<1983年10月15日発行 第326号> | ||||||||||||||||||||||||||||||||
目次 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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1. 健康相談 ともかく頑張ろう | ||||||||||||||||||||||||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
岩手県の30才の主婦の方からの手紙。カゼをひきやすく疲れやすいのも、胃下垂、便秘(痔は便秘のため)、貧血、低血圧、鼻炎も、生理時の故障や子宝にめぐまれないのも、すべて一口にいって虚弱体質によるもの。おそらく眼のほうも同様で生れつきの下地があり、それがしだいに亢じてきたものであろう。 その由来 そうした素質は、一つには生れつきでもあろう。が、もっとも大きく影響しているのは、生後から今日にいたるまでの日常生活のまちがい、ことに食のあやまりであろう。地図でみると、岩手県南部の山間の町のようだから、昔ながらの生活様式であれば問題はなかった筈だ。しかし、今では田舎も都会もなく、おしなべて不自然不合理な現代文明生活になってしまっており(どこにでもスーパーがあるように)、毎日食べるものは、真白い米飯に肉や魚や卵のおいしいご馳走ばかりで、野菜ことに良質ナッパなどほとんどない。 しかも、インスタントものなど出来あい食品への依存度が高くなっている。菓子やジュースが好まれ、運動や鍛錬は不足がち。からだの弱いあなたのばあい、こうした傾向はいっそう甚しかったのではないか。このあやまった現代式の日常生活、ことに食のみだれによる血のにごりがこうした不健康のもとになっている。中でもナッパの不足が主な原因であったと思われることは、青汁をはじめただけでも体調がよくなったという事実がしめしているとおりだ。 健康をとり戻すには 健康をとりもどすには、正しい食と適度の運動や鍛錬によって血をきれいにすること。 正しい食 すべての食べものを出来るだけ安全なものにすること。 そして、とりすぎているカロリー源(主食、蛋白食、味つけの砂糖、菓子、ジュース類など)をひかえ、不足しているミネラル・ビタミン源として、良質ナッパを十分、むしろ多すぎるくらいとることだ。したがって、ナッパ・青汁は、ただ栄養のバランスをとる以上の大量、十分余裕のあるほどであることが望ましい。 すなわち、一般食のバランスをとるには400〜500グラムでたるが、せめてその2倍以上、少なくとも一日1キロはとるべきであり、青汁で3〜4合。5合でも6合でも、多ければ多いほどよい。顆粒一袋は生の青汁の5勺にあたるようだから、少なくとも8〜10ヶはのまねばならない。しかし、生がのめればその方がよりよいし、経済的にも助かるから、ぜひケールを栽培なさい。 その他青汁の材料には、ホウレンソウ、フダンソウ以外の緑色の濃いナッパ類、また一般栽培物や野生草木の葉でも、農薬汚染の心配さえなければ、何でもよい。もっとも大きい問題は、ながい冬季間の材料の確保だ。降雪の状況にもよるが、ともかく冬に強いものをあれこれつくっておく。ケールも雪のくるまでに大きくしておいて雪に埋めておく。あるいは苗で越冬させ、春の雪どけをまつなど工夫してみてほしい。 乾燥葉の利用 また、農薬汚染の心配のない大根葉があれば(一般栽培物や山野雑草木の葉でもよい)、熱湯に30秒くらい浸した後、かげ干してたくわえておくことも、ぜひすすめたい。スリバチかミキサーで粉末にして食べ、飲むわけで、抹茶のようになった粉末だと大匙山もり3杯が、ほぼ生の青汁の1合にあたる。ともかく、このようにして栄養のまちがいをなおし、一方てきぎに運動し鍛練して血をきれいにするようつとめていれば、体質はしだいにかわり、カゼをひかず、疲れにくくなり、胃下垂、便秘(したがって痔も)、貧血、低血圧、鼻炎もよくなってくるだろう。生理時の苦痛はなくなり、待望の子宝にも恵まれるかも知れない。眼にたいしては、もちろん急速な効果は望めないだろうが、少なくとも、進行はくいとめられるだろうし、レーザーの焼灼術の経過はよいだろう。ともかく熱心に頑張ってみることだ、と思う。 (57・9)
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2. 坐骨神経痛 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
静岡の永田さんから、「ケールをつくっていた婿が坐骨神経痛で入院してしまいました。お尻、太もも、スネ、足などシビレ痛み、午後はとくに悪いとのことです。病院では、神経ブロックやハリに漢方薬をいただいています。青汁をすすめておりますが、なかなか本気にのんでくれません。どのようにしたらよろしいのでしょうか」といってみえた。神経痛には、何といっても青汁がいちばんです。どんな痛みでもですが、野菜ことに良質青ナッパ類が多いと軽くなり、あるいはなくなります。しかし、少々の分量ではダメで、少なくとも毎日1キロ以上でなければ効きめはありませんから、青汁でなければ、とても十分には摂れません。折角ケールをつくっていられるんですから、何とかうまく説得してその気になってもらって下さい。 神経ブロック 神経ブロックは確かによくききます。しかし、一時的の効果にすぎないことは他の痛みどめ(ハリ、薬、温めるなど)と同じです。そのうえ、神経にアルコールを注射するのですから、たびたびやっている間には、神経そのものをいためるおそれもないではありません。 神経痛の原因 神経痛をおこす原因が何かあるばあいは、それにたいする手当ては必要でしょうが、そういう特別なもののないばあいは、やはり、食べもののまちがいによる血のにごりが主な原因とかんがえられますから、これをあらためることが肝腎です。 食べもののまちがい その第一は、酒や甘いもの(菓子、ジュース類、味つけの砂糖など)がすぎていること。次が白米飯や肉(獣鳥魚介)や卵類。また、インスタントもの、出来あい食品など加工・保存食品の食べすぎ。タバコの吸いすぎも。そして、も一つは野菜ことに良質ナッパ類の不足。 そこで、これをなおすには、酒や甘いもの、加工・保存食品は極力ひかえ、白米飯をへらして玄米や麦、雑穀に、もっとよいのはイモ類。それも過ぎないよう。肉や卵の代りには大豆ものを多くして、良質ナッパを主とする野菜・山菜・海藻、果物などをうんとそえることです。 中でも大切なのは良質ナッパだが、少なくとも一日1キロ以上、青汁にして4合以上のむこと。多ければ多いほどよろしい。思い切って2〜3日か数日青汁絶食(ほかのものは一切やめて、一日中青汁だけ飲む)をやってみてはいかが? かなりききめがありますから、青汁にたいする認識をあらたにする効もあります。 そのほかには、痛む局所の血のめぐりをよくするため、軽い運動やマッサージをやり、ハリ、灸もよいでしょう。また、温罨法、温浴(温泉もっともよろしい)などで温めること。これを熱心につづけていれば、やがてしだいによくなってくると私は思います。 (57・8)
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3. 甲状腺機能低下症 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
「数年まえ甲状腺機能亢進症(バセドウ病)で手術をうけた。今は逆に機能低下症になり薬をのんでいる。さいきん市販の青汁を毎日1本(5勺、もとのケール120〜30グラム)のみだしてから、かなり調子がよくなったように思われるのだが、先生の著書に、ケールには甲状腺の機能をおさえる作用がある、と書いてあるので心配している。つづけてのんでよいものだろうか。そのほか、昨年、右乳房の乳腺症で手術しているが、今年になって左にもシコリができた。また、子宮にポリープがあり、出血する。」ケールやキャベツの類にそういう作用のある成分があることは専門書には書いてある。しかし、これまでの経験で、低下症にたいし少しも差支はないようだ。いや、むしろ、いろいろ良効がみられている。そのよい例が本紙313(57年9月)号にのっているが、とてもすばらしい効果があった。 あなたは、もともとからだが弱いたちのようだし、現に貧血があったり、便秘がちのようだ(もっとも、これらは甲状腺機能低下のためかも知れない)。その他、乳腺症やポリープがあるとのことだが、これらはいずれも原因のわからないもので、おそらく、血のにごりによって来るものとかんがえられる。 そこで、いつも血をきれいにしておかなければならないが、そのためには、何はともあれ、まず食の完全化・安全化をはからなければならない。したがって、良質ナッパをうんと食べ、青汁をのむことは絶対必要だ。青汁をのんで体調がいくらかでも好転しているという事実は、それをしめすものといってもよかろう。 9月号の方にも申したことだが、もし青汁(ケール)をつづけて悪くなれば――甲状腺機能の衰えをしめす症状がつよくなるようであれば、もちろん中止すべきだ。しかし、それさえなければ、そして、しだいに体調がよくなるようであれば、少しも案ずることはない。どんどんのんでよろしい。万一、いくらかの悪影響が出るとしても、青汁そのものには何のとがもないのだから、ケールやキャベツなど甲状腺機能を妨げる作用のあるものをつかうことをやめ、それ以外の、そういうおそれのないナッパの青汁はずっとつづけるべきだ。 (57・10)
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4. 健康相談室 動脈硬化による歩行困難と痛み | ||||||||||||||||||||||||||||||||
78才の老人。2年まえから歩行が困難になり、右の小趾の色がかわり、痛む。この病気のもとは、コレステロールがふえるとか、血がねばるといった血のにごりのため、硬くなり細くなった血管の血の流れが悪くなっていることだ。これがさらに進行すると、ついには血が通らなくなり、死んでしまって脱疽になる。趾の色がかわったり、痛むのは、いわば、その前兆だ。だから、ともかく、まず、血のにごりをへらすことが肝腎だ。そのため、わけて大事なのは食べものだが、平生の食べものはどんなぐあいだ? めしは白米飯、毎回二杯。おかずは野菜が多いが、キウリ、ナス、トマト、レタス、イモ、マメといったところ。肉や卵はあまり食べない。味は濃い方。酒はのまないが、菓子は大好きでよく食う。タバコはよく吸っていたが、いまはやめている。 飯や菓子、味つけの砂糖がすぎると、血がにごる。白米飯はやめて、イモにし、それもすぎないよう。菓子もやめてクダモノにすること。おかずに野菜の多いのは結構だが、そういうものではあまり効果はのぞめない。ナッパをうんとふやそう。 ホウレンソウ、フダンソウ以外の、緑の濃いナッパなら何でもよい。それも、少々ではダメ。一日少なくとも1キロ以上。多ければ多いほどよい。なるべく生で食べるべきだが、それは、とてもできないから、大部分、たとえば1キロのうち700〜800グラムはしぼって青汁にして飲み、あと200〜300グラムは、てきぎ料理して食べるようにする。 また、調理はなるべく簡単にし、味つけはうすくする(糖分、塩分とも)。しだいに、といってなかなか早いことにはゆくまいが、そうしていると、血のにごりがへり、血の流れもよくなるから、歩きよくもなるだろうし、趾の痛みもかるくなるだろう。ほかに、これといううまい手もないというのだったら、こうでもしてみるほかあるまい。 中でも大切なのは良質ナッパで、これを年中きらさぬようせねばならないわけだが、それにはケールがいちばんぐあいがよい。自分でできねば農家にたのんで、しっかりつくってもらいなさい。そのばあい、気をつけねばならないことは、土をよく耕すことと、肥料は化学肥料でなく、昔ながらの堆肥、厩肥、石灰、油カス、鶏フンなど有機質肥料にすること。農薬はもちろん、一切つかわない。なお、血のめぐりをよくするために下肢とくに色が変ったり、痛む趾のかるい運動やマッサージをし、温浴をするのもよいだろう。 (55・4)
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5. 胃下垂 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
35才の主婦。「膵臓がはれている。慢性膵炎らしいが、腫瘍かも知れないから精密検査(逆行性膵管造影)が必要だというので、先日試みたが、胃下垂のため管がうまく十二指腸にはいらず、失敗。もいちどやろうということになっているのだが、胃下垂は治るだろうか。胃下垂そのものの苦痛は何もない」との相談。逆行性膵管造影というのは、膵管(膵臓の分泌液の出る管)の十二指腸への出口(膵管口)から造影剤を注入してレントゲンにあて、膵管の状態をしらべる検査法。そのためには、造影剤注入用の管を口からのみこみ、胃をとおって十二指腸の膵管口のところまでおくらなければならないのだが、この方の胃がひどく下っていて、この管が胃の中でドグロをまき、うまく十二指腸へとどかず、失敗に終った。で、もいちどやりなおそうというのだが、胃下垂はなおるか、とのことだ。 胃下垂は病気ではなく体質だ。胃の筋肉がよわって、たれ下っているのだから、治らないことはない。しかし、それにはかなり時間がかかり、とても、さっそくというわけにはゆかない。あなたのばあいその検査はそういそがなくてもよさそうだから、ともかく熱心にやってみてはどうか。 方法としては、 その他一般注意として、食べものは、なるべく安全な自然食品をえらび、危険な添加物に汚染されているかも知れない便利なインスタントものやでき合いもの、加工・保存食品はさけること。食べものは、できるだけよくかむこと。便通をよくすること。精神的の影響も少なくないから、いらいらしたり、いらぬとりこし苦労はしないこと。なお、腹帯は、特別苦痛がなければ、その必要はない。 (57・7)
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6. Uターンをすすめる | ||||||||||||||||||||||||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
18才の娘さん。四国の生れ。いま東京で勤めている。かねて鼻がわるく、これまでに2回手術をうけている。それでも治りきらず、よくつまり、鼻水が多い。頭がいたみ、疲れやすく根気がない。夜寝ているとき、なにか胸もとにつかえ、気もちがわるく、ムカムカするし、胃の調子もよくない。専門医で鼻を洗ってもらっているがはかばかしくない。青汁は毎日1.5〜3〜4合のんでいる。そのためか霜焼けをよくやり冷えて困っていた手足が、いまではホカホカしてきている。また、青汁絶食をやってみたら、夜間の胸のつかえがめだってよくなった。しかし、鼻のつまりや鼻水は少しもかわらない。食事は自炊で、ご飯はよく食べ、おかずには肉類が多い。甘いものは大好き。下宿の部屋は高速道路ぞいで、カーテンはすぐに煤けてしまう。とのこと。おそらく蓄膿だ。これは手術してもなかなか治りにくい。それは、鼻の病気ではあるが、それだけでなく、からだ全体としてバイ菌に弱くなっているからだ。つまったり鼻水の多いのは、感じやすく、炎症をおこしやすくなっている鼻の粘膜が、たえず汚れた空気に刺戟されているからだろう。夜間胸につかえムカムカするのは、寝ている間に鼻から流れ出る膿をのみこんでいるからだ。 それに食事が、カロリー・蛋白質ばかりが多く、ミネラル・ビタミンが不足しているため、血が酸性にかたむき、また代謝がうまくゆかず有害産物もできやすい。こうした血のにごりのためからだ中の機能がわるくなり、抵抗力がよわくなって、バイ菌は感染しやすく、外界の刺戟には感じやすくなっているのだ。 そこで、すぎているカロリー食品(白米飯、肉、魚、糖分など)をへらし、不足しているミネラル・ビタミンの給源である野菜ことに良質ナッパをうんと摂る必要がある。青汁をのんで冷え症がなおったり、青汁絶食で夜間の胸のつかえがよくなったのは、その効果をしめすものといってよかろう。 一方、鼻にたいする刺戟を除くためには、鼻を洗うのもよかろうが、もっと大切なことはきれいな空気を吸うことだ。しかし、こうした食べものにしても、空気にしても、東京では、とても望めない。手取りはやいのは郷里へのUターンだ。そして、きれいな空気の中で、無農薬無化肥の自然農法でつくった健康野菜ことに良質ナッパをもりもり食べていれば、やがてすべての悩みは解決するだろう。どうしても東京で働きたいなら、それから出なおしてもよいではないか。 (57・11)
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7. メニエールはよくなったが、やせて血圧が上った | ||||||||||||||||||||||||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
「主人はメニエールで、数年来、方々の病院にかかり、いろいろ手当をうけましたがよくならず困っていました。たまたま先生のご本(青汁は効く)を見、青汁を毎日2〜3合づつ、20日あまりつづけましたところ、すっかりよくなりました。そして、70キロあった体重が4キロもやせました。ところが、それまで140程度だった血圧が180にも上りました。どうしてでしょう。」という電話。 (56・3)
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8. 生涯の友にしたい | ||||||||||||||||||||||||||||||||
大阪府 K.U.
「青汁は効く」を読みました。今日で15日間、青汁をつくって飲みました。なかなかいいようなので、青汁を生涯の友としようと思っています。ケールの種子をいただきたく思います。「青汁は効く」に出あって本当によかったと思っております。ありがとうございました。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
9. これが「長寿食メニュー」 ソ連グルジヤ共和国に学んで肉類をひかえ穀類と野菜中心に | ||||||||||||||||||||||||||||||||
肉類は控えて、穀類と野菜中心に と予測した論文をまとめ、グルジヤ共和国の長寿学会に提出したところ、それがピタリ的中同学会長のグリゴーリー・ピッツヘラウリー博士らに注目されるきっかけになったそうです。 「実際にグルジヤに行ってみると、主食はトウモロコシのおかゆや黒パン、副食は野菜中心で、ヒツジの肉などは冠婚葬祭の時にかぎられている。もちろんグルジヤでも肉類を多くとる地域もありますが、そこにはほとんど長寿者はいない。穀菜食をとっているところに長寿村があるのです」 と森下さん。昭和50年から毎年グルジヤを訪れて長寿食を研究、それが認められて、グルジヤ共和国長寿学会名誉会員に推され、さる3月26日には東京・麻布のソビエト大使館でポリャンスキー大使から名誉会員証を伝達されたそうです。 さて、ホテルで開かれた自然食パーティーで披露された「長寿食メニュー」の一部を紹介しましょう。
このモデル・メニューを含めて披露された1週間の長寿食をみると、肉類はゼロで、魚(ワカサギの唐揚げ、スモークサーモン)が少々と、精進料理風ですが、発酵食のみそ、しょうゆ、それに植物油はたっぷり使っているので、試食してみますと、わりあい味が濃く、また雑穀中心のためパサパサした感じ。森下さんは「一年つづければ一年、三年つづければ三年寿命が延びる」といっていますが、あなたなら、どうします? (55・5・23 サンケイ)
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10. 日本人の健康増進食事法 欧米食追従は成人病の源 肉や脂肪をとり過ぎ | ||||||||||||||||||||||||||||||||
わが国でも、経済成長による、いわゆる“食生活の改善”とともに、昭和40年ごろから太り過ぎが目立ちだした。そして、動脈硬化、心筋硬ソクも多くなりだした。(これらの病気は、それまでは日本に少なく、欧米に多かったので、欧米特有の病気と考えられていた)これは明らかに、日本人が欧米流の“肉にバターにミルク”を主とした食生活に切り替えた結果である。そして、これら心臓血管病が多くなるにつれて「コレステロールをとるな。脂肪の少ない肉を食え。ミルクをもっと飲め、レタスや果物をもっと…」と言われだした。だが、1925年ごろのドイツの生理学教科書には、「欧米人も、植物性食品は3分の2以上、肉や脂肪の動物性食品は3分の1以下にすべきである」(シエンク・ギュベル「生理学粋」)と既に書かれている。 (杉靖三郎・東京教育大名誉教授=医博)
(56・1・27 山陽) | ||||||||||||||||||||||||||||||||
11. 心筋硬塞にかかって(11) | ||||||||||||||||||||||||||||||||
前回参照 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
友成 左近
原因不明の発熱がなお1ヶ月間断続 (つづく)
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次回参照 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
12. 肺気腫 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
戦時中、毒ガス工場に徴用され、肺を悪くした。34年に胸廓成形術をうけ、14〜5年間は快調がつづいた。5年まえカゼがもとで肺炎になり、その後、毎年肺炎になる。ここ一年来は、僅かに運動しても息苦しくて何もできなくなった。という75才の農家の老人が、冬の初めの寒い日に、みえた。やせてはいるが、血色はわりとよい。食事、便通、ねむりもよい。咳は時に出るが痰はない。レントゲンでみると、右肺は半分しか残っておらず、肺は全体に肺気腫様になっている。肺気腫というのは、肺がいつも空気をいっぱい吸いこんだ状態になっているもので、そのため、十分の空気が吸えないから、ちょっと動いても息苦しくなる。かるい気管支炎があり、抵抗力がよわっているのでカゼをひきやすく、肺炎にもなりやすいわけだ。この冬いちばん恐ろしいのはやはりカゼだ。寒さにならすことや、乾布摩擦なども無駄ではなかろうが、急の間にはあわない。今からでは、寒さにやられないよう気をつけることが一番だ。 外出、ことに人混みのところには行かないこと。マスクをかけ、帰ったら口や鼻のうがいをすること。そして、からだ全体の抵抗力をつけるために、また肺気腫のためにも、何よりもナッパを食べ、青汁をのむことをすすめたい。 「材料さえあれば、しっかりやってごらんなさい。もっとも農薬がかかっていては困るんだが、お宅では?」 「つかってません。ナッパはいろいろつくっています。ケールも、この春まいて大きな葉になっていましたが、おしいことに、5〜6日まえ、嫁がイチゴをうえる所がないといって抜いてしまいました。」 「いや、まったく惜しいことでした。しかし今ならまだしっかりした葉があるでしょう。まず、それを青汁にすることです。そして、残ったケールは植えなおして下さい。強い野菜だから、きっとつきますよ。そして、春になったら播いて(温床があれば今すぐでもよいでしょう)、年中切らさないようつくり、ドンドン飲んで下さい。」 と種子を進呈しておいた。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
13. 青汁で長生き | ||||||||||||||||||||||||||||||||
神戸市 R.N.
赤ん坊の時、肺炎を患って奇蹟的に命を取りとめた私は、ひ弱な子供で育ちました。結婚してからも、乳腺炎、子宮筋腫の手術、腎臓結石、リューマチ、肝炎、甲状腺腫瘍の摘出、五十肩の神経痛、便秘に肩こり、頭痛と体のあちこち手術の傷だらけで、病気の問屋さんみたいです。主人の大らかな愛情の支えが無かったら今まで生きて来られたかどうか分りません。親戚の女医、村田松枝先生が青汁をすすめて下さって主人が飲むようになり、私も夫唱婦随で半信半疑で飲んで見ました。 (58年3月)
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14. 一年は延命できた | ||||||||||||||||||||||||||||||||
熊本市 S.M.
一昨年10月頃より、邑久光明園の患者で(悪性淋巴腫)、青汁(ピロサン)を購入していましたが、去月上旬昇天したとのことを聞きました。死後解剖をされたそうですが、「よくもこれまで生きられた」と、医師達がびっくりされたそうです。また、最初に癌と診断された先生(国立岡山病院)は、「あの患者がまだ生きていたのか」と、驚かれたそうです。青汁は死の3日前まで服用しており、死亡した患者の連れあいは、「青汁のおかげで今日まで生きのびられた」といっていたそうです。以上のことは、1週間ほど前、光明園の婦長に電話しまして、お聞きしたことです。私がこの患者に青汁をすすめた時は、もう、顔色はあお黒く、あのままであったら、おそらく4〜5ヶ月後には駄目ではなかったかと思います。青汁(ピロサン)を一日6包服用して3ヶ月後は、普通の顔色となり、血液検査の結果も非常によくなっていて、光明園の医師もびっくりされたことでした。で、この患者のばあいは一年ほど延命できたのではないかと思われます。 (58・2)
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15. すすめた時に飲んでいたら | ||||||||||||||||||||||||||||||||
仙台市 K.O.
いつも大変お世話さまになっております。先日は、「病気と青汁」の本をお送りいただきましてありがとうございました。お客さま用としてお見せしております。さいきんガンのお客さまが何人か出てきました。私がおすすめしている時に青汁をのんでいれば、こうはならなかったのでは?と思っております。が、ともかく手術の前に顆粒を一日6袋づつ飲むようにおすすめしております。手術後も回復がはやいので、みなさん喜んでおられます。後は2袋づつ飲んでいるそうですが、元気になられ嬉しいです。春になり暖くなったらケールの種をさし上げて、生のを飲むこともすすめております。でも、虫がつくようになると、皆さんダメなんです。そのめんどうがみられないんです。 (58・3)
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16. アレルギーの主人に | ||||||||||||||||||||||||||||||||
東京都 Y.A.
何時もご指導いただきまして有難うございます。主人は59才ですが、このところぜん息がおきて困っております。もともとアレルギー体質で、一年前にはひどいジンマシンが出たこともありました。食生活は私なりに気をつけておりますが、何しろ会社で会食が多く、人事を担当している関係上人とお茶を呑む機会が多いので、悪いとわかっていても100パーセント気をつける訳にはまいりません。ですから家でなるべく気をつける以外はありませんが、あまりうるさく申しますと、おこらせる事になりますので、徐々にやるしかないと思っております。自覚してくれれば助かりますが、でも青汁はのんでくれますので、量をふやしてみます。便秘気味で朝少量しか出なく、会社で2・3回いくと云っております。運動不足もあると思います。お休みの日は朝お散歩したり、庭で体操をしたりしております。私はおかげ様で股関節の痛みもなくなり、大分歩くのも楽になりました。これからもずっと青汁を飲むつもりでいます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
17. こんどは安産 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
横浜市 Y.S.
早いもので、ケール乾燥粉末を飲み始めましてから5年目の春を迎えようとしております。1・5才より飲んでいます長男は、おかげさまで骨太のたくましい身体をしており、根気のある元気いっぱいの子供に成長いたしました。1月末に、待望の次男が誕生いたしました。実は、長男の時はグリーンジュースも知らず、運動不足でひどい難産。二度と子供はほしくないと思ったほどでした。しかし今回は、一日3袋を妊娠中のみ続けましたので、9ヶ月まで体操もできました。体重は7キロしか増加しませんでしたので、本当に身軽に動きまわることができました。10ヶ月目に入ってからは一日6袋をのむよう努めましたが、お産は楽でした。体重は3キロでしたが、母乳の出がよく、発育は大変良好で、皆でよろこんでおります。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
18. 私の玄米食 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
岡山県 K.S.
青汁会員の中には、玄米食をしている人は可成あるようですが、又、色々の理由で中止している人も多いのではないかと思われます。そこでご参考までに私のやり方を紹介します。 こうすることによって前記の1と2が同時に解決されます。なお荒割りした玄米は、高圧釜でなくても普通釜でも炊くことが出来ます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
19. 急性肝炎 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
大阪市 K.M.
大学の卒論のため大変無理して疲れてたが、昭和50年12月29日、先輩より黄疸があると注意され、以後、治療をうけた。嘔吐も正月2日にあった。食欲なく、悪心があった。1月6日入院。いろいろと治療をうけた。点滴注射は毎日。ほかの患者さんと異なる点は青汁を服用してたこと(一週間に、錠化青汁2ビン、グリーンマグマ1ビン)。入院時GOT700。1週間後1200と上昇。その後は1週間で少しづつ下り、2月に入ってどんどん下降。2月末には100となり、3月中旬でだいたい正常値となり、4月下旬退院。その後もGOT、GPTとも正常。毎日青汁服用している。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
20. エリテマトーデス | ||||||||||||||||||||||||||||||||
福井県 S.S.
青汁を一年余り殆んど休まず飲んでいます。お蔭で最近は貧血も少しよくなり、人生に自身のようなものも出て来ました。膠原病の中の「全身性エリテマトーデスとレウマチ」をわずらっていますが、大分元気になり痛みも少なくなり、体もしっかりして来たように思えてよろこんでいます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
21. 質問箱 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
問 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
コラム紹介 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
善き友三つあり。 徒然草
天は人も我も同一に愛し給ふゆえ 我を愛する心を以て人を愛するなり 南洲
青汁一口メモ 大量で水分が多すぎて困るばあいは、粉末を併用、 どろどろに溶かせば、かなりの量がらくにのめる。 道といふ言葉に迷ふこと勿れ 朝夕己が為すわざと知れ 仮の世を仮の世ぢゃとて仇にすな 仮の世ばかり己が世なれば 人心鏡にうつるものならば さぞや姿の醜かるらん 病上り敵と見ても喰ひたがり 川柳
たびたび少しづつ食べればふとる 英俚
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