健康と青汁タイトル小 <1985年10月15日発行 第350号>
 目次




1. 糖尿病と血のにごり

     医学博士 遠藤 仁郎 

     病気の原因となる「血のにごり」と、日常生活ことに食とのかかわりについて、糖尿病のばあいをかんがえてみよう。糖尿病は、血液中の糖分(血糖)が多くなり(過血糖)、腎臓から、それがあふれ出る病気。この過血糖は、血糖を下げるはたらきのあるホルモン、インシュリンの作用が十分でないため、とされている。そして、インシュリンの作用が不十分なのは、
     (1)インシュリンの分泌が十分でないか(量的異常)、
     (2)作用の劣った、不完全なインシュリンが分泌されるばあい(質的異常)
     とがあるとかんがえられるが、いずれにしても、インシュリンを分泌する細胞(膵臓にあるランゲルハンス島という特殊の細胞)になにか異常があるためだ。(そのほか、インシュリンの作用を妨げるホルモン、グルカゴンなどがふえているばあいもあるが、これにはふれない)

    ラ島の傷害
     では、ラ島の細胞に異常がおこるのは何のためか。それには、負担の荷重、すなわち、糖分のとりすぎによる疲労、ということも勿論だが、もともと、ラ島の細胞自体が弱くて、疲労しやすいからでもある。そして、ラ島が弱いのは、生れつきのばあい(遺伝的に糖尿病になりやすい素質がある)もあろうし、また、胎内や生後の日常生活のあいだに傷害された結果のこともあろう。そのもとは何か。遺伝的のものはともかく、母胎内や生後にうける傷害のもとは何だろうか。

    キサンツウレン酸とビタミンB6
     それに関連して興味のあるのは、ずっと、いぜんのこと、和歌山医大の教授をしていられた古武博士が発表されたキサンツウレン酸説だ。それは、動物にキサンツウレン酸――蛋白質を構成している大切なアミノ酸の一つのトリプトファンの分解産物――をあたえると糖尿病になる。そして、ビタミンB6は、これに防止的にはたらき、脂肪は誘発的に影響する。すなわち、B6が脂肪代謝のために消費されて不足してくると、トリプトファンの代謝が不完全となり、異常分解産物としてキサンツウレン酸ができ、これがラ島を傷害して、糖尿病がおこる。このさい、B6が十分にあれば、そういうことにはならない、というのだった。ただし、これは、動物実験の一データにすぎず、これをもって糖尿病の原因とすることは、もちろんできまいが、ともかく、不完全な栄養(欠陥食)のために、糖尿病をおこすような異常代謝物、つまり「血のにごり」を生ずるだろうこと。そして、また、そういう欠陥食を、妊娠中、授乳中の母親や、その後の日常にとりつづけていると、糖尿病の下地になる変化がおきたり、ついには発病するようにもなるだろうことは、かんがえられるわけだ。

    過酸化脂肪
     また、糖尿病では、よく心臓、腎臓、脳、網膜などの最小血管に変化があらわれるのだが、その原因について、血中の過酸化脂肪の増加が問題になっている。この過酸化脂肪は、抗酸化(酸化をふせぐ)物質の欠乏しているときに、脂肪(不飽和脂肪酸)が酸化されて生じやすい。とすると、抗酸化作用のあるビタミンEやB2、Cなどの不足した食のばあいにも、おそらくおこるだろうが、ここでも、「血のにごり」と欠陥栄養との関連がかんがえられるわけだ。それはともかく、こういうことは、ほかにも、おそらく、いろいろありうるだろうから、糖尿病の原因は食べすぎ、ことに糖質の食べすぎだけではなく、こうした意味での欠陥食にもとづく「血のにごり」にあるように思われてならない。(53・4)



2. 糖尿病網膜症

     医学博士 遠藤 仁郎 

     35才の主婦。糖尿病の網膜症で光凝固をやってもらっているが、視力がしだいに悪くなっている。これまで、ずいぶんいろんなことをやってみた。しかし、なにぶんおさない時からの糖尿病で、もうどうしようもないと半ばあきらめてはいるが、青汁でなんとかならないものか、との相談。

     私のかんがえは、昔からいわれているように、すべての病気は血のにごりからきており、それをなくすれば病気しないし、病気もなおりやすくなる。この血のにごりのもとは、結局、現在の文明社会のあまりにも不自然化・不合理化された日常生活そのもの。すなわち、環境の悪化、食のみだれ、運動の不足、精神的過労、睡眠不足などいろいろあろうが、中でもいちばん影響の大きいのは食の問題だ。
     そのため招かれた血のにごりによって、からだ中のはたらきが狂い、すべての細胞・組織・臓器がいためられ、抵抗力のよわいところから病変がおこってくる。糖尿病のばあい、それがまず、インスリンをつくるランゲルハンス島にあらわれるのであろうが、その結果、さらに血糖の増加その他のにごりが加わり、からだ中のすべてがおかされてゆく。
     網膜症は、そうして、網膜の毛細血管に変化(炎症)がおこったもの。そこで、その進行を喰いとめるために、おかされた血管を強い光線で焼く、というのが光凝固だ。が、これによって、なるほど、その局所の病変だけは片づくだろう。しかし、こうした血管の変化は、血のにごりがとり去られないかぎりつづき、凝固との追いかけっこはいつまでも繰かえされ、網膜はしだいに荒廃してゆくわけだ。
     だから、そうした局所の応急処置とともに、血のにごりを、それも過血糖だけでなく、ひろい意味での血のにごりをとりのぞくことは絶対必要だ。そこで、糖尿病の食事は、ただ血糖だけを目標にしたせまいものでなく、同時に食全体としてバランスのよくとれた完全食(また安全食でもある)でなければならない。したがって、まず、食べものは、すべてできるだけ安全な自然食品をえらぶこと(もっとも、巷間のいわゆる自然食品がはたして本当の自然食品であるかどうか、疑いなきあたわずではあるが)。
     そして、食全体としてのバランスのためには、どうしても良質ナッパをそえなければならないが、その必要量は、平均食でも400〜500g(青汁にして約2合)であり、病気のばあい、ことに難治病では、少なくとも1キロ(青汁4合)以上、多ければ多いほどよいとかんがえられる。今でも少しは飲んでいられるようだが、それくらいでは、いわゆる焼石に水。とても足りない。せめて、市販の青汁なら8〜10本以上。
     この量は、栄養のバランスということからは、ナンセンスといいたいほどの大量で、科学的根拠がないとの非難をうけがちだ。にもかかわらず私があえてすすめているのは、動物実験で、ミネラル・ビタミンは多いほど健康状態がすぐれているという事実があること。また、そうした大量によって、現在の医学で不治とされている、いわゆる見放された病気でさえも治ることがあるという奇蹟のようなことがあることを経験しているからだ。
     あなたのばあいも、その奇蹟を期待できないものか、ともかく熱心につづけてみてほしい。なお、一般食品についてできるだけ安全なものにすべきことは前記の通りだが、糖尿病では、とくに脂肪の調理の際や保存中にできる過酸化物の害がいわれているようだから、これにも十分気をつけられたい。

    (58・11)


3. 食養生がいちばん

     医学博士 遠藤 仁郎 

     72才の婆ちゃん。「糖尿と高血圧(190もつれ)があり、いつも主治医からやせろ(47キロが標準のところ60キロある)といわれている。4日まえ、牛乳をのんではげしい下痢をした。3日まえには、胸もとが苦しくて、もう死ぬかと思った。昨日は1日絶食し、今朝からようやく下痢がとまった。食欲に変りはなく、下痢の間も征露丸をのみながらふつうの食事をしていた。」よくふとった威勢のいい婆ちゃん。しんどそうな様子はなく、診てみても特別悪いところもない。血圧は150/80。
     「くすりもらえますか?」
     「何の?」
     「腹さげの。」
     「いらんよ。これまで、いつも痩せろといわれているように、糖尿にも血圧にも痩せなきゃだめだ。こんど下痢したのも、おそらく神さまのおはからいだよ。牛乳で下痢するんなら、適当にのんで下げる方がいいくらいだから、とめぐすりは出さない。平素の食養生がいちばんの薬だ。食事はどういうふうなんだ?」
     「独りくらしで、朝はパン、バタやジャムで。昼はウドン、夕はご飯。おかずは魚が主。野菜は少ない。味は濃い方。間食もよくする。毎日コタツにあたってテレビを見ているので、つい、何やかや食べる。」
     「それじゃあ、やせろといわれても無理だ。三度の食事、パンにしても、ウドンにしても、ご飯にしてもなるべくひかえること。いっそのことイモ、ジャガイモ、サツマイモにしてみてはどうだ。イモはすぐ腹にこたえるから、腹いっぱい食べても穀類にくらべると、身になるところが少ない。そして野菜類ことにナッパをうんと多くし、味つけはうすくする。甘味が濃いのは糖尿によくないし、塩気の強いのは血圧に悪い。間食にはくだもの。運動もせいぜいする。コタツばかりにかじりついておらず、暖かい日にはできるだけ外へ出ることだ。」
    (59・2)


4. 栄養不足でないか

     医学博士 遠藤 仁郎 

     大阪の女性からの電話。
     「4〜5年まえまで健康だった。主人をなくしてから、3人の子供をそだてるのに随分苦労をした。5年まえ高血圧。1年まえから眼底出血、硝子体出血をくりかえし、ついに片方の眼は視力を失った。残る眼も気づかわれている。半年まえから、断食、減食療法の先生について、出血はとまったが、視力はかわらない。もと体重は50キロあったが、今は36キロ。脱力感がつよく、しんどい。元気がなくなってしまい、臥てばかりいる。先生は、胃腸のはたらきがよわく、吸収が悪いからだ、といわれている。食事は玄米菜食。玄米粉の粥にニンジン、ゴボウ、海藻など。野菜生汁ものんでいる。食はあまりすすまない。便通、結しがちなので薬で加減してもらっている。青汁をやりたいと思うが」とのこと。

     先生についてやっていられるんだから間違いはないと思うが、からだがしんどい、元気がないというのが気になる。食事の療法にはいろいろの方式があるが、どのばあいでも、しだいに体調がよくなるものでなければならない。また、減食するばあい、初め1週間か10日くらいはしんどいかも知れないが、しだいに元気が出、からだは痩るが、気分はまことに爽快になる筈。だのに、もう長い間しんどい、気力がないというのは、どうもおかしい。ところで私のいう青汁中心の食事の原則は、
      (1)良質ナッパをしっかり、少なくとも1日1キロ以上食べることと、
      (2)食べものは出来るだけ安全なものにすること。
      (3)調理は簡単に、味つけはうすく。
     ナッパの大部分は青汁にしてのみ、残りは適宜調理するか、ミキサー粥にして飲む。主食には白米よりは玄米、小麦粉、ソバ、もっとよいのはイモ。蛋白食には、肉や魚の切り身よりは小魚、卵。大豆ならなおよろしい それに良質ナッパを主とする野菜・山菜・海藻類をそえる(イモ・マメ・ナッパ・青汁食)、というのだ。
     しかしいまさしあたっては、いうならば栄養不足のため、いわゆる栄養失調の状態になっているのではないかと感じられるので、とりあえず、青汁はのめるだけのみ、主食・蛋白食は何でもいい。ともかく食って、まず体力・気力の回復をはかるべきだ。そして、食がすすみ、便通もよく、元気が出、体力がつき、気分がよくなれば、しだいに、徹底した青汁食にとり組んでゆく。
     もし、それでも調子がよくない、よけいしんどいとか、元気がなくなるようなら、どこか、やり方に間違いがあるのだから、時々様子を知らせてほしい。そして、まちがいがなく、これで元気になれるという自信をもって、熱心につづけることだ。眼の方は、何分厄介な病気で急によくなるとはかんがえられないが、それでも、がんばっているうちに、いくらかづつでもよくなって行くかも知れないし、少なくとも進行だけぐらいはとまるのではなかろうか。(59・9)


5. 冠動脈疾患が冬に悪化する理由

     冠動脈や脳血管の塞栓による死亡率は、気温に逆比例する。人口100万当たりの死亡者は、気温が17度から5度に下がると心筋梗塞で1日4.9から6.9に、卒中で3.2から4.8に増加する。ロンドン病院とガイズ病院のチームは、この寒冷と死亡率が関連する理由と思われる因子を見いだした。
     同チームは、健康な学生の有志被験者を男女4例ずつ、急速に動く24度の空気に触れさせた。急激な皮膚温の低下は体幹で5度、手とふくらはぎで7度に達したが、中心温度の低下は遅いうえにわずか0.4度にすぎなかった。そうした体験を6時間続けると、大半の被験者がふるえを生じ、代謝率は37%低下した。血液検査の結果はヘマトクリットの7%増大、血小板数の増加、血漿の血小板分画の15%増大を示した。全血の粘性は21%増し、動脈圧は平均126/69mmHgから138/87mmHgに上昇、血漿コレステロール値はHDL、LDL分画ともに上昇したがリポ蛋白に変化はなかった。
     正常被験者で穏やかな体表冷却に対する正常な体温調節作用として認められる血小板、赤血球、粘性の増大が感受性の高い人たちでは冬期に冠動脈や脳動脈の塞栓を急激に増加させると思われる。動脈圧の上昇、それにおそらくはコレステロールの増加がこの塞栓傾向を緩やかに拡大すると研究者たちは考えている。この実験程度の寒冷ストレスは、寒いとき一日釣りをするなどで簡単に生じるものだし、6時間の実験ではピークに達しなかったかもしれない。
     さらに高齢者では、当初の動脈疾患がもっと重症の可能性もあり、寒冷に対して異なった反応を示し、若年者には無害な変化によっても塞栓を生じやすいこともありうる。変化は、低体温症とはまだいえない中心温度のわずかな低下で生じた。特に寒いときだけでなく、夏から冬にかけて塞栓による死亡率が直線的に上昇する理由は、これによって説明できるという。高齢者には寒さを避け、暖かい衣服を身につけ、小部屋を少なくとも一つ快適な温度にしておくようにさせれば、もっと多くの高齢者で寒冷に関連した死亡を防げるであろう。

    Brit.Med.J.289:1405,1984
    (Medical Tribune 1985.1.10)


6. 突然死のリスクは規則的な運動で低下

     【ニューヨーク】スカッシュ、テニス、ジョギングなどの運動には突然心臓死に対する保護効果があるのか、それとも突然死のリスクを高めるのかについての論争は続いているが、実際に規則的な激しい運動が全般的な心停止のリスク低下をもたらすことが最近の研究で示されている。
     しかし、ノースカロライナ大学とワシントン大学の報告によると、運動そのものの最中には原発性心停止のリスクが一時的に増大するという。あまり運動しない男子、つまり運動時間が週20分以下のものでは、運動中に心臓発作を生じる可能性は非運動時の56倍も高いことがわかった。
     一方、ジョギングや水泳、その他の激しい運動を規則的に(週140分以上)行なう男子でも、運動中に心停止のリスクがわずかに増大するが、5倍の上昇にすぎなかった。週20〜139分運動する男子では、運動中に心臓発作を生じる相対的リスクは13倍に上昇した。しかし運動中にしろ、それ以外にしろ心停止の全般的リスクは、激しい運動をするグループのほうが運動しないグループより40%少なかった。この研究は、心疾患のあることが知られていない25〜75歳の健康な男子で生じた心停止133例について、疫学的な再検討をした結果によるもの(New Eng.J.Med.311:874,1984)。運動に関するデータは、妻たちから入手した。各症例について、比較する同等の対照を一般から無作為に選んだ。

    (Medical Tribune 84.12.13)


7. ナッパ・青汁だけでは無理

     医学博士 遠藤 仁郎 

     胃腸アトニーで腹はいつもダブつき、便秘、脱肛になやまされている。ひどく神経質で、悪いといわれるものは食べないよう注意し、自家栽培の安全なナッパを食べ、生の青汁やピロサンを飲んでいるが、一向によくならない。体重は56キロから35キロにへり、すっかり元気がなくなってしまった。新聞には、いつも、青汁でいろいろな難病が治ったと出ている。これほどまでに精進しているのに、なぜ自分だけよくならないんだろう,といいつづけている方がある。
     どうやらナッパを食べ青汁さえのんでいれば、栄養は十分とれ、健康になり、病気は治る、とかんがえていられるようだ。なるほど新聞には毎号、米はよくない、肉もよくない。出来あい食品はみな物騒だ。こういうものばかりとっていれば、血がにごり、体調はくずれ、病気しやすくなり、病気の治りも悪くなる。それにひきかえ、安全良質のナッパ・青汁にはそうした心配がない。よごれた血をきれいにし健康になり、病気の治りをよくするにはこうしたナッパを食べ、青汁をのむしかない、と書いてある。
     それは、ナッパに、米や肉に不足しているミネラル(アルカリことにカルシウム)やビタミンが多いこと。そして、栄養のバランスが完全になること。また、そうしていれば、有害食品の影響もいくらかは除かれるだろう、とかんがえられるからだ。それに、ナッパには、草食獣が葉だけで生きているように、ミネラル・ビタミンだけでなく、あらゆる必要な栄養分がすべて完全にそろっている。だから、理論上からは、ナッパ・青汁だけでもよい筈だ。ナッパはそのように完全食品にはそういない。
     しかし、カロリーや蛋白質は少ない。したがって、それだけで生きてゆくためには莫大な量が必要だし、それを利用するだけの消化力がなければならない。たとえばケール青汁のカロリーは1合で約50(48.3)、蛋白質は約5g(5.3)。もっとも、ナッパのようにミネラル・ビタミンにとんだ食べもののばあい、カロリーや蛋白質はかなり少なくてすむ(利用がよいため)。それでもわれわれが生きてゆくためには、ふつう、カロリー2000、蛋白質65といわれている。それが節約されてカロリー1500、蛋白質50gですむとしても、カロリーは3升(もとのナッパ7〜8キロ)、蛋白質は1升(もとのナッパ2.5キロ)必要ということになり、とても食べることはもちろん、青汁でのむことも、まず不可能。たとえできたとしても、はたして完全に消化、吸収しうるだろうか。らくに食べられるのは、せいぜい2〜3キロどまり、青汁で1升という程度だろうが、これでは、しばらくはともかく、とてもながくはもたず、栄養不足に陥るのは当然すぎるほど当然だ。まして、ナッパ400〜500g(青汁2合)そこいらでは、おっつかない。
     それに、この400〜500gのナッパを一応の理想量にしているのは、現在の平均食のバランスをとるため。カロリー、蛋白質は十分にとってのこと。つまり、からっぽ食品の多い習慣食に不足しているミネラル・ビタミンを、ナッパ・青汁で埋めるには少なくともそれだけ必要で、そうしてはじめて栄養は完全になるんだ、というまでのことで、それだけのナッパを食べ、青汁をのんでいれば、それでいいというのではない。この点、くれぐれも誤解のないようねがいたい。(59・10)

    青汁一合
    熱   量   48.3   カロリー
    蛋 白 質    5.3   グラム
    脂   肪    0.54  
    糖   質    5.7   
    カルシウム  522     ミリグラム
    ビタミンA 2700     国際単位
    B1    0.112 ミリグラム
    B2    0.558 
      189.0   


8. 疲れがちがう

    小田原市 S.U. 

     主人、十二指腸潰瘍で、退院しましてより(7月5日)、1週間休養いたし、会社に出ましたが、この暑さにも何とか負けずに頑張らせていただきました。夏の間は畠のケールと顆粒で大変たすかりました。本人も、疲れがちがうと申しまして、忘れずにのんでおります。


9. 塩分 高血圧やガンの誘因に
 野菜、果物、海藻でバランスを
 ソ連グルジヤ共和国に学んで肉類をひかえ穀類と野菜中心に

    ☆理想は1日8g
     以前は、運動や高温の所で作業する人や、夏などは、汗から塩が失われるから、塩を多くとる必要があるといわれていました。しかし、これは間違いで、塩のとりかたが少ないときは、それに応じて、皮膚から塩分の排出が少なくなることが最近分かってきました。この作用をするのは、副腎皮質からでるホルモンで「アルドステロン」とよばれるものです。これは、皮膚の汗腺(せん)から塩分がでるのを防ぐ働きをもっています。それよりも、塩を多くとると、高血圧になったり、ガンなどになりやすいということの方が重要になってきたのです。塩を、できれば1日に10g以下、理想的には、8g程度にする方がよいということです。

    ☆なぜ高血圧に?
     では、どうして塩を多くとると高血圧になるのでしょうか。塩は血液など体液に溶けて体の中を流れていますが、一方細胞の中にはカリウムを含んだ細胞液が入っていて、お互いに一定濃度でバランスをとっています。ところが、細胞膜は水は通れますが、塩は通りにくいのです。もし、塩を多くとり、細胞の外側にある血液などの塩分濃度が高くなりますと、中のカリウムの濃度が同じにつり合おうとして、外の血液の濃度を薄めるような働きをします。そのために、細胞の中の水分が外にでるか、水を多量に飲んで、血液を薄めるかする必要にせまられます。しかし、細胞の中の水分がでては大変なので、実際には、血液の方が水で薄まって、つり合いをとるのです。しかし、血液が薄くなるということは、塩の量が血液に多くなっている場合、血液の量が増えるということです。つまり、それだけ血液が血管という袋いっぱいになるわけで、その分、血圧が高くなってしまいます。ガンがなぜ塩と関係があるかははっきり分かりませんが、塩辛い物を多く食べるところにガンが多いのは事実です。いずれにしても塩を多くとることはけっしてよいことではないのです。

    ☆小麦粉製品にも
     さて、この塩ですが、意外なところに多く含まれています。食品を食べるとき、こういった塩の多い物はよほど気をつけないと、血圧を上げる原因となります。よく気がつかないで食べられているのは、小麦粉製品です。めん類やパン類などは塩がないと粘りが小麦粉から出ないので、どうしてもかなりの塩を使います。大体食パンを一切れ食べますと、0.7〜0.8gの塩をとることになります。スパゲティやマカロニは塩を使わずにつくりますが、ゆでるときに塩を使うので、結構、塩を吸い込んでしまいます。それから、かまぼこ、ちくわのような練り製品も塩の多いものです。魚の身をきれいなすり身にするのには、どうしても塩がないとできないからです。このほか、汁物では、どうしても塩が多くなります。濃度としては1%程度かそれ以下の塩の含量なのですが、量が多くなりますので、塩の方もそれにともなって多くなります。たとえば1%としても、100ミリリットルで1gの塩をとることになり、うどんなどのように汁をたっぷり食べるものでは、どうしてもどんぶり1杯で5g近くの塩をとってしまいます。いずれにしても、塩をとり過ぎることはけっしてよいことではありません。それとともに余分の塩を排出するために、カリウムの多いものをとる必要があります。カリウムの多いものとしては野菜、果物、海藻などです。こういったものがあまり好まれない傾向が最近あり、これも血圧の高い人を増やしているようです。

    (56・12・18 サンケイ)


10. 頭のよくなるイス

    在米 H.H. 

     先日読んだ週刊新潮6月2日号に「頭のよくなるイス」人間の性能をアップするにはどうすればよいか――頭のよい悪いはどこが違うかといえば、細胞をつなぐ回路の働きのスピード、接触の良し悪しの違いにある だったら、その材質と動作をよくすればよい、とかんがえ、マッサージ・イスに座り、スイッチを入れて、足は温く、頭部は冷たくして、10分か15分もすると、疲れた脳の機能が再活性化され、頭がよくなる。老人ボケが予防できて、長寿も保証される。女性なら肌まできれいになる。とまあ便利な世の中、座っただけで、頭がよくなり、老人ボケが防げ、長生きでき、肌がきれいになる。横着ものにはもってこいの棚ボタ式で、結構なことです。が、はたして如何なものでしょうか?頭の悪い人が、試験前、ちょっと座ってジジジーとスイッチで電流をとおして脳の機能を再活性化してテストを受けても、また逆もどりのボケ頭になったんでは何にもなりませんよね。「健康な身体に健康な精神宿る」といいますね。まず第一に身体によい栄養生食で、血液を正常にしなければ、いくら高い頭のよくなるイスに座っても、「馬鹿の考え休むに似たり」で、どうにもならないんではないですか?先生は如何お考えですか?商売もここまで来ると大変ですね。15年間の研究の成果だそうですが。

    (83・10)



11. 野菜作りが趣味

     野菜作りが趣味で、少々気分がすぐれない時も、畑の作物をみるとすっきりするくらい好きです。そのくせあまり食べず、人さまにあげて、喜んでくれるのが好きな方です。今のところマアマア元気ですが、からだがしんどくて、すぐねむくなり、根気がなくなります。便秘がち。夜は10時に床に入り、よくねむれ、朝6時におきます。緑内障の手術を54年、55年にしておりますが、いまは異常なしです。

     からだがしんどくて疲れやすいのは、やっぱりナッパ不足のためでしょう。緑内障も無関係ではないとかんがえられます。ほかの野菜はいろいろ食べても、なかなかうまく栄養のバランスがとれません そのため血がにごって来ていろいろな故障のもとになります。野菜作りがご趣味だそうですから、他人さまにあげて喜ばれるのも結構でしょうが、それでは自分の健康はまもれません。せいぜい食べ、青汁にしても飲まれるようおすすめします。もちろん農薬のかかっていない安全なものでなければなりません。また少々の分量ではだめで、少なくとも1日400〜500g以上。そして、ますますお元気で、しっかり野菜をつくり、他人さまにもよろこんでもらってください。(59・8)



12. 待望久しかった家庭用青汁製造機完成

     最近繊維の効用が再評価されています。私どもは家庭においてケールの繊維と青汁100パーセント飲用可能な機械の出現を待望していましたが、今回名古屋市グリンビューティー株式会社において完成、この度発売の運びとなりました。ここに紙上を通じて愛読者の皆さまにお知らせします。



13. 一気飲み

    山形市 S.S. 

     3才7ヶ月の孫。毎日朝夕の2回、私と競争で一気飲み。いつでも孫が勝ちます。1回の量は、孫が6勺、私が2合です。(60・7)



14. 青ジュース

    徳島県岩脇校4年 H.K. 

     「冷たいんでないと、飲みにくいのう。」台所で、おじいちゃんの大きい声が聞こえました。
     となりの部屋でテレビを見ていた私は、びっくりして台所へ行ってみました。おじいちゃんが、青ジュースを飲みかけているところでした。その日は、おじいちゃんも、おばあちゃんも、お母さんも、私もいなくて、みんなが家に帰ったのは、午後の3時前でした。
     だから、青ジュースがげたばこの上で生ぬるくなっていたのです。それで、残りの青ジュースのびんを、冷ぞう庫に入れてあげました。すると、おじいちゃんが「ありがとうよ。やっぱり、おねえちゃんやなあ。」と言ってくれました。その時、心にうかんだのが、
     「これが、夏休みの仕事だ」ということです。

     わたしのうちは、青ジュースを4本とっています。毎朝8時ごろ、いつも緑色の服を着ているおじさんが、びんをガチガチいわせながら配達してきます。「青ジュース」というのは、こい緑色をした「ケール」という野菜のしぼり汁だそうです。農薬を使わないでさいばいし、中にビタミンCとか、カリウムとかが入っていて、とても体にいいんだそうです。それで、一度なめてみたことがあります。とってもにがくて、口の中が青緑色になり、歯ぐきがしびれてくるような感じがしました。そして、魚を食べたみたいに生ぐさくなりました。もう、二度と飲みたくありません。
     でも、おじいさんは、こんな物を毎日飲んでいるのです。冷たくしないと飲めないのはあたりまえです。
     去年の7月30日、「はり傍示」でむ岐へとまりにいくことになっていました。む岐駅に着いた時、おばあちゃんから電話がありました。おじいちゃんが、心きんこうそくの発作を起こして、共栄病院に入院したというのです。

     お母さんと私は、駅からすぐタクシーで病院へかけつけました。病院には、親せき中の人がみんな来ていました。おじいちゃんの部屋のドアの所には、赤色でむずかしい字を書いてある紙がはりつけてありました。となりの部屋は事む室のようです。ドアの外から中がよく見えるようにしてあり、心ぞうの動きを記録する機械があります。
     今、ちょうど、その機械に取りつけてある記録が、おじいちゃんの心ぞうの動きだったのです。それをじっと見ていると、今にもまっ直な線になりそうです。おじいちゃんのいとこ、お父さん、お父さんの妹と子どもの誠一郎、あき、康臣、おじいちゃんの弟と兄さん達はいすにすわっています。いつも一番さわぐ私と弟も音をたてないようにじっとしています。首や肩や足が固くしびれてくるようでした。

     お父さんは、ずっと心ぞうの動きを見ています。妹のはるみおばさんのまゆ毛が時々びくびく動きます。なかには、つかれて眠っている人もいます。それから何時間ぐらいたったか知れませんが、おじいちゃんの心ぞうの動きが少しずつもとにもどってきました。
     眠っていると思っていたおじいちゃんのいとこが小声で
    「わい、電話を聞いた時、びっくりしたぞ。」というと、となりにいるおじいちゃんの弟も
    「ほんま、いきなりやったけん、どないしょうかと思うたわ。」と相づちを打ちました。
     それからは、みんな口々におしゃべりを始めました。そうすると、私の心には、「みんなと、とまりたかった。」という気持ちがわいて来ました。帰ってむ岐へ行きたいなと思うし、いや、おじいちゃんのことが先だと思うし、二つの気持ちが心の中でけんかをしているみたいで、頭の中がぐしゃぐしゃになってしまいました。
     でも、その時ふと、おじいちゃんの口ぐせを思い出しました。「葉月のおよめさんの姿、見たいのう。」と言うのです。それで、やっぱりおじいちゃんの所にいることにしました。おじいちゃんは長い間入院して、家に帰って来た時は、秋も終りの時でした。
     心きんこうそくは、血かんにコレステロールがつまって、心ぞうのきんにくがくさってしまうそうです。それで体によい事は何でもしようと、紅花の油を、いつも野菜にかけて食べたり、塩分をひかえたりしています。
     青ジュースもその一つなのです。朝の食事が終ると、げたばこの上の青ジュースのびんをかごに入れ、冷ぞう庫まで持ってくると、日付を見てきちんと整理をして入れておくのです。すると、おじいちゃんがのどがかわいた時や、食事のあとなどにそれを古いのから飲んでいきます。
     夏休みになって、1日目は母に言われて青ジュースを取りに行きました。その時は、「これからは、母に言われないうちに取りに行こう。」と思いました。2日目は、母に言われないうちに取りに行けました。3日目は、うっかり忘れていると、「三日ぼうずの葉月ちゃん。」と言われ、取りに行くのがいやになったけれど、がまんして行きました。
     いつもそうなのです。何かしようと思っていると、先に母に言われてしまい、むしゃくしゃして何もできなくなるのです。でもおじいちゃんが「これ飲んだら元気になるわ。これからも葉月、たのんだぞ。」と言ってくれるとうれしくなって、仕事を続けました。もうじき夏休みが終ります。2学期が始まると青ジュースをだれが取りに行ってくれるか心配です。おじいちゃんいつでもおいしい青ジュースが飲めるように、おばあちゃんわたしのかわりをおねがいしますね。



15. 腰をすえて、体質改善に

    愛知県大府市 T.U. 

     私はもともとお話にならない虚弱でして、身長152センチで体重35、6キロくらいしかありませんでした。
     青汁をのみ始めて一年半あまり下痢が続き、体重もますますへりました。1日に何度もあり、青汁がそのまま出るようなのですね。しかし同じ下痢でもとても気分はよく、かえって気持に活力が出てきたようですので、そのままのみつづけました。昨年春頃から下痢はピタリと止り、便もよくなって、今では体重40キロくらいになりました。
     しかし、昨年当りから一度引いて風邪がなかなかよくならず、微熱がつづくという現象がおこり始めました。熱は夏までつづき、冷房に当ると気分が悪くなるのです。今年も正月前から風邪を引き、それがなかなか直らず、今困っているところです。そして又、足先にしもやけも出来るようになりました。青汁は決して悪くはありませんと信じていますのでのみつづけています。この熱も下痢の場合と同じように体が健康になっていくための一つの経路ではないかと自分で判断しています。食べ物は青汁をのみ始めて野菜がとても好きになり煮しめや野菜料理がほとんどです。体の体質では肉や卵も全然食べないというわけにはいかないと思いますので、野菜料理のなかに少量加えて入れるとか、オムレツにするとかの方法をとります。
     白ごはんに肉や魚だけという事はほとんどありません。最近病院で一応調べてもらった結果、血圧も低目ではあるがほぼ正常であり、(昔は異常に低かった)血液検査もきれいだとほめられるくらいであり、レントゲンその他も異常なく、病気らしいものは何も見当りませんでした。病院では微熱のつづく原因が何一つ分りませんでただ、自律神経失調症ではないのかというあいまいな結果しか出ませんでした。
     私ももう自分を救うものは青汁しかないと信じましてこれからもせっせと作ってのみたいと思っています。ともかく、体重が36キロから40キロにまでなったのですからそれだけでも成功と申すべきです。

     又もう一つ、元来私はとても神経質で、体が弱かったと平行して神経も針金のようにピリピリとし、自分自身でも大変困っておりました。しかし青汁をのみ始めてから、ピリピリした所がだんだん改良されてきたようで、悪い事ばかりくよくよ考えなくなり、安定して次第に落ちついた性格に変ってきたようです。私自身大変に救われました。
     長い間下痢が続いたり、今も風邪熱がつづいていたりしますが、結局それでも気分が悪くなく、精神が次第に安定するという方向に向ったため、青汁が悪いものでないという事が自分で判断出来、やめる事なく続けてこられたのだと思います。私も長い長い間不健康な状態でいたのですから、一年二年の青汁ですぐ急によくなるという事は望めないと思います。時にはかえって悪くなったような体の反応が出てくる時もあると思います。健康な生活を続けていけば、かならず、2年3年5年10年先にはきっと健康になると考えて、これからもがんばりたいと思います。遠藤先生始め、健康のために指導して下さるみなさま方にも心からお礼をのべたいと思います。



16. 牛乳が動脈を閉塞、心臓に悪影響と警告

    【ブリッジポート=米コネチカット州】10年以上にわたる研究の結果、当地の心臓病専門医K.Oster博士とFairfield大学の生物学者D.Ross氏は、均質牛乳に含まれる酵素xanthine oxidaseが動脈の損傷や閉塞を生じ、心臓にも損傷を与えることがあると確信している。いろいろな国の統計を検討したところ心疾患と動脈硬化による死亡率が最も高いのは米国、フィンランドなど、ほとんどの牛乳を均質化している国であることがわかった。これは牛乳の加工法を変えたり、加工乳の包装に警告を表示する必要を示す強力な証拠だという。一方、National Dairy Council(シカゴ)のD.Kemery広報部長は、同councilや独立の研究者たちがこの主張と異なる所見を得ていると語った。

    (Medical Tribune 84.1.26)



17. 糖尿・心臓・胆石

    新座市 T.K. 

     糖尿病が持病の私。3年まえ、突然心筋梗塞で危ぶまれました。二月ほどの入院で退院。よろこんだも束の間。すごい腹痛で再度入院。こんどは胆石と診断され、病気のデパートと医師に宣告され、暗い気持で毎日すごしていた時、岡山の知人より青汁のことを聞き、田辺先生に相談しました。食事のことから、さまざま、親切に教えてくださり、1日5〜6袋の顆粒の服用をすすめられ、藁にもすがる気持で続けました。薄紙をはぐように、少しづつ回復し、2年余ですっかり健康をとりもどしました。便秘・不眠も全く解消し、快便・熟睡の毎日です。感謝しながらつづけます。



18. 視力が回復

    高知市 S.Y. 

     主人が、腎臓が悪くて、半年程入院していまして、その看護疲れの為か、持病みたいになっていた糖尿病が、とても悪くなりました。特に左の眼は、失明に近くなっていたみたいです。新聞の字も、眼鏡をかけても読めず、気持がとてもいらだっていましたね。それに、手足の先がしびれるように痛く、疲れやすく動くのがやっとでした。
     お医者さんからは、野菜を食べるように勧められていました。丁度その頃、息子から、『糖尿病には、青汁がよいから飲むように』と、毎日1本買い与えられましてね。昨年の11月の中ごろから飲んでいました。それが、うれしいことに1ヶ月経つや経たないうちに、眼鏡をかけずに新聞は読めるようになるやら、体の疲れも、手足のしびれもとれるやらで、本当に喜んでいます。なかでも、一生失明するかもしれないと思っていた視力が、元にもどったことが一番うれしいですね。



19. 一人でも多くの人を

    奈良県 N.M. 

     この3月末日に42年間、教鞭を執った学校(大阪府摂津市の浪速工業高校)を退職し、年金生活に入りましたが、家の雑用、植木との苦闘、古都の史蹟めぐり、青汁普及の手紙書き等、在職当時より却って忙しく、1日1日が大変短かく感んじ、それだけに元気一杯に過させていただいております。
     先日「健康と青汁」に、ケールの絞り滓でお好み焼という記事が載っておりましたので、毎日絞り滓の捨て場に困っていた折でもあり、早速試しにお好み焼をつくり、家内と共に昼食代りに致しましたが、大阪流の方法では、僅かではあるが苦味と青臭ささが残りますので、色々工夫し、具には竹輪と刻み生姜を入れ、ソースよりも醤油を、ほんの少し滴らした方が香ばしく、カツ粉よりも花カツオを使い、青のりを止めたところ、全く苦味臭や味がなくなり、美味しくいただくことが出来、それ以後、益々体調がよくこれこそ経済と健康の両立だと、滋賀県に住む娘にも教えてやりました。
     青汁療法のため入院させていただいてから、6年余りになりますが、以前動脈硬化と老人性白内障のため目のかすみ、複視で苦しみ、車好きな私にとって大変困った問題の一つでしたが、最近は目もすっきりと、安全運転で眼科からいただいていた「カタリン」も10本ばかり冷蔵庫の中に眠らせたままになっています。
     先生からお受けしたご恩を返し、ひいては人助けになると思い、少しでも興味を示した人には青汁の飲用を勧め、私の経験の範囲内でアドバイスをさせていただき、お蔭げで先生と朝倉さんから毎月送っていただいている「健康と青汁」が大部分人手に渡り、私の手元には殆んど残らない状態です。しかし、お勧めした大部分の人々から大変感謝の言葉をいただき、これも一重に先生のお蔭げと喜んでおります。これからも老後の生活の一環として、青汁の普及に力を尽し、一人でも多くの人々を病苦から救ってあげたいと思っております。(60・4)



20. 糖尿病のコントロール

    青森県 M.S. 

     毎日ライフで、遠藤先生の“青汁の効用について”を読んで非常に感銘をうけ、さっそく飲み始めてから5年が経過しました。おかげさまで、家族一同元気で暮しています。
     例年になくこの冬は大雪でしたが、カゼもひかないで過すことができたのも、みんな、ケールのおかげと思っております。何よりも嬉しいのは、息子の糖尿病が、食事療法もさることながら、非常にコントロールしやすいといっていることであります。ケール顆粒を6袋から8袋くらいのんでいると、糖は(+)が時々というていどです。もっと多くのめばよいのでしょうか(60・3)。

     多い方がよいと思いますが、運動が不足をしていませんか。この点にも十分気をつけてください。



21. 尿の糖を抑える

    中村市 B.N. 

     この5月24日に、甲状腺の手術をしました。前から糖尿の気があったので、手術前1週間、インシュリン注射で、血糖を下げていました。血糖が高いと、手術の後の縫合がうまくいかないそうです。
     7月の末、甲状腺は完治したものの、依然として高い血糖値は、退院する段になっても気がかりでした。退院後間もない頃、大方町に住む嫁から「青汁を飲めば……」と、勧められましたので、1日に1本飲んでいます。
     それから2ヶ月位たちます。市民病院での最近の検査では、血糖、血圧とも7年ぶりに正常値を示しました。看護婦さんも、私も驚いています。私の年令になると、糖分のとりすぎによる肥えすぎは、命にかかわることです。元気で長生きの秘訣は、砂糖を控え、1日1400カロリー以内、300グラム以上の青野菜と軽い運動だと、病院で教わっています。 青汁新聞(高知支部)7(84・10・25)号より



22. ふとりすぎ

    仙台市 K.O. 

     おかげさまでふとりすぎの息子(体重83キロ)も本当にしみじみ、今までの食養生の悪かったことがわかり、現在では、朝食は馬鈴薯に豆腐、大豆のす豆、わかめ。おひるは、会社でおソバに豆腐を半分。夜はサツマイモに大豆の煮物とおソバ少々。青汁は顆粒1日6袋づつ。夜1時間づつ歩いております。お腹がすいて困ったとこぼしておりますが、野菜やくだものでまぎらわしております。体が軽くなり、歩くのも最近ではなれまして、体調がよくなったとよろこんでおります。一生青汁をつづけ、年をとってもお母さんのように元気で働く、といっております。ありがとうございました。



23. 質問箱


     青汁をのむと下痢気味になります。

     腸のはたらきがよくなるからです。心配ありません。バターを少し一緒に食べてみてください。たいていとまると思います。



 コラム紹介

    悟の人をやぶらざること
    月の水をうがたざるがごとし

    正法眼蔵



    患者は、医師の勤むることを
    悉く無条件に行はねばならぬ
    と云う義務は全くないのである
     モル 医家倫理




    根気はあらゆる困難を征服す
    石の上にも三年


    私の好きなことば
      ソウル 金 時 必

      『守分、安命、順時、聴天』
         おのれの身のほどをわきまえ、巡り合わせ(運)に安んじ、時勢に逆らうことなく、自然の道(天)に従う。朱子の「治国要訣」中の語句で、私の座右の銘である。(75歳)


    知者は惑はず








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