健康と青汁タイトル小 <1985年4月15日発行 第344号>
 目次




1. 効果がないのは

     医学博士 遠藤 仁郎 

     理窟の上からも、ながい間の数多くの経験からも、青汁はたしかによいと確信しているが、決して、いつも効果があがるわけではない。
     それが、病気の性質や軽重によることはいうまでもないが、青汁だけについてもいろいろ吟味してみなければならない。

    質はどうか
     青汁のねらいは、それによって食べもののまちがいをなおし、栄養を完全にし、血をきれいにして、からだ中のはたらきをよくしようというのだから、ふつう一般の食事に不足しているミネラル(アルカリことにカルシウム)やビタミン類を十分にそなえた、良質なものでなければならないし、また、安全なものでなければならない。

    材料はどうか
     そこで、青汁の材料は、ビタミン類にもミネラルにもとんだ良質ナッパでなければならないのだが、その汁、総じて、あまりうまいものでない。
     まずい汁をいやいやのんだのでは効き目がない、もっとうまくしなきゃあと、ほかの野菜やくだものを入れることをすすめる養生家や料理専門家もあれば、ジュースマシン・メーカーは、まずくて一般うけしなければ売れ行きに差支えるとあって、その宣伝パンフレットに、そういうおいしい汁の処方をのせる、といったことから、しだいにゆがめられ、私のいう青汁とはよほどちがったものになり、また、なりつつあるようだ。
     なるほど、そうすれば、たしかに飲みよくはなるだろう。
     けれども、食品の成分表を見ればすぐわかるように、それら一般野菜やくだものには、青汁にもとめている、いや、青汁の生命ともいうべきミネラルやビタミン類の、そろって多いものは一つもない。
     だから、それらが多ければ多いほど、うまくすればするほど、成分的にはまずくなり、それだけ効果は落ちてくる。

    栽培法はどうか
     また、同じ良質ナッパでも、栽培法によって成分はかなりちがってくる。
     いま一般に行われている化学肥料依存の栽培法では、見かけだけはいかにも立派だが、質的には劣ってきており、ミネラル・ビタミンが少なくなっているばかりか、蛋白質も変質し、味が悪く、軟弱で病・虫害をうけやすい。
     そこで農薬の力をかりなければならなくなっているわけで、質的に劣るだけでなく、有害有毒にさえなりかねない。
     そういうナッパがつかわれていないか。

    洗い方
     ナッパを洗うさい、有害な洗剤がつかわれていないか、どうか。

    量は十分か
     材料や洗い方に問題がないとして、服用量はどうか。現在の邦食を完全にするためには、平均的にいって青汁の理想量は約2合、もとのナッパ400〜500g。どこか調子のよくないばあいは、それ以上。
     厄介な病気にはさらに多く、4〜5〜6合(もとのナッパ1〜1.5キロ)あるいはそれ以上、とかんがえられ、多ければ多いほどよいことが、経験上知られている。
     ところで、ここにいう分量は、すべて純粋の――スリバチですったり、ミンチでつくってしぼりとった、あるいはジューサーでとった――青汁のことであって、ミキサーのように水のはいったもののことではない。
     ミキサーのばあいは、水でうすめられているから、分量は同じでも、内容はそれだけ少なくなっている。
     ほかの野菜やくだものを入れるばあいも同様だ。
     だから、正しくは、飲む青汁の分量ではなくて、それをつくるのに、どれだけのナッパをつかったか、それが肝腎のところだ

    服用期間
     さらに、それをどれだけ長くつづけたか。薬でも効果が出るには相当の時日がかかる。
     まして、青汁は食べもの。食べもののまちがいをなおして、病気のもとになっている体質をかえよう、というのだから、どうしても時間がかかる。
     時には即座といったこともないではないが、ふつう、少なくとも1週間。
     多くは半月、一月、三月、半年、一年、二年とつづけて、はじめて効果が出る。
     中には、二年間少しも効果がなかったが、三年目になってはじめてききめがあらわれた、といった例もあるほどだ。

    ほかの食べもの
     青汁のねらいはミネラル・ビタミン類の十分な補給にあるのだから、精製穀、肉魚の切り身、糖分、アルコール、脂肪など、いわゆるからっぽのカロリー食品が多ければ多いほど、青汁の効力はそがれ、それだけ多く必要になる。
     だから、

        主食のとり方
        おかずの種類と量
        調理、調味、味つけ
        嗜好品、とくに菓子、ジュース、酒など
     はどうか。
     また、有害有毒食品――農薬その他生産用薬剤や産業廃棄物に汚染されたり、どんな添加物に汚染されているか知れないインスタントものなど加工・保存食品のとり方にも、十分気をつけなければならない。

    その他
     そのほか、血のにごりを原因するもろもろの因子、薬剤、放射線の影響。また、日常生活のあり方、精神的ストレス。
     運動不足、心身過労、睡眠不足、性の無軌道、あるいは環境の悪化などについてもかんがえてみなければならない。
    (58・9)



2. 自然の“瞑眩(めんげん)”か

     塩釜の高田さんからこういうおしらせをいただいた。

     「入会して5〜6年でしょうか小学校のころ、チフス、ジフテリアで、二度辛うじて生きのびました。
     戦時中には脚気衝心。
     妊娠時、下半身がはれ、歩けなくなったうえ、産道の血管が破裂。
     一旦縫合してもらいましたが、出産時また7ヶ所も切れました。
     さらに、回腸末端炎、潰瘍性大腸炎、多発性ロイマ、遷延性心内膜炎と、何回か生死の境をさまよった末、呼吸マヒで全身チアノーゼ、硬直。
     意識を失ったが、ようやく蘇生。
     それまで心臓と体中にツルハシをふるっていたあらゆる細菌が死滅し、病魔から開放されました。
     しかし、腸はつかいものにならず、脇腹に穴をあけて、袋をつけてうけるよう(人工肛門のことだろう)すすめられましたが、その時は心臓がその手術に耐え得ず。
     そのため、便は15〜6日も滞留し、月に二度くらい、2時間もかけて、かき出していました。
     たまたま、先生のことを聞き、ケールをのみはじめました(しぼってのんでいました)。
     薬局ですすめられた下剤で1日1回通ずるようになり、よろこんでいましたが、またまた具合が悪くなり、その薬がのめなくなりましたので、ケールのカス(繊維)もいただくことにしました。
     カスにメリケン粉を入れてこね、フライパンでお好み焼にし、無塩の干エビ、葱、紅生姜などのせ、少し醤油をふって焼いて夕食にしていますが、翌日は自然な便が出て、毎日ただ感謝です。
     私は幼時から、一切肉は食べず、主菜は野菜で、あとは魚。
     そして、自家製の豆乳と残ったオカラに野菜とイワシを沢山入れていただいても、なおダメだったのです。
     云々。」



     このおたよりで感じたことが二つある。
    その一つは
     頑固な便秘がケールの青汁で、とくに、カスもともに食べることでうまく解決したこと。
     しかし、これは、いうなれば、至極当然のことで、とくにとりあげていうほどのことではない。

    しかし、 もう一つ
     前段の話にはひどく考えさせられた。
     こどもの頃からたびたび大病をし、後には、いろいろ厄介な病気(いわゆる難病奇病ばかりだ)でいくたびも生死の境を往来。
     ついには呼吸マヒで全身チアノーゼ、硬直、意識を失うという最悪の状態にまでなっていたのが、主治医の必死の努力で蘇生された。
     しかも、それが、ただ生きかえったというだけではなく、それっきり、ながい間悩まされつづけていたあらゆる病気から解放された(便秘以外)という事実。
     “やまいぬけ”ということだろうが、それにしても、まったく驚くべきことがらだ。
     いったいどう解釈すればよいのか、常識的にはちょっとかんがえつかない。
     ところで、漢方に“瞑眩(めんげん)”といって、必死と思われる重病のばあいに、猛毒薬などをつかって、意識を失うほどのはげしい反応をおこさせて治す療法がある。
     高田さんのばあい、もちろんそういう薬をつかったわけではないから自然にそういう状態になり、結果としてそれと同じ効果が出たとでもいうのであろうか。
     いずれにしても、まことに興味ぶかいことであり、大いにかんがえさせられることがらのように思われる
    (59・5)


3. 天の益人とは

     東京 青木五郎 

     神皇正統記巻頭に 

    「大日本者神国也。天祖始めて基を開き日神ながく統を伝へ玉ふ。
     我国のみこの事あり。
     異朝には其類なし。
     この故に神国といふなり」
     と。
     夫れ我国は神代の昔から人々は神の子として生まれ出た神の子孫である。
     その故に人々は常に敬神崇祖を怠るなよと親々より教へを受けて来た。
     夫れ、神々は宇宙創成期に道を開き、この国土と万物を生み成し玉ひて、土を化育して、息む事なき弥栄の大法則を樹立し玉ふ。
     この故に地上の万物は夫々豊かな個性を保持しつつ、自立して共存共栄相互扶助の神の御旨を守り、自ら悦び、他を敬愛しつつ弥栄え、人これを統べて神命に奉ず。
     故に、この道を神道と称え申す也。
     茲に神国日本の人々神代の古から神恩に応へ奉りて、神々の御手代と成りて神道に翼賛し天地と共に弥栄ゆ、この故に天(あま)の益人(ますひと)と称え侍る也。

    益人は正しきに寄り 邪を祓ひ 守護り玉えよ 国と家とを 観正


4. 慢性下痢

     医学博士 遠藤 仁郎 

    「42才の男性です。数ヶ月前より体調をくずし、慢性の下痢(もともと腸が弱くて、よく下痢をしていました)、耳なり、目まいをおこして(高血圧からきているのだろうとの診断)、通院しながら勤めに出ています。
     先日たまたま立ちよった本屋で「青汁は効く」が目にとまり、これこそ私がもとめていたその本であると、痛感したしだいです。
     同居の母(65才)は10年余リウマチで、父(69才)も数年前より健康を害しております。
     そのため、私だけでなく、両親にも青汁をのませてやりたいと思います。
     さいわいわが家は兼業農家で畑地がありますのでケールをつくりたいと思っています。」



     耳鳴り、めまいは高血圧からということだから、ここでは慢性の下痢をとりあげてみよう。
     ながくつづいている下痢。もともと腸が弱く、よく下痢していたとのことだから、そのつづきかも知れない。
     しかし、それが数ヶ月前に体調をくずしてから、またおこったというのであれば、なにかかくれた原因があるかも知れないから、大学病院その他、設備がよくととのうており、信頼のおける病院で、一応くわしく調べて、なにか特別な原因がないかどうか確めてほしい。

     そして、やはり慢性の腸ときまれば、それがなぜかをかんがえなければならない。腸がよわいのには、生れつきということも、もちろんあろうが、多くのばあい、その後の日常生活の間におこるものだ。
     たとえば、赤痢菌やアメーバーの感染、あるいは何かの中毒などで、大腸をいためると、それが治ったあとまで、かなり長い間抵抗力が弱く、わずかなことでも下痢しやすい。
     しかし、しだいに治ってゆくのがふつうだ。
     また、腸がよわいと、食べものは、しだいに消化のよい、やわらかいもの、主食は白米、それもやわらかくたいた飯か粥。
     おかずは、これまた消化のよい肉や魚や卵が主になり、野菜類ことにナッパ類は繊維が多いからと敬遠され、なるべく軟かい果もの根ものにかぎられる。
     そうすれば、短期間の下痢にはたしかによい。

     しかし、これが習慣的にながくつづけられるとなると、かえって下痢しやすくなる。というのは、そういう食べものがひどくかたよった不完全食になっていること。つまり、カロリーや蛋白質はそこそこ、不足しないかも知れない。
     けれども、それらに釣り合わねばならないミネラルやビタミンが不足している(栄養のバランスがみだれている)。
     ために血がにごってくる――酸性にかたむき(アルカリことにカルシウムの不足)、また、ビタミンの不足で代謝が不完全になり、有害な中間産物ができる。インスタントものなど出来あい食品が多ければ、それらに多い添加物の害も加わる。
     こうした血のにごりのために、からだ中のはたらきが悪くなり、したがって、腸の抵抗力がよわり、刺戟にたいして敏感になる。
     そして、回復をおくらせ僅かなことにもひどく反応して、下痢をおこしやすくなる。

     あなたのばあいも、もともと腸がよわいというので、食べもの一般に、そういうことになっていないだろうか。
     もしそうであれば、これをなおさなければ、根本的にはなおらない。
     このバランスのみだれをなおすのにいちばん有力なのが良質ナッパ。
     したがって青汁だ。
     もっとも、そのためにはかなりの大量(少なくとも400〜500g、青汁にして約2合以上)が必要だ。
     で、いきなりのんでは下痢するかも知れないから、はじめ少量のみ、しだいにふやしてゆくようにし、もし下痢するようなら、一緒にバターを少し食べてみるとよい。
     こうすると下痢しているものでもとまる。
     ふつう下痢には、ナッパはいけない、脂肪はよくない、とされているが、その悪いといわれているものが、かえってきくのだから、奇妙といえば奇妙だ。

     それはともかく、このようにして平素の食事を完全にし、血をきれいにするようつとめていれば、からだ全体の調子がよくなるとともに腸のはたらきもよくなる。
     あなたの慢性下痢も、おそらくなおるにそういないし、同じ食事で血圧も下り、耳鳴り、めまいもおさまるだろう。
     また、母堂のリウマチもよくなり、厳父の体調不良にもよいと思う。
     畑があるのは何よりの幸。
     うんとケールをつくることだ。
     ケールは葉が大きい(1枚150〜200gにもなる)うえに、つくり方しだいでは年中切らすことなく利用できる。
     ただし、とくに気をつけてほしいことは、絶対農薬をつかわないこと。
     そのためには、なるべく深耕し、化学肥料でなく、昔ながらの堆肥・厩肥・石灰・油かすなど有機質肥料による自然健康栽培(有機農法)でなければならないこと。
     なお、それ以外の農作物も、すべて、同様の農法でつくり、その健康作物をあたえた家畜の安全で良質の乳や卵や肉が利用できればなお結構。
     一家をあげて、これを実行されるならば、一同そろって健康になり、本当に幸福な家庭を築くこともできるだろう。
    (58・10)


5. ご飯が悪いんじゃない

     医学博士 遠藤 仁郎 

    65才、小肥りの愉快なばあちゃん。

        「1週間まえから腹下げ。水くだりする。お粥を食べとりゃあ(とれば)とまる。ジャガイモもええ(よい)。ご飯が悪い。きのうご飯を食べたら、また下げた。お粥にすりゃええんじゃけど、ご飯が食べたい。腹いっぱい食べたい。くすりをちょうだい。主人は、腹いっぱい食べたらおえん(いかん)というとるが、やせっぽっちでも病気したことがない。粗食、少食、うす味じゃ。」

    「あんたは?」

        「肉や魚が大好き。無けりゃあガマンが出来ん。主人は、肉や魚ばあ(ばかり)じゃあ死んでしまうぞ。ナッパはなんぼ(いくら)食うてもええ。そればあ(だけ)でも生きとれる。牛や山羊を見い、というとるけん。」

    「で、野菜は?」

        「食べとる。白いところだけ。大根も根は食べて葉は捨てる。近所の奥さんがもって帰る。」

    「味は?」

        「濃い方。うす味は水臭うて食べられん。」

    「インスタントものや出来あいものは?」

        「よう食べる。」

    「甘いもの、菓子やジュースも?」

        「うん。コーヒーは毎日3〜4杯、角砂糖2〜3ヶ入れる。」

    「たべものはようかむんかい?」

        「めんどくさいけん(から)まるでかまん。そのままのみこんでしまう。主人が一杯食べるまえに、もう私はすんどる。」

    「それじゃあ下げるのも当り前じゃわい。お粥ややわらかいジャガイモはええのにご飯がさわるのは、かんどらんからじゃ。
     いつも荒がみの大食で胃腸をいじめているけん敵討ちされたんじゃ。
     胃腸の仕かえし、ムホンじゃよ。ようかめばよろしい。くすりはいらん。
     毎日養生がいちばんのくすり。一に養生二に薬。
     あんたの不養生の第一は荒がみの大食。次が砂糖の食べすぎとナッパの不足。甘いものはせいぜいへらす。肉や魚もあんたの年じゃあひかえめにし、野菜の多い方がええ。しかし、野菜というても何でもええんじゃない。なるべく緑の濃いナッパ。」

        「ホウレンソウ?」

    「それもおえん(ダメ)。かたい、いうなら人間の食べん、牛や山羊や鶏にやるような青ナッパ。」

        「ほん。ほう(そう)いゃあホウレンソウは鶏も食べん。」

    「そのとおりじゃ。ご主人のいつもいわれたり、されている通りナッパをそえて、ようかんで、食べすぎんようにしていれば、いつも達者。ご飯で腹下げするようなことは絶対ないよ。」
    (59・3)


6. 理想体重に信用の価値はない

     【シカゴ】健康に注意する人たちは、いつも“理想体重”を気にするが、個人的に最適な体重に一貫したデータの根拠はない、とT.R.Knapp博士がJAMAに次のように書いている。
     「理想体重という考え方は棄て、極端にやせたり肥満している人たちの罹患率、死亡率に注目すべきだ。
     理想体重というのは、つかみ所のない概念であり、方法論的にも実質的にも満足できるほど、確実なデータはない。
     理想体重表の基礎になっている主要な研究でも、くつをはいたまま身長を測ったり、衣服やくつをとらずに体重を測定することがある」

    (Medical Tribune 83,8.25)



7. 運動をしたがらない高齢者

    危険だとの誤解が原因に

     【ワシントン】運動に関する広告や公的な発表の最後には、「運動を始める前に必ず医師に相談してください」と書いてあることが多い。
     そのために何百万という高齢の米国民が、必要な運動を行なっていないという。
     規則的な運動は、高齢者の心疾患や骨のもろくなるオステオポローシスの予防に役立つが、最近の調査によると、米国の高齢者の約70%は規則的な運動を行なっていない。
     「加齢と健康増進」に関する調査を実施した研究者たちは、多くの高齢者が運動しない理由を調べた結果、運動を始める前に医師の診察を受けることを強調する保健専門家たちの発言が、「40歳以上での運動は危険」という印象を与えていることがわかった。
     研究対象の“中心”とした高齢者にとって特に心配なのは、運動が心拍数を高めることで、それは絶対に危険だと誤解しているものが多かった。
     どれだけの症状があるかによって違うのが、「ほとんどの高齢者は、運動を始める前に医師の診察を受ける必要がない」ことを彼らに教えるべきだ、と調査報告書は勧告している。
     調査に参加したSharyn Mallamad博士によると、高齢者は“活動的な状態を保つ”べきことを知っているというが、活動的な状態とは裁縫や料理をし、孫の面倒をみることであって、運動することではないと考えている者が少なくない。

    食事についての知識も不足
     この調査ではよい栄養、バランスのとれた食事とはどんなものかについて、高齢者の知識が不足していることも判明した。
     報告書が引用した全国的な調査によると、体重過剰が心臓発作や卒中などの病気に関係することを知っているのは、65歳以上の回答者のうち20%にすぎなかった。
     また高脂肪、高コレステロール食が心疾患に影響すると知っていたのは、わずか9%であった。
     高血圧の危険因子についての質問に対し、体重過剰を挙げたのは65歳以上の人たちの18%、脂肪食を挙げたのは29%、塩の過剰摂取を挙げたのは11%にすぎなかった。
     高齢者がこのように無知なのは、明らかに医師がそれを伝えないからだ。
     調査対象のうち、すでに高血圧と診断されていた65歳以上の人たちで、塩の摂取量を少なくするようにいわれたのは66%にすぎない。
     また、減量食を勧められたのはわずか37%だった。
     処方薬全体の30%を占める高齢者のための薬剤について、医師と患者のコミュニケーションに問題があることも再確認された。
     調査対象となった高齢者たちは、薬の服用法や副作用を医師が十分に教えてくれないと述べた。
     ある老人が語ったように「お医者さんは、それほど気を使って薬の飲み方を教えないし、こっちもいつも尋ねようとは思わない」というのが典型的な例である。

    (Medical Tribune1984.9.12)


8. アメリカだより

     アメリカ・加州オリープハースト R・Y・アラガキ(新垣)

     私ども夫婦、おかげさまにて元気で暮させていただいております。
     私が、日本へお手紙をさしあげる時は、ハワイの小田川さんからも、よろしくお伝え下さいとのお電話でしたので、小田川さんご夫婦のことから書かせていただきます。


     59才の奥様は、59年2月から乾燥青汁を飲みはじめ、今まで長いこと腕を動かすことができず、一度ベットに横になったら、自分ひとりでは絶対に起き上れなかったのが、2ヶ月後には、痛みはあるが、腕を使ってひとりで起き上がれるようになり、7ヶ月後には、23年来の糖尿病独特の尿の臭いがなくなったそうです(甘いものを食べすぎると時々臭いがするそうですが)。
     それに今では、腕の痛みも全然なく、頭の上までも伸ばせるようになったと、それはよろこんでおられます。
     また、61才のご主人は長年の腰痛がなおり、中学生の時以来の顔の吹出物もすっかりきれいになり、あなたはいつも青春だねなどと友達にひやかされているそうです。
     2週間前には親知らずの歯を抜きました(抜いたというより骨をくだいて出したそうです)が、医者がびっくりしたくらい早く血が止り、大きな穴も早く肉が上ってよくなったそうです。
     それに、青汁を飲みだしてから、日1日と元気になり、今は、あらゆる薬、アスピリン、ビタミン剤も、飲む必要がなくなったそうです。
     ご夫婦とも青汁を飲めたことを感謝しております。



     こんどは、私の57才になる主人のことを書きます。
     主人は約7年間乾燥青汁を飲んでおりますが、食事が悪かったためか、58年11月心臓発作をおこしました。
     病院に入り、色々の検査を受けた結果、必ずニトログリセリンを身につけていること。発作がおきた場合はすぐにそれを舌の下に入れるように、という指示をうけました。のち、何度か仕事場での発作でニトログリセリンを使ったようです。
     何度目かの診察の時(59年2月)、私も一緒に入り、先生にいろいろ質問をさせていただきました。
     ところが、そういう容態になったらこの薬、こういう容態がおきたときにはこの薬、この新しい薬を飲むようにと、今まで5種類も飲んでいた時のほかに2種類ふやされました。
     この診察日の19日前に、3ヶ月も私に内緒で飲んでいた血圧降下剤を、青汁絶食をして、やめてもらいましたので、飲むのをやめた場合はどうなりますかとおたずねしたところ、「みな1週間くらいで心臓発作をおこして死にます」とおっしゃいました。
     それで、主人が19日前から飲んでいないことをお話しすると、びっくりなさり、「いまは幸運だけで生きていますよ、すぐこの薬を買って飲むように」と、処方箋を書いて下さいました。
     そして帰りぎわに、「今後そんなことは絶対にしないように。そうでないと何時まで生きられるか保証できませんよ」と、おどかされました。
     その日ふやされた2種類のうちの一つは、飲むとメマイがして立っていられないから、必ず、夜ベットに入る時に飲むこと。
     2〜3日飲んでいると体が慣れてメマイがしなくなるから、そしたら仕事に行ってもよい、という大変おかしな薬です。
     「先生がせっかく言って下さったのだから、一週間ためしに飲んでみる」などといっている主人を、「こんな危い薬をのんだら体がだめになってしまう」と、やっとなだめて止めさせ、一大決心をいたしました。
     5年くらい前に、お友達の奥様がひどい心臓発作をおこされた時、断食と食事療法だけでなおされたのを知っておりましたので、さっそくその療養所の場所をお聞きし、万一の場合はそこにかつぎ込むつもりで、今まで飲んでいた薬を全部やめてもらうため、青汁絶食を決行させました。
     といいますと大変大袈裟のようですが、もう主治医にたよるわけにはまいりません。
     5種類の薬と血圧降下剤を飲んでいた頃の主人は、薬の副作用かどうかわかりませんが、いつも体のぐあいが悪く、1ヶ月に何度も仕事場から、ぐあいが悪うなったから、すぐ迎いに来るように、という電話がかかりましたし、家にいる時も、一日中ベットに入っていますし、こどもでもしないような同じ間違いを何度もしていましたし、食事も塩からいものばかり好みましたし、何でもないようなことでも、よく癇癪をおこしていましたし、いま話していたこともすぐ忘れてしまったり、なにか廃人のようでした。
     それが、血圧降下剤をやめた後は、頭がはっきりして軽くなったようだとか、夜よく眠れるようになったとか、この頃毎日気持がよいなどいい出していましたし、それに、どういうものか、ご近所の方やお友達の方で、心臓発作でなくなられた方たちが、どなたも血圧降下剤を10年前後のんでいられた方々でしたし、主治医のおっしゃるとおりの薬を飲んでいたら、いつの日か健康になって薬をやめられる日が来るというのではなさそうですので、主治医が何とおっしゃっても、また飲ませたくはありません。
     それでは、と決行におよんだ次第です。
     乾燥青汁断食を5日間しただけで、心配したことも起きず、現在友達から、「とても元気そうだし、若返ったようだ」といわれます。
     仕事場で他の人達が悪性の感冒にかかり、次々に休みを取っている時でも、早目に床に入るだけで、風邪薬も飲まず、青汁だけで回復。
     一日も休みませんでした。
     ニトログリセリンを持ちあるかなければならないような人が、食事療法だけでこんなに健康になれるということは、どんなに毎日の食事が大切かわかります。
     いまごろは、それほどきびしくしてはおりませんが、イモ・マメ・ナッパ・青汁食に近い食事に心がけております。
    (60・1)
    小田川さんご夫妻、私達夫婦とも、本当に青汁に感謝しております。


9. 病変廃棄

    肉を食べる前に
    子牛の8割はどこかに異常


     東京。午前8時。まだ通勤ラッシュの前だが、品川駅すぐ近くの東京都芝浦食肉衛生検査所の仕事はすでに始まっていた。
     検査所は都営芝浦と場の敷地内にあり、ここで処理される牛、豚など食肉の衛生検査を担当している。
     検査頭数年間約45万頭。28人の検査員と18人の補佐員で担当する。

    ・要注意は黄色の印
     検査はまず生体検査から始まる。望診といって、囲いに入れられた牛や豚の体つき、歩き方、呼吸のしかた、汗のぐあい、乳房や腹部の様子、それに表情もみる。
     不審な場合、手でさわって触診する。
     この段階で大まかなチェックがされ、要注意の動物の背中には黄色い塗料で印がつけられる。
     「ごらんなさい。つめが異常にそり返っている牛が多いでしょう」と、検査場を案内してくれた宇仁田久之検査課長。
     高い飼料を運動などさせてむだなエネルギーとして浪費させず、1gでも多く肉にかえようと牛舎にくぎづけにされて育てられた牛は、不十分な手入れもあいまって、つめが伸び、そり返るままにされているのだ。
     牛は太った体をゆさゆさと揺らしながら、曲がったつめでよたよた歩いていった。
     解体処理が始まると検査は本格化する。
     処理場の一角に検査員が陣どり、頭部、胸部、腹部、骨盤部を切開して調べる。
     牛を例にとると、頭部ではリンパ節、咬筋(こうきん)、舌などについて寄生虫の有無、腫瘍(しゅよう)、粘膜の異常などが調べられる。
     胸部では気管、食道、肺、心臓、腹部は肝臓、じん臓、ひ臓、胃腸、骨盤部では乳房、子宮、卵巣、生殖器などが調べられる。
     さらに枝肉もチェックされる。
     この段階で明らかに異常が認められる部分は廃棄され、不審な部分は検査所の精密検査室に送り込まれる。
     芝浦検査所での検査結果、一頭分の肉を丸ごと廃棄しなければならなかった例は少ないが、病気によって汚染された内臓などを捨てる一部廃棄は、56年度には成牛の49.5%、子牛の77.7%、豚の77.2%に達している。
     そのほとんどが炎症による汚染だ。
     成牛の5割、子牛と豚の8割近くが、病気のため体内に食べてはならない部分を持っているという数字は無気味だ。
     抗生物質、合成抗菌剤は食品衛生法で食肉に残留してはならないと定められている。
     残留テストは通常、生体、解体時検査のさい注射の跡などが見つかり、疑いをもたれたものについてのみ行われる。
     ただし子牛については処理された全頭が残留検査をうける。
     「子牛には抗菌性物質が用いられる可能性が高いことと、成牛に育つ前に死んでしまいそうな子牛を、薬でもたせながら運び込んで来る例もあるからです」と宇仁田検査課長はいう。

    ・合格のあとも検出
     57年4月から今年2月までの間に、41頭の成牛、595頭の子牛、14匹の豚が精密検査をうけた。
     抗菌性物質が検出されたもの、うち成牛21頭、子牛17頭、豚2頭。
     このほか、生体検査で乳房から青い液体(乳房炎治療薬には色がつけてある)を流している成牛一頭がみつかった。
     また、他県から搬入された成牛の枝肉一頭分から抗菌性物質が検出された。
     たった一頭分の枝肉とはいえ、この検出の意味は重大である。というのも、枝肉には出荷地の検査所が合格と認めた検印がおしてあったからだ。
     残留抗菌性物質のテストは、もし施設と人員を拡充すればもっと検出数がふえるだろうということを示唆する出来事である。
     「牛、豚はまだいい方だ。処理場で組織的な衛生検査をうけていないブロイラー、卵の場合はどうなんだろう」と、芝浦検査所のスタッフはいう。
     55年に埼玉県衛生研究所が行った鶏肉、鶏卵、卵巣の残留検査で、鶏肉からは40検体中17検体(42.5%)から、鶏卵からは79検体中15検体(19%)から、それぞれクロピドールなど4種の合成抗菌剤が検出されている。
     そこで福岡、大阪、愛知の三府県の食品検査担当課に過去の検出例を問い合わせた。
     「57年度までの5年間に鶏肉64検体、鶏卵20検体について抗生物質と合成抗菌剤クロピドールについて検査したが残留例なし」(大阪府)、「57年度までの鶏肉、卵の検査で、残留は発見されていない」(福岡、愛知県)という回答。

    ・検査方法で変わる
     「55年ごろは、どこでも2割から3割のクロピドール検出がみられて当たり前の状況があったはずなのに」と、埼玉県衛生研究所の能勢憲英・食品化学課長は少しけげんな表情だ。
     「検査方法の感度や、検査項目数などによって検出数は変わり得ますから」と能勢さんは言った。
     昭和56年に出荷された肉用鶏は全国で6億2千万羽。
     年1、2回の抜き取り検査で、どこまで安全がチェックできるのだろうか。
     検査を担当する側はことあるごとに「生産者側に正しい薬の使用を厳しく守らせる以外に手はない」と口をそろえる。

    (58・4・30 朝日)


10. ポテトチップスモーニング

     ポテトチップスに、こういう「栄養メモ」がついていた。

    ・栄養メモ・
    ポテトチップスモーニング
     牛乳1本(200g)。卵1個(50g)。ポテトチップス一袋(100g)。
     こんな簡単な朝食の中に1日に必要な栄養素の約1/3が、バランス良く含まれているのです。
     手軽でおいしい、ポテトチップスの朝食。現代人の新しい食事法です。

    (四訂食品成分表調べ)


    カロリー蛋白質カルシウムビタミンAB1B2
    牛乳20011.85.82002200.060.30
    卵50816.227.53200.040.24
    ポテトチップス1005554.7170.260.0615
    647.816.7244.55400.360.6015


    「四訂食品成分表調べ」とあったので実際に計算してみた(表)。 そして私の理想とかんがえているバランスにあてはめてグラフにしてみた。なるほど、カロリーだけは十分だが、それ以外はかなりからっぽで、このままでは、とても「バランスよく」とはいいかねる。
    (59・10)



11. 台所から考える食べ物レポート

     新食品成分表 数値が語るものは?
     エサの影響が明確に

    “数字はウソをつかない”と言いましょうか、新食品成分表を見ていると、食品についての興味深い事実や変化に気づきます。
     分析調査にあたった先生方の話をもとに、主な変化についてレポートしましょう。

     ☆☆☆ 


    強まる過保護飼育
     「与えるエサの影響が卵や肉の分析値にダイレクトに出る」
     と名古屋大名誉教授の佐藤泰さん(肉、卵グループ責任者)。
     たとえば、いかにもカロチン値の高そうな卵黄。
     でも分析してみると、思ったほど高くはない。
     実は黄色の色素をエサに混ぜていた−というぐらい、エサの影響は出やすいのだそうです。
     “地玉っぽい”褐色卵も、そんな卵を産むニワトリ(ロートアイランドレッド)がいるし、ビタミンEを加えると褐色卵にするのは簡単。
     今や地玉は“幻”で、成分表から姿を消し、白い卵も褐色卵も飼料会社のサシ加減ということになりました。

     養殖魚もエサの影響を受けた例。
     全国天然あゆと養殖あゆの腹わたが初めて比較されましたが、その結果では、養殖は天然より1.6倍脂肪過多、ビタミンAが3倍。
     しかし灰分、鉄は逆に3分の1の少なさでした。
     「早く太らせようと炭水化物や脂肪の多いエサを与える。そして、脂溶性のビタミンAは肉に蓄えられて値が高くなる」
     と水産庁東海区水産研究所の村山繁雄主任研究官。
     魚資源枯褐に備えて、アフリカ産テラピアが養殖魚として有望視されたり、ウナギ、タイ、ハマチなど養殖ものは増える傾向にあるので、エサのアンバランスは気になるところです。
     同様に、肉牛レバー100g中にはビタミンAが40000IU、豚レバーは47000IU。他の栄養成分が軒並み減少の中にあって際立った増加値で、濃厚飼料の影響が指摘されるゆえんです。
     ちなみにビタミンAの1日摂取量は2000IU。
     ひょっとしたら、前代未聞の過剰摂取の害(イライラ、下痢、皮膚かいようなど)を心配しなければならない時代が来るかも知れません・・・。

     ☆☆☆ 


    野菜は水っぽく・・・
     野菜255品目を概観した印象は、カロチン不足。
     ホウレンソウ、ピーマンはカロチン、ビタミンA、Cともに半減。
     水っぽくなりました。
     「三訂当時の20年前と今では、品種が違うから比較は無理。成分表の値は年中作られるホウレンソウの分析値を平均したもので、通年食べたら得られる値と考えて下さい」
     と前農水省野菜試験場長の西貞夫さん。
     栄養価が低下した分は、たくさん食べることで補うことになります。
     「市場の3分の1は施設もの野菜。もうやめるにやめられぬのでは・・・」(西さん)。
     水っぽい野菜の傾向は続きそうです。

     ☆☆☆ 

    学校給食の分析も
     小麦粉、パン、ゆでめんについては、一般市販用とは別に学校給食用の分析値が新設されました。
     給食原料は日本学校健康会が各県の学校給食会に流すという独自ルートがあり、「無漂白粉を使い、ビタミンB1とAを強化しているため(文部省学校給食課)分析値が加えられました。
     この他、脱脂粉乳、ソーセージなど学校給食用ルートは多々ありますが、各県の予算に合わせて成分値はまちまち。
     「そこまで拾い切れなかった。給食のルート網ってすごいですね」と分析担当の先生たち。

     ☆☆☆ 


    精製技術の功罪も
     砂糖の中で無機質成分(カルシウム、鉄、カリウムなど)とビタミンB1、B2が多いのは三温糖。
     「白い砂糖をつくる技術がぐっとよくなったけれど、半面、粗糖に含まれていた微量成分は上白糖から消えてしまった」と成分表。
     天ぷら油、サラダ油も三訂では含まれていた微量成分が完全除去されて脂質100%、世界に誇る精製技術も“両刀の剣”のようです。
     この他、肉にビタミンCが多いのは酸化防止に添加するL・アスコルビン酸のため。
     また、加工食品にナトリウムが多いのは食塩以外のナトリウム塩(調味料など)も合算したため・・・など、成分表総編集を担当した宮崎基嘉・国立栄養研究所基礎栄養部長が「バクロしちゃいましたかな」と笑うように、食品の中身についてかなり丁寧に記述されています。
     1600に及ぶ食品が何を原料にどう作られているか。
     それがきっちりわかるのが新成分表の大きな価値の一つと言えるようです。
    (58・1・14サンケイ)



12. 不養生するための青汁

     青汁は不養生するため、といった人がある。
     しかし、それは、ナッパ青汁にうんと余裕(貯金と私はいっているが)があればの話で、そういうばあいはある程度不養生も許される、というだけで、青汁さえ飲んでいればと一概にはいえない。



13. 雑草木葉

     青汁の材料として利用できる雑草木の葉はたくさんある。
     しかし、その多くは成分がわかっていない。
     味もよくない。
     また、大量をつづけて採集することが容易でない。
     冬場はもちろんほとんどなくなってしまう。
     有毒なもののみわけが大切だし、今では農薬その他に汚染されているかも知れないから、それらの点にも注意が必要だ。



14. 血圧が下った

    千葉県 Y.K. 

     主人が肝臓、糖尿、高血圧といわれ、現在、薬を服用いたしております。
     同時に青汁でなおす意気ごみで、朝2合、夜2合のみ始め、今日で半月ほどになりますが、血圧が40ほど下ってまいりました。

    (58・10)



15. 糖尿よくなる

    名古屋 W.K. 

     スタンドより2合を2日に一度いただき2ヶ月になり、主人の糖尿がよくなりホッとしています。
     これから暖くなるので、庭でケールを育てたいと思います。

    (60・1)



16. 青汁で難病克服

    高松市 A.M. 

     先生ご推奨の青汁にて一命を助かりました者(当年76才)でございます。
     概略申し述べますと、頑健そのものであった私が、8年前の昭和51年6月、突然歩けなくなりまして香川県立中央病院に入院。
     1ヶ月におよぶ検査の結果、背骨の二、三、四節が砕け、長年月におよぶ神経圧迫の為とわかりました。
     骨の損傷は古いものであるが、現在の砕けの具合から骨癌の疑いがあるといわれました。
     手術は5時間の大手術でしたが、心配していた神経にも影響なく、無事終り、日を経て2回目の手術をすると宣告されました。
     2回目の手術を待っている間に、毎日午後に熱が出るようになり、先生も不審に思っておられた時、これまた突然に結核菌が検出されて、結核病棟に移されました。
     病気は昂進し、粟粒結核、浸潤の状況から肺癌と診断され生命も危いといわれたようでございます。
     絶体絶命、妻も最悪の事態を覚悟したようでございました。
     そんな時、大阪在住の弟より、自分が終戦直後の混乱し薬も乏しい時に結核にかかったが、遠藤博士の青汁にて全快した経験から、自信をもってすすめますと先生の本を送ってきました。
     藁をもつかむ心境の私共は、主治医先生の了解も得て青汁に挑戦。
     朝、昼、晩コップ1杯づつ飲みつづけました。
     材料集めには妻も困難であったと思いますが、1日も休みませんでした。
     併せて体力づくりのため、毎日、牛乳3本、チーズ25g3個をとりました。
     サジを投げていたように感じられていた先生も驚く程快方に向い、青汁飲用してから半月あまりで一般病棟に移り、2回目の手術を受けられるようになりました。
     2回目の手術も5時間におよぶ大手術でしたが無事終りました。
     斯様にして2年1ヶ月に及ぶ入院生活も終り、今日に至っています。
     脚力こそ弱いが他は快調であります。
     私も妻も偏に青汁のお陰と確信、感謝している次第であります。
     この喜びを一人でも多くの人に分つため青汁の飲用をすすめることが遠藤先生へのご恩返しと思い、機会あるごとにおすすめしています。
     幸に実行してくれた方々からは嬉しい便りをいただいています。
     県の老人連合会から、敬老の日の機会に、そのよき経験を話して老人健康のための参考にしてくれんかとのお話があり、もう一度先生のご本を読み勉強したいと思いましたが、先年弟が送ってくれました本は親類の長患いの者のため青汁を実行するようにと送ってやりましたので、それを引き取りたいと照会いたしたところ、その病人が死んだ時、他の物と共に焼却したとのことにて残念にもなくなっていました。
     先年当地書店にて何度も見たことがあるので、買い求めるべく行きましたが見当らず、店員の話でも不明。絶版になっているのでありませんかとの回答。
     事実絶版なのでしょうか。発行所はお知らせ頂けないでしょうか。

    (55・9)



     多分その本は主婦の友社発行の「青汁の効用」でしょう。これは絶版になりましたが、その後「青汁と健康」という本になっています。が、これもとかく切れがちのようです。
     会の方にはありますから送りましょう。
     なおご病気はおそらく癌ではなく、結核性のものだったのでしょう。



17. 難病に命の縄

    仙台市 K.O. 

     毎日寒さがきびしくて、今日も風が強くとても寒いです。
     でもこうしてはおれません。
     お客様が青汁をもとめてお持ちになりまして無くなりましたので、これから局までまいります。
     10年前に青汁をすすめましたが、耳をかたむけようともしなかった姪ですが、やはりあの時から飲んでいたら、今回のような病気にはならなかったと思ってます。
     ガンを手術した後、一心に飲んでいる方々は、元気で働いております。
     この事を姪に聞かせましたら、これから、命の縄だと思って飲み続ける、と言っておりました。

    (60・1)



18. たくさん子供に

    長野県 S.T. 

     毎月の新聞を楽しみにしています。
     いままでのをとじておき、くりかえし見ております。
     信州にもおそい春がようやく来ようとしています。
     これから種子をまき、今年はたくさん子供にのませたいと考えています。
     種子をおねがいいたします。



19. 質問箱 アトピー性皮膚炎に


     小学生に上ったばかりのこども、生後間もない頃からアトピー性皮膚炎に悩まされています。


     常用されている薬には副作用がないともいえません。
     青汁中心の正しい食事をおすすめします。
     安全食品をえらぶこと。菓子、ジュースはやめ、味つけの砂糖もできるだけ少なくし、白米飯や切り身の肉や魚をすぎないよう、野菜、果物(農薬の心配のない)を多くし、青汁は少なくとも3合以上のますこと。



 コラム紹介

    この世における最も崇高なるものの一つは
    平易なる真理なり

    パルワー・リフトン



    一口メモ
    二層に分れた青汁
    青汁はながくおくと、
    淡黄色の上層と、濃緑色の沈殿とに分れる。
    色づけしたマガイモノでない証拠で、
    そのどちらにも大事な成分がある。
    よくふってその全部を飲んでほしい。



    世を逃れんとするなかれ、
    世に勝つべし、
    境遇の改まらんことを祈るなかれ、
    心の改まらんことを祈るべし、
    苦痛の去らんことを願ふなかれ、
    恩恵の増さんことを願ふべし、
    外に富み且つ栄えんと欲するなかれ、
    うちに喜び且つ楽しむ者となるべし。
     内村鑑三 所感十年



    報徳訓
    父母の根元は天地の令名に在り
    身体の根元は父母の生育に在り
    子孫の相続は夫婦の丹精に在り
    父母の富貴は祖先の勤功に在り
    吾身の富貴は父母の積善に在り
    子孫の富貴は自己の勤労に在り
    身命の長養は衣食住の三に在り
    衣食住の三は田畑山林に在り
    田畑山林は人民の勤耕に在り
    今年の衣食は昨年の産業に在り
    来年の衣食は今年の艱難に在り
    年々歳々報徳を忘るべからず

    (青木五郎氏「真事の伝え」より)








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