健康と青汁タイトル小 <1978年1月15日発行 第257号>
 目次




1. 僻地の医療問題

     医学博士 遠藤 仁郎 

     僻地の医療問題がやかましくいわれる。
     国は大学をドンドンつくり、町村は苦しい財政をやりくりして、立派な診療所をつくり、ずいぶんの高給を奮発してまで、医者を迎えようと躍気になっている。
     やがて、若い医者があふれだし、病院の勤め口も、開業の場所もない、という状態になればともかく、現状では、なかなか思うようには行かぬようだ。

    もともと健康地
     そういう僻地は、もともと健康地。
     医者がいないのは、病気するものが少なく、医業がなりたたないからだった。
     そして、じっさい本当に、医者にいてほしいのは、めったにない急病のばあいだけ。
     それも、いまでは、道路はよくなり、車のないところや、電話のないところは、ほとんどないから、いざという時には、町や市の診療所なり病院に行くこともでき、医者を迎えることも容易になっている。
     だのに、医者のいないのが問題になるのは、やはり病人がふえ、医療の必要が切実になっているからだろう。
     なぜだろうか。これは、祖先伝来の、その土地に適した健康生活が忘れられ、あまりにも不自然・不合理な現代式生活にかわってしまったからでないか。

    運動不足
     まず、運動の不足。
     いぜんは、生活にゆとりがなかったので、みんな、よく働いた。
     どこに行くにも歩くほかなかったから、からだはよく動かした。
     いまは、一般に裕福になって、車が普及したので、歩くことは殆んどなくなり、毎日の仕事も、何かと便利になり、楽になったので、しだいに、からだを動かさなくなり、運動が不足して来た。

    食のみだれ
     が、より大きいのは食のみだれ。
     いぜんは、殆んど自給したから、乏しくもあったし、粗食。イモ・雑穀・豆類を主体とし、多量の野菜・山菜・海藻などで補っていた。しかし、食品そのものは絶対安全であり、良質でもあった。いまは、うまいもの、しかも、各種の加工食品がドンドン運ばれて来、食生活は都会なみにゆたかになり、贅沢にもなった。
     主食は白米飯か真白いパン・メン類。
     肉(獣鳥魚介)・卵・乳製品が多くなり、砂糖・菓子・酒の消費がふえ、イモ・雑穀・野菜類はへって来た。そのうえ、食品自体も、いぜんにくらべ質が落ちており安全でもなくなっている。

    主食品
    白米栄養的にもっとも劣っており、3倍量の良質ナッパをそえなければ完全にならない(半搗米は2倍、玄米は同量でよい)し、安全性にも問題がなくもない。
    麦類半搗米なみ。2倍量のナッパで完全になる。しかし、加工性麦は、おそらく白米と大差なかろう。小麦粉も、いまは殆んど漂白されており、加工品には添加物の心配もある。
    ソバ・雑豆類玄米なみ。同量のナッパで完全になり、農業その他の汚染もない(但し加工品は必ずしも安全でない)。
    イモ類半量のナッパで完全になり安全でもある。もっともすぐれた主食品。
    蛋白食品
    肉類獣鳥魚介とも、いずれも不完全食品、2〜3倍のナッパがないと完全にはならない。そのうえ、多くのものが汚染されている(農薬や蓄水産用薬に汚染された飼料、水質の汚染など)。加工品はさらに甚しい(各種の添加物)。卵は同量のナッパで完全、乳は1/10量のナッパで完全になるが、市販品は安全性に疑問がないではない。
    大豆同量のナッパで完全になり、安全。但し加工品ことに豆腐には安全性にいささか問題がある。

    野菜類
     野菜類は主食・蛋白食品に不足がちなミネラル・ビタミンの補給源だが、その目的にかなうものは良質ナッパだけ。それ以外は、いずれも、はるかに劣っている。
     なお、山菜はもとより、野菜類も、自然農法の行われていたむかしは、すべて良質であり、安全でもあった。しかし、いまは、化学肥料・農薬依存の栽培法になっているので、質的に劣ってきている(ミネラル・ビタミンが少なくなっているだけでなく、蛋白質も劣質化している)うえ、危険なものにさえなっている(農薬の残留・加工品には添加物)。
     その他、調味料にも、いまや、純正・安全なものは殆んどなくなっている。また、調理の手をはぶくため、便利な既製食品、ことにインスタントものが氾濫し、また好まれてもいるが、栄養価の点でも、また、ことに安全性の点でも問題が多い。

     こう見てくると、現在、一般に好まれている、うまいものが、いかにも栄養豊富にみえながら、その実、栄養的に劣っている(熱量・蛋白質にはとむが、ミネラル・ビタミンに乏しい)だけでなく、有害有毒であるかも知れないこと。
     いぜん常食されていたものが、粗末にみえながら、その実、栄養的に、ずっとすぐれており、また、安全でもあったこと。そして、なぜ、いぜんの僻地の人が健康であり、医者を必要としなかったか。いまの僻地が、なぜ、不健康になり、病人がふえ、医者なしには安心して住めなくなってしまったかが、よくわかろう。
     とすると、いたずらに、医療にめぐまれないのを慨くよりは、村民こぞって、その土地に適した合理的・自然的生活を復原し、病気のなかった昔の姿にもどせばよいではないか。

    食の合理化・自然化
     まず、安全食品。環境にはめぐまれている。
     耕すところはいくらでもある。昔ながらの自然健康農法によって、良質かつ安全な食品をつくりだすことができる。
     山の幸も多かろう。安心して食べるもののない現在、これほど有難いことはないではないか。そして、ながい経験から生れた、祖先伝来の食生活にかえるのが、もっとも手とり早く、また、望ましいところではある。
     しかし、その多くは、もう、失われてしまっているかも知れないし、何分にも、うまいものがいっぱいの現在、むかしのままの乏しい生活にもどることは、不可能といってよかろう。また、その必要もない。
     けれども、なるべく、その良さを保存するという意味で、私どもが、多年提唱しているイモ・マメ・ナッパ・青汁食をすすめたい。

    イモ・マメ・ナッパ・青汁食
     それは、主食には、なるべく、栄養的にも安全性にもすぐれているイモ類、あるいは、雑穀・豆類とし、ひかえ目に食べ、蛋白食には、大豆あるいは安全な小魚類・卵・乳などを主体にし、それに、良質ナッパを主とする安全な野菜・山菜・海藻などを十分――主食・蛋白食品の2〜3倍以上)にそえ、ナッパはなるべく多くを生で食べ、青汁にして飲む、というのだ。
     こうして、栄養のバランスをよくし、ナッパ・青汁に十分余猶をもたせておけば、時にうまいもの(栄養的にも安全性にも、とかく問題の多いものだが)を食べてもよいし(もちろん、バランスをみださない範囲でではあるが)、悪食しすぎた後でも、つとめて、イモ・マメ・ナッパ・青汁食にするか、せめて青汁だけでもウント(少なくとも一日3合、もとのナッパ750グラム以上)のめば、結構、毒消しすることもできる。
     したがって、食生活は、窮屈どころか、かえって、ずっと自由にもなる。

    その他
     一般的の注意として、調理はなるべく簡単に、味つけはうすく。
     嗜好品には、市販の菓子類はなるべくさけ、自家製。あるいは、山野の果物類とし、酒・タバコはすぎぬよう心がけること。そして、できるだけ、よくからだを動かすこと。こうして、日常生活を合理化し自然化すれば、健康者はいよいよ健康。病人はへり、病気の治りはよくなるだろう。

    医者が出来ると病人がふえる
     それに、医者に用のなかった僻地にも、医者ができると、結構、はやるようになる、と聞いたことがあるし、ある町の町長は、病人を無くしようと病院をたてたが、病人はへるどころか、いつも満員。
     いくら拡張してもおっつかない、とこぼしていられたが、こういう皮肉なこともおきる。まさか、医者や病院が病人をつくるわけでもなかろうから、これは、どうも、住民が医者や薬にたよりだすと、つい、自らの健康管理がおろそかになるためにちがいあるまい。
     いずれにしても、誰れもが健康にさえなれば、医者や薬の必要はなく、僻地の医療問題などきわめて簡単に解決してしまう、というわけだ。

    (52・10)



2. 青汁のすすめ

     不健康のもとの一つは、現在の日常にミネラルやビタミン類が不足していること、と思われるが、これは、良質ナッパをうんと、それも、なるべく多くを生で食べること(緑葉食)で簡単に解決する。
     しかし、なかなか、それは容易ではないので、汁にして飲もうというのが青汁。
     「生」という、まだ科学的に解明されてない力があるからでもあろうか、時には不思議といいたいほどの効果があらわれる。
     健康であるほどしあわせはないが、これは、ただ、自らの努力によってのみえられるのであって、けっしてひとにたよって求められるものではない。家庭菜園で安全良質のナッパをつくり、一家こぞって大いに食べ、飲むことだ。ほんとうの健康は必ずやあなたの門を訪れずにはおかないであろう。


3. 新春妄語

     医学博士 遠藤 仁郎 

     おたがい健康になろう。なにをおいても、まず健康だ。
     医者も薬もしめ出してしまえ。
     無医村・無医県、そして無医国日本。
     人生の、そして医学の究極の目標は、まさにこれ。
     増一阿含経に、

     「今、五事あり。最も得べからず。
     これ、如来の所説なり。
     云何が五と為すや。
     それ、物は応に尽くべし。尽きざらしめんと欲するも、これ、得べからず。
     それ、物は応に滅すべし。滅せざらしめんと欲するも、これ、得べからず。
     それ、老の法をして、老いざらしめんと欲するも、これ、得べからず。
     また次に、病の法をして、病まざらしめんと欲するも、これ、得べからず。
     また次に、死の法をして、死せざらしめんと欲するも、これ、得べからず。」
     とあるが、健康となること、病まざらしめんとすること、これだけは、断じて得べからざることではない。
     けれども、いまの医学のあり方では、どうであろうか。それは、いうならば、文化生活という不自然・不合理生活の弊を、胡麻化すためのものでしかないと考えられるからだ。
     トルストイは、クロイツエル・ソナタ(米川正夫訳)で、
     「ぢゃ医者はぜんたい何者です? 科学の司僧ぢゃありませんか。
     ところで、健康に必要だといって、青年を堕落させてゐるのは誰ですか?
     ほかならぬ彼等です。」
     「若し、梅毒の治療に費されてゐる努力の100分の1でも、
     淫蕩の根絶に費されたなら、梅毒などは、疾うに名前さへ忘られてしまったでせう。
     ところが、実際は、これ等の努力が淫蕩の撲滅に向けられず、
     却ってその奨励――つまり淫蕩の安全を保障する方向に注がれてゐる」
     といっているが、まさに薬、薬。
     なにもかも薬。次々に、いかにも科学医学の輝しい業績の結果たる新薬や、各種の手術方法が開発される。そして、当座の苦痛からは救われ、かろうじて健康を保ち、寿命ものびてきた。
     けれども、根本になっている体質の劣悪化、あるいは罹病素因については、ただ手を拱き、どうせからだは病のいれものだ、体質はしようがないとあっさり割り切り、よい医者がいれば、よい病院があれば、よい薬があればと、すべてを医者にまかせ、薬にたよって、自らの健康に少しも責任をもとうとはしない。

     そして、どこの病院にも医院にも、薬局にも、病人はいっぱい。
     生活の苦しいうえに、医療費はかさむ。とても背負いきれるもんかと、まるで、社会や国家の罪といわぬばかりに、社会補償だ、国費負担だと、さわぎたてる。
     それで、病人は助かり、医者もたすかるというものかも知れない。
     けれども、つまりは、自分の足を食うタコ。国力の無駄つかいでしかない。
     かくて、税金苦はいやが上につのる。健康保険制度にしても、まことに妙なものだ。ほんとの意味の健康保険は、病気予防、病人を無くすることこそ、その真の目的であろうに、現実の姿はその逆。まるで病人をつくり出しているようなものではないか。これでは、いくら国家が補償したって、やり切れるものではない。
     それも、お互のことだから、まだしも。高価な外国産の薬品のために失う額のおびただしさにいたっては、あくまでマイナス。
     そのうえ、ストだ。賃上げだと、年中闘争をつづけ、病気のためには莫大な経費を浪費せねばならぬというのでは、日本はこの先、いったいどうなるのだ。
     それも、結局はみんなが本当に健康でないからだ。
     つくづく考えてみるのに、医者ほど無用のものはない。
     たとえ、いくらはやったとて、はたして、なにほど人生を益するか。
     人生のマイナスを埋めあわすだけ。
     しかも、そのためにも、すでに何かが消費されるのだから、プラスするところは少しもない。東洞先生ではないが、まこと「くすしてふ名さへ恥し。」ほんとに病のない国、医者のいらぬ国、薬のいらぬ国になってほしいものだ。
     医者は儲かる、薬屋はボロイと、医大や薬大に、ものすごく志願者が殺到する。
     とんでもない話だ。西洋の諺に、「医者が市長のまちには住むな」というのがある。
     市長になるほどだから、よほど繁昌しているに相違ない。医者が繁昌しているところは、市であろうが、国であろうが、不健康地にきまっている。土地がらからか、くらし方からか、いずれにしても、丈夫なものは医者に用はない。医者が戸をたてるところこそ真の健康地。多くの無医村がそうであるように、町や市や県や国も、そうありたい。

     医者は、ただ、保健活動に献身し、ケガの手当と、診断書をかくだけでよい。
     それでは退屈とならば、病人の多いところへ出かければよい。薬屋は、先進諸国にもまさるよい薬をつくって、どんどん国外へ輸出する。
     そして、お互の膏血をすすりあうような、くだらぬだましあい商売は一切やめる。こうなってこそ、はじめて医者も薬屋も、人生にたいする意義を全うするといったもの。
     それには、まず、誰れもかれもが健康にならねばならぬ。健康になること――それは同時に病気をなおすことにも通ずることだが――には、には、なにも秘訣や、妙法があるわけではない。
     要は、日常の正しい自然生活。人類の自然、環境の自然、個性の自然に則した正しい生活。人間の本然の姿にかえる、という極めて平凡なことに帰着する。

     「彼の衆生は、自らの行業に因り、業に因りて報を得・・・・・・
     短寿相応の業を作せば、必ず短寿を得、
     長寿相応の業を作せば、必ず長寿を得。
     多疾病相応の業を作せば、必ず多疾病を得、
     少疾病相応の業を作せば、必ず少疾病を得・・・」
    (中阿含鸚鵡経)

     とあるとおり、健康相応の業を作せば必ず健康は得られる。
     健康相応の業、名づけて文化的簡易生活。原始的文化生活といってもよい。
     文化の恩恵のすべてを返上せよというのではなく、文化生活とともに、能うかぎり原始生活をやる。
     養生の道、くわしくいえば千万言。約めていえば、頭寒、足熱、腹八分の七字、と古人は訓えている。
     安隠恬和の心。活動してやまぬ五体。正しい食養。そして鍛錬。心の和平は奉仕、感謝の生活にはぐくまれ、活動と食養の真道は貧乏生活においてもっとも得やすい。
     屋は雨露を、衣は寒さをしのぐにようやく足り、勤労奔走に寸暇を惜しみ、飢えて粗食を喫し、渇して水を飲むていの簡易生活。
     これ、すなわち真の健康道。健康相応の業とは、すなわちこれ。げにや、貧しきものは幸なり、健康は汝のものなればなり。
    (28・1)



4. 呼吸器をまもる

     医学博士 遠藤 仁郎 

     呼吸器の表面は、テニスコートの広さほどもあるそうだが、そこには、たえず外界から、寒熱、乾燥、粉塵、煤煙、有害ガス、アレルゲン(アレルギーを原因するもの)、感染源(細菌・ビールス)などの刺戟物や有害物が侵入している。
     これらにたいする備えとしては、寒熱や乾燥は、鼻・ノドから気道を通過するあいだに、温められ、冷やされ、あるいは湿ってきて、緩和される。
     刺戟のつよいものには、反射的に呼吸をとめたり、気管支を収縮して防ぎ、また、マスクによって防がれる。なお、呼吸器の表面をおおう粘膜には、ある程度、有害物を中和したり、解毒する能力もあるらしい。
     微粒粉塵や微生物の比較的大きいものは、鼻から鼻のおく(鼻咽腔)。やノドに、やや小さいものは上気道に付着し、ごく小さいものは肺の深部まではいってゆく。
     そして、鼻や鼻咽腔では、反射的におきるクシャミや粘液分泌により、また、鼻をかんだり、鼻のウガイで、とり去られ、気管・気管支では、分泌される粘液とともに、粘膜細胞の繊毛運動で上方にはこばれ、セキやセキバライで排出される。
     そして、細菌やビールスにたいしては、それらを貪食する白血球・リンパ球、局所の細胞から分泌されたり、血液からくる、いろいろな防衛免疫物質(免疫グロプリン、補体、リゾチーム、インタフェロン、ラクトフェロンなど)があって、まもられている。
     これらの防衛能は、呼吸器の細胞が健全であり、その血行が質・量ともに完全、つまり、健康な血が十分めぐっており、細胞の機能が正常にたもたれていて、はじめて十分に発揮される。

     そして、もし、血液の状態や血行に異常があったり、寒さや、タバコの煙、その他の有害ガス(硫黄酸化物・窒素酸化物・オゾンなど)にさらされるか、カゼひきなどで、細胞がおかされると、防衛能はよわめられ、その能力を十分に発揮することができなくなる。
     また、そういう有害作用が繰りかえされていると、気管支や肺の細胞・組織を破壊して、慢性気管支炎・肺気腫・自然気胸・肺癌などの原因ともなる。
     そこで、呼吸器のまもりを完全にするには、

    1. 有害刺戟をなるべくさけること。
    2. 呼吸器を鍛錬し、強化すること。そして、
    3. 栄養・適度の運動、

     その他、日常生活の合理化・自然化をはかり、血をきれいにし、血のめぐりをよくして、全身および呼吸器の抵抗力・防衛能を強めるようつとめなければならない。

    1、有害刺戟をさける
     タバコの煙や有害ガスはつとめてさけ、なるべく、きれいな空気を吸う。寒熱・乾燥・粉塵・アレルゲン・病原体などの侵入にはマスク。鼻・鼻咽腔・ノドについているものはウガイ(口・鼻)でとり除く。

    2、鍛錬による強化
     適度の刺戟を加え、局所の血行をよくし、細胞・組織の機能をたかめ、抵抗力・防衛能の強化をはかる。


       寒さにならすため、つねに冷い外気を吸うこと。窓や、せめて欄間だけでも、年中開放する。毎朝、洗面時、冷水で鼻のウガイ(鼻飲法)。
       むかしの人は、鍛錬法としてスルメを焼いて煙を吸え、といっている。タバコも少しはこの意味で、よいかも知れない。

      ノド
       冷水のウガイ。扁桃のマッサージ(指または羽毛で)。肺 深呼吸をする、大声を出す。大いに笑うなど肺の運動。血行をよくし、肺の組織がつよめられる。全身運動。また、呼吸・血行・代謝がさかんになり、肺の強化に役だつ。

      皮膚の鍛錬
       寒さにあたるとセキやクシャミが出、カゼをひく。皮膚が感じやすいからだ。
       鍛錬する。夏はすっ裸になり、行儀はよくないが、パンツ一つでまっ黒に焼き、涼風のたちだすころから、つとめてうす着し、摩擦(乾布・冷水)の励行。
       蒲団もうすくし、寒さにきたえる。家はあばらや。すきま風大いに結構。さいきんの冷暖房完備の気密な住居は、病人や老人・赤坊には必要かも知れないが、健康者ことにこどもや若いものにとっては有害無益。つとめてさける。

    3、食の自然化
     現在の一般食は、精製穀(白米飯・白パン)・肉(獣鳥魚介)・卵・乳製品・糖・脂にかたよった美贅食になっており、栄養的には甚しく不完全(熱量・蛋白質はむしろ多すぎ、これに釣り合うべきミネラル・ビタミンは不足という欠陥栄養)。
     ために、代謝不全、血のにごりを招き、全身ならびに呼吸器の抵抗力・防衛能に不利にはたらいているとかんがえられる。
     氾濫している有害有毒食品の影響も無視できまい。これらの害を除き、呼吸器をつよくするためには食の自然化。良質安全なナッパを主体とする野菜・山菜・海藻を十分に添えた、緑葉食・青汁、イモ・マメ・ナッパ・青汁といった完全・安全食。
     せめて、青汁をしっかり、一日少なくとも2〜3合(もとのナッパ500〜750)以上。これだけでもカゼをひかなくなる事実は、いかに正しい食が大切であるかを雄弁にものがたっている、といってよかろう。
    (51・12)


5. 子供の保健特集

    子供のカイヨウ急増
    ストレス蓄積
    駆り立てる親にも責任


     (京都)子供の胃カイヨウ、十二指腸カイヨウがこのところ急増しているが、原因の大半はいやな“塾通い”や受験の悩みからくるストレスによるものだ―仕事に追われる大人たちの現代病としてクローズ・アップされてきたストレス性カイヨウが、いまや子供の世界にも広がっているというショッキングな研究報告が8日、京都・国際会館で開かれている国際心身医学会で発表される。
     この研究をまとめたのは北海道・旭川医大第3内科の並木正義教授らのグループで、並木教授が15年前に小学校児童の集団検診をした際、低学年の児童3人に胃カイヨウを見つけたのが研究のきっかけ。
     以後、胃の中を直接見ることができる小児用内視鏡を開発して小児カイヨウの発見治療に取り組んできた。並木教授らが37年から51年までの15年間に内視鏡検査を実施した小児患者(零歳―14歳)は446人。
     いずれも腹痛や吐血などを訴えて来院した子供たちで、このうち97人が胃カイヨウか十二指腸カイヨウにかかっていた。
     これを年次別に調べたところ、最初の年は2、3人だったのが、51年には20人に増加、ことしは7月現在で、早くも19人の小児カイヨウ患者が見つかっている、という。
     この小児カイヨウのほとんどがストレスに起因する症状を示していたため、並木教授らはさらに患者一人一人との対話をもとに原因を調べた。
     その結果、受験への不安や緊張を表した子供が多くみられ、カイヨウと診断された子供の約68%が、いやいや塾に通わされていることがわかった。
     なかには、三つの学習塾に加え、英会話教室に通うよう再三強制された9歳の男児が通う途中で吐血、病院に運ばれた例もある、という。
     ストレスはいやな教師に当たったり、友達とうまくいかなかったり、両親が不和だったりする場合にも蓄積される。
     こうしたストレスによる小児カイヨウは腹痛や吐血、血便など激しい症状を示すが、治り方も早く、ストレスさえ取り除けば2、3週間で回復する、という。
     この報告をまとめて、並木教授は「塾へ塾へと、いやがる子供たちを駆り立てる親、それを放置する教師たちが、小児カイヨウをつくり出している。この病気は心身両面からの治療が不可欠で、周りの者が子供の悩みを理解してやるのが一番大事だ。子供たちをもっとたくましく育ててほしい」と話している。

    (52・9・7 山陽)

    幼児に不明の奇病
    脱毛・歩行困難など
    沖縄中部で一人死ぬ


     沖縄中部の一地区で、最近幼児の間に脱毛や歩行障害を起こす原因不明の奇病が発生、これまでに6人が発病、うち一人が死亡していることが判明した。
     このため沖縄県当局は27日、厚生省に連絡、国立衛生試験所に患者の毛髪を送って検査を依頼した。患者が集中的に発生しているのは、宜野湾市我如古地区。
     沖縄県環境保健部の調べによると、今年7月末、会社員崎浜秀幸さんの長男秀樹ちゃん(5つ)が突然頭と足の痛みを訴えて歩けなくなり、数日後頭髪が抜け出した。そして8月中旬死亡。
     この間県立中部病院や琉大付属病院に入院、手当てを受けたが、病名や原因は分からなかった。
     また秀樹君の妹(3つ)もほぼ同じころ発病、やはり頭髪が抜け、歩行障害を起こして、今も入院している。
     最近、この症状に疑問を持ったコザ保健所が我如古地区を調べたところ、崎浜さん方近くの3世帯でさらに男女4人の幼児(3歳―5歳)が同様な発病をしていることが分かり、どう保健所と沖縄県環境保健部は27日、環境衛生と公害両面から本格的な調査を開始した。
     患者に接触した中部病院の話によると、症状は頭髪が抜け、吐き気や、程度がひどくなると呼吸困難をきたし、初期には皮膚のただれも見られ、ウイルス性よりは薬物中毒の可能性が強いという。
     我如古地区は、民家が密集して環境的にはあまり恵まれず、子どもたちは中央部の公民館や小さな公園で遊ぶことが多かったという。衛生関係者は付近に水田が多いところから「農薬では・・・」と、マークしている。
    (51・10・29 朝日)

    風船から発ガン物質
    全国に出回る


     (千葉)千葉市内の薬品問屋が米国から輸入したおもちゃのゴム風船に発ガン性の有害色素が含まれていることが千葉中央保健所の分析検査でわかり、千葉県衛生部は8日、業者に風船の全面回収を指示した。
     風船は既に全国各地の薬局、薬店に卸され、大部分が売りさばかれてしまったとみられるため、同部は厚生省を通じて、この風船を子供たちに与えないよう呼び掛ける。
     同部の調べによると、問題の風船はエージェーデー開発会社(本社・東京)の仕入れ本部(千葉市作草部町)が昨年10月と11月の2回にわたり、米国のオークラバー・カンパニーから輸入した4種類の風船。
     約9万個が全国の薬店、薬局に卸されたが、このうち赤色系統の風船から、食品衛生法で使用を禁止されている「赤色205号」「赤色213号」が検出されたため、同部で回収を指示した。
     同仕入れ本部の話では、これらの風船は米食品医薬局(FAD)の検査をパスした安全無害なものだと思い、安心して輸入した。
     二度目の輸入の際、厚生省から「検査が必要」と指摘され、検査したが、有害物質は出なかった。保健所の調べで発ガン物質が検出されたと聞き、びっくりした、といっている。
    (52・2・9 山陽夕)


6. チクノウ

     医学博士 遠藤 仁郎 

     チクノウ(蓄膿)は、鼻のおくにある副鼻腔にバイ菌がつき、膿のたまる病気。治療には、たいてい手術が問題になる。
     しかし、なるべくは切らずに治したいと誰しもかんがえるし、また、手術しても、それっきり100%完全に治りきるとばかりもいえない。それは、侵入して来るバイ菌だけが原因ではなく、バイ菌に感染されやすいからだの方にも責任がある。
     つまり、バイ菌によわい、バイ菌に好かれるからだになっていることが、も一つの原因だからだ。しかも、それは、たいていのばあい、あやまった日常生活、ことに食べ方のまちがいから来ている。
     なかでも、菓子をよく食べ、味つけの砂糖が多い。主食には白米飯や白パンを飽食する。おかずは、主に動物食で、野菜類ことにナッパ類は嫌う。で、熱量・蛋白質ばかり多くて、それに釣り合わねばならぬミネラル・ビタミンは不足、というひどい偏食。この欠陥栄養のうえに、運動不足もてつだって、代謝は不完全、血はにごる。
     そして、からだ中の細胞や組織・臓器のはたらきをよわめ、バイ菌にたいする抵抗力もおとろえる。はいって来るバイキンはやすやすと巣喰ってしまい、薬や手術で、一応は退治しても、そうした下地が残っているかぎり、すぐにまた元通りになる。だから、ともかくまず、血をきれいにして、からだの抵抗力をたかめ、どんなバイ菌がやって来ても、はねかえすだけの防衛力をやしなっておかなければ、とても完全に治りきることは望みにくい。
     そのためには、菓子をやめ、味つけの砂糖をへらすこと。白米飯や白パンはやめて玄米飯・黒パン・全穀パンに。もっとよいのは雑穀・豆・芋にし、いずれも必要範囲にとどめ、食べすぎないこと。
     蛋白食も必要範囲にし、副食には、良質ナッパを主とする野菜・山菜・海藻を十分にそえること。ナッパは、なるべく多くを生で食べ、青汁にしてのむこと。また、すべての食品はなるべく安全であること。農・畜・水産用薬や、工場廃棄物、あるいは添加物などに汚染されたり、そのおそれのある既成食品はつとめて避け、自然のままか、自然にちかいものをえらび、調理は簡単にし、味つけはうすくする。
     つまり、緑葉食・青汁、イモ・マメ・ナッパ・青汁食。せめて、青汁だけでも十分(少なくとも一日3合。もとのナッパ750グラム以上)のむ。つとめて運動する。これに徹底すれば、やがて、手術の必要はなくなるだろうし、度々手術をくりかえし、それでもよくならないような難治のチクノウでも、存外はやく治るものだ。
     そして、その後もこの方針をつづけていれば、再発する心配はまずなかろう。なお、手始めに、2〜3日の青汁絶食(青汁をのめるだけのんで他のものは食べない)をこころみてもよかろう。おそらく、それだけでも、この効果にたいする自身めいたものが感じられるにちがいないと思う。

    (51・11)


7. ハナよりナッパ(4)
前回参照

     友成 左近 

     前記のように私宅では家内と二人で、健康保持に必要な良質で安全な青野菜が毎日2kg以上であって、このうち最少必要量の1.5kgは、青汁仲間の木村さんがわけて下さる青汁用のケールでまかない、これを補足する500g以上は、ハナよりナッパと狭い庭を最大限に活用した家庭菜園でまかなっています。
     そしてこの菜園では、専ら生食用を作っているのですが、それは、せっかく作ったナッパを栄養上最高度に利用するためです。従ってまた、作るナッパも、成分が最も優れ、しかも年間通しての坪当たり収量が最も多く、そして生食して味もよいものを選択しているのですが、その主なものは今のところ、カキバダイコンと青シソ、それにシーオーナタネとレタスです。
     ところで、青汁用のケールを、特定の人が栽培したのをわけてもらうのは、成分の優れた青汁向きの良質青野菜を市販でまかなうのは、数量もさることながら安全の点で実状至難であるからです。そしてこの点、生食用の良質青野菜についても同様ですが、これはケールとちがって、栽培や取入その他に格別手数がかかるため、特定の人に毎日必要なだけ十分わけてもらいかねるのが実状です。

    栽培上の主要留意点
     そこで、これは家庭菜園でまかなっているわけですが、そのねらいは、安全で、成分がよりいっそう優れ、また味もよくなるように栽培して、ちょうど食べごろに成長したところで取り入れて、新鮮なうちに食べることです。
     従って、この栽培でトクと留意していることは、今のところつぎの通りです。(なお、この菜園は、よそから畑土を運んで作ったもので、初めの間は育ちも味も悪く、そのうえ病虫害がひどかったので、石灰窒素で土全体を消毒して、つぎにみるように肥培したところ、2年3年とたつうちに育ち方も味もよくなり、また病虫害も軽くなってきました。)

    深耕して堆肥と石灰を十分施すこと
     まず第一に、毎年春夏秋と作付する度毎に、30cm以上に天地がえしをして、基肥に堆肥と石灰を十分施し、定植後は敷きワラをして、適宜中耕して、活性化した堆肥や油粕や鳥糞などの追肥をすることです。なお、この堆肥は、タタミヤから古タタミをもらってきて菜園の端に積み、また台所その他から出る廃棄物のうち腐るものはすべて菜園の端に積んで作っています。
     が、なにぶん菜園が狭いので本式には作れないため、天地がえしをするとき、未熟堆肥は底に入れ、成熟堆肥は石灰といっしょに土全体にまぜこんでいます。そしてこの数量は、坪当たり年間タタミ1枚少々、石灰約500gです。
     ところで、深耕して基肥に堆肥を十分施すのは、畑の底へ沈んでいった肥料分とりわけ無機質を表面に出すと共に、底に入れておいて成熟してきた堆肥や新たに施す堆肥を土全体にまぜこんで、畑を底深くやわらかくし、また空気もうまく通うようにするためです。

     もうひとつ石灰を適量施すのは、有機質肥料だけでは土が酸性化して作物が育ちにくくなるので、これを中和して酸アルカリ関係を適度にするためです。
     それはこうすれば、作物の根が深く広くはり、またミミズその他の有益微生物が盛んに繁殖して、有機質を食べて肥料化を促進するので、作物が丈夫に育って病虫害に強くなり、また成分がよりいっそう優れ、味もよくなり、そのうえ長期間にわたってとれるようになるからです。
     また、ミミズその他の有益微生物は土のなかの病害虫も食べるので、この点からも病虫害が少なくなるからです。つぎに、定植後に敷きワラをするのは、夏は防暑、冬は防寒のためであり、年間通しては乾燥を防ぐためです。
     また、土が雨にうたれて固くなり、野菜にもはねかえるのを防ぐためであり、やがては腐ってきて肥料にもなるからです。が、これだけでは土は固くなり、肥料も不足してくるので、適宜中耕して、土よせもし追肥もするわけです。
     そしてこれには、即効性のある活性化した堆肥や油粕や鳥粉などを使っていますが、なにぶん狭い菜園で、年間休みなく、しかもかなり密植しているので、坪当たり年間約10kgと、少し多いめにしています。

    (以下次号)

次回参照

8. 青汁パン

     道満 純子 

     安心できる材料を使って青汁パンを作ってみませんか。焼きたての味は格別です。

     青汁パン
     (バタロールの大きさで24ヶ分)
     材料
     強力粉   500g
     青汁    330g
     黒砂糖   20g
     バター   20g
     塩小匙   1〜2杯
     イースト  15g

    作り方

    1. 分量の青汁の中から、約半カップとり、イーストをといておく。
    2. ボールの中に粉、塩、砂糖、とかしたイースト、残りの青汁を入れて、まぜ合せる。
    3. だいたいまざったらこねる。はじめベトベトしていた生地が手につかなくなるまで。餅つき機を使うと便利。
    4. バターを少しづつねり込んで、ひとまとめにし、ビニール袋に入れる。倍位にふくれるのでしっかりした大きめの袋がよい。
    5. 夏は室温でよいが、寒い時は暖い所に置く。27〜8度で1時間位たつと倍にふくれる。
    6. ふくれた生地をボールに出し、中にたまったガスを押し出し、ビニール袋に入れてもう一度発酵させる。
    7. 又倍位にふくれたら(こんどは30分位でふくれる)、好みの大きさに切り分け、型作り天板に並べる。生地の表面が乾かぬようにぬれフキンをかけるなど工夫する。
    8. 倍ちかくふくれたら(約30分)、あたためておいた天火で焼く。バタロールの大きさなら12〜20分(天火によりちがう)。天火のない場合は、同様にして作った生地を、油で揚げたり、蒸してもおいしいのが出来ます。

     生地のかたさなどのみこめたら、青汁のカス、やわらかく煮た大豆、おから、キナ粉、そば粉等々、混ぜて色々な味を楽しんでみて下さい。


9. 秘境祖谷渓を訪ねる

     10月はじめ、久米さんの招きにより、ご郷里、平家残党がこもったという、四国の祖谷渓を訪ねた。土讃線の阿波池田駅から、車で、大歩危経由の新街道を、東祖谷の中心地京上まで約1時間半。
     翌日は、さらにさかのぼって剣山リフトの登り口まで。これまた約1時間半。日本の秘境の名にふさわしく、東西50キロは裕にあろうがその間、4〜5ヶ所、やや家の密集したところがあっただけで行けども行けどもただ、けわしい山また山、きりたった崖のふかい渓また渓。
     そのところどころ、けわしい山の斜面に、へばりつくように点在する家。
     あくまで緑の山、すみきった空・水。まことすばらしい環境。
     さぞかし、たぐい稀な健康地だろうと思ったが、村役場の保健婦さんの話によると、高血圧、したがって卒中をはじめ、糖尿病、胃潰瘍、リウマチ、神経痛などをわずらっているものが少なくない。歯の悪いものも多い。
     開業医は二人、内科と婦人科。歯科は土・日曜、池田から出張診療とのこと。
     なんとも、けしからんこととさえ感じたが、どうやら、この不健康化の原因は、はやくから営林署の舗装道路が開通したこと。そこの仕事や、道路の改修工事や砂防工事などで、現金収入がふえ、村民の懐がうるおって来たことにあるらしい。
     もとは農業が主であったが、転業したり、都会に出たりで、畑は荒れ放題となっていたり、杉が植林されたところも少なくない。そして、毎日の野菜さえ店で買っている、とのことだし、もちろん、店さきには、都会なみの食料品がいっぱいならべられている。
     また、女性のドライブ熱がさかんだそうで、途中出会う小型車のドライバーは、おおかた、わかい女性ばかりだった。


10. 生きているかぎりのみたい

    宮城県 Y.T. 

     高血圧と僧帽弁膜症があり、心肥大になり、投薬をうけながら働いていました。
     去年の7月12日、朝の出勤途中、突然メマイがおこり、メニエル病といわれました。
     3つの病気の薬を服用しているうち、副作用のため、死ぬのではないかと思うような症状になりました。そして、副作用にたいする薬が、また副作用をおこし、3回ほど死にそうになり、入院をすすめられました。
     しかし、どうせ死ぬなら家で、と思い、うちで臥ていました。
     8月の末に、友だちに相談しましたところ、実は、私もぐあいが悪くて、ケールの青汁でよくなったからと、ケールの葉と、青汁の顆粒を持って訪ねてくれ、いろいろ教えていただきました。
     それ以来、顆粒を毎日6包づつのみましたら、食欲が出てきました。10月末ごろは、1週間ばかり10包づつのみました。ケールをはじめてからの食事は、馬鈴薯・サツマイモで、大豆はキナ粉にし、それにダシボシ、ゴマなどミキサーにかけて食べたり、それに、人参、ピーマン、玉ネギ、レモン、セロリ、ミカン、蜂蜜を入れました。
     それいらい、だんだんよくなり、外出もできるようになり、食事の仕度くらいは出来るようになり、4月からは働けるようにもなりました。
     ケールは生きているかぎりのみ続けたいと思っていますし、救われた喜びを、自信をもって人様にも伝えたいと思っています。ケールをおしえて下さった友だちや、いろいろご指導していただいた金田さんに、心から感謝しています。


11. 生理の不順に悩む

    神奈川県 K.W. 

     35才です。中学2年の時初潮。順調で5日位。
     23才で結婚。24才で一女を生みましたが、1日後、主人を交通事故でなくしました。
     その頃から、生理が4日になり、肩こりがひどく、掃除もできず、洗濯物をほすにも腕が上らず。
     また、血圧が高くなり、蛋白尿、血尿、動悸、乳腺症、膵臓炎、慢性胃炎で医者通いがはじまりました。
     漢方薬、ハリ、灸、新薬といろいろ試みましたが一向によくならず、体はやせ衰え、親指ぐらいのパンも食べられなくなり、坐っていることもできなくなりました。
     2年後再婚しましたが、相変らずの医者通い。
     そんな中にも子供をつくらなければとのあせりで、婦人科の先生にやっと許可をいただき妊娠し、血圧が上り、蛋白尿とむくみ、動悸に悩みながら、無事男児をさずかりました。
     しかし、その後生理は3日、2日となり、今では1日しかありません。
     量も少なく、もうおばあちゃんになってしまうのかしら、と日夜悩み、ノイローゼになってしまい、ホルモン注射を4ヶ月間、漢方薬を数ヶ月もつづけましたが、何の効果もありません。
     青汁は約1年くらい飲んでいますが、生理が多少多くなり、神秘的な効果におどろき、その後も続けています。
     せめて三日間はあってほしいと願っています。現在、時々胆のうが痛む程度で、体調はよく、食事もおいしくいただいています。
     心配なのは生理で、はやく上ってしまい、女の魅力もなくなってしまうのか、と気が気でありません。
     年々、月々減ってきている生理を、わかい頃のようにもどせないものでしょうか。


     青汁で少しでも反応があることは、望みがないことはない証拠です。
     まず、いらぬとり越し苦労はしないこと。そして、緑葉食・青汁、イモ・マメ・ナッパ・青汁食に徹底し、あるいは、せめて毎日3合(元のナッパ750グラム)以上の青汁をのむこと。
     また、適度の運動もして、ともかく血をきれいにし、からだ中のすべての機能をよくするようつとめてみるべきでしょう。

    (遠藤)


12. 青汁の福音を

    安城市 T.O. 

     さいきんの食生活の欠陥から、病気の人が多く、また、青少年も身心をおかされてきていることを痛感いたします。
     多くの人々に青汁の福音が伝えられることを願っておりますが、まず自分が青汁の何たるかを体験することが必要と思います。
     無料にて種子をご提供下さることにたいし、感謝申し上げます。


13. 青汁行

     越智 廓明 

     青汁調整も行、総会出演も行、行の中にいい知れぬ深きものを感得いたします。
     み仏に命あづけて今日も楽しき 

    (52・春彼岸)
     冠不全、リウマチ等、病名をいただいておりますが、青汁一辺倒。自然と語らいを、それによってこそ、こんな歌詠となりました。
    (住職)


14. 青汁にたくし
    おのれと闘いて 快晴の朝 病と別れぬ

    山崎 K.Y. 


    青汁は飲みづらい
    あたり前である
    良薬口ににがしというが
    それは
    腹痛や、頭痛を治すのに
    云われた言葉だと思う
    青汁はそれとはちょっと違う
    それは栄養のバランスをとり
    生命を長く保ち 膏薬の利目ではなく
    病気を治すのだ


    朝6時半2本の
    青汁が配られる
    如何にうまく飲むかと考える
    冷たい奴を飲むと腹をこわす
    朝日に多少あたためる
    両足を大地につけて
    大空を仰ぐ
    柿が紅くうれている
    私はうまいと思って飲む
    飲む心を変えるのだ


    昨年8月から
    青汁を飲んでいる
    血圧が高かったからだ
    下が100
    上が180
    今まで身体は全く異状なかった
    ないと思いつめていたので
    大きなショックだった
    父も母も血圧で死んでいる
    私はこれと闘い勝つ事を
    心に決めた
    一日2本を午前中に飲む
    6ヶ月目に下70上130と
    正常になる
    毎朝3.5キロの散歩と
    青汁とで
    病気に打勝つ
    闘争をやっている


    今年5月22日
    倉敷市の
    遠藤青汁全国大会に参加する
    貴重な報告をきいた
    自信をもった発言が多い
    胃ガンも治ると
    本人夫婦から聴いた
    思い出深い大会だった
    昼食は遠藤博士や
    参加者と共にいただく
    イモ マメ ナッパ 青汁だった
    一日量
    イモ600グラム
    大豆150グラム
    ナッパ1000グラム
    これで完全に栄養素がそろい
    ミネラル ビタミンがとれるという
    食物はなるべく脂肪食をとらず
    イモ マメ ナッパ
    青汁でゆきたいと思う


    53才
    つかれていた身体も
    見違えるほど元気になり
    仕事を休む事はない
    友人
    同業者が
    健康のコツを聴く
    青汁と
    運動と教えた
    痛風の友人にも
    眼底出血の友人にも
    頭痛の友人にも
    便秘の友人にも
    低血圧の友人にも
    とに角栄養のバランスをとれ
    青汁を飲めと教えた
    おのれの病気がよくなれば
    ひとに教えてやりたくなるのである


    多くの日本の人々が
    公害や
    薬害のない
    純粋の青い物を食べ
    医者の要らない
    薬の要らない世の中に
    早くしなければならないと
    つくづく思う
    みんなで
    遠藤青汁を
    たのしく
    うんと飲もう


15. 質問箱

    東京都 C. 


     クロレラはさわることがあるそうですが?


     皮膚病が出たので、一時騒がれましたが、どうやら添加物のためだったようです。クロレラそのものは単細胞緑藻を乾燥したものですから、べつに悪くはない筈です。もっとも、吸収がよくないとはいわれていますが。


 コラム紹介

    田夫山賊は珍物魚鳥料理の好味を知らず、
    鹿食のみにあはれといへども、
    しかも、身体に風味のいたる所を知り、
    又、灸薬を知らずして、
    しかも、息災長命を知れりと見えたり

    それそれ草



    傲は長ずべからず、
    欲は縦にすべからず、
    志は満たすべからず、
    楽は極むべからず
    禮記



    気は長く、
    勤めは堅く、
    色薄く、
    食は細くし、
    心広かれ
    紀伊治真公家訓








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