健康と青汁タイトル小 <1988年12月15日発行 第388号>
 目次



1. 一過性視力障害

     医学博士 遠藤 仁郎 

     「43才の主婦です。ここ1年ばかり前から、時々、急に眼が見えなくなります。
     眼科でも、脳外科のCTや血管検査も、異常はなく、脳の貧血によるものだろう、といわれています。青汁はどうでしょうか?」
     「俗にいう脳貧血、正しくは虚血といいますが、の発作――脳の血管が発作的に痙攣して、血のめぐりが悪くなり、そのところのはたらきが一時的にとまるもの。
     それが、あなたの場合、眼の中枢のある部分におこるのでしょう。そのための一過性視力障害。原因はやはり動脉硬化。眼にも脳にも特別なことはないそうですから、ごく初期の軽い変化で、検査にかからない程度のものがあり、痙攣しやすくなっている、とかんがえるべきでしょうから、青汁はよいと思います。
     動脉硬化が食べもののまちがい――白米飯や、肉魚類や卵を、糖、塩、脂、香辛料、化学調味料などでコッテリ味つけしたご馳走を、いつも腹一ぱい食べ、野菜ことにナッパの不足がちな今の食生活で、おこりやすいことは、よくご存じの通りです。
     こういう食事ではカロリー(ことに白米飯・糖分・脂肪)、蛋白質(ことに肉類)にかたより、それらが、うまく体内で始末(代謝)されるために必要なミネラルやビタミンが不足しているため、血がにごり、コレステロールがふえたり、過酸化脂肪などといった血管をいためるものができます。
     また、血がねばり、血のながれがとどこおりがちにもなります。農薬その他生産用の薬品や添加物によって、食品自体も安全ではなくなっており、そのためにも血のにごりを増します。
     このようにして血管はいためられ、抵抗力がよわり、感じやすくなります。
     そのうえ、こういう食事ではアルカリことにカルシウム不足に陥り、そのためにも敏感になり、痙攣をおこしやすくなります。
     そこで、この発作を防ぐには、まず、食べもののまちがいをなおして、血をきれいにすることが、何より肝要と考えられます。
     そのためには、
      1. 食べものは、すべて、なるべく安全なもの。
         農薬その他の添加物で汚染されているものは出来るだけさけること。
      2. バランスをよくするためには、とりすぎているカロリー源(ことに白米飯・糖分・脂肪)、蛋白質(ことに肉類)は必要な範囲内におさえ、また、なるべくミネラル・ビタミン類にとむもの、すなわち、主食には米・麦よりは豆とくに芋類、蛋白食には肉魚の切り身よりは、小魚、大豆ものにするか、多くし、それに、ミネラル・ビタミン類の最良給源である良質ナッパをしっかりそえ、青汁にしても飲む。少なくともコップ3〜4杯。もとのナッパ7〜800〜1000g。(イモ・マメ・ナッパ・青汁食)。

     なお、調理は簡単に、味つけはうすく。

        嗜好品
         タバコ、酒はもとより、菓子、ジュースにも十分注意。やめるか、ひかえること。

     こうして食の安全化・完全化をはかり、血がきれいになり、血の流れがよくなれば、血管の栄養、したがってはたらきも正しくなり、しだいに虚血発作も少なくなり、軽くもなり、やがてはおこらなくなるでしょう。」
    (62・12)


2. アデノイドには?

     医学博士 遠藤 仁郎 

     「アデノイドで手術をすすめられている子供がいます。青汁はどうでしょうか?」

     ○ 


     アデノイド(腺様増殖症)は、ノドのまわり、扁桃から咽頭円蓋のあたりのリンパ組織の増殖するもので、鼻がつまり口で呼吸をする。イビキをかく、ねむりを妨げる。難聴があり頭痛を訴え、特有の顔つき(アデノイド顔白ハ)になる。
     鼻炎、副鼻腔炎、咽頭炎、気管支炎をおこしやすい、といわれ、注意力散漫、記憶力低下など、頭のはたらきにも影響するので、なるべくはやく手術しよう、ということになる。
     原因は不明。遺伝関係があり、リンパ体質のことが多い、といわれているから、おそらく、生れつきの下地(素質)があり、それが、生後の日常生活、ことに食のあやまりによる血のにごりのために強められるものであろう。
     アデノイド児の多くが肉食・糖食にかたむいていることも、それを思わせる事実のように感じられる。
     というのは、リンパ組織が体防衛にあたっているリンパ球をつくるところであり、これが増殖するには、単に病的にはれるだけではなく、低下している抵抗力(健康力)を補強する自然の代償現象とも考えられなくもないからだ。
     したがって、当座の障害をとり除くために手術することも止むをえないだろうが、からだの条件をそのままにしておいては、いずれまた再発するにちがいない。
     そこで、急を要するばあいでさえなければ、まず食を正しくし、血をきれいにして体抵抗力をたかめてみるべきだろう。
     そうすれば、増殖しているリンパ組織は自然に退縮するのではないだろうか。
     この意味で、青汁中心の食事をすすめたい。もちろん、手術のようにすぐには効果は出ないだろうが、ともかく、熱心にやってみてはどうか、と私は思う。
     発育ざかりの子供のことだから、肉や魚や卵も食べてよろしい。しかし、野菜ことにナッパだけは必要食べ、青汁は少なくとも1日2合くらいは飲む。そして甘いもの、お菓子やジュース、味つけの砂糖はできるだけひかえることだ。
    (63・3)


3. むかし話(初期の旧稿から) 贅沢病と緑葉食

     医学博士 遠藤 仁郎 

     大阪の学校にいた頃、戦争景気はなやかなりし当時であったが、軍需会社の重役の宅からよく御用のかかったのは小児科と耳鼻科の部長であった。
     そのたびに、世の中というものはまことに配剤よろしきを得たものだ、われわれ貧乏人の子供はめったに病気せぬ。だから安給料ぐらしでも兎も角しのいでゆける。
     大金持となるとまた妙にしきりと医者に用事が出来るものだ。といつも感心していたものだが、この節、食べ方に興味をもちだしてから余計と面白くなった。
     昨年10月下旬。近くの町の町長さんのもとめによって「草を食う話」をしに出かけた時、ついでにと連れて行かれたのは、おそらく町一番の金持だろうと評判されている新興さんだった。
     妻君が産後風邪をひき、喘息のように苦しみだし、どうもよくならぬという。
     見かけはそう悪るそうにもない。一時は熱も出たそうだが今はない。食欲はよいし通じもある。よくねむれる。少し鼻声だ。肺にはいくらかの笛声音が聞えるだけで大したことはない。
     母親に喘息があったらしい。もともと丈夫であったのだが、近頃どうも調子が悪く、よほど用心しているが、ちょっと寒いと思うともうすぐ風邪をひいてしまう。ひくとながびいていつまでも治らず、身体中がだるい。元気がさっぱりない。飯は白米飯2〜3杯。添物は海岸のことではあり、金にいといのない家のこと。何でも元気になろうと贅をつくした山海の滋味を不足なく摂っている。
     その上、菓子は大の好物。果物は余り好かぬ。野菜は嫌い、といった調子。うらやましい限りの豪勢さだが、これでは弱いのも、癒らぬのもあたりまえだ。
     だが、よく聞いてみると、あながち口舌の欲のためだけではないらしい。
     肉を食べ魚を食えば強くもなろう、癒りも早かろうと信じ、あるいは信じさせられているのだから、ただ贅沢三昧の罰とばかりとはとがめられない。
     酒好きの町長さんとともに、われわれ分際ではとても手に入りそうもないうまい酒を馳走になりながら、緑葉食の一くさりをやるにはやった。
     さて、果して実行されるかどうか、余り期待もせずにいたが、この正月、たよりに聞くと菜食にすると間もなくすっかりよくなったそうだ。

    (25・1)


4. 脳梗塞のカゲ

     医学博士 遠藤 仁郎 

     脳の特別の症状はなく、メマイ、肩コリ、頭痛などもないのだが、頭のCT検査で、脳梗塞のカゲが出ている、といわれた。血液にも異常はなかった。肉食や甘いものが好き、野菜は少ない。酒はのまない。タバコはやめた。とのこと。

     ○ 

     やはり、そのための血のにごりが下地になっていて、気のつかぬ間に起きていたのだろう。
     いつ、またどこに、どんな程度のものが出来るかもわからない。
     予防には、ともかく、青汁を中心とする正しい食養によって、いつも血をきれいにしておくことだ。
    (63・6)


5. ハイ・ケールの紹介

     医学博士 遠藤 仁郎 

     ピロサンの大阪田辺食品株式会社(旧田辺食品研究所)の新製品。
     無化肥無農薬栽培のケールをペースト状にしただけの、添加物はもとより、特別の操作は何ひとつ加えてない。
     まったく自然そのまま――自然食ナンバーワンといってもよいもの。
     冷蔵すれば、3ヶ月たっても味はほとんど変らない(6ヶ月たったものは、さすがにまずくなっていた)。
     ビタミンCの保存もかなりよい。63・7・7の製品のCは、

      7・11 61ミリ、
      7・16 52ミリ、
      7・27 42ミリ、
      8・10 33ミリ 
    だった。
     口あたりがよいので、青汁になずめない人にもよろこばれようし、保存がきき、どこへでも送れるから、大都市や北国などの安全良質ナッパ(青汁)の入手難の解消にも役立つことだろう。

    (詳細は、大阪市福島区海老江3−15−15
     田辺食品K.K
     電話、06・6458・2425番へ)

6. 無農薬や有機栽培産物 1割以上が不当表示

    「無農薬」や「有機栽培」と表示された果物や野菜など農産物のうち、1割以上が事実と異なる不当表示−。

     公正取引委員会が行った実態調査で、こんな結果が出た。
     このため公取委は6日、「消費者の適正な商品選択を誤らせる」として、日本百貨店協会や全国中央市場青果卸売協会など関係四団体に不当表示が行われないように厳重に指導するよう要望した。
     調査は、昨年7月以降、東京や京阪神地区の百貨店やスーパーマーケットを中心に、14店舗で聞き取りや試し買いするなどの方法で不当表示商品を実際に確認した。
     それによると、「無農薬」や「有機栽培」と表示された商品80点のうち10点近くのものが事実と異なる不当表示。
     イチゴやお茶、野菜などで農薬が使われているのに「無農薬」となっていたり、またスイカでは、農薬、化学肥料を使用しているにもかかわらず「完全有機栽培」と表示している例があった。
     また、「有機栽培」と確認せずに、「有機」の包装に詰め替えたり「有機」のシールを商品に張ったりしているものも見つかった。
     無農薬や有機栽培農産物は、健康・安全志向に支えられて通常商品に比べ、3割程度高く売られており、事実と異なる表示での販売は消費者にとってはいわば詐欺といえる行為。
     公取委では、今後もこうした悪質なケースが続けば、生産者段階も含め再調査することもあり得るとしている。
     ただ公取委では、流通のどの段階で、不当表示が行われたかを立証するのは難しいので、今回の調査に基づいて排除命令などの措置を取ることはせずに、関係先への指導を要請する形にとどめたとしている。
     無農薬や有機栽培の食品は、安全な食品を求める消費者運動に支えられて伸びており、農水省の調査でも「有機野菜」を購入している主婦が調査対象の半数に達したなどの結果が出ている。
     しかし、ブームに便乗して「無農薬」、「有機」の表示の商品がはんらん気味となっているのが実情で、一部から表示の信頼性への疑問が指摘されていた。

    (63・9・7 サンケイ)


7. 納豆やっぱり体にいい!! 心筋コウソク脳卒中に効果

     納豆をよく食べると、脳卒中や心筋コウソクが予防できそう――。
     宮崎医科大生理学教室の須見洋行・助教授が、納豆には、こうした病気の原因になる血栓を溶かす強力な酵素が大量に含まれていることを発見、「ナットキナーゼ(納豆線溶酵素)」と命名した。
     昔から納豆は体にいいと言われてきたが、この酵素とも関係がありそうだ。
     血栓は、血しょう中のフィブリノーゲンがフィブリン(線維素)に変化し、これに赤血球などが付着して固まってできる。
     須見助教授は食品中にも血栓を溶かす酵素がふくまれているのではと考え、日本の伝統食品を中心に170種を調べた。
     ミソなどいろいろな食品中にフィブリンを溶かす作用が多少はあったが、ケタ違いだったのが納豆。
     脳卒中や心筋コウソクに対する血栓溶解療法薬として使われているウロキナーゼなどよりも作用が強かった。
     体内で血栓を溶かす働きをしているプラスミンという酵素と作用がそっくりで、納豆を水で抽出したり、納豆菌を培養したりしても容易に得られるという。

    (63・4・12 読売新聞)


8. 青汁との出会い

    東京都足立区 S.O. 

     私の場合は、仕事上、青汁スタンドが近いということもあり、最初は全然気にもとめてなかったのですが、実は、私は大変便秘で悩んでおりました。
     食事も肉食が好きで、野菜・果物は食べるのですが、不足気味でした。
     6年前に人間ドックに入って検査した所、コレステロールが428という人の倍以上もある高さで、色々食事も気をつけていましたが、下がることはありませんでした。
     それに心臓肥大、肝機能も悪く、疲れやすい体になっておりました。
     それから毎年4月に健康診断をしておりましたが、青汁ジュースを飲むようになって、半年目の4月、検査の結果、コレステロールが147と下がっておりました。
     大変うれしくなり、主人に飲んでもらいたいと思い買って帰りました。
     主人も最初は、こんなまずいものをと言ってましたが、毎日毎日買って帰りました。その内、子供達にもと思い、中二の男の子、中一の男の子と、小三の女の子がいますが、中ニの男の子は何の抵抗もなく飲んでくれます。
     中一の男の子は神経質な子で、いつも台所の流し台の前で飲ませるのですが、一口飲んではゲロゲロを吐いてしまうのです。
     根気よく、吐いても吐いても飲む練習をさせていました。いつの間にか、飲めるようになり、朝食前には自分から青汁、青汁といって飲んでから食事をとっています。
     小学三年の女の子は、こんなまずいものをどうしてのまなくちゃいけないのと質問してきます。
     クラスのお友達の名前を言っては○○ちゃんも○○ちゃんも飲んでないのに、どうして私がのまなくちゃいけないのとへり口をいって来ます。
     顆粒はオブラードへ包んでやると飲んでくれるのですが、私もつい忙がしくしてるもので忘れてしまいます。
     これからの課題はこの小三の子供が青汁ジュースをいかにして飲んでくれるか楽しみです。
     毎日毎日、仕事の帰りに寄って4合〜5合買って帰ります。金曜日には、土、日、月の分12合買って帰ります。
     重いのですが家族の健康のため、それが日課となっております。
     私自身、おかげ様で健康になり、近所の方、会社のお友達とお話をさせていただき、青汁ジュースの輪がどんどん拡がって来てます。出合う人達とのコミニケーションの場とし、銀座青汁スタンドへ寄ることが楽しみの一つとなっております。
     ますます田辺青汁スタンドが栄えるよう祈念申し上げ、私の感謝の気持をのべさせていただきました。
     青汁バンザイ。ありがとうございました。

     合掌 
    ((63・3)


9. 眼にも血圧にも

    兵庫県 S.A. 

     白内障と網膜萎縮症のため神戸の眼科へ61年3月から通院のかたわら、伊丹の桑原花子様に青汁を紹介されまして、ケールを分けて頂き、育てながらピロサンを同年4月29日から服用しております。
     新聞がよく見えなかったのですが、半年目あたりから、字が見え出し、風邪一つ引かなくなりました。
     子供達、孫達にも少しづつ服用させておりますが、わけて娘むこが学生時代に腎臓を悪くして、社会人になっても高血圧、血糖値、尿酸値が要注意の状態だったのですが、ピロサンを服用して半年目から、全くそれが無くなり、以来毎日元気に会社に行っております。

    (63・5)


10. 青汁のおかげ

    名古屋市 M.H. 

     青汁を始めて10年ほどになります。
     現在の健康を保つことができますのは青汁のおかげと感謝いたしております。

    (62・7)

    岩手県 H.N. 

     いつも「健康と青汁」を読み、畑60坪くらいの所に、無農薬でケールを栽培して青汁をのんでいます。
     ほんとうにシンから体を改善して活力が出ます。
     現在58才。元気で毎日をすごしております。


11. 胃潰瘍が治った

    東大阪市 S.N. 

     私はこれ迄に胃潰瘍で入退院をくりかえし、医者の薬だけをたよりにしていました。
     ある時友人から青汁を飲んでみたらどうかなという事で、さっそく飲み始め、約1ヶ年を過ぎました。
     今迄チクチク痛かったのが、不思議な様にこの痛さもとれて喜びと感謝の毎日でございます。
     さっそく鹿児島に居る姉や沖縄の義母にも送って飲んでもらっております。
     種子も一緒に送っておりましたので畑に植付したと連絡もありました。
     これからもずーと飲み続けてそして一人でも青汁の良さを知ってもらい、健康な日々を過ごしてと願う今日このごろです。


12. 永い間のリューマチ

    横浜市 M.S. 

     私は10年以上ものリューマチに苦しみ、便所に行くにもやっという状態でした。
     63年4月の検査でリューマチ反応が(−)になり、病院の先生に「エッ本当ですか?」と聞き返した程でした。
     今まで永い間、ひどい時は(プラス5)にもなって、起き上れない時もあったのです。
     体もだるく、痛みで歩行も思うようにまかせず、それが(−)になったのが夢のようです。
     病院の帰りは、うれしくて体も足も軽く、うきうきと帰宅しました。
     食事が自分の好きな物ばかりになったり、青汁顆粒を飲んだり飲まなかったりしますと、待っていたかのように病魔があばれ出します。
     其の度、銀座の先生にお電話でご指導を受け、気を取り直し、最初から何回もくり返しました。
     今度は(−)になったのを持ち続けられるよう、青汁顆粒をしっかりのみ、がんばりたいと思います。

    (63・5)



13. 質問箱


     ネフローゼで、腫れがあり尿の量が少ないんですが、青汁大丈夫でしょうか?


     ネフローゼにもナッパは必要です。水分が多すぎてぐあいが悪ければ、乾燥製品がよいでしょう。


コラム紹介

    良質安全ナッパ食こそ本当の自然食



    失望は過失の最なるもの

    仏俚



    望なければ失望なかるべし
    古諺




    短気は短命
    寿夭天にあり
    仁者は命長し
    心配で年がよる
    心配は寿命の毒
    軽き心は長命なり
    英諺







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