<1979年12月15日発行 第280号> | ||||||||||
目次 | ||||||||||
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1. はしり痔 | ||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
便所の中がまっ赤になるほど、血のほとばしり出る痔。気持は、もちろん、よくないし、ながい間には、貧血にもなる。これを防ぐに大切なことの一つは、便を軟かくすること。と。も一つは、気ばり方に工夫すること。 | ||||||||||
2. 健康相談室 痔瘻 | ||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
痔瘻 痔瘻の多くは結核性。膿瘍ができ、それがつぶれて瘻となり、傷口からいつまでも膿が出て、治りにくいもの。しかし、今は、よい薬があるので、昔ほどではない筈なのだが、手術がすすめられるのは、よほど治りにくいからだろう。 痔瘻が治りにくいのは、原因のバイキン(結核菌)のたちが特に悪い、ということもあるかも知れないが、ふつうは、からだの方に原因がある。つまり、からだに弱味があり、バイキンが住みつきやすくなっているからだ。そこで、これをなおして、抵抗力を強くしないかぎり、薬もききにくいわけだし、たとえ、手術しても、はかばかしくゆかないかも知れない。 ところで、そういう抵抗力の弱りは何によって来ているのだろうか。それには、生れつきということもあるだろうが、多くは、現在文明社会の、あまりにも不自然・不合理化した日常生活、なかでも、食のあやまりにあるようにかんがえられる。だから、せめて、そのまちがいだけでも改めるべきであろう。すなわち、なるべく安全な食品をえらび、有害な農・蓄・水産薬や添加物などで汚染されたものは、できるだけ避けよう。 また、高度の加工(精製・調理・調味)をさけ、自然のままか、なるべく、自然にちかいかたちで食べよう。そして、栄養のバランスをよくするため、十分の良質ナッパを、なるべく多くナマで食べよう。その方便として青汁をのもう。なお、嗜好品にも十分気をつけよう。そうすれば、血がきれいになり、からだ中のすべての機能がさかんになるから、バイキンに対する抵抗力は強化され、傷の治りもよくなる。したがって、痔瘻のような治り難いものにも、馬鹿にならぬ効果がみられる、というのだ。 かように、ナッパ、青汁は、栄養を合理化(安全化完全化)するのがネライだから、分量が、それに足るだけ十分多くなければばらない。そして、健康食としても、1日400〜500グラム(青汁にして2合)は必要だし、難治病のばあいは、少なくとも1キロ(青汁4合)以上は必要だ。だから、ただ漫然と、ナッパを食べれば、青汁をのめば、それでよいのではなく、良質のものを十分多く(多いほどよい)、しかもそれを根気よくつづけること。また、主食、蛋白食、調味料、嗜好品など食べもののすべてについても、つねに、安全性と、全体として栄養のバランスについて、まちがいのないよう気をつけなければならない。(54・3) | ||||||||||
3. 食料当面の間違いに対処するには(9) | ||||||||||
前回参照 | ||||||||||
友成 左近
是正が当面とくに重要な野菜と米について | ||||||||||
次号参照 | ||||||||||
4. 詩 | ||||||||||
東京都 T.T.
はやい一生 (50・12)
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5. のぞき見記 米国編(2) | ||||||||||
前回参照 | ||||||||||
高知センター 野村 嘉彦
ロスアンゼルスに到着したのは夜8時頃。空港内のホリデイ・インに1泊した。 (つづく)
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次号参照 | ||||||||||
6. 蟻も食べない羊羹 | ||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
山の小屋での出来ごと。めったに食べない有名メーカーの羊羹をもらった。山の畑にもって行き、一働きしたあとに、味をたのしんでいた。たまたま、その一かけらが机の上にころげおちた。そこには蟻がいつもやって来ているので、かれらにも少しはと、そのままにしておいた。翌日見てもそのままだ。おかしいなと、そのそばに、黄双糖をおいてみた。次の日、黄双はきれいに消えていたが、羊羹はやっぱしそのまま。そこで、包装をよく見てみると、そこには「合成着色料使用」と書いてあった。虫さえも、甘味の好きな蟻さえもが見むきもしないものを、われわれ人間どもは有難がっているとは!さてさてなんともおかしなことではないか。(54・7) | ||||||||||
7. 三分の飢えと寒さ | ||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
こどもを育てるには三分の飢えと寒さ、と昔の人はおしえている。けだし名言というべきだろう。ひもじければ、どんなおかずでも喜んで食べ、お八つにも好き嫌いはいわぬ。マメでもよければ、イモでもよい。トマト、キウリ、ニンジン、ダイコンも丸かぶりにし、野山に出ては、木の実をとり、草の根を掘る。寒ければ、家でゴロゴロせず、寒風をついて走りまわる。こうしてこそ、本当にこどもは丈夫にそだつ。少なくとも、私どもは、そのようにして育てられた。今のこどもたちは、可哀相に、あまりにも恵まれすぎ、あまやかされすぎて、飢えも寒さも知らず、すっかりひ弱く、意気地なくされてしまっている。(54・1) | ||||||||||
8. 塩から | ||||||||||
魚介類の内臓の塩づけ、鮎のウルカ、カツオの塩辛、ウニ、コノワタなど。八丈島では、昔から「塩配」といって、ミソ、ショウユに代用したという。内臓には、いろいろのミネラルやビタミン類が多いので、栄養上にも有利だし(酒のサカナによろこばれるのもそのため)、まずは第一等の調味料といってよい。但し、なにぶん食塩量が多い(10〜20%)ので、とても多くはとれない。それに、困ったことに、公害いっぱいの今では、水銀、カドミウムその他の重金属や、DDT、BHC、PCBなど、持久性の薬剤類で、かなり濃厚に汚染されている。また市販品には、各種の添加物の危険もつきまとう、というわけで、手ばなしで安心しては食べられなくなっているのではないか、といささか気になる。 | ||||||||||
9. 流感と青汁 | ||||||||||
去年は暖冬といわれ、なるほど、あまり寒い日はなかった。それでも、大寒にはいってAホンコンかぜだの、AHロシアかぜだののインフルエンザがはやりだした。今年はどうだろうか。ところで、ワクチンはあまりあてにはならず、いつもながら、ウガイをすることと、栄養と休養を十分とって、からだを弱らせないように、と注意されている。この十分の栄養ということは、けっしてうまいものをウンと食え、ということではなく、バランスのよくとれた食べものを十分に、ということであり、それには、どうしても十分の良質ナッパが必要であり、したがって、青汁を十分のむことが絶対条件であることを忘れてはならない。 | ||||||||||
10. 神がかりではないか | ||||||||||
医学博士 遠藤 仁郎
青汁はどんなばあいにもよい。時には、奇績的といいたいほどの効果が出ることもある。などというので、神がかり的だ、と嘲われることがよくある。しかし、青汁の効は、食べ方のまちがいを直すことで、そのまちがいのためにおこっている体調のくるいを、もとにもどすだけ、という、平凡ではあるが理窟にあったことがら。けっして神がかりでも何でもない。もっとも、まちがっている食べ方が人間の行いで、正しい食べ方を神のおきてとみるならば、青汁の効は、まさに、神がかり的といってよいかも知れない。(53・11) | ||||||||||
11. 顔面半側多汗症 | ||||||||||
高血圧で青汁をはじめたが、やがて、血圧は正常になり、体調も非常によくなった。そして、おどろいたことに、フト気がついてみると、それまで、ながい間、食事の時に、流れるように出ていた顔面半側の汗(顔面半側多汗症)が、いつの間にやらなおってしまっていた、という。(54・3) | ||||||||||
12. 常識をこえた効果 | ||||||||||
大阪府 N.M.
夏場低いはずの血圧が、7月頃、滝井病院の耳鼻科に入院中(顔面神経マヒの減荷手術)、180‐120と高い値でありましたが、青汁食をはじめてから140‐80をこしたことがなく、平均130‐70くらいに落ちついており、当地の病院(関西医大香里病院)の主治医の先生も、いまさらながら、青汁の卓効におどろいていられます。 | ||||||||||
13. 自動車にはねられたが | ||||||||||
総社市 T.Y.
昨年は、再び青汁によって救われました。自動車にはねられて頭をうったのですが、青汁のガブ飲みで、不思議と痛みは消え去りました。腰も強くうちましたが、かっこうは悪くても、どうにか歩行困難を克服いたしました。毎日、老人車をおして歩きまわっております。 | ||||||||||
14. よわかった呼吸器と胃腸 | ||||||||||
岡山県 S.N.
亡くなった父が、子供のころ、ひどい小児ゼンソクだったそうですから、生れつき呼吸器の弱い体質だったのでしょうか。はじめてクーラーをつけた年、10月にカゼが長びき(かるい肺炎で)、1ヶ月ぐらいセキとタンに悩まされました。いらい、カゼをひきやすく、毎年10月から3月まで、ゼンソクに似た症状があらわれていました。 | ||||||||||
15. 養生訓を地で行く先生 | ||||||||||
島根県 H.Y.
先生の食生活の徹底ぶりは、医学界に比類なきイモ・マメ・ナッパ・青汁。しかも、その食品は有機農法による自給自足という理想的なもの。貝原益軒の養生訓を地で行く大先生と、その偉大さにうたれたのは、昭和49年11月、先生に初対面の時のことでした。先生こそ、医は仁術ともあまりおっしゃりはしないが、先生のご一生は、まさに「立派な医道茲に在り」と、無言に示されているものと存じます。 | ||||||||||
16. 歯根部の腫れ痛み | ||||||||||
韓国 J.K.
4月号の「のぞき見記」にある「歯根部の腫れ痛み」は、小生も、同様の経験をたびたびしています。二男は歯科医ですが、痛む都度、そこへは行かず、青汁を3〜4合づつのむと、3日もたたぬうちに治ります。 | ||||||||||
17. ドッと出てとまった | ||||||||||
某氏、ながい間、痔の出血がつづいていたが、青汁3合づつのんでいたところ約1ヶ月したころ、ドッと大出血し、それっきりなおってしまったそうだ。 | ||||||||||
18. 質問箱 | ||||||||||
問 | ||||||||||
コラム紹介 | ||||||||||
欲っぱりほど欲のないものはない。 | ||||||||||
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