<1978年10月15日発行 第266号>
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目次
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1. タバコの害
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医学博士 遠藤 仁郎
タバコの煙には、1200種にも上る化合物があるそうだが、問題になる主なものは、主成分のニコチン、燃焼で生ずる一酸化炭素、およびタールの発癌物質。
ニコチン
紙巻タバコの煙には6〜8mg%ふくまれ、深く吸いこむと90%が吸収されるという(口でふかすだけでも25〜50%)。主な作用は、神経(自律)の刺戟・興奮(のちマヒ)と、血管を攣縮して血圧を上げること。血液コレステロールを増し、血小板の粘着性をたかめて血液のネバリ、凝固性をすすめ、血栓ができやすくなること。
一酸化炭素
紙巻タバコの煙にはかなりの一酸化炭素がある。一酸化炭素は血色素(ヘモグロビン)との親和性がつよく、これとかたく結合するため、血色素の酸素輸送を妨げる。その結果、喫煙がつづくと、慢性の酸素欠乏状態に陥ることになり、血管をいため、ニコチンのコレステロール増加作用とともに、動脈硬化を原因する。また、ニコチンの血管攣縮・血栓形成作用とともに、組織・臓器の酸素供給を妨げ、それらの機能にも不利にはたらく。この影響は、抵抗力のよわい、弱点のある組織・臓器ほどうけやすいので、たとえ、それが、直接煙にさらされないところであっても、喫煙はなるべく慎しむべきだ、ということになろう。
発癌性成分
タバコの煙には、いろいろな発癌性成分がある(ベンツピレン、ベンツアントラセン、Nニトロノルニコチンなど)。また、これらの作用を賦活する酵素もあるらしい。また、煙の中の亜硝酸塩とアミンからできる発癌性ニトロサミン、あるいは、フェノールからできるパラニトロフェノールなど、いずれも強力な発癌性物質。なお、トリプトファンの代謝産物にも、発癌性のものができるし、砒素、ニッケル、カドミウムなどもある。そして、直接煙にさらされる肺・喉頭・口腔だけでなく、食道・胃・肝・膵・前立腺などにも癌ができやすい。アメリカのHammondによれば、肺癌は禁煙者の11倍、喉頭癌は5〜6倍、口腔癌は4倍、食道癌は4〜5倍も多い。平山氏によれば、肉食と喫煙が重なると膵癌、飲酒とでは胃・食道・肝癌、脂肪食とは腎・膀胱癌が高率だという。また、ウラン・ニッケル・石綿・クローム、あるいは大気汚染も、喫煙と複合すると発癌の危険がずっと大きくなる。なお、猛煙家では、癌が発生しやすいだけでなく、悪性度の強いものができる傾向がる。
慢性気管支炎・喘息
煙の刺戟で気管支炎をおこし、分泌(痰)を増し、粘膜の抵抗力を減ずる。すなわち、炎症により、気管支粘膜の繊毛運動(痰を上方へおくり出そうとする運動)がよわり、痰の喀出が困難になるうえ、細菌・ビールスにたいする防衛能がおとろえ、感染をうけやすく、治りにくくもなるため、しだいに慢性化する。また、アレルゲンにたいしても、同様、感作されやすくなり、喘息気味となる。
肺気腫
タバコの煙の中のカドミウムが、肺実質を破壊し、肺気腫を原因する。喫煙もしないものには肺気腫は殆んどなく、喫煙量の多いものは正常の肺は殆んどない(Auerbach,NewEng.J.M.1972.4.22日号)。また自然気胸の原因にもなる。
肺癌
喫煙は肺癌のもっとも有力な原因とされている。喫煙本数の多いほど、喫煙歴のながいほど、喫煙開始年令のわかいほど、肺癌は多い。
動脈硬化
ニコチンの血液脂肪増加作用や、一酸化炭素による酸欠状態のため、欠陥が傷害され、動脈硬化を生ずる(実験的に、動物に、低い濃度の一酸化炭素を吸わすと、動脈硬化がおこる)。アメリカのある病院で、1950年から64年までの感に死亡した1019例について調べたところによると、大動脈の硬化は、紙巻タバコの喫煙量や期間と並行しており、中止者は禁煙者との中間。パイプやシガーでは禁煙者と大差がなかった。
(Br.m.J.69.2.22号)
心筋梗塞
有力な危険因子の一つ。ことに若いときからの喫煙者に多い。ニコチンと一酸化炭素とで、動脈硬化および血液の凝血傾向がたかまるため、とかんがえられる。
狭心症
明かに関連がある。ニコチンで血圧が上り、脈数が増え、酸素の需要がますこと、ニコチンによる血管攣縮、一酸化炭素による酸欠状態とのため、心筋への酸素の供給がへる結果であろうか。また、肺機能の障害による酸素吸収が減っていることもあずかっていよう。
バージャー病
また、動脈硬化によるバージャー病(下肢の血管がつまる病気)も、殆んど喫煙家であり、喫煙によって症状が悪化する。
高血圧
喫煙でカテコラミンがふえ、神経を刺戟し、細血管が攣縮し、高血圧を来しやすい。もっとも、喫煙家に多い偏食(肉食・精製穀・糖・アルコール)、濃厚味食(食塩・刺戟物も多い)の意義の方が、より大きいかも知れない。脳卒中 はっきりした関係はないようだ、ともいわれているが、無関係ではあるまい。
慢性胃炎
唾液にとけた煙で刺戟され慢性の胃炎をおこす。食欲がへる(喫煙をやめて食欲が旺盛になりふとって来ることは、よく知られている)。
消化性潰瘍
胃液分泌の増加については異論があるようだ。しかし、素因のあるものでは、血管攣縮や酸欠状態のため、局所の粘膜の防衛力に欠陥を生じ、胃液の消化をうけやすくなるのではないか。少なくとも、多くのばあい、禁煙は潰瘍の経過に好影響をあたえる。
胃癌
胃癌との関係もいわれている。
便通
喫煙で、一時的に胃腸管の運動はつよめられ、便通がよくなる。排便時の喫煙は、その意味で有利ともいわれる(暗示的のところが多分にあろうが)。但し、後には、かえって運動をよわめ、便秘するようになる。
肝炎・腎炎など
喫煙により、血がねばり凝りやすくなること、血管の攣縮作用、酸欠状態など、組織・臓器への血行に不利な影響があるとすれば、肝炎・腎炎・その他の臓器の病気でも、なるべく禁煙するか、せめて節煙すべきであろう。
腎・膀胱癌
煙の中に、微量ではあるが、ナフチールアミン(膀胱癌ができる)があること、喫煙で、発癌性のあるトリプトファン分解産物が、尿に著しくふえることなどのためか。ことに脂肪食とかさなると腎・膀胱癌が多い、という。
糖尿病
糖尿病では、腎臓、網膜などの細血管に病変がおこりやすいので、血行に不利に影響しがちな喫煙は、なるべくさけるべきであろう。
自律神経
冷え性、レイノー症、その他自律神経症の原因にもなっているようだ。
妊婦
動物では、妊娠率が下るが、人間では明かでないという。妊婦の喫煙で、胎児の発育がわるくなり、未熟児・病弱児・奇形・自然流産・産後の死亡を原因する。知能の発達にもよくない。ニコチンおよび一酸化炭素による酸素不足のため、身体および脳の発育が障害される結果であろうと考えられている。
乳幼児
乳幼児への影響は、胎児に次いで大きい。幼児の突然死は、妊娠中からの喫煙ママに多いという。ニコチンは乳へも出る。また、喫煙家庭のこどもには呼吸器疾患が多いというから、こども部屋での喫煙も慎しむべきだ(間接の、または、受身の喫煙)。
少年
喫煙をはやく始めたものほど肺癌にかかる率も、悪性度も甚しいといわれる。せめて成年にたっするまでは禁煙すべきだ。
老人
喫煙家は狭心症・心筋梗塞・脳卒中・癌のほか、いのちとりになりかねない肺炎にもかかりやすい。気管支・肺の抵抗力・防衛能をそこなうためだ。また、老婦人の喫煙家には骨多孔症による骨折が多いという。
タバコと寿命
喫煙は一般罹患率をまし、総死亡率をたかめ、寿命をちじめる。
1967年のアメリカの総死亡の48%はタバコと何らかの関連があり、関係の確実なものだけでも37%に及んでいる。36〜60才の男子について、もし喫煙者が禁煙者と同じ死亡率だと仮定すると、1/3は死ななかったことになる(つまり、それだけ多く死んでいる)。
同年令では、喫煙者の方が早く死んでいるし、毎日の喫煙量ではその多いものほど、喫煙量が同じならば喫煙期間のながいものほど、寿命が短くなっている。
また、病気がちなものは、45〜60才代で、喫煙者に28%多く、17〜44才代でも20〜23%多かった。
このように、タバコは確かに寿命をちぢめ健康を害する。けれども、常習喫煙者でも、禁煙すれば、やがて、死亡がへり健康度も向上して来る。
(Shuman;Chest 59.4.1971)
さいきん、イギリスの医師会員で、20年間追跡調査したところでも愛煙家の死亡率は、70才未満で2倍、以上で1.5倍だった。
(Br.m.J.2:1525.1976)
煙害をさけるには
禁煙。せめて節煙。また、喫煙法の工夫。
紙巻タバコよりはシガーやパイプ・キセルにする(ラオのながいものほどよい)。紙巻は、先端の1/10ほどだけを吸うか、フイルターつき。ただし、いずれのばあいでも、口だけでふかし、ふかく吸いこまないようにしなければ効果はないか、少ない。
ニコチンやタールの少ないタバコの開発。
そして、も一つ大切なことは正しい食養。緑葉養・青汁、イモ・マメ・ナッパ・青汁食。せめて、青汁だけでも十分(一日少なくとも2〜3合、もとのナッパ500〜750グラム)のむこと。
「土・草・癌」の著者ヴォアサンが、「タバコの発癌作用は食べもので減る。タバコによる発癌がふえたのは、むしろ、防衛力の減じた今日の食べものにある、と考えられる。白パンになったことだけでも関係がある。一般栽培法の変化も同様の役割をしているだろう。なにか欠けると癌ができ、補えば防ぎうるようなものがあるに相違ない」といっているとおりだ。
(51・12)
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2. もっと実際的に
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医学博士 遠藤 仁郎
栄養のことをかじってみて痛感するのは、その指導は、もっと実際的でなければならぬということ。講義をきいても、本を読んでみても、熱量は、蛋白質は、ミネラルは、ビタミンはと、それぞれについてはまことに詳細をきわめている。
しかし、それら相互の関係とか、食品個々の性質については、あまり語られない。現に、蛋白質60グラムを肉60グラムとまちがえている若いドクターに出会ったことがある。学校出たてではあったが、指導的立場にある医者さえもがこれでは、ズブの素人にわからせようなど、ドダイ無理というものだ、とあきれかえったことだった。
理論的すぎる
これは、これまでの栄養学が(ほかの学も同じだが)、あまりに理論的にすぎ、実際からかけはなれ、地に足のついてないものになってしまっているためであろう。少なくとも栄養などといった、すべての人が心得てしかるべきことがらは、もっと実際的、具体的でなければならない。
たとえば、食品は栄養素の複雑に組合されたものだから、熱量がどうの、蛋白質がどうのというよりは、どういう食品を、どういう風にとりあわせれば、栄養素のそろった完全食になるかさえのみこめば、それでよいし、そうするのでなければ、とても理解はされまい。
また、個々の食品について、栄養素のあり方を一々知りつくすことなど、とてもできることではないし、産地や生産方法、その他の条件によってもちがってくるのだから、こまかいことにはこだわらず、大雑把に、
(1)米・麦・雑穀・雑豆・芋類は熱量源。
(2)肉類・卵・大豆は蛋白源。
(3)野菜・山菜・海藻類はミネラル・ビタミン源。
そして、(1)(2)にたいし、大体2〜3倍の、緑葉菜を主とする(3)をそえねばならないこと。(もっとも、芋・大豆では、比較的少なくてすむ)。
これだけを承知していれば、それでよい。なお、有害・有毒食品の氾濫している現在では、同時に、安全性についても、十分配慮しなければならないことは、いうまでもない。
また、食品の分量についても、おおまかに、米1合150グラム、卵1ヶ50グラム、砂糖茶サジ1杯5、大サジ1杯15グラム、といったぐあいに、実物の目分量で覚えておくことだ。でなければ、いくら数字をならべあげてみても、まるで宙に浮いた話になってしまう。
(52・4)
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3. 食用菊
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料理菊、甘菊ともいう。
黄・白2種あり、花も葉も、ともに苦味がない。
葉にはカルシウムが多い。吉村清尚氏によると、乾物100グラム中に、2.992グラムあるという(服部・近藤 食用植物学による)。写真(一面)は、隠明寺さん(本会新庄支部長)からいただいた、うす赤紫のボカシのある白花種、モッテノホカ――もってのほかに味がよいからの名とか。
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4. 食事のムダには
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友成 左近
最近とみに食事のムダがマスコミその他で取り沙汰されています。が、その事由はさておき、食事のムダというのは、めいめい生計支出のなかで占める食費の割合や、生活活動のうちで占める食事のための時間や手数の割合などもさることながら、主として一定の食費でまかなう食物が、食事の目的に副わないこと、ために、工面した食費に見合うだけの効果をあげていないことでしょう。
そして、食事の目的というのは、めいめい生きた体の健康保持に必要な栄養を十分(それも安全に)補給すると共に、嗜好をみたして楽しむことですが、栄養の補給が主であって、嗜好の満足は従であることはいうまでもありません。であれば、マスコミその他の取り沙汰では、とかく断片的であるのはやむをえませんが、実状最も重大な側面を強調していない場合が多いので、ここでは主としてそうした側面について、あれこれ断片的に取り上げてみましょう。
購入にあたって
まず、主として食料の購入にあたってのムダですが、マスコミその他の取り沙汰では多くの場合、個々の食品の値段や購入数量についてです。たとえば、同じ食品でも販売店によって値段や量目が異なるので、その選択や吟味を怠って損な買い方をしないようにとか、安いからといって、品質の吟味を怠って「安物買いの銭失い」をしないようにとか、予め計画をたてずに衝動買いして、安いものがあった、好きなもの珍しいものがあったといって、必要以上に買いすぎたり、不必要なものまで買い込んだりするムダをしないようにとか、あるいは、だまされたら泣き寝入りしないように、といったことです。
が、こうしたムダに劣らず重大であるのに、そう度々は、そして的確には取り沙汰していないのが、生来の習慣にこだわり、あるいは時流に流されて、食品の栄養円価を考慮しないためのムダです。たとえば、肉や魚が高くなっても、依然これにこだわって、栄養円価がはるかに安い大豆や大豆製品にはなにほども変えないでムダです。
というのは、栄養補給上どちらも主として蛋白質をねらっているのですが、大豆は「畑の豚肉」といわれているように、蛋白質の含量が肉や魚よりはるかに多いうえに、その栄養価がほぼ同等であるのに(消化吸収は少し劣っていますが)、同じ数量の蛋白質をとるための肉や魚の値段は、大豆や大豆製品より(消化吸収が劣っていることを差し引いても、なお)はるかに高いからです。
こうしたことは、同じ魚でもハマチとイワシ、また主としてミネラルやビタミンをねらっている果物と野菜、そして同じ果物でもリンゴとミカン、同じ野菜でも白色野菜と緑黄色野菜わけても良質青野菜の間についても同様です。
もうひとつ、実状まことに重大なことは、とくに野菜や果物などで、虫くいや形状などで見た目の美しくないものは買わずに、美しいものばかり買うムダです。栄養価は同等であるのに、値段は見た目の美しいものがはるかに高いだけでなく、そのため、危険な農薬を使って栽培したり化粧したりして有害有毒化したものばかりが市販されるようになっているからです。そしてこうしたことは、その他の食品とりわけ加工食品についても同様です。
保管や調理にあたって
つぎに、食品の保管や調理や喫食にあたってのムダですが、マスコミその他の取り沙汰では主として保管面についてです。食品用器や冷蔵庫などの点検を怠ってスタリを出さないように、といったことです。
が、これに劣らず重大なムダは、調理にあたって、味わいが悪くなるからか、ただ習慣のままにか、皮むきその他でヤタラと廃棄分を出したり不必要なアクぬきをして、大切な成分を、それも実状著しく不足しているミネラルやビタミンを損失していることです。
また、家庭の調理を省略して、既製食品で間に合わせたり、出前をとったり、外食したりして割高な支出をしていること(が、それでうかんだ時間は別にそう有効には使っていないこと)です。
さらに重大なことは、こうした食品には、成分が劣っているうえに添加物で有害有毒化しているものが多いことです。もうひとつ、せっかくカネや手数をかけて作った食物を、とりわけミネラルやビタミンが多量に溶け出ている煮汁を食べ残こしていることや、荒がみして消化吸収が低下していること、ために胃腸をいためていること)です。
取り合わせ方について
もうひとつ、食品の取り合わせ方についてですが、マスコミその他の取り沙汰では、食事のムダというより、栄養摂取や料理法といった観点からです。が、この取り合わせ方をあやまると、食事に重大なムダを招くのであって、それはこういうわけです。
マスコミその他で取り沙汰している栄養摂取では、多くの場合(最近では、エネルギーを十分とって、ごはんをしっかり食べてとは、そういわなくなっていますが)、蛋白質を十分とって、肉や魚や卵をしっかり食べて、ということになっています。
が、人々ふつうの習慣食では、よほど特別な事由がない限り、米麦にも肉魚卵にも、それ相当の支出をして、エネルギーも蛋白質も必要なだけは十分とっており、人によっては必要以上にとりすぎているのが当節の実状です。
けれども、それを十分利用して健康を保持増進する労働や運動は怠っている場合が多く(この点は最近マスコミその他で取り沙汰され始めていますが)、ために、成人病その他厄介な病気にかかりやすい肥満を招いてトンだ重大なムダをしているわけです。
が、もう一面もっと重大なことは、とったエネルギーや蛋白質が体内で栄養に利用されるのに各種のミネラルとビタミンが必要なのですが、これが著しく不足していることです。そして、それは主として、野菜とりわけ良質青野菜をなにほども食べないからです。
けれどもマスコミその他では、この野菜の種類や数量について、どうも的確に取り沙汰していないのです。ために、せっかくとったエネルギーも蛋白質も、この不足しているミネラルやビタミンに見合う分しか利用されないので、結果的には著しい栄養不足を招き、そのうえ、不完全に利用されたエネルギー分や蛋白質が体内にたまって栄養障害まで引き起こしている、というトンだ重大なムダをしているのです。
なお、テレビその他のマスコミで取り沙汰している料理は、とくに栄養料理といっているものでも内容は大差なく、その他は味わいはともかく、専ら見た目の美しさに重点をおき、これはもはや本来の食物ではなく、食料品を使った造形美術品でしょう。
もうひとつ、こうしたムダに追いうちをかけているのが甘い菓子や飲物や調味の砂糖と酒であって、これは嗜好上はともかく栄養上は実状無用有害です。しかもこうしたムダは、食品の購入や保管などでのムダとちがって、人生なにより大切な健康の障害に直接深くかかわっているのですが、マスコミその他でそう強くは取り沙汰していないのは、どういうわけでしょうか。嗜好の満足が第一で、栄養の補給は二のつぎと考えているのでしょうか。嗜好の満足にこだわる人間ゴウは、取り沙汰してもセンなきこととあきらめているのでしょうか。それとも食事のムダを、ただカネとモノの数量だけに限っているのでしょうか。(おわり)
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5. あまやかしかしつけか
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ヨチヨチ歩いていたこどもが、ころんで泣きだした。そこは、別にあぶない所ではない。このとき、助けおこしてキゲンをとるのと、ひとりでおき、泣きやむまで、見て見ぬふりをしているのと、どっちがこどものためになるだろうか。あなただったら、どうします?
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6. 酒
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7. 酔さましに熟柿
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8. 鶏卵 黄身の色まで着色 規制される飼料添加物
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家畜の飼料に抗生物質など薬品が混ぜられていることから“薬づけ畜産”と消費者が不安の声をあげていた。
その飼料添加物は24日から実施される「飼料の安全性の確保および品質の改善に関する法律」によって規制される。主な点は使ってもよい飼料添加物を抗菌剤30種、栄養剤12種、カビ防止剤2種の合わせて44種に制限され、従来126種も使われていたものが約3分の1に削減された。
この中には発ガン性で問題となった食品添加物のAF2と同じニトロフラン系化合物のフラゾリドンなどが含まれている。添加出来なくなった抗菌剤は24種。これらは病気が発生した時、獣医の処方せんにより添加が出来る指示薬となった。
また抗菌剤を添加した飼料はこれまでいつでも使えたが、今後は採卵鶏の場合、フ化後10週間までに限られそれ以後の添加は禁止されている。
このように初めて規制された飼料添加物だが、使われてきたのにはそれなりの理由がある。30年代中ごろまでは“庭先養鶏”といわれるように何十羽、何百羽単位の養鶏がほとんどだった。当時は鶏舎といっても自由に動き回ることが出来、エサもくず野菜などが与えられた。
ところが経済の高度成長とともに養鶏規模も拡大。一ヵ所で何千羽、何万羽、さらには何十万羽も飼うようになり、給飼、給水、採卵がボタンを押すと自動的に出来るオートメーションシステムとなってきた。さらには窓が全然なく、空気、湿度、明かりまで自動的に調節されるウインドレス鶏舎まで出現、ニワトリは“卵を産む機械”と化している。
こうした大規模化、機械化を支えているのが抗菌剤、カビ防止剤、栄養剤など飼料添加物。エサの効率を上げ成長を促進、病気の発生を防ぐため使用種類と量がふえ“薬づけ”の批判が聞かれだした。これの規制がスタートしたのはよいが、規制が実際に末端養鶏農家の段階で守られるかどうか。
例えばヒナにしか与えてはいけない抗菌剤入りの飼料を成鶏に与えることはないかなどを監視するシステムは、まだない。今後の問題点である。
ところで「最近の卵は黄身の色が白っぽくなった」など消費者の間から“苦情”が聞かれる。この卵黄の黄色は飼料に含まれているルティン、ゼアキサンチンなどカロチノイド系の色素が沈着して色が出ているもの。従って黄色が濃いものは卵の中にカロチノイドが多く含まれているが、色の濃淡はビタミン含有量とは直接関係がないといわれている。
このカロチノイドは緑黄野菜やトウモロコシ、アルファルファミールなどに含まれているが、最近では生野菜は全く与えていないのでトウモロコシとアルファルファミールに含まれているものが鶏卵の色に移動している。ところが飼料につかわれるトウモロコシは、その時の飼料相場によって飼料メーカーが混入率を変えるため、鶏卵の色は一定しない。そこで色を平均化するために使われているのが合成着色料のカンタキサンチン。今回の飼料添加物の規制でも“天然にもあるもの”ということで現在のところ規制対象となっていない。自然のものと思われていた鶏卵の黄色まで人工的に着色されているのだ。
(52・2・3 山陽夕刊)
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9. ケールの顔
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田辺 光正
ピロサンの材料ケール
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私が20数年前、青汁を始めて間もなく、遠藤先生にツリーケールとチキンケールの種をいただいて、試作したのがケールを知った最初でした。ツリーケールは、オバケ野菜といえる程大きくなり、青汁の材料にうってつけでした。今では先生の配布によって、日本中に広がっています。チキンケールは葉が小さくて、縮んでいて、収量が少なく、見捨てられました。
その後、私が大阪に出て、種苗会社から求めたケールは別の種類で、小さく、5月末頃の気温に根本から腐ってなくなってしまいました。なお、中南米には、細葉の小さいケールや、台湾には口を食べるものもあるようです。
ケールは、寒い所から暑い所にまで、非常に多種類がありますが、その中から、遠藤先生が選択されたツリーケールは、生長力、収量、緑野菜としての美味しさ、また、四季を通して採取できること、それに最近特にさわがれる安全性の問題にも、すべてに最適のものでした。その上、昔から永い間、人々が野菜として多量に食べてきたという歴史がありました。
先生が、長年の経験から、青汁の材料として最高のものをと求められた結果の選択であったろうと、今更のように感心しています。この安全性の確かなケールの恩恵で、青汁が実行され、多くの人々が助けられています。今後も青汁をより安全に実行してゆくためには、ケールの栽培や改良に力を注がねばと考えています。そこで小さな体験ですが、乾燥青汁「ピロサン」の製造工場の設定地の計画からケールの栽培の実際を報告したいと思います。
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ケールの栽培地選定
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今度のピロサンの製造工場は、日本で一番栽培条件のよい所にしたいと考え、日本地図を何度となく開いて眺めました。
先づ早魃、雨量、日照時間を見当にして、和歌山県南部と九州南部を調査しました。その結果、自然条件は今の日南が理想的でしたが、台風銀座の異名のある所でもありました。川の水は冷く感じる程よく澄んでいて、小魚や小えびも住んでいるし、長たにしや、手長えび(現地ではだくまえびと呼ぶ)も沢山います。5・6月頃には、源氏蛍が飛びかい、都会では忘れられた美しい光景が見られます。また年の瀬頃には、川を稚えびが蟻の列のようになってのぼると聞きます。これらは、自然がまた汚されていないことを目で確められる証拠だ、と考えました。事実、先進農業地より、農薬使用の頻度ははるかに少ないようです。だが、これを裏返して考えれば、ケールの害虫もまた多いだろうと、予測できるわけでした。
しかし、日南の農家は刈草や農産物を主に飼料として和牛を飼っています。このことから堆肥が沢山有ることを知り、害虫や台風との闘いは、承知の上、自然条件のある日南に、理想の堆肥栽培・無農薬を実行するケール栽培地と決めたのでした。
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無農薬ケール日南の地に育つ
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私は日南地方に知人は全くありません。そこで、農協や農業改良普及所をたずね、色々指導をお願いしました。ケールの珍しさから、初めは、農協も協力的でしたが、技術段階になって、「農薬を使わないで菜っ葉ができるものか」と、全く相手にされなくなり、困ってしまいました。これでは、直接、農家に協力をお願いするしかないと考えて工作中、地元の高橋さんのご協力で、やっと11人がケール栽培の説明会に集って下さいました。
皆、一応、趣旨がわかって集った人達も、改めて「農薬は絶対に使わないで下さい」、というと、大きな溜息をついて、「青虫が葉を食べて穴だらけにしてしまう」、といわれました。そこで、私のいうようにして、穴だらけになったケールも出荷して下さって結構です。穴のないケールはできないはずです。穴もない、虫もいないケールは受取れません。私がこれからつくるピロサンは、ケールを何十分の1にも濃縮したエッセンスです。これを利用するのは、体の弱い人が多く、ことに腎臓や肝臓等のむづかしい病気の方々が毎日沢山のピロサンを使っています。また、医者に匙をなげられたような病気の方も大量に使うことがあります。もし、原料のケールに農薬が使われていたら、その何十倍もの影響が体の弱った人々にかかります。そのために弱い体がより弱っては大変です。農薬の使用は絶対に困ります。と説得して、自然の味方が天敵である話を続けました。
青虫の大敵に青虫コマユバチがいますと、そのマユを見てもらいました。皆、初めて見た様子で、他にも青虫コバチもいれば、クモ、足長蜂、小鳥類、青蛙、ハンミョー等、数え上げると切りがない。これらが活躍できれば農薬など使わなくてもできますよというと、それでできるなら高い薬を使わなくてすむ、やって見るといって、協力して呉れることになりました。
私の経験は誠に貧弱なものでしたので、指導に自信は全くありませんでしたが、どうしても成功させなければ、多量のピロサンや粉末を人々にすすめることができません。必死の思いで指導に当って来ました。
最初の年、2月に白い蝶が舞い始め、この寒いのに今から青虫につかれてはと一瞬とまどい、指導したことで大丈夫かな、と心細い感じがしたものです。もし指導があやまれば、協力者の農家の人々もケールから手を引いてしまいます。一度失敗すると二度と協力は望めません。私にはそれをくい止める方法はありませんでした。
指導はしたものの日南に於けるケールのことも、また虫のことも、実際、初めてで何一つわかっていません。農家の人に会った時は自信満々でなければなりません。農家は私の依頼でケールを契約栽培しています。指導に間違いがあれば私には破滅となります。そこで何とか農家から問題を提起される前に指導することが必要となり、ケール畠を丹念に見廻りました。
ある日、畑で作業中の人に会うと、「田辺さん青虫がいますがどうしましょう」と困り顔で云われました。そこで、自然に、「目に見えたらつぶした方がいいです」と答えて通り過ぎました。今では、5・6月頃になると虫取りをしている姿をよく見かけますが、本当に御苦労様ですと頭のさがる思いです。
これからのケール作りが楽になるよう共々考えて行きたいと思っています。例えば自主駆虫法の研究、植物の並植や器具の研究。いま一番面白いと考えているのはケール畠にヒヨコを放し飼いにすることです。このヒントは、私の長女が死にそうに弱ったヒヨコを近所でもらったことがありました。これに青虫をあたえ、3羽とも元気に成長して鶏になり、知人に差上げて食べていただきました。この鶏を思い出しての夢ですが、実際は色々問題があります。ヒヨコの敵となる猫・犬・いたち・蛇等地上の生きものの他、空からはトンビ、タカなども害を加えるでしょう。しかし、一石二鳥になることだし、どうにかして実現出来ないものかと農家の人にも提案しています。以上が農薬を使わない為に実行したり考えたりしていることです。
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肥料の実体
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現在の農業は、化学肥料に頼りすぎて、土地が死んでいるとまでいわれている状態です。そこで、生きている土でケールを作りたいものと思っていました。
ケールは肥料によって少しづつ色が違ってきます。尿素の場合は葉の表面が幾分白味を帯びています。アンモニヤの場合は、葉の表面を洗い流したようになり、石灰窒素は黒味を帯びた緑色にと、少しづつケールの顔色は違ってくると、私は思っています。
そこで、農家と契約の時、ケールの栽培に化学肥料を使うと病気が出やすくなって具合が悪いから、堆肥と石灰を充分使って作って下さいとお願いして来ました。けれども、初めの中は、畠を廻って見ると色の違うケールがありました。畠で作業をしている人に、「これは色が違うようだが肥料は何をやりましたか」とたずねると、「ちょこっと尿素をやりました」と正直な返事が返って来ました。そこで、「化学肥料は病気に弱いケールにします。せめて鶏糞にするとよかったですね」という具合でした。
畠に堆肥を多く入れる程ケールは沢山取れるといっています。現在では、10アール当り5トン位の堆肥を原肥として一作のケールを取り終っているようです。堆肥の状態は、牛舎にのこくず又はもみがら、わら・草等を入れて、牛糞と混ったものを積んで置いて腐らせたものです。この地方の牛飼いは、農家が和牛を農作物や刈草等の自給飼料で小規模に育成してできた廐肥なので、より安心でした。大規模飼育や乳牛には濃厚飼料が使われていて、絶対心配なしとはいえない点があったからです。こういう意味で、調査中の自然条件の中に日南の堆肥を考慮に入れていたのです。ケールの顔色にもう一つ大切なことがあります。下葉が黄色になり、元気の良いはずの葉も黄緑色になり、さらに赤色が表面に出て来ます。この状態が進むにしたがってケールの成分も、また急に変化して来ます。澱粉と燐が多くなり、目的のビタミンやミネラルが減って1/5以下になるものと思われます。
また、このようなケールには亜硝酸が増えているのではないかと気になります。一口にケールといっても大変な違いとなるのです。これは肥料切れの場合ですが、排水の悪い時や、石灰分の不足した時にも同様な状態がおこります。石灰と排水に注意する必要を感じています。昨年の2月中頃だったと思いますが、ある農家が、「堆肥を充分入れてあるのに黄色になって来た。この度はもう駄目だから尿素を使わせて下さい」、といって来られました。私はすぐ畠を見に行って「石灰はどれ位やりましたか。」と聞くと「10アール当り三俵くらい」とのこと。「それでは石灰を、またやって見なさい。元気になるかも知れませんよ。」というと不思議そうな顔をしていました。
その後、15日くらいたってその人に会った時、「石灰もきくものですね、元気になって来ました。」と喜んでくれました。色々なことがありますが、今のところ指導が的中して安心して私の話を聞いて下さる感じで喜んでいます。しかしこれから先もっと難かしい問題が出て来たらどう切りぬけたものかと内心びくびくしています。
去年の春のことでしたか、「ケールに硝酸塩が。」と報道されたことがありました。さんざん調べて見ましたが結局、問題はないと納得できました。遠藤先生のお勧めもあって、ピロサンの亜硝酸塩の分析を機関に依頼しましたが、結果は、「亜硝酸塩は検出せず」との報告を得まして安心いたしました。それも、化学肥料に頼らず、手はかかっても堆肥で作り、農薬も使っていないからこそ、どこから横槍が入っても胸を張っておられるのだと、晴々とした気持です。これひとえに農家の方々のご協力のおかげと、心から感謝しているしだいです。
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(田辺食品研究所々長)
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10. ステロイド
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ヤケドの特効薬でなかった
やけどの治療にはステロイドと呼ばれる合成ホルモン剤が広く使われているが、調べてみると害の方が多く、治療効果はほとんどなかった。やけどの専門家が集まって大阪商工会議所で開かれている日本熱傷学会で10日、「熱傷とステロイド療法」のシンポジウムが行われ、こんな結果がまとまった。
「長期間、塗っていると、かいようが深くなり、筋肉が露出する」という指摘もあり「有害」とする報告が圧倒的。「筋肉が露出する場合もある」と指摘したのは防衛医大皮膚科の藤田恵一教授。同剤には皮膚の下層である真皮を減少させる作用があるために、やけどでできた、かいよう面に長時間、塗り続けると脂肪層が消失し、ついには筋肉組織が見えるようになることもある、という。
江東病院(東京)の村松正久外科部長は臨床治療でステロイド剤(吉草酸ベータ・メサゾン)を含む軟こうと、含まない軟こうを使いわけた結果を報告。痛みと、はれをとる作用では両剤に差がなかったが、傷口からにじみ出す体液を止め、皮膚の再生をうながす作用を比べるとステロイド剤を含む軟こうの方が効くように見えたのは4日目ごろまでで、それ以後は含まない軟こうを塗った方がよく治った。
さらに、京都第2赤十字病院の大島良夫医師は、京都府立医大皮膚科と、モルモットを使った共同研究で「何も薬をつけなかったものが一番、よく治った」と報告した。クリーム状のステロイド剤をやけどのかいよう面に塗って経過を無処置のものと比べたが、両剤には皮膚が再生する時に起こる線維化を逆に抑制し、治ゆを遅らせる作用が見つかった。
一方、やけど患者に対するステロイド剤の注射も否定された。大やけどをすると、かいよう面から体液が失われるなどしてショック状態になるのだが、現在の治療法では全身状態をよくする目的で、ステロイド剤を注射するのが常識になっている、しかし、阪大病院特殊救急部の黒岩宏助手の報告では「組織細胞の酸素摂取量が、低下して患者を弱らせる」ことが確かめられた。帝京大医学部麻酔科・岡田和夫教授も犬を使った実験で酸素摂取量の低下を指摘。順天堂大医学部一般外科の笹生幹夫助手は、同剤の大量療法を行うと効果がある程度、認められると報告したが「すべての患者に用いるのには問題がある」と付け加えた。
これらの報告を総合して、座長の北大医学部形成外科・大浦武彦教授は「やけどに対して、ステロイド剤は危険性があるうえに、効果がないかも知れない。安易に使うべきではないだろう。ケロイドの予防など一部の症例に限られる」と締めくくった。
(53・6・12 産経)
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11. 慢性鼻炎、慢性副鼻腔炎と青汁の効果
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倉敷市 M.
慢性肥厚性鼻炎、慢性副鼻腔炎は、
- 鼻閉塞
- 鼻汁過多(粘液性、粘液膿性)後方鼻漏
- 頭重、頭痛、主に前頭部
- 鼻性注意力集中不能
- 副鼻腔炎の場合は症状強く、鼻茸合併すること多く、鼻閉塞から耳管狭窄症、カタル性中耳炎を続発することもある。
このような不快な症状を来す慢性疾患をもって、何年も生活することは人間一生にとって大きな損失です。私も、小学生の頃から、慢性鼻炎より慢性副鼻腔炎を惹起し、鼻茸を合併し、女学生時代・医専時代も、これらの疾患と戦いながら勉強することは非常に苦労が多く悩みのたねでした。
耳鼻科を専門に選んだのも、この苦痛から自分も、同病の患者さん達をも救いたいと念願したからでした。耳鼻科医として、病院勤務時代からずっと、毎日の治療、手術と努力してみましたが、思うような効果は得られず、失望していましたが、昭和28年頃、遠藤先生の青汁のお話をお聞きし、29年から一日に2合づつ飲みはじめました。
患者さん達にもすすめ、以来23年続けてまいりましたが、昨年頃から、頑固な副鼻腔炎も次第に軽快してまいりました。勿論、患者さん達も好成績をおさめております。
鼻炎の学童には、間食の菓子を少なくして、果物を多く、副食にも生青野菜を多く、青汁を飲むよう指導しています。私の場合も、幼児より偏食が強かったことも原因していると思います。
幼児時代から青汁を飲んでいれば、学生時代ももっと快適に勉強出来たものをと、今更ながら残念に思えてなりません。青汁は、是非、幼児時代から飲ませることをおすすめします。私の子供達(今は成人)、孫達も青汁を飲んで元気で、発育もよく、鼻炎の子供はおりません。
(耳鼻科医)
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12. 不安のない体に
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岩手県 T.S.
毎日、胃の調子が悪く、肩がこり、背中が重苦しく、いつもイライラして、つい、子供たちにガミガミあたりちらしていました。こんな時です。「青汁の効用」を読み、何とかしたいと思い、パセリ、キャベツなどでつくり、毎日のみました。10日も飲んでいるうちに、肩こり、背中の重苦しさがなくなり、ひどい便秘もなおりました。
カゼひきやすい二人の子供と、高血圧の主人にも飲ませました。主人に、「体の調子はどうなの」ときくと、「べつに」といいますが、一日でもつくらないと、「青汁は」とききます。高血圧にききめがあったのです。これからも、毎日のみ、不安のない健康な体を心がけたいと思います。
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13. 大変な損失
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名古屋市 K.H.
ご本、ありがとうございました。随分昔から、こんな良い本があったんですね。せめて10年はやく知っていたら、もっと美人で、もっと健康だったかも知れませんのに。知らないということは、大変な損失だと悟りました。でも、食生活、これでいいのかな?と考えたとき、実行にうつす気になったときが“最も良い時”と考えて、今後を大切にします
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14. 青汁を加えたい
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栃木県 K.K.
先生の「いも・まめ・なっぱ・青汁」という言葉にうたれました。わが家では、長男に、3年前、私の腎臓を移植しましたので、以後、食生活には、遅ればせながらも、とても関心をもっております。つねに、いも、大豆、菜っぱは心がけていますが、これに、ぜひ、青汁を加えたいと思います。幸い少しですが畠がありますので実行したいと思います。ケールの種子よろしくお願いいたします。
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15. ガンバルゾー!!
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16. タバコ
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禁煙は、不退転の覚悟をきめてやりぬくほか、これというきめてはない。
せめて節煙。口だけで吸い、ふかく肺に吸いこまない。毒消しには青汁。
少なくとも一日2〜3合、もとのナッパ500〜750グラム以上。多いほどよい。なお、くすぶるタバコの煙の方が吸いこむ煙よりも有害分の含量がはるかに多い、というから、ハタ迷惑も甚しいわけ。きれいな空気を吸いたい人の権利だけは侵害してもらいたくないものだ。
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17. 毎日元気で
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山形市 M.H.
青汁を始めてから、はや足掛け8年くらいになると思います。おかげ様にて、最近は、風邪をひいて寝込むこともなく、いつの間にやら治っています。芋・豆・青汁を食してから、体の調子がかわったのかなと思うくらいで、毎日、元気で仕事に励んでいます。
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18. ヘチマの種子
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中華料理につきものの水瓜子や南瓜子は、良質の蛋白質や脂肪にとんでおり、ミネラルもビタミンBもある、すぐれたものだ。
同じように、大きなタネのできるものにヘチマがある。このタネ(絲瓜子)の栄養価については、手許の成分表にないので、くわしいことはわからないが、服部・近藤 食用植物学(昭17)によれば、脂肪が41.6%もある、という。蛋白質やミネラル・ビタミンも、それぞれ相当あるだろう。ヘチマといえば、ふつう、繊維を利用するだけで、ときにわかい瓜を食べることはあるが、この栄養豊富らしいタネを捨ててしまうのは、いかにも勿体ない気がする。
| 水瓜子 | 南瓜子 |
カロリー | Cal | 478.00 | 575.00 |
蛋白質 | g | 18.90 | 29.70 |
脂肪 | g | 27.40 | 48.90 |
糖質 | g | 41.60 | 13.80 |
カルシウム | mg | 56.00 | − |
リン | mg | 40.00 | − |
鉄 | mg | 7.10 | − |
ビタミンA | 国単 | 0.00 | 2.00 |
B1 | mg | 0.08 | 0.65 |
B2 | mg | 0.01 | 0.13 |
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19. 質問箱
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兵庫県 N.
問
青汁の材料はケールだけでよろしいか。
答
何種類かとり合わせなければいけないといっている人がありますが、ケールのように質がよくて、大量にとれるものは、それだけでよろしい。もっとも、ほかに利用できるものがあれば、もちろん、混ぜて結構です。
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