健康と青汁タイトル小 <1986年7月15日発行 第359号>
 目次




1. ホジキン病

     医学博士 遠藤 仁郎 

     東京からの電話相談。

    「28歳の娘ですが、ホジキン病で放射線治療をうけました。
     それで、リンパ腺の腫れはとれましたが、その後の回復が思わしくなく、からだがだるい、疲れやすい、元気がない、といって、いつもゴロゴロ臥てばかりいます。
     顔色もよくありません。
     食欲はありますが、元来ひどい偏食で、西洋風をこのみ、主食はパン。
     ご飯はあまり食べません。
     副食は肉類。
     それも輸入ものばかり。
     野菜類は一切食べず、くだものは多少食べますが、好物はコーヒー・ケーキーです。
     青汁をすすめたいと思いますが。」
     とのこと。



     この病気は、全身のリンパ腺が腫れ、熱も出るという癌性の病気の一つ。
     原因は、ほかの癌と同じくわかっていませんが、おそらく、お話しのようなあやまった食生活が問題ではないでしょうか。
     それは、肉類がすぎ、糖分が多いと、血が酸性にかたむき、有害な代謝産物ができやすいうえ、加工・保存食品に多い添加物の害も加わって、血がにごり、からだの抵抗力がよわり、病気しやすくなっています。
     そこへ、それらに少なくない発癌物がはたらいた結果ではないか、とかんがえられるからです。
     そしてまた、放射線治療後の回復がはかばかしくないのも、やはり、原因はあやまった食にあるにそういありません。
     そこで、ともかくまず、食生活の根本的たてなおしをはかるべきですが、その中心になるものは、
      1. いまの食事に不足しているミネラル・ビタミンを十分に補給することと、
      2. できるだけ安全な食品をえらぶこと、
     とです。
     そのためには、ミネラル・ビタミンのもっとも有力な給源である良質ナッパの大量、少なくとも1日1.0〜1.5キロ、青汁にして4〜5〜6合以上のむこと。
     そして、ほかの食事にも、なるべくミネラル・ビタミンにとんだものをえらぶこと。
     主食にはパン(米飯よりはよいが、ミネラル・ビタミンは乏しいことは大差はないし、添加物が少なくない)よりもイモ類(ミネラル・ビタミンにとみ、安全性でもすぐれている)。
     肉(獣鳥魚介)類の切り身、ことに加工・保存品は極力さけ(ミネラル・ビタミンが乏しいうえ添加物の危険が大きい)、どうしても欲しければ、全体食べられる小魚類にする。

     「ジャコですか?」

    「安全海域でとれたイリコ、チリメンなどよい筈なんですが、残念ながら、酸化防止剤(発癌性がいわれている)がつかわれています。
     むしろ、新鮮なワカサギなどがよいでしょう。
     さらによいのは大豆です。
     それも、なるべく国産の安全なもの。
     納豆、キナコ、煮豆、自家製豆乳、豆腐(市販品は安全性に問題があります)。
     それに、良質安全なナッパを主とする野菜、山菜、海藻などしっかりそえます(イモ・マメ・ナッパ食)。
     調理は簡単に、味つけはうすく。
     また、菓子、コーヒー、ジュースはやめること。
     というのが、おすすめしたい食事の原則です。
     いままでの通念からすれば、あまりに突飛なことのようではありますが、いまのお嬢さんにとって、これほど適切なものはない、いや、こうするしかないと私は確信しています。
     問題は、それがはたしてすなおに受け入れられ、実行してもらえるか、どうかです。
     納得ずくでなければ、いくらはたがさわいでもムダというものですが、いかかでしょう。」

    「さあ、なにぶん我儘ものですから・・・・・・。」

    「うけ入れられればよし、どうもむつかしいようなら、ともかく青汁だけを飲むことで妥協し、青汁断食をやってみるのも一法でしょう。
     2〜3日の間、ほかのものは食べず、ただ青汁だけを飲めるだけ飲むんです。
     生の青汁の方がよろしいが、粉末がよければそれでも結構です。
     それで、うまくなにがしかの効果が出て、納得がゆくと、あとがやりよくなります。
     次の問題は、青汁ですが、さいわい東京には新橋と銀座にスタンドがあり、絶対安全・良質の青汁が利用できます。
     いずれにしても大量が必要ですから、畑があればケールをおつくりなさい。」

     「ここにはありませんが埼玉の実家には広い畑があります。」

     「そこでうんとつくってもらって、存分に食べ、飲むことです。」

     「で、どれくらいかかるでしょうか?」

    「それはわかりません。なにぶんむつかしい病気のことですから。ともかく持久戦です。
     じっくり腰をすえてがんばることが肝腎ですよ。」
    (60・3)(遠藤)

     この方のその後については何もわからないが、さいきん、東京の青汁相談所の田辺弘氏から、どうやらホジキン病と思われる悪性リンパ腫――悪性リンパ腫というのは、全身のリンパ腺が腫れる悪性の病気の総称で、ホジキン病もその一つ――に著効のあった報告をうけた。
     それは、昭和46年7月生れの現在中学2年生。
     昭和58年1月発病。横浜医大病院で悪性リンパ腫として治療。軽快、退院したが、3月再発、再入院。
     しかし、助からないといわれ6月退院。
     以来、田辺氏の指導のもとでイモ・マメ・ナッパ食と大量のケール顆粒による青汁食に専念。
     見事に回復。
     中学へ進学、目下バレーボール部のレギュラーとして活躍している、というのだ。
     以下は、60年12月初め、田辺氏に送られた母御の礼状の全文。

    「お電話させていただきましたが、お留守でしたので、乱文筆にて失礼いたします。
     本当に、大変な時にお世話になりっぱなしで、申し訳ございません。
     あの頃再発いたしまして横浜医大病院に再入院。
     1ヶ月あまり放射線にあたり、主治医の先生より、「この病気で再発して2年以上生きた例はありません」と言われました。
     他の病院の方でも「生きられない」とのことでした。
     私どもは母子家庭で、二人きりの家族ですので、息子が生きられない時は私も死んだも同然と思っておりました。
     助からないと言われた病院は全て行かないことに決めました。
     息子が入院していた時、抗癌剤がもれました。看護婦さん、主治医、インターンの先生が見に来まして、「これは、よくなったとしても黒くかたくなってしまう」と言われました。
     本当に火傷のようになりましたが、今、何のあともございません。
     その時私は、「絶対にだいじょうぶヨ」と言いつづけました。
     すると息子も、いくら先生方が大変だと言って来ましても、「ママが大丈夫だと言っているから大丈夫だよ」と口にするようになっていました。
     いま、息子には病名も言っていますが、平気のようです。
     うそのようです。
     胸部を切って調べました時、外科の先生は、「全身に癌がひろまっていて取り切れません。あと1年の命です。」と言われましたが、現在2年以上。
     2年3ヶ月ですが元気です。
     中学2年にならせていただきました。
     バレーボール部にも入部、レギュラーとしてがんばっております。
     中学になりまして1日だけ、アトピー性皮膚炎(今体中に出来ております)でお休みしましたが、後は休まずです。
     おかげさまでありがとうございました。
     本当にあの節はご迷惑おかけいたし申訳ございませんでした。」
    (60・12)



2. 餅を食うとカゼをひく

     横溝老曰く。
     餅をいかい(沢山)食うとカゼをひく。
     餅はよう搗いてあるけん(から)つい食べすぎる。
     飯ばあ(ばかり)食うたことになり、カゼをひきやすうなるけん、正月にゃあ気をつけましょうで。


3. 繊維

     医学博士 遠藤 仁郎 

     繊維ことに植物繊維の大切なこと、現在の邦食には非常に乏しくなっていることは、今ではもうよく知られていると思うが、参考までに、主な植物性食品の繊維量を日本食品成分表(4訂)からぬき出してみた。
     なお、望ましい繊維の1日量は、総量20〜30gといわれている。

    パセリ1.5%
    大根葉1.1%
    カブ葉0.9%
    ミツバ0.9%
    ワケギ0.9%
    京菜0.8%
    コマツナ0.8%
    ホウレンソウ0.8%
    ネギ0.8%
    セリ0.8%
    キャベツ0.6%
    ハクサイ0.4%
    チシャ0.4%
    青汁0.26〜0.29%
    ヨモギ2.2%
    ナズナ1.1%
    ヨメナ0.5%
    ワラビ1.3%
    タケノコ0.7%
    フキ0.6%
    トマト0.4%
    エンドウ0.8%
    ソラマメ0.8%
    サツマイモ0.7%
    サトイモ0.5%
    ジャガイモ0.4%
    玄米1.0%0.4%
    半搗0.6%0.3%
    0.3%0.1%



    ゴボウ1.4%
    ニンジン1.0%
    ラッキョウ0.8%
    大根0.6%
    カブ0.5%
    タマネギ0.5%
    カボチャ1.0%
    ピーマン0.8%
    ナス0.7%
    キウリ0.4%
    小麦粉0.2〜0.3%
    食パン0.1%
    ウドン0.1%
    押シ麦(七分搗)0.7%
    ハッタイ粉1.5%
    ソバ粉(全層)1.0%
    ソバ0.2%
    トウモロコシスイートコーン1.2%
    モロコシ(玄)1.7%
    〃(精)0.4%


4. どんなばあいも同じ食事でよいわけ

     医学博士 遠藤 仁郎

     日本医師会雑誌の昭和60年11月号に、「臨床栄養学の進歩」というテーマで、五島・東海医大学内科教授、長尾・慈慶医大外科教授、秦・慶応医大内科教授の鼎談の記事がのっていた。
     その“病院食の問題点”というところに、こうのべられている。


       私が感じていることは、病気によって、ひとつひとつ治療食があっても、病気が複合したときの治療に困ってしまうという点です。
       たとえば糖尿病だと、食品交換表に基づく食事療法があります。
       高脂血症には高脂血症の食事療法、高尿酸血症には尿酸の食事療法、腎・高血圧にもその食事療法があって、病気ひとつひとつの治療食はあるのですが、患者さんも年をとってきますと、一人の患者さんが高血圧と糖尿病と高脂血症、場合によっては高尿酸血症までももっているような場合がままあるわけです。
       そういう人の食事療法は、疾患をまとめて治療しようとすると困ってしまいます。
       現在の食事療法には複数の合併疾患をまとめて治療するときの基本概念が欠けていることが、全体としては、治療食の弱点になっているのではないかと感じています。

       長尾 外科でも、全く同じなんですね。
       あちらを立てれば、こちらが立たずで、こっちからいくと、それはいけない、じゃ、どうすればいいんだというと、「そこが問題なんですよ」と。
       それでは、霞を喰って生きていかなきゃいけないじゃないか。
       そうは、いかないわけですから、そういう実情にあった総合解決を誰か考案しないと、いちばん大事なポイントが抜けていると思うんですね。
       ひとつひとつの食事療法は、もう完成していると思うんです。

       五島 秦先生、何かよい考えはありますか。

        まず、栄養の状態に対する診断学の確立が必要だと思います。
       岐阜大の武藤先生がいっておられるような“栄養アセスメント”というような問題ですね。
       ある個人の栄養を全体としてみる、あるいはもっとその人のライフスタイルや疾病まで含めた栄養の評価方法が開発される必要があると思います。
       第二は、この間、アメリカから来たW.E.Connor博士がいっていたような治療食の単一基本食を工夫して、血圧にも体重にも、血糖のコントロールもできるという食事療法を開発していくことが検討されなければならないと思います」。
       これは、現在の治療食についての率直な告白ともいうべきものです。
       現在の医学の進歩はまことにめざましく、それぞれの病気については、いろいろ細かいところまでくわしく究明され、それぞれの変化・異常にたいする治療法が講じられており、食事も、まことに複雑多岐にわたって、こまかに対応をせまられている。
       そこでいろいろな病気が重なっているようなばあいには、その取捨に迷い、どうしてよいか戸まどってしまうことになる始末である。

       しかし、私は、どんな病気でも、栄養的に完全であり、安全な食事でさえあれば、それでよい、との立場をとっている。
       この鼎談の問題についていえば、糖尿病も、高脂血症も、高尿酸血も、腎高血圧のいずれのばあいも、同じ青汁を中心とした緑葉食、イモ・マメ・ナッパ・青汁食といった食事でよく、特に、糖、脂あるいは尿酸などについて参酌する必要はない。
       あるいは、まるで相反するような治療法が必要なばあい、たとえば、胃酸が多くても少なくても同じ食事でよいし、血圧が高くても低くても同じでよい、というのである。
       つまり、どんな病気のばあいでも、原則的にはつねに同じ食事でよいわけだから、いろいろな病気が合併しているばあいにも、少しも困ることはない。
       なぜかというと、病気の際にみられるいろいろな変化や異常は、それが病気の原因ではなくて(現在の医学では、これが原因のようにかんがえられ、それに応ずる処置が講じられているわけだが)、一つの現象にすぎず、それらをおこすには、それなりの原因がある筈だ。
       それは、からだ中をめぐっている血の異常(にごり)であろう。
       もちろん、それにはいろいろなもの――現在の医学でわかっているものもあれば、わかっていないもの、将来解明されるものも少なくないだろう――があり、そのためからだのはたらき(健康力・生命力)をそこね、不調をまねき、病気しやすくなっているだろうし、ながい間には、抵抗力のよわいところがやられ、ついに発病するにいたるのであろう。
       しかし、この血のにごりとて、けっして本当の原因ではなく、このにごりがおこるためにも、さらにさかのぼった原因――これこそが究局の真の原因であろうが――がなければならない。
       この真の原因は何かというと、私は、あまりにも不自然・不合理になっている現在の文明生活そのもの、ことに食のまちがいであろうとかんがえる。
       だから、それをなおすこと。
       とくに食のあやまりを正し、血をきれいにし、体のすべてのはたらきをよくするようつとめること。そういう食事にあらためることこそが、病気をなおす根本であり、究局の条件であろう。
       そこで、治療食としては、個々の病気に応ずる注意が必要であることはいうまでもないが、それだけでは十分でなく、かならず、それと同時に、全体として完全であり安全な食とし、それによって血をきれいにし、からだのはたらきをたかめ、健康力・生命力をもりあげなければならないわけであり、この条件さえみたしておけば、どんな病気のばあいにもあてはめることができるわけである。
       また、多年にわたる経験がそれを実証していると私は確信している
      (60・11)


5. いわゆる「健康食品」の問題点

    仙台市北保健所衛生課 主査 Y.W.
    仙台市南保健所衛生課 H.O.

     最近、いわゆる「健康食品」と称される製品が大きなブームを呼んでいる。
     その製造業者は約600社、種類は2,000種ともいわれ、年間売上高は約4,500億円にのぼるといわれている。
     これらの「健康食品」は種類が非常に多岐にわたっており、定義が明確でないばかりでなく、通常の食品よりも健康の維持、増進等を暗示し、もしくはそのような効果を期待させる製品として販売されているが、その実態も明らかではない。
     また、多くの製品は食品衛生法上の許可業種に該当せず、その製造施設や方法、および成分組成等についても不明確な点が多く、通常は食品としては利用されていないものもあって、原材料が本当に安全であるかどうかの保障のないものが多いというのが実情である。
     また、形態上は食品というよりはむしろ医薬品的な製品が多く、まさに医薬品的効果を期待させる点では薬事法のがれの感は否めない。
     そもそも食品とは、一般的には人の生命や健康を維持、増進させるものであり、栄養の面や安全性の面でも、そして視覚上や嗜好的な面でも満足されるべきものである。
     しかしながら、これらの製品は形態だけでなく味覚上も通常の食品とは異なり、消費者側も味には期待していないケースが多い。
     このような観点から、「健康食品」という名称も論議の的になっている。
     また、そもそも健康とは、良好な生活環境のもとで通常の食品をバランスよく食べ、適度な運動をしていれば自ら得られるものであるが、単一の製品を頓服的に、そして継続的に摂取することによって健康を得る、と安易に考えることは重大な誤りである。
     むしろそうすることによって生じる健康障害の方が危惧されるような製品群に「健康」という文字を入れることははなはだ疑問である。
     現代は社会環境の悪化や、多岐にわたる食品添加物の使用等に関心が高まり、それに伴って自らの健康に不安を抱いている人は少なくない。
     また、高齢化社会の到来等で、丈夫で長生きしたいという願望がきわめて強くなっている。
     このようなことから、疾病予防を期待させるがごとく、また時代の要請に応えるかのようにブームを呼んでいるものと思われる。
     しかし、食品衛生の立場でいうならば、医薬品のような品質の安定性もなく、かつ原材料中の汚染物質、製造工程中の衛生状態、細菌汚染の問題、および添加物使用の有無等、強く求められるべき安全性に不安を抱かせる製品群であるといえる。
     一度に摂取する量が少量であるとはいえ、毎日継続的に摂取することにより有害物質の体内蓄積という問題も生じかねないと考えられる。
     そこで仙台市では昭和56年から3ヵ月にわたり、市販されているいわゆる「健康食品」の衛生学的調査を実施し、細菌ならびに理化学的に検討を試みた。
     その結果、重金属等では直ちに重要視すべき製品は認められなかったが、細菌検査の結果では、なかにはセレウス菌やウェルシュ菌が検出されたもの、あるいは大腸菌群が認められたものが数多く見受けられ、また生菌数、真菌数ともに高い数値を示す製品も認められた。
     これらのことから、取扱いの如何によっては事故の発生の可能性は否定できない。
     残留農薬の検査では、微量ながらBHC、マラチオン、およびフェニトロチオンが検出された製品も認められた。
     すなわち、一部には上記検査項目において衛生上問題視されるべき製品の存在が確認されたわけである。
     このようなことから、今後は法的な規制を強め、衛生上の監視体制を強化する等の対策が講じられてしかるべきであろう。

     臨床のあゆみ6巻2号(61・2月)より


6. 自律神経症

    医学博士 遠藤 仁郎

    茨城のわかい主婦の方から、

    「お医者さんにかかっても、病院へいっても、大したことはないといわれますが、どうもよくありません。“自律神経だ”とのことです。先生の「青汁は効く」を読んでやってみたいと思いまして」
     との電話。

     「やってごらんなさい、きっといいですよ。
     おそらく原因は肉類、糖類にかたより野菜の不足した食べものにあるんでしょう。」

     「そうなんです。それはよくわかっているんです。」

     「材料のナッパはありますか?
     ホウレンソウ、フダンソウ以外の緑の濃いナッパであればよいのですが、農薬のかかっている市販の野菜は絶対ダメ。
     あなたのばあい、別に急を要する病気ではありませんから、自給することをかんがえてみたらどうですか。
     畑は?」

     「10坪くらいのところはあります。」
     「それでは、とても十分のことはできません。
     少なくとも30〜40坪。
     借地でもして、年中いつでも十分のナッパが供給できるよう工夫することです。
     ケールの種子は、60円切手をはった返信用封筒(宛名記入)をそえて申しこんで下さい。
     いつでもさし上げます。
     信頼のおける農家に委託してつくってもらうのも一法です。
     そのさい特に念をおすべきことは、農薬を絶対つかわないこと。
     そのためには化学肥料をつかわず、昔ながらの堆肥厩肥を主体に、石灰、油かす、鶏糞、魚粉などによる健康(有機)農法でなければならないこと。
     そうしてできた良質安全なナッパをもりもり食べ青汁にもしてのむ、少なくとも1日400〜500g(青汁にして約2合)。
     そして、糖分(菓子、ジュース、味つけの砂糖)をへらし、出来あい食品(便利ではあるが何が添加されているか知れない)をなるべくさけること。
     そうしていれば体調はしだいに好転してくるでしょう。
     家族全員がやられれば、やがては健康そのもののご一家ともなられるでしょう。
    (58・9)


7. 老来痩

    元セ・ソウルロータリークラブ会長 365地区 T.K. 

     私は6月22日で満75歳になる。
     韓国の平均寿命は69歳、世界第1位の長寿国、日本は77歳。
     時代はうつりかわって古稀も使いふるした言葉で、いらなくなった。
     私はひざもとにむすこ、むすめ7名とまご13名をかかえているから、昔なら腰は曲がり、大きな咳をする家長として、のんびりと暮らしていることであろう。
     ところが本業の規模はちぢまり小さくなったが、ロータリークラブ活動、同窓会々長職、健康に関する寄稿と講演、その他の会合に参席。長寿道の揮毫、登山、国内外の知己よりの書状の回答など、希望に充ち、規則的な日々を送っているので、まさしく今昔の感がある。
     某日刊新聞に掲載されている「80代が語る、私の人生、私の健康」の主人公達が、健康な姿で生活しているのを読んで、私の年令がまだ80歳にもならないのに、年令のことを繰り返して話すことは、ぐちをこぼすも同様である。
     70歳を超えた私の友人の一人が、自分はおまけに生をうけているとうそぶくのを聞くが、私にはそのこころもちが理解出来ない。人生はマラソン競技と同じだ。
     途中脱落してはいけない。
     健康で長生きせねばならない。
     私は故マッカーサー元帥が、生前に常に心にいだいて自分の人生を築いた言葉を記憶している。

     「青春とは人生の或る期間を言うのではなく、心の様相を言うのだ。
     理想を失う時に初めて老いがくる。
     人間は信念と共に若く、疑惑と共に老ゆる。
     人間は自信と共に若く、恐怖と共に老ゆる。
     希望ある限り若く、失望と共に老い朽ちる」
     と。私は老人会にて講演するとき、次ぎのように力説している。
     これから皆様には大きな二つの務めがある。
     一つは、まご達にアイスクリーム、お菓子、お砂糖などのおやつを食べないように。
     又、嫁には白いご飯の代りに、雑穀のご飯に、食生活を改善するよう注意させることだと。
     現下、難治の成人病が急増している現状は遺憾である。
     西洋医学は発達して幼児の免疫疾患と、細菌による疾患は確かに減ったが、癌、高血圧、糖尿病、脳卒中など成人病には決定的な力にならないのも事実のようである。
     薬では成人病治療は難かしいようである。
     平素の食生活を改善しなければならない。
     昔からのご馳走といえば、肉食の如き美食をいうが、肉食は酸性食品の代表格である。
     生命力が全然ない。
     生命力のない食品を食べて健康になることは出来ない。
     一時カロリー中心の栄養学が支配的であったが、最近に至っては、真剣な研究と多くの経験を経て、万病一元の原則が新しい学説として脚光をあびるようになった。即ち、体質が酸性に傾くといろいろの疾患が発生し、これとは反対に体質体液が弱アルカリを維持すれば、健康であるという理論である。
     私自信も、食生活を改善する前には、肉食が好きであった。
     白いご飯、コーヒー、白砂糖、お菓子などを飽食した。
     その時は体重は増えたが、湿疹にかかり、肝臓機能、血圧も凡べて正常ではなかった。
     1982年、私が米国のL.Aを訪問したとき、そこに住んでいる某医師の婦人が多発性骨髄癌にかかり、ニューヨークにある世界的に有名な癌センターで6ヶ月間治療を受けたが、病勢は悪化するのみ、仕方なくL.Aに帰った。おりよく、日ごろ玄米食を提唱し、生野菜を勧奨して来た有名な韓国人医学博士から、玄穀の雑穀のご飯と、生野菜を食べるよう忠告を受けた。
     3ヶ月間継続したところ癌が好転したとの驚るべき事実を夫君より説明があり、私が主張して来た食生活改善が正しいとお褒めにあずかった事もあった。
     私は中国の劉青茘の新菜根譚「無病之身 不知其楽他 病生始知 無病之楽矣」を便箋と封筒に印刷して、見る人をして注意を喚起させている。
     体験から得た健康のみちしるべ(手びき)を人々に知らせようと努力している。
     いろいろの健康文献を印刷して機会あるたびに親しい人に郵送している。
       我等の周囲には、平素健康をなおざりにする、間違った楽天家も居り、一方関心はあっても正しい健康知識を持っていない人が多いのは遺憾である。
     全国民が正しい健康知識を理解するよう国家的次元にて啓蒙すべきことを痛感している。
     かようにすれば成人病も減り、家庭から患者が発生しないから、明朗で幸福な生活を営むことが出来る。
     私は、今まで50回近く健康講演をやり、健康誌に投稿もした。外国に於いても寄稿と講演をやった。
     このように私は知らぬ間に、本業でない健康の道にうわきしているような気がする。
     テレビ、ラヂオに出演して健康を語った。
     この頃も、健康に関する問い合わせの電話がたびたびかかって来る。
     望而知之者神というが、私も自慢ではないが、人の顔を見るだけで、健康であるかどうかを判断出来る境地に至った。
     これは上医と言えるもので、むしろ健康分野の職業に変更することが賢明ではないかと、心をうきたたせる時もあるが、これこそうわきであるから止めることにした。
     私の助言にて健康を回復した友人も多い。
     かくれた奉仕とも言える。
     私は現在無病である。
     糖尿、神経痛もない。
     血圧は125−75で正常。
     食慾も旺盛。快便も毎日つづいている。
     睡眠も上々である。
     10年近く病院と薬のお世話になっていない。
     八宝粥を初めとして食生活の改善と長年ケールの青汁を愛飲したお蔭であると信じている。
     顔の色とつやは一品で、ぴかぴか光っているとほめてくれる友人もいる。
     私の周囲には、八宝粥の愛用者が多い。
     私は八宝粥おじいさんの愛称を受けている。
     日本に居る知人に八宝粥材料をあげたところ、その後もっとほしいと云うことで当惑した事もあった。
     外国で発刊している月刊誌に八宝粥おじいさんの題目にて投稿したが大きい話題になったと聞いている。
     ところが、私にも人に言えないなやみがある。
     56歳のとき81Kg。
     1971年ソウル・ロータリークラブに入会したときも、76kgの堂々たる体躯で、豊饒な印象の顔であったのが今は63kg。
     標準体重(身長170cm)ではあるが、ありし日の豊饒な顔の印象は消えてしまい、やせこけて淋しい気持をいだいていたが、日本に居る88歳の老先輩から「老来痩」表題の随筆集を送っていただいた。
     表題がいささか奇異であったので、さっそく内容を読んだ。
     中国には「有銭難買 老来痩」という俚諺がある。
     おかね(金銭)があっても老来痩は買えないと云う意味である。
     年をとるに従って自然に脂肪が抜け、贅肉がとれて所謂、痩躯鶴の如くなるのが理想型で、金では買えない幸せなのである。
     肥り過ぎよりは痩せ型の方が健康的であるのは言うまでもない。
     私は中国の俚諺にあるように今や老来痩の境地になったから、体重が減り、顔の印象が豊饒でないと云うことを気にするのは杞憂であることを悟って愉快になった。


8. 昭和61年度 遠藤青汁の会総会だより

     小雨に煙った昨年とは打って変り、柿、椎、樫、樟などの若葉の緑が一段と映える皐月晴れの上天気に恵まれ、5月18日(日曜日)午前10時から昨年に引き続き病院当局の御好意により一般には使用出来ない倉敷中央病院3階の「大原記念ホール」を借りて昭和61年度総会が盛大に開催されました。
     淡路島の五色町や徳島県阿南市、高知市からの貸切りバスによる多数の参加者も含めて、北は山形県、南は熊本県まで全国各地から昨年をはるかに上廻る272名の青汁会員が総会に出席されました。
     「青い島は幸福のシンボル・・・・・・青い汁は健康のシンボル」
     の信条のもとに日々を生きている会員にとり、遠藤青汁の会総会への参加は一年中の諸行事の中で最も有意義なものと自負されてか、足どりも軽やかに、晴ればれとした笑顔で次々に大ホールに集まってこられました。
     遠藤青汁教室(地元倉敷市)の生徒により事前準備もスムーズに整えられ、定刻午前10時、貝原副会長の力強い開会あいさつ、日程紹介により総会が開始されました。
     開放された窓から青葉の香りを含んだそよ風がホール内に満つる中で、遠藤会長から、「派手な宣伝は嫌いなので、会員の口コミで一人でも多くの人に青汁をひろめてもらいたい・・・・・・青汁は生の葉っぱの自然ジュースで、しぼり汁ではなくすりつぶし汁である」とのあいさつがなされて、続いて貝原副会長から「青汁の会は社会奉仕の団体であることを自覚、周知してもらいたいとの前置きの後、昭和60年度決算、昭和61年度予算について説明、全員異議なく拍手の内に承認されました。
     引き続き、高知センターの放し飼い養鶏、採卵状況がビデオ上映され、参加者の関心を集めました。
     午前11時から質疑、体験発表に移り青汁の保存、腸閉塞の青汁飲用による全治、肝臓がんの全治。五色町大木氏の母堂の股関節変形手術時の青汁効果、岡山県佐伯町の町長を先頭とした青汁普及運動、ケールの栽培方法、青汁の残り汁による美顔術など質問、体験談が次々と行なわれ笑いと青汁飲用の確信と感動のるつぼに会場内は包まれてしまいました。
     また、東京都から毎回ご参加のフランス料理研究家小松女史の洗練された体験談はいつも感心させられるのですが、途中マイクの調子が悪くなったのが心残りでした。
     最後に前日の前夜祭でも力強く三番叟等を踊られ、又当日昼食用の甘藷を寄贈された倉敷市内片島町の横溝老が「総会にこれた人は幸福で、人間が丈夫である。
     これからも毎年総会に参加して下さい」
     と述べ、時間の関係で心残りは多かったのですが、行事の都合上、12時半をもって総会は終了しました。
     続いて参加者は別室で青汁と甘藷による昼食、青汁専用ジューサー「リカバーミル」の実演も行なわれ、また大ホール内では遠藤会長と個人懇談が次々になされ、午後2時に全日程が終了するという盛会で、誠に好天に恵まれ、用意された昼食用の甘藷や青汁が参加者が予想以上の為不足、関係者が慌てる一幕もあった有意義な青汁総会でした。


9. 岸ユキのちょっと味な話

    梅干し
    “梅はその日の難のがれ”なんていいますね。
     私も毎日1個、かならず梅干しをいただいています。
     海外ロケのときも、梅干しは強い味方。
     これさえあれば大丈夫というわけで、サハラ砂漠やヒマラヤにも敢然とチャレンジしました。
     さて、きょうは梅のルーツのお話。
     梅は英語で“ジャパニーズ・アプリコット”、つまり、“日本のアンズ”と呼ばれています。
     「それじゃあ、梅のふるさとは日本なのか?」といいますと、これが残念ながら中国。
     日本に渡ってきたのは邪馬台国の時代といいますから、今からざっと千八百年以上も前のことなんです。
     ところで、中国から入ってきた“お梅さん”、いったいどんな形で日本に上陸したのかといいますと・・・。
     なんと、まっ黒な梅だったんですって。烏(からす)の梅と書いて“烏梅(うばい)”。
     青梅の皮をむいて煙でいぶしたもの、つまり“梅のくん製”だったんです。
     中国では古くから、熱が出たりおなかをこわしたとき、この烏梅を薬として使っていたとか。
     梅は漢方薬だったわけですね。
     ところでこの烏梅、中国語ではどう発音するのかといいますと、“ウーメイ”−そして、これがつまって“ウメ”になったということです。
     そうすると邪馬台国の人々は、梅のことを“ウーメイ”とか“ウメイー”とか呼んでいたんでしょうか。
     すっぱい梅にふさわしい、いかにも食欲をそそる語源といえそうですね。

    (59・7・23 サンケイ)


10. 毎日つくっているが

    仙台市 S.W.

     野菜ジュースは毎日作って飲んでおりますが、毎日毎日は大変な作業となりましたし、野菜も少ないので、やはり顆粒をいただかないと間に合わなくなりました。

    (60・1)



11. 無病彊(健)体に対する考え方

    熊本市 T.I. 

      1. 病人(気)を造っているような現代医学的な医者や、病気を楽しんでいるような現代医学的な病人は、無病彊(健)体などあり得ないと思っている。
         これが俗家の考え方である。
      2. 仙家としての考え方としては、何十年来病気をしたことは無く、病気と感じた症状は無く、現在も何処が痛いとか苦しいと思うところは無い。
         老来体形が少し歪んだり、歩き方が遅くなったり、力が青年時代より弱くなったのは病気では無く、意識しないまま長い間過して来た生活の誤りであり、これを自然に過せば自然に良くなるものと信じている。
      3. 井原辰仙の無病彊(健)体もこれである。
     言い訳のようだが、これだけはみな知って置いて貰わねば、健康にはなれないと思います。
    (60・1)



12. “衝撃”大腸ガン二百人に一人

    徳島大など七千人調査 50歳代に集中
     食生活の欧米化に伴って増加傾向にある大腸がんが調査対象全体の二百人に一人の割合で見つかり、しかも50代に集中していた−「実年」にとってショッキングな結果が、徳島大医学部病理学第一教室(桧沢一夫教授)と公務員共済組合四国中央病院(愛媛県川之江市)の手でまとまった。
     調査に当たった同大の佐野寿昭講師らは「大腸がんの予防には繊維質の多い食物を多く食べるなど食生活上の注意が欠かせないが、50代の人は少なくとも年1回は検査を受けるべきだ」と呼び掛けている。
     調査は、58年9月から昨年12月までに、同病院に人間ドック入りした35−60歳の男女6,850人が対象。
     四国中央病院の安藤道夫外科医長らが、全員の大腸を内視鏡で検査し、疑わしいケースは組織の一部を採取、佐野講師らが組織病理学的に分類した。
     その結果、ポリープなどが見つかり正常でないと判定されたのは、全体の約9%に当たる625人。
     このうち50代の35人が、大腸がんかその疑いが極めて濃いと診断された。
     このほか、85人にがんへ移行する可能性がある腺腫(せんしゅ)が認められ、三百人以上の腸には腫瘍(しゅよう)性病変が見つかった。
     内視鏡によるこれほど大規模ながん調査は初めて。
     東大医学部第一外科の武藤徹一郎助教授は「これほど多くの人を検査して得られたデータだけに、貴重であり評価できる。がん発見率が予想より高い印象だ」と話している。

    (61・1・20 サンケイ)



13. スリランカ便り

     山田守之亮. 

     おすすめにあずかりましたリカバーミル、スリランカで使い始めました。
     まだ数日にしかなりませんが、大体の結果をご報告申しあげます。

      1. グリーンジュースでなく、グリーンペーストと呼びたいような製品が得られる。
      2. 1キロのキャベツの青葉から濃厚なペースト1.5L以上が得られる。
        この製品は今までの絞り汁ではなく、全葉を粉砕したものだから、すべての繊維をたべることになる、完全緑葉食である。
      3. これは濃すぎて、そのままでは飲みにくいので、私のばあい、湯でうすめて飲んでいるが、うすめる度合にもよるが、今までの青汁並にしたばあい、かなりの量になる。
      4. 少量の材料から大量の製品が得られるから、洗ったり、分けたりする手間が非常にはぶける。
      5. したがって、面倒くさがらずにとり掛られる。
      6. 材料代が極めて僅かですむ。むしろただに近い。
      7. 機械の扱いがいたって簡単で、アッという間に製品ができる。
      8. あと始末に、洗ったりする手間はほとんどない。
      9. 飲みにくくない。青汁のにおいもなく、無味でむしろ頼りないくらい。何故でしょうか?
      10. さしあたって便通がよくなり過ぎたように思う。
      11. 長年の間(数十年)身体の左半身が故障多く、左足のスボキが年中だるかったのが余り感じなくなった。
         全繊維質をのんでいるとはいえ、余りにも早い効果に驚いている。
         何が含まれているのだろうか。
      12. こんなよいものを飲んで、元気一杯100才の長寿も期待するような、厚かましいことになりかねず、一人だけ取残された今浦島は仕合せともいい難い。
         人生設計のやり直しをせまられ困ったことにもなる。

     とにかく、今のところリカバーミルに及ぶものはない。
     在来の市販ジューサーは完全にやられてしまった。
     全く関心のないものになってきた。
     但し値段を安くする研究が必要。
     製品の重要度からかんがえて決して高いものとはいえないが、ミキサーとの比較もある。
     トランス(アタッチメント)は、当地で求めて1万5千円を要したが、リカバーミルは完全に働いてくれている。
     取扱店は日本製のトランスだというが、メーカーの名前は書かれていない。
     とりあえず以上ご報告申しあげます。
     大変有難い仕合わせです。
    (86・4・30)



14. 丈夫になった娘

    山形県 I.H. 

     娘の青汁との出合いは、小学校2年生の山形での青汁会からです。
     その時に、先生より、いろいろお話をうかがって、是非娘にのませたいと思いました。
     私は顆粒を妹のすすめで、50年頃からのんで、体に良いことを身をもって体験しておりました。
     山形の大宮さんより週1回妹の家に届けていただいて、2Kgを1週間でのませております。
     小さい時から食が細く、ひよわで、よく風を引いて、幼稚園も休みがちでした。
     風邪をひいて、おしっこの検査の結果、20こ〜数えきれない程の血尿がありました。
     その時以来、病院で月1回位の割合で検査をうけております。
     最近は年に数回しか検査をうけることなく、1〜2位で、健康な人と同じになりました。
     今は、中学2年生になり、部活は卓球部に入り、毎日暗くなるまで運動をして帰ってきます。
     食欲も出て、風邪はめったにひかず、昔のことを思うと夢のようです。
     おかげ様で、健康になるにつれて、学力の方も良くなり、毎日いきいきとして、学校に通っております。
     実は今回10月に先生にお目にかかって、お礼をのべたいところでしたが、あいにく娘の卓球の試合日に当り、やむなくお目にかかることが出来ませんでした。
     手記をもってお礼にかえさせていただきます。
     本当にありがとうございました。

    (60・10)



15. 米寿で関節手術

    兵庫県 Y.O. 

     ケールを飲み始めて6年になりますが、冬分はあまり成長しませんので粉末を使うこともしばしば。
     しかしおかげで健康づくりを覚え、母ともどもよろこんでおります。
     米寿を迎えた母もケールのおかげで両膝関節を人工関節にかえる手術にもOKで、一昨日元気で退院して参りました。
     力が余って、老人性白内障の手術も受けてくる元気さで、両眼1.0の視力をもっております。
     関節は20年はもつそうですから、108才までは生きてもらわないと、もとがとれんからとハッパをかけております。
     私は只今兵庫窯業KKで通産省関係の品質検査を受持っておりますが、従業員の健康づくりに対する意識は低調で驚いています。
     やはり健康は病気になってから考えるということです。
     それも医者まかせ薬まかせの他力本願が支配しています。
     すべては経済優先で、手おくれになると寿命とあきらめられるのが不思議です。
     天寿全う大往生は願いなのでしょうが、平均寿命が目安のようです。



16. 青汁をたよりに

    東京 H.Y. 

     おかげ様で丸3年青汁を利用させていただきました。
     血圧もやっと落ち着き140−80〜88の間で、以前の様に下がりすぎるということはなくなりました。
     飲んでいるだけで安心して働けます。
     今夏は大変暑いせいか足の裏に水虫様なものが出来大変しつこく、まだ悩んでいますが、青汁をたよりにのんでいます。

    (60・9)



17. アメリカだより

    在米 Y.S. 

     青汁のメンバーで、16年青汁新聞を愛読している80才をすぎた老女でございます。
     孫は二人ともアメリカの大学で医科を学んでいます。
     いつも私が青汁をのむのを見て、おばあさんは青汁をのむから健康だなあ、と申してくれますが、いっこうにのんでくれません。
     私の青汁をつくるのを見せて、のむのを見せておいたら、いつか私のまねをしてくれる時がくると思います。
     青汁がよいことだけは孫たちよく知ってくれております。

    (85・11)



18. とにかくよい

    山口県 M.H. 

     ピロサン、毎日、朝昼晩一袋づつのんでいます。
     宴会などの次の日に、いままで血圧190くらいになっていたが、ピロサンをのみ出してから、170〜95くらいになり、「レセルピン」(降圧剤)注射をすると、今までは中々下らなかったのが、150位に下るようになりました。
     ケールをうえ、だいぶ大きくなりましたが、ジュースにすれば、たちまちなくなるので、ピロサンをも少し増したいと思います。
     とにかく、よいと信じてつづけます。
     宴会の時、前もって多量にのむより、終った後に一包のんだ方が調子がよいようです。
     毎日8千歩あるいています。
     酒は、医師の許しをえて毎日1合5勺くらいのんで、すぐ床につき、9時からぐっすり朝の4時まで寝ます。



19. リウマチだが

    岩手県 S.M. 

     リウマチですが、青汁のおかげで安心して暮らせます。
     ケール顆粒をのむと痛みが去り、元気が出ます。



20. ケールの料理を楽しむ

    大阪市 A.O. 

     前号の河野宏明氏のアイデア“ケール葉を生で食べる”を読み、早速その通り料理してみたところ大変美味で、その日からキャベツやレタスは一切やめにしました。
     もっとバラエティーに富んだケール料理を家族にとまず『ヌタ』を試してみました白みそ、ミリン、酢、からしをねり合わせ、ゆがいたケールをまぜ合わせます。
     ボールに山盛りあったケールも、ゆがくとペチャンコたっぷり食べられます。
     ピリッと甘酸っぱい酢みその香りがケールの苦さを消しお酒のアテにもってこいです。
     またポタージュに入れると、ほど良いほろ苦さが口の中をキュッとひきしめます。
     その他、カレーやシチュー、ハンバーグに入れたりして一味違ったケール料理を楽しんでいます。
     おかげで冷え性が治ったようです。
     去年まで、ストッキング2枚の上にズボンをはかなければ外を歩けなかったのですが、ここ4、5日前から冷え込んできた町の中をストッキング1枚とスカートで平気で歩いています。

    (ケール健人の会会報 60・12月号から)



21. 腎炎順調

    広島県 M.Y. 

     ちかごろ蛋白はマイナスつづきで、順調のようです。
      (慢性腎炎でケール顆粒毎日6袋飲用)



22. 質問箱 暑くなって……

    徳島県 H.M. 


     暑くなってから、青汁の瓶の底に白いものがたまるようになりましたが?


     澱粉です。
     心配なものではありません。
     ヨードチンキをかけてみてください。
     特有の藍色反応が出ます。



 コラム紹介

    気は長く
    心は丸く
    腹立てな



    医道無為
    唯自然に従ふ

     碧譚集   



    自然に相談せよ
     サレルノ医訓   



    彭祖曰く、
    冬温夏凉、
    四時の和を失せざるは身に適する所以なり
     医心方    



    ミカン(カキ)が黄くなると
    医者が蒼くなる
    ビワが黄くなると医者が忙しくなる



    高野山
    中吉広     
    平野は凡夫の住(すまい)
    高谷は聖人(ひじり)の住
    凡夫の住は小樹に囲まれ
    聖人の住は大樹に囲まる
    古墳名城の樹緑(みどり)広大なりと雖も
    深山高野の樹緑(みどり)甚深なるに及(し)かず
    小樹大ならんと庶幾(ねがえ)ども大樹遥かなり
    煩悩の凡夫高野山に宇宙顕現の大樹を観たり
    感謝久遠の大樹天地同体の大樹是なり



    患者が死の犠牲に陥ることは
    多く医師の命じたる治療法に不忠実である場合である
    ヒポクラテス    



    人の義とせらるるは、
    ただ信仰のみに由らずしておこないによる
     ヤコブ書二、二四 



    帆足万里西人以為らく、
    危篤の疾を治すには
    扶持養親十の九に居り
    薬石は十の一に居る。
    疾稍退くに及んで扶持益々省き
    薬石益々力を得て扶養薬石各その事に居らば
    疾必ず愈ること疑なしと、
    極めて知元と為す。
    病に侍するの人は
    必ず老実謹慎の者を用ひ、
    起居飲食以て用薬に至るまで
    務めて細心に躁失を致すべからざるなり








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