健康と青汁タイトル小 <1983年10月15日発行 第326号>
 目次




1. 健康相談 ともかく頑張ろう

     医学博士 遠藤 仁郎 

     岩手県の30才の主婦の方からの手紙。
     「この8月、大学病院で“強度の近視による網膜変性”と診断された。網膜に孔ができており、時期をみてレーザーで焼くとのことで、月にいちど通院している(眼が悪くなったのは小4の時からで、現在視力は0.04)。もともとからだが弱く、よくカゼをひき、疲れやすい。胃下垂、鼻炎、便秘、痔、貧血、低血圧で、結婚2年、まだ子供はなく、生理時にはムカツキ、痛みがある。“青汁は効く”を読んで毎日2〜3合のんでいるが、調子がよくなったようだ。はじめスーパーの野菜でつくっていたが、農薬が心配なので山形の鈴木さんから顆粒をとりよせている。もっとのんだ方がよいだろうか。自分でもケールをつくりたいと思う。」
     カゼをひきやすく疲れやすいのも、胃下垂、便秘(痔は便秘のため)、貧血、低血圧、鼻炎も、生理時の故障や子宝にめぐまれないのも、すべて一口にいって虚弱体質によるもの。おそらく眼のほうも同様で生れつきの下地があり、それがしだいに亢じてきたものであろう。

    その由来
     そうした素質は、一つには生れつきでもあろう。が、もっとも大きく影響しているのは、生後から今日にいたるまでの日常生活のまちがい、ことに食のあやまりであろう。地図でみると、岩手県南部の山間の町のようだから、昔ながらの生活様式であれば問題はなかった筈だ。しかし、今では田舎も都会もなく、おしなべて不自然不合理な現代文明生活になってしまっており(どこにでもスーパーがあるように)、毎日食べるものは、真白い米飯に肉や魚や卵のおいしいご馳走ばかりで、野菜ことに良質ナッパなどほとんどない。
     しかも、インスタントものなど出来あい食品への依存度が高くなっている。菓子やジュースが好まれ、運動や鍛錬は不足がち。からだの弱いあなたのばあい、こうした傾向はいっそう甚しかったのではないか。このあやまった現代式の日常生活、ことに食のみだれによる血のにごりがこうした不健康のもとになっている。中でもナッパの不足が主な原因であったと思われることは、青汁をはじめただけでも体調がよくなったという事実がしめしているとおりだ。

    健康をとり戻すには
     健康をとりもどすには、正しい食と適度の運動や鍛錬によって血をきれいにすること。
     
    正しい食
     すべての食べものを出来るだけ安全なものにすること。
     そして、とりすぎているカロリー源(主食、蛋白食、味つけの砂糖、菓子、ジュース類など)をひかえ、不足しているミネラル・ビタミン源として、良質ナッパを十分、むしろ多すぎるくらいとることだ。したがって、ナッパ・青汁は、ただ栄養のバランスをとる以上の大量、十分余裕のあるほどであることが望ましい。
     すなわち、一般食のバランスをとるには400〜500グラムでたるが、せめてその2倍以上、少なくとも一日1キロはとるべきであり、青汁で3〜4合。5合でも6合でも、多ければ多いほどよい。顆粒一袋は生の青汁の5勺にあたるようだから、少なくとも8〜10ヶはのまねばならない。しかし、生がのめればその方がよりよいし、経済的にも助かるから、ぜひケールを栽培なさい。
     その他青汁の材料には、ホウレンソウ、フダンソウ以外の緑色の濃いナッパ類、また一般栽培物や野生草木の葉でも、農薬汚染の心配さえなければ、何でもよい。もっとも大きい問題は、ながい冬季間の材料の確保だ。降雪の状況にもよるが、ともかく冬に強いものをあれこれつくっておく。ケールも雪のくるまでに大きくしておいて雪に埋めておく。あるいは苗で越冬させ、春の雪どけをまつなど工夫してみてほしい。

    乾燥葉の利用
     また、農薬汚染の心配のない大根葉があれば(一般栽培物や山野雑草木の葉でもよい)、熱湯に30秒くらい浸した後、かげ干してたくわえておくことも、ぜひすすめたい。スリバチかミキサーで粉末にして食べ、飲むわけで、抹茶のようになった粉末だと大匙山もり3杯が、ほぼ生の青汁の1合にあたる。ともかく、このようにして栄養のまちがいをなおし、一方てきぎに運動し鍛練して血をきれいにするようつとめていれば、体質はしだいにかわり、カゼをひかず、疲れにくくなり、胃下垂、便秘(したがって痔も)、貧血、低血圧、鼻炎もよくなってくるだろう。生理時の苦痛はなくなり、待望の子宝にも恵まれるかも知れない。眼にたいしては、もちろん急速な効果は望めないだろうが、少なくとも、進行はくいとめられるだろうし、レーザーの焼灼術の経過はよいだろう。ともかく熱心に頑張ってみることだ、と思う。
    (57・9)



2. 坐骨神経痛

     医学博士 遠藤 仁郎 

     静岡の永田さんから、「ケールをつくっていた婿が坐骨神経痛で入院してしまいました。お尻、太もも、スネ、足などシビレ痛み、午後はとくに悪いとのことです。病院では、神経ブロックやハリに漢方薬をいただいています。青汁をすすめておりますが、なかなか本気にのんでくれません。どのようにしたらよろしいのでしょうか」といってみえた。
     神経痛には、何といっても青汁がいちばんです。どんな痛みでもですが、野菜ことに良質青ナッパ類が多いと軽くなり、あるいはなくなります。しかし、少々の分量ではダメで、少なくとも毎日1キロ以上でなければ効きめはありませんから、青汁でなければ、とても十分には摂れません。折角ケールをつくっていられるんですから、何とかうまく説得してその気になってもらって下さい。

    神経ブロック
     神経ブロックは確かによくききます。しかし、一時的の効果にすぎないことは他の痛みどめ(ハリ、薬、温めるなど)と同じです。そのうえ、神経にアルコールを注射するのですから、たびたびやっている間には、神経そのものをいためるおそれもないではありません。

    神経痛の原因
     神経痛をおこす原因が何かあるばあいは、それにたいする手当ては必要でしょうが、そういう特別なもののないばあいは、やはり、食べもののまちがいによる血のにごりが主な原因とかんがえられますから、これをあらためることが肝腎です。

    食べもののまちがい
     その第一は、酒や甘いもの(菓子、ジュース類、味つけの砂糖など)がすぎていること。次が白米飯や肉(獣鳥魚介)や卵類。また、インスタントもの、出来あい食品など加工・保存食品の食べすぎ。タバコの吸いすぎも。そして、も一つは野菜ことに良質ナッパ類の不足。
     そこで、これをなおすには、酒や甘いもの、加工・保存食品は極力ひかえ、白米飯をへらして玄米や麦、雑穀に、もっとよいのはイモ類。それも過ぎないよう。肉や卵の代りには大豆ものを多くして、良質ナッパを主とする野菜・山菜・海藻、果物などをうんとそえることです。
     中でも大切なのは良質ナッパだが、少なくとも一日1キロ以上、青汁にして4合以上のむこと。多ければ多いほどよろしい。思い切って2〜3日か数日青汁絶食(ほかのものは一切やめて、一日中青汁だけ飲む)をやってみてはいかが? かなりききめがありますから、青汁にたいする認識をあらたにする効もあります。
     そのほかには、痛む局所の血のめぐりをよくするため、軽い運動やマッサージをやり、ハリ、灸もよいでしょう。また、温罨法、温浴(温泉もっともよろしい)などで温めること。これを熱心につづけていれば、やがてしだいによくなってくると私は思います。
    (57・8)


3. 甲状腺機能低下症

     医学博士 遠藤 仁郎 

     「数年まえ甲状腺機能亢進症(バセドウ病)で手術をうけた。今は逆に機能低下症になり薬をのんでいる。さいきん市販の青汁を毎日1本(5勺、もとのケール120〜30グラム)のみだしてから、かなり調子がよくなったように思われるのだが、先生の著書に、ケールには甲状腺の機能をおさえる作用がある、と書いてあるので心配している。つづけてのんでよいものだろうか。そのほか、昨年、右乳房の乳腺症で手術しているが、今年になって左にもシコリができた。また、子宮にポリープがあり、出血する。」
     細だちで、やや貧血気味。食欲はふつう。眠りもよいが、便秘しやすいとのこと。
     ケールやキャベツの類にそういう作用のある成分があることは専門書には書いてある。しかし、これまでの経験で、低下症にたいし少しも差支はないようだ。いや、むしろ、いろいろ良効がみられている。そのよい例が本紙313(57年9月)号にのっているが、とてもすばらしい効果があった。
     あなたは、もともとからだが弱いたちのようだし、現に貧血があったり、便秘がちのようだ(もっとも、これらは甲状腺機能低下のためかも知れない)。その他、乳腺症やポリープがあるとのことだが、これらはいずれも原因のわからないもので、おそらく、血のにごりによって来るものとかんがえられる。
     そこで、いつも血をきれいにしておかなければならないが、そのためには、何はともあれ、まず食の完全化・安全化をはからなければならない。したがって、良質ナッパをうんと食べ、青汁をのむことは絶対必要だ。青汁をのんで体調がいくらかでも好転しているという事実は、それをしめすものといってもよかろう。

     9月号の方にも申したことだが、もし青汁(ケール)をつづけて悪くなれば――甲状腺機能の衰えをしめす症状がつよくなるようであれば、もちろん中止すべきだ。しかし、それさえなければ、そして、しだいに体調がよくなるようであれば、少しも案ずることはない。どんどんのんでよろしい。万一、いくらかの悪影響が出るとしても、青汁そのものには何のとがもないのだから、ケールやキャベツなど甲状腺機能を妨げる作用のあるものをつかうことをやめ、それ以外の、そういうおそれのないナッパの青汁はずっとつづけるべきだ。
    (57・10)


4. 健康相談室 動脈硬化による歩行困難と痛み

     78才の老人。2年まえから歩行が困難になり、右の小趾の色がかわり、痛む。
     動脈硬化のため、血管が細くなり、血のめぐりが悪いためだと、入院して、血管を洗ったり、血管をひろげる手術もしてもらった。それで、いくらかよいようだが、大して変らない。病院では、もう、これ以上してあげようがないからと、退院をすすめられている。どうにかならぬものか、との相談。
     この病気のもとは、コレステロールがふえるとか、血がねばるといった血のにごりのため、硬くなり細くなった血管の血の流れが悪くなっていることだ。これがさらに進行すると、ついには血が通らなくなり、死んでしまって脱疽になる。趾の色がかわったり、痛むのは、いわば、その前兆だ。だから、ともかく、まず、血のにごりをへらすことが肝腎だ。そのため、わけて大事なのは食べものだが、平生の食べものはどんなぐあいだ?
     めしは白米飯、毎回二杯。おかずは野菜が多いが、キウリ、ナス、トマト、レタス、イモ、マメといったところ。肉や卵はあまり食べない。味は濃い方。酒はのまないが、菓子は大好きでよく食う。タバコはよく吸っていたが、いまはやめている。
     飯や菓子、味つけの砂糖がすぎると、血がにごる。白米飯はやめて、イモにし、それもすぎないよう。菓子もやめてクダモノにすること。おかずに野菜の多いのは結構だが、そういうものではあまり効果はのぞめない。ナッパをうんとふやそう。
     ホウレンソウ、フダンソウ以外の、緑の濃いナッパなら何でもよい。それも、少々ではダメ。一日少なくとも1キロ以上。多ければ多いほどよい。なるべく生で食べるべきだが、それは、とてもできないから、大部分、たとえば1キロのうち700〜800グラムはしぼって青汁にして飲み、あと200〜300グラムは、てきぎ料理して食べるようにする。

     また、調理はなるべく簡単にし、味つけはうすくする(糖分、塩分とも)。しだいに、といってなかなか早いことにはゆくまいが、そうしていると、血のにごりがへり、血の流れもよくなるから、歩きよくもなるだろうし、趾の痛みもかるくなるだろう。ほかに、これといううまい手もないというのだったら、こうでもしてみるほかあるまい。
     中でも大切なのは良質ナッパで、これを年中きらさぬようせねばならないわけだが、それにはケールがいちばんぐあいがよい。自分でできねば農家にたのんで、しっかりつくってもらいなさい。そのばあい、気をつけねばならないことは、土をよく耕すことと、肥料は化学肥料でなく、昔ながらの堆肥、厩肥、石灰、油カス、鶏フンなど有機質肥料にすること。農薬はもちろん、一切つかわない。なお、血のめぐりをよくするために下肢とくに色が変ったり、痛む趾のかるい運動やマッサージをし、温浴をするのもよいだろう。
    (55・4)


5. 胃下垂

     医学博士 遠藤 仁郎 

     35才の主婦。「膵臓がはれている。慢性膵炎らしいが、腫瘍かも知れないから精密検査(逆行性膵管造影)が必要だというので、先日試みたが、胃下垂のため管がうまく十二指腸にはいらず、失敗。もいちどやろうということになっているのだが、胃下垂は治るだろうか。胃下垂そのものの苦痛は何もない」との相談。
     逆行性膵管造影というのは、膵管(膵臓の分泌液の出る管)の十二指腸への出口(膵管口)から造影剤を注入してレントゲンにあて、膵管の状態をしらべる検査法。そのためには、造影剤注入用の管を口からのみこみ、胃をとおって十二指腸の膵管口のところまでおくらなければならないのだが、この方の胃がひどく下っていて、この管が胃の中でドグロをまき、うまく十二指腸へとどかず、失敗に終った。で、もいちどやりなおそうというのだが、胃下垂はなおるか、とのことだ。
     胃下垂は病気ではなく体質だ。胃の筋肉がよわって、たれ下っているのだから、治らないことはない。しかし、それにはかなり時間がかかり、とても、さっそくというわけにはゆかない。あなたのばあいその検査はそういそがなくてもよさそうだから、ともかく熱心にやってみてはどうか。

     方法としては、
    1. 栄養を正しくして、からだ全体の活力の強化をはかること。それには栄養のバランスをとることが根本だから、しっかりナッパを食べ青汁(少なくとも一日3〜4合以上)のむこと。もっとも、胃下垂では大量の液体をとることはひどくいやがられている。が、のんでみて別に故障がなければ、いくらのんでも少しも差支はない。もしあれば、一度にのまず、少しづつ度々に分けてのめばよいし、粉末を利用してもよかろう。
    2. 胃の力をよわめるものをへらすこと。その筆頭は砂糖。菓子やジュース類をやめ、味つけの砂糖も極力へらすこと。次が白米飯。
    3. 胃の力をつよめること。反射的には、腹壁をペコペコ走らしたり、からだを左右にふり動かしたり、ねじる運動。また、腹をたたく(狸療法)など。直接胃の運動をさせる方法として、ヘド運動――ただ吐く運動をするか、ノドに指をつっこんでゲーゲーやる。全身の運動も結構。

     その他一般注意として、食べものは、なるべく安全な自然食品をえらび、危険な添加物に汚染されているかも知れない便利なインスタントものやでき合いもの、加工・保存食品はさけること。食べものは、できるだけよくかむこと。便通をよくすること。精神的の影響も少なくないから、いらいらしたり、いらぬとりこし苦労はしないこと。なお、腹帯は、特別苦痛がなければ、その必要はない。
    (57・7)


6. Uターンをすすめる

     医学博士 遠藤 仁郎 

     18才の娘さん。四国の生れ。いま東京で勤めている。かねて鼻がわるく、これまでに2回手術をうけている。それでも治りきらず、よくつまり、鼻水が多い。頭がいたみ、疲れやすく根気がない。夜寝ているとき、なにか胸もとにつかえ、気もちがわるく、ムカムカするし、胃の調子もよくない。専門医で鼻を洗ってもらっているがはかばかしくない。青汁は毎日1.5〜3〜4合のんでいる。そのためか霜焼けをよくやり冷えて困っていた手足が、いまではホカホカしてきている。また、青汁絶食をやってみたら、夜間の胸のつかえがめだってよくなった。しかし、鼻のつまりや鼻水は少しもかわらない。食事は自炊で、ご飯はよく食べ、おかずには肉類が多い。甘いものは大好き。下宿の部屋は高速道路ぞいで、カーテンはすぐに煤けてしまう。とのこと。
     おそらく蓄膿だ。これは手術してもなかなか治りにくい。それは、鼻の病気ではあるが、それだけでなく、からだ全体としてバイ菌に弱くなっているからだ。つまったり鼻水の多いのは、感じやすく、炎症をおこしやすくなっている鼻の粘膜が、たえず汚れた空気に刺戟されているからだろう。夜間胸につかえムカムカするのは、寝ている間に鼻から流れ出る膿をのみこんでいるからだ。
     それに食事が、カロリー・蛋白質ばかりが多く、ミネラル・ビタミンが不足しているため、血が酸性にかたむき、また代謝がうまくゆかず有害産物もできやすい。こうした血のにごりのためからだ中の機能がわるくなり、抵抗力がよわくなって、バイ菌は感染しやすく、外界の刺戟には感じやすくなっているのだ。
     そこで、すぎているカロリー食品(白米飯、肉、魚、糖分など)をへらし、不足しているミネラル・ビタミンの給源である野菜ことに良質ナッパをうんと摂る必要がある。青汁をのんで冷え症がなおったり、青汁絶食で夜間の胸のつかえがよくなったのは、その効果をしめすものといってよかろう。
     一方、鼻にたいする刺戟を除くためには、鼻を洗うのもよかろうが、もっと大切なことはきれいな空気を吸うことだ。しかし、こうした食べものにしても、空気にしても、東京では、とても望めない。手取りはやいのは郷里へのUターンだ。そして、きれいな空気の中で、無農薬無化肥の自然農法でつくった健康野菜ことに良質ナッパをもりもり食べていれば、やがてすべての悩みは解決するだろう。どうしても東京で働きたいなら、それから出なおしてもよいではないか。
    (57・11)


7. メニエールはよくなったが、やせて血圧が上った

     医学博士 遠藤 仁郎 

     「主人はメニエールで、数年来、方々の病院にかかり、いろいろ手当をうけましたがよくならず困っていました。たまたま先生のご本(青汁は効く)を見、青汁を毎日2〜3合づつ、20日あまりつづけましたところ、すっかりよくなりました。そして、70キロあった体重が4キロもやせました。ところが、それまで140程度だった血圧が180にも上りました。どうしてでしょう。」という電話。
  • 「メニエールがなおったのは青汁のためでしょう。しかし、やせて血圧が上ったのは不思議です。青汁をはじめると血圧はふつう下がります。ことに体重がへれば、それだけでも下がるものです。それが上るとはどうしてでしょう? 少なくとも青汁のせいとは思えません。ところで青汁の材料はなんですか。」
  • 「ミズナ、コマツナなどです。」
  • 「お宅でつくられたものですか。」
  • 「いや、市販品です。」
  • 「それはいけません。血圧と関係があるかどうか、もちろんわかりませんが、市販の野菜には農薬が心配ですからやめて下さい。」
  • 「店では、このごろ(3月)はかけていないから大丈夫といっていますが。」
  • 「なるほど冬の間は虫が出ませんから直接かけることはないでしょうが、土にまくのがありますから、時節に無関係にあぶないわけです。市販のものでも10日や2週間くらいはよろしいが、ながくつづけているうち必ずやられます。それにしてもおかしい。ほかに何かご病気があるんですか。
  • 「よく太っています。いぜんは80キロもあり、糖尿病が出、肝臓が悪いといわれたこともあります。病院では、ともかく痩せることだ、といわれ、極端な減食をやって、かなりやせましたが、そのときも血圧が上りました。」
  • 「なにか特異な体質なんでしょうか。そのあたり、どうも私には理解しかねますが、いずれにしても青汁にとががあるとは思えません。安全なものにかえ、あるいは粉末にしてみて下さい。そして、どこか信頼できる大病院で、とくと調べてもらって下さい。」
  • (56・3)


8. 生涯の友にしたい

    大阪府 K.U. 

     「青汁は効く」を読みました。今日で15日間、青汁をつくって飲みました。なかなかいいようなので、青汁を生涯の友としようと思っています。ケールの種子をいただきたく思います。「青汁は効く」に出あって本当によかったと思っております。ありがとうございました。


9. これが「長寿食メニュー」
 ソ連グルジヤ共和国に学んで肉類をひかえ穀類と野菜中心に

    肉類は控えて、穀類と野菜中心に
     長寿者が世界一多い国として知られるソ連邦グルジヤ共和国の食事と、日本の食品をアレンジして作られたユニークな「長寿食メニュー」がこのほど東京のホテルで披露されました。
     この長寿食メニューを作ったのは、5年前から毎年グルジヤ共和国を訪れ、その“長寿の秘密”をさぐっていた医博、森下敬一さん。森下さんは東京・お茶の水でクリニックを開く一方、自然食中心の料理教室を設けるなど、自然医学運動を展開しています。グルジヤを訪れるより以前に、“長寿の秘密”は

    1. 未精白の穀物が主食
    2. 副食は野菜が主
    3. 発酵食(わが国の食品でいえば、みそ、しょうゆ、納豆など)も多い
    4. 肉類は極端に少ない

     と予測した論文をまとめ、グルジヤ共和国の長寿学会に提出したところ、それがピタリ的中同学会長のグリゴーリー・ピッツヘラウリー博士らに注目されるきっかけになったそうです。
     「実際にグルジヤに行ってみると、主食はトウモロコシのおかゆや黒パン、副食は野菜中心で、ヒツジの肉などは冠婚葬祭の時にかぎられている。もちろんグルジヤでも肉類を多くとる地域もありますが、そこにはほとんど長寿者はいない。穀菜食をとっているところに長寿村があるのです」
     と森下さん。昭和50年から毎年グルジヤを訪れて長寿食を研究、それが認められて、グルジヤ共和国長寿学会名誉会員に推され、さる3月26日には東京・麻布のソビエト大使館でポリャンスキー大使から名誉会員証を伝達されたそうです。
     さて、ホテルで開かれた自然食パーティーで披露された「長寿食メニュー」の一部を紹介しましょう。

    (朝食)
    雑穀がゆ= 玄米、ハト麦、トウモロコシ、キビを5倍のミネラル水で炊いたもの。
    梅・プラムの酵素漬け= 梅干し・プラムを酵素液・菜精妃につけたもの。発酵キャベツに酵素液やこしょう、白ワインを加えたもの。
    みそスープ= セロリ、ニンニクをごま油で炒め、だし汁で煮込み、みそ味をつけてわかめ、パセリを加える。

    (昼食)
    ソバ・ハト麦粉のヌードル= ソバ、ハト麦粉、塩少々をまぜて水で練り、平らにのして1センチ幅に切り、ゆでて水に取り、ざるに上げる。白ごまをいってみそと共にすり、だし汁を加えたものをヌードルにかける。
    コンブと野菜のサラダ= コンブ、ニンジン、タマネギ、キャベツの千切りを米酢、サフラワー油、塩をまぜたドレッシングであえる。
    ニンジン・ポタージュスープ= ニンジン、タマネギをごま油で炒めてだし汁で煮くずし、ミキサーにかけ、植物性マーガリンで小麦粉を炒めて豆乳を加えてつくったクリームでとろみをつける。
    薬草茶= ドクダミ、シャゼン草、カワラヨモギ、クコ。

    (夕食)
    雑穀パン= 全粒粉、ハト麦、ソバ、玄米、トウモロコシ、胚芽粉に、ごま油、ごま、クルミ、松の実、アーモンド、シナモン、酵素、塩を加えて練って焼く。
    コーンスープ= 植物性マーガリンでタマネギを炒め、トウモロコシを加えて煮込み、豆乳、白みそなどを加えてパセリをちらす。
    果物のグリーンサラダ= 季節のくだものに、ホウレンソウ、ピーナツペースト、酵素液、塩、水をまぜたものであえ、レーズンをちらす。
    シチュード・プルーン= ジャガイモ、タマネギ、ニンジンをごま油で炒め、だし汁を加えて煮込み、プルーンエキスをまぜ、プラム、塩を加える。コケモモ酒。

     このモデル・メニューを含めて披露された1週間の長寿食をみると、肉類はゼロで、魚(ワカサギの唐揚げ、スモークサーモン)が少々と、精進料理風ですが、発酵食のみそ、しょうゆ、それに植物油はたっぷり使っているので、試食してみますと、わりあい味が濃く、また雑穀中心のためパサパサした感じ。森下さんは「一年つづければ一年、三年つづければ三年寿命が延びる」といっていますが、あなたなら、どうします?
    (55・5・23 サンケイ)


10. 日本人の健康増進食事法
 欧米食追従は成人病の源 肉や脂肪をとり過ぎ

     わが国でも、経済成長による、いわゆる“食生活の改善”とともに、昭和40年ごろから太り過ぎが目立ちだした。そして、動脈硬化、心筋硬ソクも多くなりだした。(これらの病気は、それまでは日本に少なく、欧米に多かったので、欧米特有の病気と考えられていた)これは明らかに、日本人が欧米流の“肉にバターにミルク”を主とした食生活に切り替えた結果である。そして、これら心臓血管病が多くなるにつれて「コレステロールをとるな。脂肪の少ない肉を食え。ミルクをもっと飲め、レタスや果物をもっと…」と言われだした。だが、1925年ごろのドイツの生理学教科書には、「欧米人も、植物性食品は3分の2以上、肉や脂肪の動物性食品は3分の1以下にすべきである」(シエンク・ギュベル「生理学粋」)と既に書かれている。
     また1963年に英国エジンバラで開かれた第6回国際栄養学会では、心臓血管系の病気についての討論で「動物性脂肪の過剰だけでなく、動物性タンパクの過剰も問題である」と強調された。そのころから、アメリカの食糧栄養の学会でも、「タンパク質は全カロリーの12%が適当である」と、当時25%以上も食べていたものを、半分以下にすべきことを公表した。
     これは米軍での研究で、“デンプン質を十分にとると、タンパクは(分解してエネルギーになることが少ないので)少なくてすむ。そして、この方がスタミナもつく”ということが実験でわかったからである。そして、1977年の米上院のマックガバーン委員会の報告では望ましい食事の摂取目標として、「脂肪の30%(うち動物脂肪10%)、タンパク12%、炭水化物58%(うち砂糖15%)」(総カロリー比)をあげている。
     だが、現行のアメリカ人の食事(1965年以来)は、「脂肪42%(うち動物脂肪26%)、タンパク12%、炭水化物46%(うち砂糖24%)」である。タンパクは12%であるが、脂肪は42%から30%(うち動物性は26%から10%に)に減らし、炭水化物は46%から58%に増す(だがデンプン質は22%から43%に倍加、砂糖は24%から15%に減らす)というわけだ。これは、1963年の国際栄養学会の“タンパクは少なくてよい”“肉、脂肪も少なくせよ”“デンプンは、もっと多くすべきである”という結論を、長年の研究の結果具体的な数字として示したものと思われる。
     このアメリカでの理想的な食事(栄養素配分)とされるものは、実はこれまでわが国で行われてきたものとそっくりであり、現在でも、ご飯(主食)におかず(副食)という形で、一般の家庭で摂取されているものである。これは、昭和35年ごろの日本人の普通の食生活での、脂肪、タンパク、炭水化物の比率(バランス)であり、質的にも米上院委員会の結論とよく似ているのである。
     しかし、その昭和35年あたりから、わが国では「タンパク質が足りないよ。もっと肉を、脂肪を、ミルクを…」といって、過剰な欧米の食事に随喜し、まねして“追いつけ”“追い越せ”とやってきて、いまや欧米並みの成人病国になってしまった。いまこそ欧米のサルまねはやめ、日本式食事に回帰すべきではないだろうか?

    (杉靖三郎・東京教育大名誉教授=医博)
    (56・1・27 山陽)



11. 心筋硬塞にかかって(11)
前回参照

     友成 左近 

    原因不明の発熱がなお1ヶ月間断続
     前記のように原因不明の発熱が、かれこれ2ヶ月間続いて、その間、殆んど毎日のように、湯タンポや氷枕を、また鎮痛剤や解熱剤を使いました。が、他方、食養生に精出したので、体力がだんだんと恢復してきたためか、頭痛や寒気や発熱がしだいに軽くなって、大晦日には、なにも手当をせずに、自力で治まって、これまでになく心明るく元日をむかえました。が、まだ体力が十分恢復していないためか、その後数日間、毎日7度前後の発熱があり、そしてそのまえに頭痛が起こりましたが、鎮痛剤も解熱剤も使わずに辛抱しました。そしてその後は、ほぼ平熱が続き、気分もよいので、年賀状の返礼などの書きものが少しはできるようになりました。けれども、まだ発熱の心配があるとのことで、念のため8日に、超音波で胸部や腹部の検査をしてくれましたが、やはりこれといった原因はつかめなかったそうです。
     ところが11日、昼食はこれまで通り気分よく食べ、身廻りの世話に来ていた家内は安心して帰宅したのですが、2時ごろから、急にひどい寒気がして頭痛も起こってきたので、とりあえず湯タンポをいれ、鎮痛剤をのませてもらいました。が、これまでと様子がちがって、サムケにフルイが加わり、それがグングンひどくなって、辛抱するのに歯をかみしめても、なおガツガツするほどになり、つれて発熱して8度を越してきたので、氷枕をして解熱剤を使ってもらいました。
     が、なおフルイがつづき、熱も高くなって、3時すぎには9度6分を越えてきたので、氷のうで頭と両脇下を冷やしてくれました。すると、フルイやサムケや頭痛がだんだんと治まり、やがて熱も下って、5時ごろには8度5分になったので、氷のうで両脇下を冷やすのはやめました。そして、9時の消灯時刻には7度になったので、氷のうや氷枕でアタマを冷やすのをやめました。
     それから、軽く夕食をとって就寝しましたが、翌朝は平熱になってはいたものの、アタマが重く、また歯がういて、うまくものがかめないようになっていました。それで、鎮痛剤をのんで安静にしていたところ、夕方までは、さしてことなくすみましたが、夕食後また頭痛が起こり、7度8分と発熱したので、氷枕をしたうえ、鎮痛剤と解熱剤を使いました。そしてこうしたことが、なお3日間つづきましたが、16日からは、そう頭痛はせず、またほぼ平熱がつづくようになって、氷枕や鎮痛剤や解熱剤などと、どうにか縁がきれそうになりました。

     ところで、まだ発熱が続いている12日に、どうしてこんな発熱が起こるのかと、こんどは骨髄液をとって検査してくれましたが、それでも確かな原因はつかめなかったそうです。が、遠藤先生におききしたところ、それはおそらく、いったんおさえつけられていたビールスが、まだ体力が十分恢復していないので、体のどこか弱いところで、急速に異常繁殖したためであろう、ということで、なお引き続き食養生に、よりいっそう精出さねばというしだいです。
     ところで他方、発熱が軽くなってきた14日に、手術のとき心臓までさしこんでおいたワイヤーを、もう不要であろうと引きぬいてくれました。そして17日には、そのあとをカバーしていたガーゼを取り払い、また、尻の床ずれあとのガーゼも交換不要になったので、手術後、体のあちこちをカバーしていたガーゼがすべて取り除かれました。さらに20日から、手術後ずっと続けていた尿量測定も不要になりました。そうして他方、食欲がかなり出てきたし、気分も明るくなってきたので、退院も近いうちに、と思うようになりました。

     ところで、退院するにはいうまでもなく、病気がそれ相当に治っていなければなりません。が、その診断には、とくにこの度の場合は、すなわち冠状動脈の塞がっていたところにつけたバイパスを、血液がうまく流れているかどうか、という手術成果の診断には、聴打診などはいうまでもなく超短波やラジオ・アイソトープなどによる検査だけでは不十分であって、心カテによる検査が必要です。
     けれども、心カテにはそれ相当の危険が伴なうので、それに耐えるだけの健康状態でなければならないので、発熱その他のトラブルが、もう起る心配はあるまい、という見込みがつくまで待たねばなりません。そこで、平熱が約一週間続いた22日に、なお引き続き平熱であれば、2月5日に心カテを、と一応予定をたててくれました。
     ところが、平熱その他の無事が続いたのは10日間ほどで、27日から、また頭痛や寒気や発熱といったトラブルが起こり、それがどうにか治まったのは31日でした。ために、またいつ発熱するかも知れないというわけで、2月5日予定の心カテは延期することになりました。が、翌2月1日には、ラジオ・アイソトープによる、全身にわたる異状の有無の検査をしてくれました。そしてその後は、平熱の日が続き、また、毎週月曜日の胸部レントゲン検査や心電図検査によっても、引き続き異状はなく、同じく血液検査や尿検査でも、赤沈や炎症反応などがほぼ正常になっているので、2月6日に、なお引き続き平熱であれば、10日に心カテを、という予定をたててくれました。そしてその後は、体力がよりいっそう恢復してきたのか、予定通り10日に心カテをしてくれ、その前日には、ラジオ・アイソトープによる心筋の検査をしてくれました。

    (つづく)


次回参照

12. 肺気腫

     医学博士 遠藤 仁郎 

     戦時中、毒ガス工場に徴用され、肺を悪くした。34年に胸廓成形術をうけ、14〜5年間は快調がつづいた。5年まえカゼがもとで肺炎になり、その後、毎年肺炎になる。ここ一年来は、僅かに運動しても息苦しくて何もできなくなった。という75才の農家の老人が、冬の初めの寒い日に、みえた。やせてはいるが、血色はわりとよい。食事、便通、ねむりもよい。咳は時に出るが痰はない。レントゲンでみると、右肺は半分しか残っておらず、肺は全体に肺気腫様になっている。
     肺気腫というのは、肺がいつも空気をいっぱい吸いこんだ状態になっているもので、そのため、十分の空気が吸えないから、ちょっと動いても息苦しくなる。かるい気管支炎があり、抵抗力がよわっているのでカゼをひきやすく、肺炎にもなりやすいわけだ。この冬いちばん恐ろしいのはやはりカゼだ。寒さにならすことや、乾布摩擦なども無駄ではなかろうが、急の間にはあわない。今からでは、寒さにやられないよう気をつけることが一番だ。
     外出、ことに人混みのところには行かないこと。マスクをかけ、帰ったら口や鼻のうがいをすること。そして、からだ全体の抵抗力をつけるために、また肺気腫のためにも、何よりもナッパを食べ、青汁をのむことをすすめたい。
     「材料さえあれば、しっかりやってごらんなさい。もっとも農薬がかかっていては困るんだが、お宅では?」
     「つかってません。ナッパはいろいろつくっています。ケールも、この春まいて大きな葉になっていましたが、おしいことに、5〜6日まえ、嫁がイチゴをうえる所がないといって抜いてしまいました。」
     「いや、まったく惜しいことでした。しかし今ならまだしっかりした葉があるでしょう。まず、それを青汁にすることです。そして、残ったケールは植えなおして下さい。強い野菜だから、きっとつきますよ。そして、春になったら播いて(温床があれば今すぐでもよいでしょう)、年中切らさないようつくり、ドンドン飲んで下さい。」
     と種子を進呈しておいた。



13. 青汁で長生き

    神戸市 R.N. 

     赤ん坊の時、肺炎を患って奇蹟的に命を取りとめた私は、ひ弱な子供で育ちました。結婚してからも、乳腺炎、子宮筋腫の手術、腎臓結石、リューマチ、肝炎、甲状腺腫瘍の摘出、五十肩の神経痛、便秘に肩こり、頭痛と体のあちこち手術の傷だらけで、病気の問屋さんみたいです。主人の大らかな愛情の支えが無かったら今まで生きて来られたかどうか分りません。親戚の女医、村田松枝先生が青汁をすすめて下さって主人が飲むようになり、私も夫唱婦随で半信半疑で飲んで見ました。
     お医者様の薬ばかり頼らずに、公害や薬害の無い自然の青汁は長く続けるほど良い。と主人は言っています。飲み始めてもう5年位になります。六甲山の山の水をリュックに背負って時々主人が持って帰ります。その水で青汁の粉末を食後欠かさず飲みます。初めは蜂蜜を入れていましたけど、馴れると青汁だけの方がさっぱり致します。おかげ様で肝炎も落着き、リューマチも軽くなりました。便秘も苦にならなくなって、ここ2、3年海外旅行も楽しめるほど元気になりました。
     旅行には錠剤を持って行きます。中国、東南アジヤ方面の水の不自由な所でも、口にポイと入れるだけで便利です。青汁のおかげで三度の食事がとても美味しく食べられます。現在では青汁無しでは心細くて生きて行けない気がします。主人は神戸六甲から大阪まで通勤し、献血検診医として元気に社会奉仕の仕事に精を出し、疲れを知りません。私も元気を取り戻して孫の守りが手伝える幸せの暮しを致しております。青汁と六甲山の水、これが主人73才、私63才の長生きの秘訣だと思っています。これからも青汁と共に元気で過したいと願っています。

    (58年3月)



14. 一年は延命できた

    熊本市 S.M. 

     一昨年10月頃より、邑久光明園の患者で(悪性淋巴腫)、青汁(ピロサン)を購入していましたが、去月上旬昇天したとのことを聞きました。死後解剖をされたそうですが、「よくもこれまで生きられた」と、医師達がびっくりされたそうです。また、最初に癌と診断された先生(国立岡山病院)は、「あの患者がまだ生きていたのか」と、驚かれたそうです。青汁は死の3日前まで服用しており、死亡した患者の連れあいは、「青汁のおかげで今日まで生きのびられた」といっていたそうです。以上のことは、1週間ほど前、光明園の婦長に電話しまして、お聞きしたことです。私がこの患者に青汁をすすめた時は、もう、顔色はあお黒く、あのままであったら、おそらく4〜5ヶ月後には駄目ではなかったかと思います。青汁(ピロサン)を一日6包服用して3ヶ月後は、普通の顔色となり、血液検査の結果も非常によくなっていて、光明園の医師もびっくりされたことでした。で、この患者のばあいは一年ほど延命できたのではないかと思われます。

    (58・2)



15. すすめた時に飲んでいたら

    仙台市 K.O. 

     いつも大変お世話さまになっております。先日は、「病気と青汁」の本をお送りいただきましてありがとうございました。お客さま用としてお見せしております。さいきんガンのお客さまが何人か出てきました。私がおすすめしている時に青汁をのんでいれば、こうはならなかったのでは?と思っております。が、ともかく手術の前に顆粒を一日6袋づつ飲むようにおすすめしております。手術後も回復がはやいので、みなさん喜んでおられます。後は2袋づつ飲んでいるそうですが、元気になられ嬉しいです。春になり暖くなったらケールの種をさし上げて、生のを飲むこともすすめております。でも、虫がつくようになると、皆さんダメなんです。そのめんどうがみられないんです。

    (58・3)



16. アレルギーの主人に

    東京都 Y.A. 

     何時もご指導いただきまして有難うございます。主人は59才ですが、このところぜん息がおきて困っております。もともとアレルギー体質で、一年前にはひどいジンマシンが出たこともありました。食生活は私なりに気をつけておりますが、何しろ会社で会食が多く、人事を担当している関係上人とお茶を呑む機会が多いので、悪いとわかっていても100パーセント気をつける訳にはまいりません。ですから家でなるべく気をつける以外はありませんが、あまりうるさく申しますと、おこらせる事になりますので、徐々にやるしかないと思っております。自覚してくれれば助かりますが、でも青汁はのんでくれますので、量をふやしてみます。便秘気味で朝少量しか出なく、会社で2・3回いくと云っております。運動不足もあると思います。お休みの日は朝お散歩したり、庭で体操をしたりしております。私はおかげ様で股関節の痛みもなくなり、大分歩くのも楽になりました。これからもずっと青汁を飲むつもりでいます。



17. こんどは安産

    横浜市 Y.S. 

     早いもので、ケール乾燥粉末を飲み始めましてから5年目の春を迎えようとしております。1・5才より飲んでいます長男は、おかげさまで骨太のたくましい身体をしており、根気のある元気いっぱいの子供に成長いたしました。1月末に、待望の次男が誕生いたしました。実は、長男の時はグリーンジュースも知らず、運動不足でひどい難産。二度と子供はほしくないと思ったほどでした。しかし今回は、一日3袋を妊娠中のみ続けましたので、9ヶ月まで体操もできました。体重は7キロしか増加しませんでしたので、本当に身軽に動きまわることができました。10ヶ月目に入ってからは一日6袋をのむよう努めましたが、お産は楽でした。体重は3キロでしたが、母乳の出がよく、発育は大変良好で、皆でよろこんでおります。



18. 私の玄米食

    岡山県 K.S. 

     青汁会員の中には、玄米食をしている人は可成あるようですが、又、色々の理由で中止している人も多いのではないかと思われます。そこでご参考までに私のやり方を紹介します。

    1. 玄米の中にモミガラが混入していて、この処置に困っている、即ち、このまま炊いて食べるとモミガラがあって不快である。さらばといって、炊く前に一粒一粒より分けるのは面倒である。
    2. 噛むのに時間が多くかかる。右の理由で中止される方も多いのではないかと思われますが、私は玄米をミキサーを使って荒割りして炊きます。

     こうすることによって前記の1と2が同時に解決されます。なお荒割りした玄米は、高圧釜でなくても普通釜でも炊くことが出来ます。



19. 急性肝炎

    大阪市 K.M. 

     大学の卒論のため大変無理して疲れてたが、昭和50年12月29日、先輩より黄疸があると注意され、以後、治療をうけた。嘔吐も正月2日にあった。食欲なく、悪心があった。1月6日入院。いろいろと治療をうけた。点滴注射は毎日。ほかの患者さんと異なる点は青汁を服用してたこと(一週間に、錠化青汁2ビン、グリーンマグマ1ビン)。入院時GOT700。1週間後1200と上昇。その後は1週間で少しづつ下り、2月に入ってどんどん下降。2月末には100となり、3月中旬でだいたい正常値となり、4月下旬退院。その後もGOT、GPTとも正常。毎日青汁服用している。



20. エリテマトーデス

    福井県 S.S. 

     青汁を一年余り殆んど休まず飲んでいます。お蔭で最近は貧血も少しよくなり、人生に自身のようなものも出て来ました。膠原病の中の「全身性エリテマトーデスとレウマチ」をわずらっていますが、大分元気になり痛みも少なくなり、体もしっかりして来たように思えてよろこんでいます。



21. 質問箱


     胃のポリープはどうしても手術せねばなりませんか。

     癌になるおそれがあれば切るべきですが、その点についてはくわしい検査をうけること。なお、青汁中心の正しい食べ方をつづけていると、かなり小さくなったり、数がへることもあるようです。



 コラム紹介

    善き友三つあり。
    一にはものくるる友、
    二に医師、
    三には智恵ある友

    徒然草



    天は人も我も同一に愛し給ふゆえ
    我を愛する心を以て人を愛するなり
    南洲



    青汁一口メモ
    大量で水分が多すぎて困るばあいは、粉末を併用、
    どろどろに溶かせば、かなりの量がらくにのめる。



    道といふ言葉に迷ふこと勿れ
    朝夕己が為すわざと知れ
    仮の世を仮の世ぢゃとて仇にすな
    仮の世ばかり己が世なれば
    人心鏡にうつるものならば
    さぞや姿の醜かるらん



    病上り敵と見ても喰ひたがり
    川柳



    たびたび少しづつ食べればふとる
    英俚








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