<1981年9月15日発行 第301号> | ||||||||||
目次 | ||||||||||
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1. エンプティ・カロリー(からっぽのカロリー) | ||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
アメリカでは、高等学校あたりで、エンプティ・カロリー(empty calory)を摂るな、とおしえているそうだ。(前号広兼さんの記事参照)。不完全食をとるなということで、私どもにとっては、いまさらあれこれいうほどのことではないのだが、エンプティという表現がおもしろいので、すこし考えてみよう。 蛋白食品 牛肉、鶏肉、サバ、イカともに蛋白質は多いが、ミネラルは殆んどなく、ビタミンも少ない。そして、からっぽの度合は牛や鶏の方がややつよいようだ。 それらにたいし、鶏卵、ことに牛乳は、ずっとすき間が少なく、よい食品だということがわかる。 調味料 カロリーの多いものは砂糖と脂肪類だが、砂糖も植物油(マーガリンも)は全くからっぽのカロリー。まさにエンプティ・カロリー食品の代表。 嗜好品
もなかとショートケーキを出したが、殆んどカロリーばかり。ミネラルもビタミンもないか、ごく僅か。 ジュース(粉末) 完全にからっぽ。ミカンジュースもCが僅かあるだけ。酒もからっぽ。 (つづく)
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次回参照 | ||||||||||
2. 健康相談室 ナッパ欠乏症 | ||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
北海道の47才の方からながい間のご病気、まことにお気の毒です。指圧の先生のいわれるとおり、老化現象というところでしょうが、原因は食べもののまちがいにあると思います。若い時から魚や肉にかたよった食事であったこと。リトマス試験紙が青くならないことからわかるように、からだがすっかり酸性になっていること、つまり、アルカリ性の野菜くだものの不足していること。肌につやがないのは、良質ナッパの不足していること、をしめしています。いうならばナッパ欠乏症で、野菜類とくに良質ナッパ類が少ないために血がにごってしまっており、からだ中のはたらきが悪くなっている――たとえば、潤滑油のきれた機械の、運転はうまくゆかず、すりへりは甚しいようなもので、決して、ただ無理につかったためだけではありません。 ですから、食べものを全面的に改めないかぎり、根本的に治すことはむつかしいでしょう。 ともかく、まず、良質ナッパを主とする野菜・山菜・海草などをうんと食べ、青汁にもしてのむ。それも少なくとも一日4合(もとのナッパ1キロ)以上。そして、主食はそちら名産のジャガイモ、アズキなど。魚や肉の代りには大豆ものを主にすること。調理は簡単に。味つけはうすく。酒・タバコは勿論間食の菓子・ジュースもやめ、くだものにすること。 こうして、血がきれいになれば、からだ中のすべてのはたらきが回復し、体調はよくなり、若さもよみがえり、はつらつとした楽しい毎日がもどってくることうけあいです。なまやさしいことではないでしょうが、愛する妻子のためにも、ひとつ大いにがんばってほしいものです。 (55・10)
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3. 青汁の体験談 | ||||||||||
山形県 Y.S.
私達(妻)二人は青汁を飲みはじめてから、20余年になります。 ケールは4月頃左記の様にして作る。 | ||||||||||
4. 宝のもちくされ | ||||||||||
「高血圧で、2年来薬をのんでおり、食事にもいろいろ気をつけていますが、どうも、メマイと頭の重いのがとれず、すっきりしません」 (55・4)
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5. 世界一の長寿国 | ||||||||||
わが国は世界一の長寿国といわれているが、これは貧しい生活にたえてきた明治、大正の頑健なからだと、さいきんの医学のめざましい進歩のおかげと思われるが、はやくも成人病のきざし、健康力・生命力にかげりがさしかけている現在の若もの、さらにこどもたちの時代まで、はたしてこの状態がつづくだろうか。 | ||||||||||
6. 食べもののまちがい | ||||||||||
食べもののまちがいの影響をうけやすいのは病人と老人であることはいうまでもないが、もっとも気がかりなのは、これから生れる児や、いまそだちざかりのこどもたちだ。 | ||||||||||
7. くちびるの色 | ||||||||||
食べものが間違っていると、ことに良質ナッパが不足していると、肌の色がさえず、にごってみえ、艶がない。もっとはっきりするのは唇で、いかにも毒気ありそうにドス黒い色をしている。ともに、血のにごりのせいだ、とむかしの人はおしえている。 | ||||||||||
8. ピロサンで白内障よくなる | ||||||||||
和歌山県 T.S.
治す術もない、進行を止める術もない老人性白内障が、ピロサン服用約1ヶ月位で、元の視力をとり戻すことが出来ました。 (医師)
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9. 入院までした便秘 | ||||||||||
青汁の木村さんの奥さんの母堂は、平素から少々くらい(5勺程度)はのんでいたのだそうだが、便秘がちだった。それが亢じて入院。薬をのんでも、浣腸してもらっても一向ききめがなく、困りはてていた。知人に、癌で便秘のため苦しんでいる人があるのと、病院でポリープか何か出来ているのでは、などといわれたので、ひどく心配していた。 (55・9)
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10. 余慶をうける | ||||||||||
兵庫県 Y.Y.
津名の保健所長山口英雄殿の紹介で、青汁のこと、近頃になって、医者よりも、薬よりも、何の害もなく、各種の病やら、健康の道と、まわりより盛りあがって、苗や種子の求めが、あちこちあらわれまして、びっくりしています。樫本実氏の、各地からの講演依頼も次々にひろがっていっています。嬉しいことばをきき、本当に余慶をうけています。 (老人会長)
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11. 咳・痰がとれた | ||||||||||
福岡県 K.T.
30才の女性です。昨年12月に粟粒結核にかかりました。 | ||||||||||
12. 救いの本 | ||||||||||
和歌山県 S.Y.
現在、医学の衰頽をみる時、先生のような方が、このような本をお出しいただくことは、まさしく救いであり、聖書にもまさる思いで拝読いたしております(現在手持ちの本は「青汁は効く」、「青汁と健康」です)。なおこのうえ、先生のお書きになった本がほしくお願い申上げる次第です。何分よろしく。 | ||||||||||
13. 村ぐるみ栄養改善 「三白追放」など22年間の活動実る | ||||||||||
村ぐるみで、病気になるまい運動のひとつとして、栄養改善運動を推進している岡山県真庭郡八束村栄養改善協議会、原章児(はら・あきこ)会長の、22年間の活動が実り、このほど岡山市で開催された「52年度全国栄養教室修了者(食生活改善推進員)団体リーダー中央研修会」の席上、同会長に晴れの“南喜一賞”が贈られた。 (52・12・6 サンケイ)
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14. のまないきまへん | ||||||||||
泉大津の新羅さんのお話。 | ||||||||||
15. 質問箱 | ||||||||||
問 | ||||||||||
コラム紹介 | ||||||||||
それ軽諾は必ず信すくなく、 老子
我が命は我に在り、天に在らず。 但だ、愚人、此道、生命の要たるを知る能はず、 百病風邪を致す者、皆、意を恣にし、情を極め、 自惜を知らざるに由る所以なり。 故に生を損するなり。 世人、耆寿を終らず夭殺多きは、 皆、自ら愛惜せざるに由る。 古今医統
悪草は速に生長す 古諺
病気でも怪我でも、 からだは懸命になおそうとしているのだから、 邪魔さえしなければなおるほどのものはひとりでになおってゆく | ||||||||||
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