健康と青汁タイトル小 <1987年10月15日発行 第374号>
 目次




1. 心筋梗塞と網膜症(糖尿病)

     医学博士 遠藤 仁郎 

      「46才の主人、糖尿病があり、心筋梗塞をやりました。
     いま、バイパス手術が問題になっています。
     また、眼は網膜症で視力がだんだん落ち、光凝固をうけましたが、かえって悪くなったようなので、精神的にもまいってしまっています。
     先生のご本をみて、青汁はどうかと、粉末を飲みはじめているのですが・・・・・・」

    心臓の手術
     「心臓の方から申しあげましょう。
     糖尿病があると、傷の治りがよくないのですが、青汁を飲んでいると、経過が大変よろしい。
     ともかく、しっかり飲んで、出来るものなら、やっておもらいなさい。
     大事なのは、その後の再発を防ぐことですが、これにも青汁は絶対です。
     梗塞の原因は心臓冠状動脉の硬化であり、血液コレステロールや中性脂肪がふえている(血のにごり)ためであることはご存じのとおりです。
     糖尿病に多いのは、血糖の高いこと(これも血のにごり)が下地になっているとかんがえられています。
     しかし、それだけではありません。
     というのは、これらの血のにごりは糖分や脂肪の代謝の異常のあらわれですが、それらがおこるにも、さらにさかのぼった原因がなければならないからです。
     そして、それはあまりにも不自然化した、まちがいだらけの日常生活、ことに食生活のあやまり。
     すなわち、うまいものばかりいつも腹いっぱい食べ、野菜類が少ないために、カロリー・蛋白質とその体内代謝になくてはならないミネラル・ビタミンとのバランスがみだれているという、不完全食になっているうえ、しだいに多くなりつつある有害有毒食品(農薬その他生産用薬や添加物などの汚染)の害も加った結果であろうとかんがえられます。
     そこで、ただ糖分や脂肪分に気をつけるだけではなく、もっと根本的に食事全体をなおさなければなりません。
     そのためには、

         
      1. 食べものは、すべて出来るだけ安全な自然食品にすること。
      2.  
      3. とりすぎているカロリー・蛋白食品は必要の最低限におさえ、不足がちなミネラル・ビタミンにとむ野菜類、中でももっとも有力な給源である良質ナッパを十分〜十二分にとることです。

     しかし、それにはかなりの大量が必要ですから、青汁にして飲もうということになります。


    網膜症
     網膜症も同じで、血糖の高いだけが原因ではなく、広い意味での血のにごりが関係しているにそういありません。
     したがって、光凝固で進行をくいとめることは、勿論大切ですが、血のにごりをとり去ること――血糖にたいする注意だけではなく、食べもの全体として完全にし安全にして――が、もっと大切でありましょう。
     さて、この食事の中心になるものはナッパ・青汁ですが、その必要量は少なくとも1日1キロ(青汁にして約4合)以上。
     多いほどよろしい。」

    「粉末ではどれくらいですか?」

    「大阪のピロサン(緑)の1袋、東京の顆粒の1袋が、それぞれ、生の青汁のほぼ5勺に相当するようですから、まず8〜10袋ということになりましょう。
     なお、青汁の効力を強めるためには、他の食べものも、なるべくミネラル・ビタミンにとんだものにすること。
     たとえば、主食の白米よりは玄米、雑穀(玄)。
     さらによいのはイモ類。
     蛋白食品では、肉や魚の切り身よりは、全体食べられる小魚、大豆などにし、それに、ナッパを主とする野・山菜、海藻を十分そえること(イモ・マメ・ナッパ・青汁食)。
     なお、青汁絶食もぜひやってみてほしいと思います。
     他のものは何も食べず、朝から晩まで青汁だけのむのです。
     5〜6合以上でもらくにのめます。
     もっとも徹底した青汁食というわけで、最高の完全食です。
     1日だけでも、2〜3日、あるいはもっと長くてもよろしい。
     思いもよらない、奇蹟のようなことがおこることがあります。
     もし、少しでも効きめらしいものが出ると、この食事の実行にハズミがつくことにもなりましょう。
     要するに、なるべく自然にちかい食事にし、出来るだけ血をきれいにしようというのがネライです。
     しかし、何分、難症のこと。はたしてどれほどの効果があらわれるか、それはわかりませんが、ともかく熱心につづけてみていただきたいと思います。

    (61・2)



2. 白ナマズ(白斑)

     遠藤 仁郎

     「息子が白ナマズを気にしています。青汁はどうでしょうか?」

    「治りにくいもので、よい薬もないようですが、そういうばあい、ともかく食べものをなおしてみよう、というのが私の方針なんです。事実、青汁で治ったという実例もあります。
     それは、ある高校の女性の体操の先生(43才)でしたが、両腕の前膊部に白ナマズができ、半シャツ着用に困っていられたそうですが、青汁3ヶ月ですっかり消えてなくなり、大変よろこばれている、という話を聞いています。
     しかし、ナマズにもいろいろの原因があるそうですから、必ず効果があるかどうか、確かなことは申し上げられません。
     けれども、からだにとって大切な栄養のまちがいをなおすものですから、たとえナマズにはきかなくても、からだ全体にはよい筈ですから、決して無駄ではありません。
     ともかく熱心にやってごらんになってはいかがですか。」

    「分量はどれくらい?」

    「少なくとも1日5〜600gから1キロのナッパ、青汁にして3〜4合以上。」

    「粉末があるそうですが、効きめはよほどちがいますか?」

    「効果にはあまり差はありませんが、コストがかかります。
     青汁は薬のように一時的、つまり治るまでのめばよい、というものではありません。
     もし、青汁が効いたとすると、それは、平素の食事にナッパが不足していた、という証拠ですから、よくなってからも、つづけなければ、また出てくるかも知れません。
     要するに、将来ともながくつづけなければならないものなのですから、なるべくコストばらず、ながつづきするものでなければなりません。
     この意味でもナマの方がよいでしょう。
     畑があればケールの栽培をおすすめします。
     お住いは?」

    「私どもは岡山で、生の青汁が飲めますが、息子は九州の学校にいます。」

    「それじゃあ仕方がありませんネエ。
     分量は製品によりますが、青汁を乾燥したもの(ピロサン)では、大サジ山もり1杯(約15g)、乾燥緑葉末では大サジ山もり3杯(約30g)が、だいたい生の1合に相当するようです。

    (61・9)


3. 卵管水腫

     医学博士 遠藤 仁郎 

     浜松の横山さんから、

      「37才、女教師。3年前手術をしてから卵管に水がたまるようになり(1年間に5ccくらい)、昨年(59年)抜いてもらったが、現在3ccくらいたまっている。結婚12年不妊症と診断されており、体質だからといわれている。 よろしく」

     といってみえた。
     卵管水腫というのは、卵管(ラッパ菅。輸卵管ともいいます)の通りが悪くなって、中に水のような液がたまるもの。
     通りが悪くなるのは、菅がせまくなるか閉じるため。
     この方のばあい、3年まえの手術のさい何かそういうことがおきたのでしょう。
     あるいは、不妊症があるところからすれば、もともと通りがよくなかったのかも知れません。
     また、体質的といわれている、その体質というのは、炎症をおこしやすい体質(炎症体質)のことかとも思われます。
     といって、この体質、もって生れたものではなく、日常生活のあやまり、ことに食べもののまちがいから来るもの。
     この方は学校の先生であり、丈夫でなかったように察せられますが、なんとか丈夫になろうとして、いつも、いわゆる栄養食(穀肉卵糖にかたむいた)をとっていられるのではないでしょうか。
     こういう食事だと、カロリー・蛋白質にたいし、ミネラル・ビタミンがひどく不足し、血が酸性にかたむく。
     それだけでも、炎症をおこしやすくなります。
     その影響は、どこか、素因のあるところ、抵抗力のよわいところに、まず現れるわけで、この方では、卵管の分泌がたかまったり、粘膜がはれて菅がせまくなるなど、いずれにしても、水のたまる条件がそろうことになります。
     どうも、こういうことがこの水腫の原因の一つになっているような気がします。
     とすれば、対策としてはとりあえず食べもののまちがいをなおしてみるべきでしょう。
     すなわち、カロリー・蛋白質にたいし、それに十分釣り合うだけの(あるいはそれ以上の)ミネラル・ビタミン類を補給すること。
     酸性食品をへらして、なるべくアルカリ性食品を多くすること。精米麦よりはイモ。肉魚の切り身よりは大豆。そして、良質ナッパを主とする野菜・海藻類をそえ、青汁もしっかり飲む(イモ・マメ・ナッパ・青汁食)。
     青汁は少なくとも1日4合(もとのケール1キロ)内外。
     なお、とくに注意すべきは糖分(菓子、ジュース、味つけの砂糖)。
     このようにしていれば、水のたまり方はしだいに減り、ついにはたまらなくもなるでしょう。
    (60・6)


4. 病気はどうして起こるか

     医学博士 遠藤 仁郎 

     人間も本来は野生の動物同様、自然の正しい生活をしていた間は健康であったにそういない。
     それが、自然にそむき、離れ、人間的な生活をするようになって、しだいに不健康となり、病気するようになったのであろう。
     病気には、感染症(細菌・ビールス・カビ・寄生虫など)、中毒症(食品・薬剤・放射線など)・アレルギー症、あるいは気象・環境の影響など、外因性のものと、からだ自身に原因のある内因性のものとがあるが、そのいずれにしても、病気しやすいからだであること(罹病素因)が前提であって、この条件なくしては起こることはない。
     からだには、健康でいよう、病気すまいとする力(自衛力)、傷つけば、病気すれば、治ろうとする力(自癒力)がある(生命力・健康力)。
     この生命力・健康力は、からだのすべての細胞(それぞれの性質と役割をもった)、その集合した組織・臓器のはたらきの結集されたもの。
     これら細胞・組織・臓器と、それらの間をめぐり、必要な養分を供給し、老廃物をとりのぞく血とによって保たれている。
     そして、血がきれい(正常の成分・性状を完全にそなえ、有害物のない)であり、循環が円滑であって、はじめてその力は十分に発揮される。
     しかし、血がにごり(成分・性状の異常や有害物のある)、循環がわるいと、その力は十分に発揮されず、衰弱し、病気しやすくなる(罹病素因)。
     この血のにごりこそが、病気のそもそもの原因というべきものであるが、このにごりは、しだいに自然から離れ、遠ざかりつつある現代文明生活そのもの。
     すなわち、環境の悪化、食のあやまり、運動・鍛錬の不足、心身の過労、薬剤・放射線の乱用などによって招かれたものであり、中でも、生命の原動力である食の影響がもっとも大きいとかんがえられる。
     現在一般の習慣食は、精製穀、肉類(獣鳥魚介)、卵・乳製品にかたより、野菜ことに良質(すべてのビタミンにとみ、吸収されやすいミネラルことにカルシウムにとむ)ナッパが乏しい。
     そのうえ、高度に加工(精製・調理)され、濃厚に調味(糖・塩・脂・香辛料・化学調味料)された贅美食をいつも飽食している。
     しかも、インスタントものなど既成食品、加工・保存食品への依存度が高く、さらに菓子、ジュース類、コーヒー、アルコール、タバコその他の嗜好品の消費もおびただしい。
     そして、栄養豊富、西欧化された高級文化的の食生活であるかのように讃美されているようであるが、その実、少なくとも二つの欠陥、「バランスのみだれ」と「有害有毒化」とがある。

    バランスのみだれ
     過剰の蛋白質と熱量にたいし、それらの体内処理(代謝)に不可欠のミネラルおよびビタミンが不足しており、繊維も乏しくなっている。
     ために、アルカリことにカルシウムの不足、また、代謝不全による正常成分の量的・質的異常や、異常代謝産物のため血はにごり、繊維の不足は便秘にかたむくこと(腸内異常分解産物)、あるいは繊維の有害有毒物吸着能の欠落によっても、これを助長する。

    有害有毒化
     食品の生産用・貯蔵用・加工用に乱用されている農薬はじめ各種の強力な薬剤や放射線により、また、各種の添加物により、いまや、殆んどすべての食品が汚染され、劣質化のみならず、有害有毒にさえなっている。
     この、いわゆる食品公害ほど不自然きわまるものはないが、これら有害有毒物には、肝・腎・造血器など重要臓器をおかすもの、アレルギーを原因するもの、発癌性のあるものなどが少なくないといわれている。
     おそらく、それぞれの親和性によって、細胞・組織・臓器をおかし、血のにごりをつのらせているであろうが、このにごりは、栄養のバランスのみだれによるものとはやや異質の、しかも悪性度のより高いものではないか。
     これら既成食品、加工・保存食品の愛好家に、難病ことに最近の奇病が多いのでは?という印象をもっているだけに、いっそうその感がふかい。
     それはともあれ、こうして血がにごり、成分(血球・血色素・蛋白質・脂肪・糖分・アルカリ・カルシウム・ビタミン・酵素・ホルモン・免疫成分など)、性状(粘稠性・凝固性など)の異常、また、内分泌系・神経系の変調、血管(毛細管の太さ走行)などの変化をまねき、血はねばり、凝りやすく、時には血栓を生ずるなどによって血行を妨げ、細胞・組織・臓器のはたらきを狂わせ、さらに、血のにごりはつよめられる。
     もっとも、これらの変化(血のにごりにしても、はたらきの狂いにしても)は、極めて軽微かつ一過性、無視限界以下の、まことにとるに足らぬ幽かなものにすぎないであろう。
     しかし、それでも、これが長年月に亘るばあい、その影響はやはり無視さるべきではなく、やがて、素質あるところ(生れつき、あるいは加令その他による抵抗の薄弱な細胞・組織・臓器)が、まず、やられ、生命力・健康力がしだいに低下し、罹病への準備態勢――罹病素因が成立することになるであろう。
     そして、外因性の病気は外部からの侵襲により、内因性の病気は、これらの変化の進展により、または心身のストレスによって加速されて、ついに発病するにいたるのであろう。
     こうみてくると、病気のはじまりは、結局、現代文明社会のあまりにも不自然・不合理になりすぎている日常生活、ことに贅沢三昧の食生活による血のにごりにある。
     そして、それ故にこそ、繁栄をきわめ、科学・医学の進歩にもかかわらず、いや、繁栄すればするほど、科学・医学が進めば進むほど病気の、しかも厄介な難病・奇病の、多発に悩まされているのではないか。
     そこで、健康をまもり、病気を防ぎ、治すためには、その発生病理や病態の究明もとより大切にはそういないが、もっとさかのぼって、ともかく、まず、日常生活の自然化――環境の改善、適度の運動、鍛錬、精神的安定、強化、そして、ことに食の合理化・自然化をはかり、血のにごりを除くようつとめることが、より根本的であり、より実際的であろう。
     すなわち、とりすぎている熱量(ことに糖分・白米・脂肪)、蛋白質(ことに肉類)をひかえ、不足しているミネラル・ビタミン類を十分とること(食の完全化)。
     そして、なるべく自然の安全な食品をえらび、有害有毒あるいはそのおそれのあるものは避けること(食の安全化)。
     しかし、ミネラル・ビタミンの補給が、良質ナッパによって比較的容易であるに反し、安全食品の確保のむつかしい今日の食糧事情下においては、いかに細心の注意をはらっても、有害有毒食品を完全に排除することは不可能にちかい。
     けれども、この悩みも良質ナッパを十分とることによってある程度緩和されるらしい。
     それは、良質ナッパにかなりの解毒能(それが豊富なミネラル・ビタミンによるものか、あるいは何か未知の成分によるものか明らかでないが)があるからであり、量しだいでは、現行食の欠陥、バランスのみだれだけでなく、有害有毒化もよほど除かれるのではないか。
     したがって、青汁(大量のナッパ摂取を可能にする唯一の方便)を活用すれば、病気(それが何であろうと)の予防・治療のみちがおのずからひらけるわけであり、また、事実、青汁は多いほど効果的であり、ナンセンスとわらわれるほどの大量で奇蹟のようなことが起こるのも、ナッパに秘そむこうしたマカ不思議な力故ではないだろうか、と私は想像している。

    (62・2)


5. 歩くと脚がシビれる

     遠藤 仁郎

     10年前、間歇性跛行症があったが、青汁でよくなった70才の知人。

     「近ごろ、また、歩くとき脚にシビレ(座っていて来るシビレと同じような)が感じられるようになりました。
     しかし、いぜんのように痛んで歩けなくなる(間歇性跛行)ようなことはありません。
     シビレのおこる歩行距離や歩数はまちまちで、僅かでもおこることもあれば、相当歩いてもおこらないこともあります。」


     「原因はやはり血行の関係、動脉の硬化と血のねばりのためですよ。
     時によってちがいのあるのははっきりわかりませんが。
     ともかく血のめぐりの悪いため――座っていておこるシビレと同じ。このばあいもひどくなると痛くなる――痛み出すところまではいかない程度の血行異常、ということでしょう。
     だから、前の時と同じように食べものを正しくして血をきれいにし、ねばりをへらすことと適度の運動やマッサージなどで、血のめぐりをよくすることです。
     食べものでは、カロリー・蛋白質にかたよらないよう、ミネラル・ビタミンは十〜十二分にとる。
     つまり、イモ・マメ・ナッパ・青汁といった食がよいですよ。」

     「つとめてそのようにしてはいますが、主食をイモにし、青汁をのみ、野菜をよく食べると痩せます。」

     「その方がいいんですよ。
     ひところよりはへっているようですが、まだまだふとりすぎですよ。
     ふとっていると、どうしても血管がいたみます。」

    「・・・・・・」

    「して、お好きなお酒は?」

    「それがどうも、すごしがちで。若い時からのクセ。縁が切れません。晩酌1.5合程度ときめているんですが、意地きたない話ですが、ちょっとでも多い方が嬉しんです。」

    「甘いものは?」

    「好きですがひかえています。」

    「タバコは?」

    「やめました。」

    「蛋白源は?不足してはいけないが、多すぎるのはよくない。
     ことに、それとともにある脂肪・・・・・・。」

    「大豆がよいんでしょう・・・・・・。」

    「ただし豆腐にはちょっと・・・・・・。」

    「実はうちの前が豆腐屋なんですが、いぜんは大豆の大きな袋がおいてありましたが、今は脱脂大豆粉の袋になっています。
     かためるにもニガリではないようです。」

    「そうなんです。脱脂用のヘキサンにも、凝固剤のグリコノラクチンにも問題があります。
     むしろ自家製の豆乳、ゴ汁、キナコ、煮豆、あるいは納豆などが無難でしょう。」

    「動物蛋白源としては、なるべく小魚。
     イワシ、サンマ、ジャコなどにしています。」

    「コレステロールのためには肉や卵よりは確かによろしい。
     しかし、これらの小魚にも問題がないではありません。
     ごく新鮮なものはよいが、冷凍ものや干物には過酸化脂肪がでけており、動脉その他大切な臓器をいためるといわれています。
     まあ食べすぎないことでしょう。
     同じことは、フライもの。つまみにするフライビーンズ、ピーナツ、ポテトチップスなどについてもいえます。
     といって、あまり窮屈なことはつづきません。
     いかに養生によいとはいえ、人生のたのしみをとってしまうのは酷です。
     大筋イモ・マメ・ナッパ・青汁食にしてミネラル・ビタミンに十分余裕をもたせておき(毒消し用のナッパ・青汁の貯金)、うまいもの、好きなものは、貯金の範囲内でホドホドに嗜むというのが賢明というものでしょう。」

    (61・10)


6. 脳の重量

     脳の重量は生後より増大して20歳代でピークに達した後ゆっくりと減少して老年に達すると、若年時に比べて約20%脳細胞が減少するといわれる。
     また脳動脉硬化所見の出現率は、60歳代でみると高血圧群で約40%、正常血圧群で約10%であり、正常血圧群ではこれ以降加齢とともに動脉硬化が進展して90歳代で約40%に認められる。


7. 高齢化時代を豊かに生きる(4)
前回参照

      (ニ)歩くこと(万歩行)。
     文明の進歩は人間から歩くことをとり上げたが、1日万歩を目標にして歩くことは絶対的に必要である。
     歩くことによって心気一転。
     生への意慾を旺盛にすることはもとより、血液の循環が生常に行われ腸内の栄養分が十分に吸収される。
     心臓病、糖尿病の予防と治療に役に立つことが最近外国の医者や科学者によって研究発表されている。
     老衰は足から来る。
     用事があっても、無くてもともかく歩く。
     散歩よし。登山もよし。走るもよし。ゴルフの18ホールは約1万3千歩前後である。
      (ホ)趣味を持つこと。
     健康の秘訣は心に余裕を持ち、休養することである。
     それには趣味を豊かにして気分の転換を図ることも必要である。相手を必要とする趣味よりは一人でやれる趣味を研究すること。読書、生け花、絵画、登山、水泳など。
      (ヘ)手紙を書くこと。
     知己への安否。
     その他の用件、又は新聞に平素親しい人の消息が掲載された時、それに対し関心をあらわす夫々適当な内容の手紙を出すこと。
     やがては返事が来る。かようにして情緒を豊かにすることが緊要である。
      (ト)次代の専門繁栄のための奉仕。
     現今成人病の原因の大半は白いお砂糖の入った食物と、白いご飯の偏食による誤った食生活の習慣にあることは、もはや常識化されてはいるが、各家庭とも改善がむづかしいようである。
     しかしこれさえ改善されれば、虚弱児童も少なくなり、又一億半病人という現象もいくらかは解消されるであろう。
     家長の権威を以て孫達にアイスクリーム、お砂糖の多く入ったお菓子、おやつを食べないように、又、嫁には白いご飯の代りに雑穀のご飯に食生活を改善するよう注意させること。
     子供の時から白砂糖を遠くし、白いご飯の代りに雑穀のご飯にすることは国民保健の百年の大計とも言えることで、今からでも遅くないから、自らも実践し、又は高齢者の奉仕として、これから成長する子供達に強く勧奨し、家庭の食生活の従来の習慣を是正する事に一役買うべきである。
      (チ)高齢者の心意気。
     老境を迎える者は、必然的に迫り来る高齢化社会に備え、老後をいかに生きるかという生活設計を持たなければならない。
     生きている限り他人の世話にならないよう、物心両面で自らのことは自らで始末する努力を続ける覚悟で、老後を考えることである。
     何でも施設をつくれば万能ではない。
     或いはお医者さんがいればよい。
     或いは薬があればよいと云う考え方は、結局は自分自身を不幸にしてしまう。
     一番大切なことは自分の努力。
     自分でできるだけのことをするということである。
     私達の生涯を考えた場合に、先ず自分で自分の体を鍛えるということは、単に人に迷惑をかけぬということではなく、自分の幸せにもつながっていくのだという自覚を持つ必要がある。
     特別養護老人ホームに入ったおじいさん、おばあさんは、決してそこを一番いい世界とは思っていない。
     やはりそこは何んといっても集団の場としてもわびしさ、寂しさ、辛さ、悲しさがあるに違いない。
     やはり心の通っていないところに本当の福祉はない。
     こういう人達が人の世話にならない努力をしているうちこそ、その人の生きがいがある。
     家族の者から或いは政府から物質の援助を受けることと、次ぎに精神面の愛護、同情を受けることなどに依存するという事を避けて、自分の生きがいのある生活を営むことに全精神を打ち込む姿勢。
     自分の事は自分で解決するという心意気が要請される。
     むしろ進んでは家族の者に、又人に奉仕するという精神を持つべきである。
     これには健康でなければならない。
    (5)何よりも健康であるべきこと。
     老後の問題点は健康、財政、孤独であるが、健康はその中でも最優先する。
     若し健康でさえあれば、財政に欠陥があり、又は孤独であっても、一向に差支えないが、反対に財政がうまく行き、孤独のない高齢者も健康がなければ何にもならない。
     極端に言えば健康でさえあればあとは何にも問題は無いと言える。
     厚生省が老人保健法を中心に積極的に健康づくりのため取り組むことにしたのは、自らの健康は自らが守るという大原則が、広く国民にゆきわたることを願ってのことに他ならない。
     平素から正しい健康知識を理解し、体得することである。
     前述の老人センター(老人亭)事業の一つでもあるが、それ以前に各人が研究努力して、1日も早く正しい健康知識を身に付けるべきである。
     私の体験は正しい健康知識として参考になると思い大略を左記する。
     私は以前ひどい湿疹にかかり、非常に苦労したことがあった。その時の食生活は肉食が大好きであった。
     白いご飯を飽食し、コーヒーに白いお砂糖を多く入れて飲む。お菓子を好んで食べた。
     このような間違った食生活のため血液体質が酸性に傾き、悪い影響を与えたものである事をあとで判った。
     私は満74歳6ヶ月(1985年12月末)で、世界一長寿国日本の男子の平均寿命と同じ位である。
     これは長寿者としての世界的合格者である。
     61歳の時から思い切って食生活を改善した。
     朝食は白いご飯のかわりに精製しない玄穀八種類すなわち玄米、黒豆、黒胡麻、はとむぎ、大麦、小麦、きび、ひえを粉末にしてお粥にして食べた(これを我が家では八宝粥という)。
     晩食は玄米、大麦、黒豆、小豆、粟、きびなど純雑穀のご飯を(圧力釜利用)食べた。
     一方さつまいも、じゃがいもも主食にする程沢山食べた。
     ご飯はゆっくり、充分咀嚼して少食した。
     繊維質が多いものを食べた。
     調味は塩、唐辛子を少なくして薄くした。
     間食とか、夜中には一切食べなかった。
     料理の味は、調味料、砂糖、醤油よりも醸造酢を使った。
     生野菜、山菜を多く食べた。
     食事は腹がへってから食べた。
     アイスクリーム、コーヒー、清凉飲料水、ラーメンなどインスタント加工食品と、お菓子などは一切食べなかった。
     その代り好物は海藻類。
     栗、梅干、にぼし、ひまわりの種子など。
     自然食品であった。
     大体以上の如き食生活を続けた結果、湿疹が完治したのは勿論、一時87kg(56歳の時)もあった体重が今は64kgの標準体重になった(身長170cm)。
     10年この方病気とは縁なく病院と薬のお世話になっていない。
     血圧125−75の正常。糖尿、神経痛無し。肝臓機能はGOT20、GPT19の正常。
     快食、快眠、快便の三快は私の自慢でもある。
     私はこの健康生活を通じて5つの真理を学んだ。
    (a)万病一元の原則。
    (b)自然治癒力の培養。
    (c)身土不二の真底。
    (d)肥満と宿便は万病のもと。
    (e)二少、二多、三忍の哲学。
         現在、私は元気で本業の一線にて活動する他、ロータリークラブの活動、同窓会会長職、健康に関する投稿と講演。
     多くの会合に参席、長寿道の揮毫、登山、国内外の友人から貰った手紙の回答など。希望に充ちたしかも規則的生活を営み、老人という自覚は全然無い。
     かように老齢化時代に健康的に人生を豊かに送っていると言えましょう。
     しかし、この事は私のみの占有ではない。
     誰でも健康さえ完全であれば、私同様に老後を豊かに生活出来るという標本である。
     繰り返えして強調することは高齢化時代を豊かに生きる道は健康であることが先決問題である。
     以上は決して机上の理論ではない。
     実地に体験から得た貴い健康の道であり、同時に老後を豊かに生きる道である。
     私は率直に言って資産家ではない。
     しかし健康に働いているから、生活に困ることはない。
     病弱な金持ちよりは、私の方が幸福かも知れない。
     孤独を感んじない。
     7人の子供は皆分家して家内と二人暮しである。
     今でも4人の倅達は自分と一緒に生活しましょうと慫慂しているが、私達夫婦はまだその時期ではないと頑張っている。
     健康であり、忙しく動いているので孤独を感んずるなどの暇はない。
     高齢化時代を豊かに生きる道は政府の福祉施設、厚生年金などの制度に依る国家的援助よりも、本人が先ず健康であり、希望を持ち、奉仕の精神を固めるべきである。
     かつて厚生大臣は「活力ある長寿社会の実現が必要である」と力説されたが、安定した生活と職場を保障し、健康に対する不安感を解消させることが焦点である。
     これには国家の施設とか、制度の改善と相まって、本人が健康であることがもっとも重要であることを再び強調する。
     私の日常生活健康道を七言絶句にて綴って見た。

    海藻山蔬豆麦梁
    虚心細嚼不過量
    長寿妙道君知否
    生水葷菜万歩行
         大意
    第一行 わかめ、こんぶ、のり、ひじきなどの海藻類と旬(シュン)の生野菜、山菜を多く食べ、玄米を含め、まめ、むぎ、きび等の玄穀のご飯を食べなさい。
    第二行 常に泰然とした心情を持ち、神経質を起こさず、怨望嫉妬、不平、不満等の心持ちを捨て、感謝、喜悦、明朗な精神を持つよう努力し、食事はよくかんで、ゆっくり少食すること。
    第三行 長寿の妙道を研究しよう。
    第四行 生水を起床直後に飲み、平素ニンニク、玉ねぎ、ニらなどを常用し、老衰現象は脚から来るから一日一万歩以上歩こう。

    (1987・1)
    (了)


8. 米「ワーキングマザー」誌

    肺ガンは食事療法で予防
     アメリカの女性に一番多いのは肺がん。
     二番目は乳がんだが、このところがんの原因と対策について様々な説が主張されている。
     まず「ワーキングマザー」誌(2月号)では、肺がんは食事療法で防げると伝えている。
     全米がん学会の調査によれば、女性の肺がんは、遺伝によるのは全体のわずか4分の1で、残り4分の3は食事の摂り方が大きく影響しており、なかでも最大の要因は脂肪の摂りすぎ。その証拠として取り上げられているのが、なんと日本の女性。
     脂肪をあまり摂らない日本女性に肺がんはまれなのに、米国に長く住み米国型の食生活をしている日本女性やその子ども、孫たちには、米国女性並みの高い発病率があると言う。
     そして「肺がんにかからないための食生活」の著者ゴーバック氏は、脂肪摂取量を日本女性なみに少なくすることが理想的とアドバイス。
     赤身の肉は週2回以上食べないこと。
     肉より鶏や魚がよく、米、イモ、野菜など繊維の多い食品を多く摂ることがポイントだという。
     また乳がんは、ハーバード・メディカルスクールや全米がん学会の調査によれば、アルコールをたしなむ女性に発症率が高く、週3回以上飲む人は全然飲まない人の2倍もの危険率だという。

    (62・6・24 サンケイ)


9. 薬害ない野菜作って 見かけ悪くてもがまんをします

     「最近の農業はどこか狂っていませんか」
     先日、松江市近郊で家庭菜園を楽しんでいる初老の人が、こう話しかけてきました。
     内容は農薬の使用方法で、自分が栽培するダイコン、カブなど野菜類の葉っぱは虫が食べ、葉によっては網み目のようになっているのに、農家が栽培する野菜は虫の気配さえない。
     農家は農薬の散布を繰り返しているためだ−というのです。
     その人は、腹に据えかねるように続けました。
     「数日前のことですが、農家の人がダイコンに農薬を散布。二日後にさっと収穫して市場に出荷しました。これでは野菜は農薬漬けです。消費者はそれを知らずに食べることになります」。
     ただ、農家も自家用の野菜には農薬を使わないのか、虫に侵され、同じことが米づくりにもみられると訴えていました。
     私も3年前から近くの農家から23平方メートルの畑を借り、日曜農業を楽しんでいます。
     今秋、ダイコンのタネをまくにあたり、昨年のように虫に悩まされない方法はないものかと考え、タネ屋に相談しました。
     すると店主は「この農薬を使いなさい。ただし劇薬に指定されているので、住所、氏名を記入。押印してください」と、農薬の箱を出してくれました。
     ところが、家に帰って説明書を読むとかなりの劇薬らしく、まびき菜は食べられない−とのこと。
     電話で農協に問い合わせると「雨量などによって多少は異なるが、農薬の残留期間は約3ヵ月」という返事です。
     結局、買った農薬はダイコン畑には使わず、植木などに使いました。大気汚染、水質汚濁、土壌汚染など、右を向いても左を向いても公害いっぱいのこのごろ。
     農家は薬害のない野菜を作って出荷してほしいものです。
     そして消費者も農薬漬けの見た目がきれいな野菜を歓迎しないで、多少は虫に侵された野菜を食卓に乗せるよう心掛けたいものです。

    (松江支局 飯庭槙三記者)
    (61・12・9 サンケイ)


10. 高知卵とスーパーの卵

     倉敷市 貝原邦夫 

     最近新聞の声(投書欄)に何回か、これでよいのか今の卵・・・・・・。
     その趣旨を要約すると、物価高の現在、昔ながらの安い卵、主婦にとって有難いと思いながらも、料理する度毎に不安に思うこと。
     まず手にとって割る時に殻が非常にやわらかく、すぐくだけてしまう。
     中の黄味の色はよいが(筆者註、添加薬品で色は自由に調整可能)昔食べた卵とちがい、ピンポン球のような球形でなく、何だか形にも力強さがなくたるんでいるようで水っぽい。
     この卵、毎日たべてもよいのだろうか?
     ――私は昨、昭和61年3月に、遠藤青汁友の会高知支部の野村さんを訪問しました。
     安芸郡芸西村長谷の自然飼育養鶏の実相をつぶさに拝見。
     その卵に魅せられて、帰倉後、倉敷で毎月第三金曜日に行っている遠藤青汁教室の皆さんにはかり、例会前日に宅急便で送っていただき、会員ともどもこの高知卵を愛用しています。(1パック10こ入500円)投書を見た数日後の或日家内と話し、昔ながらの味わいのある卵だと喜こんでいただいているが、この卵スーパーの卵とどんなにちがうか比較してみようということになりました。
     次に比較試験の結果を申し上げますが、この試験に使用した卵。
     高知卵は6月19日の青汁教室で持ち帰った有精卵。
     産卵後約1ヶ月経過したもの。スーパーの卵は隣家にお願いして手に入れたもので産卵後の経過日数は不明。
     試験開始は7月15日。
     比較の方法、それぞれ透明のガラスコップに入れ、食器戸棚の中、30度近い室温で観察。

      (別表) 野村さんの養鶏場

     高知市の東方安芸群の山村で約2500羽を飼育。
     鶏舎はバタリーではなく、放し飼いで、広い建物の中を区画して各部屋300羽宛を収容(大集団では鶏の社会にもいぢめが出来て傷鶏が多くなる由)飼育場は屋根のある鶏舎と直射日光のあたる運動場にわかれ、境に門扉を設け開放してうちそとで土遊び、エサ、水飲等自由自在に生活し、夜は屋内に帰って門扉をしめる。
     四周の高い全網をとび越えて、更に自由の天地をもとめて遊ぶ鶏もいるが夜はみな我が家に帰って眠る由。
     給飼の方法は下にケールを一面に敷きその上に飼を入れ、給水は水でなく青汁を与えると。
     お邪魔した時、運動場にもケールの束が沢山置かれて、我々が青汁に使用しているケールよりはるか高級品がふんだんに与えられていて、ここの鶏は人間様より幸せだなーと冗談を言ったことも思い出します。
     庭にはカキ殻やトウモロコシの大きな山がありました。
     其の他の飼料は、大量飼育のため配合された、出来るだけ添加物の少ないものを選択して使用しているとの事。
     野村さんの話に、現在の大量飼育、全飼料を自家調整は不可能なので、若し購入飼料によくないものが多少入っていたとしても、遠藤先生のお説、青ナッパの大量供給で毒を消すねらいのもとにこんなに沢山あたえるのだと言った言葉が未だに耳に残ります。
     地面には全面にオガクズと、もみがらが敷きつめられ、定期に鶏糞の掃除をして衛生管理に資するとともにケール無農薬有機栽培に活用している由。
     なおくわしい事を知りたいお方は、新聞下欄の高知センターにご照会下さい。


         高知の卵スーパーの卵
    7月15日卵を割る時の感触、殻が固く丈夫そう。黄身が大きく球形で張りがあり力強い。カラザ白くて太くたくましい感じ。殻は軟らかくうすくて投書にあったのと全く同じ。黄身の色は高知と同じだが外観は力強さに欠け球形でなく軟らかそうでダレ気味カラザ身も少し細くてひ弱い感じ。
    7月21日黄身は原形のまま、白身も変化なく、すかしてみれば透明で前方の姿明瞭。試験開始時とかわらず。黄身の上に白いすじ状のカビ発生。白身も透明度を失ない前方が見えない。
    7月29日黄身上部に白色と灰色の筋状のカビ発生。白身やや黄色味を帯び透明度を失う。黄身、白身全体が完全に腐敗してとけ、表面全体がカビでおおわれ、卵の形を失ってしまう。
    8月 3日黄身上部に発生した帯状のカビ、量の変化は殆んどないが2/3ほどは灰黒色となる。黄身上部はまだもり上り、下部はたるむ。全体形は判然と球形を保つ、白身黄変して透視不能腐敗臭あり。黄身、白身の区別全くなくなり、全体がゼリー状の一かたまり。上部は白色、その下部は茶色、更に下は黒味を帯び、最下部は黄白色のクリーム状。腐敗臭極めてひどい。
    8月 4日試験終了。廃棄処分の際卵の原形くずれず日常の使用時と同じ形態を保つ。全体が固まり、周囲のコップにこわ張りついてはしで落さないと出ない程度となる。



11. リカバーミルもっとPRを

     熊本県 A.I. 

     「リカバーミル」早速試みましたところ非常に結構でした。
     キャベツ葉4枚をやってみたらもう2分で出来上り喜んでいます。
     従来は、手廻しでやり、それをガーゼなどでしぼり作っていましたが、その苦労は、老人などでは不向で悩んでおったが、これで解消しました。
     これはもう少々PRの必要があります。
     青汁紙にも、“すぐに出来てほとんど労力いらず瞬時に呑める”という具合に、皆に分かるようにして下さい。
     青汁つくるのに一番つらいのは最初の葉つぶしが困るわけですから。
     そして一緒にのんでよいので、量も少なくてよいような気もします。
     とにかく、これで助かります。永い間のなやみが解消されたことを御報告いたします。

    (62・5)



12. 血尿完治

    清水市 H.S. 

     今日は嬉しいお便りが出来ますことを心から感謝いたしお礼を申しあげます。
     昨年、ケールの種子をお願いいたしましたものでございます。
     息子(現在22才)が高卒の折の身体検査で、血尿が出ていることがわかり、再検査の勧告がありました。
     就職試験目前であったので、心、平静ではありませんでしたが、とにかく静岡済生会病院で外来検診を受け異常なし。
     後はカテーテル検査をしてみなければとのことで入院しましたが、はっきりしたことがわからず退院。
     止血の薬を飲んで様子をみてみようとのことでした。
     月に1回の割で検尿検査。
     今に止まるだろうとのことでしたが一向に治らず、いぜんとしてプラス3という結果が出ておりました。
     薬も、もう飲まなくていい。
     生活も普通人と同じで結構とのこと。
     スポーツをやっていて(子供はサッカーを部活でやっておりました)急にやめるとこういう状態になることも時たまあるとか。
     親としてはどう対処すればいいのかお手あげ状態でもんもんとした日々を過ごしておりました。

     昨年春、知人から青汁のことを教わり、私共親子、語合った結果、青汁にかけることに決めました。
     今治しておかなければという必死の気持でした。
     61年4月3日に静岡の青汁スタンドに出かけ、新聞や、話を聞かせていただいたり、教わったりして、青汁を毎日飲み続け、夏の暑い折は顆粒のものを用いました。
     また、食事も、いも、豆、ナッパを心がけ約4ヶ月近く続けた7月終りの検診で出ていないとのこと。
     この結果を知りました時の私共の喜びは例えようがありません。
     信じていた通りの結果になった。
     青汁にかけてよかったと心の底から思いました。
     息子もこれを境に気のせいか明るくなったような気がします。

     とりあえず青汁を教えて下さった知人に報告しましたところ、大変喜んで下さり、一回きりではまだわからないから後暫らくは続けなければ駄目よ、と念もおされました。
     その通りに続けて半年。
     毎月1回検尿他診察の結果異常なし。
     やっとこれで本ものかという気持になれつつあります。
     忘れも致しません。4月28日には“なんでも青汁”の本と種子を送っていただき、読ませていただいたり、ケールは庭に植えていますが、たとえ少しでもと思い頑張っています。
     この嬉しい気持をどうお伝えしていいのかうまくいいあらわせませんが、本当に有難うございました。

     息子の様な状態で悩み困っている方がいらっしゃれば是非青汁をためしていただきたいと知っていただきたくペンをとりました。
     本人に偏食があったので食の片よりがよくなかったと反省し、一家で気をつけて毎日を過ごしております。

    追伸 青汁を購入に出かけました折に、私(50才)も青汁をいただき、また、息子につきあってのんでおりましたところ、手の甲にいわゆる老人斑というのでしょうか、しみの様なものが出ておりましたのが、うすく消えてきつつあります。
     小さいものは殆んど消えてわからなくなり、大きく色の濃かったものも茶色の色が随分淡くなってきております。
     これも青汁の効用に他ならないものと思われます。
     もう一度、本当に有難とうございました。
     青汁とは一生おつきあいしていきたいものと思っております。

    (62・2・22)



13. 大の礼賛者

     佐賀県 S.K. 

     昨年夏に知人から、主人(74才)の高血圧には青汁を飲ませなさい、とおしえて頂いて、早速「青汁は効く」の本を求めました。
     ケールが一番とのことで、その種を取りよせ、9月末に種を蒔いて、今畑にはケールの青葉が見事に育っております。
     1日毎に青汁を作っておりますが、主人と二人ですり鉢ですったりついたりして、800gのケールの葉をすりつぶして、青汁をしぼり出しています。
     朝食に1合夕食に1合のみ始めて1ヶ月余りになりました。
     お蔭様で、血圧も平常となり、便秘もしなくなりまして大変喜んでおります。
     この頃では自分の体験から自信を得まして、大の青汁礼賛者となり、知人の方々にはわざわざ出かけて行って、青汁の効用を説明しております。
     生涯飲みつづけると張切っております。

    (62・2)



14. 調子よろし

     大阪府 T.Y. 

     以前グリーンマグマをのんでおりましたが、何かもう一つという感じでした。
     でも、自分で青汁がつくれるような畑もないしと思っていた時にピロサンのことを知り、さっそくとりよせました。
     それまでよく胃の痛みがあったのですが、さいきんは食欲も出て、調子がよくなってきたように思います。
     ありがとう。
     体のよわい人とのためにがんばって下さい。



15. 肝硬変

     東京都 H.M. 

     肝硬変といわれて10年。
     青汁のお蔭で病状も順調でございます。



16. 質問箱 薬ではなく食べもの


     調子がよくなったのでやめたい、といってききません。
     どうすればよろしいか?


     絶対やめてはなりません。
     病気が何であろうと、青汁でよくなったのは、平生の食事にナッパが不足していた証拠です。
     やめたら、またもとのモクアミ。
     折角の努力がムダになります。
     薬は、よくなればやめるべきですが、青汁は薬ではなく食べものの不足分を補うためのもの、であることをよく理解してもらってください。



 コラム紹介

    能(よ)く心を伏する者を最も多力とす

     五苦章句経   



    捐(す)てよ、さらば得べし。
    死せよさらば生くべし。
    むなしかれよ、さらば充たさるべし。
    得んと欲して失ひ、生きんとして死し、充たされんと欲して常にむなし。
    人生成功の秘訣は自捐にあり。
    我らは小なる自己を捐てて大なる神を得べきなり。
     内村鑑三 所感十年   



    ナッパこそ天地自然のこよなきめぐみ



    頭寒足熱腹八分
    いつもニコニコ、セッセと動き、
    イモ・マメ・ナッパで息災長寿
    心・身・食の三元調和



    ロシア人は
    食べ難い雑草をカロチンに富むペーストにする料理法を
    知っている



    艱難を知らざる人ほど
    不幸なるはなし
     ドミトリアス   



    死に直面し死を凝視する時ほど真剣になることはない。
    真剣になりすべての執着を離れた時仏性を得る
    (高山坦三)   








ご意見・ご要望はこちらへクリック
階層リンク 田辺食品 青汁 健康と青汁 上の階層へ
サービスリンク 更新記録 全体構成 商品紹介 注文方法

Copyright 2011 08 田辺食品株式会社