健康と青汁タイトル小 <1981年1月15日発行 第293号>
 目次




1. 健康相談室 胃の早期癌

     医学博士 遠藤 仁郎 

     34才の会社員。胃潰瘍の1クール後のレントゲン検査で、まだ少し傷が残っていた。
     2回目のクールを終って胃鏡検査をうけたら、潰瘍はきれいに治っていたが、タダレ(糜爛)があり、その数ヶ所を試験的にとってしらべたところ、一部に早期癌の変化がみつかった、とのことだが、どうすべきかとの相談。

     ○ 

     早期癌だと、手術で完全に治るといわれているから、できるだけ早く手術すべきだ。
     しかし、癌ができるのも、つまりは、からだの条件しだい。発癌因子と、それに抵抗するからだの防衛因子との力関係によるもので、防衛力・抵抗力(健康力・生命力)さえ十分強ければ、そうむやみに、なる筈はない。
     だから、まだ年が若いのに癌が出かかっているということは、そこになにがしかの欠陥があり、癌になりやすいからだになっている(癌素質)証拠だ。
     そして、手術がうまくいったとしても、うっかりしていると、いつまた発生しないがものでもないことをしめすもの、といってよかろう。

     さて、癌の素質には、生れつきということもないではないが、主として、日常生活のあやまりによるものが多いようだ。
     そこで、胃癌にもっとも関係のふかい食べものについてかんがえてみよう。

    一般習慣食 いま一般に、白米飯や白パンに、肉・魚・卵・乳製品などのうまいおかずをそえて、腹いっぱいたべ、菓子やジュース・酒類の消費も多い。
     この食事では、
    1. 栄養のバランスがみだれ、熱量・蛋白質は多すぎ、ミネラル・ビタミン類は少なすぎるという不完全食になっており、ために代謝の不調、ひいて血のにごりをまねき、健康力・生命力(抵抗力・回復力)をよわめていること。
    2. 食品自体、不自然な生産方法によって劣質化し、有害化していること。また、危険な添加物に汚染された貯蔵食品、既成食品、インスタントものが激増していること。そして、それらの中には、発癌性のあるものも少なくないこと。
    3. 荒がみの大食、雑多な調味料、アルコール、タバコその他強烈な刺戟物などによって、胃はいつも酷使され、その健康力・生命力をよわめていること。
     などいったあやまりがあり、これら、あまりにも不自然・不合理な食習が、直接・間接に胃癌の原因になっているとかんがえられる。
    食の自然化 そこで大切なことは、
    1. 発癌性のあるものや、発癌をすすめるようなものを極力さけることと
    2. 健康力・生命力を強化するため、栄養のバランスを完全にし、血のにごりをなくすること。すなわち、食の安全化と完全化(自然化)をはかること。
    3. そして、胃を愛護し、直接その健康力・生命力を強化すること。
    食の安全化 すべて、食品は安全な自然食品をえらび、有害な農・蓄・水産用薬剤や添加物で汚染されたもの、そのおそれのある貯蔵食品・加工食品、既成・インスタントものなど、つとめてさけること。
     主食の米は胃癌との関係がいわれているので、なるべくへらすこと。そして、パン、メン類、あるいは雑穀類とし、イモはさらによい。肉類は牛・豚・鶏・養殖魚介類にしても、飼料や肥肉剤に問題があり(卵・乳また同じ)、塩蔵品、燻製品その他の加工品には発癌性のある物も少なくない。
     安全水域の魚介類安全養鶏の卵・肉、山羊乳・大豆ものが安全であろう(もっとも豆腐には問題がなくもないが)。
    食の完全化 栄養のバランスを完全にするためには、食べ過ぎている主食、蛋白食品を必要の最小限にとどめ、良質ナッパを十分(主食・蛋白食品の2〜3倍)そえ、なるべく多くを生食し、青汁にもする。
     それは、栄養的に完全にし、血のにごりをのぞくためだけでなく、良質ナッパに多いカルシウム(その他のミネラル)やビタミンA・C・Bなどに抗癌性がいわれ、なお、未知の抗癌作用因子があるらしいこと。
     その繊維には、発癌物質を吸着する作用があること、また、便通をよくして、腸管内で生ずる発癌物質をへらすなど、発癌防止にとって有利な点が少なくないからだ。
     もちろん、このナッパは農薬に汚染されていない安全なものでなければならないし、化学肥料依存の不健康農法ではなく、堆肥、厩肥、石灰、鶏糞、油粕、魚粉など有機質肥料による健康(自然)農法によったものでなければならない。
    調理 なお、調理はなるべく簡単に。自然のままか、自然にちかいかたちで食べること。(加工度が高度になるだけミネラル・ビタミン・繊維が失われる。)
     また、発癌性を生ずるおそれのある調理法(焙焼、フライなど)はさけ、フライ油の使用回数を少なくすること(回数を重ねるだけ発癌性をます)。
    調味 調味はうすく。塩分は胃癌を原因するといわれているし、糖分は栄養のバランスをみだす。
     また脂肪には腸内分解で発癌性のものができる可能性があるらしい。
     ダシは、化学調味料はさけ、安全な自然物にする。(椎茸、コンブなどには抗癌効果がある)。
    嗜好品にも注意
    タバコ発癌性、発癌促進性がある。厳禁。
    発癌をすすめる。禁酒。または、せめて節酒。
    菓子栄養バランスをこわすほか、添加物が問題。
    ジュース類また同じ。
    コーラ疑問の多いもの。
    コーヒー発癌性もいわれている。
    農薬汚染が気になる。安全な草茶、豆茶の方が無難。
    クダモノ農薬汚染のないもの。
    乾果添加物に注意。
    胃の愛護 胃を健康にし、健康力・生命力を強めるため。よくかんで、ひかえめに食べ、胃の負担をかるくし、いつも十分の余力を残すよう心がけること。なお間食はひかえ、夜食はさけること。
    その他 便通、睡眠をよくし、適度の運動、活動と休養、心の安定など、一般健康法に注意すべきこと。また、いうまでもない。
    緑葉食・青汁 要するに、癌の再発を防ぐにも、緑葉食・青汁、イモ・マメ・ナッパ・青汁食を中心とした正しい日常生活、正しい養生が大切であり、その中心になるものは青汁。
     せめて1日4合(もとのナッパ1キロ)以上はのむべきで、5合でも、6合でも、いや、もっと多ければなおよい。
     事実、このようにして、手術時すでに転位があり、再発はとうていさけられまい、といわれた胃癌や子宮癌でさえ、術後数〜10年以上、元気にしている実例が少なくない。
     早期癌だから、手術さえしたらそれでよい、もう絶対大丈夫と、手放しで安心せず、発癌性のあるものはできるだけ遠ざけ、一方、全身ならびに胃の健康力・生命力を強化するようつとむべきであり、せめて青汁だけでもしっかりのんでほしい。
    (55・6)



2. 多発性骨髄腫

     医学博士 遠藤 仁郎 

     主人が、胸や背中に痛みを訴えるようになったので、精密検査をうけたところ、多発性骨髄腫とわかり、入院しているが、おそらく半年か1年だろうといわれている。
     青汁をやってみたいが、との相談。

     ○ 

     この病気は癌性のもので、ほかの癌と同様、癌原物質と体力(健康力・生命力)とのバランスのみだれが根本の原因とかんがえられる。
     しかし、このご主人は、タバコは吸わず、酒も甘味も少々、というところで、あまり不養生はされていないようだ。
     しかし、ながく役人をしていられ、退職後もつき合いの多い仕事をしていられたというから、あるいは、肉食にかたむいた食がすぎていたのではなかろうか。
     けれども、いまさら、そういう詮策をしてもはじまらない。
     今としては、病気そのものにたいしても、また、いずれ強力な療法(放射線であれ薬剤であれ)がおこなわれているのだろうから、それにたいしても、十分たえられるだけの体力(抵抗力・回復力)を維持・強化することいがいに方法はない。
     そのためには、ためによくないことは極力へらし、ためによいことはできるだけふやすことだ。
     すなわち、タバコ、酒、菓子やジュース類はもちろん、すべての有害有毒あるいはそのおそれのある食品(既成食品・インスタント食品など)は極力さけ、青汁を中心とする安全・完全食(緑葉食・青汁、イモ・マメ・ナッパ・青汁食)に徹底することだ。
     そしてナッパは、少なくとも1日1キロ(青汁にして4合)以上、多いほどよい。また調理は簡単に、味つけはうすくすること。
     もっとも、食欲しだいで、もし、このようにして、食欲がおちたり、体力がおとろえるようであれば、一方、なるべく嗜好にあったいわゆる滋養食をとり、青汁だけは十分、いや十二分にのむ。
     また、青汁の分量が多すぎて食事に差しつかえるようなら、てきぎ乾燥粉末を利用するなどの工夫をしながら、ともかく熱心に、根気よくつづけてみるべきだ、と私は思う。
    (54・12)



3. なんでも青汁
前回参照

     医学博士 遠藤 仁郎 


     健康になるためにも、また、病気(それがどんな病気であろうと)を治すためにも、私は、いつも、同じように、ナッパ・青汁食をすすめる。
     そのわけはこうだ。

    もとは自分にある
     病気はいろいろあるが、バイ菌、ビールス、寄生虫の感染など、外に原因のある(外因性)病気のばあいでも、からだの方に受入れ態勢がなければ発病するものではない。
     まして、そういう原因のない、内因生の病気のばあいは、いうまでもない。
     けっきょく、病気がなんであろうと、すべて、からだに、病気しやすい下地、素地(素質、罹病素因)があって、はじめておこるものだ。

    素質
     そういう下地なり素質なりは、どうしてできるのか。
     一つには、生れながらの性質ということもあろう。
     けれども、生後の日常生活のあいだのまちがい、中でも、食べもののまちがいによって招かれるところが少なくない。

    一般習慣食
     現在の一般習慣食には、栄養のバランスのみだれという、完全性の問題と、食品そのものの劣質化、および有害有毒化という、質的の、ことに安全性の問題とがある。

    バランスのみだれ
     むしろとりすぎているカロリーや蛋白質にたいし、それらが体内でうまく処理(代謝)されるために必要なミネラル(アルカリ・カルシウムその他)やビタミンが甚しく不足、というバランスのみだれ。ために、代謝の不完全、ひいて、血のにごりを生じ、体諸機能の不調をまねき、体力・抵抗力(防衛能)・回復力(治癒能)、すなわち健康力(生命力)をそがれ、不健康となり、病気しやすく、治りにくくもなっている。
     つまり、病気の素地、素質ができあがるわけだが、それは、精製穀(白米飯・白パン)、肉(獣鳥魚介)類、卵や乳製品、砂糖や脂肪、アルコールなどの贅美食ばかり多く食べ、野菜類、ことに良質ナッパのとり方があまりに少なすぎるところに由来している。
     だから、良質ナッパをうんととって、不足しているミネラル・ビタミンを補い、栄養のバランスを完全にして、血のにごりをへらそう、なくしよう。
     そうすれば、食べもののまちがいから来ている体調のくずれがなくなり、体力・抵抗力(防衛能)・回復力(治癒能)・健康力(生命力)が回復し、もりあがってくる。
     そして、健康になり、病気の下地(素質)がへり、あるいは、なくなり、病気しにくくなり、治りもよくなるだろう。
     なお、ナッパには、まだ科学的に十分解明されていない、しかも、重要な意味をもった成分(未知因子)もあるらしいことが、経験上知られている。
     そこで、健康になるためにも、また、どんな病気のばあいにも、ともかく、うんとナッパを食べよう(多ければ多いほどよい)。
     またなるべく多くを生で食べよう。
     しかし、大量のナッパを生で食べることは、なかなか容易ではないので、青汁にして飲もう、ということになるわけだ。
     もちろん、そのナッパは質のよいものでなければならないし、安全なものでなければならない。
     しかし、よくいわれているように、何病には何の青汁でなければ、ということはない。
     それは、青汁の目的が、特別の薬効をもとめているのではなく、代謝を完全にして、にごっている血をきれいにしようというのだから、良質で安全なナッパからつくったものでさえあれば、どんな場合にも利用することができるからだ。
     なお、ナッパ・青汁の効果をたかめるには、一般食品の劣質化や有害有毒化にも十分注意をはらい、問題のあるような食品はつとめてさけ、なるべく良質安全なものをえらぶこと。
     また、便通、睡眠をよくし、適度の運動、鍛錬、心の安定など、日常生活の合理化、すなわち、正しい養生法をまもること(いずれも血のにごりをへらす)も大切だ。

    (55・6)



4. 健康相談室 胃癌の再発

     医学博士 遠藤 仁郎 

     43才の主人のことですが、2年まえ胃潰瘍の手術をしました。
     実際は癌になっていたそうです。一時よくなっていましたが、さいきん調子がおかしいので、もとの外科に入院しています。
     病院では何もいわれず、点滴注射などうけています。食欲がなく、しだいにやせ、弱って来るので心配しています。
     青汁がよいときいたものですからと相談にみえた。

     ○ 

     おそらく再発でしょう。術後すぐから青汁食を熱心にやって10年以上も元気でいる例は少なくありません。
     けれども、再発してしまったばあい、しかも食事が進まず、体力がおとろえかけているという状態では、ちょっと無理であり、効果も望みにくいでしょう。
     何分にも青汁はうまくないものですし、少々の分量ではダメで、少なくとも1日4合(もとのナッパ1キロ)以上5合でも6合でも、多いほどよいというものですから、そのため、いよいよ食欲が悪くなり、かえって体力をそこなうことにもなりかねないからです。
     もっとも、なかった食欲が出てくることもあり、このままでは、もうながくはなかろうといわれていたのが、青汁をのみだして食がすすむようになり、ぐんぐんもちなおし、すっかり元気をとりもどしたという奇績のような効果のあった例もないではありません。
     ですから、ともかく慎重に経過をみながらのんでみられることです。少しづつからはじめ、しだいにふやし、のめるだけのむ。
     そして、食欲が出てくるようなら儲けものです。なお、他の食べものにも十分気をつけ、できるだけ安全良質のものをえらび、農薬その他生産用薬剤や添加物などに汚染されたもの、ことに既製食品・インスタントものは、つとめてさけること。
     それは、それらの中には発癌性のあるもの、あるいは重要臓器をおかして間接的に発癌をたすけることになるかも知れないからです。
     つまり、青汁を中心とした自然食に徹することが大切です。
     どうせダメなら、むつかしいことはいわず、何でもうまいもの、好きなものを食べさせればよいではないか、ともいわれます。
     これにもたしかに一理はあります。けれども、そういうものには、えてしてタメによくないものが多いのです。
     タバコも同じです。人生のたのしみをとりあげてしまうことになるので、残酷のようではありますが、これも病気をなおすためです。
     ほかにこれというよい方法がないとすれば、そうでもしてみるほかありませんし、やってもみずに、いずれだめだろうからとあきらめてしまうべきでもありませんから、あくまで希望を捨てず奇績を念じ祈りながら、ともかく熱心にやってみる。
     少しでも好転の兆がみられるなら、いっそう徹底する。
     もし効果が出なければ、そのとき断念するというのがとるべき途ではないでしょうか。
    (55・9)



5. 背中が冷える

     医学博士 遠藤 仁郎 

     70才、農家の婆ちゃん。2〜3ヶ月まえから背中が冷える。懐炉を入れると気持がよい。
     整形へ行ってみたが、何ともないといわれた。よくふとっており、肌の色が少しにごっている。
     肩から背中にかけてコッており、圧えると気持ちがよい。
     血圧は170/80。尿にウロビリノーゲン反応が出ているが、これは、3〜4日に1回という便秘のせいだろう。
     食事は、毎食白米飯1杯。白身の魚少々。野菜はよく食べるといっているが、飯の量より少ないていどで、菓子は好きだが、ひかえるようにしている。

     ○ 

     背中が冷えるのは、食べものがかたよっているからだ。便秘するのも、血圧が高いのもそのためだ。
     つまり、飯や魚や糖分にくらべて野菜ことにナッパ類が少なすぎるので、血がにごり、ねばってきて、血のめぐりが悪くなっているためだ。
     ぬくめたり叩くと、血のめぐりがよくなって冷え方が軽うなる。しかし、これは一時的の間にあわせ。本当になおすためには、どうしても食べものをかえて、血のにごり、ねばりをとらねばならない。
     それには、ともかくナッパをしっかり食べることだ。
     また、通じをよくするためにはカス(繊維)の多いものがよいから、白米飯よりは玄米か麦飯、豆、芋飯にし、おかずには、ナッパを主とするいろいろな野菜、山菜、海草をそえる。
     血のめぐりをよくするためには、温めたり叩くほかせいぜい肩や背中を動かす体操をすること。
     そのようにしていると、血がしだいにきれいになり、ねばりがとれ、血のめぐりがよくなってくるにつれて、コリがとれ、冷えることもなくなる。
    (54・11)



6. たちくらみと口臭

     医学博士 遠藤 仁郎 

     34才の主婦。たちくらみと口臭を気にして来院。
     内臓に特別のところはない。血色、つやともによい。血圧は130/80で正常。
     ただ、歯がひどく悪く、奥歯のほとんどが金属冠をかぶせてある。
     便通はよく、ガスの臭もそう悪くはない。食はすすみ、魚が好き。野菜もよく食べる。
     甘いものはとくに好きで、菓子をよく食べ、ジュースをよくのむ。味つけの砂糖もよくつかう。
     歯の悪いのはそのためだろう。たちくらみも、おそらく食べもののせいだと思われるので、糖分をへらすこと(菓子、ジュース、味つけ)と、良質ナッパをうんと食べることをすすめ、こう説明した。
     主食や魚、それに糖分がすぎると、アルカリことにカルシウムが不足し、神経が不安定になり、感じやすくなるので、たちくらみがちになる。
     アルカリを補うには、どんな野菜・くだものでもよいが、カルシウムの多いものは良質ナッパ(ホウレンソウ、フダンソウ以外の緑の濃いもの)しかないから、それを十分にとること。
     そうすると、神経がおちついてきて、たちくらみしなくなる。
     また、緑色の濃いナッパをしっかり食べると、口臭がへり、なくなる。それは、葉緑素の脱臭作用のためでもあろう。
     口臭を防ぐために、葉緑素入りのハミガキがあることは、よく知られているとおりだ。
     また、ナッパは葉緑素のほかにミネラル・ビタミンにとんでおり、栄養のバランスがよくなるから、血がきれいになること。
     また、繊維が多くて便通がよくなるから、便やカスの臭がへるとともに、口中がいかにも爽かになり、臭もへってくる。
     ほかに原因があるかも知れないが、ともかく当分これを実行してみてほしい。
     ただし、少々のナッパではダメ。少なくとも1日500グラム(青汁にして2合)以上。多いほどよろしい。

    (55・6)



7. 見直そう食物繊維 大腸ガン予防に効果
  来日の英・バーキット博士に聞く

     食物繊維を見直そう。繊維分を多く食べるアフリカのウガンダでは大腸ガンによる死者は少なく、年々繊維分の摂取が減っているイギリスやアメリカ、そして日本などの先進国ではふえている。
     このほど、その研究をまとめたイギリスのデニス・バーキット博士が来日しましたので、食物繊維と大腸ガンの関係や望ましい食生活について、お聞きしました。

    なぜ先進国にはガン患者が多い
     バーキット博士は、英国ダブリン大学医学部出身の外科医、1946年から約20年間、アフリカの奥地で医療活動にあたり、アフリカリンパ腫、いわゆるバーキット腫瘍の治療につくして、病名にその名を残しているガンの専門医でもあります。
     バーキット博士の話ですと、食物繊維とのかかわりあいは1966年アフリカから故郷のイギリスに帰国、イギリスの病院でたくさんの人が、アフリカでは見られなかった病気で入院している現実を目の前にしたとき。
     それまでのアフリカでの経験や世界を一周した船医のアドバイスから、食物繊維を取り除いた食事をしている国民ほど、アフリカにはほとんどない病気、たとえば心臓病、胆石、大腸ガン、糖尿病、静脈瘤、便秘、肥満などが多いことに気づいて、食物繊維の研究に着手したのだそうです。

    食物繊維の研究
     博士は現在、ロンドンにある聖トーマス病院の上級研究員として活躍していますが、今回の来日は、食物繊維の研究に関するもので、日本学術振興会の正式招待教授として、霞が関のプレスセンターで開かれた「食物繊維シンポジウム」で講演したほか、東大、京大などでも講演しました。
     さて、大腸ガンとの関連について博士は、

    「この問題はもっとも専門とするだけに慎重に答えなければなりませんが、食物繊維には大腸ガンを防ぐ効果が確かにあるということはいえるでしょう。
     一つの理由は、腸内を通って排せつされる食物の中に発ガン物質が存在したり、生成されたりすると考えた場合、その食物の量が少ないほど、発ガン物質の腸へのアタック(攻撃)は強く、逆に量がふえればその作用は弱まる。
     だから腸内でも消化されない食物繊維を摂取すれば、食物の量はふえるし、食物繊維が持つ吸着性によって、発ガン物質を早く体外へ排せつすることができるわけです」
     と説明しています。

    排便量が少ない欧米人
     ちなみに、1日の排便量を調べてみますと、アフリカのウガンダでは300〜800gもあるのに、欧米人は平均100g程度。食物の排せつまでの時間もアフリカの30時間に対し、欧米人は2日から3日もかかり、こうした便秘が大腸ガンをはじめ先進国の文明病の多発にかなり影響を及ぼしている、というのが博士の意見です。
     では、今後どのような食生活が望まれるか、については、
    「イギリスではかつては精製した白パンを食べるのが上流階級のステータス・シンボルといわれましたが、今ではそれが精白してない粉(全粒粉)でつくった黒パンに変わりつつある。
     また食物繊維を人工的に加えたファイバー・ブレッドもどんどんつくられるようになっています。日本でもパンならこうした黒パンやファイバー・ブレッドが望ましいが、それよりもっと米を食べるべきだといいたいですね。
     もっとも、その米は精製した白米ではなく、胚芽米でなければいけません。
     こうした穀物には、食物繊維のなかでも、もっとも効果があるヘミセルローズが多くふくまれているので、穀物を中心に、そのほか豆類、ジャガイモ、黄緑野菜、クダモノなどを摂取するようにすれば、文明病の危険は少なくなるでしょう」
     といいます。
     ヘミセルローズを含む食物繊維の量としては、アメリカとイギリスの平均が1日20g、日本では戸板女子短大、森文平教授の調査で1日16gと出ていますが、これに対してアフリカでは1日平均60gというのが、博士のあげた数字。
     博士は目標として、アメリカの菜食主義者の1日40gをあげています。
     そのほか、来日して気づいたこととして、
    「日本人についていえば、塩分はもっと抑えなければいけません。塩分は高血圧や心臓発作の原因になりますから」
     と、アドバイスしています。
    (55・4・2 サンケイ)



8. イモ畑のない沖縄

     医学博士 遠藤 仁郎 

     沖縄で相談をうけた一人は、ながらく胃潰瘍を患っているという女性だった。
     いつでも、誰れでもにいうように、イモ・マメ・ナッパ食をすすめた。
     そして、イモのよいところは、食べすぎにならないこと。
     軟かくてかみよいこと。したがって胃の負担にならないこと。栄養的にすぐれており完全食になりやすく、血がきれいになり、全身の、また胃の抵抗力・回復力がつよくなること。
     もっともよいことは、ここでは安上りということも有利だろう、と説明した。
     ところが、イモは決して安くない。米よりもはるかに高くつく、というのだ。沖縄はイモの本場で、常食はイモだと承知していたし、那覇の朝市にもウンと出ていたので、これは、まったく意外な返事だった。
     聞いてみると、なるほど。戦後アメリカが来、復帰後は特別措置法とかで、米が肉、カンヅメなどとともにずっと安く手に入るようになったため、誰れもイモを食べなくなった。
     そこで、農家はイモの栽培をやめて、カネになるサトウキビやパイナップルに切りかえたので、沖縄ではもうイモは自分でつくるほかなくなってしまった。
     市場に出ているのも、みな、九州あたりから来ているんだ、とのこと。
     そういえば、那覇から名護、名護から石川、また、島東南部の田園地帯など車で走りまわったが、サツマイモ畑は全然見当らず、サトウキビ畑や、ニガウリ、ヘチマその他の野菜畑だけだった。
     なお、行ってはみなかったが、パイナップルは北部に多い由。

    (55・10)



9. 食べすぎの病気

     いまは一般に、うまい、調理にてのこんだご馳走を食べすぎて、健康を害し、病気しやすく、治りにくくなっている。
     熱量、蛋白質が多すぎ、それらの代謝に欠くことのできないミネラルやビタミンが不足、という欠陥食になっていること。
     また、食品自体の質が劣ってきており、有害有毒にさえなっていること、などのためだ。
     これをあらためるためには、主食や蛋白食品は必要の最低限にとどめ、良質ナッパを十分、むしろ多すぎるくらいにとって、栄養バランスの欠陥をなおすこと。
     安全な食品の円滑な供給をはかること。
     調理・調味を簡単にし、食べすぎないこと。



10. サスガ米どこ

     医学博士 遠藤 仁郎 

     庄内米の中心地、鶴岡の会場で、ながい間、歯槽膿漏に悩んでいるという青年から質問があった。
     歯槽膿漏は、歯ぐきと歯との間に膿をもつもので、血が酸性にかたむきがちな人、ことに甘党の人に多い。
    「菓子やジュース類が多いんでしょう?」
    「いや、そんなに食べません。」
    「味つけの砂糖がすぎるんじゃないですか?」
    「むしろうす味です。」
    「野菜やくだものは?」
    「かなりよく食べます。」
     どうも話がうまくかみ合わない。
     しかし、飯が好きでよく食べる、とのこと。
     さすがは米どこ。米は、からだの中では糖分になるのだから、すぎれば、砂糖がすぎるのとおなじことになるわけだし、酸性のつよいものだから、歯槽膿漏が治りにくいのも、至極もっともの話だ。
    (55・9)



11. 青汁食養生で考えること −食物選択の自由について (3)
前回参照

    選択する由りどころが企業にあやつられている
     つぎに市販の動向の点からみると、まずひと口でいえば、思うがまま自由に選択するにあたって、(まえにみたように、そこでは食物本来の目的や方法を自ら確かと筋道たてては考えていないため)、あれが食べたい、これが食べたいと思う自分が、自らそう思う由りどころが、実は市販業者、とりわけ大企業にあやつられているからです。
     いうまでもないことですが、農家もさることながら非農家では、食物はすべて市販で調達しています。
     そして、この流通も販売も、殆んどすべて大小様々の企業が営んでいますが、当節この企業に大規模なものが増加し、また流通が全国的に広域化しています。
     また、市販には当節、加工品が、それも以前は家庭でしていた調理の段階にまで及んでいる既製品が、多種多様にわたって著しく増加していますが、これも殆んどすべて大小様々の企業が製造し、これにも大規模なものが増加しています。
     ところで企業は、もともと専ら営利を目的にしているのですが、当節(そこに種々の事情があって)この営利追求がこれまでになく露骨になっています。
     また、現材料の大部分は農家が(その他は大小様々の企業が)生産していますが、その自家用はともかく市販用は、当節(ここにも種々の事情があって)以前とは比較できないほど営利追及に走り、そして農協は、その経営管理が企業と大差ないようになっています。
     従って、市販の食物は殆んどすべて、広く市販にかなって営利がはかれるもの、すなわち人々の好みに、さらには、あれが食べたい、これが食べたいという選択志向に迎合したものになっています。
     そして、とくに大企業は、テレビその他のマスコミを通して、そうした思いを刺激もして、自社製品がいかにも高級で美味しく、あるいは栄養豊富であるかのように、また炊事などの手数をそうかけずに食べられると、いかにも巧妙な情報を流して盛んに宣伝しています。
     ために人々が、あれが食べたい、これが食べたいと思うのは、(そこに企業との心理的な力関係その他の事情があって)、企業のそうした情報宣伝によって、そう思いこまされている場合が多いのです。
     従って、思うがまま自由に選択するといっても、そこで自ら思う由りどころが、食物本来の目的や方法について、自ら確かと筋道たてて考えてのことではなく、実は企業にあやつられている場合が多いのです。

     * * * 

     そして、企業にあやつられて思うがままに、毎日の食物を選択していては、まえにみたようなしだいで、とうてい健康は保てず、また食欲も日々シンソコみたされないのですが、念のため、それを補足すると、こうです。
     まず企業は、広く市販にかなって営利がはかれるものを扱うのですが、栄養上ぜひ食べなければならないものには、そうした商品には不向きなものが少なくないのです。(成分の優れた良質青野菜、それも危険な農薬などの残留していないものは、その最もたるものであって、実情殆んど全く市販されていません)。
     そして企業が主として扱うものは、広く人々の好みにあったものや、世にいう高級で美味しいもの、あるいは炊事などの手数をそうかけずに食べられるもの、そして総じて、長期間の保存や遠距離への輸送に耐えるものです。
     が、そうしたものには、もともと成分の劣ったもの(たとえばコマツナなどの青色野菜に比べたキャベツなどの白色野菜)や、高度に精製して成分が著しく劣ったもの(たとえば黒砂糖に比べた白砂糖)が多く、また殆んどすべて、栽培に農薬を使って、それが残留し、さらに加工に保存料などを使って、それ相等に有害有毒化しています。
     そのうえ企業は、とくに加工品の製造には、極力原価の低減をはかるため、その経営方針や技術水準によって相異はありますが、多くの場合、粗悪材料を使ったり、代用品を加えたり、そして、それをごまかすために着色料その他の添加物をあれこれと使っているため、さらに成分が劣り、有害有毒化しています。(この詳細は省略)。
     ために、思うがまま自由に(実は企業の情報宣伝にあやつられて)毎日の食物を選択していると、栄養上ぜひ食べなければならないものを、つい選び落とすようになります。
     そして選びとったものには、味わいはともかく、成分が著しく劣り、また有害有毒化しているものが多くなります。
     従って、必要な栄養分が十分とれず、そのうえ有害有毒物を食べこむので、必然体力とりわけ病気に対する抵抗力が低下して、あれこれと病気に、それも医療の効果が予防にも治療にも及びかねる厄介な病気にかかるようになるわけです。
     また食欲は、もともと必要な栄養分を十分とりいれるための生理的心理的な欲求であるので、たとえ一時は満足しても、とうていシンソコ満足できず、なにかもっとうまいものはないかと空しく探し求めるようになるわけです。
    (つづく)


次回参照

12. 正月カゼ

     くれになると、いろいろいただきものがあり、中にはおいしいお菓子もある。
     平素ほとんど食べていないのと、元来、口いやしいたちなので、目のまえに見ると、つい手が出る。
     青汁は毎日3合(もとのナッパ750グラム)のみ、三度の食事にもなるべくナッパを多くしているから、1日およそ1キロくらいは食べているので、かなりの余裕がある筈だと、時にハメをはずすこともあるが、とくに変ったことはおこらない。
     が、正月ちかくなると、しだいにうまいものがふえ、それだけ野菜がへってくる。
     主食も米の飯が多くなりモチも食べる。年があけると年賀の客。孫たちもやってくる。屠蘇だ、雑煮だと、いつも腹いっぱい食べ、やせっぽちの体重も2〜3キロはふえて来た。
     そこへ、5日までは青汁の配達も休み。
     そこで、まずあらわれたのが便通の不調。ついで、歯の根のかるい痛みと、太ももの神経痛様の痛み。この調子だと何かやるぞと気にはしていたが、暖冬のせいか、どうということもなかった。孫たちが帰り、家内と二人きりになったが、お節料理がずいぶん残っており、悪食がちの日がつづく。
     久しぶりの寒波のやって来た5日、所用でカゼのはやっている町へ下りたが、その夜クシャミが出た。
     6日、青汁は来だしたが、朝からしきりにハナ水が出、夕方にはノドが少しヘンになった。
     奥へ入れてしまっては大変と、早く床にはいり、頚に手のひらをあてて寝た。
     翌7日、七草粥から、いつものナッパ主体の食事になるとともにハナもノドももとにもどった。

    (55・1)



13. イリコの骨をとれ

     よわいこどもや、骨折をおこすこどもが多いので、学校の給食にイリコ(だしじゃこ)をそのまま添えることにした。
     そしたら、「うちの子には小骨をとってやってくれ」という母親があらわれたそうナ。
     あるかないかのあの骨がさわるとは、その子、いったいどんな子だろう。
     歯がないのか、かむことを知らないのか、それとも胃腸が悪いのか、いやはやどうも、おどろきいった次第。
     モヤシっ子どころか、箸にもくずれるトウフっ子とでもいうのか。
     過保護もここまで来れば笑止千万。また、何をかいわんや。
     こどもがどんどんダメになってゆくのも、けだし、むべなるかな。

    (55・9)



14. 真冬の朝の悩み

     真冬の朝の青汁は、つめたすぎて飲みづらい。
     また、出勤まえのいそがしい時、心づくしのあつい飯や汁にも当惑する。
     この悩みは、青汁をブッかけて食べることで、いとも簡単に解決する。



15. 酸化防止剤・BHT “発ガン性”が・・・

    プラスチック器から溶出
     BHT(ジブチル・ヒドロキシ・トルエン)はマーガリンなど油脂類の酸化防止、プラスチックの安定剤として用いられている。ところが最近の実験報告ではBHTの発ガン性が問題として提起され、とくにプラスチックからの溶出が問題となっている。
     プラスチックの食器の購入、使用は慎重に−。
     このBHTは31年に食品添加物として厚生省が使用を認めた。
     食品添加物公定書などによると無色の結晶か白色の粉末で無味、無臭。製造方法はパラクレゾールとイソプチレンを硫酸、リン酸の触媒で反応させてつくる。
     急性毒性では実験動物半数致死量(LD50)はラット1.7〜1.97g(体重1kg当たり)ネコ0.94〜2.1g、ウサギ2.1〜3.2gとなっている。
     他の酸化防止剤に比べ比較的毒性が高い。
     しかし、慢性毒性ではラットに150日間、0.2〜1%BHT含有の食餌(じ)を与えたが、普通の食餌を与えた対照群と比べ死亡率などに変化はなく、解剖後の組織学的な検査でも異常はみられなかった。
     また、イヌに1年間、体重1kg当たりBHT45〜244g与えたが、障害はみとめられなかった−とされている。
     こうした試験結果を踏み台にして厚生省が決めているBHTの使用基準は酸化防止剤として冷凍魚介類、鯨冷凍品の浸せき液1kgに対し1g以下、チューインガム1kg当たり0.75g以下、油脂、バター、魚介乾製品、魚介塩蔵品、乾燥裏ごしいも1kg当たり0.2g以下となっている。
     人間の1日摂取許容量は36年に世界保健機構(WHO)と食糧農業機構(FAO)の合同食品添加物専門家委員会で「体重1kg当たり0.5mg以下」と決められ、これが日本の許容基準ともなっている。
     ところが最近になってBHTは人間の脂肪に蓄積されるほかに肝障害や染色体障害、発ガン性など安全性に問題があるとされだした。
     このため厚生省では48年に生活関連物質の発ガン性に関する委託研究班を発足させ“問題のある物質”中心に実験を続けているが、BHTはサルモネラ菌や動物の培養細胞を使った方法で突然変異物質とされ、動物を使った発ガン、慢性毒性試験を現在行っている最中。
     53年度末にはその結果がわかり、はっきりするはず。一方、このBHTはプラスチック製品の酸化防止に安定剤として使用されており、その“溶出”が問題化してきた。
     例えば東京都衛生研究所が50年11月に行った検査ではプラスチックの食品、包装材から平均3.3PPMのBHTが溶出している。
     また大阪大理学部がこのほど大阪府、兵庫県の小、中学校で使っている給食用ポリプロピレン製食器を分析した結果でも高濃度のBHTが検出されている。
     このため、東京都練馬区の学校では給食用ポリ食器を金属性に切り替えることにしているありさま。
     BHTに発ガン性、催奇性の疑いがある限り一般消費者も樹脂製の食器の購入、使用には慎重でありたいものだ。

    (52・4・7 山陽)



16. アメリカでも食品公害

    在米 H.H. 

     早いもので、私ども先生の青汁をはじめて、今年で10年になります。
     病弱だった私はじめ、元気な主人、子供二人ともに、青汁・野菜食で、今日まで、神より生かされる力をあたえていただいて、ほんとうに青汁様々で健康で、よろこびと感謝の生活をおくっております。
     今頃はアメリカでも、食品公害など、いろいろ注意しており、学校などでも、ジャンクフード(悪い食品)といって、キャンデー、クッキー、ソーダケーキなど食べないよう、学校で売る、売らないと、問題になっています。
     また、家庭の主婦達でも、しっかりした人はジャンクフードを買わない運動をおこしており、私も心から嬉しくよろこんでいます。
     私どもは、出来上った加工品は買わず、娘と二人で、つくれるものは家でつくり、店では材料だけ買って、つくりたてのおいしいものを、皆で食べています。
     おいしそうに見える食品を食べて毒になると思うとゾーっとして、買う気も、食べる気もしなくなります。
     私たちは、肉類、菓子、加工品など見むきもせず素通りして、すぐに、野菜・果物のところに行き、季節の新鮮なものを1週間分えらんで買います。
     みなさまが、からだに悪い品物を、山ほど買っておられるのを見ると、気の毒になります。



17. 全国の皆さん青汁をのみましょう

    北九州市 H.M. 

     毎号健康と青汁新聞の来るのがたのしみです。
     お蔭さまで知人、友人、親戚一同の者が、どんなに青汁ですくわれていることでしょう。
     薬を長年のんで薬ばれした人は、薬とさよならして、青汁1回のむごとに多量の尿が出て、目に見えてはれが引きます。
     そのうち脉も強く打つようになり、よく眠れ、日一日と快方に向うのがわかります。
     2〜3週間続けているうちに、血圧は降り(検査の結果コレステロール価が正常になり)、上腕や大腿部など、縦、横、斜にしわがより、手足を動かすとゆらゆらゆれています。
     そのころになると、腹部も大分へこんで来ます。半年間も飲用すれば、肺結核の人も血液の浄化で肺胞が生れかわり、荒れた皮膚もなめらかになり、血色が出て、体重もふえて、神経痛さえ治っていることがあります。
     全国の皆さん青汁を飲みましょう。2〜3週間で必ず良い結果が出ます。



18. ほんとによく効く

    兵庫県 H.O. 

     高血圧の方が、青汁でよくなられた記事を拝見しまして、1月より血圧が上り治療中の私が、さっそく、自分なりにチシャをスリ鉢ですり、絞り、1合ほど飲み、1週間ほどつづけましたところ、大変体が自然な感じになり、ずっと不眠で、勤めのある身ではあり、困っておりましたが、眠れるようにもなりました。
     ほんとによく効くのにおどろいているのでございます。



19. 4年ごしの脊椎カリエス

    鳥取県 K.M. 

     私の旧知。昭和22〜3年ごろでしたか、4年ごしの脊椎カリエスで、骨盤の横から3ヶ所、毎日毎日、大量の膿汁が出ていました。
     食糧事情も悪く、もう、一生立てないのじゃないか、と思っていました。
     が、妹たちにたのみ、土手の青草をスリ鉢ですって飲みつづけていました。
     そのうち、だんだん膿汁も少なくなり、とうとう立ち上り、杖で歩きだしたのは、本当に感激でした。
     失った青春をとりもどすと、相当ムチャな遊びをつづけても平気となり、いまは町の人気歯科医として大活躍をされています。
     集りがあると、いつも、当時の話が出て、青汁の効用をとくとくと話されています。



20. こどもの歯ギシリ

    大阪府 H.M. 

     毎日1合づつ、約2ヶ月半で、こどもの歯ギシリが治り、よろこんでいます。



21. 質問箱:ニンジンジュースは


     ニンジンジュースはどうでしょうか。


     悪いことはありません。
     しかし、良質ナッパに比べればずっと劣っています。
     それに市販のニンジンには必ず農薬がかかっています。
     また、ニンジンにはビタミンCをこわす成分があり、すりつぶしている間にCがこわれてしまいます。
     ニンジンは、やはり、そのままを、生か、煮て食べる方がよいでしょう。



 コラム紹介


    毎時毎刻を以て己が最後の時間と覚悟する人には
    一日も千年も全く一にして差別なし 

    セネカ



    僅で五味を和すれば、骨正しく、
    筋柔に、気血以て流れ、
    ?理以て密、長く天年を保つ
    素問



    すんだことをくやんだり、
    さきのことを案ずるよりは、
    いまこの時をだいじにしよう



    びんぼうな医者ほど病気よくなおし
    上手ほどひまなり庭の寒つばき



    医とは自然の治癒機転を模倣する術である
    ヒポクラテス



    医療の術において最も大切なことは治効であって
    その奏効機序のいかんは次である
    アシュネル



    食物、副食物、飲料ともに
    体を害せぬかぎり
    患者の欲するものとす
    ヒポクラテス



    志あれば成る
    為さんとする意志ある者には
    不可能事なし
    エマーソン



    民、愚にして信ぜず、
    謂(い)うて虚言となし、
    朝より暮に至るまで、
    ただ、死を求むるのことをなし、
    ついに生を求めず。
    しからば、天、
    あによく強(し)いてこれを生かさんや、
    凡人は、ただ、美食、好衣声色、
    富貴を知るのみにして、
    心を恣にし、
    欲をつくし、
    たちまち終歿するの徒なり。
    慎みて神丹をもってこれに告げ、
    それをして、道を笑い
    真を謗(そし)らしむることなかれ。
     抱朴子










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