<1982年8月15日発行 第312号> | ||||||||||
目次 | ||||||||||
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1. これもナッパ不足 | ||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
福島県の35才の主婦の方から、あらましこういう手紙がきた。 「昭和50年、右腕が重くるしくて上らず、夜になるとジクジク痛む。しかし次の日の夕方までには、ウソのようによくなる、といったことがあり、52年ごろまで、年に2〜3回、右左の腕、足のつけ根、耳の下などに、おこりました。あなたも気づかれているように、野菜ことに良質ナッパの欠乏によるもののようです。 それは、52年の8月ごろから、僅かづつながら青汁をのみ、55年の異常の寒さのためのめなくなるまで、痛みがなかったという事実がハッキリとしめしています。 そして、もう一つの原因は糖分のとりすぎと、穀類にかたよった食事とです。 糖分がすぎ、穀類がすぎると、からだが酸性になり、ものごとに感じやすくなります(アレルギー性)。 もともとアレルギー体質だったというのも、おそらく、ながい間のこういう食事によるものでしょう。 そのために10年も玄米食にされているとのことですが、玄米は白米にくらべれば確かにすぐれています。 たとえば、白米ではこれを完全にするためには3倍のナッパが必要ですが、玄米ではその1/3の同量で足ります。それだけ、玄米の方がよいわけですが、ただ、白米を玄米や胚芽米にかえるだけでは、食べもの全体のバランスをとるには、十分ではありません。 そのうえ、糖分がすぎていればなおさらです。そのため血がにごり、からだ全体の抵抗力をよわめ、神経痛がおこったり、炎症をおこしやすくもなり(炎症体質)、少しからだをつかいすぎると(力仕事をしたり、高い靴でながく歩くなど)、腕や脚がだるくなったり、痛み、あるいは腱鞘炎をおこす、といったことにもなるのです。 また、朝おきたとき手がこわばる(にぎるとキツい感じ)のは、リウマチの一つの症状ということになっていますが、米や砂糖の食べすぎの時にもよくみられることです。 それは、糖分や澱粉がからだの水分をとめるはたらきをもっているからです。野菜には、これに反し、からだの水分を出すはたらきがありますから、これでも野菜不足が関係しているわけです。 そのいずれにしても、結局、野菜ことに良質ナッパの不足がもとになっているのですから、何とかして、毎日十分〜十二分に野菜・山菜・海藻などを、そして良質ナッパは少なくとも500グラム(青汁にして2合)は食べてほしいものです。(多いほどよろしい)ピロサン併用もちろん結構です。但し一袋がだいたい生の青汁の5勺分くらいですから、少なくとも4〜5袋は必要。多いほどよろしいから、一袋ではあまり効果はのぞめないでしょう。 そこで、昔ながらの堆肥、厩肥、石灰、油カス、鶏糞など有機質肥料によって、無化肥、無農薬の安全良質野菜、ことにナッパ類(ケールその他、その土地土地に適したもの)をウンとつくり、それをモリモリ食べることと、冬季にそなえるため、大根葉など乾燥してたくわえておくことをおすすめします。 乾燥するには、熱湯に30秒〜1分間くらいに浸したあと蔭干し、十分乾いたものをすりつぶして粉末にして貯えておく。 この大サジ山盛り3杯が大凡生の青汁の1合分(もとの葉250グラム)に相当します。 昨年のような異常低温はそうむやみにはないでしょうが、一度あったことはまたないともいえません。そなえあれば憂いなしです。あなたの健康のために今年からはぜひ実行されたいと思います。 (56・4)
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2. どっちが美食? | ||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
美食 (56・9)
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3. すばらしいもの | ||||||||||
倉敷市 H.H.
先生の青汁、なんとすばらしいもの、と思っています。心から敬意を表します。大いに頑張って下さい。 | ||||||||||
4. フダンソウ | ||||||||||
ナツチシャともいう。東北、新庄あたりではナツナといい、昔から、あまり食べるなといわれているそうだ。 | ||||||||||
5. 自律神経失調症 | ||||||||||
広島の井深さんの電話。 「昨年の10月(半年まえ)以来、国広さんからケールをもらって、毎日1.5〜2合のんでいる。自律神経失調症で、薬はまだのんでいる(悪い時だけ)が、大変調子がよくなった。 (57・3)
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6. 青汁飲んで健康増進 佐伯町あげて普及運動 | ||||||||||
みんなで青汁を飲んで健康増進を――。 (57年 朝日新聞)
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7. 骨が折れる | ||||||||||
和仁 政子
「健康と青汁」やご著書を読まれたお方にはお奨めしやすいですが、全くはじめてのお方は、おすすめにも骨折です。 | ||||||||||
8. 自然食品どんどん増やして 消費者団体が新工場建設に500万円援助 | ||||||||||
農薬や化学肥料を使わない有機農法で自然の風味を生かし、低温殺菌牛乳を生産している島根県大原郡木次町宇谷、木次乳業(佐藤忠吉社長、18人)工場が、取引先の消費者団体の要望にこたえようと新工場建設を計画したが、資金繰りに苦労。話を聞いた京都の消費者グループが「資金の一部に」と融資を申し出て、このほど新工場の建設が始まった。 (57・5・23 サンケイ)
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9. 主食としてのジャガ芋(二人家族) | ||||||||||
東 S.T.
ジャガ芋大2個位を皮をとり適当の大きさに切り水煮する。よく煮えた所で水分を切り、一度火にかけて水分を蒸発させる。これをかたまりのない様にきれいにつぶし、少しやわらかくするためにサラダ油少々、牛乳も少しづつ加えてまぜ食べやすい程度にする。 | ||||||||||
10. すばらしい効果 | ||||||||||
大阪府 H.K.
骨形成不全症、スモン病、貧血、胃カイヨウ、慢性気管支炎という病弱の身で、毎年冬には、はげしい咳がつづき、何度も肋骨を骨折いたしまして、一昨年より吸入のお世話になっておりました。 (56・4・15)
青汁を始めて1年目を迎えました。毎年、秋から冬中はげしい咳で苦しんでおりましたが、今年はまだ吸入もうけずに過しております。 18年前に、巨大結腸症と腸閉塞のと、再度の開腹手術のあと、下痢、便秘をくりかえし、腹痛もたびたびありましたが、昨年夏いらい、すっかり治りました。 7年まえから、骨の病気が原因で(造血機能低下)貧血がひどく、鉄剤を服用しておりましたが、昨年春ごろから、検査の結果、数値がよくなり、再発もなく、人さまから顔色がよくなった、といわれるようになりました。 足の冷感もなくなり、毎冬悩んでいたシモヤケもできなくなりました。 青汁の効果がいかにすばらしいものかと、毎日感謝いたしております。遠藤先生、宮本先生ありがとうございました。今後もつづけさせていただきます。 (57・1・18)
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11. 20年も悩んだ日光カブレ | ||||||||||
名古屋市 K.T.
今年の3月ごろから、知人のすすめで青汁を飲用しております。 (56・9・14)
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12. 肝炎よくなる | ||||||||||
秋田市 M.S.
N氏(57才)は、56年9月遠藤先生の講演から、毎日、顆粒を1袋〜3袋ずつ飲み、アルコール性肝炎(120)が現在はほぼ正常(40)になった。 | ||||||||||
13. 実行してほしい | ||||||||||
在 H.H.
「なんでも青汁」のご本お送り下さり誠にありがとうございました。 | ||||||||||
14. 拝みに行きたいくらい | ||||||||||
直方市 R.M.
青汁のよさを西日本新聞が掲載してくれました。老令保障新聞にも掲載してくれました。先生のおかげで身体がぐんぐん強くなりました。拝みに行きたいくらい、尊敬しております。 | ||||||||||
15. 質問箱 | ||||||||||
問 | ||||||||||
コラム紹介 | ||||||||||
養生は平生の用心にして 三浦梅園 養生訓
青汁は薬ではなくて食べもの、 食べもののまちがいをなおすために なくてはならない食べもの 改むるに遅すぎるということなし(英諺) 改むるに老いすぎることなく学ぶに晩すぎることなし(古諺) 過ちて改めざる是を過という(論語) 過ちて改むるに憚る勿れ(論語) 若草や命の糧の青の汁 西涯
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