<1985年12月15日発行 第352号> | ||||||||||
目次 | ||||||||||
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1. 腎臓が弱っている | ||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
43才の主婦。 「健康診断で尿に蛋白が出ている(+)とのことで、病院で精密検査をうけた。との相談。 ふとり気味。血圧は正常。ご飯はよく食べ、おかずには魚が多く、やや食べすぎの傾向。味は濃い。甘いものもかなり。便秘がち。 これまで、何も特別な原因がないのに、腎臓がよわくなっているのは、日常生活のまちがい、ことに食べもののまちがいから来る血のにごりのためとしかかんがえられない。 白米飯、魚、甘いものに傾いていること。味が濃厚であること。これだけでも、カロリー・蛋白質にかたより、アルカリ(ことにカルシウム)・ビタミンが不足し、塩分が多いという、ひどくかたよった食事になっていることがわかる。 おそらく、インスタントもの、加工・保存食品など、有害有毒かも知れない食品も少なくないことだろう。 したがって、どうしても血がにごってくる(酸性にかたむくこと、有害代謝産物などによって)。その影響が、生れつきかその後の何かによって抵抗力の弱くなっていた腎臓にまずあらわれたのだろう。 しかし、この程度の腎臓であれば、食事その他に注意して、なるべく腎臓の負担をかるくし、刺戟しないよう心がけ、時々検尿していればよいだろう。そのためには、食べもの全体として、バランスのよくとれた完全食にすること。インスタントもの、出来あい食品などなるべくさけ、安全な食品をえらぶこと。刺激のつよい塩分や胡椒、ワサビ、トウカラシ、カレーなどすぎないよう。 また、酸性のつよい食品よりはアルカリにとんだものにすること。たとえば、主食は、酸性の白米飯やパンよりも、アルカリ性のイモがよく、蛋白食品では、肉よりは魚といわれるが、いずれも酸性がつよいから、牛乳や大豆の方がよい。 それに、アルカリにもっとも富んでおり、カルシウムやビタミンもともに多い良質ナッパ(ホウレンソウ・フダンソウ以外の緑色の濃いナッパ類)を十分そえ、青汁をのむこと。調味は簡単にし、味つけはうすく、嗜好品にも気をつける。 菓子や、ジュースなど糖分がすぎるだけでなく、いろいろ添加物の害をさけられない。酒、タバコはいうまでもない。このようにして血をいつもきれいにし、腎臓の負担、刺戟をかるくするようつとめておれば、腎臓のはたらき、抵抗力・回復力がもりあがって来て、これ以上悪くなることは防がれるだろうし、やがては完全によくなるだろう。 (58・10)
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2. 青汁作戦 | ||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
上越市の主婦の方から、 「先生の「青汁は効く」を読み感動した一人です。実は、主人が今年9月中旬、食道の大きな手術をしました。一ヶ月後、退院の二日前より青汁作戦をはじめました。スリバチでつぶし(約10種類)、サカヅキ1杯づつ、一日3回飲みはじめました。冬になり、私の方も大変になり、青汁をもとめたいと思います。」といってみえた。 「大手術といわれれば、なにか、相当むつかしい病気なんでしょう。それが何であれ、青汁はぜひしっかり飲んでほしいと思います。まず分量ですが、あの本にも書いてあるように、ふつう、健康保持、増進のためにも理想的には一日2合、もとのナッパ400〜500gは必要ですが、病気のばあいはそれ以上。 ことに、厄介な病気ではずっと多く、少なくとも4合・5合・6合(もとのナッパ1.0〜1.5キロ)。多いほどよろしい。 もっとも大切なことは、材料ナッパが、絶対安全、農薬のかかっていないものでなければなりません。 したがって、市販の野菜はダメ。野草や木の葉でもかならず安全なもの。また、大量の葉が年中あるものでなければなりません。 そこで、ケールをすすめています。一枚の葉が100〜150gにもなる上、年中とれるようにつくることができます。もっともお宅の上越市は雪ふかいところと聞いていますから、冬場は無理でしょう。で、さしあたりは、ケール栽培家から葉をとりよせるか、乾燥青汁を利用するほかありません。 これらについては「青汁は効く」の巻末に出ている朝倉氏(三重県亀山市)、大阪田辺食研、東京青汁相談所へ直接相談して下さい。」 (59・12)
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3. 軟骨がチビている | ||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
52才の、山で植林、下刈などしているものです。 骨にもよい筈ですが少々の分量をちょっと飲んだのではとてもダメ。 少なくとも毎日4〜5合(もとのナッパ1キロ)以上、ピロサンでは緑袋で8〜10ヶ以上。それをながくつづける必要があります。 青汁は薬ではなく、まちがっている栄養を正しくして、いたんでいるところをなおそうというのがねらいで、チビた軟骨を治すにも役立つ筈ですが、それにはどうしても時間がかかります。 しかし、感じやすくなっている神経を鎮めて痛みをやわらげるには、比較的はやくきくものです。 あなたの食べものが、おそらく、これまで大変まちがっていたのだろうと思います。たとえば、おいしく炊いた肉や魚で大飯(それも白米飯)を食い、酒も好き、あるいは甘いもの、菓子、ジュースもよくのむ。そして、野菜ことにナッパ類は殆んど食べない、といったことではないか。 もしそうなら、血がひどくにごり、血のめぐりも悪くなり、からだ中のはたらきがうまく行かなくなる。 そして、いちばんよく使うところ――あなたのばあいは足腰の筋肉や骨ですが――がいたんで来て、疲れやすくなり、チビても来る。 一方、神経がとがり、感じやすくなり、僅かなことでもひどく痛むようになって来ているのだろう、と思われます。 そこで、今までのように安静にしたり、按摩、マッサージで血のめぐりをよくするなどの姑息的なことでは、一時的の効果しかなく、すぐまた元通りになってしまうわけ。どうしても、根本の原因になっている血のにごりを治さなければダメだ。 それにいちばん手っとり早いのが、最も不足しているナッパの成分を補う青汁だ。しかし、少々ではダメだし、十分の量をながくつづける必要がある。 また、それとともに、飯、肉や魚、酒、糖分をへらすこと。白米飯の代りにイモを、肉や魚の切り身の代りに大豆を多くし、ナッパを主とする野・山菜、海藻などをふやし、その上青汁をのむ。これを熱心に根気よくつづけていると、血はしだいにきれいになり、抵抗力・回復力がもり上って来て、少々のことでは痛まず、チビているところもおいおい修復されて来るだろう。 いずれにしても持久戦で、しんぼうが肝腎。ナッパ・青汁の材料も沢山いる。買って飲んでいてはとても財布がもたぬ。ケールの種子はいつでもあげます。しっかりつくって、じっくりとり組んでみてほしい。 (59・9)
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4. 青汁でまたふとった | ||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
「ネフローゼで入院。ひどくふとった。 との電話。 「病院でふとったのは薬(ステロイド剤)のせいだろうが、こんどは、おそらく青汁で体調がよくなり食欲が出、食べすぎになっているからだろう。 ある程度まではよいがふとりすぎるのは感心しないから、食べものに気をつけてほしい。 ことに糖分や白米飯、餅などふとりやすいし、栄養全体のバランスをくずしてネフローゼのためにもよくない。 健康時の体重、あるいは標準体重の範囲にとどめるよう加減すること。 また青汁はなるべく多く、できれば3〜4合以上にすること。 ネフローゼには、腎炎同様なおす薬はないが、青汁中心の正しい食養生で完治している人も少なくないから、心配なくがんばってほしい。 (59・12)
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5. 再生不良性貧血 | ||||||||||
埼玉県 T.K.
お彼岸も過ぎてようやく春らしくなって参りました。 | ||||||||||
6. 手術後の乳ガン | ||||||||||
神戸市 K.
血液検査も良好で、2ヶ月に一度の検査でよくなりました。 | ||||||||||
7. “肝炎予備軍”左党はご用心 高いガン死亡率 日本酒毎日3合で7倍 | ||||||||||
胃癌疫学研究室長 A.O.
(名古屋)B型肝炎ウイルスに感染している人は、現在肝臓の働きに異常はなくても、毎日お酒を飲んでいると肝臓ガンになりやすい―。 「まだ対象の人数が少ないので断定はできないが、B型肝炎ウイルスの保有者は、毎日飲む酒の量が多いほど肝臓ガンにかかりやすいと言えるのではないか。と提言している。 (58・10・29サンケイ)
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8. ビタミンEの大量注射 米で乳児38人が死ぬ | ||||||||||
(ニューヨーク3日=共同)ビタミン・ブームの中で日本でも人気の高いビタミンEを大量投与された乳児が全米でこれまでに、38人も死亡していることが米食品医薬品局(FDA)の調査でこのほど判明した。FDAが原因究明調査に乗り出すとともに、事態を重視した米下院政府活動委員会小委も4日公聴会を開く。 (59・5・5 サンケイ)
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9. 青汁に感謝の日々 | ||||||||||
愛媛県 K.A.
(60・9)
良質ナッパであれば、何でもよいのですが、ケールは大きな葉になり、年中とれるなど便利なものなので、すすめているだけです。 | ||||||||||
10. アンカもいらない | ||||||||||
倉敷市 H.T.
毎月青汁新聞をお送り下さり感謝しております。主人も私も大ファンで毎月来るのがとても楽しみです。 (60・1)
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11. 顆粒で健康回復 | ||||||||||
伊丹市 M.K.
胃カイヨウで長年医薬にしたしんでいましたが、少しもたよりになりませんでした。 (60・5)
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12. コーヒーを飲みすぎないこと | ||||||||||
(スタンフォード=米カリフォルニア州)スタンフォード大学で行なわれた新しい研究の結果によると、一日2〜3杯以上のコーヒーは中年男子のコレステロールを増し、心疾患のリスクを高めるという。 (Medical Tribune 85.4.25)
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13. 心がはずむ | ||||||||||
総社市 T.Y.
青汁のおかげで、いくつになりましても、明日に希望が萌えます。 (60・6)
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14. 慢性腎炎だが | ||||||||||
愛知県 Y.T.
グリンジュースの素をのむようになってから、目に見えて体力がつき(疲れない)、感冒にかからなくなり、尿タンパクも、(+)、(+−)、たまに(−)と、ほんとによくなり、よろこんでおります(飲むのに便利)。 | ||||||||||
15. アメリカだより | ||||||||||
在 A.I.
私、老齢にもかかわらず若い方々と同じように、元気で毎日のすごせますことを感謝いたしております。 (85・8)
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16. 質問箱 | ||||||||||
問 | ||||||||||
コラム紹介 | ||||||||||
堪忍のなる堪忍は誰れもする ヒポクラテス
詩 青汁 田辺 弘
青汁 創業32年 やっと銀座にやってきた岡山の味 倉敷の匂い グリンジュースは 青汁(アオシル)と言う これが本場の原生キャベツ(ケール) ケールのジュースは生一本 かおりも味も吉備路の生れ これぞ昭和の桃太郎 日本一のスタミナジュース (60・10)
にちにち思ふ心が身にさはる 心のあんじが身のあんじ (天理教、訓へ歌)
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