中の、そして、本当の健康のもと(元気元)はナッパ・青汁の中の、いずれも未知成分とかんがえられるわけだが、この二つは、どうも、同じものでないか。
     またナッパ・青汁の毒消し効果や、大量の奇蹟的効果のもとも、やはりそれでないのか、という気がしてならない。
     昔から“うまいものは身につく”といわれているが、これは、もちろん、つけ味のうまさではなく、自然のうま味をいうのだが、これこそ、まさにウマ味元と元気元との関係をいいあらわしているのではあるまいか。

    (62・11)


5. むかし話(初期の旧稿から) 運動と食べ方

     医学博士 遠藤 仁郎 

     去る3日の文化の日、京都で、私ども大正14年組の卒業25周年紀念クラス会が催おされ、北は北海道、南は鹿児島から集った総勢30名。
     ただの四半世紀を経ただけとはいえ、はやくも同窓の四分の一にちかい19名は幽明鏡を異にしており、相会した連中もしばしお互に思い出し得ぬまでの変り方。
     その昔何気なく読過した朗詠集の「昔年顧ルレ我ヲ長ク青眼、今日逢エバレ君ニ巳ニ白頭(許渾)の句がそぞろ思い出されていたく胸をうつものがあった。が、そのうちに唯一人、袂をわかった当時とほとんど変っておらぬ友があった。
     昔からとてもの元気もので剣道の達人。
     左も随分ゆけるし仲々の健啖家。
     あの道もすこぶる達者という三拍子も四拍子もそろった快男子だった。
     今は地方の病院長。
     隆々たるものなので、どの道ともますますお盛んなものらしい。
     が、ともかく若い。ちっとも変っておらぬ。
     たいがいの酒豪がひどく老いこんでいることをまのあたり見たり、すでに故人となったものや、現在病臥しているものにも、当時の暴れん坊が少なくないことを知った矢先だけに、昔ながらの逞しさ若々しさを持ちつづけているのが、どうしても不思議でならなかった。
     しかし、立派に根拠のあることがわかって私のおどろきは一層大きかった。
     彼は、いまだに毎日若いもの相手に剣術をやっているのだった。
     これだ。これが彼をして今日あらしめたのだ。
     スポーツをやっていたものが急にやめるとよく健康をこわすものだが、それはちょうど彼の事実を逆に証明しているものともいえよう。
     ヒポクラテスが、「疾病の原因たる多液質は食物と体操との不調和から来る。
     即ち食物が体操に勝つ場合に来る」とか、「健康を維持するには飽食せず労作を回避すな」といっているように、運動は栄養のすぐれた調節法であり、その調和をやぶることは健康上に不利の影響を与えることがすこぶる大きい。
     極端にいうならば、運動さえ充分であればどういう食い方をしてもよい。
     ご馳走を食おうと大食しようと運動はよくその害を減らしあるいは消してくれる。
     だから食べ方については常に運動を考えに入れねばならぬ。
     運動すれば少々食べものは不完全でもよい。
     けれど運動が不足すればするほど、それだけ完全食でなければならぬ。
     ところが、実際はちょうどそのさかさまだ。
     世の中がひらけ便利になる。
     その上からだはなるべく動かすまいとし、食う方は出来るだけうまいものをうんと食べようとする。
     そして健康状態が悪くなると、いよいよ怠けてご馳走を食えとおしえさえする。
     これで健康が増進したり、病気が治ったら奇蹟以上の奇蹟といってもよいのではなかろうか。

    (25・2)
     と、この時は思ったのだが、この君その後、存外早く死んでしまった。
     やっぱし、運動だけではダメで、食べものには、いかなるばあいでも慎重でなければならぬと、つくづく思う。
    (61・7)

6. 救国の農法 奈良県五條市 財団法人 慈光会の主張

     理事長・医師 梁瀬 義亮

    1、緒論
     「農は国の大体」この言葉は古くから言われて来たことです。
     現代の日本では工業や商業、特に工業が大変重要視されて農業は軽視乃至は無視され、農業は今の政治の厄介者とまでの言葉を某政治家から聞いたことがあります。
     これは全く飛んでもない誤りです。
     工業にしろ商業にしろすべての社会の営みを行うのは人間です。
     その人間の生命と健康を支えるのが農業ですから、正に「農は国の大体」であります。
     農作物はその量のみならずその質が国民の健康や生命の重大な極め手となるのですから、どのように栽培されたか、どの様に保管、輸送されたか分からぬような外国の農作物に依存しようとする現代日本の政策は極めて危険なものです。
     現に農薬汚染や人工放射性物質による汚染の甚しい、或は品質不良な外国産の農作物が輸入され国民の健康や生命を脅かしています。
     歴史を見ても国内農業を軽視して生き残った国は無いと言われます。
     遠くはあの強大なローマ帝国滅亡の最大原因は主食を植民地に依存したことであると言われ、近くは英国が二度の大戦にひどい目に遇って危く滅亡の危機に瀕したことは私等の記憶に新しいところであります。
     現在、世界の主要国の多くは国内農業を大切にし、皆100パーセント近く或はそれより遥かに高い国内農産物による自給体制を確保しています。
     独り日本のみ僅か32パーセント位の自給能力しかないことは全く世界の常識を逸脱した暴挙であると思われます。
     速やかに正しい農政と農法を確立し健康な自国農産物による自給体制を確保しなければ日本民族の存在は危いのです。

    2、近代農法を反省する

     ――化学肥料と農薬を二大支柱とする近代農法は土を殺し、益虫(天敵)を殺し、人を殺す死の農法です――
     化学肥料(以下、化肥と略称)を用いると土壌は荒廃します。
     物理的には土壌の団粒(だんりゅう)組織が単粒(たんりゅう)組織となり(こつこつの固い土になる)、通気性、保水性、保湿性が失われます。
     これは植物の根にとって致命的痛手です。
     化学的には土壌が酸性化し、変性してしまいます。
     そして重要な成分の根からの吸収が不能状態になったり或は重要成分が土から流亡してしまったりして植物を栄養不良、或は栄養アンバランス状態に陥れるのです。
     微生物学的には植物の大切な栄養や風味、耐病性物質の供給者である土中の微生物や小動物等を滅亡させてしまいます(後述)。
     かく化肥は地力(土の農作物を育てる力)を弱らせ終には殺してしまうのです。
     こんな土壌に育った農作物は化学薬品のみを吸収して大きくなるので、形ばかり大きくても栄養欠乏、或は異常栄養(例えば発癌性物質を人体内で生ずるニトロ化合物を含む等)の農薬物で生命力が弱く、不味で且味や香りがありません。
     この様な生命力の弱い農作物にこそ病虫害が必ず発生します(後述する様に生命力のつよい農作物には病虫害は極めて少ない)。
     病虫害が発生する現代農法はその栽培方法の誤りを反省せずに、結果である病虫害だけ農薬という恐ろしい毒物(化学薬品)で処理しようとします。
     農薬を用いるとどうなるでしょう。
     はじめは害虫は益虫諸共皆殺しになり人間は農作物を独占出来ます。
     然し害虫というのは草食性昆虫です。
     草食性昆虫である害虫はこの地上に於て生命力、適応性の最もつよい動物であることは昆虫学の教えるところです。
     過去の経験によれば、どんな農薬にも必ず4〜5年経つとそれに抵抗する害虫が現れます。
     一方益虫というのは害虫(草食性昆虫)を喰べる肉食性昆虫で、このものは農薬に対して抵抗性が弱く滅んでしまいます。
     結果、農薬に抵抗性を持った害虫は、これを阻止する天敵(益虫)が居ないので我が世の春とばかりに繁殖をつづけます。
     又、今まで天敵(益虫)のために押えられて害虫としての害作用が現れていなかった新しい害虫まで出現してくるのです。
     私の地方は柿のよく出来る産地ですが、以前、柿は私の地方では大変つくり易い果樹でした。
     終戦後、よりよい柿が出来るという訳で6月と8月の年2回強力な殺虫剤を使う様指導されましたが、成程一時的に害虫は押さえられましたが次第に害虫が増加し、且抵抗性が増し、今や8〜10回殺虫剤を用いなければ出来なくなりました。
     又、以前は柿の害虫と言えばヘタ虫とイラ虫の二種類だけでしたが、今やそれ以外にブランコ毛虫、スリツブス、尺とり虫、お蛾、かきのくだあざみうま、と七種類に増えて農家を困らせています。
     かくの如く農薬はこれを使えば使う程、その使用目的とは反対に、益虫(天敵)は滅亡し抵抗性害虫ばかりが増加し猖獗するという結果になり、ここに悪循環が出来るのです。
     又、農薬はこれを使用する農民の心身を侵してその労働意欲を低下せしめ、たのしく勇ましく堆肥で土つくりするよろこびを失わしめ、一見安易に見える化肥に頼らしめます。
     ここにも悪循環が起こります。
     消費者も残留農薬によって心身の害を受けるのです。
     又、弱った土で化肥を吸収して育った農作物は形ばかり大きくて、栄養欠乏し、或は毒物を含有していて、それを食べている人の心身を弱らせ、ここに第三の悪循環を生じます。
     かくて化肥、農薬を二大支柱とする近代農法は、土を殺し、益虫(天敵)を殺し、人を殺す、「死の農法」であります。
    (次回は4月号)(63・7 慈光通信より)


7. 農薬汚染から身を守れ

    大阪東京のグループ5人 毒性まとめた事典出版
    244種、3千商品紹介

     田んぼや畑はもとより、ゴルフ場、公園、学校と、いたるところで農薬が使われていることに危険を感じた大阪や東京の環境問題研究家、大学の先生らがデータを持ち寄って「農薬毒性の辞典」(A5判、365頁、2千円、三省堂)をまとめた。
     本では、農林水産省に登録された農薬の毒性試験結果が「企業の財産」との考えで公開されていない現状を指摘し「被害を被る恐れのある消費者側に伝えてこそ、健康を守るという目的の意義があるのに」と訴え、生活、自然環境の保護を強調している。
     辞典は、農薬に詳しい大阪大学理学部の植村振作助手がまとめ役。
     これまで農薬に関する情報交換などで見知っていた大阪府下の環境問題研究家や東京で反農薬運動を進めているメンバーら計5人が、それぞれのデータを持ち寄り、2年がかりで仕上げた。
     農薬は、農薬取締法に基づいて規制されている。
     だが、日常生活には、各種の殺虫剤をはじめ、殺菌剤、除草剤、衣類防虫剤など、含まれている成分は農薬とほとんど同じものなのに、規制からはずれているものも多く、健康や自然環境へのさまざまな影響が案じられている。
     このため、グループは「農薬は、生物に対する毒作用を綱渡り的に利用したもの、使い方を誤れば人も死ぬ。
     すぐ死にいたらなくとも、慢性や遺伝毒性、発がん性などの影響が残ります」と注意を促す意味もあって事典をつくった。
     第一章の「農薬の毒性解説」と第二章「農薬の事項解説」に分けてある。
     毒性解説で取り上げた農薬は、244種類、商品名ではざっと3千種にのぼる。
     殺虫剤一つをみても、舌をかみそうな薬品名が並ぶだけで、果たしてどのような薬剤なのか、毒性はどうなのか、一部の企業が明らかにしているほかはさっぱりわからない。
     本では、商品名からも分かるように工夫し、つかめる範囲の毒性を解説、中毒症状なども添えた。
     例えば殺虫剤に「ピレスロイド系」というのがある。
     項目には、「除虫菊の花に含まれるピレトリンに類似した構造の化合物群のこと」と説明。
     毒性について「こん虫には神経毒として作用。
     人体の急性中毒症状として、悪心、おう吐、下痢、耳鳴り、重症になると、ひふ過敏症を起こすこともある」といった具合。
     さらに家屋内環境汚染として、奈良県衛生研究所の調査例も紹介。
     「家庭でスプレーの使用により、呼吸を通じて体内に取り込まれると共に、食品、食器への付着により口から、畳、紙の付着によりひふからも体に」と指摘。
     また、果樹、野菜の殺虫剤として利用されたこともある「砒酸鉛」(ひさんえん)の項では、薬剤そのものの解説のほか、関連の薬剤のよるヒ素ミルク中毒事件や公害と職業病が複合して発生した宮崎県の土呂久(とろく)公害といった問題も取り上げている。
     このほか、農薬の作用機構や使用方法、空中散布の実態、農地以外の公園や学校、ゴルフ場、河川敷、鉄道・道路沿線用地での使用例、住民らによる反対運動なども取り上げている。
     そして「農作物への残留と環境汚染」「農薬の人体への影響」「農業の生産と流通」とそれぞれページをさき、全体に図、表も多く入れている。

    植村振作さんの話
     殺虫剤を含め化学物質が身の回りでむとんちゃくに使われている。
     絶対ダメとはいえないが、出来る限り避けてほしい。
     農業に限らず、薬づけの生活を見直すことを願っています。

    (63・8・20 朝日新聞)


8. ダイエット 白身の魚、豆腐、野菜の鍋がよい

     筑波大助教授 M.S. 

     ダイエットには、脂肪の摂取量をどう抑えるかに加えて、摂取する脂肪の質をどうするかも大事であることがわかりつつあります。
     食事から摂る脂肪には、2種類ありバターや肉類などに含まれる飽和脂肪と、サラダ油などの植物油の不飽和脂肪があります。
     これまでに、ラットを使った実験で、食事の脂肪を飽和脂肪にしてやると、不飽和脂肪を加えた食事で飼育したときよりも、体脂肪の蓄積量が大きくなるという結果が、くり返し得られています。
     なぜ、飽和脂肪を中心に食べると太るのか。
     その疑問に対して、最近、アメリカ・カークスビル大の研究グループは、飽和脂肪には貯蔵脂肪を分解する酵素リパーゼの活性を阻害する作用があるためであることを認めました。
     その研究では、不飽和脂肪として紅花油、飽和脂肪として牛脂とココナッツ油が比較されましたが、牛脂よりもココナッツ油のほうが、リバーゼ阻害作用が大きいこともわかりました。
     南太平洋の王国トンガには100キロを超えるおデブさんがたくさんいますが、肉、魚、野菜料理にココナッツ乳をふんだんに使うことが太る原因の1つなのかも知れません。
     白身の魚、豆腐、野菜がたっぷりの鍋は、冬場の低脂肪ダイエット食として最適です。

    (筑波大助教授 M.S.)


9. テンカンの様で、頭の働きが少し ?だった

     埼玉県狭山市北入曽 R.K. 

     ケール粉末、顆粒で脳波がよくなった。
     現在中三の男子です。
     6才頃までの間3回程けいれんを起し、大学病院に通院して薬を服用してきました。
     その後8年間発作は起きてないですが、脳波に異状があるという事で通院しておりましたが、人から紹介されて61年2月頃から東京の田辺先生からケールを送付していただいております。
     ケールを飲み始めてから薬はいっさい服用せず、その後何回か脳波検査を行いましたが、徐々に良い方向に向かっており一時血液検査で薬の副作用もでていましたが、今はすっかりそれもなく一安心しております。
     今後もケールを愛用させていただきたいと思っております。


10. 冬、赤ちゃんを丈夫に育てるには 聞いて!薄着で交感神経を活発に

     東京家政大学教授小児科医 G.T. 

     寒くなると何となくなべ物が恋しくなったり油っこい食べ物などに食指が動きます。
     これは栄養分をたくさんとってからだで燃焼させ、寒さから身を守るという、ごく自然の生理です。
     この反対に夏の暑いときは食欲が落ちて、食べるにしてもあっさりしたものを選ぶようになります。
     このように季節の変化のなかで、人間はうまく生きるために自然の食べ物を調節しているのです。
     また食べるということはからだの熱の産生に有利であるばかりでなく、ことに成長期の子どもは、食べ物が体重増加の有力な材料となり、からだの成熟にとって欠かすことはできません。
     ところが近ごろのように部屋の中が暖かかったり、また厚着していると、衣服の中の肌の環境はそれこそ初夏のような気候に温存されているから、寒さから十分に守られてしまっていることになり、それだけ食欲がおさえられてしまうのです。
     もう一つ厚着について言えば、たくさん着ていると、それでからだが動きにくいし落ち着いてしまうので、動こうとする意欲がそがれてしまいます。
     ことに小さな赤ちゃんでは、からだ全体を覆ってしまうようなオーバーオールを着せていると、余計に動きが少なくなってしまいます。
     動きがにぶければそれだけからだのエネルギーの消費が少なくなるので、食欲も減じるし、腹筋の運動も十分でないので便秘になったり、体重が増えなかったり、汗もをつくったりします。
     このようなことは子どもが身をもって体験しているのですから、一番よく知っていることなのですが、それが言葉で訴えることができないだけに、いろいろな問題が起こってくるのです。
     そしてお母さんはそれが厚着のためと気がつかないから、そこに現れる「食欲がない」「便秘する」「汗もができる」「体重が増えない」「元気がない」というような訴えをもって、小児科を訪れることになります。
     しかし何のことはない、原因は厚着なのです。
     ところで薄着にしてみると、食欲が増すというだけではなく、からだを調節する自律神経のなかでもことに活動的な動きをつかさどる交感神経の出番を多くすることになるのですから、これがからだの抵抗力を強くすることにもなります。
     この反対の副交感神経はからだが休むときに主に働くのであって、厚着などのときにその出番が多くなります。
     赤ちゃんが小さいうちは、どちらかといえば副交感神経の働きが活発で、からだを守っているわけですが、成長とともに薄着にして交感神経の出番を多くしていくようにするのがよいのです。
     しかしそれには子どもの年齢や生まれつきの体質などを考えた上で、徐々に薄着を通じて交感神経の出番を多くしていくようにします。
     さらにからだをこすったり、乾布摩擦などを加えるようにしていきますが、これも赤ちゃんの生活のなかで、発達に応じて、無理のない程度から始めていくことが大切です。
     一般的には生後半年くらいから、薄着や肌をこすったりしはじめます。
     そして一年の四季を経験するころにはかなりの程度へと進みます。
     しかしそれも子どもがいやがるほどにこすったり、薄着にするのでは困ります。
     薄着や乾布摩擦はそれがその子どものふだんの生活のなかに少しずつとけこむようにもっていくことです。

    (62・11・17 サンケイ)



11. チョコ好き

     長崎市 N.T. 

     右手が不自由で(足も同様なのですが)便秘で困るといわれるので、青汁顆粒を少し分けてあげましたところ、良くなったとのことでございました。
     ただ、食欲がおちてしまったとおっしゃるので、このまま続けて良いものかと私自身気になるところでございます。
     詳しいことは存じませんが、現在は松葉杖を使って歩いておられます。
     神経痛もあるとかいうことです。
     チョコレートがとても好きらしく、輸入チョコの大きいのを、毎日のように一箱食べるということでしたので、甘い物を欲しがらなくなるようと思い青汁をすすめました。
     食欲はおちたが、チョコレートも食べたくなくなったと申しております。
     それについては良かったと思います。

    (63・9)


12. 腎移植後の不調に良効

     岡山県 A.T. 

     お蔭様で主人の腎移植の方も成功し、62年12月東京女子医大入院中から大量の青汁、ケール顆粒を利用して、腎臓移植後の不調を無事に、のりきられた今のところ経過は良好の様子です。

    (63・1)

     いつもお世話になっております。
     今は岡山の方へ帰り、元気に会社勤めをしております。
    (63・9)


13. 雑感

     新庄市 M.S. 

     昭和58年1月5日脳卒中。
     脳血栓半身マヒという病気にかかり、今でも県立病院に通院して居ります。
     便秘で困って居りましたが、古河先生の奨めで青汁を愛用、1日3服をかかさず飲んで居ります。
     効果は甚だ良く、胃腸が丈夫になり、便秘も平常通り良くなりました。
     今では青汁が手許にないと淋しく感じる今日この頃です。糖尿病でありましたが、現在では血糖値も平常になり、主治医がたまげられる程良くなりました。
     これからも青汁を飲んで残された余生を健康で明るく楽しい人生の生き甲斐にして生きたいと願って居ります。

    (63・10)


14. 肝ガンとケール その後

     大阪市 M.T. 

     ジイッと口もとを見詰めていました。
     不安な一瞬です。

     「渡嘉敷さん、大変いいよ。GOT・GPTは上限以下だし、AFPも5以下で抜群ですネ。総コレステロール、血糖値も正常。ウン・・・・・・、しかし考えられんナ・・・・・・。」

     M外科部長は、その思索的な容貌に、驚きの心情をみせていました。
    「これ、渡嘉敷さんの検査票かね、ウン間違いない。驚いたねー」

     瞬間、込みあげる安堵感と喜びに、自分の顔が溶けていくのがよくわかりました。
     「ヨシッ!まだまだ働けるな。家族との親子ごっこも続けられる。」
     昭和63年4月19日6ヵ月ぶりの血液検査の結果が告げられた日でした。
     肝臓ガンの切除手術を受けてから足かけ5年が経過しました。
     生死の境を彷よった様子や、ケールとの出逢いは体験報告第一集に
    「肝臓ガンを克服して」と題した手記として載せていただきましたが、この第三集に、“その後”ということでペンを執ることになった今、「よく5年も生きて来られたな・・・・・・。」
     と、新らたな感懐と共に、“ケールは本当によく効く”と改めて実感しております。
     一口に5年を経過したと申しましても、手術後そのまま順調に今日があるわけではありません。
     様ざまな努力、三度の食事は手造りであることと、特に1日4合の青汁を飲み続けていることが、この体調に表われていると考えています。
     ご存じのように慢性肝炎=肝臓ガンという症状は、幸運にも病巣の摘出手術が成功しても、肝機能そのものは健康体に回復するわけではありません。
     むしろ検査、手術等で打撃を受けます。
     それが一応安定したところで社会復帰となるのであって、けっして完治ということではありません。
     時間の経過と社会生活の回復と充実にしたがって再発の危険性も高くなります。
     それを防ぐのがケールの飲用と行きとどいた食生活なのです。
     マスコミなどの医療番組で、難病を手術で切り抜けた生存者の生存数を表わすのに“生存率”として表現されるものがあります。
     2年から始まって3年、5年となり、5年から10年へと跳んでいます。
     それには、せっかく手術が成功しても5年までの死亡率がかなり高いことが小刻みな統計に出ており、5年生存すれば10年まではそう大差のないことになっておりますが、その2年から5年のところにケールとの生活があれば、相当数の生存率になるのではないでしょうか?
     ケール療養が現代医学の制度に組込まれていない。私としては、そこのところが残念でなりません。
     衝撃のときから5年目に入ろうとするいま、「ここまで来たのなら、あと10年、20年、ケールと共に」と生きる目標を改めて修正しております。
     おかげ様で、このところ体調は冒頭に述べましたような状態が続き、変った症状は出ていませんが、健康に生きてある姿を見ていただくことが、なによりの体験報告であり、ケールの効果の証しであると考えております。
     ここまで来ることが出来ましたのも見知らぬ方々の激励と、ケール健人の会、友人知人の注告、厚情のたまものと深く感謝するとともに、今後とも変らぬご支援をお願いします。


15. 肺気腫ですが 

     八尾市 K.N. 

     ケール種送って頂き、毎朝青汁にして(2合)のんでおります。
     大変調子よく、これからも、一生続けていくつもりです。
     3年前より肺気腫になり公害認定をうけ、現在、病とたたかっております。
     この病気は治る見込みはないとのこと。
     とりあえず、全身をととのえて、体に抵抗力をつけ、これ以上悪くならない様努力するつもりです。

    (63・10)

     種子はいくらでもさし上げますから、しっかりつくって、もう少し多く、少なくとも3〜4合以上飲んでみてください。
     肺気腫は肺の老化のためですから、青汁で血をきれいにし、若返らせば、治らないまでも、よほど症状は軽くなるようです。
     また、いちばんよくないのはカゼひきですが、青汁をしっかり飲んでいれば、からだに抵抗力ができ、カゼをひくこともなくなります。
    (遠藤)


16. グリンジュースをのんで

     有友小学校4年生 T.S. 

     わたしは、1年生のときから、グリンジュースを、のんでいます。
     さいしょは、いやだったけど、のんでみると、2年生か、3年生のときは、1日もやすんでいないです。
     それに、うちのおばあちゃんは、のんでないときは、せきばっかりして、元気がなかったけど、のんでみると、せきもなく、元気にすごしています。
     いやがっている人がいるけど、けんこうで、すごせるので、学こうじゅうの人が、日本じゅうの人が、せかいじゅうの人に、のんでほしい。


17. 質問箱 ビタミン過剰


     青汁を多量にのんでビタミン過剰にならないか


     青汁を飲んで過剰になる栄養素はビタミンAとCとですが、Cはいくら多すぎても、残余は腎臓から排出されてしまうので、全然問題はありません。
     しかしビタミンAはすぎると有害だといわれます(ビタミンA過剰症)。
     けれどもそれは、次のような特別の場合を除き、私どもの普通の食物からは、まずありえないことです。

     北極グマや北極ギツネの肝臓を食べると起こるそうです。
     これらの動物の肝臓の中にはものすごく大量のビタミンAがあるからです。
     エスキモー人はけっして食べないのですが、探検隊の人が彼らの忠告を無視して食べて中毒したことがあるそうです。
     こういう例外を除き一般の食品でそれほど大量に含まれているものは、まずありません。
     普通に見られる中毒例の多くは、高単位のビタミンAのはいった糖衣錠などを、子供がお菓子とまちがえて食べたとか、神経質な母親が弱い子どもを早く丈夫にしようとして、むやみに与えた、とかいうような場合に限られています。
     また、過剰症が心配されるビタミンAは、純粋のビタミンAのことで、カロチン(これはプロビタミンAといって、ビタミンAの前段階のもので、体内でビタミンAになるもの)では、いかに大量にとっても過剰症は起こりません。
     ところでケール青汁の中のビタミンAは、このカロチン(プロビタミンA)なのです。
     ですから、青汁をいくらたくさん飲んでも、けっしてビタミンA過剰症になる心配はありません。


コラム紹介

    天地の自然(かみ)の
    あまねき恩恵(みめぐみ)の
    ナッパ・青汁ありがたきかな



    神の言葉を認めないものは禍である

     モルモン経 ニーファイニ書   



    こどもの詩
    弟と 青汁のんで せいくらべ
    星空を 見ようとばかり まどを開け
        五月雨ふりて くらやみを見る
     憲昌   



    青汁を どんどんのめば ちからつく
    風呂上がり 青汁飲んで 元気出し
    雨あがり ケールの葉にも あまがえる
     理司   



    あおじるを あまりのまずに ばか力
     あきひと   



    あおじるを いっぱいのんで つよくなる
     けんじ   



    お金ハイラヌ

    丈夫ニナルニハ オ金ハイラヌ
    大体オ金ノイルヨウナ
    モノニハ ロクナモノハナイ
    日光、大気モトヨリタダダ
    住イモ着物モ食イモノモ
    オ金ノカカルモノホド悪イ
    家ハ アバラヤモットモヨロシ
    スキ間風ナドオソレズ
    夜モ雨戸ハアケテネル
    自然ノ子ニハ病ナシ
    着物ハ ウスクナルベク ハダカ
    カラダ全部ヲ顔ニシテ
    日ニモ風ニモ雨ニモサラス
    自然ノ子ニハ病ナシ

    元気ニナルニハ オ金ハイラヌ
    白イオ米ハ セイゼイヘラシ
    粗搗キ玄米麦雑穀
    豆ヤ芋ナド混ゼテ食イ
    牛豚鶏魚介デモ
    肉ダケヨリハ モツガヨイ
    頭モ尻尾モ ミナ食エル
    小魚、昆虫サラニヨシ

    元気ニナルニハ オ金ハイラヌ
    野菜ハ果モノ根モノヨリ
    ナルベクナッパヲ多ク食イ
    ソレトナルベク色濃クテ
    繊維モ多ク人間ノ
    食フモノヨリハ家畜ラノ
    エサニスルヨナモノガヨイ

    元気ニナルニハ オ金ハイラヌ
    土ハ ナルベク深ク掘リ
    堆肥 石灰 油カス
    鶏フン魚粉ヲ肥料ニシ
    金肥、農薬ツカハズニ
    育ッタ ウマクテ安全ナ
    良質ナッパ生デ食イ
    青汁ニシテ ウント飲ム

    丈夫ニナルニハ オ金ハイラヌ
    薬ヲノマネバ ナラヌノハ
    味ヤ見タ目ニダマサレテ
    毎日ヒニチノ食ベモノガ
    狂ッテシマッテ イルカラダ
    自然ノ子ニハ薬ハイラヌ
    コレサヘ ノメバ ヨイヨウダ

    誇大宣伝スルヤツハ
    結局儲ケル ダケノタメ
    ウッカリ カカッチャ ツマラナイ

    健康ニナルニハ オ金ハイラヌ
    元気ニナルニハ オ金ハイラヌ



    心快活なれば吾世楽しく
    心憂うつなれば体保たず
     ソロモン四七   




    百姓嚢には、紫式部が食べたとある人が嘲ひいやしんだので歌を詠んだ
    「それよりぞいわしを御むらと名づけたりと聞伝ふ」
    と出ている。



    ヒポクラテス
    不眠は食欲を減ずる
    高度の不眠症に際しては
    飲料及び食物の消化が著しく悪い







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