<1987年6月15日発行 第370号>
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目次
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1. 骨髄炎で困っている
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医学博士 遠藤 仁郎
「主人の病気(肝炎)はイモ・マメ・ナッパ食ですっかりよくなり、よろこんでいます。近くの知り合いの中学2年の女の子が、骨髄炎で手術しましたが、また悪くなり、いろいろな抗生剤をつかっているそうですが、よくならず、困っています。青汁をすすめたいと思いますが……」との電話。
「骨髄炎というのは、骨のズイにバイキンがはいって膿む病気ですが、手術しても、薬でも治らぬというのは、その娘さんのからだが、バイキンに弱くなっているためですから、根本的にからだ(体質)をなおさなきゃあダメです。
そのために青汁は絶対必要ですが、少なくとも1日もとのナッパで1キロ、青汁にして4合以上。そして、他の食べものにも十分気をつけること。いちばん悪いのは甘いもの。娘さんのことですからお菓子やジュースがすぎているんじゃありません?」
「そうなんです。」
「それを、まず、やめること。次が白いご飯。これもすぎるとバイキンに弱くなります。それから、肉や魚や卵。ことにハムやソーセージ。あるいは、インスタントものなど出来あいの食品類。これらにかたよると、血がにごり、バイキンに対する抵抗力がよわくなります。」
「やっぱし、主人と同じようにイモ・マメ・ナッパ食がいいんですナア。」
「そうです。でないと、少々青汁をのんでも、おっつきません。イモ・マメ・ナッパ食にして、青汁をしっかりのむと、血がきれいになり、からだ中のはたらきがよくなり、抵抗力がもり上ってきますから、薬もききだすし、薬なしにでも治るようになります。戦争中、応召していた時のことですが、終戦前のことで、よい薬もないので、病兵には雑草でつくった青汁をのませていました。その中に、脛骨の結核性骨髄炎で瘻ができ、そこから、絶えず膿がジクジクしみ出ている兵隊がいましたが、この青汁でまもなくよくなり、勤務できるようになりました。結核性のものは、骨髄炎の中でもいちばん治りにくいものなんですが、それでもよくなったわけです。この娘さんのは、どうやら、そういう厄介なものではなく、ふつうの化膿菌によるもので、ただ口養生が悪いために治りにくくなっているのだろうと思われますから、ご主人の経験をよく話されて、徹底した青汁食をするよう、すすめてあげてください。その娘さん、のんだことはあるんでしょうか?」
「ないようです。」
「甘いものになれた口にはのみづらい。ことに今は(8月)1年中でいちばんまずい時です。しかし、そんなことはいっていられません。初めは少しから。またのみよくして、だんだんならしてゆくこと。そのうち秋になれば、しだいにのみよくなります。それに、今ではリカバーミルといった、味や臭いのあまり悪くない青汁のできる道具もありますから、ともかく熱心に十分の分量をのむことと、他の食べものにも気をつけることです。そして、も一つ大切なことは、たとえ、それでよくなっても、やめないこと。多少ゆるめてもよいが、もとの食べ方にもどってはならないこと。でないと、折角の努力が無駄になり、またもと通りバイキンに弱いからだになり、再発するかも知れないからです。」
(61・8)
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2. 痙攣性便秘
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医学博士 遠藤 仁郎
神戸からの電話
「51才の主人ですが、ながい間の痙攣性便秘で、いろいろ手当をうけていますが、どうもうまくまいらず、困っています。さいきんスタンドの青汁をはじめましたが、かねて、冷いものはいけないといわれていますし、冷いビールなどもこたえるようですが、青汁はどうでしょうか?」
「大丈夫です。もし冷いのがこたえるようでしたら、あたためて(あつい牛乳、湯茶など入れて)のまれればよいでしょう。そして腹を冷やさないことです。」
「カイロをいつも入れています。次に、繊維のあるものもよくないと、野菜類は止められてますが、青汁の繊維はいかがでしょうか?」
「これもご心配ありません。いけないというのは粗い繊維のことですが、神戸のスタンドの青汁は繊維が非常にこまかく粉粋されていますから、刺戟にはなりません。それに、便をやわらかくするためには、十分の繊維をとることが絶対必要です。また、痙攣性便秘は神経質な方に多いものですが、青汁には神経をしずめる作用がありますから、ともかくしっかり飲まれることです。いま分量はどれくらい?」
「コップ1杯。」
「多分1合程度、もとのケール2〜300gでしょうが、それではあまり効果は期待しにくいでしょう。いきなりふやすのは無理でしょうが、様子をみながら、少しづつ増してゆき、少なくとも3〜4杯(もとのナッパ1キロくらい)にし、それをつづけること。なお、菓子・ジュースはもとより、味つけの砂糖など、糖分はできるだけへらすこと。主食も、白米飯はやめ、玄米にするか黒パン、もっとよいのはイモ類です。蛋白食では、肉類をひかえて大豆ものを多くすること。そして、ナッパ類を主とする野菜や海藻類(とろろ昆布、フノリ、トコロテンなど)、なるべく多く摂る(よくかんで)ようつとめること。こうしていれば、やがて、しだいによくなって来ると思いますが、初めのうちは下剤のやむをえないこともありましょう。しかし、今頃の便利な錠剤よりは、人工カルルス泉塩(カルルス温泉の塩分を調合したもので、適量の熱湯にとかして飲む)といった、旧式の下剤の方が無難です。いずれにしても、ながい病気、しかし心配のないものですから、あまり神経質にならず、いそがず、あせらず、気永に、しかし熱心に、つづけることが肝腎です。
(61・7)
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3. むかし話(初期の旧稿から)
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医学博士 遠藤 仁郎
緑葉食と栄養
菜食といえば誰でもすぐに、なるほど痩せるにはよろしかろうと考える。ところが仲々どうして反対に肥えるにも馬鹿にできない効果がある。食欲がすすみ、代謝が完全となり、栄養素の利用がよくなる結果でもあろうか、中には、多くは骨組の太い体型の人のようだが、緑葉食にしてから肥って困るという人がある。
48才の商人。元来肉食を好んでいた。先年発疹熱に罹って入院し、緑葉食・青汁の効を体験。退院後もつづけていたが、体重は漸増。やく1年後には「肥りすぎて心配になりだした」というので健康診断をもとめて来た。異常のない由をつげると、「ご馳走を食って肥らず、草でふとるなんで妙なもんだ」とひどく感心して帰った。
近くの町で開業しているI女史は、数年来胃潰瘍症状があり、毎年胃痛・胸やけ・き水などに悩まされ、今年こそ病院へ行こう、今度こそレントゲンにかかろうと思い思いしていられた相であるが、専門医会で私のはなしを聞き緑葉食を始めたところ、いつしか胃の苦痛は全然なくなり、それとともに肥り出し、今では少々肥りすぎの傾向であるとのことである。
牛の飼育にながい経験のある一老人は、「牛には青草さえやっておれば丈夫であるし一番よくふとる」と語っていた。おそらくなにか栄養上有効な成分があるに相違ない。
(24・7)
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4. “睡眠制限”で不眠症が改善
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【ボルチモア】当地のジョンズ・ホプキンス大学で行なわれた研究で、慢性不眠症患者51人中39人の症状が改善し、日中の活動も活発になった。この研究で主として使用された方法は、いわゆる睡眠制限で、この方法がなぜうまく作用するかについて次のように説明されている。
「不眠症患者は睡眠を多くとりたいと思うことからベッドで過ごす時間が多くなり、そのためにまどろみと覚醒のパターンを繰り返すことになる。そこで、ベッドで過ごす時間を一定量に制限することで、もっと確実に睡眠をとることができる。安眠できたという感情を最も左右するのは、実際の睡眠量ではなくて目を覚ました回数であり、したがって患者はよく眠れたという気になる」
昼寝や仮眠を禁止
ホプキンス大学の研究では、患者はまず睡眠研究所で一夜を過ごし、睡眠障害の原因となるような疾患や呼吸障害がないか調べられた。その後、ベッドで過ごした時間ではなく実際にとった睡眠時間を測定するために、1週間記録をつけた。この平均睡眠時間がその後、その患者がベッドで過ごす最高時間とされた。
患者はまた昼寝や仮眠を禁止された。同時に患者は朝、しばらく戸外で過ごすよう指示された。さらに、患者は特定の時間に1日2回運動するようアドバイスされた。ジョギングあるいはスカッシュ(庭球ににた遊戯)などの激しい運動を午後に行なうことは、安眠を促進することが指摘されている。また散歩や手足を伸ばすなどの中程度の運動を就寝2時間前に終えることも、有効である。最後に患者は、日中、活動的な生活をするようアドバイスされた。一部の患者は、これを3週間ほど続けることで不眠症が改善した。なかには1年間も継続しなければならない患者もいたが、平均では3か月でほとんどが改善した。
(Medical Tribune 86.4.10)
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5. 歯の健康と発育 若竹の園さつき組学級新聞
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田辺 省二
口腔の二大疾患として有名なものにムシ歯と歯槽膿漏があります。
ムシ歯は大多数の人にみられる疾患です。しかし予防すれば防げる疾患でもあります。さつき組の新聞ということで3才児の歯の健康と発育について少し述べます。
3才ごろには乳歯がだいたい生えそろう頃であり、またムシ歯もこの頃からできてくる傾向があります。その原因のひとつとして考えられることに、食餌(おやつを含む)の与えかたがあります。糖分をひかえる事はよく知られていますが、大切なのはたべたものが口の中に残っている時間が少ないほどよいということです。
ポケットにお菓子をつめこんで片手にジュースをもって、テレビを見たり遊んだりでは歯にとって最悪の条件といえます。また、おやつというと甘いものやお菓子を思いうかべますが、子供にとってのおやつは食事と食事のあいだの補食であり、甘いものである必要はありません。
この時期の問題で忘れてならないことは、永久歯がさかんにつくられている時期であるということです。石灰化のよい(丈夫な)永久歯を得るためにもバランスのとれた食餌(不足がちとなるビタミン、ミネラル類を多く)が必要です。
2〜3才頃までに歯みがきの習慣をつけることも大切なことです。子供が自分でみがきたがれば磨かせてください。横みがきでもけっこうです。子供が磨いたあとおかあさんの点検みがきを忘れないように!
咬むということには、食物をすりつぶすほかにも大切な役割があります。それはよく咬むことによって大脳が刺激され、その発育が促進されること。また、よく咬むことで顎骨(アゴの骨)が正常な発育をするということです。最近、歯列不正の子供が多くみられるのは、歯が正常にならぶだけの顎骨にまで成長していないことが原因と考えられています。子供の好物をみてみると、咬まなくてもおいしく食べられるものがほとんどのように思われます。
では、なぜ歯列不正がいけないのでしょうか。前歯であれば審美性(美しさ)ということもありますが、全体からいえば咬んだ食物の流れがわるく自浄作用が阻害されムシ歯や歯槽膿漏になりやすく、歯みがきも正常歯列の人にくらべて時間がかかり、しかもきれいになりにくいということです。最後に申し上げたいことは、将来の歯の良し悪しがこの時期からの影響を非常にうけることです。乳歯のムシ歯予防も大切ですが、永久歯のことも考えた食生活(緑葉食・豆類や果物の固いもの等)を希望して筆をおきます。
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6. 病気にならない食事学 ガンは予防できる
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「ガンは宿命的な病気で、予防はできないものなのでしょうか」と、1ヵ月前、父親を胃ガンで亡くしたAさんが、悲愴な顔でたずねてきました。
ご安心下さい。最近の研究によると、ある種のガンは、予防できることがわかってきたのです。ガン撲滅の戦いは世界の医学界の最も重要なテーマで、特に、アメリカでは、1970年代から、国立ガン研究所が中心となって、巨額な費用をかけて、研究が進められてきました。
しかし、ガンの発生は一向に衰えず、死亡率も年々上昇の一途をたどっています。そこで、ガン治療薬をいくら頑張って開発しても、一向にガンが減らない。これは別な原因があるのではないかといったことから、国立ガン研究所では、1980年になって、ガン撲滅運動の矛先を予防の方向に転換し始めたのです。
そのきっかけとなったのは、世界の学者たちが疫学的調査などによって、ガンが日常の食生活と密接な関係があるということを発表し始めたからです。例えば、ガンの世界的権威であるワインダー博士は、アメリカでは予防可能なガンの原因のうち、食物の占める割合は、男性で40%以上、女性では60%以上に達すると、推定しています。
例えば、日常、緑黄色野菜や牛乳をとっている人には、ある種のガンが少ないといいます。また、食品中の成分であるβカロチン(ビタミンAの前駆物質)、ビタミンC、食物繊維といったものにはガン予防効果のあることが分かってきたのです。そこで、今までがん治療の主流を占めていた化学療法(キモテラピー)から科学的予防(キモプリペンション)という、新しいガン対策、言いかえれば、ガンは治療よりも予防の方が大切だという方向に向かいつつあります。
さて、科学的予防というのは、聞き慣れない言葉ですが、分かりやすく言えば、食事の改善によるガン予防です。この点については、わが国においても詳細な研究がおこなわれ、その効果のほどが確認されてきています。そこで、日本のガン研究のメッカ、国立がんセンターでは、杉村隆研究所長が中心となって、これまでの豊富な研究をもとに、数年前にガン予防の12カ条を発表しました。それを個条書きにして述べてみましょう。
- 偏食しないでバランスのとれた食事をとること
- 同じ食品ばかり食べない
- 食べすぎを避ける
- 深酒をしない
- 喫煙を少なくする
- 適量のビタミンA、C、Eをとり、繊維質を多くとる
- 塩辛いものを多量に食べない。あまり熱くして食べない
- ひどく焦げた部分は食べない
- カビの生えたものは食べない。
その他、食事以外の項目として
- 過度の日光に当たらない
- 過労を避ける
- 体を清潔に保つ
といったことです。
どれも、その気になればだれでも簡単にできること、ガンが恐ろしかったら、すぐに実行して下さい。
(60・4・24 サンケイ)
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7. よろこばれている
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枚方市 R.N.
いつもお世話になります。先だっては本をありがとう存じました。老人会の人に顆粒をすすめてのんでいるのですが、よく寝られるようになった。つかれなくなった。おつうじがよくなった。足の痛みが楽になったと、よろこばれています。主人と私も飲みはじめて6ヶ月になりますが、身体がかるくなったようで(つかれない)、左目のかすみもとれたようです。感謝しています。(61・6)
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8. 難病の子に青汁を配達
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大阪 H.I.
中村美佐子さんは泉北赤坂台に住む会員さん。
年中風邪をひき、声がれ、鼻水、ゼンソクの様な咳がつづき、レントゲンを撮ると気管支や肺が黒く映っている。特に鼻水がほとばしって常に浴用タオルを持ち歩き、そのため彼女の前でコーヒーを飲むのをみんな遠慮していました。
私がケールのジュースを作っていると傍で、
「そんなもん効くんか」
「いっぺん飲んだら癖つくよ」
などと悪たれを云い乍らも、少しづつコップに入れてやると飲んでいました。そんなある日、持参のタオルを持っていないのに気付きました。咳も声も治っていました。ほんの少量だったのに驚きました。
今では自分の取っているケールの量を増やし、難病で入院している子に青汁を届けたり、アレルギーの子のお母さんやリューマチの友人にケールのことを話している美佐ちゃんです。
昨年父親を亡くし、もう少し早くケールを信じていたら―残念やったと思います。悲しい事や涙がこぼれそうな時、横をむいて鼻をこする美佐ちゃんを何度も見かけました。言葉も表現もちょっと荒っぽく、器用に生きている人ではないけれど、気持の奥にやさしさがいっぱいあるキラッとしている人です。
(61・11)(ケール健人の会々報から)
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9. 腎炎に素晴しい偉力
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船橋市 K.W.
姪(腎炎)は、一生懸命努力いたしまして、一週間目くらいから、尿の色がうすく澄んで綺麗になり、1ヶ月後に、北里病院で検査をうけましたところ、潜血反応(−)になり、完全回復を宣言された、と私のところに報告にまいり、泣いてよろこんでおりました。担当の先生も不思議がられて、その後の様子などを聞かれたようで、「青汁飲用云々」をお話しいたしましたところ、即座に「遠藤先生のお名前を申された」とか。そして、「大したものですね。僕ももっと勉強しなくてわね」とおっしゃったそうです。」何と素晴しい青汁の偉力でしょう。先生の「お心の賜物」と、心より感謝いたしております。
(61・11)
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10. 悩みぬいた慢性関節リウマチ
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府中市 Y.O.
陽春も間近くなりました。体調わるく病院通いに日を送り、誠に不如意のあけくれを過ごしていました。この間青汁乾燥顆粒と粉末を飲用しましたが、仲々のみにくく手こずりました。慢性関節リウマチでひざ、両肩、両ひじ、手首、手指まで痛みなんぎいたし、極力理学療法でこれ以上の悪化を防ぎたく念願治療につとめました。
もとから足首が悪かったのですが進行いたし、目下は500メーター位は歩けますようになりました。手は、とにかく、日常生活を、やっと工夫してつかっております。座ることは出来ません。肩も手が頭にやっと届くようになりました。腰のいたみはとまりました。不順な天候に左右されますので、今後も注意を怠らず、病気と上手につき合い乍ら、気落ちせず努力しております。よろしく御指導下さいませ。
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11. 「おいしい」の一言が聞きたくて
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和泉市 A.T.
わが家の庭つづきの空地に小さな家庭菜園を作っています。5月にタマネギやジャガイモを収穫した後に、夏野菜を植えました。今、その苗木が生育し、たわわに実を結んでいます。毎朝、露に手をぬらしながら、ナス、キュウリ、トマト、シシトウ、青シソ、ニラ、ネギなどを「ありがとう」「いただきます」と苗木に言葉をかけながら、かごにいっぱい採ります。
そしてまず、仏前にお供えをして、ご近所におすそ分けをします。夕方、朝採りの野菜を調理し、夕げのぜんに並べます。一日の仕事を終え帰宅した主人がぜんにつき、はしを運びながら「おいしい!」の連発。私はこの一言で労働の疲れもいやされて、とても幸福を感じるのです。それは、今日も1日事故なく健康で過ごせたことへの喜びと、自然の恩恵への感謝の念なのです。
また、私にとって「好きだ」とか「愛している」とかの言葉より、主人の「おいしい!」の一言が一番うれしく、また明日も頑張ろうという気持ちになります。そして毎日「おいしい」の声が聞けるように、菜園作りに家事に仕事(自営)に真心を尽くして働こうと思っています。この「おいしい!」の一言がわが家においては「元気印」なのです。
(61・7・28 サンケイ)
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12. 質問箱
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問
時間のたったものはいけないといいますが…?
答
時間がたつと味やにおいが悪くなり飲みづらくなるだけで、成分や効力にはそう大した変りはありません。捨てるのは勿体ないですから、煮物の中にでも入れてください。
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