<1988年3月15日発行 第379号> | ||||||||||
目次 | ||||||||||
| ||||||||||
1. 潰瘍性大腸炎 | ||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
「1年まえから毎日青汁1本(5勺)のんでいます。との電話。 「よろしい。どころか、ぜひ。それもうんとしっかり飲むべきです。 この病気は、はっきりした原因がわからず、感染(細菌、ビールス、カビなど)とか、アレルギー、あるいは膠原病、内分泌異常、ビタミン欠乏、自律神経の失調など、いろいろなことがいわれており、治療法にも、まだ、これというキメテのない、厄介な病気の一つです。 が、あなたのばあいはアレルギー性の体質が下地になっているのではないかとかんがえられます。 それは、いぜん困っていた鼻水が、おそらくアレルギー性の鼻炎のためではなかったかと思われること。 それと同じように大腸が感じやすく、分泌が亢じたり(下痢する)、はれたり、充血しやすく、ついにはただれて出血するようにもなっている、のではないかとかんがえられるからです。 そういうアレルギー性の体質は、生れつきということもないではないが、食べもののまちがい、すなわち、白米飯、肉食、糖、アルコールなど美食にかたむき、カロリー・蛋白質ばかり多くて、ミネラル・ビタミン類の不足というバランスのみだれのためまねかれた血のにごりによるものが少なくありません。 そこで、ミネラル・ビタミン類のもっとも有力な給源である青汁がよいわけで、鼻炎がなおったのも、そのためだろうと思われます。 もっとも、僅か1本の青汁で効果が出たのは、鼻炎が軽いものだったためで、こと潰瘍性大腸炎という一すじ縄ではいかない難物となると、とてもそれくらいの分量ではダメ。 少なくとも、毎日7〜8本ないし10本くらいを、熱心につづけるべきです。」 「よくわかりました。しかしそう飲んだら下痢しませんか?」 「今まではどうでした?」 「1本ではどうもありませんが、もともと腸があまり丈夫でないものですから・・・・・・」 「いきなり5合も6合ものんだら、そうかも知れないが、様子をみながら、少しずつふやして行けば大丈夫ですし、もし下痢するようなら、バターを少し、親指の頭くらい、いっしょに食べてみることです。 そのようにして治った実例もありますから、ともかくやってみてはどうですか。」 (60・4)
| ||||||||||
2. 燃料切れ | ||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
10月の初め、いたずらをしていて耳をいため、急に聴力がおちた。 (61・10)
| ||||||||||
3. 栄養不足でないか | ||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
大阪からの電話。 「2年まえ、血小板が少ないので脾臓をとる手術をうけましたが、その傷がいまだにふさがりません。「のみだしてどれくらいになります?」 「3ヶ月くらい。」 「そのくらい飲むと、たいていのばあい、肉がもり上って来るものなんですがねェ。ほかに何か特別なことをやっているんですか?」 「もう長い間、生食療法をうけています。」 「生野菜を主に食べ、白米飯や肉・魚などはよくない。なるべく控える、というやつですか?」 「ハイ。」 「だとすると、ことに長い病気のことで、焦り気味になって、つい極端な菜食になりすぎ、それもナッパ食ならいいが、一般野菜だと、少食多く摂っても栄養的に完全にはならないので、結局、栄養不足になっているのではないでしょうか。 戦中戦後の食糧不足の当時、例の栄養失調症で、傷が大変治りにくかったものですが、あれほどではないにしても、それに近い状態になっているのではないでしょうか。 原因は蛋白不足だというので、肉類を食べさせましたが、それだけではダメ。 米飯を食べてもダメでしたが、そこへ青汁を加えてはじめてよくなった経験があります。 蛋白質とカロリー、そしてミネラル・ビタミンと、すべての栄養分がそろって来たからです。 あなたのばあい、生菜食に青汁でミネラル・ビタミンは補われているでしょうが、蛋白質・カロリーが不足しているのではないか、とかんがえられますから、肉類やご飯をふやすようにしてみてはどうでしょうか。 そうして、全体として栄養分がそろって来れば、からだ中のはたらきがよくなり、傷の治りもよくなる筈です。 (61・11)
| ||||||||||
4. 手おくれの癌 | ||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
51才の主婦。 (60・1)
| ||||||||||
5. お礼の便りが次々に | ||||||||||
北九州市 H.S.
先般来新聞を送りました方々から、こんなよい新聞のあるのを知らなかったとか、ケールの青汁を早く知っていたら助かったかも知れないとか、健康保持のために早速ケールを植えて家族全員でのみたいとか、お礼のたよりが次々と来ております。 | ||||||||||
6. シイタケ | ||||||||||
血圧低下から抗がん作用まで (啓介)
シイタケは昔から不老長寿の薬といわれて珍重されてきた。 その点に着目した生理効果の研究が盛んに行われてきた。 例えば、コレステロールに関する研究は昭和39年ごろから始まり、血中コレステロールの排せつを高め、動脈硬化を抑制するエリタデニンという成分が発見された。 国立栄養研究所でも、ボランティアによる実験が行われた。 健康な若い女性30人を10人ずつ3グループに分け、1日あたり生シイタケ90グラム、その乾燥量にあたる干しシイタケ9グラム、紫外線照射干しシイタケ9グラムを毎日1週間食べさせたところ、3群とも血中コレステロールは低下した。 高齢者でも同様の結果がでたし、動物性脂肪の代表であるバターと一緒に食べても、血中コレステロールは増えなかった。 次いで遺伝的に血圧の高くなるラットを用いて、高血圧に対する影響を調べた。 飲料水として水を与えたグループに比べ、乾燥シイタケの水抽出液(もどし汁)を飲ませたグループでは血圧が低下し、この液を飲ませるのをやめると血圧は上昇した。 シイタケのこの有効成分は加熱に対しても抵抗性を持ち、比較的低分子の物質であること。 また、コレステロールを減少させるエリタデニンとは異なる成分であることも、筆者によって確認されている。 最近の研究では、シイタケには抗がん作用もあることが判明している。 シイタケはがんを抑えるインターフェロンを誘起することが分かったのである。 実際に抗腫瘍性のレンチナンを含んでいて、がんやウイルス性の病気に対する身体の抵抗性を増やすのに用いられている。 このレンチナンもβ−D−グルカンという食物繊維の一種である。 動物性や植物性の食品を好き嫌いなく何でも食べることが健康増進には肝要であるが、キノコもこれからの健康、長寿のために有用な代表的食品の一つかもしれない。 (62・9・30 サンケイ)
| ||||||||||
7. 新春だより | ||||||||||
青汁を初めて知りて今もはや 岡山県 M.A.
山には木があり、 川には魚が泳いでいた。 自然は豊であった。 今は空気も水も汚れてしまった。 人間が神心を失った。 岡山県 N.K.
青汁萬歳 感激あるのみであります。 米沢市 I.T.
親戚の者青汁の粉で歩くようになり、 有難く、薬石にもまさる効果讃美申し上げます。 倉敷市 M.T.
天照らす神の御徳を青葉にこめてみちびき給ふ有難き健康道(みち) 岡山市 H.N.
いたずらに長命かも知れませんが、 本年満90歳になりました。 42歳から青汁をやり相当不摂生と不養生をしましたが、 青汁のおかげと有難くおもいます。 長生きがしあわせかどうか判りません。 然し、癌にかからなかったのは青汁のおかげです。 老人性の故障はありますけど、血圧も160〜70位です。 東京都 S.M.
お蔭様で私達大勢の者が健康治病の道をお教えいただきました。 新春を迎え感激を新にします。 五條市 Y.Y.
遠藤青汁 養生健全 米寿天賜 柔靱手脚 東京都 頼正山
臨床研究(肝炎)は67〜81%の好成績であり、今、動物実験の段階です。 わが国最初の青汁研究者としての実績と伝統をもって、もっとこれからも青汁の研究を広く深くしていこうと目標をもっています。 総会参加の日も必ず来るだろうと希望をもちつづけています。 平壌大学(北鮮) J会
| ||||||||||
8. 青汁のおかげ | ||||||||||
大阪府 Y.I.
一昨年夏より青汁との御縁を頂きまして、お電話にて御指導を頂いたり、「月報」をお送り頂き厚く御礼申し上げます。 | ||||||||||
9. ケールは私の生活に不可欠 | ||||||||||
泉佐野市 M.H.
今から考えると若い時の私の不規則が、たたったものと考えざるを得ませんが、慢性気管支炎、肝臓病、低血圧症、自律神経失調・・・・・・と多くの病気を持つ体となってしまい、病院通いを続け、漢方などで治療をしてきましたが思わしくなく過してきていました。 (ケール健人会報より)
| ||||||||||
10. あまり早く効いたので | ||||||||||
酒田市 J.T.
現在青汁(顆粒)を愛飲しています。 | ||||||||||
11.質問箱 | ||||||||||
問 | ||||||||||
※コンフリーの有害性について→ | ||||||||||
コラム紹介 | ||||||||||
人間の病(ペスト)は モンテーニュ
人間とあがめられたくば 言葉少く丁寧にせよ フランス俚諺
青春(金時必さんに頂いた年賀状より)
心の様相を言うのだ 優れた創造力、たくましき意志、もゆる情熱 きょうだをしりぞける勇猛心 安易を振り捨てる冒険心 こう言う様相を青春と言うのだ 年を重ねただけで人は老いない 理想を失う時に初めて老がくる 歳月は皮膚のしわを増すが 情熱失う時に精神はしぼむ 希望ある限り若く、失望と共に朽ちる (美国の故サムエル・ウルマンの詩より抜粋)
| ||||||||||
ご意見・ご要望はこちらへ | ||||||||||
|
||||||||||