健康と青汁タイトル小 <1983年1月15日発行 第317号>
 目次




1. アトピー性皮膚炎

     医学博士 遠藤 仁郎 

     妙な名前だが、アトピーというのは、変てこな、わけのわからぬ、といった言葉で、現代医学でもうまく解明できない、へんな病気という意味だそうな。
     ちかごろふえたものらしく、さいきん、相談をうける回数が急にふえた。3〜4才から10才くらいまでのこどもが主だが、なかには20前後のわかものもいる。
     からだ中、頭も顔も手足にも、また首のまわりや胴体にも一面に出て、非常にかゆい。ことに夜臥てあたたまるときひどいので、十分熟睡できない。寒い風にあたるとしのぎよいといっていたこどももあった。
     いぜん、慢性湿疹といったもので、こどもの難治の皮膚病の大部分を占めているという。遺伝関係もあり、ゼンソクやアレルギー性鼻炎のあるものもある。
     要するに、アレルギー性でカブれやすい体質性のもので、専門的にもなかなか手古ずる。よくきく薬もあるにはあるが(ステロイド剤)、効果は一時的にすぎず、やめるとまたすぐ出るといったものだし、おそろしい副作用があるものだけに、むやみにはつかえない。
     結局、体質がかわらねば治らないといわれて途方にくれ、困りはてて青汁に期待をかけて相談に来るといったしだいだ。

    食べものとの関係
     一般的に食べものについては、特別のことはいわれていないようだが、私は、やはり、あやまった食生活との関係がかなり深いもので、青汁を中心とする食改善でよくなると確信している。

    食事の特長
     これらの病人たちの食事で共通していることは、肉やその加工品にかたむき、糖分のとり方の多いこと(菓子をよく食べ、ジュースをよくのみ、味は濃厚)と、便利な出来あい食品、インスタントものをよくつかっていること。
     そして、野菜はきらいで、殆んど食べないというものもあれば、食べるにしてもごく少ないうえ、キウリ、ダイコン、キャベツといったものが主で、青ナッパはほとんど食べていない。
     つまり、いわゆるエンプティ(からっぽ)カロリー食で、カロリー、蛋白質は多すぎるほどだが、それに釣りあわねばならぬミネラル(アルカリことにカルシウム)やビタミンは不足という、はなはだしい偏(不完全)食になっており、そのうえ、有害有毒食品も少なくない、ということだ。

    血のにごり
     こういう食事では血がにごる。
    血の酸性化
     酸性食品が多くてアルカリ食品が少ないから、血はどうしても酸性にかたむいてくる。そのためカルシウムが不足し、それだけでも抵抗力がよわくなり、アレルギー性になる。
     また、ビタミンの不足によってカロリー源(糖質・脂肪・蛋白質)代謝が不完全となり、いろいろ有害な中間産物ができ(血のにごり)、インスタントものなどでき合いの食品(どんな有害有毒物に汚染されているかも知れない)によっても血のにごりをおこすだろうし、直接カブレの原因になるもの(アレルゲン)があるかも知れない。
     なお、こういう食事では便秘がちになり(実際その傾向がある)、そのためにも血がきたなくなるだろう。こうした血のにごりによって、もともとあった素質がしだいに亢じ、ついに発病するようにもなるのだろう。
     また、それ故になかなか治りにくいのでもあろう。
     こう見てくるとこの病気も、なにもかも狂ってしまっている、まちがいだらけの不自然きわまる現代文明生活の申し子といえそうだ。

    対策
     そこで、ともかく、まず食べものの全面的建直し、食の安全化・完全化=自然化をはかるべきだ。

    安全化
     食べものはすべて、安全な自然食品をえらび、生産用薬剤や添加物などに汚染されていたり、そのおそれのあるものをできるだけ除外すること。

    完全化
     栄養のバランスを完全にするため、とくに不足がちなミネラル・ビタミンおよび繊維を供給するため、その最優秀給源である良質ナッパを十分にそえること。
     その他、主食、蛋白食品にもなるべくミネラル・ビタミンにとんだものを多くすべきだ。
     この意味で、目下のところ最適と思われるものはイモ・マメ・ナッパ食であろう。
     すなわち、主食には白米飯や白パンよりはイモ、蛋白食品には肉・魚の切り身よりは大豆もの。そして、良質ナッパを主とする野・山菜・海藻類をうんとそえ、調理は簡単に、味つけはうすく。
     しかも、良質ナッパは、こどもでも少なくとも400〜500グラム。大人では1キロは必要だし、なるべく多くを生食すべきだから、大部分は青汁にする(イモ・マメ・ナッパ・青汁食)。

    嗜好品
     菓子・ジュース類はさけ、ほしければ、農薬汚染のおそれのないクダモノ、あるいはイモ・マメなどにし、飲物は麦茶・草茶にする。
     このようにして、いつも血をきれいにするようつとめていれば、急速な効果は望めないにしても、やがて、しだいに好転し、ついには完治することだろう。
     しかし、何しろ食の根本的建直し、いままでのあやまった栄養観念からぬけ出して、本当に正しい食べ方に徹底するしかないわけであり、かなりの難行といってよいものだから、その実行にあたっては、本人の覚悟はもとより家族全体の理解と協力が絶対条件であることをとくに申しそえておく。」

    (57・7)



2. 陰性の体質

     医学博士 遠藤 仁郎 

     陰性の体質のものには青汁や生野菜はよくない、とよくいわれる。
     陰性の体質とは、一口にいってひ弱いからだ――からだつきは細長く、貧血気味で、顔色はさえず、血圧は低い。元気がなく、疲れやすい。胃や腸は下垂しアトニー性。食はすすまず、食後ながくもたれ、通じは結しがち、といったからだ。昔から、そういうからだには、肉や魚や卵など元気のつく陽性の食べものをとるべきで、野菜など陰性のものはよくない、といわれている。
     そこで、野菜の中でももっとも陰性のナッパ、したがって、そのしぼり汁(青汁)など、とんでもないというわけだ。

     が、私は、少しも差支ない。胃や、反対に、そういうものこそナッパ・青汁は必要だ、とかんがえているし、実際、ナッパを食べ、青汁をのみだすと、はじめて元気が出、疲れなくなり血圧も上ってくる。食はすすみ、便は快通するようになる。
     なぜだろうか。陽性のうまいものがよいというのは、陰性質のものは食欲が悪く、味のよいものでなければ食べられない。食べなければいっそう弱るだろうから、うまいものを少しでも多く食べさせ、元気をつけよう、という配慮から出たことだろう。
     しかし、それでも一向に元気にはなれない。それは、そうした食べものがカロリーや蛋白質は十分、いや多すぎるくらいだが、それらが力になり身になるために必要なミネラル・ビタミンが不足した欠陥食、いわゆるエンプティ(からっぽ)カロリー食であり、それをつづけていれば、血のにごりはいよいよひどくなり、からだ中のあらゆるはたらきが悪化してゆく一方だからだ。

     ところが、まずいけれどもミネラル・ビタミンにとんだナッパ・青汁が加えられると、栄養のバランスがうまくとれ、血のにごりがへり、体調はしだいによくなって来る。
     つまり、肉や魚や卵にしても、それが、からだのためになるには、どうしてもミネラル・ビタミンにとんだナッパがなければ、役にたたないばかりか、かえって害にさえなりかねないからだ。

     また、なぜ陰性の体質になったかをかんがえてみても、よくわかる。
     一つの例をあげよう。先般、そういう若いものをつれて相談にみえた方があったが、両親は二人とも立派な体格なのに、その若ものはやせっぽちで蒼白い顔をした貧弱なからだをしている。
     聞いていみるとこうだった。両親はもと貧農。粗末なものを食べ、せっせと働いていた。それが戦後裕福になるにつれて食べものは贅沢なり、この子の妊娠当時の生活はいぜんとは格段のちがい。
     しかも便利な出来あい食品の消費がふえた。そしてツワりがひどく、乳の出がよくなかったので人工栄養でそだった。離乳食は薬局でもとめてきた。
     その後の食事は肉や魚や卵、ハムだソーセージだといったご馳走づくめ、菓子もジュースもふんだんにあたえた。それに冷房・暖房は完備し、家業を手伝うこともなく勉強に専念、というまことに恵まれた育て方だったそうだ。

     これでは、この子が弱く生れ、ひ弱くそだってしまったのも、不思議ではないではないか。
     この若ものが丈夫になるために必要なことは、まちがっていたこれまでの食べものをなおすことだが、それにはナッパを食べ、青汁をうんとのむことと、一方つとめてからだを動かし、また暑さ寒さにきたえるほかに、もっとよい方法があるだろうか。

     それはともかく、陰性の体質だから陽性の食べものでなければならないのではない。
     要は栄養のバランスをよくすることであり、それにはナッパ・青汁を十分にそえることが何より大切だ、ということを忘れてはならない。まして、これを禁ずるなどもっての外だ。

    (57・4)


3. 真事の伝え

    東京都 G.A. 

     朱子曰く

     「先づ大学を読んで其の規模を定め、
     次に論語を以って其の根本を立、
     孟子に於いて其の発越を観、
     最後は中庸に古人の微妙の処を求む」
     と。夫れ大学は、治国平天下の教書なれば、憂国の土は進んで大学を学ぶべき也。
     大学の道は、明徳を明らかにするに在り。民に親しむに在り。至善に止るに在り。
     止ることを知って后、定まる有り、
     定って后、能く静かなり。
     静かにして后、能く安らかなり。
     安らかにして后能く慮る。
     慮って后、能く得。

     物には本末有り、事には終始有り、
     先後する所を知れば道に近し。
     古の明徳を天下に明らかにせんと欲する者は、先づ其の国を治む。
     其の国を治めんと欲する者は、先づ其の家を斉ふ。
     其の家を斉えんと欲する者は、先づ其の心を正す。
     其の心を正さんと欲する者は、先づ、其の意を誠にす。
     其の意を誠にせんと欲する者は、先づ其の知を致す。
     知を致すは物を格すに在り、
     物を格して后、知に至る。
     知に至って后、意誠なり、
     意誠になりて后、心正しうす。
     心正しうして后、身修る、
     身修って后、家斉う。
     家斉って后、国治まる、
     国治まって后、天下平かなり。

     天子より庶人に至る迄、一に是皆、身を修るを以って本と為す。
     其の本乱れて、末治まる者は否ず。
     其の厚き所の者を薄くし、其の薄き所の者を厚くするは
     未だこれあらざる也。


4. も一人ほしい

     医学博士 遠藤 仁郎 

     いま妊娠5ヶ月。流産しかかって入院。
     いろいろ薬を注射した。出血はおさまっているが、こどもへの影響はどうだろうか。
     先生は、止血剤だけでホルモン剤ではないから大丈夫といわれるが、近所のお婆さんたちは、そんな子はおろした方がよいといわれるのと、もともと神経質なので、とても心配でならない。
     2回目の妊娠で、初めの時はツワリがひどく、あまり丈夫でない。
     そこへこんどは流産というわけだが、こどもはぜひも一人ほしい……との電話。
    薬のこと
     昔とちがい、今では胎児への影響についてはよく知られているから、めったな薬はつかわないし、はっきり心配ないといわれているのだから、その先生の言葉を信用すべきだ、と私は思う。
     むしろ問題は、これからの妊娠をうまくつづけることだろう。
     それに大切なことは、なんといっても食べものだ。

    食べもののまちがい
     ツワリがひどかったのも流産しかかったのも、つまりは平素の食事のまちがいからだ。
     あなたのところは海ちかくだから、どうしても魚が多くて野菜ものが少ないだろう。
     それに、添加物などで有害有毒であるかも知れない加工・貯蔵ものことに出来あいもの、インスタント食品がよくつかわれていたのではないか。
     味つけは濃厚だろうし、菓子やジュースも多かったのではないか。
     そうだと、カロリー・蛋白質ばかりが多くて、それに釣り合わねばならないアルカリ・ミネラル・ビタミン類は不足、という不完全食になっている。
     また有害有毒食品の影響も加わって、血がにごり、からだ中のはたらきが悪くなりツワリがおきやすい。
     また自律神経が過敏になり、子宮は僅かな刺戟にもつよく反応し、流産しやすくもなる。
     そのうえ、神経質だとよけいとそういうことがおきがちだ。

    食の安全化完全化
     まず、食品はなるべく自然の安全なものとし、出来あい食品、インスタントものや加工・保存ものはつとめてさけること。
     そしてバランスのよくとれた完全食にするため、良質ナッパをうんと食べること。

    イモ・マメ・ナッパ・青汁食
     その一つの例としてイモ・マメ・ナッパ食をすすめたい。それは、主食には白米や白パンよりはイモ(ジャガイモ、サツマイモなど)。
     蛋白食品には肉や魚の切り身より小魚・卵・乳、ことに大豆ものに。それに、良質ナッパを主とする野菜・山菜・海藻を十分そえ、調理は簡単、調味はうすく。
     そして、ナッパは少なくとも400〜500グラム以上。
     しかも、なるべく多くを生で。といっても、それはなかなかむつかしいので、すりつぶして汁(青汁)にしてのむ(イモ・マメ・ナッパ・青汁食)。
     あるいは、せめて青汁だけでも一日2合以上のもうというのだ。

    安全良質ナッパ
     ただし、市販の野菜ではダメ。農薬のかかっていないものはないし、不自然な栽培法で質的にも劣っているからだ。
     お宅が農家なら、ぜひ安全良質のナッパをしっかりつくりなさい。
     ケールは年中あるので便利だが、ほかにダイコン、カブ、ミズナ、コマツナ、COなど季節季節の緑色が濃くて、ホウレンソウ、フダンソウ以外のものならなんでもよろしい。
     大切なことは農薬はもとより、化学肥料もつかわない昔流の自然的栽培法によること。
     すなわち、土はなるべくふかくたがやし、堆肥を主とし石灰、油粕、鶏糞など有機質肥料を施す。
     そうすると質のよい丈夫で味のよいナッパができる。それをうんと食べたりのんだりすることだ。
     「そうしましょう。しかし実は横浜に住んでいます。里に帰っている間に流産しかかり、そのまま実家にいるんです。」
     「横浜にはスタンドがあるからそれを利用する。そしても一つ。実家で大根葉の乾燥粉末をつくってもらいなさい。熱湯に30秒〜1分間浸した後陰干し、スリバチかミキサーで粉末にする。これだと大サジ山もり3杯が大凡生の青汁の1合分にあたるから、そのつもりで食べればよい。こうしていれば、これからの妊娠は順調に経過するだろうし、次の妊娠はツワリも流産のおそれもなく、丈夫なこどもをうむことができるから、もう一人という希望もきっとかなえられるだろう。
     また神経質のところもいくらかよくなろう。
     2才のこどもやご主人にもすすめれば、一家こぞっての健康もうけあいというものだ。
    (56・10)


5. 明徳中高等学校で青汁

     高知県須崎市の明徳中・高等学校は、徳・体・知三位一体の人間教育をされている全寮制の学園だが、去る9月28日から、職員65名、生徒685名全員の給食に青汁が加えられることになった。


6. アンケート調査

     高知支部(野村幸正氏)が、高知小学校3年生79名の保護者の協力をえて、直接面接調査したアンケートのうち、


       (1)家庭の食生活、
       (2)学校の栄養教育、
       (3)学校での青汁飲用

     の三項についてのデータは次のようであった。

      1、現在の家庭の食生活について
      1.安心している9
      2.ほぼ安心している50
      3.不安を感じている18
      4.わからない2
      2、学校における栄養教育について
      1.必要だと思う63
      2.必要でないと思う4
      3.わからない12
      3、学校で青汁が飲めるようになった場合
      1.飲ませる51
      2.子供が飲むといえば飲ませる26
      3.飲ませない0
      4.わからない2


      7. ラーメンで肝硬変

         医学博士 遠藤 仁郎 

         9月の青汁教室で聞いた話。
         12才のこどもが肝硬変になった。
         この子はメン類がすきで毎日ラーメンばかり食べていたそうだ。
         自炊している学生や、ともかせぎのサラリーマンなどラーメンをよく利用している人に、肝臓を悪くするものが少なくないことはよく知られているが、こういう稚いこどものばあい、その影響がとくにはなはだしいだろうことは想像にかたくない。
         それにしても、ラーメンその他危険な出来あい食品が、生産高とともに、年少愛好者を増しつつある事実は、まことに寒心すべきことといわねばなるまい。

        (57・9)



      8. ムクミ

         医学博士 遠藤 仁郎 

         ムクミ(腫れ、水腫、浮腫)には、局所性のものと、全身性のものとがある。
         ここでは全身性のものについてかんがえてみよう。

        心臓性のもの
         心臓の力がよわり、血のめぐりが悪くなると、からだの下になる所がむくみ、はれる。
         軽い間は、足の甲や下腿にあらわれ、指でおさえると凹みができる。
         朝方はないか軽く、夕方になるとはっきり出るのが普通。顔はあまりはれない。
         ひどくなると、全身がはれるが、やはり下になる部分につよい。

        腎臓性のもの
         腎臓の病気のばあいは、反対に、まず顔。
         ことに眼のまわりがはれぼったくなる。
         腎炎では比較的かるいがネフローゼではひどく、顔は眼があかないほど腫れ、全身が張りつめた革袋のように腫れ上ることも珍らしくない。

        栄養失調によるもの。
         栄養不足、ことに蛋白質の不足でも、ネフローゼと同じように全身がひどくはれる。
         戦時中や戦後の食糧不足のとき多かった。
         いまでも、重病人や老人などで、食欲がなく、衰弱のはなはだしいものにみられる。
         血の蛋白質が少なくなって、水分が皮下組織の中に洩れ出すため、といわれている。

        貧血によるもの
         貧血のばあいも同じ。

        内分性のもの
         甲状腺のはたらきのおとろえるばあい(粘液水腫)。
         顔や手足その他が腫れぼったくなる。
         ただしこのばあいの腫れは指でおさえてもへこまないのが特長。

        月経前浮腫
         更年期症状の一つとして、生理前に腫れ、生理があらわれるとひく、というのがある。やはり内分泌性。

        ビタミン欠乏性 脚気のはれ(はれ脚気)。ビタミンB1の不足で、糖質の分解が不完全となり、ピルビン酸という中間産物ができ、血管や心臓をいためるため。いぜんはずいぶん多かった。衝心で死ぬことも少なくなかった。
         栄養知識の亢上で殆んどなくなっていたが、さいきんになって、食生活のみだれのため、軽いものはかなりあるようだ。

        偏食性
         餅をよく食べる正月前後や、平素でも糖質(白米飯や糖分)を食べすぎたあと、とくに朝方、顔や手足がはれぼったく感じる程度のムクミ(おさえて凹むほどではないが)は、たいていの人が経験しているだろう。
         これは、糖質からできるブドウ糖が組織にとり入れられるとき、水分がいっしょにとりこまれるからだ(ビタミンB1不足もあずかっているだろう)。

        食塩のとりすぎ
         塩の好きな草食獣に食塩をあたえると、いくらでもなめては水をのみ、ついには全身がはれ死ぬそうだが、われわれでも、食塩と水をとりすぎると、やはり、はれる。暑い夏の畑仕事で、食塩を入れた水ばかりのんでみたことがあるが、夕方、顔がひどくむくんで驚いたことがある。

        原因不明のもの
         原因の全然ない特発性浮腫といったものもある。

        (57・10)


      9. 特発性浮腫

         医学博士 遠藤 仁郎 

         主に中年の女性にみられる浮腫。
         浮腫を原因するビタミン不足(脚気)や心臓、腎臓、血液、内分泌器などに異常のない、まったく原因不明のハレ。
         月経とも関係がない。月経前に出て、月経が終るとともになくなるハレ(月経前浮腫)があるが、これともちがう。
         ハレは、ふつう朝には軽く、夕方につよい。食塩をとりすぎたり、精神的に緊張すると強くなる。
         神経質なものや、指先が冷えたりシビれたりしやすい、神経(自律神経)の不安定なものに多い。
         大切なことは、まず精密検査で特別の原因がないかどうかしらべること。
         療法としては、食塩を制限し、精神安定剤や利尿剤などがつかわれているが、私どもは、これにも緑葉食・青汁を中心とした日常生活の自然化をはかる。すなわち菓子は極力へらし、精製穀(白米飯、白パン)をひかえ、野菜・果物を多くし、調理は簡単に、なるべく多くを生食し味はうすく(食塩も砂糖も少なく)すべきだと考える。


      10. 心筋梗塞にかかって(2)
      前回参照

         友成 左近 

        心筋梗塞というのは
         まず最初に、心筋梗塞というのは、どんな病気かというと、これまで見聞したことや、このたび経験したところでは、概要つぎの通りです。
         まずこれは、心臓の筋肉(略して心筋)に血液を送給している冠状動脈のどこかが塞がって、それからさきの血行がとまって、そこがはたらかなる病気です。従って、塞がった箇所や塞がっていた時間などによって病状や予後がちがいますが、場合によっては、即刻生命にかかわることがあり、また、心筋の一部が死んでしまう(壊死する)という後遺症が起こることがあります。

         私の場合は、比較的もとの方で、太く、従って血液の送給範囲がかなり広いところが塞がったのですが、それが右側であり、そして治療が早かったため、血行がとまっていた時間が短かったので、さしあたりことなきをえたしだいです。(なお、心臓の右側は、静脈を通ってもどってきた血液、すなわち酸素の不足している血液を、肺に送りこむところであり、左側は、肺からもどってきた酸素の充足した血液を、動脈を通して全身に送りだすところです。従って、左側の冠状動脈が塞がり、それも、もとの太いところであり、それに治療がおくれると、即刻生命にかかわるほど重態になるわけです)。

         それでは、冠状動脈が塞がるのは、どういうしだいかというと、ひとつには、この動脈のどこかがひどく硬化して、弾力性が少なくなり、また内経が細くなり、さらに内壁が滑らかでなくなり、そしてある箇所が、なにかがくっついているみたいに、特別狭くなっているからです。
         そしてもうひとつには、血液のなかに大きな血の凝まりができて、これが狭くなっている箇所にひっかかって、血管を塞いでしまうからです。(なお、こういう状態になる原因や、その予防については、あとで詳しくふれることにします)。

         そこで、心筋梗塞が起こると、どんな症状があらわれるかというと、まず初めに、急になんとも耐えがたいほど胸苦しくなり、そして冷や汗が全身に流れるように出てきます。そして間もなく、吐き気がして、実際に吐くようになり、また便意をもよおして、出さねば大小便をもらすようになります。
         そして脈搏が、ひどく乱れて、素人ではとりかねるほどです。そこで、もしこんな症状があらわれたときは、まず寝かせて被服をゆるめて、絶対安静にしたうえ、たとえ深夜であろうと、即刻かかりつけの内科医の往診を求めるか、専門医のいる病院に予め連絡して、救急車をよんで入院することが大切です。もし安静にしなかったり、時間がたったりすると、それだけ病状が悪化して、ことによっては生命にかかわるようになり、そこまでいかなくても、心筋の一部が壊死する、という厄介な障害が残るようになります。

         私の場合、全く同様な症状があらわれたのですが、それは、56年8月6日の夜、就床後ひと眠りした11ごろでした。そしてこれが、これまで度々経験している腸閉塞などと、すっかり様子がちがっているので、最初はひどくトマドいました。が、間もなく、家内ともども、ひょっとしたら、これまで見聞したことのある狭心症か心筋梗塞であるかも知れないと気づいて、家内が早速倉敷中央病院に電話してみました。すると今すぐ消防署の救急車をよんで入院するようにとのことで、そうしたのですが、それが12時を少しすぎたころでした。そして当直医は、この専門医でなかったので、応急の診療をした後、すぐ専門医を呼び出してくれたので、さしあたりことなきをえたしだいです。

         なお、狭心症というのは心筋梗塞によく似た病気ですが、これは、冠状動脈のどこかが、ひどく硬化して狭くなっている(が、心筋梗塞のように、必ずしも血液のなかに大きな凝血ができてはいない)場合に、また、ときに冠状動脈のどこかが、ひどいケイレンを起こしたときに起こる病気です。
         それで狭心症は(心筋梗塞が多くの場合安静にしているときに起こるのとちがって)、平素よりはげしい運動をしたり、急に体を冷やしたりあるいは精神的にひどく興奮したりなどした場合、すなわち全身に血液を多量に送給しなければならなくなった場合に、冠状動脈にひどく狭くなっている箇所があるため、そこからさきに血液が十分送給されなくなったために起こるわけです(心筋梗塞のように血液の送給が全くとまってしまうわけではありません)。
         が、こうした狭心症も、度々くりかえしているうちに、安静にしているときにも起こるようになるのですが、それは、冠状動脈の狭くなっているところが、さらに狭くなってきたからであって、やがては心筋梗塞が起こるようになるおそれがあります。

         いずれにしても、狭心症がおこれば、(心筋梗塞のほどではないが)ひどく胸苦しくなるので、たとえ外出中であっても、即刻その場で被服をゆるめて、ラクな姿勢で安静にすることが大切です。そうすれば、数分後には、おそくも30分以内にはおさまります。
         が、おさまっても、道端その他で、よほどの事情がない限り、そのまま数時間は安静していることが大切です。
         けれども、30分以上たっても発作がおさまらない場合は、心筋梗塞に移行するおそれがあるので、早急に専門医の診察をうけることが大切です。
         また、発作が数分以内におさまった場合でも、ましてやこんな発作でも再度起こった場合はなおさら、日にちをおかず専門医に診てもらって、その指示に従うことが大切です。

        (つづく)


      次回参照

      11. ほとんどの癌は食事パターンの影響を!!

        (ワシントン)
         食事と栄養が癌に及ぼす影響について、これまで行なわれた最大規模の調査から、National Research Council(NRC) のパネルは「ほとんどの主要部位の癌は、食事パターンの影響を受ける」という証拠が増えている、と結論した。

        “リスクを低下できる”
         それによると、全般的な米国式食事を適当に変え、特に脂肪の摂取量を減らしビタミンA、C、Eを含む食物の摂取量を増せば、大腸、胃、乳房、前立腺、皮膚、肺、膀胱の癌になるリスクを低下できると同パネルは断言している。
         カリフォルニア大学(サンジエゴ)生物科学科のClifford Grobstein教授は、「我々の食べるものが、癌になる確率を左右することは、次第に明確になってきている」と述べている。

        緑黄野菜に保護効果
         NRCのパネルが明らかにした所見の主なものは次ぎの通り。

        • ビタミンAやその前駆物質を含む緑黄野菜の保護効果を認めた疫学データが、次第に増えている。
          しかし、その摂取量と肺癌、膀胱癌、喉頭癌が反比例するのは、カロチノイドのためかビタミンAそのもののためか、現在のデータではわからない。
        • ビタミンCの豊富な食物の消費量についての疫学的研究は、このビタミンが癌、特に胃癌と食道癌のリスクを少なくすることを示唆している。
        • ビタミンE(α―トコフェロール)は、アルコルビン酸と同様、in vivoでもin vitroでもニトロソアミンの形成を抑制する。
         また動物実験では、限られたデータではあるが、他の化学物質による腫瘍形成も抑制することが示唆されている。
         パネルは「食事中の線維にヒトの直腸・結腸癌に対する保護効果があるとの証拠は認められない」としている。
         食事中の脂肪と乳房、前立腺、大腸などの癌との関連は、しばしば示されている。
         「脂肪の摂取量が、重量にして食事の5%から20%(カロリーで10%から20%)に増えると、いろいろな組織での腫瘍発生率が高くなる。逆に、低脂肪食を与えた動物では、腫瘍発生率が低い。なお、全体の脂肪摂取量が低いと、飽和脂肪よりも多価不飽和脂肪のほうが、腫瘍形成を促進するようだ。しかし、総摂取量が増すにつれ、そうした差はあまり目立たなくなる」
         
         と報告書は述べている。

        脂肪を減らし野菜を多く
         パネルが示した当面のガイドラインは、

        1. 飽和脂肪と不飽和脂肪を合わせた一日の総摂取量を現在の総カロリーの40%から30%に減らす、
        2. くだもの、野菜、穀類など、特にビタミンCとカロチンの豊富なものを毎日多くとる、
        3. 塩物、塩漬けのピックルス、くん製食品をやめ、アルコールも適度に抑える

         パネルは、ビタミンAとセレンの補給を勧めていない。
         そのほか一部の野菜やくだものに天然に含まれる化学物質にも、保護効果が認められるかもしれない。
         ビタミンEとセレンは、必要量以上だと毒性を生じるとされている。
        (MEdical Tribune 1982.8.2号より)



      12. 気管支過敏症

         医学博士 遠藤 仁郎 

         38才、主婦。7〜8年来、寒さに向うと咳や痰(そう多くはない)が出るようになる。
         慢性気管支炎といわれている。
         今年も、夏の間はよかったが、涼しくなってまた出だした。
         カゼはひきやすい。また時に腕やヒジが痛み(つかい痛み)がある。食はすすみ、便通もねむりもよい。
         ややふとり気味で、血色はよい。肺にも心臓にも特別なことはなさそう。よそでレントゲン検査をしてもらったが異常はなかった。
         血圧はやや高い。(180/90)甘いものが好きで、菓子をよく食べ、ジュースもよくのむ。
         おかずには肉・魚・卵などが多く、野菜は少ない。
         慢性気管支とはいってもこの方のはごく軽いもので、気管支の抵抗力がよわり感じやすくなっているため、僅かな刺戟(寒さ)にたいしても強く反応するという状態、いわば気管支の過敏症といったものらしい。
         それには、空気のよごれ、タバコ(間接でも)などが原因になっているのかも知れないが、むしろ、抵抗力のよわい気管支(カゼひきやすい)というところに問題があるのでないか。
         気管支の抵抗力は、そこを流れている血できまるわけで、血がきれい(正常)であれば強く、同時に反応性はよわく、僅かなことで強い反応をおこすことはない。
         しかし、血がにごっていると抵抗力はよわり、反対に感じは強くなる。ところで、血の性質に影響するもっとも大きいものは食べものだが、この方のばあい、穀・肉・卵・糖と酸性にかたむき、アルカリことにカルシウムやビタミン類の不足した食べ方になっている。
         すなわち、アルカリことにカルシウムの乏しい酸性食品が主で、血液が酸性にかたむき、カルシウムが不足してくる。
         そして、ビタミン不足による血のにごりとともに、気管支は抵抗力がよわめられるとともに過敏になる。
         こでカゼをひきやすくなり、僅かな寒さにたいしてもひどく反応し、咳が出たり痰が出るということになる。
         しかし、この程度の気管支炎であれば、薬はもちろん不要。ノドがイラがゆくて咳が出そうであれば、頚に手をあてていてもなくなるし、湿布をすればなお結構。
         そして一方、気管支の抵抗力をつよめ、感じをしずめるためには、良質安全ナッパをうんと食べ(少なくとも一日500グラム以上)、ビタミンや、アルカリことにカルシウムを十分補給し、菓子やジュースをへらし、味つけをうすくすること。そして、主食や蛋白食品は必要の最低限にとどめ栄養のバランスを正しくすることだ。
         こうしていれば、ただ気管支炎だけでなく、血圧にも、また腕やヒジの痛みなどにもよいだろう。

        (55・9)



      13. 腸ではなく歯

         34才の女性。頑丈な体格。よくふとっており、血色もよい。時々下腹が痛んで下痢する。
         いぜんから腸がよわいんで、癌でもできているんじゃないか、と心配しているとのこと。
         診たところ、これというところもなく、歯もよい。
         しかし、おそろしく早食いだといっている。
         原因は、どうやら、腸ではなくて歯(荒がみの大食)にあるらしい。
         くわしくしらべてはみるが、特別な病気のあるなしにかかわらずゆっくりかんで食べることが肝腎だろう。



      14. 五色支部発足

         兵庫県津名郡五色町(淡路)は県民健康村健康道場のあることで有名だが、このほど、遠藤青汁の会五色支部が結成されることとなり、去る7月30日、町民センターで発会式が行われた。
         会長 上田勇氏 会員 75名



      15. 自然食を実行したい

        宮城県 M.T. 

         若い頃より野菜食を好かなかった食生活がたたってか、中年に入る頃になって、何かと無理がきかなくなり、慢性の気管支炎になり、年中風邪をひいているような状態でおります。
         これではいけないと、自然食品に関心をもち、なるべく自然のものをと心がけているのですが、店頭に並んでいるものは加工品や、合成品、添加物の入ったものばかりで、それに、生野菜にいたっては、虫の食ったものをと望んでも、どこをさがしてもみあたりません。
         ピカピカの綺麗さで、見栄えばかりよくて、かえって気味が悪くて・・・・・・農薬を意識しながら、他に求めようにもないもので、仕方なく食べています。
         それに、なにもかも季節感がなくて、自然な太陽のエネルギーと自然なオゾンを吸収しない温室育ちの果実や、青野菜に不安と不信をいだきながら食している次第です。
         ふとしたきっかけで先生の「青汁の効用」「緑葉食青汁の実際」なる本にやっとやっとめぐりあうことが出来ました。
         8才と6才の子供の為にも、自分で自然食を作って実行したいと切望致しております。
         まず手始めに玄米食を実行しています。つきましては大変恐縮には存じますが、ケールの種か苗を送っていただけないでしょうか。
         あちこち当ってみたのですが、どこにもなく入手出来ません。



      16. 人類に未来?

        東京都 N.T. 

         食品添加物、洗剤、ポリ製品、薬害、水と大気の汚染、原子力発電、農薬・・・。
         自分の力を過信し、科学を万能だと信じ、謙虚さを忘れた人類に未来はあるのかと危機感をますます深めています。
         私も「たまごの会」に参加し、無農薬有機農法による“作り、運び、食べる”自給農場運動に取りくんでいます。
         等、身体の生活を通じ、現在の世の中の姿勢に、異議申し立てをしていきたいと思います。



      17. 仙道生活身につく

        熊本市 T.I. 

         拙子は、十年前より半木食に入り五穀を食べないのは勿論、仙人茶、木の実、果物、生野菜にハコベ、アカザ、スベリヒユ枸杞などの新芽を生野菜類とともに生食することとし痩せてはいますが生来の健康とあわせ、どうやら身について楽しい仙道生活ができるようになりました。



      18. アルゼンチンでひろめたい

        藤原 T.H. 

         去年の年末に帰国し、ちかいうちに再びアルゼンチンにかえる予定ですが、そのさい、ぜひとも先生提唱の青汁の偉効と、さらに、その普及に努めたいと願っています。
         あちらは、動物性蛋白質(牛肉、豚、鶏卵)の過剰摂取により、それが原因でおこる病気が多く、心臓病、動脈硬化、高血圧、糖尿病などの成人病が多く、これらの人たちにすすめたいと思っています。



      19. メンバー・スピーチ

        倉敷市 M.T. 

         喜寿を迎えたL.田中勝が健康について体験談をスピーチ。

         「私の体は、一昨年より昨年のほうが、昨年より今年が健康状態が良くなっている。今までいろいろ病気もしてきたが、現在このように元気でいられるのは、昭和34年倉敷中央病院の遠藤仁郎先生=現、同病院名誉院長=の知遇を得ていらい、先生の教えを忠実に守り緑葉を中心とした食生活を続けてきたからだと思う。
         大切なのは緑葉植物を多く食べることと有毒性ある食品を口に入れないことで、これが私の食生活上の信条である。病気になっても回復は早い。自分の体が年々良い方向へ向っていることを感じるにつけ、人間の健康は年齢には関係ないように思われる。
         今後も皆様と共に、元気いっぱい奉仕活動に邁進していきたい」
         と述べた。(倉敷中央ライオンズクラブ)


      20. カフェイン除去に使う化学薬品に問題

        (ワシントン)
         米国で最も乱用されているとみられるカフェインを、コーヒーから除こうとする動きがあるが、一部の保健関係者はカフェインを除く過程に問題があると懸念している。
         コーヒー豆からカフェインを除くために長年にわたってクロロフォルムとトリクロロエチレンが使われてきたが、両方とも動物実験で癌を生じることが判明した。

         そこでメーカー各社は、食品医薬品局(FDA)がこの目的での使用を認めている塩化メチレンに切り換えた。しかし、今これも発癌物質の可能性があるかもしれないという。
         塩化メチレンに問題のあることを見込んだメーカー側は、過去1年間これに代わるものをいろいろと検討してきた。
         その結果、酢酸メチルに目をつけた。FDAは業界の圧力もあって去る1月、カフェインの除去にこの薬品の使用を許可した。

         酢酸メチルは、ヨーロッパで菓子用香料として使われているが、塩化メチレンよりは安全な物質らしい。
         CSPIは、米国のコーヒー会社が、なぜ化学薬品を使わずにカフェインを除く方法を追及しないのか疑問だとしている。そうした方法のひとつとして水や蒸気を使うやり方がある。しかし今でもこの方法を採用しているメーカーは世界でただひとつ、スイスのCoffex社だけ。しかも同社の製品はもう米国では売られていない。

        (Medical Tribune(日本版)82.8.26号より)



      21. 幸福な老夫婦

        新潟県 Y.W. 

         私は85才ですが、目がねなしで新聞も読みます。
         晴耕雨読で、畑3アールを耕やし、野菜は自家用に余りますので、子供に呉れたり、他人にやっております。
         人々から70才位だと驚かれております。
         みな、先生のおかげです。妻は83才で、二人くらしです。
         80才以上でともに生きていられる幸福を味っております。



      22. 手遅れだといわれた直腸癌が

        岡山県 K.T. 

         52才の主婦ですが、55年1月に直腸癌と診断されただ呆然となり、どうしてよいのかわかりませんでした。
         すぐに岡山大学病院にといわれ、主人につきそわれて行き、即入院となり、手術しました。
         切開したらものすごい子宮外筋腫があり、これも同時摘出と、それはそれは大手術になってしまいましたが、以前から青汁の体験談や効力をお聞きしていたので、青汁で頑張ろうと、青汁が私の心の支えでした。
         青汁のおかげで、先生も驚かれるほど経過がよく、退院も間近かと喜んでいましたが、血清肝炎が出て中々退院出来ず、ついに外科から内科に廻されてしまいました。
         この頃から、友人にきつく進められ、また教えられて、食事を変えてしまい、徹底した青汁食に切り変りました。

         そして、次第に検査もよくなり、やっと退院したのですが、今度は肝臓がよくなったから制癌剤を服用するようにといわれましたが、これを飲むと、すぐに肝臓が悪くなり、薬は何も飲めません。いよいよ青汁より方法がない事を知りました。
         青汁と食事療法しか、私には生きる道はないと思い、親切な知人から東京の田辺先生の御指導を戴いて、青汁顆粒生活を続けています。
         お蔭さまで病気の方の検査もよく、とても元気になり、運動や家事を忙しくやっています。顔の艶もよく、体重の方も中年肥りがなおり、久し振りに会う友人なんか、若くなったといってびっくりされます。
         私の家では家族ぐるみで青汁を愛飲しています。みんな元気です。
         これも先生の御指導と友人のお骨折と大変よろこんでおります。ありがとうございました。



      23. 長年のゼンソクが顆粒で

        札幌市 K.N. 

         昭和54年、私は強度のぜんそくにかかり、毎日せきで苦しみつづけていました。
         あちこちの医者にかかりましたが全然治らず、あれがよい、これがよいと、色々の方にすすめられても、やはり駄目でした。
         最後に宗教にでも・・・・・・と思っていた今年1月、一番寒い北海道まで実兄が青汁顆粒をもって来てくれました。
         食事もきちんとまもり、2ヶ月位たった頃、あのせきが半分になり、今7ヶ月目で咳はゼロになりました。
         もっと早くから飲んでいればと残念でなりません。青汁に感謝しております。
         青汁のおかげで暗い家庭は昔の明るい家庭になってきたのです。
         青汁と東京の田辺さんに心より感謝致して居ります。



      24. 事例報告

        山形県 T.S. 

        1、爪が硬くなった
         27才のOL。父の飲んでいる顆粒を、爪が軟らかいので、自分ものんだら、1週間で硬くなった。
         その後、祖母の入院看病で止めたら、もとのように軟らかくなったので、またのみだした。

        2、胃潰瘍
         胃カイヨウで入院。何とかきりたくないので、薬をのみながら顆粒をのんで、一応退院。
         その後検査をしたら、あまりにもよくなっており、医長先生が不思議がっていた。
         本人は顆粒の効果と分かっていたが、医長先生には知らさずに来た。その後異常ありません。



      25. 心臓神経症

        仙台市 K.O. 

         青汁をのみはじめて8年になりますが、おかげさまで、いぜんから悩んでいた心臓神経症がなおり、一度も発作がおきません。
         この有難い気持は筆ではあらわすことができません。
         先生に長生きをして、世の中の人を助けて下さいますように、毎日、神仏様にお祈りをしております。
         ただ、寒さによわく、10年来の膝の痛みがあり、冬はとくに、青汁が少ないせいもあると思っています。
         膝に灸を二日すえ、一日休みし、痛むときは毎日朝夕二回すえていますが、たいへんらくになります。



      26. カゼひかなくなった

        青森県 E.K. 

         当年59才、妻56才。20才代、脊椎カリエスで2年入院したほかは、これといった病気もなく現在にいたっています。
         5年ほど前からケールの青汁や乾燥青汁の常用で、いぜんのようにカゼなどひかなくなり、それなりの効果があるだろうと思って続けています。



      27. 質問箱


         リンゴといっしょに青汁にすると効力がなくなると聞きましたが。


         効力がなくなってしまうわけではありませんが、リンゴにはビタミンCをこわす成分があるので、折角多いCがへり、勿体ないというのです。



       コラム紹介


        結局「青汁にしくものなし」というのが、
        私の経験上の結論でございます。

        小松 妙子



        辛抱して時の至るを待つ     ヴァーシル
        神の試練には堪えざるべからず  ギリシア諺



        人生はその正に最後の瞬間まで意味を持ち続ける
        フランクル 現代人の病



        友へ
        千葉県安房郡 青木 玲子   

           編物をしながら一人でテレビをみています
           主人は仕事、娘達は勉強です

           子供達の成長につれて
           これからはこんな時間が時々あるのでしょうね

           一人ぐらしのお年寄りは冬の夜長を
           どんな思いですごすのでしょう

           そんなことを考えながら
           思わず涙がこぼれてしまいました
           年のせいでしょうか、もう40歳ですものね

           これからは、もっと自分の為の時間を
           大切にしようと思っています

           健康には気をつけましょうね
           自分の為にも、家族の為にも
           ではまた、ね



        困難な時の努力は誰でもするが
        平穏な時の努力は怠る人が多い







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