健康と青汁タイトル小 <1985年1月15日発行 第341号>
 目次




1. 癌がこわい

     医学博士 遠藤 仁郎 

     50才の主婦。
     「7年まえ子宮癌で手術。3年まえ十二指腸潰瘍。今はとくにどうということはありませんが、また、どこか癌ができるのではないかと、いつもビクビクしています。どうすればよいでしょうか。」
     「7年たっていれば、子宮癌は完全に治っているんでしょう。しかし、一度あったことは二度ないとはいえません。癌にしても、潰瘍にしても、結局はからだの抵抗力に関係することですから、ご心配のとおり、いつまた何が出て来ないがものでもありません。ところで、子宮の癌には口の方の頚癌と、奥の方の体癌とがありますが、どちらでした?」
     「奥の方です。」
     「体癌は肉食に傾いた、いうならば洋風の食事の人に多いといいますが。」
     「その方です。」
     「肉食家はどうしても野菜が少なく、いろいろな調味料でこってりと味つけしたおかずになり、菓子、コーヒー、ジュースと、脂肪や砂糖が多くなり、カロリー、蛋白質がすぎ、それに釣り合わねばならないミネラル・ビタミンが不足した、大変偏った不完全食になりがちです。そして、血がにごり――酸性にかたむいたり、代謝が不完全で有害物ができたり――からだ中のはたらきが悪くなり、抵抗力をよわめ、病気しやすいからだになります。インスタントものなど、加工・保存食品(これらの添加物の中には発癌性のものも少なくない)が多ければ、なおさらです。そこで子宮癌が出たのでしょうが、同じ条件で乳癌が出やすいといいますし、便秘がちだと大腸がんにもなりやすいようです。ですから、ぜひこれをなおすべきでしょう。
     それには、一般的にいって、洋風の美食よりは和風の粗食。そして、食べすぎないよう、ふとらないよう気をつけること。主食は、白いご飯より玄米。パンであれば全穀パン(黒パン)。もっとよいのはイモ類。蛋白源には、肉類よりは魚、ことに全体食べられる小魚類。さらによいのは大豆もの。それに、ミネラル・ビタミン源として、良質ナッパを主とする野・山菜、海藻など十分にそえることです。

     これら野・山菜、海藻類中でも良質ナッパは、栄養のバランスをとるだけでなく、抗癌作用のいわれているビタミン(A・B・C・E)やミネラル(カルシウムその他)にとんだ、もっともすぐれた抗癌食品です。もっとも少々ではダメで、バランスをとるためだけでも、平均的にいっても400〜500グラムは必要ですし、抗癌効果を十分にするにはもっと多く、少なくとも1〜1.5キロ以上。しかも、その中の有効成分を効率よく利用するには、なるべく多くを生でよくかんで食べるべきですから、すりつぶしてしぼり汁(青汁)をのむことを私はすすめています。400〜500グラムのナッパで約2合になりますから、せめてそれ以上のむべきで、多ければ多いほどよろしい。

     なお、食品は、主食品、副食品、調味料、嗜好品ともすべて、できるだけ安全な自然食品をえらび、農薬その他生産用薬や産業廃棄物に汚染されたり、何が添加されているかわからない出来あい食品など、発癌性のうたがわしいものはつとめてさけること。調理は簡単にし、味つけはうすく。ダシには、抗癌性のいわれている椎茸(その他の茸類)昆布などをつかい、化学調味料はさけること。タバコその他空気のよごれ、薬や放射線などの発癌原にも十分注意すること。適度の運動、十分の休養(睡眠)など日常生活の合理化・自然化して、血の浄化をはかること。そして、いたずらに癌の恐怖にとらわれてビクビクせず、こうしていれば大丈夫とおおらかな気持でいることが肝要でしょう。

    (58・9)



2. 血の中に癌細胞

     医学博士 遠藤 仁郎 

     石川県の主婦の方から、「主人は一年まえ膀胱癌で手術し、完全にとれたとのことでしたが、さいきん体調不良となり入院。しらべてもらったところ血の中に癌細胞が出ているとのこと。青汁はどうでしょうか」との電話。
     ぜひ、やってごらんなさい。癌ができるのは、血がにごり、癌にたいする抵抗力がおとろえているからであり、それを防ぐためには、にごった血をきれいにし、癌にたいする抵抗力をつよめなければなりません。
     この血のにごりのもっとも大きな原因は食べもののまちがい、ことに栄養のバランスのみだれ。白米や肉や魚、糖分、脂肪分、酒などおいしいものに偏っているため、血が酸性になり、また代謝が不完全になりいろいろ有害なものができるためです。
     また、インスタントもの、加工・保存食品など有害有毒食品にたよることが多いことにもよります。そこで、食べものすべてできるだけ安全な自然食品にすることと、できるだけバランスのよくとれた食事にしなければなりません。一般食事にもっとも不足しているミネラル(アルカリことにカルシウム)やビタミンを十分に補うべきで、それには良質ナッパ(ホウレンソウ、フダンソウ以外の緑色の濃いナッパ類)しかありません。しかも、これらのナッパには癌を防ぐ力があるといわれているカルシウムその他のミネラル分やビタミンA・B・C・Eその他にもとんでいます。だから、これをしっかり食べよう。それも少々ではダメだから汁にしてうんと飲もう、というのです。
     その分量は、バランスをとるだけには大体400〜500グラム、青汁にして約2合ですが、癌のような厄介な病気のばあいはもっと多く、少なくとも1〜1.5キロ、汁にして4〜5〜6合以上はのまねばなりません。もちろん、材料ナッパは農薬のかかっていない安全なものでなければなりません。癌細胞が血の中に見つかったということは、癌がひろがりかけていることをしめすものですから、猶余はなりません。すぐにも始めたいわけですから、畑があって、今すぐ種子をまいても、間にあいません。ほかに適当な材料がなければ、さしあたり亀山のケールの葉にたよるか、乾燥青汁を利用するしかないでしょうが、ともかく熱心に徹底的にやってみてほしい。あるいはよい結果がえられるかも知れません。しかし、何分病気が病気ですから、絶対大丈夫とは残念ながら申し上げかねます。
    (58・9)


3. 眼底出血にどうか

     医学博士 遠藤 仁郎 

     三重県の63才の方から電話。
     「退職後、読書三昧の生活でか、少々眼をつかいすぎたせいか、急に眼底出血をおこした。青汁の経験のある友人からすすめられ、亀山の朝倉氏からケールをおくってきました。血圧は140もつれ。コレステロールは正常。青汁はどうですか」
     「よろしい。しっかりやればきっと治ります。しかし、少々ではダメ。少なくとも一日4合(もとのナッパ1キロ)以上はのむべきです。ほかの注意として、食べものはできるだけ安全なものにすること。そして、白米飯や肉魚類、糖分、アルコールがすぎると、それだけ沢山の青汁が必要になります。お酒は?」
     「それが好きな方で、いぜんは随分ムチャ飲みしました。そのための動脈硬化が原因だろうと思っています。」
     「甘いものは?」
     「あまりやりません。」
     「ふとっていられますか?」
     「少し。背は低い方で150センチ、体重55〜6キロ。」
     「5〜6キロやせられるとよいでしょう。それには、酒もですが、まず米をやめること。白米飯はかるくて、つい食べすぎになりふとるので、その代りにイモをすすめます。」
     「サツマイモですか?」
     「ジャガイモ、サツマイモ、サトイモ。カロリーが少ないし、満腹感がえやすいので食べすぎにならず、都合がよろしい。それから、肉や魚もひかえめにし、大豆ものを多くする。それに、ナッパを主とする野菜・山菜・海藻をそえ、青汁ものむ。つまり、イモ・マメ・ナッパ・青汁食です。これに徹底すると、血がきれいになり、出血の吸収がはやめられます。また、血管が若がえり、再発を防ぎます。」
     「どのようにして飲むんですか?」
     「すりつぶして、しぼりその汁をのむ。つぶすのはスリバチでも、ミンチでも、ジューサーでも、ミキサーでもよろしい。要するにしぼりとってのむ。それだけです。」
     「下痢しませんか?」
     「いきなり大量をのむと下すこともあります。しかし、腸のはたらきがよくなるためですから心配はありません。少しから始めてならせばよろしい。反対に便秘傾向になることもあります。そのばあいは、繊維の多いものを食べるか、シボリカスも一緒にのんでもよろしい。」
     「退職して、これからという時です。まだ死にたくありませんから、やってみましょう。」
     「ぜひおすすめします。ところでタバコは?」
     「やめています。酒2合くらい毎日やっているんですが、これもいけないでしょうか?」
     「やめるに越したことはありません。が、どうしてもとならば、それだけ青汁をふやす。1合ならもう1合、2合ならもう2合。」

    (58・7)


4. 全米科学アカデミー特別委員会による
  癌予防のための食事指針六ヵ条

     癌は、昭和56年に死亡原因の第1位を長年続けてきた脳血管疾患に代わり、わが国の死亡原因の第1位となった。そして、社会的問題としても諸種の面で大きくなってきている。
     一方癌治療法は、さまざまな創意工夫の中で成果をもたらしているが、癌治療の基本は、早期発見・早期治療であることは国民的認識となってきている。しかし、これとて「癌の予防法」からみれば「二次的」であり、発癌の危険度を出来るだけ減少させるために、いわゆる癌の「一次予防」に関る発癌の危険因子の研究と指針が盛んに行なわれている。
     昨年12月に『がん予防と食生活』(全米科学アカデミー「食物、栄養とがん」に関する特別委員会報告)が、日本栄養食品協会から翻訳刊行された。この報告書は、全米科学アカデミーの特別委員会が、1980年から2年間にわたって癌と食物栄養に関連した疫学データ、動物実験データおよび変異原性試験データ等を検討し、1982年に中間報告したもの。この中には、暫定的な癌予防のための6項目からなる食事指針が示されている。米国民の食生活に照準を合わせたものではあるが、この指針はわが国にも当然あてはめて考えうるものである。

    食物による癌の発生は高率
     ヒトの癌の90%近くは食物を含む主々の環境因子が原因となっており、ある研究からすれば男性の癌の30〜40%、女性の癌の60%は、食物に関係があるという。また、癌による死亡者はかなりの割合で食事という手段で予防できる。
     例えば胃癌、大腸癌は食生活の改善で大きな効果がみられ、乳癌、子宮癌、肺癌も胃癌や大腸癌ほどではないにしても、食生活の改善で減らすことができるという学者もいる。この委員会では、多くの重要な部位の癌は食事のパターンに関係がありそうだとの予測をしているが、委員会では現在の研究結果を基礎にして、栄養のバランスと背反せずに癌の危険度を低下させる、当面の食事指針を公式化した。

    癌予防のための当面の食事指針

     癌予防のための当面の食事指針は、

    1. 高脂肪食は、よくみられる癌(とりわけ乳癌、および結腸癌)の発生増加につながり、低脂肪食ではこれらの癌の頻度は低下するという十分な根拠がある。
       委員会は、平均的な米国の食事から、飽和脂肪酸、および不飽和脂肪酸双方の摂取を減らすことを勧告する。適当で実行可能な目標は、総摂取カロリーに占める脂肪の現在のレベル(約40%)を、30%とすることである。
       ところで、脂肪摂取量を総カロリーの30%としたのは、科学的に明確な根拠があるわけではなく、さらに減らしても良いが、委員会の判断では、現在の量の4分の1を減らすのが、適度な実行しやすい目標であろうということである。

    2. 委員会は、日々の食事の中に、果物、野菜および精白していない穀類をとりあわせることの重要性を強調したい。実験上でも、果物(特にかんきつ類)、野菜(特に、カロチンを多く含むものと、アブラナ科のもの)中の個々の栄養配分、非栄養成分についての試験結果から、これらの知見が支持されている。この勧告は、栄養源としての食物についてのみ、あてはまるものであって、個々の栄養素を栄養剤として摂取することを推奨するものではない。この報告作成のために調査した膨大な数の文献は、人間集団における食物の摂取と、癌発生との関係に焦点をしぼったものであって、個々の栄養素について癌発生との関係を調べたものはほとんどない。したがって、委員会は、栄養剤という形で摂取される単離された栄養素が、過剰症も懸念される大量摂取の場合に、健康に対しどのような影響があるのか予測することはできない。

    3. 世界のいくつかの地域、特に中国、日本およびアイスランドのように、塩蔵品(塩漬を含む)、あるいはくん製食品をよく食べる国民に、ある部位の癌、特に食道癌や胃癌の発生が他の地域よりも目立つ。委員会は、塩蔵品(塩漬を含む)、およびくん製食品の摂取は最小限にとどめるよう勧告する。

    4. 天然に存在したり、製造、加工、および貯蔵の段階で混入するある種の非栄養成分は、ヒトに対して発癌性を持つ場合があり、委員会は、食物にはどのような汚染源からも、発癌性物質の混入を最小限に抑える努力を続けることを勧告する。

    5. 委員会は、食物中の変異原性物質を同定するためにさらに研究を続け、同定した変異原性物質の発癌性試験を促進することを提唱する。食物の栄養価を低下させたり、その他の危険物質が食物中に加わる恐れがない場合は、変異原性物質は完全除去されるか、その含量を最小限に抑えるべきである。

    6. アルコール飲料の過度の摂取は、特に喫煙を伴った場合、上部消化管と呼吸器系が発癌の危険度を高める。また、アルコールの摂取は他にも健康上不利な影響を与える。したがって、委員会は、アルコール飲料を摂取する場合は、ほどほどにすることを勧告する。

     この指針は「だれでもが、どのような癌にもならずに済むという食事を詳細に規定することは、今のところ不可能であるし、おそらく今後ともできないことであろう。それでも委員会は現在の研究結果を基礎にして、栄養のバランスと背反せずに癌の危険度を低下させる、当面の食事指針を公式化するのは可能であろうと考えている。この食事指針は完全に利用されれば、最大の効果がもたらされるよう作成されたものである」としている。

    (医学界新聞 84・4・30号より)


5. 血尿

     医学博士 遠藤 仁郎 

     尿に血が出ているもの。赤い色をしているが、試験管にとって立てておくと、赤い沈殿と、水のような上清との二層に分かれる。そして、顕微鏡でのぞくと赤血球が見える。これが血尿。同じように赤い尿だが、いつまでおいてもそのままで、二層に分かれない。顕微鏡でみても赤血球が見えないのは、赤血球がとけて全体に色がついているもので、血色素尿という。

    出血場所
     血尿の血液は、腎臓から尿道の出口にいたるまで(尿路)のどこからでも出る。その見分けには、コップを3ヶ用意し、排尿の初め、中ほど、終りとわけてとってみる。初めの部分だけが赤いのは尿道から。終りだけが赤いのは膀胱から。全体一様に赤いのは腎臓から。ということが大体わかる。

    出血の原因
     出血の原因はいろいろある。腎・膀胱結石(尿石)の出血は、たいてい痛んだあとに出る。結核とか癌とかの傷口からの出血。これらはくわしい検査、腎臓だとレントゲン、膀胱だと内視鏡でみるとか、顕微鏡で結核菌や癌細胞をしらべるなど、が必要。しかし、それでも仲々わかりにくいものもあるから、うたがわしいばあい、経過を追うて、くりかえしくわしい検査をしなければならない。腎臓炎の初めや、腎盂炎、膀胱炎でも出ることがある。尿の検査でわかる。

    出血性の病気
     アレルギー性の紫斑病といって、皮膚に止針大の紫斑(出血斑)の出る病気があるが、この際、腎臓や膀胱にも出血することがある。薬や食べもののカブレ、その他出血しやすい病気(血液の病気やビタミン不足)で出ることもある。

    代償性出血
     かわったものには、月経のとき、子宮からの出血の代りに血尿が出るといったこともある。これらは、それぞれの状況やくわしい検査の成績から綜合判断するわけだが、それでもなおわからない、全然原因のつかめないものもある(原因不明の血尿)。


6. フィルター付きたばこは発癌リスクの低下に有効

     患者を説得して喫煙をやめさせることで、現在多発している肺癌を減少できるのは確かだ。しかし、それがうまくいかない場合、低タールのたばこに切り替えれば発癌リスクに効果を与えるという証拠はあるのだろうか。スコットランドを含む欧州7か国の肺癌患者7804例と対照1万5207例についての研究は、完全に喫煙をやめられない人たちにある程度の安心感を与える結果を示している。

     全般的に喫煙は、肺癌のリスクを男子で9倍、女子で4倍高くしていた。まったく喫煙経験のない者は、対照の19.4%に対し、肺癌の男子では2.8%にすぎなかった。しかし、フィルター付きたばこを吸う者では、フィルターのないたばこを吸う者に比べ、発癌リスクが有意に低く、両切りたばこの喫煙者のリスクの半分にすぎない場合もあった。

     低タールのたばこでは、さらに肺癌のリスクが低下した。しかし、より安全な種類のたばこに切り替えるよりも、喫煙をやめる効果のほうがはるかに大きかった。禁煙後の年数が増すにつれ肺癌を生じるリスクは次第に低下、これは特に喫煙期間の短い男子で明らかだった。喫煙期間が19年以下の男子では、禁煙して10年後の肺癌のリスクは実質的に非喫煙者と同じだった。しかし、19年間以上喫煙した男子では、禁煙10年後でも発癌リスクはかなり高かった。

     喫煙をやめることが肺癌予防の第一目標、というのが結論である。しかし喫煙者の関心は、フィルター付きのたばこか低タールのものに切り替えることにあるようだし、最近の多くのたばこの低いタール含有量で究極的に肺癌による死亡率が低下するかもしれない。

    Int.J.Cancer 33:569,
    1984;Brit.J.Med.288:1953,
    1984(Medical Tribune 84.8.)



7. パアキンソン病

     医学博士 遠藤 仁郎 

     「パアキンソン病だといわれている。
     不治の病気ときいているが、青汁はどうだろうか」との相談。

     手やからだがふるい(振戦)、筋肉がこわばり(固縮)、運動が鈍くなり乏しくなる(無動)。じっと立っていられないし、急に立ちどまろうとしても、思うようにならず、ずずっとつっ走って倒れてしまう。などといったことになる。
     筋肉の緊張や運動を調節する脳の中枢がおかされ、そのはたらきの異常のためにおきるものだが、原因はいろいろ。脳炎や中毒(一酸化炭素、マンガン、メタノールなど)、あるいは脳腫瘍や動脈硬化によるものなどもあるが、もっとも多いのは、はっきりした原因のつかめないもので、老人に多く、ちかごろふえた、といわれている。

     まだ、これという適確な治療法もない難病の一つだが、あるいは青汁がいくらか効くのではないか。それは、この病気が、ほかの多くの原因不明の病気と同様、おそらく、血のにごりによるものであろうとかんがえられるからだ。
     そこで、ともかく食べもののまちがいだけでもなおしてみるべきだ。
     1、できるだけ安全な自然食品をえらぶこと。
     2、できるだけバランスのよくとれた、ミネラル・ビタミンに余裕のある食にすること。
     青汁をできるだけ多くのみ、とかく、とりすぎになりがちな糖分(菓子、ジュース、味つけの砂糖)、アルコールをひかえること。タバコも。主食には白米飯や白パンよりは玄米、黒パン。さらによいのはイモ類。蛋白食品には、肉魚の切り身より小魚、さらによいのは大豆もの。そして、良質ナッパを主とする野菜・山菜・海藻を十分そえ、青汁をしっかり。つまりイモ・マメ・ナッパ・青汁食にし、調理は簡単に、味つけはうすくする。こうして、血をきれいにするようつとめていれば、あるいは、なにがしかの効果が期待できるのではなかろうか。

    (59・2)


8. 腰痛、肩こりなくなる

    十和田市 Y.T. 

     青汁を飲み始めてから1ヶ月、毎朝40分の歩きとラヂオ体操、玄米食、肉、砂糖を制限。毎朝気持ちよい便通、腰痛、肩こりも無くなる。ただじゃがいも、とうもろこしを食べた時は便秘。ケールも畠でそだっています。


9. 緑黄野菜はガン減らし

      ワースト生活者 喫煙・飲酒・肉たっぷり・野菜少なめ
       ベスト生活者 禁酒・禁煙・肉は時々・野菜は毎日

     酒、たばこを毎日たしなみ、野菜を少ししか食べない人は、これと反対の生活習慣をもつ人に比べ、2.5倍もガンにかかりやすい。ところが、野菜を毎日食べるだけでガンになる率はぐんと減る――。国立がんセンター研究所の平山雄(たけし)疫学部長は18日、全国12万人の男性を対象に17年間にわたって、ライフスタイルとガンの発生の関係を追跡した疫学調査結果をまとめた。

     ガンにかからないための最善の生活と最悪の生活、たばこを吸うとどれだけ危険が増すかなどが、各種のガンについて一目で分かる仕組みになっており、国民一人ひとりの“対ガン自衛策”に役立つ。
     平山部長は、昭和40年に宮城、愛知、大阪、兵庫、岡山、鹿児島の6府県の計29の保健所管内に住む40歳以上の健康な男性12万2261人を対象に食生活や酒、たばこの習慣を調査した。その後、56年まで追跡調査した結果この17年間に29700人が死亡、このうちガンによる死亡者は8147人に上っていた。ガンで死亡した人について生活習慣との関係を分析したところ、「毎日喫煙、飲酒、肉食をし、ホウレンソウ、トマト、ニンジンなど緑黄野菜を毎日は食べていない」ワースト生活者のガンリスク(ガンにかかる危険度)を100とすると、「喫煙、飲酒、肉食を毎日はせず、緑黄野菜を毎日欠かさず食べている」ベスト生活者のガンリスクは40と半分以下であることが分かった。
     個別のガンについてみると、ワースト生活者の100に対しベスト生活者は、胃ガンで50と半分のリスク。肝臓ガンでは28とほぼ4分の1、肺ガンでは7と低かった。ベスト生活者に毎日喫煙の習慣が加わると、リスクは40から65と増した。特にこう頭ガンは94で、たばこの影響が大きかった。これに対し喫煙、飲酒、肉食をしながら緑黄野菜を毎日食べている人の場合は、全体のガンリスクが3分の2に減少。緑黄野菜は“毒消し”として極めて大きな役割をたしていることが明らかになった。また、飲酒と喫煙の習慣が重なるとガンリスクは一般に高くなる。ところが、飲酒だけの場合だと、リスクに対してほとんど影響ないという結果だった。

    日常生活の工夫大切
     平山雄国立がんセンター研究所疫学部長の話
     生活習慣を変えることによって、ガンにかかる危険を部位によっては10分の1、ガン全体でも半分以下に減らすことができるということを、今回の分析結果は示している。個人個人が日常生活の中でガンにかからない工夫をすべきではないか。

      (ガン予防12ヵ条)
    1. 偏食しないでバランスのとれた食事
    2. 同じ食品ばかりを食べない
    3. 食べ過ぎを避ける
    4. 深酒をしない
    5. 喫煙を少なくする
    6. 適量のビタミンA、C、Eをとり繊維質を多くとる
    7. 塩辛いものを多量に食べない。あまり熱くして食べない
    8. ひどく焦げた部分は食べない
    9. カビの生えたものは食べない
    10. 過度に日光に当たらない
    11. 過労を避ける
    12. 体を清潔に保つ。

    「飲酒に喫煙」一番ダメ
     (解説)一つの要因だけでなく、いろいろな生活習慣とガン発生率との関連を総合的に調べた世界でも初めての疫学調査が、国立がんセンターでまとまった。
     日本のガン研究のメッカといわれる同センターでは、杉村隆総長らが中心となって、それまでの豊富な経験を基に5年前に「ガン予防のための12ヵ条」を作った。
     今回の研究は、この12ヵ条の正しさを科学的に証明したといえる。今回の調査によると、ガンにかかりやすい要因として最も大きいのは、たばこである。肺ガンだけでなく、こう頭ガン、胃ガン、食道ガンなどにも影響している。平山雄疫学部長によると、喫煙と関係なさそうなのは大腸ガンと前立せんガンぐらいだという。
     ガン予防12ヵ条の第6条は「適量のビタミンA、C、Eと繊維を多くとる」となっている。要するに、これは野菜を欠かさずに、あるいは多めにという意味だ。ビタミンAは肺、子宮頚(けい)部などの前ガン状態を正常に戻す働き、またCやEも特定の条件下でガン化を抑える働きがあることが知られている。また繊維質が大腸ガン予防に極めて良いことも立証済みだ。
     緑黄野菜の予防効果について、平山部長は「案外大きい要因になっているのに驚いた」と言う。飲酒は喫煙と重なると相乗効果でガンになるリスクを高めるが、単独だとわずかしか影響が出なかったのは左党にとってちょっぴり慰め。ガンの研究が進むにつれて、いわゆる「健康的な生活」が、ガンの予防にとっても最も良いことが裏付けられつつあるが、今回の研究もそうした成果の一つだ。

    (59・9・19 日経)


10. 癌の予防に線維とビタミンの豊富な野菜を
  ACSが食事について勧告

     (ニューヨーク)癌になるリスクを減らすのに役立つと思われる食事についての勧告が、American Cancer Society(ACS)から発表された。これはACSが癌の予防について行なった初めての栄養上の勧告である。
     ACSは、米国人に肥満を避け、脂肪の摂取を減らし、もっと線維性食品を取るようにと勧告している。さらに、ビタミンAとCに富む食物を毎日摂取し、キャベツ、ブロッコリー、芽キャベツのようなアブラナ科の野菜をできるだけ多く食べること、アルコール性飲料や燻製、塩漬け、亜硝酸処理の食品を適度に少なくすることを勧めている。

    “特に線維の摂取を増やす”
     脂肪、線維、その他栄養素については、特に摂取すべき量を明示していない。ACSの栄養と癌に関する委員会の議長で病理専門医のRobert V.P.Hutter博士は「我々は一般的な勧告を行なったが、栄養上の特別の指示を受けている人たちはそれをこの勧告と関連させることができる」と説明した。この新しい勧告は、テンプル大学(フィラデルフィア)医学部の生化学者Sidney Weinhouse博士が行った研究に基づいて作られたもの。2年前に、米国科学アカデミーが、その報告書“Diet,Nutrition,and Cancer”で発表したガイドラインに似ているばかりでなく、「完全に一致している」という。
     ACSは、二つの面でNRCより「一歩進んでいる」とHutter博士は説明している。第一に、特に線維の摂取量を増やすよう勧告し、「たとえ線維自体に癌の予防効果が説明されなくても、線維の多い果実、野菜、穀類は脂肪性食品の健康的な代替物として推奨できる」としている。
     ACSはまた、体重制限、特に40%以上体重超過の人々のために減量を強く勧告している。この勧告は、肥満が子宮、胆嚢、乳房、その他の臓器の発癌リスクを有意に高めるという疫学的所見に基づいている。
     食事といろいろな癌との間には、実験的にも疫学的にも“関連”があるが、その因果関係は証明されていない。「我々の勧告は、この分野の専門家たちの予測に基づく推論である。具体的な食事を勧告することはできない。幅広いガイドラインで満足しなければならない」とWeinhouse博士は語っている。
     ACSは、新しい癌治療の評価に厳密な証拠を要求するのに、一方では推論をもとに食事の勧告を行なうのはなぜかとの質問に対し、Hutter博士は「科学的根拠は同じだが、予防法についての証拠はまだ十分に確立されていない。予防手段は癌治療ほど厳密に確認する必要はない」と述べた。

    “比較的実行しやすいはず”
     ACSのスポークスマンたちは、食事を変えればだれも癌にならないとは保証せず、この勧告は悪性疾患に対して予防的効果があろうとなかろうと、良識的な一般的健康法であると強調している。また、食事を変えることは比較的実行しやすいはずだとしている。
     Weinhouse博士は、米国人がケーキ類とデザートばかりでなく肉類や揚げ物その他脂肪の多い食品を少なくすれば、食事カロリーの脂肪の割合を40%から30%に減らせるという。またHutter博士は、自分自身が「これと同じようなことを約5年前から実行し、脂肪をカロリー摂取の20%に減らしているが、私はこの勧告による生き方を快適だと感じている」と話している。

    (Medical Tribune84.4.26)



11. ガン予防と食事
  中年族は“腹七分目”
  賢い食べ方四ヵ条

     ネズミを使った動物実験で、食べ物と発ガンの関係はどこまで究明されているのか――先ごろ大阪市内で開かれた「日本の伝統食を考える会」の講演で、奈良県立医大講師の柳進さん(生化学)が従来の研究データをまとめて報告しました。

     先日、米科学アカデミーがガン予防の食事六ヵ条を発表するなど、食べ物や食べ方と発ガンの関係はようやく具体的に動き出したところ。報告をもとに、現時点での“賢い”食べ方をまとめてみると―。(細見三英子記者)

    1、過食は避ける、特に中年は
     エサを自由に食べさせたネズミ群と制限した群を比べると、気ままに食べたネズミの80%が一年後に発ガン。制限した群は二年後、50%にガンがみられた―というデータがあります。ネズミの寿命は約二年ですから“腹七分目”を心がけると、寿命近くまでガン発生はおさえられるというわけです。しかも、発ガン物質を与えてしまった後に食事を制限しても効果がありました。逆にみれば過食はガン化を促進する要素と考えられるということです。「日常生活で発ガン物質と接触しないのは不可能。発ガン物質は体内にあるわけですから、それがかなり蓄積している中年以降は特に過食をひかえる方がよい」と柳さん。またデータには、乳ガン、肝臓ガンの抑制に効果が著しく、肺しゅよう、白血病、皮膚ガンにも効果あり―と出ています。

    2、脂肪のとり過ぎもダメ
     脂肪と発ガンの関係はもっともよく調べられています。ネズミに欧米並みの食事(カロリー計算で脂肪比40%)を与えると、乳ガン、大腸ガン、前立腺ガンを引き起こします。疫学的にも脂肪摂取と乳ガン、大腸ガン発生はきれいな相関関係に。「日本人の一日平均脂肪摂取率は約22%。欧米より低いですが、これでも必要脂肪量は十分に取れています。
     あえて高価な植物油をスプーンで飲むということは必要ないでしょう」高脂肪食がなぜガンを促進するのでしょうか。ひとつには繊維質が少なく、食べ物が腸に滞留、腸内細菌が作用して発ガン物質を生成しやすいと考えられます。また、植物油や魚に多い不飽和脂肪酸はコレステロールを除去し胆汁酸とともに腸内に排出しますが、それらが腸内細菌の働きで発ガン物質に変化するという指摘があります。三番目に、脱色や脱臭など油の精製加工が進むほど、人工型不飽和脂肪酸が増え、細胞膜の性質を変化させ、ガン化するとも言われています。「確かに不飽和脂肪酸にはコレステロール除去の効果があります。けれど“信仰”はほどほどにしないと…」

    3、高たん白食は灰色
     たん白質の取りすぎは乳ガン、大腸ガンを多くするという指摘が疫学調査からなされています。しかし、高たん白食は高脂肪食となりやすく、発ガン物質としての区別がつかないのが現状。発ガンを抑制する、いや促進と双方のデータがありますが、促進するというデータが多いようです。

    4、ビタミンの錠剤までは余分
     ビタミンCとEの働きで、はっきり確認されているのは、発ガン物質ニトロソアミンの発生を抑えるということです。魚や肉に含まれるアミンというたん白質は胃酸の下(胃内)で、野菜や加工品に含まれる亜硝酸と反応してニトロソアミンを作りますが、CやEはこれを抑制します。「焼き魚に大根おろし(ビタミンC)のチエは理由があるわけです。Eについても「老化や発ガン予防など効能オンパレードの観があるが、効かぬという例が多く、はっきりしているのはニトロソ化を防ぐことだけ」また、ビタミンAは肺ガン予防に効果があり、カロチンの多い緑黄野菜は確かによいそうです。もっともタバコを吸うと帳消し。そして錠剤などで過剰にとることは過剰症(不眠、吐き気など)を起こすのでやめた方がいいようです。

    (59・3・2サンケイ)



12. 昭和58年度国民健康調査

    国民8.1人に傷病1件
     昭和58年の国民健康調査概況がこのほど厚生省より発表された。この調査は昨年10月3日から5日まで、全国約16000世帯、53000人余りを対象に、傷病の種類、治療の方法などを調べたものである。
     それによると、人口千人当たりの病気の数を示す「有病率」は136.2。
     50年から55年まで110前後で横ばいに推移したが、56年は130.5、57年には138.2と上昇。昨年はややそれを下回ったものの、やはり高率となった。男女別の有病率は男127.9、女144.0で、平均寿命が長い女性の方が病気にかかっている率が高くなっている。これを一人で二つ以上の病気にかかっているものを補正して計算すると、男では8.5人に一人、女で7.7人に一人、全体で8.1人に一人が病気を患っていることになる。
     有病率を傷病分類別にみると、

    1. 高血圧、脳血管疾患など循環系疾患(千人当たり41.9)
    2. かぜなど呼吸系疾患(同22.8)
    3. 胃腸障害など消化系疾患(同20.3)

     の順となった。性別にみると、男女ともトップは循環系疾患だが、男が次いで消化系、呼吸系となっているが女は逆である。また年次推移をみると循環系疾患や内分泌・栄養および代謝疾患並びに免疫障害は上昇傾向を示しているが、感染症および寄生虫症は低下傾向にある。
     年齢階級別に有病率をみると、0−4歳では103.4であるが15−24歳では43.1と最も低く、25歳からは、年齢が高くなるにしたがって有病率も高くなり、75歳以上では500.8にも達している。
     年次推移では、高年齢層での上昇が著しく、58年では65歳以上は448.9、同年齢人口の2.2人に1件の傷病件数があり、昭和50年の317.6と比べ約1.4倍となっている。病気になった人のうち、病院、診療所で治療を受けているものが91.2%。買薬による治療は6.4%、あんま、はり、きゅう、柔道整復師による治療は1.2%、治療しないものが0.5%と続く。
     調査時点で病気かどうかとは別に調査日までの一年間に病状に就いた日数を調べると、全く床に就かなかった人が66.4%、1‐10日間が26.9%、11−30日間が3.4%、31日以上が3.3%。また、この1年間、一度も病院や診療所で診療を受けなかった人は44.8%であった。
     20歳以上の者について、過去一年間に健康診断(妊産婦検診を除く)を受けた検査の状況をみると、検査を受けた者の割合は68.2%。女性の受診率は65.5%で、職場で定期健診などを受けやすい男性が71.1%だったのに比べやや低かった。
     検査の種類別では
     1、血圧測定54.0%
     2、胸部レントゲン検査49.6%
     3、尿検査46.3%
     で、子宮癌検診を受けた女性は13.8%であった。
    (医学界新聞 59.9.10)



13. インチキ薬

     薬を飲むことは、人類に特有の本能的欲求である―と、語ったのはカナダの著名な医学者だが、病から逃れたい、早く治りたいという思いは、いつの世、いつのときにも変わらない。ワラをもつかみたいという心理が、あらゆる植物や鉱物を薬として試みさせてきたが、この心理を悪用したインチキ薬も多くはびこってきた。
     先ごろ、東京で摘発された健康食品二社の経営者など、そのワルの典型だろう。
     両社が目をつけたのは、ガン患者とその家族たちである。ムラサキツユクサの葉から作った漢方薬を「ガンに効く」と宣伝、大量にさばいていた。ムラサキツユクサは、明治の初めに渡来したアメリカ原産の多年草だが、もちろんガンに対する効能などあろうはずがない。なのに「末期ガンが完治した」という体験記を載せた小冊子まで添えて販売、わずか一年の間に17億円を稼いでいた。
     体験記は、ある病院で「胃ガン」と診断された人が、別の病院で検査した結果、「胃カイヨウ」と判明。その治療で治ったのに「胃ガン」とされたときの診断書を悪用し「医者からは2か月の寿命と宣告されたが、この薬のおかげで全快した」と、書かせていたというから罪深い話である。
     150グラム入り28000円というこの高価なインチキ薬を買った患者や家族も、あるいは、初めから疑問を持っていたかもしれない。それでも、医に見放され、いちるの望みにすがった心情は哀れである。
    (ことばの手品師)といわれる香具師(やし)の世界でも、「ガマの油売り」で知られるとおり、ささいな薬草のたぐいで人々を釣った。が、立て板に水の効能は、罪もなく、買う方もそれを承知で街頭娯楽として楽しんだ。彼らの隠語では薬のことをさかさに呼んでリスクと呼んだ。いまのワルたちは、長口上の芸もなく、悪知恵のみで社会にリスク(危害)をまき散らす。

    (9月4日読売新聞)



14. 自信をもって

    仙台市 K.O. 

     先日は遠藤先生の「現代病のきめて」という本をお送り下さいまして、まことにありがとうございました。私もこの頃は青汁をたくさん飲むようになり、ひざの痛みも消えました。ケールの苗が大きくなりみなさんにさし上げております。おつとめの方々は顆粒をお持ちになっております。中には脳の腫瘍がすっかり治り、お礼にみえた人もおります。先生にふかく感謝いたしておりました。私も、自信をもってみなさんにおすすめできます。ありがとうございました。

    (59.6)



15. 切らずにすんだ脱疽

    徳島市 Y.S. 

     青汁につきましては、先生のすすめられるとおりだと思います。
     もう20年、いや25年も前になりますが、私の父が“脱疽”と診断され、片足切断とまでいわれたのを、それだけはということで、人から聞いた“青汁”を飲みはじめました。ワラにもすがる思いだったと思いますが、朝に晩に鼻をつまみながらも、ドンブリになみなみと飲んでいたのを、幼かった私にも見覚えがあります。その効果あってか、切断することもなく、すっかり治ってしまいました。
     その父も、よく、「青汁を飲め、体によい」と申しておりました。私もさいきん草疲れやすく、立ちくらみするとか、先生のいわれる“半健康人”なのかも知れません。自分自身だけでなく、主人、息子の体のことをかんがえ、青汁を試みてみようとかんがえています。

    (59・6)



16. 雪を掘りおこして青汁

    岩手県 K.T. 

     主人が亡くなってから、野菜をつくりながら山奥で一人ぐらしをしております。先生とご縁を得ましたのは25年も前になります。主婦の友で青汁を知り、それ以来ずっとお世話になっています。食べものの無知から病気ばかりしておりましたが、それ以来、おかげさまで丈夫になりました。
     小さな病気はしてもすぐ治り、大病することもなく元気ですごしております。体の弱い人や病気の人などに青汁の飲用をおすすめするのですが、実行する人は僅かで、三日坊主の人や、いくらすすめても実行しない人がほとんどです。そういう人達は、病が重くなって亡くなっていきます。いつも本当に残念に思っております。
     私はどんなによいといわれるものを食べても、やっぱり青汁を飲まないと、バランスがとれないことを、自分の体で自分なりに感じてまいりました。2〜3日どうしても飲まれないような時は、てきめん体の調子が悪くなりますので、青汁の粉を飲むこともありますが、青汁にしぼって多めに飲むのが一番いいようです。いつもなるべく切らさないように飲んでおります。
     当地の冬は寒さがきびしく、雪も降らない時で2〜3尺(今年はとくに寒さきびしく雪が4〜5尺もつもりました)。雪をほりおこして青汁をしぼるので大変ですが、一人でやれることは丈夫な証こですのでがんばっております。先生のご本は全部読ませていただいており、いろいろな面で参考になることばかりでありがたく思っております。

    (59・4)



17. 風邪も引かず糖尿にも

    青森県 M.S. 

     師走に入り積雪の毎日でございますが、青汁のおかげで毎日風邪もひかず元気にすごすことが出来て本当に感謝申上げております。尚息子の糖尿病も東京のケール顆粒をのんでから、食事療法もさることながら糖もでなくなって家族一同よろこんでおります。家族4人がケール党で健康な毎日を過しております。



18. 青汁を始めた

    東京 H.M. 

     先生にお逢いしてから、早速、青汁を飲むようになりました。主人は昔、よく青汁を飲んでいたと言うことですが、主人のすすめで飲み始めた友人は今も毎日飲み続けているそうです。
     一日おきに新橋のスタンドに買いに行きます。二人で二日で7合。無理なく続けられる量。そして手持ちの空ビンの大きさから7合になりました。私はスタンドで2合頂きます。私の方が少し多いわけです。小さなスタンドに入れかわり、沢山の人が飲みに来て、いつも感心させられます。
     飲み始めてから、主人は体が疲れにくくなったようだと申しておりますし、私も体調がよいように思います。玄米に変えた時にも体調の変化を感じましたが、それ以上のような気がしております。食事は野菜、特に青菜など色の濃い野菜、海藻、大豆、小魚が中心で薄味。青菜などはさっとゆでたり、いためたりするようにしてはいましたが、もっともっと生に近い状態で頂かなければと心がけるようになりました。ありがとうございました。

    (59・9)



19. 大勢の人から喜ばれている

    群馬県 Y.T. 

     お宅さまの青汁新聞をいただいて、健康をとりもどしました。大勢の人からよろこばれております。



20. 質問箱


     身内のものが癌で手術することになっています。青汁をすすめています。


     今すぐからしっかり飲んでもらって下さい。一日少なくとも4〜5〜6合(もとのナッパ1〜1.5キロ以上。多いほどよろしい。



 コラム紹介

    一切の道の至極とするものは、
    ただ天地の自然にしたがって、
    逆らうことなきを本旨とす

    養生訓



    人の心を動かすものはいつも静かな心である



    薬にまじなひの意あり、
    禁厭に薬の意もこもって居るでござる。
    平田 蔦胤



    病人脈己に解して日暮微煩するは、
    病新に差るを以て、
    人強いて穀を与ふ、
    脾胃の気尚弱し穀を消すること能はず、
    故に微煩せしむ、
    穀を損すれば則ち愈ゆ
    傷寒論



    庸医の手に翫弄せられて
    其寿を填めんよりは、
    湯茶を呑みて其天命を終ふるに如かず
    水戸景山



    唯一の安全は神に仕ふることなり
    神はわが光なり


    青汁一口メモ
    厄介な病気には、
    毎日4合(もとのナッパ1キロ)以上、
    多いほどよい。








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