健康と青汁タイトル小 <1987年7月15日発行 第371号>
 目次




1. 老化をふせぐ

     医学博士 遠藤 仁郎 

     「42才の主婦です。40才より生理がうあがってしまいました。A先生は、40才では早すぎる。ホルモン療法をしないと、どんどん老化し、50才ぐらいには腰はまがり、骨はぼろぼろになり、10年は早死にしますよ。とおどかされ、次の日はホルモン注射と飲み薬をいただきました。一週間すれば反応があるといわれましたが、何らかわりません。
     いぜん、B医師から、ホルモン療法をすると子宮筋腫や子宮癌になりやすいから、してはいけませんよ。といわれたことがあるので、とても心配になり、C医師の診察をうけました。C医師は、ホルモン療法をすると確かに癌になりやすいといわれています。また、老化もします。けれども、そんなに心配なら、無理に治療する必要もないと思います。日々若々しい気持ちですごせばいいですよ、といわれたので、少しはほっとしましたが、気持ちがすっきりせず、暗い日々をすごしておりました。
     ある日、いぜん飲んでいた青汁はどうかしらと思い本を読みました。10年前、産後血圧が上がり困っていた時、主婦の友で青汁が効くと知り、「青汁と健康」の先生のご本を買い、ケールの種子もおくってもらい、乾燥青汁ものんでおりましたが、材料をつくるのが大変で、2年前すっかりやめておりました。
     あるページに、ある年配のご婦人が、さかんに飲んでおられると、とっくに上がっていた生理がまたあらわれびっくりされたとのこと。これしかない!と思うと沈んでいた気持ちが晴れました。1月半ばから、とりあえずイモ(朝・昼)マメを食べ、青汁(乾燥青汁+牛乳)を一日3回飲んでおりますが、胃下垂がひどいので一度にたくさん飲めません。春からは主人にケールをつくってもらい、がんばって飲んでみようと思います。」
    (61・1)

     B・C先生のいわれるとおり、ホルモン療法はウカツにやるべきではありません。生理がはやく上がったことはたしかに老化現象の一つですが、あなたのからだになにか無理があったためでしょう。むつかしいことは知りませんが、それも「血のにごり」のせいでしょうから、ともかく血をきれいにすること。そのためには、食べものを正しくすることがだいいちであり、うんとナッパを食べ、青汁を飲むことしかありません。
     ひどい胃下垂があるとのことですから、あなたは多分、細だちでスタミナのない、神経質の方なんでしょう。そこで、元気になろう、もっと太りたいと、肉や魚や卵のおいしいおかずでご飯を食べ、甘いものもよく食べる。市販の出来あい食品をよく利用し、おいしくない上に手数のかかる野菜類は敬遠するといった、カロリー・蛋白質は多いが、ミネラル・ビタミンの不足した食習慣だったのでしょう。
     そのため血がすっかりにごってしまい、血圧が上がったり、ホルモン系の異常もあらわれて生理のおとろえをはやめるといったことになったのだろうと思われます。もしそうだとすれば、その裏返しをやればよい筈。とりすぎているカロリー・蛋白質をへらし、とり足らなかったミネラル・ビタミン源を十分に、いや、むしろ多すぎるくらいとるようにすれば、血はきれいになる筈です。
     その上、便利な出来あいものはさけ、なるべく自然の安全なものにするよう心がければ、いっそう血はきれいになります。
     この食事の中心になるものはナッパ・青汁ですから、ご主人がつくってくださるのでしたら、手数はかかっても、絶対安全で良質のもの。化学肥料も農薬もつかわない、昔ながらの健康農法、いわゆる有機栽培で、ケールをはじめ、季節季節の野菜ことに青ナッパ類をしっかりつくってもらい、もりもり食べ、青汁にもする。そして、少なくとも3〜4合(ケール7〜800グラムから1キロ)くらいは飲んでほしいものです。
     胃下垂があっても数回に分ければ何のことはありません。なお、胃下垂にいちばんよくないのは糖分。
     菓子・ジュースはやめ、味つけの砂糖もなるべく少なくすること。また、便通をよくすることも大切です。便秘すると血がにごります。繊維を十分とるため、ナッパを主とする野・山菜、海藻なども、よくかんで食べてください。これを熱心につづけていれば(調子がよくなっても決してやめてはいけません)、生理もあるいはまたあらわれるかも知れません。たとえそれは望めなくても、一般体調はかならず好くなりますから、適度の運動をし、C先生のいわれるように、いつも若々しい明るい気持ちですごしていれば、A先生のいわれたような老化現象は、おそらく人並、あるいはそれ以上におくれて来るにそういありません。
    (61・2)



2. 胃潰瘍と生野菜

     医学博士 遠藤 仁郎 

     青汁に熱心な奥さん
     「ケールの栽培をたのんでいたおじさんが胃潰瘍になり、診察をうけたところ、先生は、“青汁はイカン。生野菜もイカン。やわらかくよくたいて食べなさい”といわれたそうで、このおじさん、折角畑いっぱいに大きくそだっていたケールを、みんな根こそぎ抜いて捨ててしまわれ、材料に困ってしまいました。潰瘍には青汁や生野菜はほんとにいけないんでしょうか?」
    とのこと。
     「いや、とんでもありません。いけないどころか、絶対必要です。それは、ナッパ・青汁で栄養のバランスがとれ、血がきれいになって治癒力がたかまること。緑要素の傷にたいする直接効果もあるからですが、そのほかに、潰瘍に特効するといわれたUビタミンというものがあります。このUビタミンは、1948年にChenyというアメリカの学者が生キャベツから発見したもので、一時、潰瘍の治療には生キャベツ汁がさかんにつかわれたこともありました。
     キャベツだけでなくケールその他のナッパにもあります。しかし、あるのは生の野菜だけで、煮るとこわれてなくなってしまうんです。また、やわらかくたいてといわれるのは、繊維の刺戟をおそれられるためと思いますが、それは粗い繊維のことで、細かくかみくだいたり、すりつぶしたものは、少しも差支ないばかりか、潰瘍の治りの妨げになる便秘を防ぐためにも必要なものです。それはともかく、どの点からみても、青汁や生野菜が悪い筈がありません。事実またよく効きますし、治りにくいものでも、これでよくなっています。
    (61・6)


3. ナッパ不足と農薬のせいでないか

     医学博士 遠藤 仁郎 

     島根県の農家の主婦の方から
     「いろいろご指導ありがとうございました。さっそくわが家のまわりの青葉で青汁をつくってのんでいます。キャベツ、大根の葉、人参の葉、約250〜300グラムをみじん切りにし、ミキサーに水を1合入れ、できた青汁約2合くらいを、薬局ですすめられたカルシウムと、今日で15日くらいになります。農家で(梨栽培)、毎日立って両手をあげて仕事をしています。1ヶ月に4〜5日は疲れが出て床につきます。風邪はひきやすいし、食事をすると下腹がはり、一日中オナラが出て、便秘はする。皮膚病は出る(湿疹)、皮膚はカサカサ。現在50才ですが、44才ぐらいから目の回りにシワが多く出て悩んでいます。一昨年は神経痛をやり、たいへん難儀をしました。腸によいという新ビオフェルミンを青汁に合せて飲んでいます。ケールの種子少しお願いいたします。」

     ナッパ不足が主な原因だろうと思いますが、梨栽培につかわれる農薬のせいもありましょう。ともかく、まずナッパをうんと、少なくとも一日1キロ以上(多いほどよろしい)。青汁にして飲んだり、食べること。
     1キロのナッパは青汁にすると正味約4合(ミキサーでは入れる水の量だけふえる)。そして、おそらく過ぎているだろうと思われる白米飯をひかえ、菓子やジュース類はやめ、味つけの砂糖もできるだけ少なくすること。
     また、食料品店のインスタントものなど便利な出来あい食品をなるべくさけること(添加物がさわっているかも知れませんから)。ケールその他野菜も、化学肥料ではなく、昔流の堆肥を主とする有機農法で栽培し、農薬は絶対つかわないこと。本業の梨栽培のための農薬にも十分気をつけ、なるべくつかわないようにしてください。
    (61・2)


4. 嘔気嘔吐のあるとき

     青汁は味もにおいもよくない。それだけでもムカムカしたり吐くこともある。しかし、妊娠や、こどもの自家中毒、昔よくあった胃蛔虫症の頑固な嘔気、嘔吐などに、青汁だけは妙にうまくうけつけられ、奇効を奏することがある。だから、どんなばあいでも、ともかく、のんでみるのも一法。無駄でないようだ。


5. 前立腺肥大ととり組む

     医学博士 遠藤 仁郎 

     前立腺は膀胱の出口のところにある胡桃大の腺で、その真中を尿道が通っている。
     これが肥大すると尿道が圧迫され、排尿がうまくゆかなくなる。排尿の開始までの時間や、排尿に要する時間がのびる。尿意を感じて排尿が始まるまでの時間は、ふつう10秒以内だが、それが長くなる。尿線が細く、勢いがよわく、出終るまでの時間も長くなる。また、終了のケジメがつかず、いつまでもポタポタがつづくようになる。それでも、初めのうちは完全に排尿され、膀胱はからっぽになるが、やがて、しだいに残りだし(残尿)、排尿回数(ことに夜間の)が多くなる(頻尿)。
     また、尿道が過敏になり、抵抗がたかまり、出しぶりはじめる(排尿困難・シブリ)。時には全く出なくなることもある(尿閉)。このシブリは、食べすぎ、飲みすぎ、運動の不足(長時間の座臥)、寒さ、多尿、便秘、精神的、性的興奮などによって、前立腺が充血し、腫れてくるためにおこり、夜間のことが多い。昼間に少ないのは、運動や排便などで、充血が少なくなるからだ、そうだ。
     私はもともと排尿開始に時間がかかるたち(体質らしい)だったが、67〜8才ごろからポタポタが始まり、夜間排尿の回数がふえた(いぜんから、昼間より夜間の方が多い傾向ではあったが)。どうやら、この頃から肥大気味になっていたのだろう。74〜5才頃、ギリギリまで辛抱していると、イザ出そうとして、仲々出ず、難渋するようになり、76〜7才頃には、姿勢を変えたり、寒さにあたると、急につよい尿意があらわれ、制止がきかず、グズグズしていると洩らしてしまう、といったことがあった。
     しかし、さいわい、この二つは2〜3年でおさまり、ポタポタと夜間排尿の回数が多いだけになっていた。ところが、82才の春、4月ごろだったが、つづいて2回、完全尿閉ほどではなかったが、かなりひどい排尿困難発作がおこった。第一回は、夕食にうまいバイキング料理を鱈腹食べ、ビールもいささか過したあと、それまで普通に出ていたのが、夜半ちかい11時ごろからシブリ始め、チビリチビリと、ほんの僅かづつしか出ず、膀胱はツッパリ(収縮)通し(シバリ)、ようやくおさまったと思っていると、30分もたたないうちにまた始まる、という状態が明け方5時ごろまでつづき、散々苦しめられた。
     しかし、6時すぎになると、まるで嘘のように、また普通に楽に出だした。2回目は、それから間もなく、やはりうまい夕食を満喫したあとにおこり、経過は全く同じだった。これらは、みな前立腺の症状そのものなのだが、いつもは、昼間はもとより、夜間でも楽に出ていたので(たまには多少のシブリやシバリ傾向はあったが)、別にそう大して気にもとめないでいた。
     85才になった一昨年の2月、ドック入りし、ほかの科はすべてフリーパスだったが、泌尿科でひっかかり、前立腺の肥大を指摘され、手術をすすめられた。手術は今ではごく簡単だそうだから、やろうと思えばいつでもやれる。が、親からもらったからだはなるべく傷つけたくない。それに、今さしせまった状況ではないし、こういうことこそ自分の領分。自分なりになんとかならないものか。一応とり組んでみるのも無駄ではあるまいと、手術は見送ることにした。

     さて、問題は夜間の頻尿とシブリとだ。頻尿の方は、たとえたびたび目はさめても、すぐまたねつかれるから、少しも苦にはならない。厄介なのは、そう度々ではないし、程度もまちまちだが、きまって11時ごろから始まるシブリ(排尿難)とシバリ(膀胱の収縮)。そこで、その原因とされているもののうち、食べもの、夜間の尿量、便通、寒さとの関係について観察してみることにした。そして、一年半ちかい間の、いわゆる試行錯誤をくりかえした結果わかったことは、

    1. 食べものとシブリの関係は、いわれている通り、また、最初の発作がそうであったように、食べすぎ飲みすぎ ことに肉類の食べすぎは、たしかによくない。また、スープや吸い物、うまいダシで煮た野菜類でも。おそらく、エキス分の刺戟で充血がおきるためだろう。もちろん量によりけりで、少しだけ(高級料理のように)だと少しもさわりはない。反対に無刺戟性のものでも量がすぎれば、やはりいけない。なお、こたえるのは夕食だけで、朝・昼食には何を食っても、少々量をすごしても、ちっともなんともない。
    2. 夜間尿 尿量が多いからシブルのか、シブルから尿が多くなるのか、ともかく、夜間の尿量の多いとき、いつもではないが、シブリがちだ。
    3. 寒さ これも、尿量の関係ででもあろうか、シブリは寒い時に多いようで、ただ足さきが冷えるだけでもおこることがあるほどだが、暑い夏分には殆んどない。
    4. 便秘 思いあたる原因のないばあい、どうも便秘が関係していることが多いようだ(下腹部のウッ血のため前立腺も充血するのだろう)。シブリとともに、しきりにガスが出たり、強い便意があらわれ、驚くほど大量の排便をみることがある。しかし、それでシブリが和らぐとばかりはいえない。

     ところで、前立腺の肥大も一つの老化現象であり、そのもとは血のにごり。そのためのホルモン系その他の異常が下地になり、そこへ充血をおこすもろもろの刺戟がはたらいて、しだいに肥大してくるのであろう。だから、いつも血はきれいにしておくべきであり、そのためには日常生活、ことに食生活の合理化=安全化完全化、したがってナッパ・青汁中心の食事が望ましいわけだ。私の平素の食事は、だいたい、それに近いものだ(本紙362号、61年10月参照)。
     しかし、それを、ふつうのように、夕食に主に食べるのには問題がある。そこで、次第に、刺戟性のつよいうまいものや、利尿作用の強いナッパ・青汁、あるいはクダモノなどは、何を食っても、また少々過ごしても影響のない朝・昼食に食べ、夕食には、無刺戟性で、むしろ縮尿作用のある米飯の少量をミソや漬物で食べる。あるいはパン・イモの少量(100〜150グラム、時には何も食べない)にするようになった。
     また、便通をととのえるためには、繊維を十分とり、つとめて運動もして、毎日快通するよう、また必要に応じては、就寝前、も一度排便するよう心がける。寒さにたいしては、これまで夜具は寒くない程度にうすくし、コタツもつかっていなかったが、夜具を厚くしコタツも入れ、からだを冷さないよう気をつけることにした。
     このように、いうならば常識的の一般養生法をまもり、不心得な反則さえおかさなければおおむね安泰であり、これをつづけてゆけば、すくなくとも病勢の進行は避けられるだろうし、ながい間には、あるいは少しづつでもよくなってゆくのではないか。そんな期待ももてそうな気もしている。
     しかし、そこは人間。お恥しいことながら、ともすると脱線。いわゆる試行錯誤を重ねていることも白状しておかねばなるまい。たとえば、無難な筈の夕飯もお寿司、おこわ、もちなど、つい食べすぎる。また、朝昼だと、直接には影響しないが、2〜3日つづけていると、便秘傾向となりシブリだす。菓子類もまた同じ。少量はむしろためによいくらいだが、好物なのでつい過ごす。また朝昼のは直接には無難だがつづけると、やはり便秘してやられる。うまい肉類。家ではともかく、困るのは宴席。昼食はまことに嬉しいがたいていは夕〜夜宴だから、少しづつならと警戒しながらも、つい過して手痛い目にある、といったぐあいだ。
    (62・4)


6. むかし話(初期の旧稿から) 裏街道をゆく

     医学博士 遠藤 仁郎 

     さびれた野みち山みちをひとりトボトボとゆくのが大好きだった。
     そこには邪魔になる車もなければ人家もまばら。路ばたにひっそり咲く小さな花。かすかな虫の羽音。鳥の声。木にも草にも石ころにも、枯葉のつもる谷川のかすかなせせらぎ、苔むした岩、文字もさだかならぬ石ぶみ。その一つ一つに捨てがたい興趣はつきない。
     今でこそあるけなくなったが、いぜんは暇さえあれば、いや、わざわざサボってまでもよく出かけたものだ。その、同じくせが専門の仕事にもやはり出るとみえ、これという当てどもない古方をたづね、失われた訓えをもとめて遍歴をはじめた。
     そこには、先人の貴い多くの経験や苦心のあとがうかがわれ、また、輝かしい独創や、鋭い予見のひらめきに、おのずから襟を正すこともある。これこそ医学の裏街道というものでもあろうか。今更のように驚くことは、新しい科学の恩恵からこぼれ落ち、あるいは見放されて、ここにあつまっている人々の少なくないことだ。
     彼らは近代医学にあこがれ、たより、しかも、それに失望して、ここにさまよいつづけ、希望をつないでいる。いや、そこにはじめて光明を見出しているばかりか、しばしば驚異的な効果さえあげている。科学医学がこれほどまでに進んでいるというのに、これはまた何としたことだろう。
     現代科学のあまりにもめざましい進歩に眩惑されがちなわれわれは、とかく新しい学説にのみとらわれ、新しい高価な薬剤・機器・技術にあこがれ、ふりまわされがちだが、それはちょうど、舶来の高級車にふんぞりかえり、外国タバコをくゆらしながらハイウエイをぶっとばして、いい気になっている姿ではないだろうか。
     たしかにこの医学の表街道はすばらしい。けれどもそれは、学者のひとりよがりではないにしても、一般大衆からはあまりにも縁遠い存在にしかすぎないのではないだろうか。新薬が出たとあれば、有無をいわずとびつき、いい塩梅に実験動物にされているきらいはないか。
     薬屋は先を争って高い特許料もいとわず売り出す。そして、何年か後には、それが有害だったとわかったりする。新しい技術また同じ。しかも、それを利用しうるものはごく一部限られた人たちだけ。多くのものは、やはりトボトボと山坂をたどり渓流をかちわたっている。
     だがしかし、雑多な機器にわずらわされることもなく、まったくの素手で、あるいは、わずかな簡単な道具だけで、かえって、むつかしい現代式医療よりも、よりよい結果がえられることもある。路銀さえあれば、誰れしも今時、昔ながらのお籠で道中するものはあるまい。
     経済的の面は、保険や社会保障制度のおかげで問題にはならぬとしても、そうしたハイウエイはどこにでもついているわけではないし、そうした高級車がどこにでも備えつけられているわけでもない。また、何もかもが文明の利器にたよりすぎると、便利は便利そうだが、それだけに、“鶏を割くに牛刀を用いる”ことにもなりかねない。歩けば5分もかからぬところへ行くのに、わざわざ高級車をひき出し、広いハイウエイを遠廻りしてゆく。すごい金と時間のロスといったコッケイきわまることにならぬものでもない。
     そのうえ、つかいなれた設備がなければ、機器や薬がなければ、手も足も出ぬ片輪の医者になってしまわぬがものでもない。それにひきかえ昔ながらのトボトボ医者は、道があろうが無かろうが、いつでもどこでも行こうと思えば行けぬところはない。しかも無事故うけあい、というもの。兎と亀ではないが、スピードこそのろいが、結局は早く行きつくこともあろう。さりとて、この新しい恩恵を排斥したり捨てようというつもりは毛頭ない。ただ、この、静かなさびしい裏街道を、ゆっくり、おっちりあるくことも忘れてはなるまい、というまでだ。

    (29・1)

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7. 子供に成人病対策のススメ 文部省が詳しい手引書

     “飽食の時代”を迎えて糖尿病や高血圧などの成人病が子供たちの間にまで広がっているため、文部省は動脈硬化の予防を呼びかけた児童・生徒向け手引きと学校での糖尿病の管理・指導法を説いた教師用テキストを作成、全国の公立小・中・高校などに配布した。

      「ラーメン、うどんのつゆは残すこと」
      「おやつは食べたい量の半分ぐらいで十分」

     などと具体的に解説している。
     同省がこの種の手引きを作ったのは初めてで、食足りた世相を象徴した形だ。

     手引きは子供用が「児童・生徒の健康づくりのポイント―動脈硬化の予防はこどもから」でB5判15ページ。
     教師用は「学校における糖尿病の管理指導―小児糖尿病の手引き」(A5判113ページ)。
     いずれも日本学校保健会に委託して編集を進めた。子供用の手引きは、分かりやすいようにカラーイラストを豊富に使って動脈効果の恐ろしさを説明。肥満や高血圧、糖尿病、血液中にコレステロールが増えすぎる高脂血症などが動脈硬化の原因になることを紹介。
     「実はこうした病気はみなさんのようなこどもの時から始まっている」として、高血圧などの実態にも触れている。
     さらに成人病の主因に「食生活のみだれ」をあげてカロリーのとりすぎや偏食、塩分のとりすぎなどに注意するよう指摘。
     心構えとして、
      「牛乳か鉄分を多くとる」
      「食塩は一日に10グラム以下に」
      「緑黄色野菜をたっぷり」
     などを例示した。具体的な食事の知恵も細かく解説し
      「主菜、副菜を組み合わせて一日に30種類以上食べれば合格」
      「ラーメンやうどん、そばのつゆを全部は飲まずに残しておくこと」
      「かけじょうゆはだし汁などで薄めて使う」
     といった方法を伝授している。おやつについても食べ過ぎを戒め、
      1. 決まった時間に食べたい量の半分ぐらいを食べる
      2. カルシウムやビタミン類の豊富な食品を選ぶ
     ――などを手ほどき、最後に、食生活をただすと同時に活発に運動をすることも動脈硬化予防に役立つことを強調している。一方、教師用の手引きは糖尿病の子供をあずかる先生たちのために病気の基礎知識から日常の指導法、食事療法の進め方まで懇切に説き起こし、子供たちに糖尿病をコントロールしながら学校生活を続けさせる方法を示したのが特徴。学校で積極的に検尿を実施して糖尿病を早期発見する必要性にも触れ、「病気を初期の段階で発見し早くから適切な治療や管理を行うことのできる体制づくりが強く望まれる」と訴えている。
    (61・7・31 日本経済)


8. 食句 煙草飲みにワカメのみそ汁

     最新の動物実験の研究結果によると、ワカメのみそ汁の効果が証明されました。ニコチン障害で体重が低下し、コレステロールの増加したネズミに、ワカメの粉末を与えたところ、ニコチン障害に効きめのあることが分かったのです。また、青ノリに含まれているメチルメチオニンという物質がニコチンと結合されて、血管の収縮、高血圧、動脈硬化などのニコチンの毒を防止することも分かっています。ワカメやノリはニコチンを無毒化し、消費されたビタミンCも補給できるわけです。

    (平野 雅章=食物史家)
    (60・2・20 サンケイ)


9. 高齢化時代を豊かに生きる

    (1) 高齢化社会の進行は運命的である。世界の富める国になった日本は、人生80歳を迎える世界第一の長寿国として、老人人口が急激に増加して社会問題になっている。人間は誰でも長生きしようとする慾望を持っているが、寿命が延びれば、延びる程個人的にも国家的にも多くの問題が生ずる。高齢者が生きがいのある生活を営み、健康に、余生を楽しむことが出来るよう職場提供定年延長年金及び医療保険制度整備など社会的環境造成が叫ばれているのは宣なるかなである。
     U・Nの規定によれば、65歳以上の老人人口が総人口に対する比率が7%に達し、継続人口の老齢化が進行している社会を高齢化社会という。現在、日本では65歳以上の人口は1,240万人にのぼり、全体人口の10.3%に達し(1985年9月)U・N規定の一般的高齢化社会の基準である7%より、はるかに上廻るものである。
     これは米国の12%、ヨロッパ諸国の14〜15%に比べれば低いが、このような趨勢にて高齢化が進行すれば、紀元2,000年には、全体人口の15〜16%。2,025年には22%に達するものと人口専門家は見ている。
     西欧の先進国が100年くらいかかって高齢化社会を迎えたのに対し、日本は欧米諸国に比べ2倍以上早い速度にて30年間に高齢化社会に突入して来たことは大きな問題点がある。
    (2) 定年制を65歳に延長すること。既に定年にて退職した人も、嘱託制又は時間制、雇傭などにて、就業の機会を与える。
    (3) 高齢者を優遇すること。高齢化時代の社会環境造成は如何にしたら高齢者に安定した生活と職場を保障し、健康に対する不安感を一掃するかを目標にしなければならない。国民年金と、厚生年金、保険法を高齢化時代に適合する内容に改正、現実化したのは幸いであった。
     (イ) 老人は従来から持っていた社会的地位と役割(役目)の変化、家庭における中枢的地位と権威が消失したために、疎外と孤独を感じているので、周囲の家族達は注意深く当るべきである。
     (ロ) 有力企業体では一定比率の高齢者の雇傭を義務化すること。
     (ハ) 高齢者のみを雇傭する企業の創立に国家的援助を与えること。
     (a) 創立、運営資金を低利融資すること。
     (b) 赤字の保障。
     (c) その他の政府の支援。
     (ニ) 老人就労の効用。
     (a) 何か働きがいのある仕事をして、報酬を得て、それがその人の活動の基盤になる。
     (b) 人口の高齢化現象のための生産労働力の不足を補う。
     (c) 潜在労働力を活用して社会生産高を高める。
     (d) 老人達の労働を通じて、社会参与することにより、人生の意義を認識させる。
     (e) 老人達の潜在労働力を活用することに依り、社会保障費を節約することになり、それ丈保障の水準を高める。
     (ホ) 成人センター(老人亭)を制度化すること。定年後職業を離れた老人は、各自の居住地域にある老人センター(老人亭)に登録して、自由に、また自主的に、各種集団活動をするよう制度化すること。老人センター(老人亭)では大体次ぎの如き事業を行う。
     (a) 学習サークル。
     (b) 趣味生活。
     (c) 娯楽設備。
     (d) 映画の鑑賞。
     (e) 就業の希望を受け付けより積極的に就業斡旋する。
     (f) 短期旅行。
     (g) 老後生活に関する凡べての情報を集めた小冊子を毎月刊行する。老人達は、これに依り自分の趣味、希望に適合した活動又は行事を選択し、参考することが出来る。
     (h) 健康講演会を開催すること。

    (つづく)

次回参照

10. 梅干(うめぼし)

    日本食事学 東京農大教授 小泉 武夫 

    日本人を支えてきた“小さな紅い玉”古くから“万能薬”として重宝
     梅干(うめぼし)といえば、戦前派の人ならまず、「日の丸弁当」を思い起こすに違いない。戦時中の苦難期や戦後の混乱期に、露営や勤労工場で、そして、焼け跡の整地場で、四角い弁当箱の飯の中に梅干一個を埋め込んだ質素な弁当を食べながら苦難と欠乏を耐えしのんだ日本人。この赤い小さな玉こそ、粗衣粗食の日本人を支えてきた食生活の原点といってよいだろう。
     梅は中国原産のバラ科サクラ族に分類される落葉小木で中国文化とともに、薬木として奈良時代に渡来した。平安時代の永観2年(984)に丹波康頼(たんばのやすより)が著した『医心方(いしんほう)』には「烏梅(うめぼし)」としてその薬効が説かれているから、大変古くから、日本人は梅干を重宝してきたことがよくわかる。
     禅僧は点心(てんじん)=茶請け(ちゃうけ)や正食時のさい(菜)=として、武士は出陣や凱旋の兵糧として、また家庭では食べものというより常備品として、大切に食べ続けてきた。
     梅は塩漬けにすると、食塩の作用で浸透圧が高くなり、細胞の原形質分離が起こって梅の実から浸出液が出る。この液が梅酢(うめず)で、平安時代・昇平年間(931〜938)の『和尿少(和妙少)』ではこれを塩梅(えんばい)とあり、この塩梅がやがて「あんばい」と読まれて味かげんを意味するようになった。この梅酢は当時、よほど重要な調味料であったのだろう。
     塩漬けにした梅には、途中、しその葉を加えて着色し、成果の晴天には梅酢から一度出して、日干し、再び戻して、しばらく置いた後、肉が軟らかくなったところで、梅酢と分け、容器内に密封貯蔵して味をならす。
     梅干の強い酸味(約4%)の主体はクエン酸で、ほかにリンゴ酸やフマール酸を含むが、これらの有機酸は現代医学でも整腸や食欲増進、殺菌作用などに効果あるものとされている。
     そのことを体験的に知っていた日本人は梅干を実に、上手に使ってきた。疲れると、元気回復にと食され、風邪といえば湯に解いて飲み、子供の食あたりには下痢どめによしと飲ませ、夏まけの防止にとしゃぶり、ツワリによしと妊婦が好み、時にはこめかみに梅肉を貼り付けて頭痛の特効薬ともした。
     食べものが腐りやすい時期には、弁当やおむすびに入れて防腐の効果も期待した。まさに、梅干は日本人にとってオールマイティーの万能薬的存在であった。
     梅干に薬効があるのは、梅から溶出してきたさまざまな有機酸のほかに、種子の核やシソの葉から溶出してきた快香をともなった薬効成分(芳香族アルデヒド類、テルペン系化合物、ぺリラ化合物など)のためである。これらの化合物群は、前述したさまざまな症例のほかに、鎮咳、解熱、利尿、健胃、発汗、解毒、精神安定などに効果がある。単に梅を塩につけただけでなく、そこにしそを加えて着色させ、見た目を美しくしようとした一方で、梅成分とともにシソ成分の薬理効果も併せて期待した日本人のこの知恵には驚かされる。
     梅干の都合のよいところは、何といっても長時間、保存のきく食品であることだろう。いつ、どんなときでも即席ものとして梅干一個で飯の二杯は食べられるから、“救荒食品”として重宝され、有事の際は常に日本人を守ってきた。だが、飽食の時代といわれる今日、この日本の風土と生活の知恵が生んだ健康食品も次々に食卓から遠ざかっていく感があるのは、はなはだもったいない気がしてならない。

     梅干すや庭にしたたる紫蘇(しそ)の汁(しる)

    (60・6・12 サンケイ)



11. 昭和62年度“遠藤青汁の会”総会だより

     第31回「遠藤青汁の会」総会が、5月17日(日)小雨に煙る倉敷中央病院「大原記念ホール」で開催されました。
     参加者は19都府県155名の県外勢を含め会場一杯の盛況振りでありました。会は地元青汁教室の生徒達による事前準備で、定刻10時予定通り開かれました。貝原副会長の力強い開会宣言、日程説明の後、遠藤会長から「ナッパ・青汁は神様だ。栄養の調和、バランスがとれており、又、毒消し効果もある。各支部の皆さんの活発な青汁普及活動に感謝している。今後もひとりひとりが親身になって青汁の普及活動に一層努めてもらいたい。」との挨拶がなされ、続いて貝原副会長から「遠藤青汁の会は営利を考えず、国民の健康福利増進を中心にやっている珍しい会である」の前置きの後、61年度決算、62年度予算について説明、全員異議なく拍手のうちに承認されました。
     続いて高知テレビ放映された「自然食のすすめ」のビデオが上映され、高知県香美郡夜須町手結山でのケール栽培状況や遠藤博士等による青汁の効用等の説明の画面に出席者一同熱心に観覧。その後、高知支部の野村幸正氏のビデオ録画の経緯、青汁の電話相談状況等の説明がありました。
     その後、前日の前夜祭で「王将」、「忠義桜」の踊りを出席者に披露した倉敷市片島町の横溝老が遠来の会員へのもてなしの一助にと「三番叟」を踊り、参加者から盛大な拍手が送られました。
     午前11時から質疑、体験発表に入り、膠原病、心筋こうそく、人工透析、肝硬変等に伴う薬害、対策等について質問がなされ、高知の野村氏からの膠原病、神戸の河野さんから肝炎の体験発表等があり、その他、高槻市の福島さん、愛知の島田さん、徳島の木村さん、児島の大野氏等から、青汁の量、家族の食事対策、老父へ青汁飲ませる手数、ケールの軸部分の効能等について体験又は質問が次々に活発になされ、会場の雰囲気は青汁の飲用効果の確信を一層強めるものとなっておりました。
     時間はまたたく間に過ぎて、質問体験発表もまだ緒についたばかりの状況でしたが、行事の日程上、12時半をもって総会は終了となりました。その後参加者は別室で例年どおり田辺氏御寄贈の青汁と、甘藷による昼食の後、遠藤博士著書の「緑葉食・青汁の話」の本を土産に帰途につきましたが、昼食中、大ホール内では、遠藤博士との個人懇談が熱心に続けられ、又、「リカバーミル」の購入その他について会場の一隅で出席者と業者の話し合いがなされておりました。
     午後2時に全日程が無事終了しましたが、用意された青汁、甘藷が不足気味となる盛会で、関係者一同心から喜んでおり、一般に使用を許可されていない大原紀念ホールを心良くお貸しいただいた倉敷中央病院御当局に心から感謝致します。

    (年岡記)



12. 近所の人も驚く効果

    大阪市 H。Y。 

     私が健康体であったなら、一年半前にケールに出合うこともなかったと思います。9年前に高齢出産を無事致しましたものの、出産後暫くしてから不調を来すようになりました。病院で診察を受けました結果、骨の歪みからくる“座骨神経痛”とのことでした。昼も夜も痛みはひどく数ヶ月が過ぎ慢性化しました。歩くのも思う様に歩けず、座るのも永い時間座ることも出来ず、腰も二つ折れになる程でした。
     和漢薬や物理療法もいろいろやりましたが、おもわしくありませんでした。そんな時、知り合いの人から玄米自然食をすすめられ5年前から始めました。数ヶ月が経ち、少しずつ痛みが和らいで参りましたが、季節の変り目や冷房や寒い時等は痛みが激しく、一年の内、十数日ほど床につく有様です。
     そんな折、姪の家で青汁の事を知りました。骨の歪みも血液がきれいになると治ると聞き、ケールの青汁を飲んでみる決心をいたしました。今までは、何事も三日坊主だと主人にわらわれていましたが、青汁を一週間飲んでみるといろいろと効果が現われ始めたので、今日まで一年半続いております。
     この間、10年前から手指の5本のつめのきわが、冬になるとじくじくとうみが出て痛んでおりましたのが完治しました。
     さらに5年続いた眼の難病『飛蚊症』も治り、気候の変り目になると膀胱炎を繰り返していたのも再発しておりません。
     顔色も大変良くなり、艶も出て近所の人から「元気になられたね」と言われる度に嬉しくなり、「ケールの青汁のおかげです」と皆様に紹介させて頂いております。主人の永年のガンコな便秘も解消し、薄い髪の毛も多くなり喜こんでおります。冬場1ヶ月、ケールがなくなったときは大変でした。肩こりや腰痛に悩まされました。夜になると胸がドキドキして寝苦しい日が続きましたが、ケールが出始めるようになってからは、以前よりも飲む量を増す様にしますと、身体が軽くなり永年苦しみ痛んだ腰も嘘のように治りました。
     9年間の闘病生活を乗り越える事が出来ましたことを心より感謝しております。将来、ケールがある限り健康でありたいと願っております。辛かった経験を通じて感じた事は、病気を治すのは薬でなく食生活と心の持ち方と適度の運動である事を知りました。

    (ケール健人会体験報告集より)



13. 鈴木さん、もっと勉強して!

     和仁 政子 

     過日、津山高女のクラス会が湯郷でございました。同室になった友から、熱心に青汁のことを聞かれ、同席にお医者さまになられた二階町の西本さんもいられ、先生や青汁のことをいろいろお話しいたしました。ラジオの健康相談をよく聞きますが、成人病など原因のはっきりしない、むつかしそうなご相談の友に、青汁の飲用をおすすめしてあげたい気持になります。
     せっかく素晴しいことをご提唱していただきましたので、一人でも多くの方が実行され、健康を保たれますよう願っており、微力ですが、いつも普及に努めたいと思っています。ラジオ・テレビ(NHK)鈴木健二アナウンサーでさえ、野菜の王様をホウレンソウのように話されます。その度に、みんなそう信じてしまいます。もっと勉強してくださいと、いつも心で叫びます。

    (61・6)



14. 腎炎快癒、バンザイ

    船橋市 M。K。 

     60年の8月下旬にはじめて血尿がでました。真っ赤な尿でした。びっくりして内科へ行ったところ、膀胱炎と診断されましたが、一週間たってもなおらず、その後も微熱と腰痛が続いたのでおかしいと思いました。でも、わかりませんでした。
     結局慢性腎炎ということで、漢方薬を一年以上飲みつづけましたが、尿検査では蛋白±、赤血球多数。一年間、同じ結果でした。腎炎に薬はないと言われ、あきらめていたところに青汁を知りました。天の助けです。それから田辺先生のご指導で、いも・豆・菜っぱの食事をはじめました。一週間で尿の赤みがなくなった時は、感激しました。何でもないことですが、大変な喜びでした。それから2ヶ月間、ひたすらいも・豆・菜っぱの食事をしました。
     そして、昨年の11月、病院で検査をしたところ、すべて正常との結果に嬉しくて涙がでました。信じられない思いで“バンザイ”と心の中で叫びました。病院の先生は、首をかしげておられましたが……。これで又、スポーツもできる、何でもできると、健康のありがたさを身をもって感じました。本当にありがとうございました。命の“青汁”です。生涯“青汁”や顆粒でいきたいと思います。
    P・S、最近、少々浮気をして、ごはんやお菓子をつまんでいます。

    (62・1)



15. 自覚症状よくなる

    狭山市 あ。い。 

     胃潰瘍の方、4月から、ケール顆粒一日6〜8袋と、イモ・豆腐・ナッパ食にしておりまして、おかげさまで、自覚症状がほとんどなくなってきました。病院の薬も夜だけ服用しています。

    (61・5)



16. 体調いたってよろし

    兵庫県 M.A. 

     今年1月におじゃましましてお話を聞かせていただいたものです。その後、おかげさまで体調も良く、昨年の10月から青汁を飲んでおりますが、微熱を出す事もなく、今では毎週バレーボールやらバドミントンやらと運動もしております。以前は、風邪をひいてもすぐ熱を出し、寝込む事が多かったのですが、今では知らぬまに直ってしまいますし、風邪もひかなくなりました。本当に青汁のおかげです。これからもしっかり飲み、豆・芋・菜っ葉を食べるよう心がけて元気に暮らしたいと思っています。ありがとうございました。

    (61・6)



17. 生きててよかった

    岩槻市 Y.T. 

     昭和56年5月より心身症、貧血、便秘、心臓のドキドキ、体全身悪かったのが青汁の顆粒と食養生でよくなった。私も今は元気になり、あの頃の事が夢の様です。苦しい毎日でした。死んでしまいたい死んでしまいたいと思いとうした数年前がうその様です。元気になっても助けていただいた青汁、手ばなす事は出来ません。病気になった時から数えると10年になります。今は生きててよかったと感謝して毎日を送っております。

    (61・8)



18. 本格的にやろう

    福岡県 H.T. 

     私は78才ですが、若い時は大酒飲みでした。3年前からやめていますが、実は10年くらい前、血圧が高いので、酒飲みながら青汁ものんでいて血圧がさがりましたが、そのままでいました。こんどまた青汁をはじめ4ヶ月になり、たいへん調子がよいので、本格的にやろうと思っています。

    (62・1)



19. 驚嘆のほかない

    盛岡市 S.K. 

     この夏、ミルでつくった青汁を一日5合、繊維まで愛飲しております。若いころ、暑さにやられ夏負けしたことを思うと、青汁の偉大な効果に、ただただ驚嘆の外ありません。また、足の親指の爪ですが、半分欠けたのが、いつの間にか正常になっていました。これも青汁のききめ。ケールは私達の心も豊かにしてくれます

    (61・8)



20. 手のしびれ

    武蔵野市 T.T. 

     お蔭様で、手のしびれも大変良くなってまいりました。有難うございます。



21. 質問箱 胃下垂・胃アトニーには……


     胃下垂・胃アトニーにはよくないそうですが…


     いちどにガブ飲みすると胃にもたれて苦しいから、というだけで、実際には大いに飲むべきものなのです。胃につかえない程度の量を何回にも分けてのめばよろしい。



 コラム紹介

    自然からはなれるほど病気しやすくなり
    治りにくくなる



    強壮食
    弘法大師秘法
    毎日餅を食ふ
    黒豆、黒胡麻、榧の実、胡桃、糯米、等分炊り末し毎夕盃一杯



    小水は10秒以内に出はじめて
    サアっと終りあとポタつかず



    グリーンジュースの恩受けて
    吉野 ユキエ 作詞
    1.香る緑の風うけて ヨイヨイ
    朝の目覚めに また 昼に
    どんと飲みましょ 青汁を
    丈夫な体を 作るため
    サノヨイヨイ
    2.尊きグリーンジュースこそ ヨイヨイ
    なくてならない いつの日も
    飲めば飲むほど 気もはずみ
    明日の 希望も湧いてくる
    サノヨイヨイ
    3.グリーンジュースの恩受けて ヨイヨイ
    家族揃って 健康で
    いつも楽しさ 満ちあふれ
    家はますます 栄ゆく
    サノヨイヨイ
    阿南市 吉野ユキエ 作詞
    61・8・31 徳島新聞



    死すべき時を知らざる人は
    生くべき時を知らず

    ラスキン



    静に死に備へよ、
    然らば死も生も
    其によって更に甘美ならん
    沙翁



    ゆっくりと迫り来る死を諦観するには、
    ゆっくり落ちついた
    従って容易に得がたい剛毅を必要とする
    モンテーニュ



    医者と坊主は老人がよい
    医者と味噌とは古いほどよい








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