健康と青汁タイトル小 <1987年1月15日発行 第365号>
 目次



1.透析障害と青汁

     医学博士 遠藤 仁郎 

     「透析をしている主人が浴室のタイルに足をとられてころび、大腿骨折をやりました。病院で手術し、入院中ですが、“血液のカリウムが多いから”と、青汁をとめられてしまいました。これまで、毎日5〜6本(2.5〜3合)飲んで、とても体調がよいとよろこんでいましたので、大変不安がっています。どうでしょうか?
     また、少し貧血があるそうで、カロリーが不足してはいけないと、くだものの鑵詰など糖分の多いものがよくつきます。これも気になるのですが…」との相談。

     「青汁のカリウムのことは、腎臓の病気のばあい、いつもつきあたる問題です。ちっともかまわぬ。いや、絶対必要だと私は確信していますが、医学の通説ではいけないことになっています。透析のばあい、とくにやかましくいわれますが、骨折の治りをよくするためにも大切なんですがナァ。
     ご存じのように、透析で骨折しやすいのは、血液を洗うとき有害物(尿毒)とともにカルシウムが失われ、骨がもろくなっていることと、カルシウムそのものの吸収が悪くなっているからでもあります。それは、カルシウムの吸収に必要な活性ビタミンD(腎臓で出来る)が減っているからだそうです。そこで、十分のカルシウム、しかも吸収しやすいかたちのカルシウムがほしいわけです。」
     「薬はもらっているそうです。」
     「そうでしょう。しかし薬のカルシウムの吸収はあまりよくはありません。食べものでもカルシウムの多いものがつかわれている筈ですが、それらにもあまりよいものがありません。たとえば小魚など、酸性食品のカルシウムは利用がよくないし、アルカリ性であり吸収がよいといわれる牛乳も、熱処理してありますから吸収率は悪くなっています。その点、ナマの良質ナッパ(たとえばケールの青汁)はアルカリ性がつよく、カルシウムの含有量も多く(牛乳の2倍)、しかもイオン化したカルシウムなので、大変よく吸収されます。また、その他のミネラルやビタミンなど代謝に関係するあらゆる成分があり、おそらく最高最良の理想的カルシウム源といってよいものです。それが利用できないのは本当に残念なことです。
     なお、カロリー補給のため鑵詰のくだものなど糖分の多いものがよくつくそうですが、これもいささか理解に苦しみます。くだものにはカリウムは決して少なくはありませんし、糖分の多いだけでもカルシウムの吸収は妨げられます。そのうえ、栄養のバランスをみだします。また、そういう加工食品には添加物の害もさけられませんから、おっしゃる通り、たしかに気にかかります。
     次に貧血ですが、腎臓が悪いだけでもおこります(尿毒のため)が、透析のばあいは、血液をつくるために必要な成分、鉄分やビタミン(葉酸)などが失われることにもよるとかんがえられます。したがって、これらの十分な補給が望まれますが、これら鉄や葉酸(名前があらわしているように葉にあるビタミン)などにもっともとんでいるものは、これまた良質ナッパしかありません。

     透析に伴う障害には、これら骨の異常(骨折その他の骨の病変や発育障害)や貧血のほか、体調のくずれとか、いろいろな感染症、癌、肝炎、あるいは高血圧や心臓障害などがいわれていますが、いずれも、透析によってカルシウムや鉄や葉酸などのほかにも、大切な栄養分が失われるためと、それらが十分補給されていない結果にそういありません。そこで、できるだけ完全な栄養、健康人よりもなおいっそう完全な栄養があたえられなければならず、とくに不足がちなミネラル・ビタミンの補給が大切とかんがえられます。
     もちろん、それらは薬で補われてはいるでしょう。けれども、薬になっているものだけでは決して十分ではありません。それは、必要な栄養分には、いままでに解明されているもののほかに、まだわかっていないもの(未知成分)がいくらあるかわからないからです。私どもは、経験上、いわゆる難病――現代医学の手におえないようなものにも、青汁の大量で奇績的な効果のあることを知っていますが、これはミネラル・ビタミンの大量効果かも知れませんが、なにか未知の、ごく僅かしかないが、これなしには本当の健康はえられないというものの効果ではないかとかんがえています。
     少なくとも、そういうものの存在は否定すべきでないと思いますが、それはもちろん薬にはなっていません。すなわち、わかっているものと、まだわかっていないもののすべてがそろって、はじめて完全な栄養といえるわけですが、それらのすべてが完全にそろっているものは良質ナッパしかありません。緑葉は、大地と太陽の恵みによって生命をつくり出しています。そして、野生の動物の唯一の食料であることからもわかるように、生の葉には生命を維持するために必要なあらゆる栄養分があり、しかもバランスよくそなわっています。つまり、完全無欠、完璧な食べものです。

     問題のカリウムについてみても、良質ナッパはアルカリ性がつよく、カリウムも多いが、同時にカルシウムにもとんでいますし、その他のミネラルやビタミンも十分にそなわっています。このことは、血液のカリウムのふえた時(高カリウム血症)の治療に、アルカリとカルシウムがあたえられるという事実を合せてかんがえると、よくわかりましょう。つまり、良質ナッパにはカリウムの害を防ぐ用意がちゃんとととのっているわけです。しかしこのことは、良質ナッパ以外の野菜・くだものにはあてはまりません。アルカリ性ではあるがカルシウムが少ないからです。ですから、良質ナッパ以外の野菜・くだものではカリウムの害がおこりやすいでしょうが、良質ナッパ・青汁ではおこらないか、少なくともおこりにくい筈なんです。

     事実、また、透析による体調不良が青汁でよくなること。停止していた生理があらわれ順調になった、あるいはこどもでは発育が妨げられるそうですが、青汁でそれが防げるらしいことなどの事例もあるほどです。要するに、透析に伴う諸障害の問題は、透析によって大切なものが失われることと、カリウム故に野菜ことに良質ナッパが不当におそれられ、はなはだしい不完全栄養になっている結果といってよいでしょう。そして、これをコントロールするには、良質ナッパ・青汁の活用がもっとも合理的であるといえましょう。もっとも、その際、血液カリウムの動きに細心の注意をはらい、慎重にやるべきことはいうまでもありません。(61・3)


2.サルコイドージス

     医学博士 遠藤 仁郎 

     昭和46年8月生れ、13才の女子。
     生後1年(昭和47年)の夏、37.3度の熱が約一週間つづいた。
     48年(2才)春ハシカにかかり、そのあと、全身に湿疹が出はじめ、約2年くらい続いたが、少しづつよくなり、手足だけに残った。
     49年(3才)ごろ手足の関節に水がたまり、リウマチといわれた。
     また、その頃マバタキするようになったので眼科にゆき、眼の内部に炎症がおきているとのことで、フルイトロン、リンデロンの治療をうけた。そして、初めてサルコイドージスの疑いと診断された。
     その後も、手足の湿疹、眼の症状もよくなったり、悪くなったりを繰りかえしている。56年(10才)の夏までは、目薬だけの治療だったが、視力が悪化しだしてからはプレドニンをのむようになった。
     57年(11才)春から青汁をのみだした。湿疹、手足の痛みはよくなったが、眼だけはしだいに悪化してくるようで、12月には眼圧が少し高くなった。

     この病気は、肺その他のリンパ腺が腫れたり、皮膚(いろいろの疹が出る)や眼(まぶしかったり、かすんだり、葡萄膜炎)などに症状の出る病気。原因については、結核や膠原病に関係があるといわれたり、特別の素質をもったものに来る反応性の病気だなどといわれているが、本当には、まだわかっていない、といったわけのわからない病気。
     治療法にも、まだ、これという適確なものはない。ただステロイド剤で、皮膚や眼の症状はいくらかよくなるが、根治は期待できず厄介な副作用があるので、ながくはつかえない。
     こういうわけのわからない病気のばあい、私は、ともかく食べものをなおしてみようと、青汁中心の食事をすすめているが、このサルコイドージスの場合も、食べもののまちがいのため血がにごり、体調のくるっていることろへ、なにかの原因がはたらいて、こういう異常な反応をおこすようになっているにそういないと、かんがえるからだ。で、あてずっぽの、暗夜の鉄砲かも知れないが、効かなければもともと。効けば、それこそ儲けものというものだ。それに、今までにも、青汁で湿疹や手足の関節の痛みに、いくらかでもよかったのではないかと思われるフシもある。眼の方には効いていないようだが、難治の葡萄膜炎(サルコイドージスのばあいではなかったが)に神効といいたいほどの効果をあげた経験もあるから、ともかくやってみるべきだし、やるほどなら徹底してやってみたい。

     青汁は少なくとも、毎日4〜5合以上(多いほどよい)のみ、ほかの食べものも、出来るだけ安全なものにし、イモ・マメ・ナッパ食に近づけること。とくに、糖分(菓子・ジュース、味つけの砂糖)をひかえ、肉食にかたむかないよう気をつけること。そして時には青汁断食もやってみよう。辛抱のいるつらい、本当に難行苦行には相違ないがほかによい方法がないのだから、我慢して、熱心に根気よくつづけてみよう。そうしているうちに、あるいは奇蹟がおこるかも知れない。これを信じ、これを祈って、元気を出してがんばろうではないか。(60・2)


3.自然に還る唯一のみち

     医学博士 遠藤 仁郎 

     青汁を飲むと健康状態がよくなり、病気も治りがよい。それは、青汁に、一般の食事に不足しているミネラルやビタミンが豊富であり、十分に摂ることで、バランスのよくとれた完全食になり、栄養の欠陥からきている血の濁りがとれ、体機能がたかまり、おとろえていた健康力・生命力がもり上ってくるからだ。それに要するナッパの量は、ふつう100〜150gとされているようだが、私は少なくとも400〜500g、青汁にして約2合は必要とかんがえている。それでも効果がないとき、3〜4合にすると効いてくる。もっと多く、5〜6合も飲み、あるいは青汁絶食(絶食して青汁だけ飲む。楽に6合以上1升でものめる)といったことをやると一層効果的で、時には、現代医学お手上げの難病にも奇効を奏することがある。つまり青汁は多いほどよいわけだが、これは栄養のバランスということでは説明がつかない。

     そこで、病気の下地(素因)になっている血の濁りの上に、病気そのものや、治療薬・放射線などによる濁りが加っているからだろうとか、良質ナッパには、なにか、それなしには真の健康はえられないといった、微量の未知成分があるのかも知れないなどと、苦しまぎれの屁理屈をこねてみている。が、もっと端的に、ナッパを食べ青汁を飲むことは、自然にかえること、近づくことであり、それによって、自然の力、自然の健康がとりもどされるからだ、といえないか。
     青汁絶食は生のナッパだけを食うことで、いうならば草食獣の食べ方。自然の動物にかえることだし、5〜6合も飲むのは、それに近づくことだろう。ナッパを含めて緑葉類は草食獣の唯一の食料で、かれ等に必要なものはすべて完全にそなわった、自然の最もすぐれた完全食。かれ等はこれによって自然の完全な健康をあたえられている。
     このことは人間とて同じであろう。遠い先祖は樹上生活をしていたそうだから、木の実・昆虫・鳥卵なども食べたろうが、主には緑葉だったにそういない。地上におり、何でも食べるようになり、やがて火食し、農耕・牧畜をはじめるにおよんで、しだいに自然から遠ざかってきた。
     その度は科学知識がすすみ、繁栄をきわめている今日、その極にたっし、自然の調和を無視した薬づくめの食料を生産。過度に加工・精製・調理し、贅をつくした世界中の美味を飽食。自然のままの野菜、ことに良質ナッパ類はいよいよ食べなくなってしまった。そして、過剰のカロリー・蛋白質にたいし、ミネラル・ビタミンの甚しく不足した欠陥食となり、血の濁りをまねく結果となった。
     さらに、生産にも、保存にも、加工にも乱用される薬剤や放射線のため、ほとんどすべての食品は有害有毒にさえなり、血の濁りをつよめ、自然の健康力・生命力の減衰をつのらせている。

     かくして、めざましい医学の進歩にもかかわらず、成人病はじめ難病・奇病の多発に悩まされ、とくに甚しい若年層の弱体化には国の将来さえ憂慮されるにいたっているが、これもつまりは、浅はかな科学知識盲信の、自然を忘れ自然にそむいた日常生活、ことに食のみだれのもたらしたもの。したがって、真の健康をとり戻すためには、もとの正しい自然の姿にたちかえらなければ、少なくとも、もっと自然に謙虚でなければならない。
     正しい自然とは、健康であった原始本来の自然生活、自然の動物の生活にかえること近づくこと――動物のやらないことはやめ、やっていることはつとめて見習うことだろう。かれ等は毒のあるものは絶対食わない。自然のままを食い調理も調味もしない。酒・菓子・コーヒー・ジュースを飲まず、まして薬品を嗜むこともない。が、さて、これにどこまで近づけるか。調理はなるべく簡単に、調味はうすく、嗜好品や薬品はせいぜいつつしもう、といったところではあるまいか。有害有毒食品の追放、安全食品の確保にいたっては、商業主義に毒されきっている現在の生産・流通機構のもとでは、おそらくます不可能であろう。とすると、残るはただひとつ。自然の動物がやっている、そして原始人もやっていたであろう、自然の最もすぐれた完全食ナッパを、なるべく多く、しかも生で食うことしかないが、青汁こそまさにそれ。これによって初めて本当に自然に近づき、たちかえることができ、はじめて自然の健康、自然の力(健康力・生命力)もよみがえろうというもの。また、人間的、文化的生活をやっていればいるほど、より多く摂ることも必要であろう。

     こうかんがえると、なぜ、一般にいわれている以上のナッパが健康的であるのか、また、なぜ青汁は多いほど効果的であるのかのわけも、むつかしい理窟をこねまわすまでもなくわかるような気がするではないか。ともあれ、健康な正しい自然にかえり、自然の健康力・生命力を得るためには、生の良質ナッパをうんと食うことしかない。そして、それは青汁によってはじめて可能となる。すなわち青汁は自然への、そして真の健康への近道――科学と繁栄のために踏み荒らされた自然の片隅にわずかに残された、しかし、確実に健康にみちびいてくれる唯一の古い径、といったものではないだろうか。なお、それだけに、青汁の材料ナッパは、絶対に安全・良質のものでなければならない。(61・8)


4.徹底的にやろう

     医学博士 遠藤 仁郎 

     なんでも徹底的にやらねば気がすまぬ、という近くの町の美容師さん。
     「数年まえから、体調をくずし、頭痛がしたり、腕や肢が痛んだりするので、診察をうけたが、いつも、何ともないといわれていた。そのうち全身がむくんだようにはれぼったくなってきた。それでも、また、何ともないといわれる。どうも納得がゆかないので入院し、くわしい検査を受けた結果、どうやら膠原病らしいとのことだったが、昨日、やっぱりそうだった、とはっきりいわれた。膠原病とは、いったい、どういう病気なんですか?」

     「膠原というのは、血管や結合組織の主な成分のこと。その病気、まあ炎症とでもいうか、そういうややこしいもの。病気の名前にすると、エリテマトーデス(SLE、紅斑性狼瘡)、リウマチ、皮膚筋炎、強皮症、その他いろいろあるが、これらはみな膠原の病気だというので、ひっくるめて膠原病といっている。だから、膠原病という一つの病気はないわけで、いま、ふつうに膠原病といわれているのは、膠原病の代表といったエリテマトーデスのことになっているようだ。これは、ずいぶんいろいろな症状が出、ステロイドという薬(副腎皮質ホルモン)がいくらか効くが、仲々根治せず、よくなったり悪くなったりを繰返し、生命にもかかわりかねないという難病の一つ。なぜこういう病気になるのか、原因はわかっていない。しかし、結局は血のにごり――実際、いろいろ血の異常が出、それで診断がつくのだが――によるものだろう。
     したがって、食べもののまちがいを中心とする、日常生活のあやまりが大きくかかわっているとかんがえられるが、この美容師さんの食生活はこうだった。ご飯はよく食べる。おかずには動物食品が多い。なんでも徹底してやるたちで、肉なら肉、魚なら魚、エビでもイカでもタコでも、とにかく徹底的に食べる。仕事も徹底式だから、評判がよく、いそがしくて炊事するひまがない。で、いつも出来あいものですましており、野菜はほとんど食べない。味は濃厚。酒は、おそくなり、草疲れると一杯ひっかけて寝るという程度、タバコは吸わない。甘いものは好きで、これも徹底的に食べる。つまり、ひどく不完全であり、有害食品も多いという食べ方で、これでは、どんな病気が出ても不思議ではない。

     手当てとして、ステロイドをもらってのむのもよかろうが、それだけでは治りきるものではないから、ともかく、まず、これまでのまちがいだらけの食事をあらためて、血をきれいにすることがなによりだ。食べものはすべて、できるだけ安全なものにし、食べすぎている白米飯・動物食品や糖分をへらすこと。
     主食にはイモ類を、蛋白食品には大豆ものを多くすること。そして良質ナッパを主とする野・山菜・海藻類をうんとそえ、青汁をしっかり飲む。調理は簡単に、味つけはうすく。甘い菓子やジュースはやめる。
     つまり、緑葉食・青汁、イモ・マメ・ナッパ・青汁食といった食の自然化・合理化をはかるべきで、とりあえずは青汁だけでも、少なくとも毎日4〜5合(もとのナッパ1キロ以上)のみ、ナッパもできるだけ多くとるべきだ。
     その手初めには台所の活用。炊事をおろそかにしてはならない、自分の食事は自分でつくるところまで徹底する。こうして熱心にがんばっていれば、この程度の膠原病なら完全に治るような気がする。いのちあってのものだね。仕事も大事だろうが、からだはもっと大事だ。まず健康にならねばならぬ。」

     「ハイ、よくわかりました。」
     「徹底しついでにもう一つ。いや、これがいちばん大切なことなのだが、この食療法の中心になっている良質ナッパを自給すること。市販の野菜には、農薬に汚染されていない安全なものは殆んどないし、成分的にも劣っている。畑があればいうまでもない、無ければ借りてでも、またいそがしい時間ではあろうが、何とかやりくりして、ぜひ自分でつくる。それも、現代式のやり方ではなく、昔流に、土はなるべく深く掘りかえし、堆肥・厩肥を主体とし、石灰・油粕・鶏糞・魚粉などの肥料で。この健康なナッパを食べ汁にして飲めば、かならずやめざましい効果も期待できようというもの。やるほどなら、なんとかここまで徹底してほしいものだ。」(60・11)


5.血圧と鼻づまり

     医学博士 遠藤 仁郎 

     54才の主婦。
     「高血圧(160/110)といわれ薬をもらっている。それで140/85くらいになったが、からだに発疹したので、いまはやめている。また鼻がよくつまり、便秘気味だ。どういう養生をしたらよいか」とのこと。
     小ぶとりの婦人。血色はよい。血圧は160〜140/90で、かなり動揺する。よほど神経質らしい。

     これくらいの血圧なら薬はのまないでも、食事にすこし気をつければ、それでよいと私は思う。まず、少しやせることだ。主食や甘いものを(好きらしい)をへらしナッパをうんと食べること。味はうすく(塩分も糖分もへらす)。良質ナッパを少なくとも毎日1キロくらい。大部分を青汁にし、一部はミキサーでドロドロにつぶし(ミキサー粥)て飲み、繊維も十分とって便通をととのえること。そうすれば、血がきれいになるとともに体調がととのい、神経も落ちついて来、血圧も安定して来るだろう。また、カブれやすいのも鼻つまりも、おそらくアレルギー性になっているためだから、これもやがておさまってくるだろう。(58・3)


6.ユニークな「つれづれ草」

    備前市 K.O. 

     5月18日発行になった青汁漫画「つれづれ草」(これも絞れば青汁になる)文字通りというより絵画通り、「黙って開けばすぐわかる」といったユニークな発想による冊子を拝受有難く御礼申し上げます。
     今や小説、評論、雑誌と巷間の書店を埋める夫々は、勿論それなりの内容が綴られていることながら、その多くは読者をして理解し難きものも少しとせず。恰もこれらに真向から対立するかの如き、これまでに例のない有益にして且つ貴重なる青汁の正体冊子と高く、そして永く評価される「つれづれ草」と確信いたします。(61・8)


7.むかし話(初期の旧稿から) わらわれている青汁先生
前回参照

     医学博士 遠藤 仁郎 

     青葉だ青汁だと、雑誌にもかき、専門医会や地方の学会でもしゃべったが、医者仲間には一向に反響がない。このあたりの開業の先生は勿論、同じ病院でもほかには誰れ一人同調してくれる人はなし、病院給食にしても、厚生省の指示があるためでもあろうが、私の主張などまったく歯牙にだにかけてはもらえない。それどころか、私が大まじめなだけに、相当わらわれものになっているらしい。
     「例のまだやってられますか」
     などとからかわれるのはまだしもだ。
     先達もある所で、主治医の先生患家の人に向って曰く、
     「病院の先生がひとにわらわれるほど熱心にいってられることなんだからやんなさい。」
     今でこそ殆んどなくなったが、患者は患者ではじめから馬鹿にしてかかる。喘息で苦しんで入院して来た一女性が回診の折、
     「ナッパは食ってますよ!」
     といった態度がいやにムシにさわって短気にも(思い出しても汗顔の至りだが)すぐさま退院させてしまったこともある。
     またあるとき、農家の娘が腹膜炎で入院したが、じきに帰ってしまった。
     何でもおやじさんが、「入院はさせたが注射一つ打ってくれるではなし、草ばかり食えという。うちの娘は兎じゃない」とひどく憤慨してつれてかえったのだった。この娘は結局死んだと聞いた。
     しかし、それもまあ無理からぬことかも知れぬ。実は私のところにいる若い医員諸君でさえ、はじめはどうも納得できかねるようだ。それでもやむを得ず、毎日病人に説明させられているうち、何かしらいいような気がして来る、と述懐していたのもあるほどだ。

     こういう点では、まるっきり栄養知識のないズブの素人の方がまだましだ。少なくともすなおに受入れてくれる。それがなまじっか聞きかじって、熱量・蛋白質にこりかたまっている連中と来ては、とても始末がわるい。まして、医者ともなると全く手におえぬ。縁なき衆生と慨きたくなる。理窟はいいにきまっているんだがといいながら、実行は勿論、患者にすすめる人はめったにない。それどころか、折角その気になっている病人に大儀がらすような言辞を弄する御仁さえある。
     学会などだとみなまことにいやな顔付をするし、大学の先生などはねむってしまわれる。率直にいって、お医者さんたちにはどうもお気に召さぬものとみえる。が、それもなるほどと苦笑せずにはいられぬ話がある。
     私の郷里の村に金さんという帰化鮮人がいる。その妻君とても働きものなんだが近頃よく病気する。たびたび相談をうけ遂には入院までもしてもらったが、そのたびに、いつでも「菜っ葉を食え、青汁を飲め」だもんだから、妻君とうとう「日本の医者も朝鮮の医者も同じだ」といい出した。朝鮮でも随分草の汁(煎じ汁らしいが)をのまされたんだ相だ。この妻君、故郷なつかしさにこんなことをいったんだろうが、日本の偉い先生がたがきかれたなら、さぞかしきついお腹立ちのことだろう。ごもっとも千万とつくづく恐れ入ったしだいだ。(25・7)

次回参照

8.ビタミンE

     医学博士 遠藤 仁郎 

     動脉硬化を防ぎ、延命効果があるとか、制癌的にもはたらくというので、いまや小麦胚芽ブームといったところなので、少々古い本だが昭和31年版の「ビタミン学」でしらべてみた。
     一般に食物油に多く、とくに多いのが小麦胚芽油と大豆油。動物性脂肪には少ない。主食品 米麦とも精製品ほど少ない。

      芋類
         ジャガイモには少ないが、サツマイモには主食品中もっとも多い。

      蛋白食品
         獣鳥肉には少なく、ウナギには多い。
         牛乳には少なく、卵にはやや多い。

         落花生
           かなり多い。
         大豆
           記載がないがその油に多いのだから豆にも多いにそういあるまい。

      果物
         一般に少ない。

      野菜
         有色菜ことに緑葉類に多く、ことにケールはずばぬけている。


     右のうち、ケール、サツマイモに多いことは、とくに注目されてよかろう。ケールには、小麦胚芽の約1/4、サツマイモには1/8あるのだから、ケール100gには小麦胚芽の20g、サツマイモには10gに相当することになる。
     また、大豆にも相当あるだろうから、サツマイモ・大豆・ケールのイモ・マメ・ナッパ食は、この点からも、すぐれているし、青汁の材料としてのケールはやはり第一級といってよいわけだ。
     なお一日所要量は30mgといわれている。(58・1)

     
     ビタミンE   (mg%)  
    小麦胚芽油 150〜420  
    大 豆 油 120〜180  
    米 糠 油  91     
    玉蜀黍油   88     
    落花生油   22     
    胡 麻 油  18     
    菜 種 油  11     
    オリーブ油   7     
    ヤ シ 脂   3     
    マーガリン  30     
    ラ ー ド   7     
    バ タ ー   2.4    
    米   白   0.4〜0.57 
      玄     2.4    
    小 麦 粉   1.2〜3.4  
    歩止り 70   1.7    
     〃  90   2.7    
    小麦 胚芽  27.0〜30.5
    大   麦   3.2〜5.2  
    ジャガイモ   0.06〜0.1
    サツマイモ   4.0    
    牛   肉   0.63    
    豚   肉   0.71    
    鶏   肉   0.25    
    ウ ナ ギ   4.8    
    牛   乳   0.02〜0.12
    鶏   卵   2.0〜3.0  
    大   豆  ―      
    落 花 生   9.3〜9.5  
    オレンジ    0.24    
    バ ナ ナ   0.40    
    リ ン ゴ   0.74    
    カ   ブ   0.02    
    ダイコン    0.04    
    ニンジン    0.45    
    タマネギ    0.20    
    ト マ ト   0.36    
    キャベツ    0.11    
    ダイコン葉   0.85〜1.08
    ホウレンソウ   1.7    
    カ ブ 葉   2.3    
    パ セ リ   5.5    
    ケ ー ル   8.0    


9.交通事故瀕死の犬にも青汁

     貝原 邦夫 

     昭和60年8月14日、その日も真夏日の暑い一日でした。
     夕方まだ30度を超す余熱の西陽を浴びながら、いつものように犬をつれて畑に出かけました。午後7時半、満身に汗をかき作業を終えて、これから犬の散歩にと、農器具庫につないだ犬の処へ帰って見ればその姿がありません、よく見ればつないだ紐の金具故障で遁走、行方不明。
     当日の夜と翌15日、どこを探しても見つかりません。今までたまに脱走しても必ず帰って来たものが、どこかで事故にあったのでは……。今日はお盆仏送りの日、不吉な予感が頭をかすめる。16日朝も依然行方不明見つからず、若しやと保健所を尋ねたところ、昨夜交通事故の犬が入ったと。係官の案内で収容された別棟の個室檻の中にうずくまる犬。まさに3日間探し求めた我が家の犬でした。

     呼んでもうつろな眼で無表情そのもののあわれな姿。左足3ヶ所の複雑骨折、すでに患部全体からのひどい腐敗臭、首の周囲、あごの下等にはえぐりとられて赤身の露出した見るに耐えない瀕死の重症。保健所の係官もこれでは到底治癒の見込は全くないと――。毎週土曜日が捕獲犬薬殺の日と聞いて、翌17日土曜日の処置を依頼、遺体だけは我が家に持ち帰り埋葬するからと約して帰宅。

     このことを家内や、たまたまお盆帰省中の娘や孫、近くに住む娘の家族に話したところ全員の大反対。生命あるものを薬殺とはもってのほか、どうしても獣医につれて行けと。再度保健所に交渉して犬をひきとりペット病院に直行。
     獣医も保健所と同意見。死亡してもよいから手当だけしてやってほしいと、ようやく入院治療に決定して帰宅。病院では直ちに腐敗している左足を切断。
     翌17日電話ではまだ麻酔からさめない。
     20日切断個所は経過良好だが食慾はないと。午後家族全員で見舞うも、しっ尾も振らず、顔も無表情。もうボク達を忘れたんだろうと孫たちのささやき。以後えぐりとられた傷の手当をしているが、一向によくならないとの病院からの連絡。

     このままでは駄目だ、“青汁を飲ませてみよう”今は二人住まいにもどった家内と相談、8月24日退院の許可もないまま我が家につれ帰る。
     早速青汁を一日3回、口をあけて流し込むようにして飲用を開始しました。それから後は病院でもらった塗り薬もやめて、青汁ばかりの治療が続きました。
     今まで赤身の鮭が大好物だった家内も、全く鮭と同じ傷跡を見て、いつの日にやら食べなくなってしまいました。10日間の入院でどうにもならなかった傷跡が、いつのまにか変化が現れてきました。ジュクジュクとにじみ出ていた真赤なところが外側から少しずつ乾いてうす暗い色に。やがて傷全面が乾燥し、驚いたことにまわりから少しずつ毛が生えて来たではありませんか。
     この頃から急に元気が出て、もう二度と歩くことは出来ないと思っていた犬が、夕方になると散歩につれて行けといってききません。身体障害犬故、もう以前のような長距離はとても不可能ですが、毎日数百米の距離を……。疲れてくれば横向きに歩く毎日が続いています。

     道で逢う近所の人達はもちろん、幼稚園、小学校の子供達が足をとめてじっと眺め、理由を尋ね、かわいそうといって頭を撫でて行きます。入園前の幼児たちは大名行列よろしく、どこまでもぞろぞろとついて来ます。これも交通安全教育に対する副次的効果?口先ばかりの指導よりはるかに迫るものありと信じ、子供たちに語り続けています。

     事故から1年半が経過しました。傷跡はまだ8cm×4cmは毛が生えていませんが、いまも餌の中に顆粒1袋とリカバーミルのセンイ入り青汁(汁約130cc)を毎日飲ませています。犬の事故を通して思うこと。魔の力!!青汁の威力こそ、保険証に生命をまかせてしまい、ご馳走にうき身をやつす飽食日本の人間社会に対する無言の警鐘ではないでしょうか――。


10.理髪業による手荒れとひどい目の疲労が

    東京都 S.H. 

     私がケールの青汁を飲み始めたのは、8、9年前。
     目の疲労がひどかったからです。知人にすすめられて半信半疑で飲み始めたのですが、1年間毎日飲んでいると、毎年春先の紫外線が強くなる時季には、目がチカチカして痛くなっていたのですが、そんなことはなくなりました。
     以来、日課のように360ccずつ仕事の終わったあと飲んでいるんですが、いつの間にか、ふと気がつくと手荒れも治っていたんです。

     私は理髪店を経営しており、30分おきに湯をつかっているし、常にパーマ液やシャンプー、石けんにさわっています。手はザラザラに荒れてプツプツひびが切れ、石けんを使うたびに、しみていました。でもしみるからといって仕事をしないわけにはいきませんからね。職業柄しかたがないとあきらめていたんです。

     それがツルッツルになっているんですもの。びっくりしました。でも初めのうちは、青汁のおかげだとは思っていなかったんです。1週間とか10日とか、忙しさで飲めないでいると、手はもちろんのこと、体中がザラついてくるんです。あれっおかしいなぁ、そういえば、最近青汁を飲んでいないな…、とまた飲み始めると、3日めぐらいから肌がツヤをとり戻してくるんですよ。飲んでいるときには気づかないけれど、飲まないとてきめんに肌に現れてきますね。(61・1・16 壮健ライフ2月号より)


11.粉末をとかす水がこたえる

     医学博士 遠藤 仁郎 

     寒の入りから間もないころ、35才の女性の方から、「腰痛によいというので粉の青汁をのんでいますが、かえって痛みがきつくなりました。とかす水の分量が多いので、からだが冷えるためでしょうか?冷やさないようにといわれていますが……」との電話。

     「どれくらいのんでいるんですか?」
     「茶さじ3杯をコップ1杯の水にとかし、1日3回。」
     「青汁そのものは、ナマでも粉でも、からだはむしろあたたまり、中にはホカホカして来るという人もあるほどですし、痛みもかるくなる筈です。そういう成分があるんです。もっとも、青汁の分量が十分であればですが。」
     「どれくらい?」
     「ふつうでも、ナマの青汁で1日2合、もとのナッパ4〜500g。どこか故障があるときはそれ以上。あなたのばあいでは少なくとも3〜4合、もとのナッパ7〜800から1キロくらい。」
     「粉では?」
     「製品によりますが、大阪のでしたら、大サジ山もり1杯がナマの5勺くらいでしょうから、少なくとも5〜6杯から10杯。もっと多ければなおよろしい、ということになりましょう。ですから、あなたの分量では青汁の効きめはちょっと望めないでしょう。それに、今は寒の最中ですから、痛がつのって来たのには、冷たい水のせいもあるかも知れません。出来るだけ少ない水でのむ工夫が必要でしょう。」
     「どのような?」

    1. 「粉薬をのむ時のように、口をぬらしておいて、粉をはたき入れ、水を少しふくんで、しばらくグルグルやり、十分とけたところで飲みこむようにすれば、ほんの僅かな、盃半〜1杯くらいの水で足ります。
    2. ナマの青汁ほどうすくでなく、ずっと濃く、ドロドロ程度にとかして飲む。
    3. もう少し濃く練り、飲むのではなく、そのままか、ご飯やおかずに入れて、食べる。」
      「まずいでしょう……。」
      「おいしくはありませんが、結構食べられます。蜂蜜か黒砂糖あるいは醤油などで味よくしてもよいでしょう。
    4. また、粉そのものをご飯やおかずにふりかける。全く水なしですみます。どうしてもナマの青汁のようにしたければ、冷たい水でなく、あつい白湯やお茶、味噌汁や牛乳などにとかせばよいでしょう。」
      「熱をあてると成分がこわれ、効力が減るのではありませんか?」
      「その心配はありません。粉にするためには、もう熱はあててあり、こわれるほどのものはこわれていますから、効力にかわりはありません。

     なお、痛みをやわらげるためには、白米飯、肉(獣鳥魚介)、卵、糖分(菓子、ジュース、味つけの砂糖)、アルコールなど酸性の食品はできるだけひかえ、アルカリ性の、野菜・山菜・海藻・くだものを多くすること(イモ・マメ・ナッパ・青汁食)。からだは冷さないよう気をつけ、またできるだけよく動かして、血のめぐりをよくするようつとめることが大切です。(61・1)


12.年とった動物は若い動物よりもビタミンE摂取量多い

     【ボストン】米農務省のBlumberg博士が、最近開かれたシンポジウムで、年とった動物に大量のビタミンEを投与すると、免疫機能のいくつかの指数が若い動物のそれに等しくなる、と述べた。
     このことは、年とった動物は若い動物よりもビタミンEの必要量が高いことを意味するという。シンポジウムに参加した他の研究者同様、博士は、高齢者に対する1日の必要摂取量は若年者のそれに等しいかそれ以下であるというこれまでの説は不適切で、実際にはもっと高くあるべきだと示唆した。しかしながら博士は、この動物実験の結果に基づき、ビタミンの摂取量を増やすよう勧告することはしないという。
    (Medical Tribune 86.2.6)


13.ケールとの出合い1 高熱が下った

    後藤 S.G. 

     私は今年の7月よりケール健人の会のお手伝いをさせていただいています。仕事の内容は主にケールの発送業務です。私はこれまでケールというものがどういうものなのか全く知らなかったんです。それこそ名前も聞いたことがなくて、始めて仕事に行った日などは
     「これ何?」
     「エッ、これをジュースにするの?」
     「こんな葉っぱでほんとうに病気が治るの?」
     とか疑いの気持ちの方が大きかったのは確かです。でも、だんだんと飲んでいる方から電話や手紙で難病を克服されたという話を聞いたり、お礼の言葉などいただいたりしているうちに「ほんとうに効果があるんだなー」と思うようになってきました。
     しかし、それでは私も飲んでみようかという気にはなかなかなりませんでした。

     それがある日、私の長男(小5)が40度近い熱が3日間続き、病院で点滴や注射をしたり、薬も飲んだのですがいっこうに下がらなくてどないしようか?と思っている時に「それやったらケールを飲ませてごらん」と云われ、私としてはわらをもつかむつもりでケールを持って帰り子供に飲ませました。最初は「こんなんよう飲まん」とか「まずい」とか「くさいからイヤ」と言って飲もうとしなかったのですが、私の方も必死です。
     無理矢理「これ飲んだら絶対に熱が下がるし、病気を治そうと思ったら頑張って飲みなさい」と言ってその時2合近く飲ませたんです。そしたらその晩から今まで全々出なかった汗が一気にふき出して、次の日の朝にはケロッとした顔で「もう治ったから学校へ行く」と言って元気で学校へ行きました。この子はどちらかと云えば余り丈夫でなく、しょっちゅう風邪をひいては一週間位寝込む方なんですが、あまりの回復の早さに私が一番びっくりしました。(60・12・25ケール健人の会会報)


14.胃ポリープ消える

    加古川市 M.T. 

     相かわらず仕事に追われ、貧乏閑なしの毎日ですが、健康なくらしに青汁をお役に立てようと、農協や公民館の人々、さらに身近で慢性病に苦しんでいる方々にお奨めしています。ところで、今日は是非お知らせしなければならないことがあります。

     それは、6〜7年程前から胃にポリープが出来、昨年までに3個に殖えていたのです。それが先月未病院で6ヵ月ごとの胃カメラをしたところ、なんとなんと3個とも消えてしまって跡形もなし。主治医の先生もこんなことはあり得ないとびっくり仰天。私もまるで狐につままれた思いでした。勿論、念のためと他の検査もしていただきましたが、治癒まちがいなしとして、今後通院の必要なしと無罪放免となりました。

     そして数日後ふと思い当たりました。昨年倉敷市の久米様が遠藤先生をご紹介していただき、その節教えて下さった青汁のお蔭だったのです。何故なら他に薬は飲んでいませんし、悪いと知りつつもお酒のほうは商売上時折り飲んでいたのですから、青汁しか考えられません。本当に有りがとうございました。これからも青汁を続け、今度は蓄膿症を治すのです。(61・10)。


15.30年来のしもやけが青汁ですっかり全快

    東京都 S.S. 

     私は9歳ごろ急性肝炎になり、2週間くらい生死の境をさまよったことがあります。それ以来毎年冬になると、ひどいしもやけとあかぎれに悩まされるようになりました。寒さが本格化してくると手足がムズムズしてきて、徐々にプクプクとふくらんで靴がはけないほどになってくるんです。年によっては足の裏まではれ上がり、歩くのさえ難儀なほどでした。
     糸できつく縛って悪い血を出したり、薬を塗ったりはしてみても、結局は一時しのぎ。ムズがゆさはひと冬中続いていました。手にはしもやけの上にあかぎれまでできるんです。20歳ごろから洋裁をやっていて、指先の細かい作業が多いため、指先がパリパリになって切れてくるんです。糸や布がひっかかって増々切れる、洗剤を使って洗いものをするから、さらに追いうちをかける、といった具合で、かゆさと痛さで眠れないこともありました。

    青汁を飲みはじめて1か月、はれあがっていた手足がすっきり
     ところがじゃがいもやそばを主食にして小松菜やにんじんなどの野菜をたっぷり食べる、ケールの青汁を飲む、という食事に変えたら しもやけやあかぎれができなくなりました。
     7年前に今年19になる娘が腎臓の難病にかかったことがあるんですが、4年間の食事療法と青汁のおかげで健康体をとり戻すことができたのです。娘が入退院をくり返している間は、自分のことは二の次でしたが、症状が落ちついたので、今度は自分の番。
     3年前から私も食事に加えて青汁を飲み始めました。毎朝、食事の代りにコップに1杯、風呂あがりにもう1杯、カゼのひき始めや疲れたときには3、4杯、飲んでいます。飲み始めて1か月前後ではれがひき、翌年の冬からははなっからしもやけはできませんでした。毎冬、パンパンにはれあがっていた手足はすっきり。さすがは娘の病気を治したことだけはあります。疲れがたまると出ていたしっしんもなりを潜め、大感謝しています。(61・1・16 壮健ライフより)


16.直腸ガンだった

    岡山県 K.T. 

     先日は新しい本を有難うございました。漫画なので又一段と興味深く面白く読ませていたヾきました。近所の人にも早く見せて上げたいと思っています。
     私も(直腸ガン)お世話になって早や6年余りになりました。こんなに元気になるなんて夢のようです。毎日ケール作りと青汁しぼり、その上2人の孫の子守りをして1日中動きまわっています。

     家族全員青汁をのんでおります。孫は1才半とやっと3才になる2人です。青汁をとても喜んで朝晩2回飲みます。青汁150ccと牛乳200ccにバナナを一本入れてミキサーにかけてやります。おかげ様で元気で、その上非常に落着いて意地が良く、子守りも楽で助かっています。この機嫌のよい落着きようは、青汁で体の調子が良いからだろうと皆んなで云っています。今では青汁がないと調子が悪いと皆んな云うようになり、朝晩のメニューになってしまいました。私の仕事は一生ケール作りと青汁しぼりだと思っています。(61・6)


17.便秘

    倉敷市 M. 

     野菜も沢山食べていますが、日常便秘がちで、粉末ケールの青汁を飲む時にはよく通じがあります。


18.質問箱

    徳島県 H.M. 


     風呂に毎日入ってもアカが出るのですが、病気でしょうか?


     からだをつくっている細胞は、一定の時間がたつと新しいのと入れ替っています。アカはそのあらわれで、毎日出るのが当りまえで、病気ではありません。


コラム紹介

    からだは治ろうと懸命になっている。
    じゃまさえしなければ治るほどの病気は治る。
    病気しやすいのも、病気の治りが悪いのも、
    責任の大半は自分自身にある。



    空想は殺しも生かしもする スコットランド 俚諺
    吾人を不安ならしむるものは理性にあらずして空想なり レストランジェ


    万物皆我に備はる 孟子


    たヾ忍べ人の人たるみちのくの忍ぶの外に道あらめやも 詠人不知
    堪忍は無事長久の基 堪忍は万宝にかへがたし



    知らぬが佛
     知らぬ神に崇なし
     知らぬ事に罪なし
     知らぬが極楽
     知らぬが佛見ぬが神
     知らぬものは恐れない
     知らぬものがもっとも幸福



    街談巷説の中にも必ずとるべきものあり 十訓抄







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