<1984年1月15日発行 第329号>
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目次
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1. 青汁のんで100まで
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医学博士 遠藤 仁郎
人間の寿命
人間の寿命はいったいどれくらいか。
レコードは160何才かのようだが、生物学のおしえるところでは、成長期間の5倍というから、20〜25で成人するとして、人生はまず100〜125ということになろう。
うけがたい人間と生れたからには、なんとかこの天寿は全うしたいものだ。
もっとも、たとえそこまで生きたとしても、ボケてしまったり、ヨボヨボであったり、ねたきり、ではつまらない。
できることなら、元気で長生きしたい。
健康に生きる力
われわれのからだには、健康に生きようとする力、病気すまい、ケガすれば、病気すれば、1日もはやく、かつ、完全になおろうとする力がある(健康力・生命力)。
この力はからだのすべてのはたらきの総合されたもので、からだを構成する細胞・組織・臓器と、それらの間をめぐって、必要な栄養分をおくり、不要になった老廃物をとりのぞく血とによって保たれており、その血がきれいであり、その循環が完全であれば、健康力・生命力も旺盛。
体調よく長もちし、天寿を全うすることもできる筈。
血をきれいにするには
血をきれいにし、その流れをよくするには、からだ中のはたらきがよくなければならないわけだから、日常生活の諸条件が正しいこと、すなわち、環境をよくすることや、正しい食、心の安定、強化、適度の運動・鍛錬、勤労と休養の調和、十分の睡眠、諸排泄機能(便通、尿利、呼吸、発汗)をよくすることなど、いわゆる養生法がいろいろいわれているが、中でも大切なのは、その原動力である食べものであろう。
その条件
これについて興味のある動物実験がある。
それは、あたえる餌の中のミネラル(カルシウム)やビタミン類をふやしてゆくと、ふやせばふやすほど、成長がはやく、元気がよく、老化がおくれる(少なくとも10%)という。
つまり、栄養のバランスがこういう(ミネラルやビタミンが十分〜むしろ多すぎるくらいという)条件にあるとき、はじめて血が完全にきれいになり、流れも順調で、完璧な健康状態と長寿が保証されることをしめすもの、といってよかろう。
栄養のバランス
栄養のバランスについて一般にいわれているもの、たとえば厚生省の基準(昭和55年)では、
カロリー 2000、
蛋白質 65g、
カルシウム 0.7g、
ビタミンA 1800iu、
B1 0.8mg、
B2 1.1mg、
C 50mg、
となっている。
けれども、この動物実験のデータからみて、カロリー、蛋白質はともかく、ミネラル・ビタミンはあまりに少なすぎないか。
いわばこれは、せめてこれくらいはというギリギリの量であって、理想的にはもっと多く、少なくとも2倍以上。
十分の余裕をもたすべきであろう。
そこで、むかし結核治療食にいわれたバランス――
カロリー 2200、
蛋白質 75g、
カルシウム 1.5g以上、
ビタミンA 5000iu以上、
B1・B2 2mg以上、
C 100mg以上
というのが適当であろうと、私はかんがえている。
現行の習慣食
さて、現行食はどうか。
一般に精製穀(白米飯・白パン)、肉(獣鳥魚介)の切身、卵・乳製品などにかたむき、野菜類が少ない。
しかも、調理には手がこみ、糖、塩、香辛料、化学調味料などで濃厚に味つけされた美贅食を、いつも腹いっぱい食べている。
また、インスタントものや既成食品など、加工・保存食品にたよるところがしだいに多くなっており、そのうえ酒をのみ、甘い菓子を食べ、コーヒー、ジュースをのむ。
バランスのみだれ
この食では、カロリー・蛋白質ばかりが多く(食べすぎ)、ミネラル・ビタミンは反対にはなはだしく不足している。
昭和55年厚生省発表の平均摂取量は、
カロリー 2084、
蛋白質 77.9
(うち動物性 39.2)g、
カルシウム 0.524g、
ビタミンA 1576iu、
B1 1.16mg、
B2 1.01mg、
C 107mg
であり、カロリー・B1・Cは平均所要量をみたしているが、カルシウム・A・B2は若干下回っている、とされ、かなり楽観的な見方をされている。
しかし、私の理想基準からすれば、カルシウム・A・B1・B2ともかなり不足した、いわゆるエンプティ(からっぽ)カロリー食になっており(グラフ参照)、血のにごりはさけられない。
すなわち、
アルカリの不足
(1) | カロリー食品はほとんど酸性食品ばかりであり、アルカリ性の野菜・海藻・果物類が少ないため、微アルカリ性でなければならない血が酸性にかたむき、その中和のためカルシウムが不足がちとなる(血のにごり)。
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(2) | ビタミン不足とともに、とりすぎているカロリー源(糖質・脂肪・蛋白質)の代謝がうまくいかず、血の成分に異常をきたし、有害な中間産物もできる(血のにごり)。
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(3) | 高度の加工−精製・調理によって繊維が失われ、ために便秘傾向となり、腸内で生ずる異常分解産物により、その処理にあたる肝臓の疲労によっても血はにごってくるだろう。
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(4) | そのうえ、食品自体不自然な生産法によって劣質化し、あるいは有害化しており(農・畜・水産用薬剤や添加物の汚染)、これらによっても血のにごりをますことになっているだろう。
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(5) | 乱用されているタバコ、酒、コーヒー、コーラ、その他の嗜好品、あるいは薬品、放射線などの影響。また、環境の悪化、心身過労、運動不足、睡眠不足など、あまりにも不自然化されている現代文明生活によっても血はにごって来ている。
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その結果
血の成分・性質に変化があらわれ、あるいは血管に異常を生じ、血はねばり、流れは滞りがちとなり、凝血(血栓)ができて、血管がつまることにもなり、ために体諸組織・臓器の血行、したがってそのはたらきが悪くなる。
罹病素因
こうして、健康力・生命力の低下をまねき、体調をくずし、病気しやすく、また治りにくくなってくる。
これが、現在のわが国一般の不健康化、弱体化、成人病はじめ難病奇病多発の根本的原因である、といってもおそらくまちがいはないであろうし、このままでは、とても健康で長生きすることは望めそうもない。
もっとも、現在のわが国は世界有数の長寿国になっており、長寿者の数もふえつつあるようだ。
しかし、これは、医学の進歩によって乳幼児や老人の死亡が少なくなったことによるもので、本当に健康で長生きしているものがふえているわけではない。
また、現在長生きしているものは、明治・大正の乏しい時代を生きぬいてきた、もともと頑健だった人たちであって、健康状態の憂慮されている現在の青少年が、はたしてこの誇りをいつまでももちつづけることができるだろうか、はなはだ心もとない。
食の合理化・自然化
それはともかく、本当に健康で長生きするためには、このまちがいだらけの日常生活の全面的建直しをはかるべきだが、さしあたりせめてその中心をなしている食だけでも合理化し自然化しなければならない。
すなわち、食べもの自体良質安全であることと、食全体として、すべての栄養素がそろい、うまく調和がとれていることが望ましい。
そのためには、食品はすべて良質安全な自然食品をえらび、有害有毒食品、あるいはそのうたがいのあるものはつとめてさけること。
そして、栄養素のバランスをとるためには、カロリー源である主食品、蛋白食品、調味料(砂糖・脂肪)などは必要最低限にとどめ、嗜好品(菓子、ジュース、酒など)もなるべく控え目にすること。
そして、ミネラル・ビタミンおよび繊維にとんでいる野菜・山菜・海藻・果物などできるだけ多くとることだ。
このことは以前からもいわれていたことで、なるほどそうすれば、不足しているアルカリは補うことができるし、繊維の不足は調理を簡単にし、自然のままか自然に近いかたちで食べることで解決する。
けれども、カルシウムやビタミン類は、決してそれだけでは補えない。
というのがそれらがそろって多いのは良質ナッパに限られており、それ以外にはないからだ。
そのために必要なナッパの量は大体400〜500g、青汁にして約2合。
これによって上記グラフのブランクは完全にうめることができる。
しかし、これはあくまで平均的の数字であり、白米飯・肉・魚・糖・脂・アルコール、つまり美贅食に傾いてくると、それだけ多くなければならない(1キロ、青汁にして約4合、あるいはそれ以上)。
また、年令に進むとともに増す方がよいようだ。
イモ・マメ・ナッパ・青汁食
なお、穀類をイモに、肉を大豆にかえると(イモ・マメ・ナッパ食)、条件はずっとよくなる。
それは、イモや大豆が穀類や肉類にくらべアルカリやビタミンにとんでいるからで、全国平均食のばあい約半量、すなわち200〜250gのナッパで十分足るようになるし、安全性の点でも有利とかんがえられるからだ。
このようにして、ミネラル・ビタミンに十分余裕のある完全食にすれば、からだ中のすべてのはたらきがよくなるから、体調はすぐれ、病気せず、治りもよくなる。
いやそれどころか。もっとナッパをふやし、青汁を4合、5合、6合あるいはそれ以上ものむことによって、現代の進んだ医療さえ及ばない、いわゆる見放された難病でさえも、治ることがある、という常識ではかんがえられない奇績のようなこともおきる。
これは、栄養のバランスということだけでは理解できないことで、大量のミネラル・ビタミンの効果か(上記動物実験の成績と一致するものか)、あるいはナッパ・青汁になにかまだわかっていない微量有効成分があるためかわからないが、ともかく、こうした事実から、私は、ナッパ・青汁は多ければ多いほどよいとかんがえている。
ともあれば、文字どおり馬鹿のように、ナッパを食べ、青汁をのんでいれば、イモを食い、マメ(大豆)を食べていれば、そして酒やタバコや甘いものなど嗜好品にも気をつけ、また、環境をよくし、頭も手足もよく動かし、過労をさけるなど、日常生活諸般にわたって合理化をはかり、正しい養生法をまもり、乏しいながらも無理のない自然的のくらしをしていれば、おそらく100までも、あるいはそれ以上までも、元気でいられるのではあるまいか。
安全食品の供給
問題は、現下の食糧事情下、安心して食べられる良質安全な食品がえられないことだ。
農・畜・水産物はいずれも薬づけ。
加工・保存食品ともなればいっそうその度ははなはだしい。
いわゆる自然食品なるものも、はたしてどこまで信用できるか、はなはだ疑しい。
本当にたよれるものは自分だけというのが、情ないことながら、現在のわが国の実状であり、良質安全な食品の円滑な供給をはかることほど緊急を要するものはない。
さいわい、目下、健康自然(有機)農法など安全食品運動が、細々ながら抬頭しつつある。
その発展に期待したいものである。
(57・8)
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2. 昭和55年平均栄養摂取量
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K | P | M | A | B1 | B2 | C |
2084 | 77.9 | 585 | 1576 | 1.16 | 1.01 | 107 |
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3. コーヒーは血中コレステロールを増加
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【ボストン】コーヒーをたくさん飲むと血中のコレステロールが増し、心疾患のリスクが倍以上になる恐れがある、とノルウェー・Tromso大学の研究者たちがNew England Journal of Medicineに報告している。
コーヒーを愛飲する男女1万5481人を調べた結果、飲むコーヒーの量が増すにつれ、血中コレステロール値が劇的に上昇することがわかったという。
一方、National Coffee Associationは「過去15年間、コーヒーの影響を調べた多くの研究で、コーヒーと心疾患の相関関係は確認されなかった」という声明を発表した。
(Medical Tribune 1983.7.28)
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4. 厚生省・昭和57年国民健康調査概況
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国民7.2人に傷病1件
有病率最悪−循環、呼吸疾患に警鐘
昭和57年国民健康調査概況が、このほど厚生省より発表された。
この調査は昭和28年から行なわれているもので、今回は昨年10月4日から6日の間、全国の約16,000世帯の52,000人を対象に、調査員の世帯訪問により行なわれた。
それによると、傷病者(身体または精神が異常状態になったため、なんらかの治療処置をしたか、床に就いたり1日以上仕事を休んだ者)のいた世帯は30.9%(前年29.7%、以下括弧内同じ)、傷病者数は世帯員の12.6%(11.8%)であり、これは国民7.9人(8.5人)に傷病者一人の割合となる。
有病率(調査期間中の2日目から3日目に繰越した傷病件数の人口1,000人に対する率)は138.2(130.5)であり、これは国民7.2人(7.7人)に傷病1件の割合となる。
性別にみると、男は131.3(122.0)、女は144.6(138.5)であり、女が高い。
・性・傷病分類別にみた有病率(人口千対)
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| 総数 | 男 | 女 |
総数 | 138.2 | 131.3 | 144.6 |
1 | 感染症および寄生虫症 | 2.2 | 2.8 | 1.6 |
2 | 新生物 | 1.2 | 0.7 | 1.7 |
3 | 内分泌、栄養および代謝疾患並びに免疫障害 | 5.7 | 6.2 | 5.1 |
4 | 血液および造血器の疾患 | 1.1 | 0.4 | 1.8 |
5 | 精神障害 | 1.2 | 1.4 | 1.0 |
6 | 神経系および感覚器の疾患 | 7.7 | 5.7 | 9.5 |
7 | 循環系の疾患 | 42.4 | 38.3 | 46.2 |
高血圧性疾患(再掲) | 29.8 | 25.3 | 34.0 |
8 | 呼吸系の疾患 | 23.7 | 24.5 | 23.0 |
| 急性上気道感染(再掲) | 16.7 | 16.3 | 17.0 |
9 | 消化系の疾患 | 21.7 | 24.5 | 19.0 |
歯および歯の支持組織の疾患(再掲) | 3.7 | 3.0 | 4.4 |
10 | 泌尿生殖系の疾患 | 3.3 | 3.1 | 3.5 |
11 | 妊娠、分娩および産じょくの合併症 | 0.2 | − | 0.4 |
12 | 皮膚および皮下組織の疾患 | 3.1 | 3.6 | 2.6 |
13 | 筋骨格系および結合組織の疾患 | 13.9 | 9.6 | 18.0 |
14 | 先天異常 | 0.3 | 0.3 | 0.2 |
15 | 周産期に発生した主要病態 | − | − | − |
16 | 症状、徴候および診断名不明確の状態 | 2.9 | 2.1 | 3.7 |
17 | 損傷および中毒 | 7.6 | 8.1 | 7.1 |
18 | 歯の補綴 | 0.1 | 0.0 | 0.2 |
次に有病率の年次推移をみると、昭和30年から年々上昇し、47年には130.2となり、その後やや低下し、50年から55年までは110前後の値で横ばいに推移したが、56年は130.5、57年は138.2と上昇した。
以下は調査結果の概要。
傷病分類別にみた有病率
傷病分類別に有病率をみると
「循環系の疾患 」42.4(43.3)
が最も高く、次いで
「呼吸系の疾患 」23.7(20.3)、
「消化系の疾患 」21.7(18.3)、
「筋骨格系および結合組織の疾患」13.9(14.0)、
「神経系および感覚器の疾患 」 7.7( 6.6)
の順となっている。
性別にみると、
男は「循環系の疾患」が最も高く、次いで「呼吸系の疾患」と「消化系の疾患」「筋骨格系および結合組織の疾患」「損傷および中毒」の順であるが、
女は「循環系の疾患」が最も高く、次いで「呼吸系の疾患」「消化系の疾患」「筋骨格系および結合組織の疾患」「神経系および感覚器の疾患」の順となっている(左表)。
年次推移をみると「循環系の疾患」「内分泌、栄養および代謝疾患並びに免疫障害」は上昇傾向を示しており、「感染症および寄生虫症」は低下傾向にある(下図)。
年令別にみると、年令が高くなるにしたがって有病率も高くなる。
年齢階級別にみた有病率
年齢階級別に有病率をみると、0〜4才では88.4(94.9)であるが、15〜24才では41.4(38.3)と最も低く、25才からは、年齢が高くなるにしたがって有病率も高くなり、75才以上では494.3(498.5)に達している。
性別にみると、0〜24才では男が高く、25〜64才では女が高い。
年次推移をみると、特に高年齢層で上昇傾向がみられる。
年齢階級と傷病分類別にみた有病率
年齢階級別有病率を傷病分類別にみると、0〜34才では「呼吸系の疾患」が最も高いが、35〜44才では「消化系の疾患」、45才以上では「循環系の疾患」が最も高い。
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5. 原因不明の血尿
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「6月のはじめ頃から、尿量が少なくなり(ハレはない)、コーヒー色になりましたが、検査の結果、赤血球が多く出ている(白血球は出ていない)とのこと。
ここ3〜4年、膀胱炎を何回もやり、いつも血尿(鮮血)が出、痛みもありました。
が、こんどは鮮血ではなく、痛みもありません。
薬を1週間のみましたがよくなりません。
膀胱鏡検査では異常がないので、腎臓の造影もいたしました。
これでも癌の疑いはうすい、とのことです。
これまで、健康維持のため、毎日2合の青汁をのんでいましたが、今は3合にしています。
いままでは青汁をのむとよく澄んだ尿が多く出て、気持がよかったのですが、どうも、いつも濁っております。
体重36キロ、身長155。
とてもやせています。
食事は、少量ながら、おいしくいただきます。
もっと青汁はふやす方がよいでしょうか。
ふやすとすれば、食事に差支えますのでピロサンにしたいと思っています。
どのくらいのめばいいでしょうか。」
(57・6・27)
光市の政岡さんから、こういう手紙をいただいたので、ともかくもっとしっかり飲み、食事全体の合理化(安全化・完全化)をはかられては、という返事と、参考までに「何でも青汁」をおくっておいた。
「ご返事とご本、読ませていただき、食の誤りを痛感いたしました。青汁さえのんでいたら、という気持がありました。
さっそくあらためることとし、なるべくイモ・マメ・ナッパにするよういたしました。
しかし夜はどうもご飯がほしくて玄米飯。
グリンサラダも食べるようつとめています。
野草のサラダはどうもと思いましたが、食べてみましたところ、思いのほかおいしく、少しのニガ味が爽かでございます。
朝は先生のを真似てイモナ汁にしております。
青汁は4〜5合。
1ヶ月も雨が降らず、ケールの出来がよくないので、その足しに野草、ヨモギ、イノコヅチ、アカザ、ヨメナなどを加えています。
菓子はあまり食べず、砂糖もあまりつかいませんが、バランスがとれなかったのは、蛋白質をとらなくてはと、朝は必ず卵1ヶ、昼夜は魚(骨ごとというのがあまりなかった)。
肉はほとんどとりません。
粉ミルク。それにみあう青ナッパがとれていませんでした。
これでは、病気になっても仕方なかった、と反省しています。
尿、はじめコーヒー色でしたが、いまはあまり濃くありません。
先週の検査では、前より少なくはなっているが、まだ赤血球が出ている、とのこと。
病名はいまだわかりませんが、「病腎をいたわる」を参考に、ともかく食を正して、体質の改善をはかりたいと思っています。
その点、私はひとり暮しですので、誰からもとやかくいわれることがございません。」
(57・7・8)
その後の経過
7・29
血尿いまだあり。
蛋白(±)。
白血球なし。
腎炎か、ともいわれたが、食事は何でもよい、とのこと。
8・12
赤血球いぜんあり。
青汁4〜5合、時として6合。
8・26
スカット血尿とまる。
このスカットとは先生の言葉で、首をかしげていられた。
薬ものまなくていいし、2ヶ月後に検査しよう。
結核とかガンなどもあるので、とのこと。
青汁をふやしてから。少しづつ尿がきれいになり、自分でもよくなったという気がします。
やはり青汁がきいたとしか思われません。
10・29
検査の結果、血尿もなく、みな(−)でした。
ざっと、このようなことですが、病名がわからないのですっきりいたしません。
青汁はこのままつづけたいと思っています。」
(57・11・15)
止って一年
「血尿がとまって約1年たちましたので、一応病院の方でも打切り、と申され、とうとう原因はわからずじまいでしたが、ほんとうに嬉しい限りでございます。
青汁は4合をまもりつづけています。
2ヶ月まえ、血圧170/98で、ちょっと高いから薬を、朝夕のんでおりましたが、いまは140/90で朝だけになり、いずれのまなくてもすむようになるだろうといわれました。
心臓、血液の検査に異常はなく、眼底の動脉もきれいでやわらかく、すべて正常。
血圧は遺伝で、心配いらない、ということでした。
つくづく青汁をつづけてよかった、と思っております。
また、ながいこと(30年あまり)下痢に悩まされておりましたのに、気がついてみましたら、いつの間にかなおっておりました。ありがたいことでございます。」
(58・7・9)
というおしらせをいただいた。
(58・7)
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6. 受験生の食生活
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野菜は肉の3倍必要
▼学力と関連する文明食
「人間の精神面や学力に食べものが関係する」といったら、まさか、と思われるかもしれません。
しかしすでに1977年に、アメリカ上院栄養問題特別委員会の発表した世界各国の食事と健康の関係を調査したレポートの中の「精神と栄養」という3百ページの報告は、心と食べ物の関連の深さを明らかにし、衝動撃的犯罪や学校内・家庭内での暴力、登校拒否、子供の自殺、自閉症、過運動児(動きが激しく落ち着くことが少ない子)などの現象は、文明化した食べ物が大きな原因になっていることを指摘しています。
私たちの食生活は、便利でぜいたくになっていますが、その食事の中身は心身ともに健康に生きてゆくために欠かすことのできない微量栄養素(ビタミン、ミネラルなど)を失いつつあります。
化学肥料や飼料、精製加工して添加物が入れられると、食品は本来含まれていた栄養素や繊維を失って、人間の体にとって不自然なものになってしまいます。
実はこの文明食が問題なのです。
もしもお子さんが、落ち着きがなく集中力、忍耐力に欠け、怒りっぽく、すぐ暴力をふるったり、忘れっぽかったり、劣等感に苦しんでいたら・・・単にその子の性格だからとか、受験期の現象と思わずに、食生活をも見直して頂きたいのです。
▼素材の品種を多く
受験生に対して、親がしてやれる最大の手助けは“良い食事づくり”です。
なるべく新鮮な材料を求め、手間を惜しまず自分の手で調理してあげて下さい。
昔からある良い食品(大豆製品のコウヤドウフ、ユバ、納豆、キナ粉。
またゴマや小魚類、海草類ではヒジキやコンブ、味付けしていないノリ、調味料は砂糖を減らし、みそ、しょうゆ、酢もなるべく昔ながらの製造法で作られたものを使う)などを取り入れることをおすすめします。
基本的な方法として、主食は別にして、副食に一人前100gの動物性タンパク質(肉、魚介類、卵、牛乳、チーズなど)を使うとき、同量の100gの植物性タンパク質(大豆、モヤシ、納豆など)を加え、肉の3倍量の300gの野菜と海草類をプラスすることを原則にします。
同時に素材の品種を多くすること。
つまりできるだけいろいろな材料が加わった方がよいのです。
たくさんとりたい野菜に関して、誤解の多いのがレタス、トマト、キュウリ。
これらは野菜のうちに入れず、小松菜、春菊、ゴボウ、カボチャ、レンコン、イモ類をベストと考えて下さい。
(58・2・2 サンケイ)
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7. かくれていた青ソコヒ
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越智 廓明
美仙侍者、昨夏7月から、年内3回くらい一過性に嘔吐。
あたかも肝炎に似た症状に眼痛を伴い、翌日はケロリとしている。青ソコヒかと日赤受診したが、そうではないとのことだった。それが、本年正月松の内3ヶ日から大暴れとなった。
慢性中耳炎もあり、もしや脳の方ではと、1月7日4時間かかって倉敷中央病院の脳外科に入院したが、さいわい異常なし。
眼科へ転科。
精検の結果、やはり青ソコヒ(閉塞性隅角緑内障)とわかり、2週間で退院できた。
青ソコヒは、神経質な人、ストレス、過労、高令者に多い現代病で、急性のばあい内科へ急ぎ眼科がおくれて失明したり、慢性で気づかぬと失明する、油断のならぬ病気で、早期治療を要するものといわれているが、家内のばあい、考えてみると、どうやら13年飲用をつづけている青汁のため症状がかくれ、診断がつきにくかったものと思われる。
(58・3)
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8. 睾丸の癌だった
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9. こどもは何を食べている? 幼児食を調査
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少ない緑黄野菜や豆、イモ
3歳までの食生活が、将来の味覚や好みの約80%を形成するといわれ、幼児食への関心が高まっています。
いったい、こどもたちはどんな食品をどのように食べているのか−大阪友の会が興味深い調査をこのほどまとめました。
生活の洋風化を反映してか、やはり、緑黄野菜や豆・豆製品、イモ、海草の取り方が少なく、使う材料も“ワン・パターン”のお母さんが多い。
そこで、幼児食を見直すいくつかのアドバイスをひろってみました。
調査は3〜5歳児約3百人の3日間の食事を調べたもの。
いずれも会員の家庭です。
魚・肉は59%の幼児が取り過ぎ。
卵は調理しやすい食品なのに、目安量に達しないのが50%も。
この傾向は“完全食品”と呼ばれる牛乳についても言えます。
豆・豆製品は上手に取り入れる家庭と、まったく食べない家庭の差が大きい。
カボチャ、ホウレン草など緑黄野菜では約80%の幼児が目安量を食べていません。
緑黄野菜は煮炊きに手間がかかり、味つけも難しいという先入観があって、
つい、手軽な淡色野菜ですませてしまうようです。
その淡色野菜の代表がキュウリ。ガンやコレステロールを予防する野菜の繊維を食べるという点で、これでは不十分。
また、果物は野菜の代わりと食べる家庭が多いのですが、“代用”は無理。かえって果糖を取り過ぎて、成長に必要なカルシウムを相殺しかねません。
イモも緑黄野菜と同様、現代の食卓には上りにくそう。
結果を前に会員のお母さんの感想は「日ごろ、かなり食生活に注意を払ってるつもりでも、緑黄野菜やイモは少ないんですね」と、改めて献立の難しさを認識する人が多かったようです。
この調査をまとめて、友の会の食研究部の本荘美智子さんは次のようにアドバイス。
- 魚、肉は取り過ぎといっても、中身はハム、ソーセージ、かまぼこが多い。
安い手羽肉を蒸してサラダに使ったり、ひき肉を野菜入りの肉ダンゴにし、時にはレバーを使ったりの工夫をしてほしい。
- 卵は1日1個。
牛乳は200cc入りびん2本。
果物はデザートに少しと覚えればよいでしょう。
- ホウレン草など緑黄野菜、大豆などは大量にゆでて冷凍しておくと、いつでも使いやすい。
大豆も100gずつ小袋に入れて冷凍します。
(56・2・20 サンケイ)
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10. 心筋梗塞にかかって(14)
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前回参照 |
友成 左近
退院後の経過
これまでながながと、心筋梗塞にかかって療養した経験を、あれやこれやと書き続けてきましたが、読者の方々には、さして興味のないこと、目ざわりなことでもあったのではないかと気にかかります。
が、乗りかけた舟で、最後にもうひとつ、退院後の経過について、いくつか書き加えて終わりにしたいと思います。
まず第一に、足腰ならしについてです。
なにぶん長期の入院で、それもベッドで安静にしていた日数が多かったので、足腰がすっかりなまってしまいました。
それで、退院前から毎日つとめて度々、院内の廊下や階段を歩きまわって足腰をならしました。
そして、それはいうまでもなく、ただ足腰をならして、日々ラクに動けるようになるためだけでなく、手術した心臓その他全身の恢復に必要であるからです。
が、退院して自宅に帰ると、家の内外には段差が多く、また道路には、そのうえ道幅が傾斜しており、それに自動車の往来がはげしいので、日常動作がなんとも心もとなく、足腰すっかりなまっていることを、ひとしお深く感じました。そこでまず、長期入院で乱雑になっていた家の内外を、気のむくままに、あれやこれやと整理し、また、毎日つとめて所用をつくって外出しました。
が、こう動きまわっても、そのころ幸い、平年よりかなり暖かったので、カゼなどひかずにすみました。
(なお、ここで幸いといったのは、1月や2月に、退院に備えて一時外泊してみた方々のうち、トタンにカゼをひいて、早々と病院に帰ってきた方が少なくなかったからです。
そしてそれは、病院では暖房が行き届いて、真冬でも20度以下になることはないのですが、自宅ではそうはいかないからでしょう。)
ところが3月下旬に、気温が急に平年以下にさがったとき、24日と5日に、つい不用意に外出して、とうとうカゼをひきました。
が、ただのハナカゼで、発熱はせず、また気管支や心臓その他に異状は起こらなかったのですが、治るのに、以前とちがって、約10日間もかかり、まだ体力が十分恢復していないことがよく分かりました。
× × ×
そして、その後は無事に経過していたのですが、やはり体力がまだ十分恢復していないためか、5月8日に、入院中の原因不明の発熱とほぼ同様な発熱が起こりました。
朝方から少し頭痛がしていたのですが、夕方に軽い寒気もして、7度5分と発熱しました。
で、夕食後とりあえず鎮痛剤をのんで就寝したところ、翌朝には平熱になっていました。
ところが、その9日、昼前からひどい頭痛がしてきたので、昼食後に鎮痛剤をのんだのですが、やがてサムケがし始め、そのうえフルイもついて、4時ごろには9度3分と発熱しました。
そこで、解熱剤の座薬をいれ、アイスノンでアタマを冷やしたところ、だんだんとフルイやサムケが治まり、8時すぎにはほぼ平熱になりました。
そして、こうしたことが10日(8度5分)11日(8度3分)とつづきましたが、11日が定期の受診日で、抗生剤を処方して下さったので、(入院中とちがって、こんどはその効果があったのか、それはともかく)12日の発熱は軽く、13日からはほぼ平熱になりました。
× × ×
そこで、こうした発熱に対処するため、もっと積極的に体力の恢復をはからなければと、まずはもって青汁を2合ふやして、毎日6合(材料のケールで1.5kg)飲むようにしました。
私には厄介な持病があるので、入院前は青汁を毎日4合のんで、(また毎日の食物全体もあれこれと改めて)体力の強化をはかっていました。
そして入院中、といって退院前は、青汁3合に、青汁粉末を6包加えて、実質約6合にして飲んでいました。
が、退院後は、そう深くは考えないまま、入院前と同様に毎日4合のんでいました。
そこで、この度の発熱に際会して、もっと青汁を増やして、体力の早急な恢復をはからなければと思い直したのです。
そしてそれは、もうひとつには毎日の食物全体が、病院給食を長期間食べ続けていた惰性が、病気のために嗜好が少々変わっていたためか、入院前通りにはなっていなかったので、当面それだけ青汁を増やさなければ、入院前通りには栄養の調和がはかれないからです。
それに、治療のため、多少とも有害有毒なクスリをあれこれ沢山のんでいるので、その毒消しのためにも、よりいっそう調和した栄養をはからなければならないからです。
そこで青汁を、とりあえず2合増やして、毎日6合飲むようにしたわけです。
と共に、毎日の食物全体も改めて、入院前通りに、いな入院前より、なおよく調和した栄養がはかれるようにつとめました。
(なお、こうつとめたので、体力がよほど恢復してきたのか、厄介な発熱が、その後、7月5日と13日にありましたが、8度前後と軽く、また翌日には平熱になりました。
そしてその後、手術後1ヶ年になる10月22日まで、ずっと平熱がつづきました。)
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ところで、すっかり平熱になってから、前記のように足腰ならしにつとめたのですが、5月18日と19日に、足腰がかなりシャンとしてきていたために、つい腰にムリをかけたのか、翌日から腰が痛み始めて、日常の生活行動に、退院時以上に、苦痛や不自由を感じるようになりました。
それで、素人なりにあれこれと手当をしたのですが、かれこれ3週間たっても、どうもよくなってこないので、整形外科で診てもらいました。
すると、レントゲン検査などの結果、腰骨にごく軽い骨折があるのかも知れないとのことで、ビタミンDの服用その他の治療をしてくれました。
そして、この治療を4週間ほど続けたところ、腰痛がほぼ治まり、また足腰もシャンとしてきました。
(なおこれで、素人なりにも考えたのは、それほどムリはかけていないのに腰骨に故障が起こったのは、老令であるのもさることながら、長期の入院中、病室が北側であり、そしてそれなのに、日光にあたることを、つい全く怠っていたため、骨が少々もろくなっていたのではあるまいか、ということですが、いかがでしょうか。)
× × ×
ところで退院後、約6ヶ月の間に、この他、右下腹部の瘻孔という厄介な持病が再発したこと(この説明は、三十数年間にわたる病歴にかかわるので、ここでは省略します)、視力が低下したこと(以前から治療していた白内障などの老人性眼病は進行しなかったが)、入歯に故障が起こったこと、尿が濁ってきたこと、ヒザが痛んだこと、喉頭炎にかかったこと、聴力が低下したこと、その他いろいろな障害が起こりましたが、その都度、病院で治療してもらい、いずれもほぼ順調に治りました。
そして、退院後6ヶ月をすぎた9月以後は、どこにも故障は起こらず、わけても輸血による肝炎のきざしは全くみえないとのことです。
そして、足腰はまだもと通りにはシャンとせず、また運動した折、ときに少しイキがあがることはありますが、胸苦しくなって、ニトロを口に入れるようなことは一度も起こらずに、手術後1ヶ年が経過しました。
そして、カンジンカナメの心臓は、ほぼ順調に恢復しているとのことです。
(おわり)
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11. サツマイモ 意外?!に美容食なんデス
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整調作用、ビタミンCもたっぷり
秋、サツマイモの季節です。
飽食の時代にあって、“太るからいや”と敬遠ムードもあるようですが、サツマイモは意外に美容食なのです。
栄養効果を見直して、ちょっと食べ方などを工夫してみませんか。
サツマイモは戦後、次々と品種改良され、現在市場に出回っているのは14、5品種もあります。
代表的なものは、表皮が白く粉質で糖度の高い黄金イモ、表皮の赤い金時、紅小町、高系14号など。
生産量は昭和30年の718万トンをピークに減少し、昨年は138万4000トン。
ちなみに、ジャガイモの昨年の生産量は、377万5000トンです。
どうしてサツマイモはこんなに不人気なのでしょうか。
甘しょとも呼ばれるように、サツマイモは糖分を多量に含んでいます。
さらにアミラーゼの作用で、加熱により甘味が増すという特性があり、「この甘みが敬遠される原因」と国立栄養研究所室長の辻啓介さん。
「それ自体、味のないジャガイモは、どのようにも味つけ出来ますが、甘みの強いサツマイモは、料理にあまり向きません。
戦後の食糧難をサツマイモで過ごした世代には、飢えをしのいだ苦難の思い出がこびりついていていや、というムキも」
しかし、サツマイモの成分を知ると、決して飢えをしのぐための食べ物だけではなかったと気が付きます。
成分のなかで、よく知られているのは繊維質ですが、これには整腸作用があり、便秘を防ぐ働きをします。
また、最近では大腸ガンを防ぐことも分かってきました。さらにコレステロールを抑制し、糖尿病を防ぐとも言われます。
また、忘れてならないのがビタミンC。
サツマイモ100グラム中の含有量は30ミリグラムです(ジャガイモ23ミリグラム)。
成人男子が1日に必要なビタミンCが50ミリグラム。
サツマイモは、ビタミンCの有効な供給源といえそうです。
例えばこれをサラダに付きもののレタスに比べてみると、レタスのビタミンCの含有量(100グラム中)は6ミリグラム。
レタスだけで1日に必要なビタミンCを摂取しようとすれば、至難のわざです。
その点サツマイモなら、100グラムや200グラムはペロリと食べられます。
ビタミンCに加えて、ジャガイモと同程度のビタミンB1も。
カロリーはジャガイモよりも高いものの、それでもご飯やパンよりは低値。
太るからと敬遠してしまうには惜しい食品なのです。
(58・10・5 サンケイ)
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12. コルチコステロイドは骨をもろくする
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【デンバー】喘息の治療に用いられるコルチコステロイドは、骨を著しく弱くする可能性があるという。
当地のNational Jewish HospitalのA.Adinoff,R.Hollisterの両博士は、1年以上にわたり大量のコルチコステロイドを用いた喘息患者128例のうち、15例が肋骨や背骨に合計58例の骨折を生じた、とNew England Jonrnal of Medicineに報告。
これに対して、間欠陥にしかコルチコステロイドを用いなかった喘息患者54例で、骨折を生じたものはいなかったという。
(Medical Tribune 83.9.1)
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13. 若者の脂肪摂取アメリカを上回る
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食事の欧米化とともに脳血栓の原因となる血清脂質(中性脂肪とコレステロール)の増加が目立っているが、関本博金沢医科大学教授ら文部省総合研究班は日本の20代以下の血清脂質がアメリカの同世代を上回っている調査結果を明らかにし、4日開かれた大阪の日本循環器学会で発表した。
調査したのは関本教授ら東北から沖縄までの研究者15人のチーム。
55年から3年間にわたり、北海道を除く全国の男女1万1千人の健康人を対象に血清中のコレステロール、中性脂肪(トリグリセライド)を調べ、35年(1960年)45年(1970年)の日本での調査と47(1972年)−51年(1976年)のアメリカでの調査とを年代別に比較した。
その結果、コレステロールは20代以下で日本の方が上回り、中性脂肪も20代以下の男性、30代以下の女性で日本の方が高かった。
30代を過ぎると逆にアメリカの方が高い。
(58・4・6 サンケイ)
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14. やっぱり青汁
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北九州の松本さんからの来信。
「主人は57年11月初め、カゼから肺炎になり、A医大で受診。
諸種の検査をうけ、クロマイを服用しながら、自宅で結果を待っていました。
病状は日ましに悪化。
胸痛、息苦しさがあり、6日目の夜には尿が出なくなり、苦痛が甚しいので、救急車でB病院にゆき導尿をうけました。
しかし、空室がなくて入院できず、とりあえずC病院の救急病棟に入れていただきました。
それから1週間、毎日のように検査がつづき、絶食し、水ものめない日もあり、高熱と口渇のため、とても苦しそうで、点滴を何本もうっていただきました。
そのうちB病院に空室ができたので転院しましたが、ここでも、また、検査の初めからやりなおし。
悪寒がして熱が出る。
坐薬を入れる、注射するのくりかえし。
発汗して熱は下るが、時間がたつと、また、悪寒、発熱、発汗。口の中は赤くはれ、乾燥し、舌はビラン。
水以外はのめない状態。
のみ薬は5種類。
熱が出ると坐薬。
点滴は4本から6〜7本にもなりました。
あまり口中が荒れているので、薬害かと思い、のみ薬はやめてみた。
その頃から青汁をのみだし、傷は1日1日とよくなり、いくらか口の中もしめり、少々食べられるようになりました。
検査の結果、痰から緑膿菌が見つかったとか、十二指腸液からカビがみつかったとかですが、菌をやっつける薬も効果なく、菌交代症とかで、現在も新薬を次々にかえている様子です。
いまもらっている薬は10種類。
プレドニン、アンコチン、イスコチン、ヘルベスター(狭心症の予防とか)、ポポンS、ドグマチールなど。
ドグマチール、栄養剤とのことでしたが、どうも安定剤らしいのでのませていません。
プレドニンは熱下げときいていましたが副腎皮質ホルモンだそうで副作用が心配です。
青汁やハブ茶、果汁など600〜700ccくらいのうえに、点滴7本で、夜の尿量が多く、8回もおきるので、からだがえらく、朝食もすすみません。
そのことを先生に話して、できれば点滴をへらしていただけないか、といいましたら“点滴より青汁がよいのだったら、退院して青汁をのませなさい”と大変なご立腹。
翌日から点滴を中止してしまい、ドイツ製の抗生剤朝夕100cc入り1本だけになりました。
主人は“点滴をやめたらこんなに胸がラクになるものだろうか”とよろこんでいます。
急に点滴をやめたら、尿が濃くなって困るのでないかと、この時とばかり青汁をふやしました。
ながい間結していた便が出るようになり(青い便が気持がスッとするくらい出た)、気分的にもラクになり、気持ちも少しおちついて来たようです。
点滴をやめた日から熱も下りました。
主人は、健康には自信があるといって、いつも飲みませんでしたが、こんどこそは思い当ったことでしょう。
いっそう青汁にはげんでゆきたいと思ってます。」
(58・2・7)
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15. 絶望的だったが
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山梨県 T.N.
入会して5年余りになります。
最初の子供を早産でなくし(妊娠中毒症で、尿に蛋白が出ていた)、その後バセドウ病と診断され、絶望的でした。
それから青汁を知り、一生懸命のみましたところ、元気な子供に恵まれ、その効果にびっくりしています。
ひとさまにもすすめております。
現在は3人の子育て中ですが余裕ができましたら、もっと多くの人にすすめたいと思っています。
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16. 酢ダイダイではどうか
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門司市 Y.Y.
小生、先生の青汁で良い効果をおさめてよろこんでいるものですが、宅には、毎日捨てるほどの、正月につかう酢ダイダイができて困るのです。
それで、冬期はあまり青汁ができないので、この酢を少しづつ飲んでは如何でしょうか。
ビタミンCはございませんか。
○ビタミンCはたくさんあります。しかし、それ以外の成分はあまりありませんから、青汁の代用にはなりかねます。
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17. スプーン爪がなおった
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18. 元気になった
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19. 質問箱 リウマチです
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問
ながい間のリウマチです。
冷えるとよくありません。
青汁をすすめられていますが、からだを冷やすからよくないという人があり、まよっています。
答
大丈夫です。
青汁でからだがあたたまっても(血のめぐりがよくなる)、冷えることはありません。
毎日正味4合(もとのナッパ1キロ)以上はのんで下さい(多いほどよろしい)。
そして、甘いものはやめ、白米飯や切り身の肉や魚はすぎないよう。
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コラム紹介
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明徳惟れ馨しく憂無き者は寿し
抱朴子
人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し急ぐべからず。
不自由を常と思へば不足なし。
人に望おこらば困窮したる時を思ひ出すべし。
堪忍は無事長久の基。
怒は敵と思へ
徳川家康
青汁一口メモ
寒い朝の冷い青汁は、
あつい味噌汁や牛乳を入れるかご飯にかけるとよい。
青汁一口メモ
下痢してもあたったのではない。
腸のはたらきがよくなるため、
つまり腸の大掃除だ。
生命あるところ希望あり
シセロ
3合の病を八石五斗の物思ひ
白隠
快活な人にのみ生命の樹に花咲き、
無邪気な人には年老いてまでも青春の泉わきつづく
アルント
難病必治
世の中に不可能を可能に何ありや
青汁がある迷うな一心
岡山県 秋山三男
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